JP2561428Y2 - 溶接用エンドタブ - Google Patents

溶接用エンドタブ

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JP2561428Y2
JP2561428Y2 JP1992073851U JP7385192U JP2561428Y2 JP 2561428 Y2 JP2561428 Y2 JP 2561428Y2 JP 1992073851 U JP1992073851 U JP 1992073851U JP 7385192 U JP7385192 U JP 7385192U JP 2561428 Y2 JP2561428 Y2 JP 2561428Y2
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茂 萩原
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茂 萩原
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、構造物の骨組みに用い
る鉄骨を溶接するときに使用する溶接用エンドタブに関
する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9に示すように、テーブル
(又はヨウカン)とエンドタブを使用して鉄骨を溶接す
る場合は、柱11と梁12とを溶接に適する距離に隔て
て配置する。そして、裏当て金13の一端13aを柱1
1に当接させ、上面13bが梁12の下面に当接するよ
うに配置する。また、直方体のテーブル14は、その一
側面14aを柱11の一側面11aに沿わせて、他側面
14bは柱11の他側面11bに当接するように配置し
て柱11に溶接されている。エンドタブ15は断面が菱
形に形成され、その一斜面15aは前記梁12の斜面1
2aに沿って、他側面15bは梁12の他側面12bに
当接して梁12に溶接されている。この状態で柱11と
梁12とを溶接すると、図8に示すように溶融金属が裏
当て金13とテーブル14の角16の地点からこぼれ落
ちるという不具合があった。そこで、内側面に傾斜面を
形成してなるエントダブが提案されている(特公平3−
29519号)。しかし、このエンドタブ自体は垂直に
立設されるため溶融金属がこぼれ落ちるのを防止するこ
とはできるが、エンドタブは垂直に立設されるためエン
ドタブ自体が邪魔になり溶接時にエンドタブの内側近傍
箇所の欠陥などの溶接状況を観察することが極めて困難
であった。また、この箇所に欠陥が発生したときは、既
に取り付けてあるエンドタブがガウジング加工の邪魔と
なるので、このエンドタブを取り外し、ガウジング加工
後、再度新しいエンドタブを取り付ける必要がある。ま
た、エンドタブは立設されているので、溶接棒の温度が
溶接に適する温度になるまで温度を上げる助走工程で溶
接した箇所の修正を後から行う必要があるため溶接作業
の作業効率が悪いという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記不都合
を解消すべく考案されたものであり、溶接時に溶融金属
がこぼれ落ちるのを防止すると共に、梁の上方に物体が
存在していたときでも、溶接用エンドタブの内側近傍箇
所の状況を観察可能とする外、溶接用エンドタブの内側
近傍箇所に欠陥が発生し、ガウジングするときでも、溶
接用エンドタブを取り外す必要がなく助走工程の溶接の
修正をする必要のない溶接用エンドタブを提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
裏当て金とテーブルとを用いて柱と梁とを溶接するとき
に溶接部の端部に配設されて溶融金属の流出防止を図る
溶接用エンドタブであって、下方から上方に向かって序
々に前記柱から離間する方向に傾斜するように形成され
た第1傾斜部と、この第1傾斜部の一端面に形成され前
記テーブルの一側面に当接するテーブル当接面と、この
テーブル当接面と反対側の前記第1傾斜部に梁方向に向
かって連続して延設されると共に下方から上方に向かっ
て序々に前記テーブルから離間する方向に傾斜するよう
に形成された第2傾斜部と、を有してなることを特徴と
している。請求項2記載の考案は、裏当て金を用いて柱
と梁とを溶接するときに溶接部の端部に配設されて溶融
金属の流出を防止を図る溶接用エンドタブであって、下
方から上方に向かって序々に前記柱から離間する方向に
傾斜するように形成された第1傾斜部と、この第1傾斜
部の一端部に柱方向に向かって連続して延設された垂直
壁と、この垂直壁の下部に連続して形成された突起部
と、前記第1傾斜部の他端部に梁方向に向かって連続し
て延設されると共に下方から上方に向かって序々に前記
垂直壁から離間する方向に傾斜するように形成された第
2傾斜部と、を有してなることを特徴としている。
【0005】
【作用】請求項1記載及び請求項2記載の考案は、第1
傾斜部及び第2傾斜部により溶接棒先端の見易さを利用
し溶接金属の溶融状態を観察すると共に溶接棒を最後ま
で溶接進行方向に傾斜させることができるので、柱と梁
を欠陥なく溶接するできる。
【0006】
【第1実施例】図1乃至図3には本考案の溶接用エンド
タブの第1実施例が示されている。図1及び図2に示す
ように、この溶接用エンドタブ30の第1傾斜部30a
は下方から上方に向かって序々に柱11から離間する方
向に傾斜して形成されている。この第1傾斜部30aの
一端面にはテーブル14の一側面14aと当接するテー
ブル当接面30eが形成されている。また、このテーブ
ル当接面30eと反対側の前記第1傾斜部30aには柱
11方向に向かって第2傾斜部30bが連続して折り曲
げ延設されている。この第2傾斜部30bは下方から上
方に向かって序々に前記テーブル14の一側面14aか
ら離間する方向に傾斜して形成されている。前記第2傾
斜部30bには前記テーブル14と反対方向に向かって
把手30dが連続形成されている。この把手30dには
他側面30fが形成され、前記梁12の側面12bと当
接するようになっている。
【0007】次に第1実施例の作用について説明する。
裏当て金13とテーブル14とを用い、柱11と梁12
とを溶接する場合について説明する。最初に溶接用エン
ドタブ30を裏当て金13上に載置し、第1傾斜部30
aのテーブル当接面30eをテーブル14の一側面14
aに当接させると共に、把手30dの他側面30fを梁
12の側面12bに当接させて、溶接用エンドタブ30
を仮溶接し、位置決めする。そして、溶接棒で柱11と
梁12を溶接することにより、柱11と梁12は確実に
溶接される。この場合、第1傾斜部30a及び第2傾斜
部30bは共に外方に突出するように傾斜しているの
で、最後まで溶接棒を傾けてた状態で溶接を完了するこ
とができると共に最後まで溶接状態を見ることができ
る。しかも、第1傾斜部30a,第2傾斜部30b及び
裏当て金13により溶融金属がこぼれ落ちるのを確実に
防止することができる。また、図1に示すように前記第
1傾斜部30aは下方から上方に向かって序々に前記柱
11から離間する方向に傾斜し、前記第2傾斜部30b
は下方から上方に向かって序々に前記テーブル14から
離間する方向に傾斜しているので、溶接棒を溶接進行方
向へ最後まで傾けて溶接を完了することができるので、
スラグを溶融金属に巻き込むことがないと共にガス送給
に欠けることがないのでブローホールの発生を防止する
ことができる。さらに、第1傾斜部30aと第2傾斜部
30bは下方から上方に向かって序々に開くように傾斜
しているので、溶接をする箇所より外方に大きく突出す
るので、溶接棒の温度が溶接に適する温度になるまで温
度を上げる助走工程を溶接用エンドタブ30の内側底部
で行うことができる。このため、助走工程で溶接した箇
所の修正を後から行う必要がないので、作業効率を向上
させることができる。また、溶接作業中欠陥が発生し、
ガウジングするときでも溶接用エンドタブ30は外方に
大きく突出しているのでガウジングし易く内側の壁をえ
ぐり取ることがないので、溶接用エンドタブ30を取り
外す必要がないので作業効率を向上させることができ
る。しかも、溶接部分が見易いので溶接棒の被覆剤から
発生するガスと炭酸溶接の時に発生するシリウムガス等
の有害ガスが流れてきても身体をずらして避けることが
でき、衛生的である。
【0008】図4には第1実施例の溶接用エンドタブ3
0の他の実施例が示されている。この実施例においては
把手30dは形成されていない。
【0009】
【第2実施例】図5乃至図7には本考案に係る溶接用エ
ンドタブの第2実施例が示されている。なお、第1実施
例と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略す
る。第2実施例の溶接用エンドタブ40はテーブル14
を使用せずに裏当て金13のみを用い、柱11と梁12
とを溶接するとき使用する溶接用エンドタブである。図
5に示すように、この溶接用エンドタブ40の第1傾斜
部30aの一端部側には第1傾斜部30aから柱11方
向に向かって垂直壁40aが連続して折り曲げ延設され
ている。この垂直壁40aの端面には柱11に当接する
柱当接面40bが形成されている。また、前記垂直壁4
0aの下部には図8に示すように連続して突起部40c
が連続形成されている。なお、他の構成は第1実施例と
同一であるのでその説明は省略する。
【0010】次に、第2実施例の作用を説明する。この
溶接用エンドタブ40を使用して柱11と梁12とを溶
接する場合を説明する。溶接用エンドタブ40の突起部
40cの内側面を裏当て金13の側面に当接させて、柱
当接面40bを柱11に当接させると共に把手30の他
側面30fを梁12の側面12bに当接させて、溶接用
エンドタブ40を仮溶接して、位置決めする。そして、
溶接棒で柱11と梁12を溶接することにより、柱11
と梁12は確実に溶接される。しかも、この実施例では
テーブル14を用いなくても垂直壁40aが形成されて
いるので、第1傾斜部30a,第2傾斜部30b,垂直
壁40a及び裏当て金13により溶融金属がこぼれ落ち
るのを確実に防止することができる。なお、他の作用は
第1実施例と同一であるのでその説明は省略する。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る溶接用
エンドタブは、溶接時に発生する溶融金属が下方にこぼ
れ落ちることを確実に防止することができると共に梁の
上方に物体が存在していても溶接時に溶接用エンドタブ
の内側の状況を観察しながら溶接加工することができる
ので、均一にガスが回り、柱と梁との溶接を欠陥なく溶
接することができるという優れた効果を有する。また、
本考案に係る溶接用エンドタブは、溶接用エンドタブの
内側近傍箇所に欠陥が発生し、ガウジングするときでも
溶接用エンドタブを取り外す必要がなく、また溶接棒の
温度を一定以上に上げるための助走工程を溶接用エンド
タブの内側で行うことができるので、溶接作業効率を向
上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱及び梁に当接させた状態の溶接用エンドタブ
の第1実施例の平面図である。
【図2】柱及び梁に当接させた状態の溶接用エンドタブ
の第1実施例の正面図である。
【図3】溶接用エンドタブの第1実施例の側面図であ
る。
【図4】溶接用エンドタブの第1実施例の他の実施例の
平面図である。
【図5】溶接用エンドタブの第2実施例の平面図であ
る。
【図6】溶接用エンドタブの第2実施例の正面図であ
る。
【図7】溶接用エンドタブの第2実施例の側面図であ
る。
【図8】柱及び梁に当接させた状態の従来の溶接用エン
ドタブの第2実施例の平面図である。
【図9】柱及び梁に当接させた状態の従来の溶接用エン
ドタブの第2実施例の正面図である。
【符号の説明】
11・・・柱 12・・・梁 13・・・裏当て金 14・・・テーブル 30・・・溶接用エンドタブ 30a・・第1傾斜部 30b・・第2傾斜部 40・・・溶接用エンドタブ 40a・・垂直壁 40b・・突起部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏当て金とテーブルとを用いて柱と梁と
    を溶接するときに溶接部の端部に配設されて溶融金属の
    流出防止を図る溶接用エンドタブであって、下方から上
    方に向かって序々に前記柱から離間する方向に傾斜する
    ように形成された第1傾斜部と、この第1傾斜部の一端
    面に形成され前記テーブルの一側面に当接するテーブル
    当接面と、このテーブル当接面と反対側の前記第1傾斜
    部に梁方向に向かって連続して延設されると共に下方か
    ら上方に向かって序々に前記テーブルから離間する方向
    に傾斜するように形成された第2傾斜部と、を有してな
    ることを特徴とする溶接用エンドタブ
  2. 【請求項2】 裏当て金を用いて柱と粱とを溶接すると
    きに溶接部の端部に配設されて溶融金属の流出を防止を
    図る溶接用エンドタブであって、下方から上方に向かっ
    て序々に前記柱から離間する方向に傾斜するように形成
    された第1傾斜部と、この第1傾斜部の一端部に柱方向
    に向かって連続して延設された垂直壁と、この垂直壁の
    下部に連続して形成された突起部と、前記第1傾斜部の
    他端部に梁方向に向かって連続して延設されると共に下
    方から上方に向かって序々に前記垂直壁から離間する方
    向に傾斜するように形成された第2傾斜部と、を有して
    なることを特徴とする溶接用エンドタブ
JP1992073851U 1992-09-11 1992-09-11 溶接用エンドタブ Expired - Lifetime JP2561428Y2 (ja)

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JPH0629794U JPH0629794U (ja) 1994-04-19
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FR2647988A1 (fr) * 1989-05-30 1990-12-07 Trt Telecom Radio Electr Dispositif de retard d'un signal numerique programmable et application a un dispositif de code correcteur d'erreurs

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