JP2564821Y2 - ロール・カップリング装置 - Google Patents

ロール・カップリング装置

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JP2564821Y2
JP2564821Y2 JP1992075615U JP7561592U JP2564821Y2 JP 2564821 Y2 JP2564821 Y2 JP 2564821Y2 JP 1992075615 U JP1992075615 U JP 1992075615U JP 7561592 U JP7561592 U JP 7561592U JP 2564821 Y2 JP2564821 Y2 JP 2564821Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
coupling
outer cylinder
pressure chamber
cylinder portion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1992075615U
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English (en)
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JPH0639207U (ja
Inventor
正久仁 中村
裕史 乙部
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧延機のロールに駆動
トルクを伝達する嵌挿結合式のロール・カップリング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延機のロールは、ロール・カッ
プリングをかいして駆動装置によって駆動される。ロー
ルは、その軸をカップリングに着脱自在に挿入される。
【0003】従来の圧延機のロール駆動装置の一例を第
5図および第6図に示す。第6図は第5図のVI−VI
線からみた横断面図である。
【0004】従来のロール・カップリング1は、圧延機
のロール2のロール軸3を着脱自在に受け、モータ4の
回転トルクを減速機5、スピンドル6をかいしてロール
軸3に伝達する。ロール2はロールチョック7に回転自
在に支持される。
【0005】カップリング1の軸受穴は平坦側壁8が形
成され、これがトルク伝達面となっている。ロール軸3
にも平坦側壁8に対応して平坦面9が形成されている。
これがトルク伝達受け面となる。
【0006】ロール軸3がカップリング1の穴に挿入さ
れたとき、第6図に示すように、ロール軸3の平坦面9
とカップリング1の平坦側壁8との間に遊隙aが設けら
れている。これはロール軸3のカップリング1に対する
着脱を容易にするためである。しかし、この遊隙aがあ
るために、圧延時にロール2の回転に変動が生じ、圧延
材にチャタマークと呼ばれる不良が生じる。
【0007】ロール・カップリングの嵌合は、圧延機の
種類、大きさによっても異なるが、冷間圧延機では0.
1〜0.3mm程度の遊隙嵌めになっている。ロール着
脱作業による摩耗等により、この遊隙はさらに大きくな
り、0.3〜0.5mmを超えるとチャタマークの発生
頻度が高くなる。
【0008】ロール軸3の着脱時には、遊隙aを付与し
ておき、圧延時には遊隙aをなくすことを可能にしたロ
ール・カップリングの一例が実開昭58−157206
号に提案されている。これは、ロール・カップリングに
油圧室を設けて上記の作用を可能にしたものである。こ
の場合、ロール着脱時は作業員が駆動側に行き、毎回油
圧室の圧油の操作をしなければならないという難点があ
り、ロール替え時間が増大し、圧延機の生産性を低下さ
せる問題が生じる。
【0009】その外に、カップリング内に拡縮リンク機
構を設けたもの(実開平3−51902号)、カップリ
ング内に油圧シリンダ・ユニットを設けたもの(実開平
3−9208号)等が開示されている。しかし、これら
のカップリングは構造が複雑になり、故障の頻度が高
い。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、ロールの組替え時間を短縮するとともに、
チャタマーク発生を防止することのできるロール・カッ
プリング装置を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案のロール・カップ
リング装置は、圧延機のロールに駆動トルクを伝達する
嵌挿結合式のロール・カップリング装置において、ロー
ル軸端を受けるカップリング外筒部に環状の圧力室を形
成し、該環状の圧力室は前記カップリング外筒部の軸方
向に所定の幅で延びかつ該外筒部の円周方向に完全に一
周していて外部と独立した空間を形成し、前記カップリ
ング外筒部にチェック弁を設けて前記環状の圧力室と外
部とを連通させ、該カップリング外筒部内に多面形状の
ライナを装着し、加圧媒体を前記チェック弁をかいして
前記圧力室に供給し、前記カップリング外筒部を半径方
向に弾性変形させ、前記ライナをかいして前記ロール軸
端を締め付けることを特徴としたロール・カップリング
装置。
【0012】
【作用】本考案のロール・カップリング装置において
は、カップリング外筒部にロール軸端を挿入する時点で
は、従来の遊隙が設けられている。
【0013】圧延機を作動させる前に、外部から、カッ
プリング外筒部内に設けた環状圧力室内に加圧媒体を供
給し、外筒部内面を膨張させ、ライナをかいしてロール
軸端を締め付ける。この状態を保持する。
【0014】ロール交換時には、圧力室内の加圧媒体を
外部に逃がすことによって、カップリング内に最初の遊
隙が生じ、ロール軸端の抜取が容易になる。
【0015】
【実施例】図1−4を参照して、本考案のロール・カッ
プリング装置の実施例について説明する。
【0016】図1,2に示すように、本考案のロール・
カップリング装置10は、モータ4(図5)に連結した
スピンドル6の先端に取り付けられ、また、カップリン
グ外筒部11内にロール2のロール軸端31を着脱自在
に受け入れる。
【0017】図1,2に示すように、カップリング外筒
部11に環状の圧力室111が形成される。カップリン
グ外筒部11の内面には、多面形状のライナ12が装着
される。ライナ12の底部はボルト13によってカップ
リング外筒部11の中央隔壁112に固定される。
【0018】ライナ12は、第3図に示すように、内面
が四角形(A図)、六角形(B図)等の多面形状のトル
ク伝達面に形成されている。
【0019】図2に示すように、オートカップラ21は
シリンダ22に取り付けられて、昇降移動をさせられ
る。オートカップラ21は加圧媒体源30からの加圧媒
体(例えば加圧油等)を受ける。
【0020】加圧媒体源30は、慣用のものであって、
ポンプ31、電磁弁32、33、パイロット・チェック
弁34からできている。
【0021】オートカップラ21は、カップリング外筒
部11に設けたチェック弁113をかいして圧力室11
1に加圧媒体を供給する。加圧媒体は、カップリング外
筒部を膨張させ、ライナ12をロール軸端31に押し付
け遊隙をなくす。
【0022】オートカップラ21をチェック弁113か
ら切り離しても、チェック弁113の作用により、圧力
室111の加圧状態はそのまま保持される。
【0023】ロールを交換するさいには、オートカップ
ラ21を作動して、前述とは逆の動作を行えばよい。
【0024】図4は、カップリング外筒部11の圧力室
111を加圧したときの限界伝達トルクを示す。このと
きのカップリング外筒部11の条件は下記の通りであ
る。
【0025】外径486mm×内径330mm×圧力室
径368mm×初期遊隙0.32mm、ロール軸端30
0mm。
【0026】その結果、圧力室111の圧力450kg
・f/cm2 で8.2ton・mの伝達トルクが得られ
た。
【0027】また、ロール交換作業も、初期遊隙0.3
2mmが維持された。
【0028】
【考案の効果】本考案によれば、長期間カップリングを
使用してもチャタマークの発生がまったくみられなかっ
た。また、スピンドルの交換期間をも延長することがで
きる。さらに、ロール組替えが簡便迅速に行えるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のロール・カップリング装置の一部破断
側面図である。
【図2】図1のII−II線からみた横断面図である。
【図3】ロール端部の各種形状を示す横断面図である。
【図4】油圧室圧力と伝達トルクとの関係を示すグラフ
である。
【図5】従来のロール・カップリング装置の概略構成説
明図である。
【図6】図5のVI−VI線からみた横断面図である。
【符号の説明】
10 : ロール・カップリング装置 11 : カップリング外筒部 111 : 圧力室 12 : ライナ 13 : ボルト 112 : 中央隔壁 21 : オートカップラ 22 : シリンダ 30 : 加圧媒体源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機のロールに駆動トルクを伝達する
    嵌挿結合式のロール・カップリング装置において、ロー
    ル軸端を受けるカップリング外筒部に環状の圧力室を形
    成し、該環状の圧力室は前記カップリング外筒部の軸方
    向に所定の幅で延びかつ該外筒部の円周方向に完全に一
    周していて外部と独立した空間を形成し、前記カップリ
    ング外筒部にチェック弁を設けて前記環状の圧力室と外
    部とを連通させ、該カップリング外筒部内に多面形状の
    ライナを装着し、加圧媒体を前記チェック弁をかいして
    前記圧力室に供給し、前記カップリング外筒部を半径方
    向に弾性変形させ、前記ライナをかいして前記ロール軸
    端を締め付けることを特徴としたロール・カップリング
    装置。
JP1992075615U 1992-10-30 1992-10-30 ロール・カップリング装置 Expired - Lifetime JP2564821Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0639207U JPH0639207U (ja) 1994-05-24
JP2564821Y2 true JP2564821Y2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=13581292

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JP1992075615U Expired - Lifetime JP2564821Y2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ロール・カップリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0417302U (ja) * 1990-06-01 1992-02-13

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JPH0639207U (ja) 1994-05-24

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