JP2560212Y2 - 表示切換式プッシュスイッチ - Google Patents

表示切換式プッシュスイッチ

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JP2560212Y2
JP2560212Y2 JP5217393U JP5217393U JP2560212Y2 JP 2560212 Y2 JP2560212 Y2 JP 2560212Y2 JP 5217393 U JP5217393 U JP 5217393U JP 5217393 U JP5217393 U JP 5217393U JP 2560212 Y2 JP2560212 Y2 JP 2560212Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プッシュスイッチ、詳
しくはキャップ形のキートップが押し込まれたときと押
込み位置から元位置に復帰したときとで、キートップの
覗き窓から異なる表示が見えるようになされた表示切換
式プッシュスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】プッシュスイッチに表示切換機能を付与
することのできる表示装置が実開平54−166586
号公報に記載されている。この表示装置を図6に示して
あり、同図の表示装置200は、プッシュスイッチ10
0のケース110と、そのケース110から突出された
アクチュエータ120とを利用してそのプッシュスイッ
チ100に取り付けられる。すなわち、この表示装置2
00は、門形部材210と、キャップ形のキートップ2
20と、シャッター230とを備えている。そして、門
形部材210が上記アクチュエータ120を跨ぐ状態で
配設されてその一対の脚部211,211の下端部21
2,212が上記ケース110に固定されている。ま
た、キャップ形のキートップ220が上記門形部材21
0にスライド自在に嵌合されていると共に、そのキート
ップ220に一体に設けられた内体部221が上記アク
チュエータ120に結合されている。シャッター230
はシャッター本体部231とその両側の一対のアーム部
232,232とを有すると共に、アーム部232,2
32のそれぞれに外方に向けて突設された支軸233,
233と支軸233,233に対する偏心位置に突設さ
れた突起234,234とを備えており、上記支軸23
3,233が門形部材210に具備された嵌合孔部21
3,213に遊嵌され、上記突起234,234がキー
トップ220に具備された係合溝222,222に嵌合
されている。130はアクチュエータ120を復帰方向
に常時付勢するためのコイルばねである。
【0003】この表示装置200を取り付けたプッシュ
スイッチ100において、キートップ220をアクチュ
エータ120と共にコイルばね130の力に抗して押し
込むと、シャッター230の突起234,234が係合
溝222,222の上側の溝壁面により押し下げられる
ので、支軸233を中心としてシャッター本体部231
が開動し、キートップ220の覗き窓223を通して門
形部材210の横架部214の表面すなわち表示面21
5が視認される。また、押し込まれたキートップ220
がアクチュエータ120と共にコイルばね130の力で
元位置に復帰されると、今まで開いていたシャッター2
30の突起234が係合溝222,222の下側の溝壁
面により押し上げられるので、支軸233を中心として
シャッター本体部231が閉動し、そのシャッター本体
部231によって門形部材210の表示面215が上方
から覆い隠される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記表示装置200
は、プッシュスイッチ100に装着して用いられること
により、プッシュスイッチ100に表示切換機能を付与
することができるのであるけれども、このように表示装
置200がプッシュスイッチ100と別体になっている
と、プッシュスイッチ100に表示装置200を装着し
たときの全体の外観形状が大型化しやすくなり、多数の
プッシュスイッチ100を並べて設置することが要求さ
れるような機器類に対してはそれらのスイッチ群の設置
に要するスペースを機器類に確保することが困難になる
ことがある。
【0005】また、表示装置200を装着したプッシュ
スイッチ100については、その両者を含めた全体の部
品点数が非常に多くなってそれだけ組立工程が複雑にな
るばかりでなく、価格も高くつくといった問題があっ
た。
【0006】本考案は以上の事情や問題に鑑みてなされ
たものであり、プッシュスイッチ自体に表示切換機能を
具備させることによって表示装置としての別部品を用い
る必要性を無くすると同時に、表示切換機能を備えてい
ながら外観形状がコンパクトで小型化しやすく、しかも
必要な部品点数が少なくなって価格が安くつく表示切換
式プッシュスイッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した表示
切換式プッシュスイッチは、中空のボディと、このボデ
ィの内部で往復経路をスライドされるスライダと、ボデ
ィとスライダとに振り分けて設けられた相対応する固定
接片部材および可動接片部材と、ボディとボディに組み
付けられたスライダとの間に介在されてスライダを復帰
方向に常時付勢する弾発部材と、ボディに装着されたカ
バー体と、カバー体に開設された開口部と、開口部を跨
ぐ形でカバー体に一体に設けられた門形部と、門形部に
具備された横架部の表面により形成された表示面と、ス
ライダに一体に具備されていてスライダの復帰時にはボ
ディに装着されたカバー体の開口部を通して上記門形部
における一対の脚部の間の空間に突出される台座部と、
上記門形部の一対の脚部を挾む両側においてカバー体か
ら突設された一対のブラケットと、上記門形部の表示面
を覆い隠すためのシャッター本体部とシャッター本体部
の両端部に設けられた一対のアーム部とを備えておりシ
ャッター本体部が上記門形部の表示面を覆い隠す閉位置
とその表示面を開放する開位置との間で揺動可能になる
ように一対の上記アーム部のそれぞれが一対の上記ブラ
ケットに各別に支持されたシャッターと、シャッターの
揺動中心に対し偏心した位置でこのシャッターのアーム
部から突設された突起と、上記門形部に被さる状態で上
記台座部に取り付けられたキャップ形のキートップと、
キートップに開設された上記表示面の覗き窓と、キート
ップの内面に設けられキートップの押込みに伴う上記ス
ライダの往動時に上記突起に係合して上記シャッター本
体部を閉位置から開位置に揺動させる係合部と、上記台
座部に設けられ上記スライダの復動時に上記シャッター
本体部における一対のアーム部相互間の端辺に係合して
シャッター本体部を閉位置から開位置に揺動させる係合
面と、を備えるものである。
【0008】請求項2に記載した表示切換式プッシュス
イッチは、請求項1に記載したものにおいて、スライダ
とボディとの間に、スライダを往動終点または往動終点
近傍箇所でロックして位置決めするロック機構と、ロッ
ク機構によるロック状態を解除する機構が介在されてい
るものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の考案によれば、カバー体が、
ボディと共働してスライダや固定接片部材および可動接
片部材、復帰用の弾発部材などを収容する。そして、そ
のようなカバー体に一体に設けられている門形部の横架
部の表面が表示面として形成されており、その表示面
が、カバー体から突設されたブラケットに揺動自在に支
持されたシャッターの開閉動により覆い隠されたり開放
されたりする。
【0010】また、スライダの台座部に取り付けられた
キャップ形のキートップに設けられている係合部がシャ
ッターの突起を押してシャッターを開動させることに役
立ち、上記台座部に設けられた係合面がシャッターにお
けるシャッター本体部の端辺を押してシャッターを閉動
させることに役立つので、シャッターを開動させるため
の機構が上記係合部と突起とにより構成され、シャッタ
ーを閉動させるための機構とが、上記係合面とシャッタ
ー本体部の端辺とにより構成される。このようにシャッ
ターを開動させる機構とシャッターを閉動させる機構と
を別々の部分で形成したことにより、スライダの台座部
の奥行き寸法をカバー体の開口部に嵌め込むことのでき
る奥行き寸法D1に定め、台座部の奥行き寸法D1をシ
ャッターの全奥行き寸法D2よりも短く形成することが
できるようになるので、カバー体ひいてはボディの奥行
き寸法Dが短くて済むようになり、当該表示切換式プッ
シュスイッチの外観形状をコンパクトに小型化しやすく
なる。
【0011】さらに、シャッターを開動させる機構とシ
ャッターを閉動させる機構とを別々の部分で形成したこ
とにより、キートップの構造が簡素化され、そのことが
キートップ用金型製作コストの削減に役立ち、ひいては
当該表示切換式プッシュスイッチを安価に製作すること
に役立つ。
【0012】請求項2に記載の考案によれば、ロック機
構の作用によりスライダを往動終点または往動終点近傍
箇所に位置決めすることが可能であり、ロック状態を解
除する機構によりその位置決め状態を解除することが可
能である。
【0013】
【実施例】図1は本考案の実施例による表示切換え式プ
ッシュスイッチに用いられるキートップと透明板とを一
部破断して示す分解斜視図、図2は同プッシュスイッチ
に用いられるスイッチとカバー体シャッターなどを示す
分解斜視図、図3と図4は上記表示切換え式プッシュス
イッチの異なる作動状態での縦断正面図、図5は上記表
示切換え式プッシュスイッチの側面図である。
【0014】図3〜図5に示したボディ1は中空箱形で
合成樹脂性であり、左右の内壁面11,11に沿う所定
位置に所要数ずつの固定接片部材2…,2…が配備さ
れ、これらの固定接片部材2…,2…に延出された端子
21…,21…がボディ1の底壁12の下方へ突出され
ている。なお、ボディ1の底壁12には、図外の配線基
板に対する位置決め用の突起や固定用の突起などが設け
られているけれども、これらは図示省略してある。
【0015】ボディ1には合成樹脂製のスライダ3が組
み付けられている。図2のようにスライダ3は横長直方
体形状に形成されており、このスライダ3は上半部と下
半部とに区別されていて、上半部が後述する台座部34
となされている。
【0016】スライダ3の下半部で左右に具備された幅
広板部32,32が上記ボディ1に具備されたガイド用
段付部(不図示)によって案内されるようになってお
り、その段付部のガイド作用によってスライダ3がボデ
ィ1の内部で上下方向の往復経路をスライドできるよう
になっている。また、上記幅広板部32,32には上記
の固定接片部材2…,2…に対応して可動接片部材4
…,4…が保持されており、スライダ3のスライドを通
じて相対応する固定接片部材2と可動接片部材4とが接
離されるようになっている。さらに、スライダ3にはば
ね収容孔33が形成されており、コイルばね5が上記ば
ね収容孔33に収容された状態でボディ1の底壁12と
スライダ3との間に介在されている。したがって、コイ
ルばね5の力によりスライダ3が上方(復帰方向)に常
時付勢されている。
【0017】スライダ3の上記台座部34の上面は平坦
な係合面35となされていると共に、この台座部34の
左右両端部から上方に向けて突片部36,36が延出さ
れており、これらの突片部36,36の外面側に係合溝
部37,37が具備されている。
【0018】図2において、6は合成樹脂製のカバー体
であり、このカバー体6はボディ1に対する嵌着部61
を有し、嵌着部61は嵌合部62と係合片部63とでな
る。嵌着部61に具備されている蓋板部64には左右に
長い矩形の開口部65が開設されている。この開口部6
5の形状および大きさと上記したスライダ3の平面視形
状および大きさは相互に合わされている。すなわち、開
口部65の奥行き寸法D3と突片部36を含むスライダ
3の奥行き寸法D1、開口部65の横幅寸法W3とスラ
イダ3の横幅寸法W1はそれぞれ略同一である。また、
上記蓋板部64には、上記開口部65を前後に跨ぐ形で
門形部66が一体に設けられている。この門形部66
は、前後一対の脚部67,67とそれらの脚部67,6
7間に亘る横架部68とを備えており、横架部68の表
面が表示面69として形成されている。さらに、上記蓋
板部64には、上記門形部66の前後一対の脚部67,
67を挾む両側から前後一対のブラケット71,71が
突設されており、これらのブラケット71,71に左右
に長い長孔状の軸受孔72,72が具備されている。
【0019】上記構成のカバー体6は、図3および図4
のように嵌合部62をボディ1の開放口縁部14に被せ
て係合片部63をボディ1の外面に具備された係合爪
(不図示)に係合させることによりカバー体6がボディ
1に装着される。その際、カバー体6の開口部65にス
ライダ3の台座部34が嵌合され、この台座部34が門
形部66の一対の脚部67,67の相互間の空間に突き
出される。こうしてカバー体6をボディ1に装着する
と、カバー体6の開口部65はスライダ3の台座部34
により塞がれてボディ1の内部への塵芥の侵入などが防
止され、同時にスライダ3は台座部34がカバー体6の
開放口縁部14に摺動案内されてがたつきなく上下方向
にスライドできるようになる。
【0020】上記した一対のブラケット71,71には
左右一対のシャッター7,7が取り付けられる。シャッ
ター7は、上記表示面69を覆い隠すためのシャッター
本体部73と、シャッター本体部73の前後方向の両端
部に設けられた一対のアーム部74,74とを備えてお
り、アーム部74,74にはシャッター7の揺動中心を
形成するための突起状の揺動軸75,75と、この揺動
軸75,75に対し偏心した位置で突出された突起7
6,76とが設けられている。そして、この左右一対の
シャッター7,7が作用に並べられた状態で上記門形部
66に被さるように配置され、かつ、それぞれのシャッ
ター7の揺動軸75,75が図3および図4のように上
記ブラケット71の軸受孔72に回転自在に嵌合状に支
持される。この構成により、各シャッター7,7のシャ
ッター本体部73,73は、それぞれの揺動軸75,7
5を中心として図3に示した閉位置(表示面69を覆い
隠す位置)と開位置(表示面69を開放する位置)との
間で揺動可能となる。
【0021】上記のようにして取り付けられたシャッタ
ー7において、シャッター本体部73の一対のアーム部
74,74の相互間に位置する外側の端辺77は、カバ
ー体6の開口部65から突き出ているスライダ3の台座
部34の上記係合面35に対向する。
【0022】図1において、8はキャップ形をなす合成
樹脂製のキートップである。このキートップ8は、その
覆板部81の中央に覗き窓82が開設されていると共
に、その内部には突条84を備えた左右一対の取付片8
3,83が一体に設けられていると共に、それらの取付
片83,83のそれぞれの両側に段付状に係合部85が
設けられている。
【0023】上記構成のキートップ8は、図3および図
4のようにシャッター7,7が付設された上記門形部6
6に被さる状態で配備され、上記取付片83,83の突
条84,84とカバー体6の開口部65から突き出てい
るスライダ3の突片部36,36に設けられた係合溝部
37,37とを係合させることによってスライダ3の台
座部34に取り付けられる。そして、このような取付状
態では、キートップ8の係合部85,85が図3および
図4のようにシャッター7,7の突起76,76に上方
から対向する。なお、図1において86は透明板であ
り、キートップ8の覗き窓82に装着される。
【0024】上記したスライダ3とボディ1との間には
ハートカム装置9が介在されている。このハートカム装
置9は、スライダ3側に設けられた係合突起91および
この係合突起91の周りのガイド溝92や、ボディ1側
に設けられる弾性を備えた係合ピン93などを有してお
り、係合突起91と係合ピン93とが共働してロック機
構が構成され、ガイド溝92によってロック解除機構が
構成されている。すなわち、このハートカム装置9は、
スライダ3がコイルばね5の力に抗して押し下げられた
ときに、係合ピン93が係合突起91に図4のように係
合してスライダ3を往動終点近傍箇所にロックして位置
決めする。また、この状態からスライダ3が少し押し下
げられると、ガイド溝92の作用により係合ピン93が
係合突起91から逃がされてガイド溝92に嵌まり、押
下げ力を解除するのに伴ってスライダ3が元位置まで復
帰する。このようなハートカム装置9は周知であるの
で、これ以上の詳しい説明は省略する。
【0025】次に上記表示切換式プッシュスイッチの作
用を説明する。
【0026】このプッシュスイッチにおいて、図3や図
5のようにコイルばね5の力によってスライダ3が往動
始点(復動終点)に位置しているときには、台座部34
の係合面35により、シャッター本体部73,73の端
辺77,77が押し上げられている。したがって、左右
一対のシャッター7,7は閉じ、表示面69はシャッタ
ー本体部73,73により覆い隠されている。
【0027】次に、キートップ8を押し込むことにより
コイルばね5の力に抗してスライダ3を押し下げる(往
動させる)と、その往動過程で係合部85がシャッター
本体部73の突起76,76を押し下げるので、シャッ
ター本体部73,73が揺動軸75,75を中心として
閉位置から開位置に向けて開動する。そして、スライダ
3が往動終点に達した後、押下げ力が解除されると、コ
イルばね5の力でスライダ3が少し復帰したところでハ
ートカム装置9の係合ピン93が係合突起91に係合し
てスライダ3をロックし、図4のように往動終点近傍箇
所で位置決めする。こうしてシャッター本体7,7が開
くと、表示面69がキートップ8の覗き窓82を通して
視認できるようになる。したがって、表示面69にシャ
ッター本体部73,73の表面色と異なる着色を施して
おけば、その表示面69の色を見分けることによりオン
オフのスイッチング状態を区別することができる。
【0028】この状態から、再びキートップ8を押し込
んでスライダ3を少し往動終点まで押し下げると、ハー
トカム装置9の係合ピン93が係合突起91から逃がさ
れてガイド溝92に嵌まることによりロック状態が解除
され、押下げ力を解除するのに伴ってスライダ3が元位
置まで復帰する。このときには、台座部34の係合面3
5がシャッター本体部73,73の端辺77,77を押
し上げるので、シャッター7,7が閉位置まで閉動し、
図3のように表示面69がシャッター本体部73,73
により覆い隠される。
【0029】この実施例の表示切換式プッシュスイッチ
の組立工程には、ボディ1へのコイルばね5やスライダ
3の挿入組付工程と、カバー体6のボディ1への装着工
程と、カバー体6の開口部65へのスライダ3の台座部
34の挿入工程と、シャッター7,7のブラケット7
1,71への取付工程と、キートップ8の台座部34へ
の取付工程などが含まれる。
【0030】これらの工程の中で、カバー体6の開口部
65へのスライダ3の台座部34の挿入工程を無理なく
行うためには、上述したように、開口部65の奥行き寸
法D3と突片部36を含むスライダ3の奥行き寸法D
1、開口部65の横幅寸法W3とスライダ3の横幅寸法
W1がそれぞれ略同一になっていることが要求される。
言い換えると、開口部65の奥行き寸法D3が突片部3
6を含むスライダ3の奥行き寸法D1よりも小さいと、
台座部34を開口部65に挿入することができなくなっ
てこの挿入工程を行いことが不可能になる。
【0031】この点を考慮し、この考案の実施例におい
ては、シャッター7を閉動させる機構として、シャッタ
ー本体部73の端辺77を台座部34の係合面35で押
し上げる構成を採用することによって、台座部34の奥
行き寸法(すなわちスライダ3の奥行き寸法D1)を開
口部65の奥行き寸法D3と略同一にすることを可能に
したのである。言い換えると、シャッター7,7を開動
させる機構(キートップ8に設けられた係合部85,8
5)とシャッター7,7を閉動させる機構(上記のシャ
ッター本体部73の端辺77を台座部34の係合面35
で押し上げる構成)とをキートップ8側とスライダ3側
とに分けて別々の部分で形成したことにより、カバー体
6の開口部65へのスライダ3の台座部34の挿入工程
を無理なく行い得るようにしたのである。
【0032】ここで、たとえばシャッター7,7の突起
76をシャッター7,7の開動と閉動の両方に役立つよ
うにするため(すなわち図5で説明した突起233と同
様の機能を持つようにする場合)には、スライダ3の台
座部34に前後方向に突出した形で係合部を設けてその
係合部を上記突起76に下方から対向するようにしてお
けばよいけれども、そのようにした場合には、カバー体
6の開口部65の奥行き寸法D3を台座部34の係合部
を嵌合できるように長くすることが必要になってそれだ
けカバー体6の奥行き寸法(すなわちボディの奥行き寸
法D)を拡げることを余儀なくされる。本考案の実施例
では、上記のように構成したことにより、カバー体6ひ
いてはボディ1の奥行き寸法Dの短縮化を達成し、表示
切換式プッシュスイッチの外観形状をコンパクトに小型
化できたのである。また、これと同時に、キートップ8
にはシャッター7,7を開動させるときにだけ機能する
係合部85,85だけを設けたことにより、キートップ
製作用金型の構造が簡単になり、それだけ製作コストを
低減することが可能になった。
【0033】上記の実施例においては、ハートカム装置
9により構成されているロック機構が、スライダ3を往
動終点近傍箇所でロックして位置決めする機能を有して
いるけれども、ロック機構は実施例にものに限定され
ず、たとえばスライダ3を往動終点でロックして位置決
めする機能を有するようなものでもよく、そのようなロ
ック機構は公知である。
【0034】
【考案の効果】本考案による表示切換式プッシュスイッ
チは、表示装置とプッシュスイッチとが別体でないにも
かかわらず、従来例で説明した表示装置の持つ機能とプ
ッシュスイッチの持つ機能とをすべて備えており、しか
も表示装置とプッシュスイッチとを別体とした場合に比
べて必要な部品点数が削減されるために、それだけ安価
に製作することができるものである。
【0035】また、シャッターを開動させる機構とシャ
ッターを閉動させる機構とを別々の部分で形成したこと
により、当該表示切換式プッシュスイッチの外観形状を
コンパクトで小型化しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による表示切換え式プッシュス
イッチに用いられるキートップと透明板とを一部破断し
て示す分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例による表示切換え式プッシュス
イッチのスライダとカバー体とシャッターとを示す分解
斜視図である。
【図3】シャッター閉時での表示切換え式プッシュスイ
ッチの縦断正面図である。
【図4】シャッター開時での表示切換え式プッシュスイ
ッチの縦断正面図である。
【図5】表示切換え式プッシュスイッチの側面図であ
る。
【図6】従来のプッシュスイッチに装着された表示装置
を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 固定接片部材 3 スライダ 4 可動接片部材 5 コイルばね(弾発部材) 6 カバー体 8 キートップ 7 シャッター 9 ハートカム装置(ロック機構およびロック解除機
構) 34 台座部 35 係合面 65 開口部 66 門形部 67 脚部 68 横架部 69 表示面 71 ブラケット 73 シャッター本体部 74 アーム部 76 突起 82 覗き窓 85 係合部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のボディと、このボディの内部で往
    復経路をスライドされるスライダと、ボディとスライダ
    とに振り分けて設けられた相対応する固定接片部材およ
    び可動接片部材と、ボディとボディに組み付けられたス
    ライダとの間に介在されてスライダを復帰方向に常時付
    勢する弾発部材と、ボディに装着されたカバー体と、カ
    バー体に開設された開口部と、開口部を跨ぐ形でカバー
    体に一体に設けられた門形部と、門形部に具備された横
    架部の表面により形成された表示面と、スライダに一体
    に具備されていてスライダの復帰時にはボディに装着さ
    れたカバー体の開口部を通して上記門形部における一対
    の脚部の間の空間に突出される台座部と、上記門形部の
    一対の脚部を挾む両側においてカバー体から突設された
    一対のブラケットと、上記門形部の表示面を覆い隠すた
    めのシャッター本体部とシャッター本体部の両端部に設
    けられた一対のアーム部とを備えておりシャッター本体
    部が上記門形部の表示面を覆い隠す閉位置とその表示面
    を開放する開位置との間で揺動可能になるように一対の
    上記アーム部のそれぞれが一対の上記ブラケットに各別
    に支持されたシャッターと、シャッターの揺動中心に対
    し偏心した位置でこのシャッターのアーム部から突設さ
    れた突起と、上記門形部に被さる状態で上記台座部に取
    り付けられたキャップ形のキートップと、キートップに
    開設された上記表示面の覗き窓と、キートップの内面に
    設けられキートップの押込みに伴う上記スライダの往動
    時に上記突起に係合して上記シャッター本体部を閉位置
    から開位置に揺動させる係合部と、上記台座部に設けら
    れ上記スライダの復動時に上記シャッター本体部におけ
    る一対のアーム部相互間の端辺に係合してシャッター本
    体部を閉位置から開位置に揺動させる係合面と、を備え
    ることを特徴とする表示切換式プッシュスイッチ。
  2. 【請求項2】 スライダとボディとの間に、スライダを
    往動終点または往動終点近傍箇所でロックして位置決め
    するロック機構と、ロック機構によるロック状態を解除
    する機構が介在されている請求項1に記載の表示切換式
    プッシュスイッチ。
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