JP2563863B2 - インパクト式ドットプリンタの印字方法 - Google Patents

インパクト式ドットプリンタの印字方法

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JP2563863B2
JP2563863B2 JP3319819A JP31981991A JP2563863B2 JP 2563863 B2 JP2563863 B2 JP 2563863B2 JP 3319819 A JP3319819 A JP 3319819A JP 31981991 A JP31981991 A JP 31981991A JP 2563863 B2 JP2563863 B2 JP 2563863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ等によってドッ
トマトリックスで文字を印字していくインパクト式ドッ
トプリンタの印字方法に係り、特に、騒音を低減させる
ように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタとしては、インパクト式プリン
タとノンインパクト式プリンタがあり、この内、インパ
クト式プリンタは、同時複写が可能であるという利点を
備えていることから広く使用されている。この種のイン
パクト式プリンタとしては、例えば、ワイヤ等によって
ドットマトリックス文字を印字していくものがあり、イ
ンパクト式ドットプリンタと称されている。
【0003】上記インパクト式ドットプリンタに使用さ
れる印字ヘッド1は、例えば、図5に示すような構成に
なっている。図5は、印字ヘッド1の印字ピン3の配列
を示す図である。ここに示す印字ヘッド1は24ピンヘ
ッドであって、12本の奇数ピン(♯1、♯3、♯5−
−−♯23)と、12本の偶数ピン(♯2、♯4、♯6
−−−♯24)を、それぞれ二列に配置するとともに、
所謂「千鳥配列」になるように配置して構成されてい
る。又、上記二列の列間ピッチ(P1 )は、基本印字ド
ットピッチ(印字ヘッドの走査方向に向かって印字して
いくピッチ)の1/2 の整数倍に設定されている。例え
ば、図5に示した例では、列間ピッチ(P1 )は、基本
印字ドットピッチが1/180 インチであり、列間は1/
2の15倍に設計されている(P1 =7.5/180 イン
チ)。
【0004】上記構成をなす印字ヘッド1を使用して印
字を施す場合には、印字ヘッド1を所定の方向に走査さ
せていき、その際、印字データに基づいて任意の印字ピ
ン3を選択しながら印字していくことになる。それによ
って、任意の文字、図形を印字することができる。
【0005】ところで、上記した印字ヘッド1を使用し
て印字を行う場合に、印字内容、印字密度によって、1
2本の奇数ピン(♯1、♯3、♯5−−−♯23)、又
は、12本の偶数ピン(♯2、♯4、♯6−−−♯2
4)が同時に印字動作することがある。又、12本の奇
数ピン(♯1、♯3、♯5−−−♯23)と12本の偶
数ピン(♯2、♯4、♯6−−−♯24)、すなわち、
24本の印字ピン3が同時に印字動作するようなことも
ある。前者の場合を図7に示すとともに、後者の場合を
図6に示す。図6は印字ピッチが360(DPI)( ドット/イ
ンチ)の印字モードにおける千鳥印字の際の印字信号を
表しているもので、♯1ピンから♯24ピンの印字のタ
イミングが全て揃ってしまっている。図7は180(DPI)の
印字モードでベタ印字を行った際の印字信号を示すもの
で、奇数列の印字タイミングと偶数列の印字タイミング
がそれぞれ12本ずつ揃っている。尚、図6及び図7
は、印字ヘッド1を構成する24本の印字ピン3の印字
のタイミングを(High)と(Low)で示し、全体
の総合的タイミングを下端に示したものであるととも
に、平面的に把握した状態を示す図である。
【0006】このように、12本又は24本の印字ピン
3が同時に印字動作するような場合には、大きな騒音が
発生し易いという問題があった。その為、従来の場合に
は、発生した騒音を吸収するべくプリンタの各部に吸音
材を使用したり、或いは、印字速度を低下させて単位時
間当たりの印字ドット数を減らす等の方策を採用してい
た。しかしながらそのような構成にすると、使い勝手が
低下したり、コストが上昇してしまうという問題が生じ
ていた。
【0007】そこで、上記問題点を解決するべく、例え
ば、特開平2−204055号公報、特開平2−303
862号公報に示すようなものが提案されている。ま
ず、特開平2−204055号公報に示すものは、「印
字ピンの印字タイミングを複数に分割し、この分割数を
3以上の分割数に設定した。」ものである。一方、特開
平2−303862号公報に示されているものは、「少
なくとも一つのワイヤーの駆動タイミングを、他のある
特定ワイヤーの駆動タイミングに対し、連続印字周期未
満の時間だけ遅らせる。」ようにしたものである。この
ような構成を採用することにより、24本の印字ピン3
又は12本の印字ピン3が同時に印字するようなことを
なくし、騒音の低減を図ろうとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。特開平2−204055号
公報や特開平2−303862号公報に示されている方
法を採用した場合には、ある程度の騒音低減を図ること
ができるものの、特定周波数の音圧レベルが極端に大き
くなって聴感上好ましくないという問題が新たに発生し
てしまった。又、任意の印字密度〔例えば、60、8
0、90、120、180、240、360DPI (ドッ
ト/インチ)の内の任意の一つの印字密度〕において、
所定のタイミングになるように設定した場合には、その
印字密度では騒音を低減させる効果があるものの、別の
印字密度においては、効果が半減或いは殆どなくなって
しまう場合があるという問題があった。
【0009】上記点についてさらに詳しく説明してみ
る。特開平2−204055号公報による印字方法を採
用した例として、図8に示すようなピン配列にして、例
えば、60(DPI )の印字密度において、1印字周期
(T)を8等分するように印字を行うように設定したも
のとする。この場合の印字タイミングは図9に示すよう
になり、8等分した一つのタイミンクでは、3本(24
/8)の印字ピン3が同時に印字することになる。その
場合、同様の設定で、別の印字密度、例えば、80、9
0、120、180、240、360(DPI )に適用す
ると、90(DPI )の場合は別として、その他の印字密
度にあっては同時に印字する印字ピン3の数が増大して
しまい、所望の騒音低減効果を期待できなくなってしま
う。例えば、240(DPI )の印字密度のところをみて
みると、図10に示すように、1印字周期(T)を二分
割するようなタイミングとなり、12本(24/2)の
印字ピン3を同時に印字させることになってしまう。図
11に上述の60(DPI) の印字密度の印字の際に、印字
タイミングが8等分されるピン配置とした印字ヘッド
で、360(DPI) から60(DPI) の各印字密度の印字を
行った際の総合タイミングを示す。
【0010】又、図12に示すように、360(DPI )
の印字密度において、1印字周期(T)を8等分するよ
うなピン配列で印字を行うように設定したものとする
(図12中最上端に示すタイミング)。この場合にも、
それをそのまま他の印字密度に適用した場合には、24
0(DPI )、180(DPI )の印字密度の場合は別とし
て、その他の印字密度の場合には、印字タイミングがあ
る時間範囲内に集中してしまう。このため、騒音を低減
させることができるようなタイミングが崩れてしまうこ
とになり、所望の騒音低減効果を期待できなくなってし
まうことになる。
【0011】又、任意の印字密度で上記したように1印
字周期(T)を8等分するようなタイミングで設定した
場合には、印字によって発生する音の内、(8/T)と
いう特定周波数の音圧ピークが大きくなってしまい、既
に述べたように、聴感上好ましい状態ではなく、所謂
「耳ざわりな音」が発生してしまうことにもなる。又、
このような問題は、特開平2−303862号公報によ
る印字方法を採用した場合にも、同様にありうるもので
ある。
【0012】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、同時に印字する印字ピ
ンの数を減少させて騒音の低減を図るとともに、特定周
波数の音圧レベルの上昇を防止して聴感上好ましくない
音の発生を低減し、又、複数の印字密度に対して同様の
効果を奏することを可能にするインパクト式ドットプリ
ンタの印字方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明によるインパクト式ドットプリンタの印字方法
は、各出力信号によって駆動する複数本の印字ピンを備
えてなる印字ヘッドを有し、上記複数本の印字ピンを複
数の同時印字グループに分割して印字するインパクト式
ドットプリンタの印字方法において、1印字周期(T)
内の各印字グループはそれぞれ遅れ時間(t)をもって
印字するようにし、遅れ時間(t)と印字タイミングの
分割数(M)は、次式を満足するようなものである。 t=T/M M>N/Mx 但し M :印字タイミングの分割数(整数) N :印字ピンの本数(整数) Mx :最大同時印字ピン数(整数) その際、最大同時印字ピン数(Mx )を1又はそれに近
い値とすることが好ましい。
【0014】又、各出力信号によって駆動する複数本の
印字ピンを備えてなる印字ヘッドを有し、上記複数本の
印字ピンを複数の同時印字グループに分割して印字する
インパクト式ドットプリンタの印字方法において、1印
字周期(T)内の各印字グループはそれぞれ遅れ時間
(t)をもって印字するようにし、遅れ時間(t)と印
字タイミングの分割数(M)は、次式を満足するような
ものである。 t=T/M DPI =D×K M≠K×i M≠K/i 但し DPI :任意の印字密度(整数) D :複数種類の印字密度(DPI)の公約数 K :印字密度(DPI)と公約数(D)との関係
より決定される整数 i :整数 又、請求項1又は請求項3記載のインパクト式ドットプ
リンタの印字方法において、遅れ時間(t)をもって各
印字ピンの印字タイミングを制御することにより、プリ
ンタの備えるどの印字密度においても、1印字周期内に
おいて少なくとも1箇所以上は等間隔でない印字タイミ
ングが存在するようにすることが考えられる。又、請求
項1又は請求項3記載のインパクト式ドットプリンタの
印字方法において、遅れ時間(t)をもって各印字ピン
の印字タイミングを制御することにより、プリンタの備
えるどの印字密度においても、同時に印字する印字ピン
の数が変わらないようにすることが考えられる。
【0015】
【作用】まず、請求項1によるインパクト式ドットプリ
ンタの印字方法の場合には、1印字周期(T)を分割数
(M)で分割してそれを印字ピンの遅れ時間(t)とす
るものであり、その際、上記分割数(M)を、印字ピン
の本数(N)を最大同時印字ピン数(Mx )で除した値
より大きな値にしたものである。1印字周期(T)を分
割数(M)で分割することにより、同時印字ピン数を減
らすことができる。又、分割数(M)を決定する場合に
上記条件を付加することにより、1印字周期でみた場合
等間隔でない印字タイミングが発生することになり、特
定周波数の音圧レベルの上昇を防止することができる。
又、最大同時印字ピン数(Mx )として1又はそれに近
い小さな値を設定することにより、同時に印字される印
字ピンの数を少なくすることができる。
【0016】又、請求項3によるインパクト式ドットプ
リンタの場合には、複数種類の印字密度(DPI )に対し
て同等の効果を得ることを企図して構成したものであ
る。すなわち、1印字周期(T)の分割数(M)を決定
する場合に、複数種類の印字密度(DPI )とそれらの公
約数(D)との関係から算出される(K)を目安にし
て、該(K)の約数でもなく倍数でもないような値を設
定するものである。それによって、任意の印字密度(DP
I )で設定した構成を、他の印字密度(DPI )に対して
適用しても、同等の効果を奏することができるようにな
る。
【0017】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して本発明の第
1実施例を説明する。本実施例の場合には、印字ヘッド
1の印字ピンのピン配列が、図1に示すようなものにな
っている。すなわち、12本の奇数ピン(♯1、♯3、
♯5−−−♯23)と、12本の偶数ピン(♯2、♯
4、♯6−−−♯24)が、二列であって全体として略
菱形になるように配置されている。又、12本の奇数ピ
ン(♯1、♯3、♯5−−−♯23)においては、各印
字ピン3が相互に最小ピッチ(PP )分だけ距離を存し
た状態で配列されている。すなわち、12本の印字ピン
3は全て異なる位置に配置されている。同様に、12本
の偶数ピン(♯2、♯4、♯6−−−♯24)において
も、各印字ピン3が相互に最小ピッチ(PP )分だけ距
離を存した状態で配列されている。この場合にも全ての
印字ピン3が異なる位置に配置されている。又、奇数ピ
ン側と偶数ピン側との列間最小ピッチは(Prmin)とな
っている。
【0018】上記最小ピッチ(PP )は次のような条件
の基に決定される。まず、各印字ピンが任意の特定印字
ピンの印字タイミングに対して、次の式(I)に示す遅
れ時間(t)だけ遅れて印字するように設定する。 t=(m/n)×T×j−−−(I) 但し t:遅れ時間 m:1,2,−−− n:1,2,−−− j:1,2,−−− 上記式(I)は、1印字周期(T)を(n/m×j)
(分割数Mに相当する)分割することを意味している。
又、上記(n/m)を決定する場合に、次の式(II)を
満足するような値とする。 n/m>N/Mx −− (II) 但し N:印字ピンの本数(本実施例の場合には24) Mx :最大同時印字ピン数 よって、例えば、最大同時印字ピン数(Mx ) を1とし
た場合には(2本以上の印字ピンが同時に印字されな
い)、(n/m)が24より大きな値でなければならな
いことになる。したがって、式(I)において(j)
を、例えば、1とした場合には、1印字周期(T)を印
字ピンの本数(N)である24より大きな任意の数で分
割することを意味している。それによって、同時に印字
される印字ピンの数を減少させ(この場合には、既に述
べたように1本)、かつ、1印字周期(T)において印
字タイミングが等間隔でない部分を意図的に発生させる
ようにするものである。
【0019】次に、複数種類の印字密度(例えば、6
0,80,90,120,240,360DPI)を想定し
た場合、これら複数の印字密度に対して同等の騒音低減
効果を得るためにどのような条件を付加しているかにつ
いて説明する。まず、次の式(III )が成立する。 DPI =D×K−−−(III ) 但し D:複数の印字密度(DPI)の公約数(例えば、10、2
0等の値) K:整数 そして、前記(n/m)を決定するための条件として、
次の式(IV)、(V )の条件を付加するものである。 n/m≠K×i−−−−−(IV) n/m≠K/i−−−−− (V) 例えば、式(III )において公約数(D)を10とする
と、(K)は6、8、9、12、24、36といった値
となる。そこで、これらの値を上記式(IV)、(V )に
代入して、例えば、(i)を1とした場合を考えて、
(n/m)を決定するものである。それによって、複数
の印字密度の場合においても、同等の効果を奏すること
を可能とする(n/m)を決定することができる。
【0020】そして、印字ピンの最小ピッチ(Pp )で
あるが、1/(DPI の最大公約数)、すなわち、(1/
DPI )の最小公倍数を(DP)とした場合、最小ピッチ
(Pp )は次の式(VI)に示す値となる。 Pp =(n’×DP)+(1/D)×(m/n)−−−(VI) 但し n’:0、1、2−−− つまり、同時に印字される印字ピンの数を減少させ(こ
の場合には、既に述べたように1本)、且つ、1印字周
期(T)において印字タイミングが等間隔でない部分を
意図的に発生させることができるとともに、複数の印字
密度の場合においても、同等の効果を奏することを可能
とする(n/m)を決定することにより、それを実現す
るための印字ピンの最小ピッチ(Pp )が決定されるこ
とになる。
【0021】又、列間最小ピッチ(Prmin)は次の式
(VII)によって決定される。 Prmin=(n”×DP)±Pp −−−(VII) 但し n”:0、1、2、−−− 以上のような構成により最小ピッチ(Pp )と列間最小
ピッチ(Prmin)を決定して、印字ピン3を配列するも
のである。
【0022】次に、上記条件に基づいて具体的な数値を
決定した場合について説明する。まず、印字ヘッド1の
印字ピンの数が24本、最大同時印字ピン数(Mx )を
1に設定する。次に、複数の印字密度の公約数(D)で
あるが、例えば、印字密度(DPI) が、80、90、12
0、180、240、360(DPI)の場合には10とい
う数字が出てくる。そこで、(D)を10とする。よっ
て、(K)の値も式(III)より必然的に決定され、6、
8、9、12、18、24、36という値となる。次に
(n/m)の値を決定する。まず、式(II) より(n/
m)は24より大きい数字でなければならない。よっ
て、(n/m)として、仮にmを1とした時、25、2
6、27、28、29−−−という数字が考えられる。
次に、式(IV)、(V )の条件を考慮すると、例えば、
29という値が出てくる。つまり、nを29とし、mを
1とするものである。
【0023】よって、印字ピン3の時間遅れ(t)は、
式(I)よりT・j/29となる。但し、式(I)にお
いて、(j)を1とするものである。又、最小ピッチ
(Pp )は、式(VI) より、1/290となる。但し、
(n’)を0とするものである。さらに、列間最小ピッ
チ(Prmin)は、式(VII)より、30/290という値
になる。但し、(n”)を0とするものである。これ
で、所望の効果を奏することができる時間遅れ(t)、
それを実現するための印字ピン3の最小ピッチ(Pp
が決定されることになり、同時に、印字ヘッド1の構造
的な条件、例えば、大きさ、機械的強度等を考慮した列
間最小ピッチ(Prmin)が決定されることになる。
【0024】上記値を採用した場合であって、印字密度
(DPI)が60の場合において、印字ピン3の印字のタイ
ミングを図2に示す(印字パターンはベタ打ち)。図2
の上部には、24本の印字ピン3の印字のタイミング
が、「High」と「Low」で示されている。これか
ら判るように、24本の印字ピン3が2本以上同時に印
字されることはない。又、総合的なタイミングをとって
みると、図中中央の図となる。そして、これを、1印字
周期(T)の部分だけ拡大して示すと、図中下部に示す
線図となる。そこに示すように、1印字周期(T)にお
いて等間隔でない部分が発生している。さらに、その他
の印字密度に適用した場合において、1印字周期(T)
内での総合的タイミングをみてみると、図3に示すよう
なものとなる。この図から判るように、他の印字密度に
対しても略同等の効果が得られている。
【0025】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、本実施例の場合には、任意の
印字ピンの印字タイミングを、特定印字ピンの印字タイ
ミングに対して、遅れ時間(t)だけずらすように設定
しているので、同時に印字する印字ピン3の個数を減少
させることができる。特に、上記遅れ時間(t)を設定
する際に、最大同時印字ピン数(Mx )を1に設定して
いるので、2本以上の印字ピン3が同時に印字するよう
なことはなく、印字による騒音を大幅に低減させること
ができる。
【0026】又、1印字周期(T)における印字タイミ
ングをみた場合に、本実施例の場合には、少なくとも1
箇所で等間隔ではない部分が発生するようになってい
る。これは、遅れ時間(t)、最小ピッチ(Pp )を決
定する上で、(n/m)の値を決定する場合に、式(I
I) の条件をみたすような値を選択するようにしている
からである。すなわち、「独立1印字ピン」を実現する
ためには、少なくとも1印字周期(T)を24分割する
ことになるが、24分割そのものにした場合には、特定
周波数(24/T)の音圧レベルが高くなってしまうこ
とになり、又、複数の印字密度において同等の得ること
ができない。そこで、式(II) によって、(n/m)が
24より大きくなるように設定している。つまり、1印
字周期(T)を24より大きな29分割し、それを24
本の印字ピン3によって「独立1ピン」の状態で印字す
るようにすれば、必ず印字しないタイミングが発生す
る。これによって、同時に連続する1印字周期(T)に
おける印字タイミングをみた場合に、少なくとも1箇所
で等間隔ではない部分が発生するような状態を実現でき
るものである。このように構成することにより、印字に
よって発生する音の周波数を分散させて特定周波数の音
圧ピークを下げることができ、聴感上好ましくない音の
発生を低減することができる。
【0027】さらに、複数の印字密度(DPI)において、
略同等の効果を期待できるようになった。これは、(n
/m)の値を決定する際に、式(IV)、(V )の条件を
満たすような値を選んでいるからである。通常、インパ
クトドットマトリックスプリンタの場合には、複数種類
の印字密度(DPI)で印字できるようになっており、よっ
て、同じ構成によって複数種類の印字密度(DPI)に対応
できることは極めて効果的なことである。
【0028】次に図4を参照して第2実施例を説明す
る。この実施例の場合には、前記第1実施例の場合と同
様の構成において、mを43とするとともに、nを12
50に設定した場合を示すものである。つまり、最小ピ
ッチ(Pp )が(43/12500)となっているとともに、列間
最小ピッチ(Prmin)が(1295/12500)となっている。こ
の場合には、図4からも明らかなように、前記第1 実施
例の場合よりさらに顕著な効果を奏することができる。
【0029】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。まず、前記各実施例において、24本の印
字ピン3を略菱形に配置しているが、どのように配列す
るかは任意である。又、前記各実施例では最大同時印字
ピン数(Mx)を1に設定して、「独立1印字ピン」を
実現するようにしているが、最大同時印字ピン数
(Mx )を2、3程度まで大きくするこも考えられる。
この場合には、同時に2本、3本の印字ピン3が印字す
ることになるが、特定周波数の音圧レベルを下げる、複
数種類の印字密度に対応できるという利点を得ることは
できる。又、印字ピン3の数としては24本に限定され
ないことはもとより、二列に配置した場合だけに限定さ
れることもない。
【0030】
【発明の効果】以上本発明によるインパクト式ドットプ
リンタの印字方法によると、同時に印字する印字ピンの
数を減少させることにより、印字により発生する騒音を
低減させることができる。又、1印字周期(T)におけ
る印字タイミングにおいて、少なくとも1箇所で等間隔
ではない部分が発生するように構成することにより、印
字によって発生する音の周波数を分散させて特定周波数
の音圧ピークを下げることができ、聴感上好ましくない
音の発生を防止することができる。さらに、最小ピッチ
(Pp )を所定の条件の基に設定することにより、複数
種類の印字密度に対して同様の効果を奏することができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で印字ピンの配列
を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で各印字ピンの印
字タイミング、総合的タイミング、1印字周期(T)に
おける総合的タイミングをそれぞれ示す図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で複数種類の印字
密度における1印字周期(T)の総合的タイミングを示
す図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図で複数種類の印字
密度における1印字周期(T)の総合的タイミングを示
す図である。
【図5】従来例を示す図で印字ピンの配列を示す図であ
る。
【図6】従来例を示す図で印字ピンの印字タイミングを
示す図である。
【図7】従来例を示す図で印字ピンの印字タイミングを
示す図である。
【図8】従来例を示す図で60DPI を8等分するタイミ
ングで印字するためのピン配列を示す図である。
【図9】従来例を示す図で図8に示すピン配列のヘッド
で60DPI の印字を行った時の印字タイミングを示す図
である。
【図10】従来例を示す図で図8に示すピン配列のヘッ
ドで240DPIの印字を行った時の印字タイミングを示す図
である。
【図11】従来例を示す図で60DPI のドットピッチの時
の8等分の印字タイミングで各ピンが動作するようにヘ
ッド配列を設定した時に他の印字ピッチの印字の時の総
合タイミングを示す図である。
【図12】従来例を示す図で360DPI のドットピッチ
の時の8等分の印字タイミングで各ピンが動作するよう
にヘッド配列を設定した時に他の印字ピッチの印字の時
の総合タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 3 印字ピン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各出力信号によって駆動する複数本の印
    字ピンを備えてなる印字ヘッドを有し、上記複数本の印
    字ピンを複数の同時印字グループに分割して印字するイ
    ンパクト式ドットプリンタの印字方法において、1印字
    周期(T)内の各印字グループはそれぞれ遅れ時間
    (t)をもって印字するようにし、遅れ時間(t)と印
    字タイミングの分割数(M)は、次式を満足するような
    ものであることを特徴とするインパクト式ドットプリン
    タの印字方法。t=T/M M>N/Mx 但しM :印字タイミングの分割数(整数 ) N :印字ピンの本数(整数)x :最大同時印字ピン数(整数)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインパクト式ドットプリ
    ンタの印字方法において、最大同時印字ピン数(Mx
    を1又はそれに近い小さな値としたことを特徴とするイ
    ンパクト式ドットプリンタの印字方法。
  3. 【請求項3】 各出力信号によって駆動する複数本の印
    字ピンを備えてなる印字ヘッドを有し、上記複数本の印
    字ピンを複数の同時印字グループに分割して印字するイ
    ンパクト式ドットプリンタの印字方法において、1印字
    周期(T)内の各印字グループはそれぞれ遅れ時間
    (t)をもって印字するようにし、遅れ時間(t)と印
    字タイミングの分割数(M)は、次式を満足するような
    ものであることを特徴とするインパクト式ドットプリン
    タの印字方法。t=T/M DPI =D×K M≠K×i M≠K/i 但し DPI :任意の印字密度(整数) D :複数種類の印字密度(DPI)の公約数 K :印字密度(DPI)と公約数(D)との関係
    より決定される整数 i :整数
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3記載のインパクト
    式ドットプリンタの印字方法において、遅れ時間(t)
    をもって各印字ピンの印字タイミングを制御することに
    より、プリンタの備えるどの印字密度においても、1印
    字周期内において少なくとも1箇所以上は等間隔でない
    印字タイミングが存在することを特徴とするインパクト
    式ドットプリンタの印字方法
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項3記載のインパクト
    式ドットプリンタの印字方法において、遅れ時間(t)
    をもって各印字ピンの印字タイミングを制御することに
    より、プリンタの備えるどの印字密度においても、同時
    に印字する印字ピンの数が変わらないことを特徴とする
    インパクト式ドットプリンタの印字方法
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