JP2564181B2 - 特定成分の分析方法 - Google Patents

特定成分の分析方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生物由来の特定成分の分析方法に関する。
〔発明の背景〕
生体由来の特定成分の分析には大掛りな機器分析装置
も用いられるが、簡易、迅速、廉価の面から各種の分析
素子法が行われる。
典型的例の1つとして、特定成分と特異的に反応する
試薬、標識体を併せ有する媒体層に被検体試料を点着
し、その発色、蛍光等によって特定成分を特異的に検
出、定量する分析素子法、或は媒体の一辺に試料を点着
し、展開溶媒の毛管現象による上昇に伴い試料成分を引
上げて分画に展開し、染色等によって検知するクロマト
グラフィ、更に前記クロマトグラフィにおける媒体の両
辺間に電場をかけた形態をとる電気泳動法その他が挙げ
られる。電気泳動法は分画の分離に自由度をもつのでク
ロマトグラフィよりも実用的価値が高い。
これらの方法は、特定成分のスポットもしくは分画の
顕現手段として発色もしくは着色を用いることが多い。
前記被検体液を点着する分析素子については既に多く
の技術が開示されている。
しかし電気泳動法に関る検知媒体についてはまだ充分
な検討がなされていない。
電気泳動法が、生体由来の被検体の解析に用いられる
ようになったのは、チセリウス(Tiselius)装置による
泳動分画パターンと臨床学的現象との関聨が認められた
ことに始まるが、別途発展している前記分析素子とは異
った解析態様をなし、被検体中の着目すべき成分を分画
として展開し、病状等の変化と照合、検討しうるもので
あり、臨床学的研究の成果の蓄積と共に益々重要度を高
めている。
現在臨床学的解析に用いられている方法は、ゾーン電
気泳動法であって、装置が簡単、廉価でありしかも微量
試料にも適応できるので臨床的解析には打って付けの方
法である。
被検体試料を電気泳動によって分画に展開する展開媒
体としては初期には瀘紙が専ら用いられていたが、電場
方向外への液の拡散、或は液の対流のない、澱粉、寒
天、セルロースアセテート、ポリアクリルアミド等のゲ
ルフィルムが用いられるようになっている。
展開された分画成分の検索と定量には、分画の展開位
置と共に抽出法、形状による判定法、面積法或は発色法
等が用いられる。
このうち発色法は、染色液中に浸漬した展開媒体、例
えばアガロースフィルム上に生起させた酵素反応4−ア
ミノアンチピリンで発色、染色させる方法や更に褪色性
の少いジホルマザン染色法等が開発され、鮮明な分画パ
ターンによって迅速、確実に診断が下されることが多く
の注目を集めている。
しかし未だ満足されるレベルにはなく、更に高い発色
濃度、濃度判定においてノイズを測り込まない色調域、
分画パターンをカラー写真等に焼付けられること、展開
媒体に汚染のないこと、色原体がロイコタイプで、発色
と同時に難溶、不活性な色素を形成し、展開媒体に後処
理を施す場合にも分画パターンに崩れがないことが要望
され、更に展開媒体に保存強度(耐毀損性)があるこ
と、保管に便利であること等数多くの解決すべき問題が
残されている。これらの問題点は分析素子、クロマトグ
ラフィ等についても共通である。
〔発明の目的〕
本発明は前記した点着、展開媒体にまつわる支障を回
避し、想を換えて点着スポット、展開分画の中の特定成
分に正則に対応した像を、他の媒体に間隔、転写し、正
則に対応した色素像(正則色素像)を形成することによ
って、媒体に基く障碍から離脱する手段を選び、本発明
の目的は、該手段に沿って、 (1)使用する発色素材に制約されることなく、 (2)鮮明、安定な正則色素像を保存性よく、 (3)繰返し観察に便利に、かつ (4)耐毀損性のよい 記録を診断の用に供することにある。
尚本発明においては、電気泳動、クロマトグラフィに
関する場合には混乱を避けるために特定物質の分画の形
状を分画パターン、転写形成されたものを分画スペクト
ルと呼ぶ。
〔発明の構成及び作用効果〕
前記した本発明の目的は、特定成分を固定担持したマ
トリックス媒体に、少くとも耐拡散性状態の色原体を含
有した転写媒体を接面し、接面を隔てて対峙した前記特
定成分と色原体両者の間を行動する反応連結素によって
転写媒体に色素を形成する特定成分の分析方法及び前記
色素を形成した転写媒体を剥離して検知の用に供する特
定成分の分析方法によって達せられる。
本発明においては、特定成分を固定担持させるマトリ
ックス媒体は、一般に電気泳動法で使用される担体や、
免疫反応で抗原固定化に使用される担体が使用可能であ
り、たとえばセルロースアセテート、ニトロセルロー
ス、ポリ弗化ビニリデン、ナイロン等の膜やポリアクリ
ルアミド、寒天、澱粉等のゲル状担体やTLCプレート等
のシリカゲル担体やプレート状、シート状のガラス、金
属、繊維、ろ紙などが挙げられる。また、組織切片等生
体組織そのものもマトリックス媒体として使用できる。
マトリックス媒体に接面させる転写媒体は、色原体を
含有させたバインダを支持体上に塗設した構成からなる
ものが好ましい。バインダとしては親水性バインダが好
ましい。
本発明に係る耐拡散性状態の色原体は、カラー写真に
用いられるカプラーのように色原体にバラスト基を有し
て耐拡散性であってもよいし、また媒染層を設けて不動
化する手段によったものでもよい。
また本発明で必要とする耐拡散性は、実操作に障害を
与えぬ程度であれば充分であり、実用的見地から実験的
に定めることができる。
前記の色素生成によって前記バラスト基或は媒染層へ
の結合性は一般に失われることはなく、生成色素が拡散
して正則色素像が崩れることはない。
またマトリックス媒体中の特定成分と転写媒体中の色
原体の間を行動する反応連結素は、毛細管組織を有する
バインダ中を自由に移動できる少分子量物質であって、
酵素反応で生ずる過酸化水素や写真用カプラーの発色現
象で生ずる発色現像剤の酸化体やNADH2、FADH2等の還元
された補酵素などを例に挙げることができる。即ち特定
成分に基いて生じた一次反生成物(例えば過酸化水素、
NADH2、FADH2)或は該一次反応生成物からの二次反応生
成物(例えば発色現像剤酸化体)として、色原体を酸化
もしくはカップリング等によってあるいは色原体を還元
する事によって発色反応へ導き連結するものである。
転写媒体の支持体は、測定ノイズを考慮して、透過光
測定用には透明色例えば無色、反射光測定用には好まし
い素地色例えば白色に整えられる。
更に肝要なことはマトリックス媒体バインダと転写媒
体バインダは、接面後剥離支障を起すことなく完全、円
滑な剥離が可能なように、互に相溶性もしくは接着性に
乏しいバインダ組合せ(例えばゼラチンと寒天等)を選
定するか、少くともいづれか一方の面に透液性の剥離層
が設けられる。もしくは接面時に、剥離を容易とするた
めの液層を添加しても良い。
本発明は以上のように調えられたマトリックス媒体及
び転写媒体を用い、マトリックス媒体に特定成分のスポ
ットもしくは分画パターンを生ぜしめ、マトリックス媒
体及び/又は転写媒体に前記反応連結素を発生する手段
を施し、両者を接面し、転写媒体に正則色素像を形成せ
しめる。
尚両媒体は特定成分別に最適に構成することもできる
し、複数成分の同時検知反応可能に構成することもでき
る。
次に本発明を酸化酵素系に適用する例を次に示す。
・コレステロール ・トリグリセリド ・ホスフォリピッド 又、本発明を脱水素酵素系に適用する例を次に示す。
・コレステロール ・トリグリセリド ・ホスフォリピッド 本発明に係る色原体としては、疎水性のものが良い。
過酸化水素/POD発色系における色原体としては、例えば
写真のカラーカプラー、発色現像剤の組合せは感度、色
素の安定性とも良好である。
他に特開昭60−256056号記載のトリアリールメタンロ
イコ色素、特開昭57−16697号記載のトリアリールイミ
ダゾリルロイコ色素、特開昭59−193353号記載のジアリ
ールイミダゾリルロイコ色素も利用可能である。
また一般に酵素免疫染色法や組織染色法に用いられる
色原体が使用可能である。その例としては、 1)o−ジアニシジン又はその塩 2)o−トリジン又はその塩 3)3−アミノ−9−エチルカルバゾール 4)ベンジジン、3,3′−ジアミノベンジジン、3,3′,
5,5′−テトラメチルベンジジン等のべンジジン誘導体
又はそれらの塩 5)4−アミノアンチピリン又はその誘導体又はそれら
の塩と、フェノール又はナフトール又はそれらの誘導体
との組合せ 6)4−クロル−1−ナフトール、4−アルコキシ−1
−ナフトール等のナフトール誘導体 7)特開昭61−150723号で開示された、芳香族第一級ア
ミン化合物とフェノール化合物の組合せ 8)特開昭61−21699号で開示された芳香族第一級アミ
ン化合物と活性メチレン化合物の組合せ 9)ロイコマカライトグリーン、ロイコフェノールフタ
レンのようなロイコ染料 等が挙げられる。
還元発色系における色原体としては、一般に、テトラ
ゾリウム塩類として知られる化合物が用いられる。その
例として INT 3−(p−lodophenyl)−2−(p−nitrophenyl)−
5−phenyl−2H tetrazolium chloride MTT 3−(4,5−Dimethyl−2−thiazolyl)−2,5−dipheny
l−2H tetrazolium bromide Neo−Tetrazolium Blue,Neo−TB (ネオテトラゾリウムブルー) 3,3′−(1,1′−Biphenyl−4,4′−diyl)bis(2,5−d
iphenyl−2H tetrazolium chloride) Nitrotetrazolium Blue,Nitro−TB (ニトロテトラゾリウムブルー) 3,3′−〔3,3′−Dimethoxy−(1,1′−biphenyl)−4,
4′−diyl〕−bis〔2−(p−nitrophenyl)−5−phe
ny1−2H tetrazolium chloride〕 Tetranitrotetrazolium Blue,TNTB (テトラニトロテトラゾリウムブルー) 3,3′−〔3,3′−Dimethoxy−(1,1′−biphenyl)−4,
4′−diyl−bis〔2,5−bis(p−nitrophenyl)−2H te
trazolium chlorlde〕 Tetrazolium Blue,TB (テトラゾリウムブルー) 3,3′−〔3,3′−Dimethoxy−(1,1′−biphenyl)−4,
4′−diyl)−bis(2,5−diphenyl−2H tetrazolium ch
loride) 等が例示される。
前記色原体の添加量は特に制約はないが0.01〜100m m
ol/m2、好ましくは、0.1〜50m mol/m2である。
本発明に係る色原体を、本発明に係る転写媒体を形成
するための液に添加する方法は、上記色原体の化学構造
等に応じて、適宜選択することができる。例えば、水、
緩衝剤水溶液、有機溶媒等に溶解して添加する方法、団
体分散法、ラテックス分散法、水中油滴型乳化分散法等
種々の方法を用いることができる。
水中油滴型乳化分散法は、従来写真工業において公知
のカプラー等の疎水性添加物を分散させる方法が適用で
き、通常、高沸点溶媒及び/又は低沸点溶媒に溶解し、
アニオン系界面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤
を含むゼラチン等の親水性コロイドを含む水溶液と混合
し、高速回転ミキサ、コロイドミル、フロージェットミ
キサ、超音波分散装置等で乳化分散して用いることがで
きる。
反応連結素を生成もしくはこれと協同して発色反応を
進める作用素としては、コレステロールエステラーゼ、
リポプロテインリパーゼ、ホスホリパーゼ等の加水分解
酵素、コレステロールオキシダーゼ、コリンオキシダー
ゼ、グリセロールオキシダーゼ、1−α−グリセロホス
フェートオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、カタラーゼ
等の酸化酵素、グリセロールキナーゼ等の燐酸化酵素、
コレステロールデヒドロゲナーゼ、グリセロール−3−
燐酸デヒドロゲナーゼ、グロセロールデヒドロゲナー
ゼ、コリンオキシダーゼ(脱水素酵素として働く)、ホ
ルムアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ等の脱
水素酵素、Meldola′s Blue(9−Dimethylaminobenzo
−α−phenazoxoniumchloride)、1−Methoxy PMS(1
−Methoxy−5−methylphenaziniummethylsulfate)、P
MS等の電子伝達剤等が挙げられる。
これら作用素は解析すべき特定成分によって適宜使い
分けられる。
これらの作用素は必要に応じて転写媒体の色原体を含
有した層に含有されても良く、また、他の層に含有され
ても良く、またマトリックス媒体と転写媒体との接面時
に外部から、たとえば溶液状態で供給されても良い。
反応連結素と協同して発色反応を進める作用素、たと
えばペルオキシダーゼ、ジアホラーゼ等は色原体を含有
する層に含有される事が好ましい。
転写媒体の接面側にはさらに各種の作用素を含む作用
層を設けても良い。作用層には反応連結素を生成する作
用素、たとえばコレステロールエステラーゼ等の加水分
解酵素、コレステロールオキシダーゼ等の酸化酵素、コ
レステロールデヒドロゲナーゼ等の脱水素酵素などは作
用層に含有される事が好ましい。
この作用層のバインダはマトリックス媒体と接面させ
る際、作用素、特に反応連結素を生成する作用素と特定
成分を効率よく接触させるため、ある程度の拡散性を与
えるバインダが好ましく、前記バインダ層構造のほかに
繊維質、多孔質、粒子結合構造の層等が例として挙げら
れる。
本発明において必要によって設ける媒染層に用いる媒
染剤としては、公知のものが適用される。例えば特公昭
57−24537号に記載の4級アンモニウム塩含有ポリマー
や特開昭54−124726号に記載の3級アミン含有ポリマー
が挙げられる。
該媒染層には、各種の作用素又は/及び色原体が含有
されていても良い。
本発明に係る転写媒体のバインダとしてはゼラチン、
フタル化ゼラチン等のゼラチン誘導体、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム
塩等の水溶性セルロース誘導体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリ
(モノ又はジアルキル置換)アクリルアミド、ポリ(モ
ノ又はジアルキル置換)メタクリルアミド及びこれらの
水溶性共重合体、寒天、澱粉等が挙げられる。
本発明の転写媒体に係る支持体は、従来公知のもので
よく、例えば酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、又はポリスチレン等の重合高
分子材料、紙、繊維等の天然高分子材料、ガラスのごと
き無機材料等が発明の態様に応じて選別して使用され
る。その厚さは任意であるが好ましくは約50〜1000μm
である。
また媒体のバインダ層を設ける支持体面に場合によっ
ては下塗り層を使用し、バインダと支持体との接着性を
改良する事も可能である。
転写媒体の種々の層は、本発明に係る支持体上に所望
の構成に従い従来写真工業において公知のスライドホッ
パ塗布法、押出し塗布法、浸漬塗布法等を適宜選択して
用い、順次積層することで任意の厚みの層を塗設する事
ができる。
本発明の方法は、従来の特定成分を固定化したマトリ
ックス媒体を染色液中に浸漬してマトリックス媒体上に
発色パターンを出現させる方法と比べ、染色液の調製が
不要、生成色素が安定、媒体の機械的強度がすぐれ、パ
ターンの長期保存が可能、同じサンプルを用い、種々の
物質解析が可能、染色液に溶解不可能であった色原体が
使用でき、感度の面で有利であり色調の選択の幅が大き
くなる等の多大な利点を有する。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例1 (1)転写媒体の作成 膜厚180μmの透明な下引済みポリエチレンテレフタ
レート支持体上に表−1に示す組成の試薬及び表−2に
示す色原体を含む層を塗布し、表−2に示す転写シート
〜を作成した。
表−1 HEPES 5 g/m2 NaOH 0.33g/m2 ペルオキシダーゼ 10,000 U/m2 ゼラチン 21 g/m2 ジメドン 0.3 g/m2 トリイソプロピルメタクリルスルホン酸 ナトリウム 0.7 g/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン 0.2 g/m2 HEPES N−2−Hydroxyethylpiperazine−N′−2
−ethanesulfonic acid 表−2 シート 化合物1 1.5g/m2 化合物2 1.5g/m2 4−クロル−1−ナフトール 1.5g/m2 4−エトキシ−1−ナフトール 1.5g/m2 (2)コレステロールの測定 燐酸緩衝食塩水(pH7.4:以下PBSと称す)にコレステ
ロールエステラーゼを1U/ml、コレステロールオキシダ
ーゼを1U/mlの濃度になる様に加え酵素溶液Aとした。
更に、N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチ
ル−3−メチル−4−アミノアニリン3/2硫酸1水塩を
0.2mg/mlとなる様に加え酵素溶液Bとした。
コントロール血清(総コレステロール値1,140mg/dl)
をPBSにて順次希釈し、これをマトリックス媒体とし用
いるニトロセルロース膜上に2μずつプロットした。
このニトロセルロース膜を酵素溶液A又はBに1秒間浸
漬した後、作成した転写シートを密着させ、37℃に保
持、静置した。酵素Aを用いた場合、転写シート及び
はおのおの100mg/dl、30mg/dlのコレステロールが検
知可能であった。また酵素溶液Bを用いた場合、シート
は0.3mg/dl、シートは3mg/dl、シートは1mg/dlの
コレステロールが検知可能であった。
実施例2 コントロール血清をPBSにて1/30に希釈し、ニトロセ
ルロース膜上に2μずつプロットした。酵素溶液Bに
約1秒間浸漬した後、実施例1と同様に調製したシート
を密着させ、37℃にて30分間静置した後、室温明所で4
週間静置した。4週間でも発色スポットは変化しなかっ
た。
比較例(1) 3mgの4−クロル−1−ナフトールをメタノールに溶
解し、酵素溶液Bを5ml及び5U/mlのホースラデッシュペ
ルオキシダーゼ1mlを加え、染色液を調製した。ニトロ
セルロース膜を染色液中に37℃にて30分間浸漬し発色さ
せた。その後膜を水洗し、乾燥した。室温、明所にて4
週間静置したところ発色スポットは消失した。なお色原
体として実施例1の化合物1及び化合物2を用いた場合
は析出により発色液の調製はできなかった。メタノール
以外の水と相溶性の有機溶媒を用いても同様であった。
実施例3 アガロース電気泳動システム(チバ・コーニング社
製)を用いアガロースフィルムをマトリックス媒体と
し、正常人血清3μを泳動した。
泳動後、実施例1と同様に調製した酵素溶液Bをふり
かけ、さらに実施例1と同様に作成した転写シートを
接着させた。37℃にて30分間静置したところ、コレステ
ロールの発色スペクトルがシート上に出現した。シート
を剥離させ、水洗後乾燥した。シート上の発色スペクト
ルは長期保存においても変化なく安定であった。
実施例4 タイタンIII電気泳動システム(ヘレナ研究所社製)
を用い、セルロースアセテート膜をマトリックス媒体と
し、正常人血清を泳動した。
ホスホリパーゼDを2U/ml、コリンオキシダーゼを2U/
mlの濃度でPBS中に溶解し、酵素溶液を調製し、これに
セルロースアセテート膜を一秒間浸漬した後、実施例1
と同様に作成した転写シートを密着させた。37℃に30
分間静置したところ、燐脂質の発色スペクトルがシート
上に出現した。シートを剥離させ水洗後乾燥した。シー
ト上の発色スペクトルは長期保存においても変化なく安
定であった。
実施例5 実施例1にて作成した転写シートの上に表−3で示
す組成の試薬層を塗布して転写シートを作成した。
表−3 HEPES 5 g/m2 NaOH 0.33 g/m2 コレステロールオキシダーゼ 6.000U/m2 N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3
−メチル−4−アミノアニリン3/2硫酸1水塩1.5 g/m2 コレステロールエステラーゼ 6.000U/m2 トリイソプロピルナフタレンスルホン酸 ナトリウム 0.3 g/m2 ゼラチン 2.0 g/m2 実施例3の場合と同様に血清を泳動したアガロースフ
ィルムをマトリックス媒体として純水にて湿らせ、シー
トを密着させた。
37℃にて30分間の設置したところ、コレステロールの
発色スペクトルがシート上に出現した。
アガロースフィルムからシートを剥離し、水洗後乾燥
した。シート上の発色スペクトルは長期保存においても
変化なく、安定であった。
実施例6 1)転写媒体の作成 膜厚180μmの透明な下引済ポリエチレンテレフタレ
ート支持体上に表4に示す組成の試薬、色原体を含む層
を塗布し、転写シートを作成した。また、シートの上
に、表5に示す組成の試薬層を塗布してシートを作成
した。
表−4 ネオテトラゾリウムブルー 0.8g/m2 ジアホラーゼ 2,000 U/m2 グリセロールデヒドロゲナーゼ 20,000 U/m2 ゼラチン 25 g/m2 1−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール0.1g/m
2 1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン 0.1g/m2 表−5 リポプロテインリパーゼ 8,000 U/m2 NAD 1.3g/m2 p−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール9 g/
m2 ゼラチン 20 g/m2 2)トリグリセライドの測定 実施例3の場合と同様に血清を泳動した分画パターン
を担持したアガロースフィルムをマトリックス媒体に用
いた。転写シートの場合は、マトリックスをpH10のバ
ッファに浸漬しシートを密着させた。転写シートの場
合はマトリックス媒体を、リポプロテインリパーゼを1.
5U/ml、NADを0.3mg/mlの濃度で含むpH10のバッファ中に
1秒間浸漬した後、シートを密着させた。37℃にて30分
間静置したところ、トリグリセライドの発色スペクトル
がシート及びシート上に出現した。アガロースフィ
ルムからシートを剥離し、水洗後乾燥した。シート上の
発色スペクトルは長期保存においても変化なく安定であ
った。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定成分を固定担持したマトリックス媒体
    に、少なくとも耐拡散性状態の色原体を含有した転写媒
    体を接面し、接面を隔てて対峙した前記特定成分と色原
    体両者の間を行動する反応連結素によって転写媒体に色
    素を形成する特定成分の分析方法。
  2. 【請求項2】特定成分を固定担持したマトリックス媒体
    に、少なくとも耐拡散性状態の色原体を含有した転写媒
    体を接面し、接面を隔てて対峙する前記特定成分と色原
    体両者の間を行動する反応連結素によって色素を形成担
    持した転写媒体を剥離して検知の用に共する特定成分の
    分析方法。
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