JP2562317Y2

JP2562317Y2 - 服薬確認カード

Info

Publication number: JP2562317Y2
Application number: JP1991022551U
Authority: JP
Inventors: 恵理鳥居
Original assignee: 恵理鳥居
Priority date: 1991-03-14
Filing date: 1991-03-14
Publication date: 1998-02-10
Anticipated expiration: 2006-03-14
Also published as: JPH0634637U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、薬を服用した後に服薬
をチェックする服薬確認カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、食事後に薬を服用したかどうか忘
れることが多く、特に老人や長い闘病生活の服薬慣れか
ら一層忘れることが多いのであり、薬の残り分を数えて
確認しているのである。それを怠ると服薬忘れや二度服
薬することになるのである。そこで服薬を確認するもの
として、夫々の日付けの横欄に朝昼夜等の服薬時欄をポ
ケット状に個別形成し、服薬後に前回の服薬時欄に差し
込んであるカードを次回の服薬時欄に移動させて差し込
むものが公知である。しかしながら、カードの差し込み
方式のため大きく且つ丈夫なものに形成する必要があっ
てその扱いが面倒であると共に、コスト高となる問題点
があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する問題点は、服薬の確認操作を極めて簡単にでき、し
かも小さくコスト安にできて病院側から薬と一緒に患者
に提供できるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため本考案は、日付
欄に朝昼夜等の服薬時欄を区分けして順列し、或いは日
付入りの服薬時欄を順列させ、夫々の服薬時欄に指で押
圧破損できる被破損部を設けて成る構成としている。な
お、被破損部の外周に、ミシン目或いは切り込みで囲ん
でもよい。また、夫々の服薬時欄に窓孔を透設すると共
に、その裏に紙やフイルム等の薄膜体を貼着して該窓孔
を塞いで成る被破損部としてもよい。

【０００５】

【作用】服薬後、指で現在の服薬時欄の被破損部を押圧
すればよく、被破損部の破損によって服薬を確認できる
のである。ミシン目や切り込みによる被破損部であれ
ば、押してそれを離せばよく、また薄膜体を貼着して窓
孔を塞いだものでは指で窓孔の薄膜体を破ればよい。

【０００６】

【実施例】以下、本考案の図示実施例について説明す
る。図１及び図２に示す本例において、１はハガキ程度
の厚みの厚紙体であって、その左端に１０日分の日付欄
１１を縦に設けると共に、朝食後、昼食後、夜食後、就
寝前の服薬時を簡略に記した服薬時表示欄１２を上端部
に区分けして設け、夫々の日付欄１１と服薬時表示欄１
２とから縦横に線引きして夫々の日付欄１１の横に朝、
昼、夜、就寝前の服薬時欄１３を順列させて印刷してい
る。

【０００７】夫々の服薬時欄１３にはその中央に窓孔１
４がパンチ抜きしてあり、また厚紙体１の裏面には新聞
紙位の厚みの薄紙２が貼着してある。なお、厚紙体１が
白色であり、薄紙２が赤色であるため、表側からは窓孔
１４部に赤い薄紙２が露呈した状態となっている。この
薄紙２で塞がれた窓孔１４部を被破損部とするのであ
る。また、薄紙２を貼着した厚紙体１の裏側上端には接
着テープ３が貼着してある。

【０００８】このように構成した本例は、図１仮想線の
ように、接着テープ３の裏面の剥離テープ３１をはがし
て接着テープ３を薬袋４に貼着して使用すればよい。そ
して服薬後に指を窓孔１４に入れて現在の服薬時欄１３
の位置の薄紙２を破るのである（図１及び図２の夫々上
欄部参照）。なお、薄紙２を裏側に折り込みできるよう
に指を周囲方向に動かすことにより破損開口部を大きく
できるのである。

【０００９】この薄紙２の破損によって窓孔１４から薬
袋４の色、通常は白色が露呈するのであり、その確認に
よって前回服薬した時点を確認できるのである。したが
って、服薬忘れや二度服薬の危険性を防止できるのであ
る。なお、接着テープ３を薬袋に貼着せず、その薬袋に
収容する場合等でも薄紙２の破れを見るだけで容易に服
薬の確認ができるのである。

【００１０】このように本例によると、鉛筆等の道具を
要せず、指を窓孔１４に入れて薄紙２を破るだけでよ
く、取り扱いが簡単であり、破った薄紙を除去する必要
がなく付近を汚すこともない。しかも服薬の確認も簡単
である。なお、本例では裏当て体として薄紙２を用いた
がプラスチックフイルムを用いてもよい。また、厚紙体
１とその裏の薄膜体の色は別色がよいが、窓孔から向う
側が露呈できるため同じ色としても支障がない。

【００１１】本例は前記のように構成したが、本考案に
おいてはこれに限定されない。例えば、記す日付欄は数
日分から一ヶ月位までの適宜であり、図３のように、日
付入りの服薬時欄を順列させることで日付欄と服薬時欄
とを一緒にしてもよい。また、服薬時欄も朝昼夜，就寝
時の他、各食間等の任意な服薬時に区分けすればよく、
或いは４時間毎等の時間を記して区分けしてもよい。

【００１２】さらに、夫々の服薬時欄に設ける被破損部
の構成も限定されず、図４のように、周囲を全部或いは
一部を残してミシン目５で囲んだ被破損部とすることに
より、指で押し離す構成としてもよい。さらに、図５の
ように、一部を残して周囲を切り込み６で囲んだ被破損
部とすれば一層簡単に被破損部を破損できるのである。

【００１３】

【考案の効果】本考案の請求項１によると、指で押し破
損するだけの簡単な動作で服薬終了を示すことができて
被破損部の破損の確認で服薬忘れや二度服薬の危険性を
防止でき、またコスト安にできて病院側からの提供にも
好適である。

【００１４】請求項２のものでは、指で被破損部を押し
離すことで簡単に被破損部を破損できるのである。請求
項３のものでは、窓孔への指のさし込みだけで薄膜体を
簡単に破ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】夫々の拡大縦断側面図である。

【図３】日付入りの服薬時欄とした別例の要部正面図で
ある。

【図４】被破損部の別例を示す要部正面図である。

【図５】さらに被破損部の別例を示す要部正面図であ
る。

【符号の説明】

１厚紙体、１１日付欄、１２
服薬時表示欄、１３服薬時欄、１４
窓孔、２薄紙、３接着テ
ープ、４薬袋、５ミシン目、
６切り込み。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】日付欄に朝昼夜等の服薬時欄を区分けし
て順列し、或いは日付入りの服薬時欄を順列させ、夫々
の服薬時欄に指で押圧破損できる被破損部を設けて成る
ことを特徴とする服薬確認カード。
【請求項２】被破損部の外周に、ミシン目或いは切り
込みを施して押圧破損できる被破損部とした請求項１の
服薬確認カード。
【請求項３】夫々の服薬時欄に窓孔を透設すると共
に、その裏に紙やフイルム等の薄膜体を貼着して該窓孔
を塞いで成る被破損部とした請求項１の服薬確認カー
ド。