JP2559199B2 - 溶接排煙集塵装置 - Google Patents

溶接排煙集塵装置

Info

Publication number
JP2559199B2
JP2559199B2 JP5188530A JP18853093A JP2559199B2 JP 2559199 B2 JP2559199 B2 JP 2559199B2 JP 5188530 A JP5188530 A JP 5188530A JP 18853093 A JP18853093 A JP 18853093A JP 2559199 B2 JP2559199 B2 JP 2559199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
exhaust
flue gas
chamber
exhaust chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5188530A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0740055A (ja
Inventor
孝幸 荒木
貞光 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANAN KOGYOSHO JUGEN
TANAKA BANKIN SHUJIN SANGYO JUGEN
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
KANAN KOGYOSHO JUGEN
TANAKA BANKIN SHUJIN SANGYO JUGEN
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANAN KOGYOSHO JUGEN, TANAKA BANKIN SHUJIN SANGYO JUGEN, Honda Motor Co Ltd filed Critical KANAN KOGYOSHO JUGEN
Priority to JP5188530A priority Critical patent/JP2559199B2/ja
Publication of JPH0740055A publication Critical patent/JPH0740055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2559199B2 publication Critical patent/JP2559199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接排煙集塵装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】溶接作業、特に、アーク溶接作業におい
ては、スパッタやヒューム等の有害な塵埃を含有した排
煙が多量に発生するために、室内空気の汚染等の作業環
境が悪化する虞がある。このため、従来より、溶接排煙
集塵装置によって、排煙から有害な塵埃を除去すること
が行われている。
【0003】従来の溶接排煙集塵装置では、メッシュフ
ィルターを取り付けた集塵箱を作業台の上部に設け、集
塵機によりダクトを通して、溶接作業時に発生するスパ
ッタやヒュームを吸引する方法が一般的であった。この
装置ではスパッタ等の塵埃は集塵箱に回収され、ヒュー
ムは室外に排出されるようになっている。また実開昭6
2−41478号に示されるように、回転可能な2つの
ローラにその一端を浸水させた状態で帯状に形成された
メッシュを巻回させて排煙を挿通させることにより、該
メッシュに形成された水膜によって排煙中の塵埃を捕獲
し、ローラの回転により、塵埃を水中に回収する構造の
ものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置では、メッシュフィルターの目づまりによる吸引力
の低下が発生するためブロアを大型のものにする必要が
あるとともに、集塵効率を維持するため定期的に各作業
台の集塵箱に取り付けられたメッシュフィルター等の点
検清掃が必要である。
【0005】また、後者の装置でも、帯状メッシュを回
転させるための駆動源やローラ等の機構部材が必要であ
り、設備費が高くなるとともに、定期的な保守点検を必
要とする不具合がある。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、ブロアの大型化やメッシュフィルター等
の点検清掃、特別な駆動源や機構部品の使用と保守点検
を必要とせず、構造が簡単で、しかも溶接排煙中のスパ
ッタ等の塵埃を確実に除去することができる溶接排煙集
塵装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の3つの手段を提案している。本発明
の第1の手段は、不燃性液体を貯留する容器内に、液面
上方の空間を左右に区画して排煙を取り入れる吸気室と
浄化された排煙を容器上部の排気口から排出する排気室
とを形成するとともに、その下端を液面に近接状態とし
て液面との間に排煙の流通隙を形成する上方仕切板と、
該上方仕切板の側方に間隔を空けて前記排気室に配さ
れ、前記流通隙を挿通させられた排煙をせき止めて偏向
させることにより不燃性液体を跳ね上げさせるようにそ
の上端を液面上に突出させられる下方仕切板と、該下方
仕切板の上方に上方仕切板から突出状態に形成され、下
方仕切板によって跳ね上げられた不燃性液体を掻き落と
す掻き落とし部材と、下方仕切板の下部に形成され、液
面下において吸気室と排気室とを連通状態とする排液路
と、前記排気室に配置され排煙を吸引して排気口に導く
ブロワと、前記排気室内の一対の対向壁面に上下方向に
間隔をおいて千鳥配置され、該排気室内における排煙の
挿通経路を蛇行させる複数のバッフルプレートとを設け
てなる溶接排煙集塵装置を提案している。第2の手段
は、上方仕切板の下端が、その先端を液面に接触させら
れる鋸歯状に形成されている溶接排煙集塵装置を提案し
ている。第3の手段は、下方仕切板によって跳ね上げら
れた不燃性液体を攪拌するはね車が、上方仕切板と、下
方仕切板と、掻き落とし部材とで囲まれた空間内に配設
されている溶接排煙集塵装置を提案している。第4の手
段は、排気室槽から吸気室槽に向けて下降する底面を有
した排液路を設け、前記排液路の吸気室槽側排液口前に
メッシュ形状の中空箱体からなる汚泥集塵部材を着脱可
能に取り付けるとともに、吸気室の側面には開閉自在な
汚泥排出扉が配設されている溶接排煙集塵装置を提案し
ている。
【0008】
【作用】本発明の第1の手段に係る溶接排煙集塵装置に
よれば、吸気室に取り入れられた排煙が、ブロワの作動
によって吸引されると、上方仕切板の下端と液面との間
に形成された流通隙を挿通して吸気室側から排気室側に
液面に沿って流通させられる。すると、流通隙に形成さ
れる排煙の気流に伴って該気流に接触している不燃性液
体も排気室側に移動させられることになる。排気室に
は、上方仕切板の側方に下方仕切板が配設されているの
で、該下方仕切板によって、排煙の気流および不燃性液
体がせき止められて偏向させられ、不燃性液体が上方に
跳ね上げられることになる。そして、跳ね上げられた不
燃性液体は、掻き落とし部材によって掻き落とされ、下
方仕切板と掻き落とし部材との間に、シャワー状に流通
させられることになる。その結果、排煙は、この不燃性
液体を通過して排気室内に吸引されることになり、その
通過の際に、含有している塵埃を不燃性液体によって除
去される。また、排気室に吸引された排煙は、排気室を
通過する際に、バッフルプレートによって蛇行させら
れ、ミスト状に形成されて排気とともに流通させられる
不燃性液体をバッフルプレートに捕獲させた後に、浄化
された排煙として容器上部の排出口から排出されること
になる。さらに、排液路が設けられているので、吸気室
側および排気室側の液位が一定に保持される。これによ
り、流通隙の寸法が変動することなく、不燃性液体の跳
ね上げが均一に発生させられることになる。また、本発
明の第2の手段に係る溶接排煙集塵装置によれば、液面
に先端を接触状態に配される鋸歯状の上方仕切板の下端
によって流通隙に周期的に広狭が形成され、該流通隙の
後流において排煙の気流が乱されることにより、液面が
変動させられる。これにより、不燃性液体の排気室側へ
の移動が助長され、排煙の気流による不燃性液体の跳ね
上げが促進されることになる。さらに、本発明の第3の
手段に係る溶接排煙集塵装置によれば、下方仕切板によ
って跳ね上げられた不燃性液体を攪拌するはね車が、上
方仕切板と、下方仕切板と、掻き落とし部材で囲まれた
空間内に配設されているので、はね車の攪拌作用によ
り、前記空間内全体が不燃性液体のシャワーで充満され
て、排煙に含有されている塵埃の除去効果が向上する。
そして、本発明の第4の手段に係る溶接排煙集塵装置に
よれば、排気室槽から吸気室槽に向けて下降する勾配の
底面を有した排液路を設けているので、排煙から除去さ
れた塵埃が排気室槽側の不燃性液体内に掻き落とされた
場合には、排液路の勾配に沿って吸気室槽側に沈降させ
られる。そして、吸気室側排液口前に取り付けられたメ
ッシュ形状の中空箱体からなる汚泥集塵部材により、汚
泥として集塵され、汚泥排出扉から汚泥集塵部材ごと容
易に除去することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る溶接排煙集塵装置の一実
施例について、図1ないし図3を参照して説明する。こ
れら各図において、符号1は溶接排煙集塵装置、2は容
器、3は区画壁(上方仕切板)、4は吸気室、5は排気
室、6は吸気口、7は排気口、8はシロッコファン(ブ
ロワ)、9は仕切部材(上方仕切板)、10は跳ね上げ
部材(下方仕切板)、11は仕切板、12は下部空間、
13は吸気室槽、14は中央槽、15は排気室槽、16
は排水路(排液路)、17は掻き落とし部材、18はバ
ッフルプレート、19は排煙流路(流通隙)である。
【0010】本実施例の溶接排煙集塵装置1は、図1に
示すように、箱状に形成された容器2内に、天板2aか
ら下方に向けて配設された区画壁3(上方仕切板)によ
って、左右に区画形成された吸気室4と排気室5とを有
している。区画壁3は、容器2の一対向壁面を連結する
ように配設され、吸気室4と排気室5とを容器2下部に
おいてのみ連通状態としている。前記吸気室4には、そ
の上部に、後述する吸引ダクトに接続される吸気口6が
配設されている。また、前記排気室5には、その上部
に、外部空間に連通する排気口7が設けられているとと
もに、該排気口7の内側に、排気室7内の排煙Gを吸引
して排気口7から排出するためのシロッコファン8(ブ
ロワ)が配設されている。
【0011】前記区画壁3は、下方に向かって排気室5
を狭めるように傾斜させられているとともに、下部にお
いて鉛直下方に屈曲させられた形状に形成されており、
その下端に、区画壁3を延長するように取り付けられる
仕切部材9(上方仕切板)が配されている。該仕切部材
9は、前記区画壁3と同様に、吸気室4と排気室5とを
仕切るようにして、容器2の一対向壁面を接続し得る長
さ寸法に形成されている。また、区画壁3に取り付けら
れたときに下側に配されるべき仕切部材9の一縁部9a
は、例えば、図2に示すように、三角形状の凹凸を複数
連設することにより鋸歯状に形成されている。
【0012】排気室5には、該仕切部材9に略平行間隔
を空けて跳ね上げ部材10(下方仕切板)が配設され、
また、吸気室4には、該仕切部材9に略平行間隔を空け
て仕切板11が配設されている。前記跳ね上げ部材10
は、前記仕切部材9の下端9aよりも上方に配される上
端面10aと仕切部材9に対向させられる垂直面10b
とを有するとともに、該垂直面10bの下方に滑らかに
連設され排気室5側から吸気室4側に向けて下降する勾
配面10cを有している。該勾配面10cは、前記仕切
部材9の下方を通って吸気室4と排気室5とに跨がるよ
うに配設されている。前記仕切板11は、前記仕切部材
9の下端9aよりも上方に配される上端面11aを有す
る平板状の部材である。
【0013】これら跳ね上げ部材10および仕切板11
は、前記区画壁3と同様にして容器2の一対向壁面を連
結するように配設され、容器2の下部空間12を、吸気
室槽13、中央槽14、排気室槽15の3つに区画する
ようになっている。また、吸気室槽13と排気室槽15
とは、跳ね上げ部材10および仕切板11を容器2底面
近傍において貫通状態に形成される排水路16(排液
路)により、また、吸気室槽13と中央槽14とは、仕
切板11に形成された連通穴11bによってそれぞれ連
通されている。
【0014】前記跳ね上げ部材10の上方には、前記区
画壁3から排気室5内に突出状態に形成される平板状の
掻き落とし部材17が、覆い被さるようにして日差し状
に配設され、その先端を前記排気室槽15の上方に配し
ている。また、該跳ね上げ部材10の上方およびこれに
対向する排気室5の内壁面5aには、平板状のバッフル
プレート18がそれぞれ配設されている。該バッフルプ
レート18は、排気室5の内壁面に形成されたものが、
前記掻き落とし部材17の上方に配され、その上方に区
画壁3に形成されたものが配されることにより千鳥配置
されるとともに、各バッフルプレート18および掻き落
とし部材17の先端が、水平方向に相互に重複するよう
に配置されている。さらに、これらバッフルプレート1
8および掻き落とし部材17は、突出方向先端に向けて
下降するように傾斜させられているとともに、その先端
部が鉛直下方に向けて屈曲させられた形状に形成されて
いる。
【0015】そして、このように形成された容器2内に
水を注入することにより、溶接排煙集塵装置1が構成さ
れるようになっている。水は、前記仕切部材9の下端9
aに形成された鋸歯状の凹凸に接触させられる水位とな
るまで注入されるようになっている。そして、水が注入
されると、前記仕切部材9の下端9aと水面Wとの間
に、排煙Gを流通させる微小な排煙流路19(流通隙)
が形成されるようになっている。該排煙流路19は、前
記仕切部材9の下端9aに形成された鋸歯状の凹凸と、
水面Wとによって囲まれる複数の三角穴を仕切部材9の
長手方向に並べたように形成されている。また、容器2
内に注水されると、前記仕切板11および跳ね上げ部材
10の上端面11a・10aは、吸気室4および排気室
5において、それぞれ水面Wから突出させられるように
なっている。
【0016】このように構成された溶接排煙集塵装置1
は、例えば、図3に示すように、複数の溶接作業台20
を連通する吸引ダクト21を、吸気口6に接続した集塵
システム22において使用される。すなわち、排気室5
上部に設けられたシロッコファン8を作動させることに
より、各溶接作業台20において発生させられたスパッ
タやヒューム等の塵埃を含む排煙Gが、吸引ダクト21
を通じて吸気口6から吸気室4内に導入される。
【0017】吸気室4内に導入された排煙Gは、吸気室
4内を下方に向かって流通させられた後に、前記仕切部
材9と水面Wとによって形成された前記排煙流路19を
流通させられる。該排煙流路19は狭隘であるため、該
排煙流路19を流通させられる排煙Gは、流路面積を絞
られることによって流速を速められることになる。該排
煙流路19の一面は、水面Wによって構成されているの
で、流速を速められた排煙Gは、該排煙Gの気流に接触
している水をも吸気室4から排気室5側に向けて移動さ
せる。そして、移動させられた水は、排気室5側に配さ
れている跳ね上げ部材10に、勾配面10cに沿って上
昇させられ、該勾配面10cに接続する垂直面10bに
よって、鉛直上方に跳ね上げられることになる。これに
より、跳ね上げ部材10とその上方に配される掻き落と
し部材17との間にシャワー状の水流Sが形成されるこ
とになる。
【0018】ここで、本実施例の溶接排煙集塵装置1に
あっては、仕切部材9の下端9aが鋸歯状に形成されて
いるので、排煙流路19の後流における排煙Gの気流が
不均一なものとなり、前記排煙流路19の一面を形成し
該排煙Gの気流に接触させられている水面Wが動揺させ
られることになる。このため、排煙Gの気流によって水
が排気室5側に移動されやすくなり、跳ね上げ部材10
による水の跳ね上げが助長されることになる。
【0019】そして、このようにして形成されたシャワ
ー状の水流Sは、排気室5側に流入させられた排煙Gの
流通を遮るように配されるため、排煙Gが、該水流Sを
通過する際に、含有している塵埃を水流Sによって捕獲
され浄化されることになる。また、シャワー状の水流S
が形成される際に、該水流Sの一部がミスト状となって
排煙Gとともに排気口7に向けて流通させられることに
なるが、排気室5内には、バッフルプレート18が千鳥
配置されているので、排煙Gは、排気室5内を蛇行しな
がら流通させられることになり、その際に、バッフルプ
レート18によってミスト状の水が捕獲される。これに
より、たとえ微細な塵埃が前記シャワー状の水流Sによ
って除去されない場合が生じたとしても、排気室5内に
おいて前記ミスト状の水が捕獲される際に、該水ととも
にバッフルプレート18に捕獲されることになり、排気
口7から排出される排煙Gが確実に浄化されることにな
る。
【0020】一方、跳ね上げ部材10によって跳ね上げ
られ、排煙Gの塵埃を捕獲した水は、掻き落とし部材1
7によって掻き落とされ、その大部分が排気室槽15に
落下させられる。また、バッフルプレート18に捕獲さ
れたミスト状の水は、水滴となってバッフルプレート1
8を伝って流れ落ち、排気室槽15に落下させられるこ
とになる。この場合にあっても、排気室槽15と吸気室
槽13とは排水路16によって、また、中央槽14と吸
気室槽13とは連通穴11bによって相互に連通されて
いるので、全ての槽の水位は、同一となるように保持さ
れる。したがって、排煙流路19の流通面積が常に一定
状態に保持され、均一なシャワー状の水流Sが形成され
ることになる。
【0021】また、水流Sによって捕獲された塵埃は、
各槽13・14・15において沈降させられることにな
るが、微細なものは水面Wに浮遊させられることもあ
る。この場合にあって、吸気室槽13と中央槽14との
間には、仕切板11が水面Wから突出状態に配設されて
いるので、吸気室槽13の水面Wに浮遊している塵埃
が、中央槽14に流れ込むことがなく、既に排煙Gから
捕獲された塵埃が、水流S内に混入されることが抑制さ
れることになる。したがって、跳ね上げ部材10と掻き
落とし部材17との間に形成されるシャワー状の水流S
は、常に塵埃量を低減されたものとされるので、排煙G
を再汚染することがなく、確実な浄化を図ることができ
る。
【0022】図4に、本発明に係る溶接排煙集塵装置3
0の他の実施例を示す。本実施例では、下方仕切板10
によって跳ね上げられた不燃性液体を攪拌するはね車2
3が、上方仕切板9と、下方仕切板10と、掻き落とし
部材17とで囲まれた空間内に設けられている。また、
排気室槽15から吸気室槽13に向けて下降する底面1
6aを有した排液路16を設け、前記排液路16の吸気
室槽13側排出口16b前にメッシュ形状の中空箱体か
らなる汚泥集塵部材24を着脱可能に取り付けるととも
に、吸気室槽13の側壁面13aに汚泥排出扉31を配
設している。
【0023】本実施例の溶接排煙集塵装置30によれ
ば、下方仕切板(跳ね上げ部材)10の勾配面10cに
沿って上昇させられた水は、はね車23によって攪拌さ
れ、上方仕切板9と、下方仕切板10と、掻き落とし部
材17とで囲まれた空間内に、シャワー状の水流Sが充
満させられるため、排煙Gが、前記空間内を通過する際
に、含有している塵埃を水流Sによって、より確実に、
捕獲され浄化されることになる。また、掻き落とし部材
17およびバッフルプレート18によって排気室槽15
に落下させられた塵埃が、排気室槽15内に沈降させら
れるが、排水路16の底面16aに勾配が設けられてい
るので、該勾配に沿って、吸気室槽13側の排液口16
bの前に設けたメッシュ形状の中空箱体からなる汚泥集
塵部材24に流れ込み、該汚泥集塵部材24内に堆積さ
せられることになる。そして、一定量の塵埃が堆積させ
られた場合には、水面Wが上昇させられて、排煙流路1
9が変化させられ、形成されるシャワー状の水流Sが変
化することになるが、定期的にまたは必要に応じて、吸
気室槽13の汚泥排出扉31から、堆積した塵埃を汚泥
集塵部材24ごと容器2外部に除去して清掃作業を行う
ことにより、集塵性能を長期に亙って一定状態に維持す
ることができる。
【0024】なお、本発明の溶接排煙集塵装置1・30
にあっては、以下の技術を採用することができる。 仕切部材9の一縁部9aを三角形状の凹凸よりなる
鋸歯状に形成することとしたが、これに代えて、任意形
状の凹凸よりなる鋸歯状、あるいは、凹凸を有しない直
線状に形成すること。 バッフルプレート18を区画壁3およびこれに対向
する内壁面5aに配設することとしたが、これに代え
て、排気室5内の他の壁面に配設すること。また、その
数を任意数配設すること。 ブロワ8をシロッコファンとしたが、これに代え
て、任意のブロワを採用すること。 容器2内に貯留する不燃性液体として水を使用した
が、これに代えて、任意の不燃性液体を採用すること。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係る溶接排煙集塵装置は、容器内に、液面上方の空
間を吸気室と排気室とに区画形成し、その下端を液面に
近接させて排煙の流通隙を形成する上方仕切板と、その
排気室側に配され、流通隙を挿通させられた排煙をせき
止めることにより不燃性液体を跳ね上げさせる下方仕切
板と、その上方に覆い被さるように形成され、跳ね上げ
られた不燃性液体を掻き落とす掻き落とし部材と、下方
仕切板の下部の液面下において吸気室と排気室とを連通
する排液路と、排煙を吸引して排気口に導くブロワと、
排気室内の対向壁面に千鳥配置され排煙の挿通経路を蛇
行させる複数のバッフルプレートとを設けたので、以下
の効果を奏する。 排煙を吸引するブロワによって、不燃性液体を跳ね
上げさせ、その中に排煙を通過させることにより塵埃を
除去するので、ブロワの他に、特別な駆動源、機構部品
および消耗品を必要とせず、保守性、耐久性および信頼
性を向上することができる。 排気室内のバッフルプレートによって、排気ととも
に排気口に向かわせられるミスト状の不燃性液体を捕獲
するので、微細な塵埃をも除去し得て、排煙を確実に浄
化することができる。 本発明の第2の手段に係る溶接排煙集塵装置は、液面と
の間に流通隙を形成する上方仕切板の下端が、その先端
を液面に接触させられる鋸歯状に形成されているので、
第1の手段の効果に加えて、流通隙を挿通させられる排
煙の気流がその後流において攪乱され、不燃性液体の跳
ね上げが助長されることによって、排煙の浄化を促進す
ることができるという効果を奏する。本発明の第3の手
段に係る溶接排煙集塵装置は、下方仕切板によって跳ね
上げられた不燃性液体を攪拌するはね車が、上方仕切板
と、下方仕切板と、掻き落とし部材で囲まれた空間内に
配設されているので、はね車の攪拌作用により、前記空
間内全体が不燃性液体のシャワーで充満されて、排煙に
含有されている塵埃をより確実に捕獲し除去できるとい
う効果を奏する。また、本発明の第4の手段に係る溶接
排煙集塵装置は、排気室槽から吸気室槽に向けて下降す
る勾配の底面を有した排液路を設けているので、排煙か
ら除去された塵埃が排気室槽側の不燃性液体内に掻き落
とされた場合には、排液路の勾配に沿って吸気室側に沈
降させられる。吸気室側排液口前には、メッシュ形状の
中空箱体からなる汚泥集塵部材が取り付けられているの
で、塵埃は汚泥集塵部材内部に堆積させられる。そし
て、吸気室の側面には開閉自在な汚泥排出扉が配設され
ているので、定期的にまたは必要に応じて、汚泥排出扉
から排除することにより、集塵性能を長期に亙って一定
状態に維持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接排煙集塵装置の一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】図1の溶接排煙集塵装置の上方仕切板の形状を
示す斜視図である。
【図3】図1の溶接排煙集塵装置が使用される集塵シス
テムの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る溶接排煙集塵装置の他の実施例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・30 溶接排煙集塵装置 2 容器 4 吸気室 5 排気室 6 吸気口 7 排気口 8 ブロワ 9 上方仕切板 9a 下端 10 跳ね上げ部材(下方仕切板)16 排水路(排液路) 16a 底面 17 掻き落とし部材 18 バッフルプレート 19 排煙流路(流通隙) 31 汚泥排出扉 G 排煙 S 水流 W 水面(液面)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃性の液体を貯留する容器内に、 液面上方の空間を左右に区画して排煙を取り入れる吸気
    室と浄化された排煙を容器上部の排気口から排出する排
    気室とを形成するとともに、その下端を液面に近接状態
    として液面との間に排煙の流通隙を形成する上方仕切板
    と、 該上方仕切板の側方に間隔を空けて前記排気室に配さ
    れ、前記流通隙を挿通させられた排煙をせき止めて偏向
    させることにより不燃性液体を跳ね上げさせるようにそ
    の上端を液面上に突出させられる下方仕切板と、 該下方仕切板の上方に上方仕切板から突出状態に形成さ
    れ、下方仕切板によって跳ね上げられた不燃性液体を掻
    き落とす掻き落とし部材と、 該下方仕切板の下部に形成され、液面下において吸気室
    と排気室とを連通する排液路と、 前記排気室に配置され排煙を吸引して排気口に導くブロ
    ワと、 前記排気室内の一対の対向壁面に上下方向に間隔をおい
    て千鳥配置され、該排気室内における排煙の挿通経路を
    蛇行させる複数のバッフルプレートとを設けてなること
    を特徴とする溶接排煙集塵装置。
  2. 【請求項2】 上方仕切板の下端が、その先端を液面に
    接触させられる鋸歯状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の溶接排煙集塵装置。
  3. 【請求項3】 下方仕切板によって跳ね上げられた不燃
    性の液体を攪拌するはね車が、上方仕切板と、下方仕切
    板と、掻き落とし部材とで囲まれた空間内に配設されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の溶
    接排煙集塵装置。
  4. 【請求項4】 排気室槽から吸気室槽に向けて下降する
    底面を有した排液路を設け、前記排液路の吸気室槽側排
    液口前にメッシュ形状の中空箱体からなる汚泥集塵部材
    を着脱可能に取り付けるとともに、吸気室の側面には開
    閉自在な汚泥排出扉が配設されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の溶接排煙集
    塵装置。
JP5188530A 1993-07-29 1993-07-29 溶接排煙集塵装置 Expired - Fee Related JP2559199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5188530A JP2559199B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 溶接排煙集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5188530A JP2559199B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 溶接排煙集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0740055A JPH0740055A (ja) 1995-02-10
JP2559199B2 true JP2559199B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=16225324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5188530A Expired - Fee Related JP2559199B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 溶接排煙集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2559199B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7972096B2 (en) 2005-05-26 2011-07-05 Makino Milling Machine Co., Ltd. Spindle device of machine tool
CN107185334A (zh) * 2017-07-27 2017-09-22 江苏丰鑫源环保集团有限公司 一种燃煤锅炉的除灰装置
CN108555755B (zh) * 2018-06-14 2024-06-11 余永 一种抛光机
JP7035844B2 (ja) * 2018-06-26 2022-03-15 トヨタ自動車株式会社 集塵装置
CN110327700A (zh) * 2019-07-03 2019-10-15 常勇 除污渣器
CN117244385B (zh) * 2023-11-14 2024-01-26 天津香源溪环保设备有限公司 一种烟气净化***用湍流增效传质反应装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0740055A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101688287B1 (ko) 정화 장치를 구비한 도장 부스
US3932151A (en) Spray booth
JP4894739B2 (ja) 湿式電気集塵機
EP2409779A1 (en) Paint booth equipped with purification device
US4175933A (en) Dust filter apparatus
JP7112078B2 (ja) 液切板及びそれを備える湿式集塵機
KR20140046151A (ko) 물을 활용한 공기 정화장치 및 정화방법
JP2559199B2 (ja) 溶接排煙集塵装置
JP6050101B2 (ja) 集塵装置
JP2003001038A (ja) 散水式集塵装置
KR101017910B1 (ko) 클린룸 시스템
KR102223389B1 (ko) 2차 필터장치가 구비된 도장시설의 분진 및 악취 제거장치
JP5275752B2 (ja) 排気装置及び塗装作業用装置
KR101863676B1 (ko) 전기 집진장치
WO2021153656A1 (ja) 湿式ミスト捕集装置
JP7267650B2 (ja) 液切板及びそれを備える湿式集塵機
KR20210032540A (ko) 레인지 후드 및 팬의 오염 방지 기술
JP2018031515A (ja) 空気清浄化装置及びそれを用いた空気清浄化方法
JP2626948B2 (ja) 洗浄集塵装置
SU1699539A1 (ru) Пылеуловитель
TWI622736B (zh) Unpowered oil smoke dust odor separator
JP2007098339A (ja) サイクロン式オイルミストコレクターの処理装置
CN220722353U (zh) 固体废弃物防尘输送装置
JPH0216962A (ja) 煙草の吸い殻処理装置
JP2002031326A (ja) 燃焼炉の排煙処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960716

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees