JP2565620B2 - 微粉炭の燃焼方法 - Google Patents

微粉炭の燃焼方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粉炭の燃焼方法に
り、特に窒素酸化物(以下NOxという)を低減するに
好適な燃焼方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料の燃焼時に生成するNOxは、
フューエルNOxとサーマルNOxとに分類される。フュ
ーエルNOxは燃料中に含まれる窒素分(以下N分と称
す)が酸化されて発生し、サーマルNOxは空気中の窒
素が酸化されて発生する。石炭はN分含有量が多く、燃
焼時に発生するNOxの80%近くがフューエルNOxで
ある。これに対して従来開発の進められてきた燃焼技術
は、2段燃焼法、排ガス再循環法に代表されるように、
燃焼温度を低下することにより、空気中の窒素の酸化を
抑制するサーマルNOx対策に効果のあるものが主流で
ある。
【0003】微粉炭燃焼時に発生するフューエルNOx
の発生経路は、燃焼機構にともなって次のように説明さ
れる。微粉炭燃焼は着火,熱分解,気体燃焼,固体燃焼
の過程から成る。燃焼の初期領域は着火及び熱分解の進
む領域であり、ここで石炭中に存在するN分は気体とし
て揮発するものと、固体中に残留するものとに分かれ
る。熱分解に続く燃焼領域は石炭中の揮発分が燃焼する
気体燃焼と揮発分を放出した固体が燃焼する固体燃焼が
進行し、気体として放出されたN分及び固体中のN分も
それぞれの燃焼領域で一部NOxに、一部窒素へと変換
する。
【0004】石炭の熱分解時に気体として放出されるN
分の中には、シアン化水素(HCN)及びアンモニア
(NH3)となるものがあり、これらの窒素化合物は高
温高酸素濃度雰囲気ではNOxに酸化されるが、適当な
反応温度を設定すれば、酸素共存下で選択的にNOxを
還元し窒素(N2)とする性質を有する。この性質を利
用すれば、従来開発されてきた2段燃焼を改良し、微粉
炭燃焼の低NOx化を図ることが可能であり、2段燃焼
を原理とするバーナが開発されている。2段燃焼は1段
目の低空気比の還元性領域で、石炭中のN分をできるだ
けN2に還元する方式であり、更にNOxの低減を図るに
は、燃焼火炎内でのNOxの発生領域、NOx還元用還元
剤の生成領域、NOxの還元領域を明確に区別し制御す
る必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、NO
x発生抑止効果が大であるとともに未燃分の排出が低減
される微粉炭の燃焼方法及び燃焼用バーナを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、微粉炭と1次
空気からなる燃料混合気を噴出する微粉炭ノズルの外周
に2次空気を噴出する2次空気ノズルを設け、その外周
3次空気を噴出する3次空気ノズルを設け、前記微粉
炭ノズルの先端を外方に拡管し、前記2次空気ノズルと
3次空気ノズルにそれぞれ旋回器を設けて前記2次空気
及び3次空気を旋回させて噴出するようにした微粉炭バ
ーナにより前記微粉炭の燃焼を行い、前記微粉炭と1次
空気からなる燃料混合気と前記2次空気により該微粉炭
バーナ先端近傍に理論空気量以下の空気量で燃焼して
記微粉炭中の窒素分からNOxとアンモニア及びシアン
系化合物を生成させる前段燃焼領域を形成し、その後流
に該前段燃焼領域からの燃焼排出物と前記3次空気とに
よりNOxを還元する燃焼を行う後段燃焼領域を形成す
ことを特徴とする微粉炭の燃焼方法である。
【0007】さらに本発明は、第1の微粉炭と1次空気
からなる燃料混合気を噴出する第1の微粉炭ノズルの外
周に2次空気を噴出する2次空気ノズルを設け、その外
周に3次空気を噴出する3次空気ノズルを設け、更にそ
の外周に第2の微粉炭と空気と酸素濃度が3〜5体積%
に調整された燃焼排ガスとからなる燃料混合気を噴出す
る第2の微粉炭ノズルを設け、前記第1の微粉炭ノズル
の先端を外方に拡管し、前記2次空気ノズルと3次空気
ノズルにそれぞれ旋回器を設けて前記2次空気及び3次
空気を旋回させて噴出するようにした微粉炭バーナによ
り微粉炭の燃焼を行い、前記第1の微粉炭ノズルから噴
出する燃料混合気と前記2次空気により前記微粉炭バー
ナ先端近傍に理論空気量以下の空気量で燃焼する前段燃
焼領域を形成し、該前段燃焼領域からの燃焼排出物と前
記3次空気とにより該前段燃焼領域の後流に後段燃焼領
域を形成し、前記前段燃焼領域と該後段燃焼領域とによ
って空気比1以上で燃焼する第1次燃焼領域を構成し、
該第1次燃焼領域の外周上に前記第2の微粉炭ノズルか
ら噴出される燃料混合気により空気比1未満の燃焼を行
って還元性の熱分解生成物を発生させる第2次燃焼領域
を形成し、前記1次燃焼領域の火炎と該2次燃焼領域の
火炎とをその後流側で合体させて第3次燃焼領域を形成
させることを特徴とする微粉炭の燃焼方法である。
【0008】
【作用】前述の如く、石炭中のN分は、熱分解過程にお
いて、NOx,窒素(N2),アンモニア(NH3),シア
ン化水素(HCN)等の化合物になる。特にこれらの化
合物の中でNH3が酸素共存下でもNOxを選択的に還元
する性質を有し、NOxの還元効果の高いことは排煙脱
硝技術の分野で既に公知の事実である。従って、酸素を
含む燃焼ガス中のNOxを石炭を利用して効果的に還元
するには、石炭からNH3を多量に発生させ、これをN
Oxと反応させれば良く、石炭燃焼時のNOxの低減は、
NH3の発生法及びNH3とNOxの混合法が主要な技術
課題になる。しかるに、石炭中のN分が熱分解時に転換
する窒素化合物の種類は、石炭の熱分解条件に依存し、
目的のNH3を多量に発生させるには、NH3生成に最適
な熱分解条件を設定する必要がある。発明者らは鋭意検
討の結果、石炭燃焼温度に近い温度領域では石炭熱分解
雰囲気中の酸素濃度が石炭中N分のNH3転換率に及ぼ
す影響が大きく、NH3転換率を最大にする最適な酸素
濃度が存在することを微粉炭の熱分解実験により確認し
た。
【0009】本発明の要点は、石炭からの熱分解生成物
をNOxの還元に利用するため、石炭中のN分のNH3
換率が最大になる酸素濃度雰囲気で燃焼用石炭の一部を
熱分解し、これをNOx含有燃焼ガスと混合させること
にある。
【0010】本発明の燃焼方法においては、微粉炭と1
次空気と2次空気によって形成される前段燃焼領域と該
前段燃焼領域からの燃焼排出物と3次空気によって形成
される後段燃焼領域とから構成される第1次燃焼領域を
有する火炎が形成される。また、本発明の燃焼方法にお
いては、更に、前記第1次燃焼領域と第2次燃焼領域と
第3次燃焼領域とからなる火炎が形成される。そして、
火炎内でNOx発生領域とNOx還元用微粉炭熱分解生
成物発生領域、NOx還元反応領域が明確にされる。第
1次燃焼領域は、理論空気量以上の空気で第1の微粉炭
を完全に燃焼させる完全燃焼領域であり、ここで燃料の
大部分を燃焼させる。この領域では空気比を1以上で燃
焼させるため、燃焼灰中に残留する未燃燃料は非常に少
なくなると同時に多量のNOxが発生する。2次燃焼領
域は燃焼排ガスと空気との混合ガスで噴出される微粉炭
の燃焼領域であり、ここでは空気比が1未満の燃焼、即
第2の微粉炭の熱分解が進行する。この領域は酸素不
足の還元性領域であるため、微粉炭中のN分がNOxに
酸化される割合は非常に少なく、燃焼過程でのN分の中
間生成物である、アンモニア(NH),シアン化水素
(HCN)等が発生する。第3次燃焼領域は2次燃焼領
域で発生する微粉炭の熱分解生成物と1次燃焼領域で発
生するNOx及び1次燃焼領域での余剰酸素とが反応す
る領域であり、ここでNOxの還元反応と炭化水素,一
酸化炭素,水素,固体中未燃分等の酸化反応が進行す
る。
【0011】第1次燃焼領域で完全燃焼させる微粉炭を
第2次燃焼領域で熱分解させる微粉炭よりも多くするこ
とにより、未燃燃料の排出を低減でき、更に第1次燃焼
領域で高温に加熱された余剰酸素で第2次燃焼領域で発
生する熱分解生成物を酸化するため、第3次燃焼領域で
の化学反応を効率良く促進できる。
【0012】本発明の一実施態様においては、この酸素
濃度調整のために微粉炭燃焼排ガスを利用し、燃焼排ガ
スと燃焼用空気との混合比を制御することにより、熱分
解雰囲気中の酸素濃度が調整される。
【0013】また本発明の一実施態様においては、熱分
解領域の酸素濃度調整を容易にするため、上記混合気体
は、微粉炭搬送に用いられ、燃焼火炉内の微粉炭の熱分
解領域に噴出させるために用いられる。
【0014】更に本発明の効果をより有効に発揮するに
は、第2次燃焼領域で熱分解させる微粉炭の噴出気体、
即ち燃焼排ガスと空気との混合気の酸素濃度を好ましく
は3〜5体積%とする。すなわち、酸素共存下でもNO
xを選択的に還元できるNH3を、微粉炭の熱分解反応で
効率良く発生させるには、熱分解条件を選定する必要が
あり、発明者らは鋭意検討の結果、熱分解雰囲気の酸素
濃度が3〜5%の時に、NH3が最も多く微粉炭から発
生することを発見した。従って、第2次燃焼領域での酸
素濃度を3〜5体積%とする、即ち混合気の酸素濃度を
3〜5体積%に空気と燃焼排ガスの混合比を調整するこ
とにより、第3次燃焼領域で進ませるNOxの還元反応
を効果的に促進できる。
【0015】また、酸素共存下でNH3とNOxとを効果
的に反応させるには900℃以上の反応温度が好適であ
り、このため前記微粉炭熱分解生成物とNOx含有燃焼
ガスとは燃焼火炉内で混合し、NOxの還元反応を進ま
せることが好ましい。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明による微粉炭の燃
焼方法と燃焼用のバーナの実施態様を説明する。
【0017】図1において、微粉炭燃焼用バーナは、微
粉炭と1次空気から成る燃料混合気を供給する微粉炭ノ
ズル01と、2次空気ノズル02と、3次空気ノズル0
3とから構成される。燃料混合気と2次空気によりバー
ナ先端近傍に理論空気量以下の燃焼空気量で燃焼する
燃焼領域が形成され、その後流に3次空気と前段燃焼
領域からの燃焼排出物による後段燃焼領域が形成され
る。前段燃焼領域では石炭中のN分からNOxの他にア
ンモニア及びシアン系化合物が生成され、後段燃焼領域
でこれらの窒素化合物が反応してNOxが還元される。
【0018】図2において、微粉炭燃焼バーナは2つの
微粉炭ノズル12,13、2次空気ノズル17、3次空
気ノズル18、イグナイタ16から構成される。微粉炭
ノズル12の先端は外方に拡管されている。微粉炭及び
これを搬送、噴出させるための1次空気から成る燃料混
合気を噴出させる微粉炭ノズル12から、燃料微粉炭の
大半が噴出し、2次空気ノズル17、3次空気ノズル1
8から噴出する2次空気、3次空気とにより、空気比が
1以上の第1次燃焼領域21が、バーナ先端に形成され
る。この第1次燃焼領域21は、微粉炭ノズル12の燃
料混合気と2次空気とにより形成される前段燃焼領域
と、前段燃焼領域からの燃焼排出物と3次空気とにより
形成される後段燃焼領域とから構成される。前段燃焼領
域では、微粉炭ノズル先端の拡管と2次空気の旋回流の
作用により、拡管部の下流に微粉炭と1次空気からなる
燃料混合気と2次空気の循環流により理論空気量以下の
高温の火炎が形成され、これによりNH 3 の発生が促進
される。更に本実施例では、第1次燃焼領域21での火
炎を短炎化するとともに、他の燃焼領域から独立させる
ために、2次空気ノズル17及び3次空気ノズル18を
微粉炭ノズル12の外周に設置し、燃焼空気に旋回流を
与えるための、2次空気旋回羽根14及び3次空気旋回
羽根15がそれぞれのノズル内に設置されている。微粉
炭ノズル13は3次空気ノズル18の外周に設置され、
ノズル13より、酸素濃度が3〜5体積%に調整された
燃焼排ガスと空気との混合気と、微粉炭とから成る燃料
混合気が噴出する。ノズル13から噴出される燃料混合
気により、第1次燃焼領域21の外周上に第2次燃焼領
域22が形成され、この領域で第1次燃焼領域21から
伝わる熱と混合気中に含まれる酸素とにより微粉炭の熱
分解反応が進み、還元性の熱分解生成物が発生する。
【0019】第2次燃焼領域22で発生する還元性熱分
解生成物の酸化及び第1次燃焼領域21で発生するNO
xの還元反応が起きる第3次燃焼領域23が、第1次及
び第2次燃焼領域の後流に形成される。
【0020】実例1 日本国内炭及び日本国内炭を1000℃の不活性雰囲気
内で加熱して製造したチャー(石炭熱分解時に残留する
可燃性固体)を白金製ホルダーに詰め、1000℃に加
熱した時に発生するNHを定量することにより、石炭
中のN分及びチャー中のN分のNH転換率を測定し
た。第3図は熱分解雰囲気中の酸素濃度を1〜7体積%
の範囲で変化させ、雰囲気酸素濃度のNH転換率への
影響を検討した結果である。横軸に熱分解時の酸素濃
度、縦軸に石炭及びチャー中のN分のNH転換率を示
す。第3図より明らかなように、NH転換率は酸素濃
度の影響を大きく受け、更にNHの転換率を最大にす
る最適な酸素濃度が存在する。石炭中N分のNH転換
率は酸素濃度約3体積%で最大になり、チャー中のN分
は酸素濃度約5体積%でNH転換率が最大になる。
【0021】実例2 第4図は、実施例1の実験結果を得た実験装置と同一装
置を用い、実施例1と同様に熱分解雰囲気中の酸素濃度
の石炭中N分のNH転換率に及ぼす影響をみたもので
ある。本実施例では、炭種の影響を検討するために、オ
ーストラリア炭,中国炭の熱分解反応実験を試みた。熱
分解温度は実施例1同様1000℃である。第4図より
明らかなように、炭種によって多少の最適酸素濃度範囲
に違いはあるが、実施例1の日本国内炭同様、オースト
ラリア炭,中国炭とも、熱分解雰囲気の酸素濃度が約3
体積%付近で石炭中N分のNH転換率が最大になる。
【0022】上記実施例で明らかなように、石炭の熱分
解生成物をNOxの還元剤として効果的に利用するに
は、石炭の熱分解雰囲気中の酸素濃度を最適値に制御す
る必要がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり、第1の発明によれ
ば、微粉炭と1次空気と2次空気からなる混合気によっ
て理論空気量以下の空気量で燃焼する前段燃焼領域が形
成され、その後流に前段燃焼領域からの燃焼排出物と3
次空気とによる後段燃焼領域が形成される。前段燃焼領
域に2次空気を混入することによって火炎の温度が高ま
り、微粉炭中の可燃成分を放出しやすくして未燃分を低
減することができる。この結果、未燃分の低減効果及び
NOx低減効果が大きい微粉炭燃焼を達成することがで
きる。 第2の発明によれば、前記第1の発明によって形
成される燃焼領域の外周に微粉炭と空気と燃焼排ガスと
の混合気によって酸素濃度が調整された微粉炭熱分解領
域が形成され、これによってアンモニアへの転換率が更
に向上する。この結果、NOx低減効果が更に大きく且
つ未燃分の少ない微粉炭燃焼を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバーナの側断面図である。
【図2】本発明の別の実施例によるバーナの側断面図で
ある。
【図3】NH3転換率と酸素濃度との関係を示すグラフ
である。
【図4】NH3転換率と酸素濃度との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
01 微粉炭ノズル 02 2次空気ノズル 03 3次空気ノズル 04 点火用バーナ 05 旋回羽根 06 旋回羽根 07 着火用補助燃料供給孔 08 微粉炭供給孔 09 2次空気供給孔 10 3次空気供給孔 11 微粉炭供給孔 12 微粉炭ノズル 13 微粉炭ノズル 14 2次空気旋回羽根 15 3次空気旋回羽根 16 イグナイタ 17 2次空気ノズル 18 3次空気ノズル 21 第1次燃焼領域 22 第2次燃焼領域 23 第3次燃焼領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嵐 紀夫 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 稲田 徹 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 相馬 憲一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 大塚 馨象 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 菱沼 孝夫 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭と1次空気からなる燃料混合気を
    噴出する微粉炭ノズルの外周に2次空気を噴出する2次
    空気ノズルを設け、その外周に3次空気を噴出する3次
    空気ノズルを設け、前記微粉炭ノズルの先端を外方に拡
    管し、前記2次空気ノズルと3次空気ノズルにそれぞれ
    旋回器を設けて前記2次空気及び3次空気を旋回させて
    噴出するようにした微粉炭バーナにより前記微粉炭の燃
    焼を行い、前記微粉炭と1次空気からなる燃料混合気と
    前記2次空気により該微粉炭バーナ先端近傍に理論空気
    量以下の空気量で燃焼して前記微粉炭中の窒素分からN
    Oxとアンモニア及びシアン系化合物を生成させる前段
    燃焼領域を形成し、その後流に該前段燃焼領域からの燃
    焼排出物と前記3次空気とによりNOxを還元する燃焼
    を行う後段燃焼領域を形成することを特徴とする微粉炭
    の燃焼方法。
  2. 【請求項2】 第1の微粉炭と1次空気からなる燃料混
    合気を噴出する第1の微粉炭ノズルの外周に2次空気を
    噴出する2次空気ノズルを設け、その外周に3次空気を
    噴出する3次空気ノズルを設け、更にその外周に第2の
    微粉炭と空気と酸素濃度が3〜5体積%に調整された燃
    焼排ガスとからなる燃料混合気を噴出する第2の微粉炭
    ノズルを設け、前記第1の微粉炭ノズルの先端を外方に
    拡管し、前記2次空気ノズルと3次空気ノズルにそれぞ
    れ旋回器を設けて前記2次空気及び3次空気を旋回させ
    て噴出するようにした微粉炭バーナにより微粉炭の燃焼
    を行い、前記第1の微粉炭ノズルから噴出する燃料混合
    気と前記2次空気により前記微粉炭バーナ先端近傍に理
    論空気量以下の空気量で燃焼する前段燃焼領域を形成
    し、該前段燃焼領域からの燃焼排出物と前記3次空気と
    により該前段燃焼領域の後流に後段燃焼領域を形成し、
    前記前段燃焼領域と該後段燃焼領域とによって空気比1
    以上で燃焼する第1次燃焼領域を構成し、該第1次燃焼
    領域の外周上に前記第2の微粉炭ノズルから噴出される
    燃料混合気により空気比1未満の燃焼を行って還元性の
    熱分解生成物を発生させる第2次燃焼領域を形成し、前
    記1次燃焼領域の火炎と該2次燃焼領域の火炎とをその
    後流側で合体させて第3次燃焼領域を形成させることを
    特徴とする微粉炭の燃焼方法。
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