JP2563063B2 - ケーブル固定金具 - Google Patents

ケーブル固定金具

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JP2563063B2
JP2563063B2 JP5132680A JP13268093A JP2563063B2 JP 2563063 B2 JP2563063 B2 JP 2563063B2 JP 5132680 A JP5132680 A JP 5132680A JP 13268093 A JP13268093 A JP 13268093A JP 2563063 B2 JP2563063 B2 JP 2563063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクト化を図った
構成簡易なケーブル固定金具に係り、とくに金具本体内
に収容したパッキンにより、ケーブル外周を締付ける
際、このパッキンをケーブルの外周に接触させて防水機
能及び引抜き防止機能を発揮させるためのケーブル金具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば防爆電磁弁の配線箱、その
他の接続箱などの機器に接続される外部導線は、その保
護のためにケーブル固定金具を機器に取付け、この固定
金具の管状部の内部に挿入され水密的に固定されてい
る。
【0003】前記機器の壁などに取付けられるケーブル
固定金具には、安全確保のためにケーブル挿通個所の確
実な防水性と、ケーブルの引抜き防止性が要求されてお
り、その構造については、各種改良が施された製品が開
発されている。
【0004】この種、防水性が要求されるケーブル固定
金具には、ケーブル挿通部を通って雨水を移動させない
ため、固定金具内に筒状のパッキンが配設されており、
金具本体に対して締結金具を締付けることにより、パッ
キンが内周側に膨らみ、ケーブルの外周に水密的に圧接
してシール機能及び防止機能を発揮するように構成され
ている。
【0005】今、図8〜図10を参照して、この種ケー
ブル固定金具の従来例を説明する。図において、1はケ
ーブル固定金具であり、2は筒状の金具本体、5はこの
金具本体2の端部にねじ込むことにより、筒状のパッキ
ン3の端部を座金4を介して押圧する筒状の締結金具、
6はこの金具本体2と締結金具5とパッキン3内に挿通
したケーブル、7はケーブル引抜き防止用のクランプ金
具である。
【0006】さらに説明すると、前記金具本体2の外周
で、かつその一端8側には、所定の範囲に亘ってねじ部
9が形成されており、このねじ部9に第1保護金具10
がねじ込まれている。そして、この第1保護金具10
が、パッキン11を介して配電箱、接続箱など(図示せ
ず)に挿入され、または第1保護金具10を取外して配
電箱、接続箱などの機器の壁を貫通して設けたねじ穴に
螺合することにより、金具本体2を機器に固定すること
ができる。
【0007】また、金具本体2を回して前記ねじ部9を
ねじ穴にねじ込むため、金具本体2の外周には、多角形
の締付工具用の嵌着部12が形成されている。この金具
本体2の内周壁において、その一端8から所定の範囲L
1 に亘って周壁を肉厚とすることにより径小部13を設
け、また他端14側にかけて所定の範囲L2 に亘って径
大部15を設け、この径大部15内に円筒状のパッキン
3が収容されている。さらに、座金4の一端16の位置
から他端14にかけて所定の範囲L3 に亘って雌ねじ部
17が形成されている。
【0008】一方、前記締結金具5の外周には、その先
端から所定の範囲に亘って雄ねじ部18が形成され、こ
の雄ねじ部18の他端から締結金具5の一端19にかけ
て肉厚の略半円筒部20を形成し、その両端面を固定ね
じ取付面21としてある。
【0009】そして、固定金具1内にケーブル6を挿通
したとき、ケーブル6の外周の一部が、略半円筒部20
の開口22から露出するので、クランプ金具7でケーブ
ル6の露出した部分を押さえ、クランプ金具7の両端部
のねじ孔に固定ねじ23を挿入したうえ、その固定ねじ
取付面21にねじ込み固定する。
【0010】前記金具本体2の他端部には、雄ねじ部2
4が所定の範囲に亘って形成されており、この雄ねじ部
24に第2保護金具25の雌ねじ部26がねじ込まれ、
この第2保護金具25により、その内側にクランプ金具
7が位置して保護される。
【0011】次に、このケーブル固定金具1の施工の順
序を説明する。まず、締結金具5を回して、雌ねじ部1
7と雄ねじ部18を緩めておく。続いて、固定金具1に
ケーブル6を挿通し、その締結金具5を前記と逆に回し
て、雌ねじ部17と雄ねじ部18をきつく螺合させ、締
結金具5の先端が、座金4を介してパッキン3の一端を
押圧させる。
【0012】このとき、パッキン3の先端27は、金具
本体2の内周壁の径大部15の先端壁28に当たってい
るので、締結金具5を強くねじ込むことにより、パッキ
ン3は両端方向と外周方向には逃げ場がなくなり、内周
側に膨らみ、ケーブル6の外周を強く締付けることがで
きる。したがって、パッキン3の内周とケーブル6の外
周が水密的に圧接して、ケーブル6の防水性と防爆性を
保持することができる。
【0013】さらに、締結金具5の略半円筒部20の開
口22から露出しているケーブル6の外周をクランプ金
具7と固定ねじ23を用いて押さえることにより、固定
金具1からケーブル6が引抜かれるのを防止している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ケーブル固
定金具1に要求される機能は大別して2つある。1つ
は、ケーブル挿通部の防水性と防爆性を確保すること、
他の1つは、ケーブルの引抜き防止性を確保することで
ある。従来のケーブル固定金具1では、前述のとおりパ
ッキン3により防水性と防爆性を確保し、クランプ金具
7によりケーブル6の引抜き防止性を確保している。
【0015】このように、パッキン3とクランプ金具7
を併用しているため、それぞれの寸法が合算され、固定
金具1の全長寸法L4 が長くなり、外径寸法も増大し、
全体的に固定金具1が大形化し、嵩ばると共に、部品点
数が多くなり、その構造も複雑化する欠点があった。ま
た、施工面においても、作業現場でクランプ金具7など
の部品が脱落して紛失したり、固定ねじ23の締付作業
に手間取るなどの欠点があった。
【0016】このようなことから、本発明者は、パッキ
ンの両端に加える押圧力を適切に設定することにより、
クランプ金具を省略し、パッキンのみ、またはパッキン
と弾性筒状部材との組合わせにより防水性、防爆性と引
抜き防止性の両方の機能を確保することを考え、種々研
究を重ねた。
【0017】つまり、パッキンを肉厚に構成し、かつパ
ッキンの両端に押圧力を強くかけると、その分パッキン
内側に強い力がかかり、その分パッキン内側が強い力を
受けて膨出し、このパッキン両端からの押圧力に比例し
てケーブルの外周の締付け力が増大し、ケーブル挿通部
の防水性、防爆性の向上と共に、引抜き防止性も向上す
ることが分かった。
【0018】実験の結果、パッキンの両端の押圧力を増
大しても、それに比例してケーブルの引抜きを防止する
抵抗力は増大するものではないことが判明した。さらに
研究を重ねた結果、パッキンがある程度の押圧力でケー
ブルの外周を押さえるという前提のもとでは、パッキン
の軸方向の長さを増大することにより、パッキンの肉厚
を厚くしなくとも、パッキンの内周壁とケーブル外周と
の接触抵抗が、増大してケーブルの引抜き防止作用が向
上することが判明した。
【0019】また、パッキン両端の強い押圧により、パ
ッキンの軸方向長さが著しく短縮されることは、ケーブ
ル引抜き防止のための抵抗力を低下させる方向に作用す
ることが判明した。しかし、一方、パッキンの軸方向長
さを増大することは、固定金具の全長寸法を増大するこ
とになり、固定金具が大形化する問題に直面した。
【0020】本発明は、前記する種々の課題を解決し、
パッキンのみを用いて防水性、防爆性と引抜き防止性を
兼ね備え、しかも全体をコンパクト化でき、かつ簡素に
構成されるケーブル固定金具を提供することを目的とす
るものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のケーブル固定金具は、内周壁に筒状のパッ
キンを収容する筒状の金具本体の先端にねじ結合により
筒状の締結金具を連結し、この締結金具の先端で前記パ
ッキンの端部を押圧し、パッキンの膨出力でその内部に
挿通したケーブルの外周を押圧するケーブル固定金具に
おいて、前記金具本体の内周壁をその先端側から順に第
1領域、第2領域、第3領域、第4領域及び第5領域と
にそれぞれ区分し、第1領域の内径寸法よりも、第3領
域と第5領域の内径寸法を順次拡径し、前記第3領域と
第4領域の内側に鍔部を有し、且つ周壁部に軸線方向に
沿う複数のスリットが形成された弾性筒状部材の周壁部
を収容し、第5領域に前記弾性筒状部材の鍔部と筒状の
パッキンをそれぞれ収容した構成を特徴とするものであ
る。
【0022】
【作用】締結金具を回して金具本体と締結金具のねじ部
を互いに緩めたうえ、弾性筒状部材とパッキンの内側に
ケーブルを挿通する。しかる後に、締結金具を前記と逆
に回して、そのねじ部を金具本体のねじ部に締付けるこ
とにより、締結金具の先端がパッキンの基端を押圧す
る。
【0023】このとき、パッキンを軸線方向に圧縮しよ
うとする力が作用し、パッキンの先端と鍔部が接触して
いる弾性筒状部材は、その先端が第2領域のテーパ部に
係止しているため、パッキンは内側に膨らむと共に、弾
性筒状部材の周壁部は縮径する。このため、パッキンの
先端側の肉薄部に伝わる圧縮力は、基端側の肉厚壁に加
わる圧縮力よりも弱い。
【0024】しかし、この圧縮力の強弱に係わりなく、
前記肉薄壁と肉厚壁を含めて弾性筒状部材とパッキン
が、その全長に亘ってケーブルの外周と接触し、これら
弾性筒状部材とパッキンがケーブル引抜き防止のために
有効に作用する。さらに、パッキンの肉厚部の内周が、
ケーブルの外周を強く押圧することにより、防水性と防
爆性の作用がある。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1〜図3は、第1実施例を示し、31はケーブ
ル固定金具、32は筒状の金具本体、33は金具本体3
2内に収容した筒状のパッキン、34は座金、35は金
具本体32の端部に螺合し、パッキン33の端部を押圧
する筒状の締結金具、36はケーブルである。
【0026】詳しく説明すると、図2に示す通り、金具
本体32の内周壁は、軸線方向に沿って、その先端37
側から基端38側にかけて、第1領域A、第2領域B、
第3領域C、第4領域D、第5領域E及び第6領域Fと
にそれぞれ区分してある。
【0027】つまり、金具本体32の第1領域Aにおけ
る内径寸法をd1 、第3領域Cにおける内径寸法d2
第5領域Eにおける内径寸法をd3 とし、それぞれの寸
法d3 >d2 >d1 の関係に設定してある。また、第2
領域Bと第4領域Dは、テーパ部40,41とし、さら
に第6領域Fは、ねじ部42としてある。
【0028】一方、図3に示すパッキン33は、前記第
3領域Cと第5領域Eの内径寸法と略合致するように構
成されている。つまり、パッキン33の基端側を肉厚壁
45としているのに対し、先端側は外周を肉薄壁46と
し、この肉厚壁45と肉薄壁46の中間をテーパ部47
としている。また、肉薄部46の先端もテーパ部48と
している。
【0029】したがって、このパッキン33を図1,図
2に示すように金具本体32に収容したとき、パッキン
33の外周は、第2領域B、第3領域C、第4領域D及
び第5領域Eの内周壁に隙間なく密に嵌着される。また
このとき、パッキン33の先端のテーパ面48は、第1
領域Aと第2領域Bとの間に形成されるテーパ面40と
圧接し、パッキン33の中間のテーパ面47は、第3領
域Cと第4領域Dとの間に形成されるテーパ面41と圧
接し、パッキン33が先端方向に移動するのが阻止され
る。なお、39は締結金具35の戻り回転を防止するた
めの固定ねじをねじ込むために金具本体32に設けたね
じ穴である。
【0030】次に、このケーブル固定金具31の施工の
順序を説明する。金具本体32の内部にパッキン33を
収容したうえ、締結金具35のねじ部50を金具本体3
2のねじ部42に緩く螺合し、このパッキン33の内側
にケーブル36を挿通する。このとき、パッキン33と
ケーブル36の間には僅かの隙間があり、ケーブル36
をスムーズに挿通することができる。その後、金具本体
32の外周に形成したねじ部51を配電箱などの機器に
形成した取付用のねじ穴(図示せず)に螺合して固定す
る。
【0031】しかる後、締結金具35を回して、そのね
じ部50を金具本体32のねじ部42にきつく締付け
る。それにより、座金34を介してパッキン33の一端
が圧縮される。この圧縮力は、まず最初にパッキン33
の肉厚壁45に伝わると共に、金具本体2の2つのテー
パ部40,41を介して肉薄壁46に伝わり、このパッ
キン33の内周全体が膨らみケーブル36の外周を締付
ける。この場合、肉厚壁45は、ケーブル36の外周を
締付け、肉薄壁46は、これより弱い力でケーブル外周
を締付ける。
【0032】しかして、ケーブル36の引抜き防止作用
のためには、必要最小限の締結力があればよく、それ以
上の締結力は余り役に立たない。むしろ、パッキン33
の軸方向の長さが重要であり、この肉薄壁46は、専ら
ケーブルの引抜き作用をなすものであり、本実施例はこ
れらを配慮して構成されている。
【0033】続いて、図4〜図6を参照して第2実施例
を説明する。この第2実施例2は、筒状の金具本体52
内に円筒状のパッキン53と弾性筒状部材54とを組合
わせて収容する点が、第1実施例と相異している。
【0034】つまり、第2実施例では、弾性筒状部材5
4がゴム、金属、合成樹脂、木材などの適宜の材料で構
成され、その周壁部55に軸線方向に沿う複数のスリッ
ト56が形成されており、この周壁部55に半径方向に
拡径、または縮径できる弾性が付与されていると共に、
周壁部55の端部に鍔部57が形成されている。
【0035】前記金具本体52は、第1実施例と略同様
に順に第1領域A、第2領域B、第3領域C、第4領域
D及び第5領域Eとに区分されている。弾性筒状部材5
4の周壁部55は、第3領域部Cと第4領域Dとに収容
され、鍔部57は第5領域Eの先端部に収容され、その
係合部58との間に間隙を設けて配設されている。ま
た、パッキン53は金具本体52の第5領域E内に収容
され、パッキン53の先端と弾性筒状部材54の鍔部5
7と接触している。
【0036】そして、締結金具60の先端61をパッキ
ン53の端面に当てがい、締結金具60の外周の係合段
部62に連結金具63の係合部64を係止したうえ、こ
の連結金具63の雌ねじ部65を金具本体52の雄ねじ
部66に螺合し、ねじ込むことにより、パッキン53の
端部が押圧される。
【0037】この第2実施例では、弾性筒状部材54と
パッキン53との組合わせにより、あたかも第1実施例
のパッキン33に相当する部材が構成されるもので、こ
のパッキン33と同じ作用を行う。つまり、連結金具6
3を回して、その雌ねじ部65を金具本体52の雄ねじ
部66にねじ込むことにより、締結金具60の先端61
がパッキン53を圧縮し、パッキン53が弾性筒状部材
54を押圧する。
【0038】このとき、弾性筒状部材54の先端67
は、テーパ部59に当たっており、この弾性筒状部材5
4とパッキン53は、外側に逃げ場がなくなるため内周
側に膨らみ、ケーブル36の外周を水密的に締結し、ス
リット56の縮径力が作用し、締結が十分となる。この
場合、弾性筒状部材54は専らケーブル36の抜け止め
防止作用を行い、パッキン53が水密的締結作用を行
う。なお、連結金具63には、これの戻り回転を防止す
る固定ねじ(図示せず)を螺合するためのねじ穴68が
設けられている。その他の構成と作用は、第1実施例と
同じである。
【0039】次に、図7に示す第3実施例を説明する。
この第3実施例は、基本的には第2実施例と同じであ
り、第2実施例と同一要素には、同一符号を付して重複
説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
【0040】第3実施例では、締結金具63の雌ねじ部
65が金具本体52の雄ねじ部66にねじ込まれてい
る。そして、締結金具63の外端側の内周にテーパ部7
0が形成されている。一方、連結金具63を基端側に延
長し、その先端内周に前記テーパ部70と逆傾斜のテー
パ部71が形成されており、これら2つのテーパ部7
0,71で形成される内側の略太鼓状の空間部72に、
ケーブル36に設けられた連結部を抱持されるように構
成されている。
【0041】ところで、この種のケーブル固定金具に
は、所定の引留機能を有することを所定の試験方法によ
り確認することが公的に定められている。具体的には、
軟鋼製丸棒または試験用ケーブルを固定金具のケーブル
引込部に組込み、これを引張り試験機に取付け、ケーブ
ル引込部のねじ部を締めてパッキンを圧縮し、丸棒また
はケーブルにミリメートルで表した、これらの直径の値
の20倍に等しいニュートン値で表した値の引張力を加
えたときに、この丸棒またはケーブルに滑りを生じない
ために必要な最小トルクを測定すること。さらに、この
測定において、前記の引張力に等しい引張力を6時間加
え、そのときの丸棒またはケーブルの滑りが、6ミリメ
ートル以上であることである。
【0042】本発明者は、第1実施例の固定金具が、こ
の条件を満たすか否かを試験した。つまり、具体的に
は、直径10ミリメートルの丸棒を固定金具31の引込
部に挿入し、締結金具35を締めたうえ、この丸棒に2
0kgの重鎮を吊下げて約10時間その状態を保持し
た。その結果、丸棒の滑りは、殆ど零であることが確認
され、クランプを用いないでも十分規定の条件を満たす
ことが確認できた。
【0043】一方、パッキン33の肉厚壁45は、ケー
ブル36の外周を肉薄壁46よりも強く押圧するため、
この肉厚壁45による押圧によりパッキン33の防水
性、防爆性を十分確保することも確認できた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るケー
ブル固定金具は、パッキンによるケーブルの引抜き防止
作用がケーブル外周の押圧力の強さよりも、パッキンま
たはパッキンと弾性筒状部材の軸方向の長さによるとこ
ろが大であることの研究結果に基づきなされたものであ
る。
【0045】つまり、パッキンまたはパッキンと弾性筒
状部材の外周にテーパ部を介して、その先端側と基端側
に肉薄壁と肉厚壁を形成したため、パッキンの肉薄部と
弾性筒状部材には、専らケーブルの引抜き防止作用があ
り、肉厚壁には引抜き防止と共に、防水、防爆作用があ
る。
【0046】また、パッキンの肉薄部は、金具本体の前
端側内周壁を必要強度が低下しない程度に割って形成し
たテーパ部を有する窪み部に収容することができたの
で、パッキンの肉薄部が従来のパッキンに比べて伸長す
るにも拘わらず、金具本体は軸方向に伸長させなくてよ
い効果がある。
【0047】しかも、クランプ金具が不要となり、その
分固定金具の長さを縮小できコンパクト化できると共
に、部品点数が少なく、構成も簡易となって安価に製作
できるうえ、施工性も向上する。
【0048】このように、本発明によると、従来のケー
ブル固定金具に比べて、全体の大きさをコンパクト化で
きると共に、構成が簡易になり、施工性も向上するなど
の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るケーブル固定金具の
半断面図である。
【図2】図1の金具本体とパッキンの断面図である。
【図3】図1のパッキンの断面図である。
【図4】第2実施例に係るケーブル固定金具の半断面図
である。
【図5】Aはパッキンの正面図、Bは断面図である。
【図6】Aは弾性筒状部材の正面図、Bは断面図であ
る。
【図7】第3実施例に係るケーブル固定金具の半断面図
である。
【図8】従来のケーブル固定金具の半断面図である。
【図9】図8のCーC断面図である。
【図10】パッキンの斜視図である。
【符号の説明】
31 ケーブル固定金具 32 金具本体 33 パッキン 35 締結金具 36 ケーブル 42 雌ねじ部 45 肉厚部 46 肉薄部 47,48 テーパ部 50 雄ねじ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周壁に筒状のパッキンを収容する筒状
    の金具本体の先端にねじ結合により筒状の締結金具を連
    結し、この締結金具の先端で前記パッキンの端部を押圧
    し、パッキンの膨出力でその内部に挿通したケーブルの
    外周を押圧するケーブル固定金具において、 前記金具本体の内周壁をその先端側から順に第1領域、
    第2領域、第3領域、第4領域及び第5領域とにそれぞ
    れ区分し、第1領域の内径寸法よりも、第3領域と第5
    領域の内径寸法を順次拡径し、前記第3領域と第4領域
    の内側に鍔部を有し、且つ周壁部に軸線方向に沿う複数
    のスリットが形成された弾性筒状部材の周壁部を収容
    し、第5領域に前記弾性筒状部材の鍔部と筒状のパッキ
    ンをそれぞれ収容した構成を特徴とするケーブル固定金
    具。
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