JP2560950Y2 - 印刷機の刷版保持装置 - Google Patents

印刷機の刷版保持装置

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JP2560950Y2
JP2560950Y2 JP7993592U JP7993592U JP2560950Y2 JP 2560950 Y2 JP2560950 Y2 JP 2560950Y2 JP 7993592 U JP7993592 U JP 7993592U JP 7993592 U JP7993592 U JP 7993592U JP 2560950 Y2 JP2560950 Y2 JP 2560950Y2
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Komori Corp
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷機において、使用済
の旧版とこれから使用する新版とを保持する刷版保持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷機の版胴には、刷版(以下単に版と
いう)を版胴の周面に巻付けた状態で固定する刷版固定
装置が設けられている。すなわち、版胴外周部に設けら
れた切欠き内には、版のくわえ側端部をくわえて固定す
るくわえ側版万力と、これにくわえられたのち版胴の周
面に巻付けられた版の尻側端部をくわえて固定する尻側
版万力とからなる版万力装置が、版胴の軸線方向に延設
されている。
【0003】この種の版万力は、胴軸方向に延びる長尺
の万力台と、この万力台に対し揺動自在に設けられカム
などで駆動されて揺動することにより開閉して万力台と
の間で版をくわえるくわえ板とを備えている。そして、
万力台のくわえ面には、版の端縁に設けられた位置決め
用の切欠きと係合する基準ピンが設けられている。
【0004】このような版胴に版を装着する場合には、
くわえ側版万力を作業面側に対向させたのち、カムを操
作してくわえ側版万力のくわえ板を開き、手で保持した
版のくわえ側端部を、開いているくわえ板と万力台との
間へ挿入し、版の切欠きと万力台の基準ピンとを係合さ
せて位置決めしたのち、くわえ板を閉じることにより版
のくわえ側端部をくわえさせる。
【0005】次いで版胴をほゞ1回転させると、版が版
胴の周面に巻付けられるとともに、尻側版万力が作業面
に対向するので、尻側版万力のくわえ板を開閉させて版
の尻側端部を尻側版万力にくわえさせたのち、尻側版万
力を版胴の円周方向へ移動させると、版が張られて胴周
面に密着し、版の装着が終了する。
【0006】また、印刷物の仕様が変わって版を旧版か
ら新版に交換する場合には、装着の場合とはほゞ逆動作
により旧版を取外したのち、上記のようにして新版を装
着することにより版が交換される。
【0007】しかしながら、このような従来における版
の装着においては、版万力を開閉させるカムの操作と、
版胴の回動操作とを、手動又は押ボタン操作で行なう必
要があり、版の端部を手で保持しながらこの操作を行わ
なければならないので、多大の労力と熟練を要するばか
りでなく、作業の安全面においても問題がある。
【0008】そこで、本出願人は版の排出、供給と版胴
の回動とを自動化した刷版交換用の刷版保持装置を提案
して例えば特開平3−184848号公報に開示されて
いるので、以下その構成と動作との概要を説明する。
【0009】この刷版保持装置は、隣接する印刷ユニッ
トのフレーム上端部等に揺動自在に枢支されて垂下され
た長方形枠状のローダを備えており、版の交換に際して
は、このローダを垂下格納状態から、先端部を版胴の周
面に近接させて傾斜する使用状態に揺動させるように構
成されている。
【0010】ローダ内には、版胴から排出されて旧版把
持装置で上方へ引上げられた用済の旧版を複数枚保持す
る旧版保持装置と、これから使用する複数枚の新版を保
持する新版保持装置と、この新版保持装置で保持された
新版を上のものから1枚ずつ順に版胴へ供給する新版移
動装置とを備えており、このうちの旧版移動装置には版
胴の回転によりローダ内に進入した版の中央部を吸着し
てエアシリンダ等により上方へ移動する複数個の吸口が
ローダの左右方向に並列して設けられている。また、新
版保持装置には、新版を吸着してエアシリンダ等で下方
へ移動する複数個の吸口がローダの左右方向に並列して
設けられている。
【0011】なお、この場合、尻側版万力のくわえ面は
版胴の半径方向に延びており、版の尻側端部は版曲げ機
によって直角状に折曲げられている。そして、ローダの
先端部には、版押えころが設けられており、胴周面に巻
付けられる版には、この版押えころが圧接されるので版
が胴周面に密着し、またこの版押えころかあるいは別に
設けられた版押えころが上記尻側端部の折曲げ片を押し
てくわえ面に挿入させるように構成されている。
【0012】このように構成された刷版交換装置におい
ては、印刷作業中にこれから使用する複数枚の新版を使
用順に重ねてローダ内の新版保持装置に保持させてお
く。そして、版の交換に際しては、ローダを使用状態に
傾動させたのち、版胴が所定角度回動してその尻側版万
力がローダの下端部に対向して停止すると、尻側版万力
が開いて使用済の旧版の尻側端部が版万力から飛出すの
で、版胴が回動して旧版がローダ内へ進入するととも
に、ローダ側の刷版把持装置が旧版の尻側端部を把持し
て引上げ、引上げられた旧版はローダ内の旧版保持装置
で保持されてローダ内に収納される。
【0013】次いで版胴が所定角度回動してそのくわえ
側版万力がローダの下端部に対向して停止すると、くわ
え側版万力が開くとともに、あらかじめローダ内の新版
保持装置に保持されている複数枚の新版のうちの上層の
もの1枚が新版移動装置に設けられた複数個の吸口で吸
着され、これらの吸口がエアシリンダなどに駆動されて
下方へ移動するので、新版の先端部が、その切欠きを万
力台の基準ピンと係合させながら版万力のくわえ面に挿
入され、くわえ板が閉じることにより、新版のくわえ側
端部がくわえられる。
【0014】このあと版胴がほゞ1回転して新版が胴周
面に巻付けられるとともに、尻側版万力が作業面に対向
した位置で版胴の回転が停止し、版の尻側端部が尻側版
万力でくわえられる。なお、新版の巻付けに際しては版
押えころが新版に押圧されるので、新版が胴周面に密着
し、また尻側版万力への尻側端部の挿入に際しては、版
押えころが尻側端部を押圧するので、確実に挿入され
る。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の刷版保持装置においては、上記のようにロー
ダ内で保持される旧版を支承する揺動自在なストッパが
設けられているが、このストッパが起立していると、刷
版把持部材の把持から解放されて落下してくる旧版が収
納箇所に落下せずにストッパを乗越えて排版の進入径路
へ向うおそれがあるので、このストッパにはばね部材が
設けられていてストッパはこのばね部材の弾発力により
排版の進入径路を遮断するように常時傾動している。
【0016】この結果、ローダへ進入してくる旧版は、
ばね部材の弾発力により付勢されているストッパをばね
部材の弾発力に抗して排除しながら進入しなければなら
ないので、旧版とストッパとがこすれ合って傷付いたり
変形したりするおそれがあるし、また進入不良が発生し
て事故に繋がる危険性がある。
【0017】本考案は以上のような点に鑑みなされたも
ので、排版を傷付けたり変形させたりすることなくロー
ダ内へ進入させ、かつ、ローダ内での旧版の保持を確実
にすることを可能にした印刷機の刷版保持装置を提供す
ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本考案ては、版胴側の刷版固定装置による固定
から解放されて排出される刷版を進入させる進入口を備
え、この進入口が格納位置と使用位置との間で移動する
ように移動自在に構成された刷版保持装置において、進
入口を閉鎖する閉鎖位置と進入口を開放する開放位置と
の間で移動可能な開閉部材を設け、進入口が使用位置に
位置したときに開閉部材を開放位置へ移動させる開閉部
材移動機構を設けた。
【0019】
【作用】刷版の交換に際し、刷版保持装置は進入口を版
胴の刷版保持装置に近接させており、開閉部材移動機構
が開閉部材を開放させている。この状態で刷版固定装置
のくわえ面が開いて旧版がくわえから解放されると同時
に版胴が回転すると、ローダ内の刷版把持部材が刷版を
把持して上昇することにより旧版がローダ内で把持され
る。
【0020】このようにして排版を行ったのち、版胴は
そのくわえ側版万力がローダの先端部に対向する位置ま
で回転して停止するので、刷版保持部材が新版を保持し
て移動し、新版はくわえ側版万力にくわえ側端部を挿入
されてその切欠きを版万力の基準ピンと係合させ、版万
力が閉じることによりくわえられる。
【0021】このあと、版胴がほゞ1回転して尻側版万
力がローダの先端部に対向した位置で停止し、版押えこ
ろが新版の尻側端部を、開いている尻側版万力に挿入さ
せるので、尻側版万力が閉じ、新版の装着が終了する。
【0022】次いで、ローダが揺動してその先端部が版
胴から離間し、垂下格納状態になって停止する。このよ
うなローダの揺動に際しては、開閉部材移動機構が進入
口を閉じさせるように開閉部材を揺動させ、開閉部材は
上方へ向って拡がるような状態になるので、刷版把持部
材による把持から解放された旧版は開閉部材の傾斜面に
沿って容易に落下しストッパに支承されて収納される。
【0023】
【実施例】図1ないし図12は本考案に係る印刷機の刷
版保持装置の実施例を示し、図1はローダの概要側面
図、図2はローダを設けた印刷ユニットの概要側面図、
図3は旧版保持装置の正面図、図4は旧版引上げ装置の
駆動部を設けたローダ上半部の側面図、図5は旧版引上
げ装置を設けたローダ上半部の側面図、図6は図3のVI
−VI断面図、図7は排版案内装置の側面図、図8は排版
案内装置の一部破断正面図、図9は排版用ダクト入口近
傍の側面図、図10は排版巻込み防止装置を設けたロー
ダ下端部の側面図、図11は排版巻込み防止装置を設け
たローダ下端部の正面図、図12は新版供給装置の側面
図である。
【0024】図1および図2において、例えば1色目の
印刷ユニット1の左右のフレーム2には、版胴3とこれ
に対接するゴム胴4とが両端部を軸支されており、版胴
3の外周切欠き内には、くわえ側版万力5と、尻側版万
力6とが、版胴3の軸線方向に延設されている。このう
ちのくわえ側版万力5は万力台7とこれに揺動自在に枢
支されたくわえ板8とを備えており、後述する駆動装置
によりくわえ板8が開閉して版のくわえ側端部をくわえ
るように構成されている。
【0025】また、尻側版万力6は、万力台9とこれに
対し揺動自在に設けられたくわえ板10とを備えてお
り、後述する開閉駆動装置によりくわえ板10が開閉し
て版の尻側端部をくわえるように構成されている。な
お、くわえ側版万力5の版くわえ而は版胴3の円周方向
に延びており、また尻側版万力6のくわえ面は、版胴3
の半径方向に延びている。
【0026】そこで版万力5,6の開閉駆動装置につい
て説明する。左右のフレーム2の上端面には、エアシリ
ンダ11がブラケット12を介して揺動自在に枢支され
ており、このエアシリンダ11のピストンロッド13に
直結されたロッド14の先端部は、フレーム2の上端面
にブラケット15を介して揺動自在に支持されたL字レ
バー16の一方の遊端部に枢着されている。
【0027】L字レバー16の他方の遊端部に上端部を
枢着されて垂下されたロッド17の下端部は、フレーム
2側に揺動自在に枢着されたレバー18の遊端部に枢着
されており、このレバー18と一体の揺動レバー19
と、前記くわえ側版万力5,尻側版万力6を開閉させる
図示しないカム軸との間は、図示しないカムレバー等に
より非結合状態で接続されている。こうすることによ
り、エアシリンダのピストンロッド13が所定のタイミ
ングで進退すると、くわえ側版万力5と尻側版万力6と
のくわえ面が所定のタイミングで開閉するように構成さ
れている。
【0028】20は断面L字状の上部カバー20aとそ
の下端に枢着された断面直線状の下部カバー20bとで
形成された正面視長方形状の安全カバーであって、上部
カバーの上端部をフレーム2上のブラケット21に揺動
自在に枢支されており、上部カバー20aには、下端部
をフレーム2の垂直面に枢支されたエアシリンダ22の
ピストンロッド23の上部作用端に枢着されている。こ
うすることによりエアシリンダ22のピストンロッド2
3が後退した状態では、図2に実線で示すように安全カ
バー20がフレーム2の作業面側を覆っており、この状
態からピストンロッド23が前進すると、図2に鎖線で
示すように安全カバー20が開いて作業面が開放される
ように構成されている。
【0029】このような1色目の印刷ユニット1に隣接
する2色目の印刷ユニット30は、1色目の印刷ユニッ
ト1と同様に形成されているとともに、その左右両側の
フレーム31の印刷ユニット1側上部内面には、エアシ
リンダ32が揺動自在に枢着されており、そのピストン
ロッド33の作用端には、一端をフレーム31の内面に
枢着されたロッド34の他端が枢着されている。また、
ピストンロッド33の作用端には、別のロッド35の一
端が枢着されており、このロッド35の他端は以下説明
するローダ36の上端部に枢着されている。
【0030】そこで排版保持装置としてのローダ36に
ついて説明する。左右のフレーム31の上端面に固定さ
れたブラケット37には、ローダ軸38の両端部が軸受
39を介して回動自在に軸支されており、ローダ36の
本体は、縦長長尺の板状に形成されローダ軸38の両端
部に基端を固定されて垂下された左右の側板40と、こ
れら左右の側板40を連結する図示しない連結ステー等
で正面視長方形状に枠組形成されている。
【0031】このようなローダ36本体の左右の側板4
0には、凹孔40aが上端部に位置して設けられてお
り、これらの凹孔40aには、側板40の端面にボルト
止めされたブラケット41側のプーリ軸42が係入され
ている。これら左右のプーリ軸42には、プーリ43が
それぞれ回転自在に嵌装されており、一方ローダ36の
上端中央部には、図3に模式化して示す駆動装置として
のモータ44が装着されている。
【0032】このモータ44のモータプーリ45と、上
記左右のプーリ43との間には、無端体としてのロープ
46が一方のみをたすき掛けにして張架されており、モ
ータプーリ45の回転により左右のプーリ43が互いに
逆方向に回転するように構成されている。
【0033】また、左右のローダ側板40の下端部に
は、テンションブラケット47が上下方向に移動調節自
在に形成されてボルト止めされていて、このテンション
ブラケット47に枢着された左右のプーリ48と前記上
部のプーリ43との間にはロープ49が張架されてお
り、モータ44に駆動されて左右のロープ49が内側の
走行部を互いに同方向に走行させるように構成されてい
る。
【0034】図6に図3のVI−VI拡大断面図として符号
50で示すものは、上下に走行するロープ49の内側走
行部を挟持するプレート51と押え板52とを備えた左
右一対のガイドであって、左右のプレート51は移動バ
ー53で連結されており、この移動バー53の中央部に
固定されたホルダ54には、エアシリンダ55が固定さ
れている。
【0035】また、移動バー53の裏面には、ピンチホ
ルダ56がエアシリンダ55に対応して固定されてお
り、このピンチホルダ56の下端部には、フック状に形
成された刷版把持部材としてのピンチ57が、エアシリ
ンダ55のピストンロッド58に遊端部を枢着されて回
動自在に枢着されている。
【0036】こうすることにより、エアシリンダ55の
ピストンロッド58が前進すると、実線位置にあるピン
チ57が鎖線位置へ移動し、ローダ36内へ進入した版
59の折曲げ部を引っ掛け、この状態でロープ49が上
方へ走行することにより版59が引上げられるように構
成されている。
【0037】そして、本装置においてはピンチ57の開
閉がセンサの検知で行われるように構成されている。す
なわち、ローダ36の下端部には下端へ向って拡がるダ
クト60が設けられており、版胴3の尻側版万力6のく
わえから解放された旧版59は、版胴3の回転によりダ
クト60内へ進入するが、その進入位置には固定センサ
としての投光器61が設けられており、また前記ピンチ
ホルダ56側には移動センサとしての受光器62が設け
られている。さらに排版完了位置には、上昇した受光器
62に対応する投光器63が、左右の側板40を連結す
るステー64に固定されている。
【0038】こうすることにより、ピンチ57が下降し
ているときに使用済の旧版59がダクト60内へ進入す
ると、投光器61から受光器62への光が遮断されてエ
アシリンダ55のピストンロッド58が前進し、ピンチ
57が旧版59を引っ掛けるように構成されている。ま
た、ピンチ57が排版完了位置まで上昇すると、投光器
63から受光器62への光が遮断されてエアシリンダ5
5のピストンロッド58が後退し、ピンチ57が旧版5
9を引っ掛けから解放するように構成されている。65
は旧版59の上昇を案内する版ガイドである。
【0039】次に版胴3の版万力6のくわえから解放さ
れてローダ36のダクト60へ進入する旧版59を案内
する案内装置について説明する。すなわち、ローダ36
の下端部には、スタッド70が側板40から突設されて
いて、このスタッド70にはころレバー71が、スナッ
プリング72で軸方向への移動を規制されて回動自在に
嵌装されており、ころレバー71の遊端部と、側板40
から突出するスタッド73との間には、ころレバー71
を図7の反時計方向へ回動させるように付勢する圧縮コ
イルばね74が介装されている。
【0040】さらにローダ36の下端部には、爪軸75
が両側の側板40に両端部を回動自在に軸支されて軸架
されており、この爪軸75に固定されたレバー76の遊
端部と前記ころレバー71の遊端部との間は、ロッド7
7で連結されている。さらにころレバー71とロッド7
7との連結ピン78の一端には、版胴3のベアラ3aに
対応するころ79が回動自在に嵌装されており、また、
前記爪軸75には旧版59の進入口を開閉する開閉部材
としての複数個の爪80が固定されている。
【0041】こうすることにより、ローダ36の下端部
が版胴3から離間したローダ36の格納時には、ころ7
9がベアラ3aから離間していてころレバー71は、圧
縮コイルばね74の弾発力で図7の反時計方向に回動し
ており、ロッド77とレバー76とは、図7の鎖線位置
へ移動している。したがって、爪80は図9に鎖線で示
すようにダクト60の入口を閉塞しているが、この状態
からローダ36を傾動させて使用状態にすると、ころ7
9が圧縮コイルばね74の弾発力に抗してベアラ3aに
押されるので、ロッド77とレバー76とを介し爪80
が図9の実線位置へ移動してダクト60の入口を開放す
るように構成されている。そして、ベアラ3aところ7
9および圧縮コイルばね74により、開閉部材としての
爪80を開閉させる開閉部材移動機構が構成されてい
る。
【0042】次に排版の巻込み防止装置を図10および
図11に基づいて説明する。すなわち、ダクト60の傾
斜面外側に近接する箇所には、くの字状に形成されたレ
バー81が、左右の側板40を連結するステー82に回
動自在に枢着されていて、その下端部には、ドック83
がダクト60の下方に露呈して装着されており,レバー
81とダクト60側のブロック84との間には、レバー
81をその下半部をダクト60の傾斜面にほゞ添接させ
るように付勢する圧縮コイルばね85が介装されてい
る。
【0043】またレバー81の上端部は、ブロック84
側のブラケット86に固定されたセンサ87に接触され
ることにより,排版動作を可能にされている。こうする
ことにより、平時にはレバー81がセンサ87に接触し
て排版動作が可能にされているが、旧版59が誤ってダ
クト60と版胴3との間へ巻込まれようとすると、この
旧版59がドック83を押してレバー81を回動させ、
レバー81の上端がセンサ87から離れるので、排版動
作が停止されるように構成されている。
【0044】さらに、左右の側板40間に回動自在に軸
架されたレバー軸88には、複数個のころ89が軸方向
への移動を規制されて回動自在に嵌装されているととも
に、レバー軸88には、複数個のころレバー90が固定
されており、各ころレバー90の遊端部には版押えころ
91が枢着されている。そして、レバー軸88には、こ
れを所定のタイミングで回動させる図示しない駆動装置
が接続されており、レバー軸88の回動により版押えこ
ろ91が胴周に巻付けられる版に押圧されるように構成
されている。
【0045】次に、これから使用する新版を保持して版
胴3の版万力5に供給する新版供給装置について説明す
る。すなわち、刷版を載置する載置面であるローダ36
の表面側には、印刷作業中にあらかじめ用意された複数
枚の新版92が収納され、この新版92に設けられた位
置決め用の切欠きは、収納された版押えころ91よりも
上方に位置してローダ36の表面に突設された第1基準
ピン93に係合されている。
【0046】また、収納された版押えころ91よりも下
方には、第2基準ピン94がローダ36の表面に突設さ
れている。左右の側板40の内側には、ストロークの短
い上下用エアシリンダ95が装着されており、そのピス
トンロッド96およびこれに直結されたロッド97とに
は、L字状をなして側板40側に回動自在に枢着されロ
ッド97とともにリンク機構を構成する上下のレバー9
8,99の一方の遊端部が枢着されている。
【0047】また、レバー98,99の他方の遊端部
は、版送り用のロッドレスシリンダ100の上下両端部
に枢着されている。101は左右のロッドレスシリンダ
100の可動部を連結して設けられたブラケットであっ
て、その表面には、吸引エア源に接続された吸口102
が装着されており、新版92を吸着して移動させるよう
に構成されている。
【0048】すなわち、エアシリンダ95のピストンロ
ッド68が図示の状態から後退すると、ロッド97で連
結された上下のレバー98,99が同期して図12の時
計方向に回動し、吸口102で吸着された新版92がロ
ーダ36の表面から離れてその切欠きが第1基準ピン9
3から抜けるので、ロッドレスシリンダ100を作動さ
せかつエアシリンダ95のピストンロッド96を移動さ
せると、新版92が移動してその切欠きが第2基準ピン
94と係合し、新版92はこの状態で保持されるように
構成されている。
【0049】さらに、図1および図12において、左右
の側板40には、エアシリンダ105が固定されてお
り、そのピストンロッド106の作用端に固定されたブ
ラケット107には、吸引エア源に接続された吸口10
8が装着されている。こうすることにより、図に実線で
示す後退位置にある吸口108が、切欠きを第2基準ピ
ン94に係合させた新版92を吸着しているときに、ピ
ストンロッド106が前進すると、吸口108が鎖線位
置へ移動して新版92がくわえ側版万力5のくわえ面に
挿入されるように構成されている。なお、この移動に際
しては、第2基準ピン94が自動的にピン孔内へ没入す
るように構成されている。
【0050】以上のように構成された刷版供給装置によ
る刷版の交換動作を説明する。刷版の交換に際しては、
あらかじめ用意されたこれから使用しようとする複数枚
の新版92を、印刷作業中にローダ36の表面側に重ね
て収納し、この新版92に設けられた位置決め用の切欠
きをローダ36の表面に突設された第1基準ピン93に
係合させて保持させておく。
【0051】印刷作業が終わった場合には、エアシリン
ダ22のピストンロッド23を前進させると、作業面側
を覆っていた安全カバー20が開いて作業面が開放され
るので、エアシリンダ32のピストンロッド33を前進
させて垂下格納状態のローダ36を傾動させ、その先端
部を版胴3の周面に近接させる。
【0052】ローダ36の傾動に際しては、ころ79が
圧縮コイルばね74の弾発力に抗して版胴3のベアラ3
aに押されるので、図9に鎖線で示すようにダクト60
の入口を閉塞していた爪80がロッド77とレバー76
とを介して図9の実線位置へ移動し、ダクト60の入口
が自動的に開放される。
【0053】このようにしてローダ36がセットされた
のち、版胴3が所定角度回動して尻側版万力6がローダ
36の先端部に対向した位置で停止すると、エアシリン
ダ11が作動して尻側版万力6のくわえ面が開くので、
旧版59がくわえから解放され、図2,図9に示すよう
に、旧版59の尻側端部がくわえ面から飛出してストッ
パ103に当接した状態になる。
【0054】この状態で版胴3が回動するので、旧版5
9はダクト60に案内されてローダ36内に進入する。
進入に際しては、前述したように爪80が開いているの
で、従来のように爪80がばね力で旧版59に圧接され
るというようなことがなく、旧版59が傷付いたりしな
い。
【0055】旧版59が進入すると、進入位置に固定さ
れている投光器61から、下降位置で停止している刷版
把持装置の受光器62への投光が遮断され、受光器62
からの信号によりエアシリンダ55のピストンロッド5
8が前進するので、ピンチ57が旧版59の折曲げ部を
引っ掛ける。これと同時にモータ44が回転し、プーリ
43が回転してロープ49の内側走行部が上方へ走行す
ることにより旧版59が引上げられる。
【0056】旧版59を把持したピンチ57が排版完了
位置まで上昇すると、固定センサとしての投光器63か
ら可動センサとしての受光器62への光が遮断されてモ
ータ44が停止してロープ49の走行が停止するので、
旧版59を把持したピンチ57の上昇が停止するととも
に、エアシリンダ55のピストンロッド58が後退しピ
ンチ57が旧版59を引っ掛けから解放する。解放され
た旧版59は、図9に示すストッパ104で支承された
状態でローダ36内に収納される。
【0057】このような旧版59の排出動作が行われて
いるときに、新版92の移動が同時に行われる。すなわ
ち、排版動作中にエアシリンダ95のピストンロッド9
6が図示の状態から後退すると、レバー98,99が同
期して図12の時計方向に回動し、吸口102で吸着さ
れた新版92がローダ36の表面から離れてその切欠き
と第1基準ピン93との係合が解かれるので、ロッドレ
スシリンダ100が作動し、かつエアシリンダ95のピ
ストンロッド96が移動することにより、新版92が移
動してその切欠きが第2基準ピン94と係合した状態で
保持される。
【0058】そして、新版万力92は吸口102から吸
口108に吸い替えされて保持されるとともに、吸口1
02が装着されたブラケット101は元の位置へ復帰す
る。また、ロッドレスシリンダ100も元の状態に復帰
する。
【0059】前述した旧版59の排出が終わると、版胴
3はくわえ側版万力5がローダ36の先端部に対向する
位置までわずかに回動して停止すると同時に、エアシリ
ンダ105のピストンロッド106が前進してその作用
端に固定されたブラケット107とこれに装着された吸
口108が実線位置から鎖線位置まで移動するので、吸
口108に吸着されている新版92が移動し、そのくわ
え側端部がくわえ側版万力5のくわえ面に挿入されて新
版92の切欠きが基準ピンと係合する。
【0060】この状態でくわえ面が閉じることにより、
新版92のくわえ側端部がくわえられる。なお、新版9
2の移動に際しては、第2基準ピン94が自動的にピン
孔内へ没入するので、移動する新版92に触れることが
ない。
【0061】次いで版胴3が回動すると、新版92は版
胴3の周面に巻付けられるが、このとき押えころ89が
新版92を押圧しているので、新版92は版胴3の周面
に密着する。新版92の尻側端部に形成された折曲げ部
が尻側版万力6のくわえ面に対応すると、ころレバー9
0が揺動してその遊端部に枢着された版押えころ91が
新版92の折曲げ部を押すので、折曲げ部は尻側版万力
6のくわえ面に押込まれ、この状態でくわえ面が閉じら
れると、折曲げ部は確実にくわえられる。
【0062】このように、版胴3への新版92の供給に
際しては、第1基準ピン93に切欠きを係合されてロー
ダ36に保持されていた新版36は、一気に版万力に供
給されるのではなくいったん第2基準ピン94に切欠き
を係合されてローダ36に保持された状態で位置決めさ
れたのち、版万力に供給されて位置決めされるので、吸
口102および吸口108の移動ストロークが短くな
り、新版92が曲がることなく正確に供給される。ま
た、旧版59の排出動作中に新版92を全ストロークの
半分だけ移動させておくことができるので、新版92の
供給時間が短縮される。
【0063】こうして旧版59の排出と新版92の供給
とを終わったのち、エアシリンダ32が作動してローダ
36が揺動し、その先端部が版胴3から離間して垂下格
納状態で停止する。このようなローダ36の揺動に際し
ては、開閉部材移動機構を構成するローダ側部材である
ころ79が版胴3のベアラ3aから離れ、圧縮コイルば
ね74の弾発力により爪80が排版通路の入口を閉塞す
るように傾動し、この爪80は上方へ向って拡がるよう
な状態になるので、このときエアシリンダ55が作動す
ることによりピンチ57による把持から解放された旧版
59は爪80の傾斜面に沿って容易に落下しストッパ1
04に支承されて収納される。
【0064】そして、前述した旧版59のダクト60へ
の進入に際し、旧版59がダクト60の傾斜部から外れ
て巻込まれようとすることがあるが、この場合、旧版5
9の先端部がドック83を押してレバー81を回動させ
ることにより、レバー81の上端がセンサ87から離
れ、排版動作が停止されるので安全である。
【0065】なお、本実施例では爪80を揺動方向に付
勢するばね部材として圧縮コイルばねを例示したが、板
ばねやトーションバーなどでもよいし、スタッド70や
爪軸75にトーションばねを装着してもよい。また、こ
ろ79の内孔軸芯と外周軸芯とを偏心させたり、レバー
76等の回転半径を可変とすることにより爪80の揺動
角度を調整することもできる。
【0066】さらに、本実施例では開閉部材としての爪
80を開閉させる開閉部材移動機構を、版胴3側のベア
ラ3aに対接するころ79と、圧縮コイルばね74との
協働によって行わせるような構成としたが、これに限定
するものではなく、例えば、ローダ36側やフレーム側
にエアシリンダやソレノイド,モータなどの駆動装置を
設けてこの駆動装置を制御装置で作動させ、爪80を開
閉させるようにしてもよい。また、爪80などの開閉部
材は、揺動によって進入口を開閉するものでなくともよ
く、直線運動等によって開閉するものでもよい。
【0067】また、本実施例では開閉部材の開閉をロー
ダ36の揺動に連動させる例を示したが、開閉部材を開
閉させるアクチュエータを設けてこれを排版動作に連動
させるようにしてもよい。
【0068】なお、本実施例においては、ローダ36を
格納状態にしたときにフレーム31側に垂下した例を示
したが、ローダ36の支点位置を変えて、フレーム2側
に垂下させて版胴3に添接させるようにして格納しても
よい。また、ローダを別に設けることなくフレーム2自
身に組み込んでもよい。
【0069】なお、第1基準ピン93と第2基準ピン9
4とは、版万力5側の基準ピンと左右方向に対し同位置
に設けることは言うまでもない。
【0070】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案によれば、版胴側の刷版固定装置による固定から解放
されて排出される刷版を進入させる進入口を備え、この
進入口が格納位置と使用位置との間で移動するように移
動自在に構成された刷版保持装置において、進入口を閉
鎖する閉鎖位置と進入口を開放する開放位置との間で移
動可能な開閉部材を設け、進入口が使用位置に位置した
ときに開閉部材を開放位置へ移動させる開閉部材移動機
構を設けたことにより、ローダを使用状態にするための
移動動作や排版動作などに連動して開閉部材を開閉させ
刷版保持装置への排版の進入口を広く開放することがで
きるので、刷版を確実に排出することができるととも
に、排版時に版面が揺動部材に接触することがないの
で、版面が傷付いたり曲がったりすることがなく、刷版
の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローダの概要側面図である。
【図2】ローダを設けた印刷ユニットの概要側面図であ
る。
【図3】旧版保持装置の正面図である。
【図4】旧版引上げ装置の駆動部を設けたローダ上半部
の側面図である。
【図5】旧版引上げ装置を設けたローダ上半部の側面図
である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【図7】排版案内装置の側面図である。
【図8】排版案内装置の一部破断正面図である。
【図9】排版用ダクト入口近傍の側面図である。
【図10】排版巻込み防止装置を設けたローダ下端部の
側面図である。
【図11】排版巻込み防止装置を設けたローダ下端部の
正面図である。
【図12】新版供給装置の側面図である。
【符号の説明】
3 版胴 3a ベアラ 5 くわえ側版万力 6 尻側版万力 36 ローダ 59 旧版 74 圧縮コイルばね 75 爪軸 76 レバー 77 ロッド 78 連結ピン 79 ころ 80 爪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴に設けられた刷版固定装置による固
    定から解放されて排出される刷版を進入させる進入口を
    備え、この進入口が版胴から離間する格納位置と版胴に
    近接する使用位置との間で移動するように移動自在に構
    成された刷版保持装置において、前記進入口を閉鎖する
    閉鎖位置とこの進入口を開放する開放位置との間で移動
    可能な開閉部材を設け、前記進入口が前記使用位置に位
    置したときに前記開閉部材を開放位置へ移動させる開閉
    部材移動機構を設けたことを特徴とする印刷機の刷版保
    持装置。
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