JP2563143B2 - 連写用シャッタ装置 - Google Patents

連写用シャッタ装置

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JP2563143B2
JP2563143B2 JP2225502A JP22550290A JP2563143B2 JP 2563143 B2 JP2563143 B2 JP 2563143B2 JP 2225502 A JP2225502 A JP 2225502A JP 22550290 A JP22550290 A JP 22550290A JP 2563143 B2 JP2563143 B2 JP 2563143B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1回のレリーズ操作により短い時間間隔で
順次に露光を行う連写用シャッタ装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
運動している被写体を時間的なずれをもって順次に撮
影すると、撮影の瞬間ごとに動きの止まった写真画像を
得ることができるため、例えばスポーツ等では各瞬間ご
とのフォームを静止画像として観察することができ、非
常に便利である。
このような連写機能は、モータードライブ式のカメラ
ではフイルムを高速で1コマずつ巻き上げる毎に撮影を
行うことで得られるが、1秒あたり4コマ程度が限界で
あるとともに、フイルム巻上げと撮影との同期をとるた
めの機構が必要で構造的に複雑化しコストアップになる
という欠点がある。また、1回の連写で数コマ分の撮影
が行われるためフイルムの消費量が嵩み、1本のフイル
ムであまり多くの連写を行うことができなくなるという
問題もある。
こうした背景から、特公昭41−13352号公報や特開平
2−105132号公報に見られるように、1回のレリーズ操
作によって、複数の露光開口を通して順次に撮影を行う
ようにした連写カメラが提案されている。前者の公報記
載のカメラでは、複数の露光開口の各々にシャッタ羽根
を設け、これらのシャッタ羽根を機械的に走査して順次
に撮影を行うようにしている。また、後者の公報記載の
カメラは、4つの露光開口を通し、それぞれの連写画面
が「出」字型に配列されるようにしたもので、ロータリ
ー式の1枚のシャッタ板を1回転させるだけで、時間的
にずれた4コマの連写画面が撮影されるようになってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、複数の露光開口ごとにシャッタ羽根を
設けたものでは、1回の連写で多くの連写画面を撮影す
ることができる反面、各々の露光開口ごとにシャッタ羽
根が必要になるため、部品点数が多くなりコストアップ
を避けることができない。また、1枚のシャッタ板を回
転させ、その回転中心から等距離の位置に複数の連写画
面を撮影するものでは、1回の連写で撮影される連写画
面の数を多くすることが困難であるだけでなく、「田」
字型に配列したプリント写真になるため連写画面の時間
的な順番が分かりにくいという欠点がある。
〔発明の目的〕
本発明は上述した従来技術のもつ欠点を解決するため
になされたもので、その目的は複数の連写画面をフイル
ムの給送方向に沿って一列に配列するように撮影を行
い、しかも構造が簡単で部品点数も少ない連写用シャッ
タ装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のシャッタ装置は、フイルムの給送方向に沿っ
て複数の露光開口を一直線状に配列し、各々の回転中心
が露光開口の配列に関して交互に逆側になるように設定
された円板状の2枚以上のシャッタ板と、これらのシャ
ッタ板のそれぞれに形成された開口とから構成されてい
る。
また、シャッタ板の少なくとも1枚には、その回転中
心からの距離が異なる位置に複数の開口が形成され、各
々の開口は所定の露光開口を横切って露光を行う。複数
のシャッタ板を効率的に駆動するためには、シャッタ板
にギヤを形成してこれらを噛合させ、その中の1枚をモ
ータで駆動することによりシャッタ板を一斉に回転させ
る。そして、露光の瞬間にはモータ制御手段を介してモ
ータを高速駆動し、連写時の各露光動作相互間の間隔を
狭めることなく、高速のシャッタ秒時を得るようにして
いる。
〔作用〕
シャッタ板が回転すると、各々のシャッタ板に形成さ
れた開口の各々は複数の露光開口のうちの所定位置のも
のを横切って露光が行われる。シャッタ板に、その回転
中心から距離が異なった位置に複数の開口を設けると、
これらの開口で開閉される露光開口をシャッタ板の回転
中心から異なった距離位置に配置することができ、露光
開口を一直線状に配列して時間の経過とともに連写画面
を一列に並べて撮影することができる。
シャッタ板を回転させて複数回の露光を行う場合、シ
ャッタ板の回転速度を速くすると、短時間のうちに連写
が終了してしまい、運動の初期から終期までを撮影する
ことができなくなり、逆にシャッタ板の回転速度を遅く
すると毎回の露光時にシャッタ秒時が長くなり、瞬間的
な撮影に不向きであるばかりか露光オーバーになるおそ
れがある。このため、シャッタ板をモータで駆動すると
ともに、モータ制御手段により露光の瞬間だけモータの
回転速度が高速化される。
以下、図示した実施例をもとに本発明について詳述す
る。
〔実施例〕
本発明を用いた連写カメラを示す第1図ないし第3図
において、カメラボディ2の前面には8個の撮影レンズ
3a〜3hが水平に配列して取り付けられ、各々のレンズの
光軸は平行になっている。撮影レンズ3a〜3dは、アクリ
ル等の透明な樹脂で成形された1個のレンズプレート4
に一体に成形され、撮影レンズ3e〜3hは他方のレンズプ
レート5に一体成形されている。
カメラボディ2の内部には、撮影レンズ3a〜3hに対応
した8個の露光開口6a〜6hを形成したシャッタ基板7が
固定されている。これらの露光開口6a〜6hの内径はいず
れも等しくなっている。シャッタ基板7には、各露光開
口6a〜6hの中心を結んだ直線の上下で、かつ等距離の位
置に軸8,9が植設され、各々円板形のシャッタ板10,11を
回動自在に支持している。したがって、軸8からは露光
開口6aと露光開口6dが等距離、また露光開口6bと露光開
口6cとが等距離になり、軸9からは露光開口6e,6hが等
距離、露光開口6f,6gが等距離になる。
シャッタ板10,11の外周には全周にわたってギヤ10a,1
0aが形成され、互いに噛合している。シャッタ基板7の
前面側にはステッピングモータ12が固定され、このステ
ッピングモータ12の軸に固定した駆動ギヤ13は、シャッ
タ板10のギヤ10aに噛合している。さらにシャッタ基板
7には反射型のフォトセンサ14が取付けられ、シャッタ
基板7の開口7aを通してシャッタ板10に固着された反射
片17を光電検出する。
第4図に示したように、前記シャッタ板10,11には、
各々2個ずつのスリット15a,15b、16a,16bが形成されて
いる。スリット15a,15bはシャッタ板10の中心からの同
一直線上にあり、同様にスリット16a,16bはシャッタ板1
1の中心からの同一直線上にある。なお、スリット15a,1
5bあるいはスリット16a,16bは、必ずしも各々のシッャ
タ板10,11の中心からの同一直線上になくてもよく、撮
影のタイミングを考慮して積極的にずらすことも可能で
ある。
これらのスリット15a,15b,16a,16bのスリット長(シ
ャッタ板の半径方向の長さ)は、露光開口6a〜6hの内径
以上になっている。また、各々の外側のスリット15a,16
aのスリット幅(シャッタ板の円周方向の幅)と内側の
スリット15b,16bのスリット値とは、それぞれ軸8,9から
の距離に応じて変わっており、例えば外側のスリット15
a,16aのスリット幅を1mmとすると、内側のスリット15b,
16bのスリット幅は0.7mm程度になっている。
前記シャッタ板10の回転により、スリット15aが図示
した原点位置P0から時計方向に移動してゆき、第1露光
位置P1を通過するときに露光開口6aが開閉される。シャ
ッタ板10が回転を続け、スリット15bが第2露光位置P2
を通過するときには露光開口6bが開閉される。そして、
スリット15b,15aが第3露光位置P3,第4露光位置P4と順
次通過するごとに、露光開口6c,6dが順次に開閉され
る。
シャッタ板10が時計方向に回転を開始すると、ギヤ10
a,11aの噛合によりシャッタ板11は反時計方向に回転す
る。そして、スリット15aが第4露光位置P4を通過した
後に、シャッタ板11のスリット16aは原点位置Q0から第
5露光位置Q5まで回転し、その通過時に露光開口6eが開
閉される。シャッタ板10の回転は、スリット15a,15bが
再び原点位置P0に達するまで継続されるから、これに連
動してシャッタ板11は反時計方向に回転を続け、それぞ
れ第6露光位置Q6,第7露光位置Q7,第8露光位置Q8でス
リット16a,16bにより露光開口6f,6g,6hが順次に開閉さ
れる。なお、最初の露光開口6aが開閉されてから最後の
露光開口6hが開閉されるまでの時間は、ステッピングモ
ータ12の回転速度を切り換えることによって、1秒もし
くは2秒のいずれかを選択することができるようになっ
ている。
第3図に示したように、カメラボディ2に設けられた
パトローネ装填室18と巻取り室19との間には、フイルム
20の給送方向に沿い、各々仕切壁で区切られた8個の露
光枠21a〜21hが形成されている。露光枠21aから露光枠1
2dまで、そして露光枠21eから露光枠21hまでの横方向の
長さは、それぞれ35ミリフルサイズ画面1コマ分の横方
向の長さと同じになっている。また各露光枠21a〜21hの
縦の長さは35ミリフルサイズ画面の約半分程度で、フイ
ルムの縦方向の中央部分を路光させる位置に設けられて
いる。したがってこのような露光枠21a〜21hを通して撮
影を行うと、第1図に示したように、35ミリ幅のフイル
ム18のフルサイズ1コマ分の画面22a,22bの中に、それ
ぞれ4コマの連写画面24a〜24d、24e〜24hが露光される
ようになる。
なお、それぞれの4コマの連写画面24a〜24dあるいは
24e〜24hをつなげた横長の画面は、フルサイズ1コマ分
の画面の上辺側及び下辺側をそれぞれ6mm幅で遮蔽して
撮影を行ったときに得られるパノラマプリント用の画面
サイズ(例えば13.7±0.4mm×36mm)になっている。そ
して第3図に示したように、中央の仕切壁25によって連
写画面24dと連写画面24eとの間にスペースが開けられ
る。さらに、4個の連写画面24a,24d,24e,24hの横サイ
ズは、他の連写画面24b,24c,24f,24gよりも長くなるよ
うに露光枠の形状が決められている。
フイイルム20は、巻取り室19に設けられたスプール28
が反時計方向に回転することにより巻上げられ、パトロ
ーネ室18に装填されたパトローネ29から引き出される。
スプール28にはフイルム巻上げ用のモータ30が内蔵さ
れ、その駆動力はギヤ31を介してフイルム給送機構32に
伝達される。フイルム給送機構32はギヤ31からの駆動力
を受け、フイルム巻上げ時にはギヤ33を介してスプール
28を駆動し、フイルム巻戻し時にはギヤ34を介して巻戻
し用のフォーク35を駆動する。
フイルムパーフォレーション20aにはスプロケット36
が係合し、フイルム20の給送により回転される。フイル
ム20の給送長は、スプロケット36及びエンコーダ39によ
って検出される。エンコーダ39は、スプロケット36に一
体に固着され、放射状に透孔スリットが形成された信号
板37と、信号板37の回転を光電検出するフォトセンサ38
とからなる。フォトセンサ38は、フイルム巻上げ時に透
孔スリットの通過個数を計数し、フイルム20の給送量が
35ミリフルサイズの2コマ分に達した瞬間にモータ30の
停止信号を発生する。
第5図は上記連写カメラの回路構成をブロック図で示
したもので、その撮影シーケンスはMPU40によって管制
されている。MPU40は、シャッタボタン41が押されたと
きにレリーズ信号発生回路42から入力されるレリーズ信
号を受けて撮影シーケンスを開始する。連写間隔設定回
路43は、コマ数設定ノブ44のセット位置に応じ、8コマ
/秒の連写を行うか、あるいは4コマ/秒の連写を行う
かを設定する。
R/Lモード切換回路45は、R/L設定ノブ46のセット位置
に応じ、連写時のシャッタ板10,11の回転方向を正転,
逆転のいずれかに切り換える。すなわち、連写の対象と
する人物が右効きの動きを行うときには、R/L設定ノブ4
6を指標Rにセットすることによって、R/Lモード切換回
路45はMPU40に右効きモード信号を入力し、R/L設定ノブ
46が指標LにセットされたときにはMPU40には左効きモ
ード信号が入力される。また、プログラムROM48には連
写撮影のシーケンスプログラムが格納され、前述した連
写間隔設定回路43,R/Lモード切換回路45からの信号に応
じた連写撮影のシーケンスを実行する。
ドライバIC50は、MPU40からの制御信号及びクロック
パルスを受けてステッピングモータ12に駆動パルスを供
給する。周知のように、ステッピングモータ12は供給さ
れる駆動パルスの個数に比例して回転を行うから、駆動
パルスの個数により回転角を決めることができ、さらに
駆動パルスの周波数により回転の速さをコントロールす
ることができる。
ドライバIC50からステッピングモータ12に供給される
駆動パルスの個数は、カウンタ51で計数される。そし
て、MPU40はカウンタ51の計数値を監視し、その計数値
が所定の値に達するごとにドライバIC50に制御信号を送
る。そして、ドライバIC50は制御信号に応じてステッピ
ングモータ12に供給する駆動パルスの周波数や極性を変
え、ステッピングモータ12の速さ,回転方向を制御す
る。なお、1回の連写シーケンスが完了してシャッタ板
10が原点位置に戻ると、カウンタ51にはリセット信号が
入力され、その計数値は「0」にクリアされる。
また、フォトセンサ14はシャッタ板10に固着された反
射片17を検出するとMPU40に検出信号を送る。そしてMPU
40は、後述するように、フォトセンサ14からの検出信号
を監視してシャッタ板10を原点位置に正確に戻す制御を
行う。なお符号53は、フイルム給送用のモータ30を駆動
するドライバを示す。
上記構成を備えた連写カメラの作用について説明す
る。
右効きの人のゴルフスイングを、そのトップ位置から
フォロースルー位置まで8コマ/秒で連写するときに
は、R/L設定ノブ46を指標「R」に、そしてコマ数設定
ノブ44を指標「8」に合わせておく。これにより、シャ
ッタ板10を第1図で時計方向に回転させ、しかも8コマ
/秒で連写されるようにステッピングモータ12の駆動制
御が行われるようになる。
被写体がバックスイングを開始してトップ位置にきた
ときにシャッタボタン41を押圧する。これによりステッ
ピングモータ12が駆動を開始し、駆動ギヤ13を介してシ
ャッタ板10は第1図あるいは第4図において時計方向に
回転するとともに、シャッタ板11は反時計方向に回転す
る。そして、シャッタ板10が第4図に示した原点位置P0
から第1〜第4露光位置P1,P2,R3,P4と回転してゆくこ
とによって、スリット15a,15bは露光開口6a,6b,6c,6dを
順次に開閉し、フイルム20には連写画面24a,24b,24c,24
dが露光される。連写画面24dが露光された直後には、シ
ャッタ板11が原点位置Q0から第5露光位置Q5に達し、引
続き第6〜第8露光位置Q6,Q7,Q8と通過するにしたがっ
て、スリット16a,16bにより露光開口6e,6f,6g,6hが順次
に開閉される。
第6図は、上述した8コマ/秒で行われる連写の様子
を示すタイミングチャートである。「T=0」の時点で
シャッタボタン41が押されると、ドライバIC50は除々に
周波数が高くなる駆動パルスをステッピングモータ12に
供給し、これによりステッピングモータ12は加速しなが
ら駆動される。ステッピングモータ12の駆動により、シ
ャッタ板10は増速しながら回転され、原点位置P0から30
゜回転したT1の時点でスリット15aが露光開口6aに達
し、まず連写画面24aの撮影が行われる。以後、T2,T3,T
4,・・・T8の各時点でそれぞれ連写画面24b,24c,24d,・
・・24hの撮影が行われる。
第6図のタイミングチャートから明らかなように、各
連写画面の撮影が行われる直前からシャッタ板10,11は
高速で回転され、撮影が完了した直後では減速の後、低
速で回転される。これにより、例えば4msec程度の露光
時間で各転写画面の撮影を行いながら、各連写相互間の
時間間隔を100〜500msec程度に延ばすことができる。こ
のようなシャッタ板10,11の回転制御は、シャッタ板10
の回転位置がカウンタ51の計数値に対応していることに
基づき、MPU40がカウンタ51の計数値が所定値になるご
とにステッピングモータ12に供給する駆動パルスの周波
数を変えることによって行われる。
また、回転中心からの距離に比例し、各シャッタ板1
0,11の内側のスリット15b,16bは外側のスリット15a,16a
よりも周速度が遅くなるため、例えばスリット15aが露
光開口6aを通過するのに要する時間(シャッタ秒時)Δ
t1と、スリット15bが露光開口6bを通過するのに要する
時間Δt2とを比較すると、 Δt1<Δt2 となる。したがって、露光開口6a,6bの内径及びスリッ
ト15a,15bのスリット幅を同じにしておくと連写画面24b
は連写面24aよりも露光量が大きくなる。特に連写撮影
では、連写により得られた各コマを並べて観察すること
が多いため、露光量のバラツキは目立ちやすくなる。こ
れに対処するために、この実施例では外側のスリット15
a,16aのスリット幅に対し、内側のスリット15b,16bのス
リット幅を軸8,9からの距離に応じて狭くしており、各
連写画面24a〜24hの露光量が一定になるようにしてあ
る。もちろん、内側のスリット15b,16bが通過する露光
開口6b,6c,6f,6gの内径を、他の露光開口の内径よりも
狭くすることでも露光量を一定に保つことが可能であ
る。
シャッタ板10,11が360゜回転して原点位置に戻ってく
ると、フォトセンサ14が反射片17を光電検出するが、MP
U40はさらにドライバIC50を介してステッピングモータ1
2に数個の駆動パルスを供給し、しかる後にステッピン
グモータ12を逆転させて再びフォトセンサ14が反射片17
を検出した時点でステッピングモータ12を停止させる。
このように、反射片17をフォトセンサ14で2度検出して
ステッピングモータ12を停止させることにより、1回の
連写撮影の後に、シャッタ板10を正確に原点位置に停止
させることができる。
こうしてフイルム20に8コマの連写画面24a〜24hの撮
影が行われると、撮影完了信号を受けてフイルム給送機
構32が作動してモータ30が駆動され、フイルム20の給送
が開始される。そして、エンコーダ39によって35ミリフ
ルサイズ2コマ分の給送が検知されるとモータ30が停止
して次回の撮影の待機状態となる。
第7図は、以上のようにして撮影されたフイルム20を
概念的に示している。すでに説明したように、4コマの
連写画面24a〜24dはパノラマプリント用の画面サイズと
同じになっている。したがって、これまでのパノラマプ
リント処理を行うことによって、連写画面24a〜24dはサ
ービスプリント2枚分の大きさでプリントされ、個々の
連写画面24a〜24dのプリントも充分な大きさになる。な
お、パノラマプリント処理時には同図に2点鎖線55で示
した開口サイズのネガマスクが用いられ、連写画面24a,
24dの端部にケラレが生じる。しかし、フイルム20上で
は予め連写画面24a,24dの横サイズは大きめになってい
るから、第8図に示したように、プリント写真57として
は各コマとも同じ大きさのものが得られる。
パノラマプリントサービスは、現在のところ35ミリフ
ルサイズ画面1コマ単位で行われているから、第8図の
ように、連写画面24a〜24hからは4コマずつ連続したプ
リント写真57,58が得られる。したがって、プリントう
写真57,58の2枚をつなげれば1回の連写による連続写
真となり、各コマが時間の経過とともに横に並べられた
形になるので、連写シーンの再現性の点でも非常に有利
である。
また、上述した連写カメラでは、ステッピングモータ
12を逆転させて連写を行うことも可能である。例えば左
効きのプレイヤーのゴルフスイングを連写する場合に
は、R/L設定ノブ46を指標「L」にセットしてからシャ
ッタボタン41を押す。レリーズ信号が入力された時点で
R/Lモード切換回路45から左効きモード信号が入力され
ていると、MPU40はドライバIC50に逆転駆動用の制御信
号を送り、ドライバIC50はステッピングモータ12に逆極
性の駆動パルスを供給する。
ステッピングモータ12が逆転されると、シャッタ板10
は反時計方向に、シャッタ板11は時計方向に回転され、
連写画面24h,24g,24f,・・・24aの順に撮影が行われ
る。そして、1回の連写撮影につき第9図に示したよう
な2枚のプリント写真60,61が得られる。このように、
時間経過とともに右側から順に各コマが配列されること
によって、左効きのプレイヤーの運動の方向に合わせ
て、見やすい連写シーンの再現が可能となる。
また、2秒程度の間、継続して行われる運動の様子を
連写したい場合には、コマ数設定ノブ44を指標「4」に
セットして撮影を行う。これにより、ドライバIC50には
MPU40から4コマ/秒の制御信号が入力され、ドライバI
C50はシャッタ秒時Δt1,Δt2(第6図)が得られるよう
に、露光時のシャッタ板10,11の回転速度を一定に維持
しながら、しかも露光と露光との間の回転速度をさらに
低速にする。この結果、第6図に破線で示したように、
T1の時点で連写画面24aの撮影が行われた後、T3の時点
で連写画面24bの撮影が行われ、連写画面24a〜24hの8
コマが2秒間で撮影されるようになる。
なお、ステッピングモータ12の回転速度を調節するだ
けで撮影間隔を変えることができるから、運動の初期及
び終期には運動速度が遅くなることを考慮し、例えば連
写画面24aを撮影した後に連写画面24bを撮影するまでの
時間間隔、及び連写画面24gを撮影した後に連写画面24h
を撮影するまでの時間間隔を長く設定するような調節も
可能である。
以上、2枚のシャッタ板を用い、1回の連写で35ミリ
フルサイズ画面2コマ分の中に8コマの連写画面を撮影
する例について説明してきたが、各々に露光用のスリッ
トを1個ずつ形成した8枚のシャッタ板を用いて8コマ
の連写を行ったり、あるいは1回の連写で用いるフイル
ムの長さを35ミリフルサイズ画面3コマ分にして連写画
面のコマ数をさらに増やすことも可能である。また、シ
ャッタ板の数を増やす代わりに、1枚のシャッタ板に形
成するスリットの数を増やして連写画面のコマ数を増や
すようにしてもよい、さらに、複数のシャッタ板を連動
させ、1個のステッピングモータでこれらを同時に回転
させるのが構造を簡略化する上で有利であるが、シャッ
タ板の各々を個別のステッピングモータで適宜のタイミ
ングで回転させてもよい。
〔発明の効果〕
上記のように、本発明シャッタ装置によれば、2枚以
上のシャッタ板をフイルムの給送方向に沿って一直線状
に配列された露光開口を挟む両側で回転させることによ
って、シャッタ板の各々に形成された開口を前記露光開
口を順に横切るように移動させて露光を行うから、非常
に簡単な構造で一列に並んだ連写画面を撮影することが
でき、時間的な連続性を認識しやすい連写シーンを再現
することができる。
また、シャッタ板の各々にギヤを形成してこれらを噛
合させ、1枚のシャッタ板をモータで駆動して他を従動
させる構成をとることによって、構造の簡略化が達成さ
れるとともに、シャッタ板の回転位相ごとの回転速度調
節が簡単になり、連写時の各露光相互間の時間間隔及び
各露光時のシャッタ秒時の設定が容易になる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を用いた連写カメラの要部概略図であ
る。 第2図は本発明を用いた連写カメラの外観図である。 第3図は第2図に示した連写カメラの要部断面図であ
る。 第4図はシャッタ板の作用説明図である。 第5図は連写カメラの電気的構成の概略を示すブロック
図である。 第6図はシャッタ板の回転の様子を表すタイミングチャ
ートである。 第7図は連写画面を撮影したフイルムの説明図である。 第8図及び第9図は、それぞれ本発明の連写カメラで得
られたプリント写真の例を示す説明図である。 3a〜3h……撮影レンズ 6a〜6h……露光開口 7……シャッタ基板 10,11……シャッタ板 15a,15b,16a,16b……スリット 12……ステッピングモータ 20……フイルム 24……連写画面 57,58,60,61……プリント写真。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムの給送方向に沿って一直線状に配
    列された複数の露光開口と、これらの露光開口の列を挟
    む両側に各々の回転中心が決められた円板状の少なくと
    も2枚のシャッタ板と、各々のシャッタ板に形成され、
    シャッタ板の一方への回転により前記露光開口のうちの
    所定位置の露光開口を横切って露光を行う開口とからな
    ることを特徴とする連写用シャッタ装置。
  2. 【請求項2】前記シャッタ板の少なくとも1個には、そ
    のシャッタ板の回転中心からの距離が異なる位置に複数
    の開口が形成され、その各々の開口が所定位置の露光開
    口を横切って露光を行うことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の連写用シャッタ装置。
  3. 【請求項3】シャッタ板の各々には互いに噛合し合うギ
    ヤが形成され、1個のシャッタ板をモータで駆動するこ
    とによりそれぞれのシャッタ板を一斉に回転させるとと
    もに、各々の開口が対応する露光開口を横切る回転位相
    ではモータを高速回転させ、前記露光開口がシャッタ板
    で遮断される回転位相ではモータを低速回転させるモー
    タ制御手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項もしくは第2項記載の連写用シャッタ装置。
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