JP2564514B2 - 液晶装置 - Google Patents

液晶装置

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JP2564514B2
JP2564514B2 JP61070189A JP7018986A JP2564514B2 JP 2564514 B2 JP2564514 B2 JP 2564514B2 JP 61070189 A JP61070189 A JP 61070189A JP 7018986 A JP7018986 A JP 7018986A JP 2564514 B2 JP2564514 B2 JP 2564514B2
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Description

【発明の詳細な説明】 『発明の利用分野』 この発明は、液晶の代表例の1つであるスメクチック
液晶、特に強誘電性液晶(以下FLCという)を用いた液
晶装置に関し、マイクロ・コンピュータ、ワードプロセ
ッサまたはテレビ等の表示部の薄膜化を図る液晶装置、
さらにディスクメモリ等のメモリ装置、スピーカ等の音
響機器へ応用する液晶装置に関する。
『従来技術』 従来、液晶を用いて液晶装置を作製せんとする場合、
この液晶の一対の基板の内側に一対の電極を設け、その
電極上に対称配向膜を設ける方式が知られている。
しかし、かかる単純マトリックス構造または各画素に
非線型素子が直列に連結されたアクティブ素子構造にお
いて、最も重要な要素として、前記したスメクチック液
晶が十分大きいEc(臨界電界またはスレッシュホールド
電界)を有することが重要である。このEcは液晶が所定
の電界以下では初期の状態(例えば非透過)を維持し、
所定の電界以上においてきわめて急峻に反転し、他の状
態(例えば透過)を呈する現象、およびこの逆に透過よ
り非透過となる現象をいう。即ち、このEcはEc+(正に
電界を加える場合に観察される臨界電界)と、逆にEc-
(負に電界を加える場合に存在する電界)とがある。こ
のEc+とEc-は必ずしも絶対値において同じではないが、
液晶に接する配向処理のプロセス条件により概ね一致さ
せることができるがその制御はきわめてむつかしい。
しかしかるEc+とEc-は液晶それ自体においてはきわめ
てその存在が乏しく、特にカイラルスメクチックC相を
用いる強誘電性液晶においては、この液晶を印加するパ
ルス電界の電界強度とそのパルス巾との値に大きく依存
している。そのためマトリックス表示においては「ACバ
イアス法」として知られている励起方式を用いなければ
ならないし、正方向に書換えんとする時は一度負のパル
スを加え、次に正のパルスを所定の電界強度と時間とを
精密に制御して加える。また逆に負方向に書き換えんと
する場合も、一度正のパルスを加え、次に負のパルスを
所定の電界強度と時間との精密な制御のもとに加えなけ
ればならない。
『発明が解決しようとする問題点』 かくの如き液晶、特に強誘電性液晶を用いんとした
時、これまでの技術では前記した如き「ACバイアス法」
を用いなければならない。しかしこのバイアス法は周辺
回路がきわめて複雑になってしまうため、ディスプレイ
装置とした時、これよりも簡単な周辺回路が求められて
いる。そのためには、液晶それ自体が十分明確なEcを有
していることが重要になる。さらにこのため非対称配向
処理(一方の配向処理層と他方の配向処理層の主成分を
異ならせる)を行う場合、このEc+とEc-とが異なり、液
晶に直列のバイアス電圧も加えなければならない。また
加えて、不十分なEcで満足せざるを得ないのが実情であ
った。本発明はかかる強誘電性液晶を用いた場合、液晶
それ自体にEcを有することを求めるのではなく、この液
晶と電極上の窒化物被膜とを一体物とみなし、その全体
で実質的に有効なEcを得んとしたものである。
『問題を解決するための手段』 本発明は電界の有無で光のスイッチを行う液晶ではな
く、電界の方向で光のスイッチングを行う液晶に対し特
に有効である。このため特にその代表例として強誘電性
液晶(FLCという)を液晶材料として用いる。さらにか
かる液晶のEcを決定する要素としてFLCに密接または実
質的に密接させて、誘電体膜窒化物被膜の薄膜またはク
ラスタを一対の基板の両方に設けたものである。そして
この強誘電性液晶のEcを実質的に誘電体膜により決定す
るべく試みたものである。
その縦断面図を第1図に示す。
第1図において強誘電性液晶(FLC)(1),誘電体
膜(2),(2′),一対を構成する透光性電極
(3),(3′),さらに透光性基板(4),(4′)
液晶分子を一軸方向に配向させる配向膜(5)を有す
る。
この第1図の電気的等価回路を第2図に示す。
第2図(A)は第1図の等価回路である。即ち端子
(8),(9)間では窒化物被膜(2)または端子
(6),(7)間には窒化物被膜(2′)が存在する。
この窒化物被膜(2),(2′)は材料の種類・厚さを
同一にした。すると誘電体(2),(2′)はそれぞれ
キャパシタ(C1)、コンダクタンス(G1)を有する。ま
たふし(8),(7)間にはFLCが存在する。このFLCは
絶縁性であるため同様にキャパシタ(1/2C2)、コンダ
クタンス(2G2)で表現する。さらにC1,G1にかかる電圧
をV1,2G2,1/2C2にかかる電圧を2V2とし、全体には2V0
電圧が印加される。するとC1にはQ1が加わりC2にはQ2
電荷が誘起される。
またふし(8)には電荷Q21が、またふし(7)にはQ
12が存在する。かかる場合第2図(B)に示すごとき等
価回路に変形できる。
この等価回路はA−A′に対して上下対称(鏡面対
称)で表現でき、(10)と(10′)とは同一電圧とな
る。このためかかる第2図(B)の回路の上側は第2図
(C)に変形できる。このためFLC(1)の両端に存在
する電荷Qは Q=Q21−Q12 Q21=−Q12 Q=2Q21 で表現できる。
このため以下においては第2図(C)で検討する。
この第2図(C)において、この両端子間にV0の電圧
を印加した時、C1,G1に加わる電圧V1,電荷Q1,C2,G2に加
わる電圧をV2,電荷Q2とすると、 V0=V1+V2 でt=0において分圧される。
この時、窒化物被膜の厚さは1000Å以下であり、FLC
の厚さは2〜3μであるため、C1はC2より十分大であ
る。その結果、初期において V2≒V0 となり、初期状態においては印加電圧のほとんどすべて
がFLCに印加される。
さらに窒化物被膜とFLCとの界面においてt秒後に蓄
積されるQ21は次式で与えられる。
この一般式において前記したC1>C2である条件を考慮
する。また抵抗(コンダクタンスの逆数)は液晶が約2
μの厚さを有し、1つのピクセルを300μ×300μである
場合、109Ωのオーダを有する。
他方窒化物被膜は厚さ1000Åにおいて1012Ω以上のオ
ーダを有し、液晶に比べて十分大きい抵抗となる。この
ためここではG1≒0として上式を変形すると以下の式を
得る。
で与えられる。するとその結果、V1,V2 上式を変形して で与えられる。
さらにこのV1に対しtが十分大きくなると、 V1=V0 に近づく。
即ち、印加の初期においては電極間に印加した電圧は
ほとんどがFLCに印加され、その値は殆どの電圧が窒化
物被膜に印加されることになる。言い換えるならば、最
初FLCを動の状態にする。その後窒化物被膜にこの電圧
が印加され、この窒化物被膜に電荷が蓄えられる。この
電荷の種類及び量によりEcが十分小さいFLCの反転また
は非反転が決められる。
その結果、FLCに十分なFcがなくても、窒化物被膜に
蓄えられる電荷の種類及び量を可変制御することによ
り、FLCが従属的に従い、結果として見掛け上FLCが大き
なEcを有するようにさせることができる。以上の結果よ
り、本発明はスメクチック液晶と直列に窒化物被膜を存
在せしめ、この窒化物被膜にたくわえられた電荷の種類
及び量に従って液晶の反転、非反転を決定することをそ
の思想としている。
そして第1図の窒化物被膜(2),(2′)の種類、
厚さを可変することによりC1,G1,C2,G2を可変でき、E
c-,EC+の値を制御できる。また厚さを厚くするとEcがよ
り大きくなるため、実用上の駆動を考えるならば、100
〜4000Åの範囲が適当であった。また、Ec-,EC+の値を
絶対値として、同一とするために一対の基板上の窒化物
被膜(2)(2′)を同一材料を用い同一プロセスにし
て同じ被膜に制御することが好ましかった。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 第1図は本発明の構成の縦断面図である。
図面において、ガラス基板(4),(4′)上に透明
導電膜(3)(3′)、例えばITO(酸化インジューム
・スズ)、さらにこの一方の上面に誘電体膜として窒化
珪素膜(2)を同様に他の電極(2′)の上面に窒化珪
素膜(2′)を設けた。
即ち、プラズマCVD法または光CVD法によりシラン(Si
nH2n+2,n≧1)とアンモニア(NH3)または窒素とより
窒化珪素膜を形成する。特に光CVD法にて該誘電体膜を
形成した場合下地のITO膜にダメージを与えることなく
誘電体膜を形成することができ、良好な界面特性が得ら
れる液晶装置を鋭い(急峻な)Ecを与えることができ
る。そしてこの窒化珪素の厚さは50〜4000Å程度で光の
透過光量の減衰が少ない1000Å程度が良好であった。平
均厚さが200Å以下ではクラスタ状またはその中間では
両者の混合状態であった。本発明においては、さらにこ
の誘電体膜の一方(2)に対し公知の配向膜(5)例え
ばナイロン,PVA,ポリイミド等の透光性の有機被膜を形
成し公知のラビング処理を施し、配向膜(配向処理層)
とした。
次にこの一方に配向膜が形成された一対の基板の周辺
部を互いに封止(図示せず)し、公知の方法にてFLCを
充填した。この充填される液晶は電界の方向でスイッチ
ング特性を有する液晶特にFLCを用いた。例えばエステ
ル系のビフェニル系のFLCを2:3の比率でブレンドした物
を使用した。使用する液晶として好ましくは、50℃〜0
℃程度の温度範囲にて強誘電性を呈するものがよい。
かかるセルの電極は1mm×1mmであり、マトリックス構
成させ、その電極間に±5Vの電圧を走査しつつ加えた。
するとこの電界が加わっても画素はシランカップリング
状のみを用いた従来の方法では見られないきわめてきれ
いなEcを実質的に有せしめることが可能となった。
そして一度Ec+以上の正の電荷を加えると電圧を除去
しても直前の状態を保ちつづける。他方Ec−以上の負の
電圧を加えると電圧を除去しても同様に直前の状態を持
続し得ることがわかる。
第3図(b)は同図(a)の測定系により測定した結
果をしめす。縦軸は規格化したフォトマルの感度、横軸
の印加電圧を示している。この図面において比較例とし
て示された曲線(20),(20′)は片側のみに誘電体膜
を形成したセル構成を有するものである。本発明におい
ては、曲線(19),(19′)を得ることができ、きわめ
てきれいは左右対称のEc+,EC-を得ることができた。そ
してこのEc+,EC-以下の電圧が印加されても、透過、非
透過は変化しない。このためマトリックス表示が可能と
なる。かかる明確な左右対称のEcを有するため、例えば
720×480画素を有する大面積のディスプレイに対しても
まったくクロストークのない表示をさせることが可能と
なり得る。
本発明において、さらにシュアリング(液晶を充填し
た後一方的に微小距離ずらすことにより配向を行う)
法、温度勾配法をラビング法に変えてまたはこれに加え
て行うことは有効である。
『効果』 本発明は以上に示す如く、窒化物被膜を一対の電極の
双方に薄膜状またはクラスタ状に配設したものである。
そのため、従来の窒化物被膜をまったく用いない、また
は一方のみに用いる方法に比べてより一層Ecが明確であ
りかつEc+,EC-の絶対値が等しい液晶装置を得ることが
できた。
このようにEc+,EC-の絶対値が等しければ液晶装置を
駆動する際に、巾広いマージンを得られることになる。
また、この窒化物被膜は第1図の電極等の上のみに選
択的に形成しても、また電極を含む全面に形成してもよ
い。
また、加えてこの誘電体膜は基板及び透明導電膜より
の不純物物の混入を防止する働きを有する。この誘電体
膜としては安定な性質を有する窒化物被膜、例えば窒化
珪素、窒化アルミニューム、窒化ホウ素、窒化マグネシ
ューム、窒化スズ、窒化アンチモン、窒化インジューム
またはこれらの混合物よりなる窒化物被膜が好ましい。
この液晶装置は単にディスプレイのみならずスピー
カ、プリンタまたはディスクメモリに対しても適用で
き、スメクチック液晶の光学的異方性を用いるすべての
液晶装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の液晶装置の縦断面図である。 第2図は本発明の等価回路図を示す。 第3図は本発明と従来例の特性の一例を示す。 (1)……液晶 (2)(2′)……窒化物被膜 (3)(3′)……電極 (4)(4′)……基板 (5)……配向処理(膜) (12)(14)……偏光板 (15)……フォトマル (13)……サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜谷 敏次 東京都世田谷区北烏山7丁目21番21号 株式会社半導体エネルギー研究所内 (72)発明者 山口 利治 東京都世田谷区北烏山7丁目21番21号 株式会社半導体エネルギー研究所内 (72)発明者 犬島 喬 東京都世田谷区北烏山7丁目21番21号 株式会社半導体エネルギー研究所内 審査官 田部 元史 (56)参考文献 特開 昭60−156043(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板の内側に液晶が充填された液晶
    装置において前記一対の基板の内側面上に電極を有し、 前記電極の双方の上に窒化物被膜が設けられ、 前記窒化物被膜の少なくとも一方の上には、前記液晶の
    分子長軸をそろえるための配向処理層が設けられ、 前記窒化物被膜または前記窒化物被膜と前記電極との界
    面付近に蓄積された電荷の種類及び量により、前記液晶
    が第1の状態または第2の状態を取ること を特徴とする液晶装置。
JP61070189A 1986-03-28 1986-03-28 液晶装置 Expired - Lifetime JP2564514B2 (ja)

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