JP2555966Y2 - 補綴物ホルダー - Google Patents

補綴物ホルダー

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JP2555966Y2
JP2555966Y2 JP1991031464U JP3146491U JP2555966Y2 JP 2555966 Y2 JP2555966 Y2 JP 2555966Y2 JP 1991031464 U JP1991031464 U JP 1991031464U JP 3146491 U JP3146491 U JP 3146491U JP 2555966 Y2 JP2555966 Y2 JP 2555966Y2
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JP
Japan
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prosthesis
mounting member
pin
arm
holding
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JP1991031464U
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JPH04126515U (ja
Inventor
英樹 西下
康治 袴塚
克規 田之口
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、補綴物ホルダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばキャスタブルセラミックス
歯冠にステイン材を用いて着色したり、陶材を盛る場
合、クラウンを固定するために、図5に示すような先端
開閉調節ネジ51を有するピンセット50を用いてい
る。即ち、図6の(a)に示すように、歯冠52の裏側
の凹部にピンセット50の先端を入れ、その先端をネジ
51により開いて固定したり、あるいは図6の(b)に
示すように歯冠52の裏側の凹部にティッシュ・ペーパ
ー53等をつめ込み、そこにピンセットの先端を突き刺
したり、その先端を開いて固定していた。そして、歯冠
52の塗布個所を変えるために、歯冠を回転させる必要
が生じるが、その場合、指で直接ピンセット50を回転
させる必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように指で直接ピ
ンセットを回転させる際、あるいは歯冠をピンセットか
ら取り外そうとする際に、往々にして歯冠がピンセット
から偶発的に脱落して、その着色面や陶材を塗った面が
汚れ、再度着色や陶材塗り付け工程をやり直ししなけれ
ばならず、作業効率を著しく悪いものとしていた。従っ
て本考案の課題は、補綴物の着色や陶材塗布の際に、補
綴物を回転させても、これを安定に保持できる補綴物ホ
ルダーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、補綴物を載置する載置部材を有し、該補
綴物を該載置部材とともに該載置部材上に固定するため
の保持手段、該載置部材を回転させるための回転手段、
および該載置部材をスライドさせるための手段を具備し
たことを特徴とする補綴物ホルダーを提供する。
【0005】上記回転手段は、ラチェット機構で構成す
ることができる。また、上記保持手段は、載置部材に載
置された補綴物を該載置部材上に押圧する押えピンで構
成することができる。
【0006】本考案の好ましい態様によれば、補綴物を
載置する載置部材、補綴物を該載置部材上に押圧力によ
り固定するための押えピン、該押えピンに押圧力を付与
するための伸縮自在な手段、該載置部材を回転させるた
めの、例えばラチェット機構からなる、回転駆動手段、
該載置部材を該ピン手段に対して相対的に円周方向にス
ライドさせるための第1のスライド手段、および該ピン
手段を直線方向に自在に移動させるための第2のスライ
ド手段を備えた補綴物ホルダーが提供される。
【0007】
【作用】上記の構成において、載置部材上に補綴物を載
置した後、押えピン等の固定手段で補綴物を固定する
が、その際、押えピンの補綴物に対する当接位置は、円
周方向スライド手段と、直線方向スライド手段との調節
により、任意に設定することができる。また、作業時に
補綴物の回転が必要となった場合は、載置部材をラチェ
ット機構のような回転駆動手段により任意に回転させる
ことによりこれをおこなうことができる。その際、補綴
物は、固定手段により載置部材上に安定に固定されてい
るので、脱落することがない。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面を参照してさらに詳しく
説明する。以下の実施例は、ダウエルピンが挿入された
石膏模型支台歯(以下、被装着物という)を用いる場合
の本考案の補綴物ホルダーの構成例を示している。
【0009】図1は、本考案の第1の実施例を示す。図
示の補綴物ホルダー10は、補綴物載置部材11、補綴
物押えピン13、押えピン13を直線方向にスライドさ
せるためのスライドアーム14、およびアッパーアーム
15を備えている。アッパーアーム15にこれと直角に
連設して、ホルダー10を直立把持し得るアッパーグリ
ップ部16が設けられ、このアッパーグリップ部16
は、スライド棒19を介してローアーグリップ部22に
接続している。ローアーグリップ部22に直角に連設し
てアッパーアーム15と平行にローアーアーム23が設
けられ、このローアーアーム23に載置部材11が接続
している。
【0010】 本実施例において、載置部材11は、石
膏模型支台歯のダウエルピンが挿通されるダウエルピン
穴12を有するダウエルピン受け11により構成されて
いる。ダウエルピン12に被装着物(図示せず)を装
着する。
【0011】図1中水平に配置されたスライドアーム1
4は、アッパーアーム15に出退自在に嵌合され、自在
にスライドされる。スライドアーム14は、直角に屈曲
した拡径部14aを有し、スライドアーム14のアッパ
ーアーム15内への退入は、この拡径部14aにより停
止される。
【0012】押えピン13は、スライドアーム14の拡
径部14aの下方先端部に設けられている。したがっ
て、スライドアーム14のスライド駆動により、押えピ
ン13は、水平方向の所望の位置で補綴物を固定でき
る。
【0013】アッパーグリップ部16は、その内部で、
ピン17を介してコイルバネ18の一端に取り付けられ
ている。コイルバネ18の他端は、アッパーグリップ1
6内をスライドし得るスライド棒19の先端に固定され
ている。このコイルバネ18により、アッパーグリップ
部16と、スライド棒19とは、常に一定の力で引き合
い、したがって、ダウエルピン受け11に装着された被
装着物は、その引力で付勢された押えピン13により適
度な押圧力で固定される。
【0014】スライド棒19の後端部は、ローアーグリ
ップ部21に挿通され、スラスト玉軸受け21を介して
ビス20によりローアーグリップと同軸的に連結されて
いる。したがって、ローアーグリップ部22は、ビス2
0を中心として自在に回転させることができる。このロ
ーアーグリップ22の回転により、これに連設したロー
アーアーム23の先端に設けられたダウエルピン受け1
1を、ビス20を中心とした円周方向に移動させること
ができる。これにより、ダウエルピン受け11上に載置
された補綴物に対して、押えピン13の位置を円周方向
の任意の位置に設定することができる。
【0015】 また、ローアーアーム23とダウエルピ
ン受け11とは、ラチェット機構24により接続されて
いる。したがって、ダウエルピン受け11は、したがっ
てその上に載置された補綴物は、一方向のみ回転させる
ことができる。
【0016】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、補綴物をバネ手段で付勢された押えピンにより載置
部材上に安定に固定されるので、ラチェット機構により
載置部材を回転させても、補綴物が載置部材から脱落す
ることはない。しかも押えピンによる補綴物の押え位置
は、スライドアーム14のスライド駆動と、ローアーア
ーム22の回転駆動により、任意の位置に設定できる。
【0017】したがって、歯冠などの歯科補綴物の洗浄
および着色その他の作業において、複雑非定形状の歯科
補綴物であってもその固定が容易になり、一度装着すれ
ば、ホルダーを持ち変える事なく、短時間且つ、スムー
ズな作業が可能となる。また、押えピン13により、任
意に固定位置を決定できるため、着色作業における塗り
残しがない。さらに、作業者の力を必要とせずに被装着
物を固定でき、作業者は作業に集中することができる。
【0018】なお、図1に示す補綴物ホルダーにおい
て、押えピンを付勢する手段として、コイルバネの代わ
りに板バネの様な弾力性、又は反発性に富むものを使用
していてもよい。
【0019】図2に、本考案の第2の実施例を示す。図
2に示す補綴物ホルダー30は、押えピンを付勢するコ
イルバネの代りに脚部一回交差型捩りコイルバネを用い
た以外は、第1の実施例と同様の構成を有する。即ち、
載置部材37、補綴物押えピン35、押えピン35を直
線方向にスライドさせるためのスライドアーム34、お
よびアッパーアーム32を備えている。アッパーアーム
32はビス33を介して脚部一回交差型捩りコイルバネ
31の一方の脚部31aと連設している。捩りコイルバ
ネ31の他方の脚部31bはローアーアーム36と接続
し、このローアーアーム36に載置部材37が接続して
いる。
【0020】本実施例においても、第1の実施例と同様
に、載置部材37は、石膏模型支台歯のダウエルピンが
挿通されるダウエルピン穴38を有するダウエルピン受
け37により構成されている。ダウエルピン受け37に
被装着物(図示せず)を装着する。
【0021】図2中水平に配置されたスライドアーム3
4、アッパーアーム32、直角に屈曲した拡径部34
a、および押えピン35は、図1中のスライドアーム1
4、アッパーアーム15、直角に屈曲した拡径部14
a、および押えピン13にそれぞれ対応し、同様の機能
を有する。
【0022】アッパーアーム32とローアーアーム36
とを接続する脚部一回交差型捩りコイルバネ31によ
り、ダウエルピン受け37に装着された被装着物は、そ
の引力で付勢された押えピン35により適度な押圧力で
固定される。
【0023】アッパーアーム32は、ビス33を中心と
して自在に回転させることができる。このアッパーアー
ム32の回転により、ダウエルピン受け37上に載置さ
れた補綴物に対して、押えピン35の位置を円周方向の
任意の位置に設定することができる。
【0024】また、ローアーアーム36の先端には、自
由に回転できるダウエルピン穴38を有するダウエルピ
ン受け37が接続しており、被装着物を自由に回転させ
ることができる。
【0025】以上説明したように、第2の実施例の場合
も、補綴物は脚部一回交差型捩りコイルバネで付勢され
た押えピンにより、載置部材上に安定に固定されるの
で、載置部材を回転させても、補綴物が載置部材から脱
落することはない。しかも、押えピンによる補綴物の押
え位置は、スライドアーム32のスライド駆動と回転駆
動により、任意の位置に設定できる。
【0026】したがって、歯科補綴物を洗浄・着色する
工程において、補綴物の装着時、および着色作業時の効
率が向上する。即ち、装着時には、脚部一回交差型捩り
コイルバネ31の根本部分を握る事により、ダウエルピ
ン受け37と押えピン35との間が広がり、補綴物を容
易に装着できる。又、着色する際には、ホルダーを持ち
変える事なく作業することが可能となり、被装着物が自
由に回転するために、ホルダーを取り外す必要がない。
さらに、押えピン35が任意の位置で被装着物を押える
ことが可能なため、ピン先端による塗り残しがなくな
る。
【0027】押えピンは、補綴部上面を先端で押えたと
き、表面に傷や圧痕が付かないように、プラスチック材
料(ポリアセタール樹脂等)、ゴム材、硬度の低い貴金
属合金等により構成される。押えピン先端の形状は、図
3に示すように、一点支持型(a)、前歯のような薄い
歯の場合に適した逆V字型(b)、および、歯冠を側面
から押えるための側方支持型(c)の形状が考えられ
る。さらに、押えピン部を図4に示す構造とすること
で、ネジカン41を回転させることにより、コイルバネ
42が伸縮し、押えピン43の上下方向の微調整が可能
になる。
【0028】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、補
綴物の着色や陶材塗布の際に、補綴物を回転させても、
これを安定に保持できる補綴物ホルダーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による補綴物ホルダーの
説明図。
【図2】本発明の第2の実施例による補綴物ホルダーの
説明図。
【図3】押えピン先端の種々の形状例を示す図。
【図4】押えピン部の構造を示す図。
【図5】従来の歯冠固定用のピンセットを示す図。
【図6】図5に示すピンセットの異なる固定方法を示す
図。
【符号の説明】
11…ダウエルピン受け,12…ダウエルピン穴,13
…押えピン14…スライドアーム,15…アッパーアー
ム,16…アッパーグリップ17…ピン,18…コイル
バネ,19…スライド棒,20…ビス21…スライド玉
軸受,22…ローア−グリップ,23…ローアーアーム
24…ラチェット機構

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補綴物を載置する載置部材を有し、該補
    綴物を該載置部材上に固定するための固定手段、該載置
    部材を回転させるための回転手段、および該載置部材を
    スライドさせるための手段を具備したことを特徴とする
    補綴物ホルダー。
  2. 【請求項2】 回転手段が、ラチェット機構からなる請
    求項1記載の補綴物ホルダー。
  3. 【請求項3】 固定手段が、載置部材に載置された補綴
    物を該載置部材上に押圧する押えピンからなる請求項1
    または2記載の補綴物ホルダー。
JP1991031464U 1991-05-08 1991-05-08 補綴物ホルダー Expired - Lifetime JP2555966Y2 (ja)

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JP1991031464U JP2555966Y2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 補綴物ホルダー

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JP1991031464U JP2555966Y2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 補綴物ホルダー

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JPH04126515U JPH04126515U (ja) 1992-11-18
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ID=31914716

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Effective date: 19970708