JP2566012Y2 - ウェブ乾燥機 - Google Patents

ウェブ乾燥機

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JP2566012Y2
JP2566012Y2 JP1995004301U JP430195U JP2566012Y2 JP 2566012 Y2 JP2566012 Y2 JP 2566012Y2 JP 1995004301 U JP1995004301 U JP 1995004301U JP 430195 U JP430195 U JP 430195U JP 2566012 Y2 JP2566012 Y2 JP 2566012Y2
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ウェデル,グレゴリー・エル
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ベロイト・コーポレイション
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【技術分野】本考案は、フェルトが乾燥機から離別する
際にウェブが乾燥機に付着しようとする傾向を効果的に
抑制するブロー・ボックスを備えた製紙機械のウェブ乾
燥機に係る。 【0002】 【従来の技術】製紙工程に於ては、生産速度は絶えず増
大し続けている。現在高速の紙生産に於ては、複数の乾
燥機円筒の周りを順に回って湿潤な紙ウェブを搬送する
ために、一群の乾燥機円筒の全体に対し単一の支持フェ
ルトが使用されている。このフェルトは、上下に配置さ
れた乾燥機円筒群を順次通って曲がりくねった状態に導
かれる。即ち、フェルトは上側に配置された乾燥機円筒
の上側を回って導かれた後、下側に配置された乾燥機円
筒の下側を通って導かれ、次いで再び上側に配置された
乾燥機円筒の上側を通って導かれる。フェルトの一方の
面上に担持されて搬送されるウェブは、フェルトが上側
の乾燥機円筒の上側を回って移動する時にはフェルトと
乾燥機円筒の間に挾まれるが、フェルトが下側の乾燥機
円筒の下側を回って移動する時にはフェルトの乾燥機円
筒に面する側とは反対の側に露呈された状態にて搬送さ
れる。従ってウェブはフェルトが上側の乾燥機円筒の上
側を回った後、該上側の乾燥機円筒より離れて下側の乾
燥機円筒へ向けて該上側の乾燥機円筒を去るところで、
フェルトと乾燥機円筒の両者の間に押し挾まれた状態か
らフェルトへの付着を維持し乾燥機円筒との接触からは
離れるように搬送されなければならない。 【0003】 【0004】 【0005】 【0006】 【0007】 【0008】 【考案の概要】本願考案は、上記の如くフェルトと上部
乾燥機との間に押し挾まれて搬送されたウェブが、フェ
ルトに追従して上部乾燥機を離れるべきときに、ウェブ
をフェルトに確実に追従せしめるよう改良された製紙用
乾燥機を提供することを課題としている。 【0009】上記の課題を達成すべく、本願考案は、フ
ェルトが上部乾燥機を接線状に離れる線状接触点に近接
して向かい合う第一の端部より、該接触点から下部乾燥
機へ向けて一つの平面に沿って直線状に延在するフェル
トに対し、フェルトの移動方向へ向けて次第に拡大する
空間を郭定するよう、該フェルトの直線部に対し鋭角を
なすよう配置された平面よりなる壁部を有するブロー・
ボックスを設け、このブロー・ボックスの壁には前記フ
ェルトの線状接触点に向い合う位置に線状オリフィスを
設け、該オリフィスより空気をフェルトの移動方向とは
反対の方向へ向けて吹き出し、この線状オリフィスより
吹き出された空気が、該線状接触点へ向かうフェルトの
湾曲部と該ブロー・ボックスの壁との間に形成された楔
状空間を広がり方向へ流れることにより、該吹き出し空
気によるエジェクタ効果によって前記線状接触点に負圧
を生ぜしめ、この負圧によって該線状接触点にてウェブ
をフェルトの側に引き付けると共に、該線状接触点より
下部乾燥機へ向けて移動するフェルトとブロー・ボック
スの壁との間の空間をフェルトの移動方向へ向けて末広
状態に拡大せしめることにより、更にフェルトにウェブ
を吸引する方向の負圧を及ぼし、これによってウェブが
上部乾燥機との接触を離れてフェルトに追従することが
決定づけられる最も重要な瞬間とそれに続く幾分かの時
間にわたりウェブをフェルトの側へ引き付ける作用を有
するブロー・ボックス構造を製紙用乾燥機に組み込むこ
を提案するものである。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【実施例】本考案の図1は、符号10にて全体的に示さ
れている乾燥機部の一部を示す。乾燥機部10は少なく
も第一乾燥機12と第二乾燥機14と第三乾燥機16と
を含み、第一乾燥機12と第三乾燥機16とは上部乾燥
機であり第二乾燥機14は下部乾燥機である。フェルト
FとウェブWとは、第一乾燥機12の周囲をめぐって通
過する。フェルトFとウェブWとは、分岐挟持部18付
近の第一乾燥機12から分岐する。前記のフェルトとウ
ェブとは、第一乾燥機12から第二乾燥機14の周囲
へ、更に第三乾燥機16の周囲上へと共に移動する。図
1に示されている如くウェブWには、分岐挟持部18に
て第一乾燥機12の表面20に付着しフェルトFから離
れようとする傾向がある。その上、第二乾燥機14の外
周22付近に於て引摺られる空気が、第二乾燥機14の
合流挟持部24の付近に捕捉される。前記挟持部24
は、第一、第二乾燥機12、14間のフェルトFと第二
乾燥機14とにより郭定される。合流挟持部24内に累
積したかかる圧力は、フェルトとウェブとが第二乾燥機
14の周囲を通過している間にウェブWをフェルトFか
ら排斥しがちなフェルトFを貫いての空気流を作り出す
傾向を有する。同様に、ウェブ及びフェルトの第二乾燥
機14から第三乾燥機16へと向かう上方走行に於て、
移動中のウェブWとフェルトFとにより郭定される凹所
26内にもしも従来どおりのエアー・ボックスが配置さ
れるならば、こうしたエアー・ボックスは凹所26内の
空気圧を増大させる傾向を有しそれにより上方走行とり
わけ第三乾燥機16の合流挟持部28に於てフェルトF
からウェブWが離れる可能性を増大させる。 【0028】図2は、合流挟持部24に於ける前述の圧
力上昇を減少させるための従来技術による一つの提案を
示す。従来技術による前述の提案は、第一乾燥機12と
第二乾燥機14との間のフェルトの矢印34により示さ
れた移動方向とは反対の方向に圧搾空気32を指し向け
るためのブロー・ボックス30を含む。 【0029】図3は、矢印38により示された第二乾燥
機の回転方向とは反対の方向に第一乾燥機12と第二乾
燥機14との間のフェルトから第二乾燥機14の外周2
2へと向ける空気流を指向させるための手段を伴う空気
ボックス36を含む従来技術によるもう一つの提案を示
す。 【0030】図4は、本考案による空気ボックス40の
側面断面図である。ブロー・ボックス40は、第一乾燥
機12から第二乾燥機14の周囲へ、更に第三乾燥機1
6の外周上へと共に移動するウェブWとフェルトFとに
より郭定される凹所26内に配置されている。ブロー・
ボックス40は、第一乾燥機12と第三乾燥機16との
間から第二乾燥機14の付近へと延在している楔型ボッ
クスを含む。ボックス40は、ウェブWとフェルトFと
が分岐挟持部18にて第一乾燥機12から分岐する際の
フェルトFへのウェブWの緊密な追従を維持するため圧
搾空気源42に接続されている。ボックス40は、フェ
ルトFが第一乾燥機12から分岐する際ウェブWが第一
乾燥機12の表面20に付着する傾向を抑制するため、
ウェブWがフェルトFへと向け推し進められるようにし
て圧搾空気をフェルトへと向け次いで矢印34により示
されている第一乾燥機12の回転方向とは反対の方向に
該空気の向きを矢印46により示されている如く向け直
すため第一乾燥機12に近接して配置されている一つの
オリフィス44を郭定する。 【0031】図4に示されている如く、空気の噴流がコ
アンダ効果の作用により向きを変えられるようにして、
オリフィス又はノズルの片側に湾曲した表面を設けるこ
とにより空気の向きが変更される。図4に示されている
如く、前記空気は第一乾燥機に対し接線方向にして且前
記第一乾燥機の回転方向とは反対の方向に向けられる。 【0032】更に詳細には図4に示されている如く、ブ
ロー・ボックス40は第一乾燥機12と第三乾燥機16
との間の中程へと第二乾燥機14に対し半径方向に延在
している基底壁48を含む楔型ボックスである。基底壁
48は、以下に述べられる如く機械横断方向に延在す
る。湾曲壁50は、ウェブとフェルトとが第二乾燥機1
4に対し集束する合流挟持部24へと向け基底壁48か
ら延在する。湾曲壁50は、第二乾燥機14の外周22
に合致している。湾曲壁50は、機械横断方向に延在す
る。放散壁52は、湾曲壁50から第一乾燥機12へと
向けて該放散壁52が延在するようにして基底壁48の
反対側に配置されている。放散壁52は、機械横断方向
に延在する。接続壁54は、基底壁48と放散壁52と
を接続するため、放散壁52と基底壁48との間に結合
壁54が延在するようにして湾曲壁50の反対側に配置
される。図7に示されている如く第一端部壁56と第二
端部壁58とは機械横断方向に互いに引離されており、
更にそれらの間に楔型ボックス40を郭定するため基底
壁48と湾曲壁50と放散壁52と接続壁56とにそれ
ぞれ固着されている。 【0033】放散壁52は、ウェブWとフェルトFとが
ボックス40に対して移動しているときフェルトFと放
散壁52との間に局部的真空を誘発するため、第一乾燥
機12から第二乾燥機14へと向かう方向にフェルトF
との間の間隔を次第に広げられている。放散壁52は第
一平面60内に配置されており、第一乾燥機12と第二
乾燥機14との間のフェルトFは第二平面62内に配置
されている。第一平面60と第二平面62とは、フェル
トFから離れようとするウェブWの如何なる傾向も局部
的真空により完全に抑制されるようにして該局部的真空
を誘発するため、互いの間に角度を持って配置されてい
る。前記の局部的真空は放散壁52に対するフェルトF
の移動速度に比例して増大するので、フェルトFと該フ
ェルトFに緊密に追従するウェブWとの移動速度が増大
しそれに従いフェルトから離れようとするウェブWの傾
向も増大したとき、前記の誘発される局部的真空もフェ
ルトFから離れようとするウェブWのかかる傾向を補償
すべく相応じて増大する。本考案の図示の好ましい実施
例に於ては、圧搾空気46により誘発される局部的真空
の維持を放散壁52により誘発される局部的真空が助長
するようにして、第一平面60と第二平面62とが0.
1度乃至5.0度の範囲内の角度をもって互いに他方に
対する間隔を漸次拡大している。 【0034】その上エアー・ボックス40は、第二乾燥
機14が矢印38により示されている如く回転するとき
第二乾燥機14の外周22付近の凹所26内に矢印66
により示されている空気がウェブWとフェルトFとの第
二乾燥機14への合流地点24へと向け湾曲壁50と第
二乾燥機14の外周との間を流れることを阻止されるよ
うにして、基底壁48と第二乾燥機14の外周22との
間に符号64にて全体的に示されている一つの空気転向
手段を含む。転向手段64は、第二乾燥機14の外周2
2付近の空気を基底壁48に沿わせ凹所26の外へと転
向させる。空気転向手段64は、一つのブラシであるの
が望ましい。空気転向手段即ちブラシ64は、第二乾燥
機14の外周22付近の空気を矢印66により示されて
いる如く基底壁48に沿わせ更に凹所26の外へと向き
を変えさせ、それにより第二乾燥機14と第三乾燥機1
6との間に配置されたウェブW及びフェルトFと基底壁
48との間の凹所内に局部的真空を誘発する。第二乾燥
機14と第三乾燥機16との間の前記ウェブとフェルト
との付近のこの局部的真空は、第二乾燥機14と第三乾
燥機16との間の前記フェルトへのウェブWの結合を増
強する。 【0035】ブロー・ボックス40は第一乾燥機12に
関連して符号68にて旋回軸上に取付けられており、ウ
ェブWが破損しもしくは第一乾燥機12の周囲に巻き付
いた場合にはボックス40の破壊を防ぐため第一乾燥機
12から放散壁52が遠ざかるようにして第一乾燥機1
2に対してボックス40が傾斜する。図4に示されてい
る如く基底壁48は符号68にて旋回軸に据付けられて
おり、ボックス40は機械横断方向72に対し平行に配
置されている旋回軸70の回りを旋回する。このこと
は、図7に関連して以下に一層詳細に示される。図4に
示されている如く、旋回軸70は接続壁54の遠方に配
置されている。 【0036】ブロー・ボックス40の基底壁48は矢印
76により示されている空気流をボックス40内から凹
所26へと向かわせるための一つの開口部74を郭定し
ており、空気流76は第二乾燥機14と第三乾燥機16
との間に配置されたフェルトFと基底壁48との間の凹
所26内に局部的真空を誘発すべく凹所26の外へと流
出する。この誘発された局部的真空は、第二乾燥機14
と第三乾燥機16との間のフェルトFへのウェブWの緊
密な追従を維持するに役立つ。 【0037】図5は、オリフィス44を通過する空気流
46により誘発される真空度がオリフィス44からの距
離により如何に変化するかを示すグラフである。図5の
グラフから明らかな如く、オリフィス44は第二乾燥機
に近付けて配置されるよりもむしろ第一乾燥機12から
分岐するフェルトFの接触点78に近接して配置された
ときに尚一層フェルトFとの結合を維持すべくウェブW
を推し進めるに極めて有益な真空を入手し得る。 【0038】図6は本考案のもう一つの交替可能な実施
例の側面断面図であり、図4に示された実施例に関して
使用された数字と同じ数字によって同じ部分品が示され
ている。しかしながら図6の選択的実施例に於ては、添
字Aがそれらの数字に付加されている。 【0039】図6は第一乾燥機12Aと第二乾燥機14
Aと第三乾燥機16Aとを示しており、それらの周囲を
ウェブWAとフェルトFAとが通過する。ブロー・ボッ
クス40Aは、凹所26A内に配置されている。ブロー
・ボックス40Aは放散壁52Aと基底壁48Aとの間
にてボックス40A内に配置され且ボックス40Aを横
切って延在するバッフル80を含み、ボックス40Aは
第一区画室82と第二区画室84とを郭定する。第一区
画室82は圧搾空気源42Aに接続されており、その上
第一区画室82は第二区画室84との間に流体を流通さ
せ得る孔86を郭定しているので、矢印88により示さ
れる空気が孔86から基底壁48Aにより郭定される開
口部90へと向けて流れる結果として第二区画室84内
に局部的真空が誘発される。第二区画室84はウェブW
AとフェルトFAとが第二乾燥機14Aに合流する地点
24Aに近接して配置された入口92を郭定しており、
第二乾燥機14Aの周囲をウェブWAが通過するときフ
ェルトFAから離れようとするウェブWAの如何なる傾
向をも抑制するため矢印94により示される空気が前記
入口92を通り第二区画室84内へと流入する。 【0040】図7は、本考案の更にもう一つの実施例の
斜視図である。 【0041】交替可能な実施例を通じて同様な部分品を
指示するには同じ参照数字が使用されるけれども、この
図7の交替可能な実施例は添字Bを付加した数字を有す
る。 【0042】図7に示されている如くオリフィス44B
は、第一、第二乾燥機間のフェルトFBに緊密に追従す
るよりもむしろ第一乾燥機に付着しようとするウェブW
Bの如何なる傾向をも抑制するため矢印46Bにより示
される空気カーテンを第一乾燥機へと向け、更にその後
第一乾燥機との接線方向にして且第一乾燥機の回転方向
とは反対の方向に前記空気カーテンを指向させるように
して機械横断方向72に延在する一つの細長いスロット
である。 【0043】図7及び図8に示されている如く、放散壁
52Bは、それぞれボックス40Bの第一端部壁56B
と第二端部壁58Bとに近接して配置されている第一ス
ロット96と第二スロット98とを郭定する。これらの
スロット96、98は、ウェブWの縁104、106を
フェルトのそれぞれの縁108、110に緊密に追従さ
せるため矢印100及び矢印102により示されている
第一空気流と第二空気流とを凹所に対し横向きに指向さ
せる。ウェブWBのこれらの縁104、106は図8に
更に詳細に示されており、図8は前記空気流100、1
02がウェブWBの縁104、106をフェルトFBの
縁108、110へと緊密に押し付けることによりウェ
ブWBに皺が寄る傾向を抑制するに役立ち更に凹所から
の外向きの熱い空気流を抑制するにも役立つことを示
す。図7及び図8に示されたこうした構成は、空気損失
に対する凹所の密封を補助するに有益なばかりではな
く、そうした空気の漏れを阻止するための側板の必要性
を排除する目的にも役立つ。その上空気100、102
の横方向への流れは、乾燥機部10の監視と調節とを心
地悪いものにしがちな凹所内から外部へ向けての圧搾空
気の流れを阻止する。図8に示されている如く、空気噴
出若しくは空気流100、102の本体部分とそれによ
り引摺られる空気とをフェルトFBから遠ざかる方向に
端部壁56Bの湾曲面97に追随させるため、放散壁5
2Bと端部壁56Bとの接合部112は符号97にて斜
角を付けられもしくは丸められている。端部壁56B、
58Bのこの斜角は、ウェブ末端が通しロープに係わっ
ている際にそのウェブ末端の移動を乱さぬよう前記の空
気を遠ざけるに役立つことが証明された。その上、湾曲
エッジ97により空気噴射100、102を偏向させる
ことによって、乾燥機の修理と保全とが増進される。 【0044】図4に示されている好ましい実施例のブロ
ー・ボックス40の作用に関し述べるならば、圧搾空気
がブロー・ボックス40に供給され、その結果空気カー
テン46として流出するボックス40内の空気の一部が
分岐挟持部18の付近に局部的真空を誘発し、それによ
りウェブWをフェルトFに緊密に追従させる。 【0045】ウェブとフェルトとは第二乾燥機14へと
向け共に移動するので放散壁52の配置のおかげで僅か
な真空が発生させられ、それにより第一乾燥機と第二乾
燥機との間のウェブWはフェルトから離れまいとする。 【0046】第二乾燥機が回転し続けているとき第二乾
燥機により引摺られる空気はブラシ64により転向させ
られ、それにより合流挟持部24に於る圧力の上昇が抑制
され、更にそうした転向させられた空気流が第二乾燥機
と第三乾燥機との間のフェルト及びウェブ付近の凹所2
6内の空気圧の減少にも助力する。この負圧はフェルト
への緊密な服従へとウェブを引付ける傾向を有し、こう
した傾向は凹所26の外へと空気カーテンを指向させる
孔86を基底壁48内に設けることにより増進され、そ
れにより凹所内の前記の負圧を深めるに役立つ。 【0047】ウェブWが破損した場合にもしもウェブW
が第一乾燥機12の周りに巻き付いたならば、オリフィ
ス44付近の放散壁52は、第一乾燥機12から離れる
よう軸上にて回転するエアー・ボックス40と前記の巻
き付いたウェブとにより第一乾燥機12から押し退けら
れ、それによりエアー・ボックス40を破壊する如何な
る可能性をも抑止する。 【0048】エアー・ボックス40は、通常は該エアー
・ボックス40をエアー・ボックス40の重量が図4に
示されている位置へと推進するようにして旋回軸上に設
置されるのが望ましい。かくて、ウェブが破損した場合
には、第一乾燥機12の周りに巻き付くウェブの厚さが
エアー・ボックス40を該エアー・ボックスの重量に抗
して旋回軸68の周りに回転させる。 【0049】図6に示された本考案の交替可能な実施例
の作用について述べるならば、エアー・ボックス40A
の第一区画室82に圧搾空気が供給され、この圧搾空気
は前述の実施例に関して述べられたと同様にオリフィス
44Aを通って流れる。しかしながら第一区画室82内
の空気の内の幾らかは、第一区画室82の孔86を通り
基底壁48Aにより郭定される開口部90へと向けて流
れる。 【0050】開口部90を通過するこうした空気流は第
二区画室84内に局部的真空を誘発する傾向を有し、そ
れにより合流挟持部24A付近の空気の幾らかが入口9
2を通って第二区画室84内へと流入し、その後開口部
90を通過して凹所26Aの外へと流出する。或る状況
下に於てもしも第二区画室84内に誘発される局部的真
空が充分なものであるならば、第二乾燥機14Aの外周
22Aと湾曲壁50Aとの間を通る空気は全て第二区画
室84を通って後方へ転向させられるのでブラシ・シー
ル64の設置は不必要となる。 【0051】本考案の第三の実施例の作用に関して述べ
るならば、圧搾空気の一部はそれぞれ第一スロット96
と第二スロット98とを通って流れ、それによりウェブ
の縁をそれぞれのフェルトの縁に緊密に追従させる。 【0052】本考案及び以上に述べられた多様な実施例
は、とりわけ凹所内に負圧を作り出すため圧搾空気源を
使用することにより、従来の諸提案に纏わる難題を克服
する。その上本考案は、第一乾燥機の分岐挟持部から第
二乾燥機の合流挟持部へと延在する空気支援移送を与え
る。更にオリフィスから流出する空気は、第一乾燥機の
周囲を通過するフェルトにより引摺られて凹所内の圧力
を増大させようとする空気の全てを偏向させる目的にも
貢献する。 【0053】それ故、本考案は、ウェブとフェルトとの
結合を大幅に増強することにより高速でのウェブの生産
を可能とする簡潔な構成のブロー・ボックスを与える。 【0054】当業者には明らかな如く、添付された請求
の範囲に述べられた本考案の趣旨と範疇とから離脱する
ことなく前述の諸実施例に対し多様な代替と修正とが成
されてよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】フェルトから離れようとするウェブの傾向を示
す典型的な乾燥機部の一部の側面図である。 【図2】ウェブとフェルトとの間の結合を増強するため
の一つの先行的提案を図示する。 【図3】合流挟持部付近に於けるウェブのフェルトから
離れようとする傾向を抑制するためのもう一つの先行的
提案を示す。 【図4】本考案によるブロー・ボックスの側面断面図で
ある。 【図5】ブロー・ボックスのオリフィスからの様々な距
離に於ける誘発される真空度を示すグラフである。 【図6】本考案の一つの交替可能な実施例の側面断面図
である。 【図7】第一端部壁と第二端部壁とに近接して配置され
ている第一スロットと第二スロットとを有するブロー・
ボックスを示す本考案のもう一つの実施例の斜視図であ
る。 【図8】放散壁と端部壁との接合部が斜めに面取りされ
ている図7に示されたブロー・ボックスの断片的斜視図
である。 【符号の説明】 F…フェルト W…ウェブ 10…乾燥機部 12…第一乾燥機 14…第二乾燥機 16…第三乾燥機 18…分岐挾持部 20…第一乾燥機の表面 22…第二乾燥機の外周 24…合流挾持部 26…凹所 28…合流挾持部 30…ブロー・ボックス 32…圧搾空気 36…空気ボックス 40…ブロー・ボックス 42…圧搾空気源 44…オリフィス 46…空気流 48…基底壁 50…湾曲壁 52…放散壁 54…接続壁 56…第一端部壁 58…第二端部壁 60…第一平面 62…第二平面 64…転向手段 70…旋回軸 72…接触点 74…開口部 76…空気流 78…接触点 80…バッフル 82…第一区画室 84…第二区画室 86…孔 90…開口部 92…入口 96…第一スロット 97…湾曲のエッジ 98…第二スロット 100,102…空気流 104,106…ウェブの縁 108,110…フェルトの縁 112…接合部

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 第一乾燥機(12)と、 第二乾燥機(14)と、 前記第一乾燥機(12)の円筒状外表面の周りに第一の
    湾曲方向に懸架され、次いで前記第二乾燥機(14)の
    円筒状外表面の周りに前記第一の湾曲方向とは反対の第
    二の湾曲方向に懸架され、前記第一乾燥機(12)の周
    りを搬送された後前記第二乾燥機(14)の周りを搬送
    されるフェルト(F)にして、該フェルトは前記第一乾
    燥機(12)の円筒状外表面を接線方向に離れる第一の
    線状接触点(78)と該フェルトが前記第二乾燥機(1
    4)の円筒状外表面に接線方向に出会う第二の線状接触
    点との間で平面(62)に沿って真っ直ぐに延在する分
    岐挾持部(18)をなしている如きフェルト(F)と、 前記フェルト(F)に前記第一の線状接触点(78)の
    位置にて近接して向い合った第一の端部より前記フェル
    トの分岐挾持部(18)の延在平面(62)に対して鋭
    角をなして延在する平面(60)に沿って該第一の端部
    から隔たった第二の端部迄延在することにより前記フェ
    ルトの前記分岐挾持部(18)に対し該フェルトの移動
    方向に沿って該フェルトより次第に遠ざかる第一の壁部
    (52)と、前記第一の壁部の前記第二の端部に接続さ
    れた一端より他端迄前記第二乾燥機(14)の円筒状外
    表面に沿ってそれに近接して延在する第二の壁部(5
    0)と、前記第一の壁部(52)の前記第一の端部に開
    口し空気を前記フェルトの前記第一の線状接触点(7
    8)に対し該フェルトの移動方向とは反対の方向へ向け
    て吹き出す線状のオリフィス(44)とを有するブロー
    ・ボックス(40)とを有し、 これによって前記線状オリフィスより吹き出された空気
    は前記フェルトの前記第一の線状接触点(78)の部分
    に吹き付けられた後前記第一乾燥機の円筒状外表面の周
    りに着座している前記フェルトの部分と前記ブロー・ボ
    ックスの前記第一の壁部(52)の第一の端部との間に
    形成された楔状空間を拡大方向に向かって放出され、 前記フェルト(F)は前記第一乾燥機(12)の円筒状
    外表面の方を向いたその一方の表面上にウェブ(W)を
    担持するようになっており、これによって該ウェブは該
    フェルトにより担持されて前記第一乾燥機の周りを搬送
    される際該フェルトと該第一乾燥機の円筒状外表面との
    間に押し挾まれるようになっているウェブ乾燥機。
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