JP2566190B2 - ガス漏洩監視装置 - Google Patents

ガス漏洩監視装置

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JP2566190B2
JP2566190B2 JP5189384A JP18938493A JP2566190B2 JP 2566190 B2 JP2566190 B2 JP 2566190B2 JP 5189384 A JP5189384 A JP 5189384A JP 18938493 A JP18938493 A JP 18938493A JP 2566190 B2 JP2566190 B2 JP 2566190B2
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晴生 西野
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として可燃性ガス、
毒性ガス、各種油及び有機溶剤の蒸気などのガス漏洩の
可能性がある各種屋外プラントに於て、空気中の漏洩ガ
ス濃度と風向き、風速を空間的、時間的に一致させて計
ることによって、局所的な漏洩ガス濃度だけでなく漏洩
の大きさの指標である漏洩ガスのガスフラックス(漏洩
ガス濃度×風速:単位時間、単位面積当たりに流れてい
る漏洩ガスの量で以下ガスフラックスと呼ぶ)と方向と
を得るためのガス漏洩監視に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記各種屋外プラントに於ける風
向風速は通常計器室の屋上高く設置された気象観測用の
風向風速計により観測されてきた。しかしながら、ガス
検知器を用いてガスなどの漏洩を検知しようとする場合
に、漏洩の規模を知るためには検知場所に於ける局所的
な風速を知る必要があり、漏洩箇所を特定する場合には
更に風向を知る必要がある。また最近風向風速に関して
半導体式、サーミスタ式、測温抵抗体などの小型にして
低廉なセンサが普及しているが、これらはいずれも風に
よるセンサからの熱損失から風向風速を計量するもの
で、雨滴、霧およびダストが接触すると大幅な誤差が生
じるため屋外での使用に耐えるものがなかった。このた
め、従来はガス検知器が単独で設置されており、同じ位
置で風向風速と漏洩ガス濃度とを計測することができ
ず、即ち、漏洩の大きさの指標であるガスフラックスの
大きさを検出することができず、高精度なガス漏洩監視
を行うことはできなかった。
【0003】また、従来のガス検知器は雨滴、霧及びダ
ストを嫌うため防雨滴カバーで雨避けを施してきたが微
風速の場合、該防雨滴カバー内の風の入れ替え時間が長
いので検出応答時間が長かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
主な目的は、小型にして低廉、微風から強風までの風向
風速及び空気中の漏洩ガス濃度を空間的、時間的に一致
させて計ることによってガスフラックスとその方向を応
答性及び精度良く検出可能であり、必要に応じて防爆構
造にすることが容易な屋外用のガス漏洩監視装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、上下に隔置された頂板及び底板と、前記頂板及
び底板間に画定された空室内にて、前記頂板及び底板間
に亘って延在し、かつ前記空室の半径方向中心部のやや
外側から、放射状に、等角度間隔及び所定の長さをもっ
て半径方向外向きに延出する複数の隔壁と、前記空室内
中心部に設けられた風向風速センサと、前記空室内中心
部に設けられたガスセンサとを有することを特徴とする
ガス漏洩監視装置を提供することにより達成される。
【0006】
【作用】頂板及び底板間に水平方向に放射状に配置され
た複数の隔壁により、開放された外周部から中心部に至
る収束する風の通路が画定され、その中心部に各種風速
センサ及びガスセンサを位置させて雨滴、霧及びダスト
の混じった風の風向、風速及び空気中の漏洩ガス濃度を
空間的、時間的に一致した点で計るようにしたことで、
風速を加速した状態で計測し、しかも風向及び漏洩ガス
濃度も正しく把握することができる。特に、頂板及び底
板間の間隔を半径方向中心部に向けて狭めることによ
り、一層好適な風速の加速が可能となる。また、ガス漏
洩監視装置の外周部に環状の空気フィルタを設けること
により、過酷な環境に於ても、風向風速センサ及びガス
センサの感度が低下するなどの問題を生じることがな
い。
【0007】これらの各種漏洩ガスの漏洩監視は事故災
害の防止と設備管理のため従来人間が設備機械の周辺を
頻繁に巡回して行ってきたもので、その労力の省力化の
観点からも有用である。
【0008】
【実施例】以下に本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は本発明が適用されたガス漏洩監視装
置の第1の実施例に於ける縦断面図を示し、図2はその
横断面図を示す。このガス漏洩監視装置は、上下に間隔
をおいて対峙し略円筒形の空室3を画定する2枚の円形
板からなる頂板1及び底板2を有している。頂板1及び
底板2は、それらの中心部に向けて互いに近接する向き
に徐々に窪まされ、従って空室3は上下幅の広い外周部
3aと、上下幅が徐々に狭まっている中間部3bと、上
下幅が狭い中央部3cとから構成されることとなる。こ
こで、頂板1及び底板2の中心部直径及びその上下間隔
は2cmとした。また、中間部3bに於ける頂板1及び
底板2の勾配は約27度とした。
【0010】頂板1と底板2との間には、上記中間部3
bから外周部3aにかけて8枚の隔壁4が頂板1及び底
板2の外周に至るまで放射状に等角度間隔で延在し、空
室3を8つの方向の通路5に画定している。各通路5の
外周部3aの部分には雨滴、霧およびダストが内部に侵
入することを防止するための空気フィルタ7が設けられ
ている。ここで、空気フィルタ7の概略寸法は外径10
cm、高さ4cm、フィルタ厚み2cmで、ステンレス
細線からなる空隙率95%のフィルタを用いた。また、
空気フィルタ7の外周面の面積を通路5の内周側の口の
面積で割って得られる比は10であり、それらの点の風
速比の逆数に等しい。
【0011】一方、空室3内の中央部3cの中心位置の
上部には直径約20mmのパイプからなるホルダ8の内
部に保持された熱線型半導体式ガスセンサ9が配置され
ている。このホルダ8の表面には保護用の金網10が設
けられている。尚、実際にはガスセンサ9は接触燃焼
式、半導体式、熱線型半導体式、気体熱伝導式、AET
式などのセンサのいずれでも良い。ホルダ8は取付金具
11及びパッキング12により底板2に気密になるよう
に固定されている。
【0012】また、空室3内の中央部3cの中心位置の
下部には直径約14mmのパイプからなるホルダ13に
感受面のみが露出するように保持された2次元半導体フ
ローセンサ14が配置されている。このフローセンサ1
4は風速のみならず風向を360度に亘り、即ち2次元
的に測定可能なセンサである。
【0013】ここで、いずれのセンサ9、14もそのホ
ルダと共に着脱容易に取り付けることにより、メンテナ
ンスを容易にすることが望ましい。
【0014】このようなガス漏洩監視装置は取付金具1
5及びパッキング16により被取付部材17に、頂板
1、底板2及びセンサ14が水平となるように、かつ被
取付部材17との間が気密となるように取付けられるこ
ととなる。尚、ガスセンサ9及びフローセンサ14の配
線18、19は図示されない外部の管理装置などに接続
されることとなる。ここで、各センサ9、14及び各配
線18、19は低消費電力設計により本質安全防爆構造
とする。
【0015】尚、本実施例では360度に亘り、即ち2
次元的に測定可能なフローセンサを用いたが、互いに異
なる検出方向を有する少なくとも2つの1次元フローセ
ンサを用い、各センサにより検出された風速をベクトル
合成することにより360度の2次元センサとして機能
させても良い。また、無指向性の風速センサを使用する
場合は等間隔に設けられた隔壁により画定された通路を
通って該風向風速計の中心に向かう空気の流速を各通路
の内側口で計り、それらの流速出力信号をスキャニング
して風向とし、かつ中心で総合的な空気の流速を計り風
速としても良い。空気フィルタ7は金属網のみならず、
ガラス、ポリマなどの繊維、細線、網、膜などを重ねた
もの、微粒子を相互に融着、接着して成形したものなど
多孔質で空気中の雨滴、霧およびダストなどを効率良く
除去できるものであれば良く、この空気フィルタ7を実
際には外側から内側へ空隙率、材質などが異なるように
構成することもできるし、プリーツをつけて風の通過面
積を増やすこともできる。また、通常の空気フィルタで
は除去し難い霧が多い場所で使用する場合は空気フィル
タの内側に自己制御性発熱素子などからなる通電発熱性
の細線、網、膜を配置し、必要に応じてこれに通電して
霧を含む空気を加熱し霧を消去することもできる。
【0016】このガス漏洩監視装置の外気風速と上記セ
ンサにより計測される風速との関係を近似計算により求
めたところ、該外気風速30(cm/s)、300(c
m/s)、1500(cm/s)のときのセンサ計測風
速は7(cm/s)、260(cm/s)、1740
(cm/s)となった。
【0017】このように、空気フィルタのような風の抵
抗体を使用しているにも係わらず低風速まで精度良く計
ることができ、かつ漏洩ガス濃度をも同じ位置で精度良
く計ることができた。
【0018】尚、上記実施例に於て、空気フィルタ7の
外周面の面積を通路5の内周側の口の面積で割って得ら
れる比は、それらの点の風速比の逆数に等しいが、3〜
30、望ましくは5〜15とする。また、隔壁4の数は
計りたい風向の精度によるが、通常4方位以上、望まし
くは8方位〜16方位あれば充分であり、それぞれ4
枚、8枚、16枚の隔壁4が必要となることは云うまで
もない。このとき、空気フィルタの密度が高く薄い場合
には隔壁4は空気フィルタ7の外周面まで伸ばさないで
内周面までであっても風向分布に大きな影響はない。ま
た、逆に空気フィルタ7の密度が低い場合には通路5の
内側の口付近まで空気フィルタ7を充填しても良いが、
空気フィルタ7の占める位置を補集された雨滴、霧およ
びダストなどの再飛散流速を超えないところに止めるこ
とが望ましい。この再飛散流速としては風速20m/s
のような強風時にも5m/s以下とすることが望まし
い。
【0019】図3は本発明が適用された第2の実施例に
於けるガス漏洩監視装置の要部を示す斜視図である。こ
のガス漏洩監視装置は、上下に間隔をおいて対峙し、中
央部に円筒形の空室を画定する2枚の円形板からなる頂
板と底板にて、この中央部の空室の外側から放射状に等
角度間隔で前記2枚の円形板の外周まで半径方向外向き
に延出する8枚の隔壁を有する。その具体的な構造は第
1の実施例と同様であるが、本実施例では頂板及び底板
は平行であり空気フィルタは設けられていない。そし
て、中央部にある円筒形の空室には第1の実施例と同様
なガスセンサと図3に示す機械式風向風速センサとが収
納されている。ここで、符号21は風向きの方向に自在
に回転する板状の風向センサを示し、符号22は一方向
に回転する風車式風速センサを示し、これらの回転軸は
同軸2重となっている。この中央部に於ては風速が加速
されているため微風にても測定可能である。また、云う
までもなくこれら機械式風向風速センサはガスセンサと
干渉しないように支持されている。
【0020】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明によるガス漏洩監視装置によれば、頂板及び底板間
に水平方向に放射状に配置された複数の隔壁により、開
放された外周部から中心部に至る収束する風の通路が画
定されることから、屋外の雨滴、霧およびダストを含む
微風から強風までの風速を加速した状態で計測すること
ができ、しかも風向も正しく把握することができる。ま
た、同時に同位置で空気中の漏洩ガス濃度をも応答性良
く計ることができることから、ガスフラックスとその方
向を応答性及び精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例に於けるガス
漏洩監視装置の単純化した正面図である。
【図2】図1のII-II線について見た断面図をである。
【図3】本発明が適用された第2の実施例に於けるガス
漏洩監視装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 頂板 2 底板 3 空室 3a 外周部 3b 中間部 3c 中央部 4 隔壁 5 通路 7 空気フィルタ 8 ホルダ 9 熱線型半導体式ガスセンサ 10 金網 11 取付金具 12 パッキング 13 ホルダ 14 2次元半導体フローセンサ 15 取付金具 16 パッキング 17 被取付部材 18、19 配線 21 風向センサ 22 風速センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に隔置された頂板及び底板と、 前記頂板及び底板間に画定された空室内にて、前記頂板
    及び底板間に亘って延在し、かつ前記空室の半径方向中
    心部のやや外側から、放射状に、等角度間隔及び所定の
    長さをもって半径方向外向きに延出する複数の隔壁と、 前記空室内中心部に設けられた風向風速センサと、 前記空室内中心部に設けられたガスセンサとを有するこ
    とを特徴とするガス漏洩監視装置。
JP5189384A 1993-06-30 1993-06-30 ガス漏洩監視装置 Expired - Lifetime JP2566190B2 (ja)

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GB2350432A (en) * 1999-05-27 2000-11-29 Bg Intellectual Pty Ltd Apparatus for tracing a gas leak

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GB2350432A (en) * 1999-05-27 2000-11-29 Bg Intellectual Pty Ltd Apparatus for tracing a gas leak
GB2350432B (en) * 1999-05-27 2002-12-18 Bg Intellectual Pty Ltd Method for tracing a gas leak

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