JP2559669Y2 - ガス発生器 - Google Patents

ガス発生器

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JP2559669Y2
JP2559669Y2 JP1992069816U JP6981692U JP2559669Y2 JP 2559669 Y2 JP2559669 Y2 JP 2559669Y2 JP 1992069816 U JP1992069816 U JP 1992069816U JP 6981692 U JP6981692 U JP 6981692U JP 2559669 Y2 JP2559669 Y2 JP 2559669Y2
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squib
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通久 田口
義幸 児島
信芳 三宅
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の乗員を保護す
るエアバッグ装置に用いられるガス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアバッグ装置に用いられるガス
発生器の具体例を図5及び図6に基づき説明する。図5
はガス発生器の縦断面図、図6は図5のA部の部分拡大
図である。図5において、ガス発生器1はいわゆる一括
搭載型である。ガス発生器1は円筒容器2であり、上容
器3と下容器4とを摩擦圧接5等で一体化したものであ
る。円筒容器2内は壁6で外周部23と中央部24と
に区画され、外周部23には壁7によって仕切られる
各室にガス発生剤12とガスフィルタ13、14、15
が配置されている。中央部24には、上方にアルミ等の
容器16aに収納された伝火薬16が配置され、その下
方にセンターディスク19が下方より嵌挿され、メカニ
カルな係合手段56によって壁6に係止されている。
該センターディスク19にはスクイブ18がスクイブホ
ルダー17で取り付けられ、さらにセンターディスク1
9の下方のスペースには加速度センサ20などが収納さ
れ、キャップ21によって固定されている。図6におい
て、スクイブ18は、管体26内にシース48が内面に
沿って配置され、該シース48の内側に着火薬42とヒ
ータ43が装填され、これらが塞栓44で密封されてな
り、前記管体の上面26aには破壊部分(ノッチ)27
が設けられている。この破壊部分27の形状は通常は十
文字状である。また、このスクイブ18と伝火薬16と
が点火部を構成する。
【0003】図5及び図6において、加速度センサ20
が衝突を検知すると、図示されない電源によってスクイ
ブ18のヒータ43が通電加熱されて着火薬42が発火
し、管体26内が一定の圧力に達すると、破壊部分27
が破れて火炎が噴出し、その火炎が連通孔28を通って
伝火薬16に達して伝火薬16が着火する。着火した伝
火薬16の熱風が壁6に設けられた連通孔8を通って
ガス発生室12aに進入しガス発生剤12がガス化して
大量のガスを発生し、該ガスは壁7や外壁に設けられ
たガス孔9、10、22、11及び各ガスフィルタ1
3、14、15を矢印25のように順次通過して図示さ
れないエアバッグに供給されるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述のガス
発生器が組み込まれて使用されるエアバッグ装置は、車
両の衝突時に膨らんで乗員とハンドルなどとの間の緩衝
材となるものであり、作動のタイミングに正確さが要求
される。このことから、ガス発生器の作動にも正確さが
求められる。上述のガス発生器はこの点、現状のままで
特に問題はない。しかし、より一層の改善を図るという
観点から着目すると、図6に示すように、スクイブ18
が通電発火後、伝火薬16が着火する際に、アルミ箔等
の伝火薬の容器16aを着火による火炎や爆風によって
破壊する必要があるという問題点を有する。
【0005】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、伝火薬への着火時間をより正確にすることがで
きるガス発生器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本考案は、円筒容器(2)内を隔壁(6)で径方向に
区画し、外周部にガス発生剤(12)及びフィルタ(1
3〜15)を配置し、中央部の上方に伝火薬(16)を
その下方にスクイブホルダーに装着されたスクイブ(3
0)を備えてなるガス発生器(1)において、前記スク
イブの上面(41a)から伝火薬(16)に向かう開孔
を有する環状部材(32)を、該スクイブ上面に当接し
て配置し、該スクイブ上面には、スクイブ発火時に破壊
するリング状の破壊部分(45)が形成されているもの
である。このスクイブホルダーには、上方から下方に延
びる孔(31a)を有し、該孔内にスクイブ(30)が
嵌装されており、該スクイブの下面はスペーサ兼シール
材(33)によって保持され、上面は前記孔(31a)
内に圧入固着されている前記環状部材(32)によって
保持されているものと、ガス発生器本体(55)と一体
的に形成され且つ内 方に延びる円筒銅部(52c)と、
その先端部に形成された開孔(52a)を有する環状部
材部(52b)とから成る様に前記スクイブホルダーと
環状部材とが一体的に形成されており、前記スクイブ
を、その上面が前記環状部材部(52b)に当接する様
に該スクイブホルダーの円筒胴部(52c)内に挿入固
着してなるものがある。また、前記スクイブは、管体
(41)と、その内部に挿入された筒状のシース(4
8)と、該シース内に充填された着火薬(42)とを有
しており、前記スクイブ上面のリング状の破壊部分(4
5)は前記シース(48)の内径よりも小径となし、前
記環状部材の開孔(32a,52a)は前記シース(4
8)の内径よりも大径となしているものがある。
【0007】
【作用】スクイブ上面に形成されたリング状の破壊部分
が、スクイブ発火時に破れ、中央の円板部分(ラプチャ
ーディスク)が吹き飛ばされてアルミ箔などからなる伝
火薬の容器に衝突し、該容器を確実に破壊する。このと
きスクイブ上面に前記リング状の破壊部分にのみ開孔を
有する環状部材が設けられていると、スクイブ上面の前
記開孔部以外の部分が内圧により上方に膨らもうとして
も前記環状部材により抑止されるので圧力が逃げず、前
記ラプチャーディスクがより強くかつ確実に飛ばされ
る。この結果、伝火薬への着火が確実に行われる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は本考案のガス発生器の縦断面図、
図2は図1のB部の部分拡大図、図3は図2のC矢視
図、図4は抑止部材の他の実施例を示す図である。な
お、図1及び図2において、図5及び図6と同様な作用
を有する部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0009】図1において、図5と異なる点は、図1の
センターディスク及びスクイブホルダーに代えて、セン
ターディスクとスクイブホルダーを一体化した鍛造製ス
クイブホルダー31が伝火薬16の下方に円筒容器2の
中央部24の内径全体に渡って設けられ、該スクイブホ
ルダー31に設けられ上面から下方に延びる孔31aに
スクイブ30が嵌挿され、スペーサシール材33や
部材32とともに取り付けられている点である。この
部分を図2に基づきさらに詳しく説明する。図2におい
て、スクイブ30は、スクイブホルダー31の孔31a
に嵌挿され下面を耐火シリコンゴムなどの弾性部材から
なるリング状のスペーサシール材33上に保持される
とともに、スクイブ上面41aから伝火薬16に延びる
開孔32aを有する環状部材32が上面41aに接して
圧入され、全体を下方に押しつけられながら孔31aの
周りをカシメられて(34)所定位置に固定されてい
る。
【0010】このように、センターディスクとスクイブ
ホルダーを一体化し、スクイブ30を上から嵌挿してカ
シメる簡易な固定構造とすることによってコストダウン
を図ることが可能である。また、スクイブ30を弾力性
を有するスペーサシール材33上に保持することによ
って、着火薬42や伝火薬16の着火時にスクイブ30
へ衝撃的に加わる反力(約100kgに達する)を吸収
し、スクイブ30の破損を防止してガス漏れやスクイブ
30の発火を効果的に防止することが可能である。
【0011】図2において、上記開孔32aはスクイブ
内部の筒状のシース48の内径より若干外側の位置にシ
ース48に沿って設けられ、この開孔32a部分に位置
するスクイブ上面41aにはリング状の破壊部分45が
前記シース48の内径に沿って設けられている。スクイ
ブ30の発火時の内圧が破壊部分45に掛かり易くする
ためであ。図3において、この破壊部分45は円形であ
る。ここで、該破壊部分45は閉じていればよく、例え
ば楕円でもよく、多角形であってもよい。また、同様に
環状部材32の開孔32aの形状はスクイブ上面41a
のリング状の破壊部分45より若干大きければよく、例
えば円形、楕円、多角形であってもよい。
【0012】次に、作動を説明する。図2において、ス
クイブ30のヒータ43が通電加熱されて着火薬42が
発火し、管体41内が一定の圧力に達すると、リング状
の破壊部分45が破れ、ラプチャーディスク41bが点
線のように伝火薬の容器16aに衝突し、これを破壊す
る。ここで、環状部材32は、スクイブ上面の開孔部以
外の部分41cが内圧により上方に膨らもうとする力を
抑止するので圧力が逃げず、ラプチャーディスク41b
がより強くかつ確実に飛ばされる。この結果、伝火薬1
6への火炎による着火が確実に行われる。
【0013】図4に環状部材の他の実施例を示す。図4
は、スクイブホルダーと環状部材とを一体的に形成した
例を示すものであって、スクイブ30は、ガス発生器本
体等55にカシメられた(56)スクイブ押さえ46で
下面を保持されており、スクイブホルダー52は開孔5
2aを有する環状部材部52bと円筒部52cとから
っている。このような形状とすれば、加速度センサを
搭載しない一括搭載型でない一般的なタイプのガス発生
器にも本考案を適用することができる。
【0014】
【考案の効果】本考案のガス発生器は、上述のように、
スクイブに上接して伝火薬に向かう開孔を有する環状
材と前記開孔部のスクイブ上面にラプチャーディスクと
を設けるので、スクイブ発火時にスクイブ内の圧力が逃
げることなくラプチャーディスクが吹き飛ばされてアル
ミ箔などからなる伝火薬の容器に衝突し、該容器を破壊
する。このため、伝火薬への着火が確実に行われるの
で、伝火薬への着火時間をより正確にすることができ、
エアバッグ装置をより正確なタイミングで作動させるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のガス発生器の縦断面図である。
【図2】図1のB部の部分拡大図である。
【図3】図2のC矢視図である。
【図4】本考案に係る抑止部材の他の実施例を示す図で
ある。
【図5】従来のガス発生器の縦断面図である。
【図6】図5のA部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ガス発生器 2 円筒容器 12 ガス発生剤 13 フィルタ 14 フィルタ 15 フィルタ 16 伝火薬 23 外周部 24 中央部 30 スクイブ31 スクイブホルダー 32 環状部材 32a 開孔33 スペーサ兼シール材 41 管体 41a スクイブ上面 45 破壊部分48 シース 52 スクイブホルダー 52a 開孔 52b 環状部材部 52c 円筒胴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 三宅 信芳 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本 化薬株式会社 姫路工場内 (56)参考文献 実開 昭64−56349(JP,U) 実開 平4−60754(JP,U)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒容器(2)内を隔壁(6)で径方向
    に区画し、外周部にガス発生剤(12)及びフィルタ
    (13〜15)を配置し、中央部の上方に伝火薬(1
    6)をその下方にスクイブホルダーに装着されたスクイ
    (30)を備えてなるガス発生器(1)において、前
    スクイブの上面(41a)から伝火薬(16)に向か
    う開孔を有する環状部材(32)を、該スクイブ上面に
    当接して配置し、該スクイブ上面には、スクイブ発火時
    に破壊するリング状の破壊部分(45)が形成されてい
    ことを特徴とするガス発生器。
  2. 【請求項2】 スクイブホルダー(31)は、上方から
    下方に延びる孔(31a)を有し、該孔内にスクイブ
    (30)が嵌装されており、該スクイブの下面はスペー
    サ兼シール材(33)によって保持され、上面は前記孔
    (31a)内に圧入固着されている前記環状部材(3
    2)によって保持されている請求項1に記載のガス発生
    器。
  3. 【請求項3】 スクイブホルダー(52)は、ガス発生
    器本体(55)と一体的に形成され且つ内方に延びる円
    筒銅部(52c)と、その先端部に形成された開孔(5
    2a)を有する環状部材部(52b)とから成る様に前
    記スクイブホルダーと環状部材とが一体的に形成されて
    おり、前記スクイブを、その上面が前記環状部材部(5
    2b)に当接する様に該スクイブホルダーの円筒胴部
    (52c)内に挿入固着してなる請求項1に記載のガス
    発生器。
  4. 【請求項4】 前記スクイブは、管体(41)と、その
    内部に挿入された筒状のシース(48)と、該シース内
    に充填された着火薬(42)とを有しており、前記スク
    イブ上面のリング状の破壊部分(45)は前記シース
    (48)の内径よりも小径となし、前記環状部材の開孔
    (32a,52a)は前記シース(48)の内径よりも
    大径となしている請求項1,2又は3に記載のガス発生
    器。
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JPH0627379U JPH0627379U (ja) 1994-04-12
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WO2000046078A1 (fr) * 1999-02-05 2000-08-10 Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha Generateur de gaz
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