JP2555295Y2 - 鋼管杭の防錆構造 - Google Patents
鋼管杭の防錆構造Info
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- JP2555295Y2 JP2555295Y2 JP1994012989U JP1298994U JP2555295Y2 JP 2555295 Y2 JP2555295 Y2 JP 2555295Y2 JP 1994012989 U JP1994012989 U JP 1994012989U JP 1298994 U JP1298994 U JP 1298994U JP 2555295 Y2 JP2555295 Y2 JP 2555295Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lining material
- steel pipe
- pipe pile
- waterproof sheet
- waterproof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、水中及び地中に打設さ
れる鋼管杭に防錆加工を施す防錆構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、鋼管杭は、水による発錆を防止す
るため、その表面に各種防錆剤や塗装剤を塗布してい
る。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のもの
は、防錆剤や塗装剤の付着力が弱く、容易に鋼管杭から
剥離し、その本来の目的を達成することができなかっ
た。また、金属と塗装剤の熱変化に対する膨張がそれぞ
れ相違するため、塗装剤は劣化しやすく、耐久性に乏し
かった。 【０００４】本考案はこのような従来技術が有する問題
点を解決することができる鋼管杭の防錆構造を提供する
ことを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本考案は、寒冷紗等のク
ロス布地にライニング材を塗り込み、乾燥させ、その外
面に防水塗料を塗布して形成した防水シートを、鋼管杭
の外面に接着用ライニング材を介して巻回状態に接着し
て構成した鋼管杭の防錆構造であって、前記防水シート
のライニング材及び接着用ライニング材は、カルボキシ
変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシルを主成分と
した複合ポリマーエマルジョンと、酸化珪素、酸化カル
シウム、酸化鉄を主成分とした主剤とを混合して製造し
た同一組成のものであって、かつ、防水シートのライニ
ング材における複合ポリマーエマルジョンの主剤に対す
る配合割合が、接着用ライニング材における両者の配合
割合よりも高いものとしたことを特徴とする鋼管杭の防
錆構造に係るものである。また、本考案は、前記防水シ
ートのライニング材における複合ポリマーエマルジョン
の主剤に対する配合割合を１：3.5 とするとともに、接
着用ライニング材における複合ポリマーエマルジョンの
主剤に対する配合割合を１：４〜６としたことにも特徴
を有する。 【０００６】 【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考
案を詳説する。 【０００７】第１図において、１は防水シートであり、
同防水シート１は、寒冷紗等のクロス布地２に、カルボ
キシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル、スチ
レンを主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンと酸
化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤と
を好ましくは１：３.5の配合割合で混合して製造したラ
イニング材３を塗り込み、乾燥させることによって形成
したものである。 【０００８】かかる構成において、クロス布地２及びラ
イニング材３はともに十分な引張強度を有するので、両
者は協働した亀裂の発生を効果的に防止できる。 【０００９】また、複合ポリマーエマルジョンと主剤と
の配合割合を１：３.5としたのは、防水シート１に充分
な伸長性を付与し、後述する鋼管杭６の熱膨張に追随さ
せるためである。 【００１０】また、かかる防水シート１は、上記工程の
後、第２図に示すように、その一側表面に、好ましく
は、塩化ゴム系の防水塗料４を塗布し、完全な防水をは
かることができる。また、同塗料４はゴムなので、同様
に鋼管杭６の熱膨張に対応することができる。 【００１１】さらに、５は防水シート１の他側表面に塗
布される接着用ライニング材であり、同ライニング材５
は、カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキ
シル、を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンと
酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤
とを好ましくは１：４〜６の配合割合で混合して製造す
る。 【００１２】ここで、ライニング材５の複合ポリマーエ
マルジョンと主剤との配合割合を好ましくは１：４〜６
としたのは、鋼管杭６への接着力を最大にするためであ
る。 【００１３】かかる工程の後、防水シート１は、第３図
に示すように、鋼管杭６の外表面に上記接着用ライニン
グ材５を介して巻きつけられ、かつ接着される。 【００１４】なお、かかる巻きつけに際しては、防水シ
ート１が完全に鋼管杭６に接着するまでの期間、ベルト
等を用いて、締めつけておく。 【００１５】また、防水シート１の接合縁は水中硬化型
の接着剤７によって連結する。 【００１６】また、上記構成において、防水シート１及
び接着用ライニング材５は同一組成の複合ポリマーエマ
ルジョンを用い、かかる複合ポリマーエマルジョンは、
例えば、特願昭５７ ３３４９９号において開示したも
のとすることができ、以下の成分構成を有する。 【００１７】 また、防水シート１及び接着用ライニング材５に用いる
主剤は、以下の組成を有する。 【００１８】 かかる複合ポリマーエマルジョンと主剤とからなる防水
シート及びライニング材は、ともにすぐれた物理及び化
学特性を有するものであり、特に、その有する付着力及
び引張強度によって、鋼管杭の熱膨張も充分吸収でき、
防水シートへの亀裂の発生を確実に防止することができ
るとともに、鋼管杭へ防水シートを強力に貼着すること
ができ、剥離を完全に防止できる。 【００１９】また、防水シートはその外側表面に塩化ゴ
ム系塗料を塗布しているので、完全な防水を図ることが
できる。 【００２０】さらに、防水シートを形成するライニング
材と接着用ライニング材とは同一の素材からなるので、
防水シートと接着用ライニング材とのなじみがよく、防
水シートを強固に鋼管杭に接着することができ、防水シ
ートの剥離を確実に防止することができる。 【００２１】 【効果】 防水シートは、粗く硬い極めて薄い綿布ま
たは麻布をである寒冷紗を複合ポリマーエマルジョンを
含むライニング材と組み合わせることによって、鋼管杭
の熱膨張にも充分追随することができ、防水シートへの
亀裂の発生を効果的に防止することができる。 【００２２】 かかる防水シートは、さらに複合ポリ
マーエマルジョンを含むライニング材によって鋼管杭に
巻きつけられるので、鋼管杭への付着力を著るしく高め
ることができる。 【００２３】 防水シートは、その外表面に塩化ゴム
系塗料を塗布しているので、高い防水効果を得ることが
できる。 【００２４】 防水シートを形成するライニング材と
接着用ライニング材とは同一の素材からなるので、防水
シートと接着用ライニング材とのなじみがよく、防水シ
ートを強固に鋼管杭に接着することができ、防水シート
の剥離を確実に防止することができる。
れる鋼管杭に防錆加工を施す防錆構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、鋼管杭は、水による発錆を防止す
るため、その表面に各種防錆剤や塗装剤を塗布してい
る。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のもの
は、防錆剤や塗装剤の付着力が弱く、容易に鋼管杭から
剥離し、その本来の目的を達成することができなかっ
た。また、金属と塗装剤の熱変化に対する膨張がそれぞ
れ相違するため、塗装剤は劣化しやすく、耐久性に乏し
かった。 【０００４】本考案はこのような従来技術が有する問題
点を解決することができる鋼管杭の防錆構造を提供する
ことを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本考案は、寒冷紗等のク
ロス布地にライニング材を塗り込み、乾燥させ、その外
面に防水塗料を塗布して形成した防水シートを、鋼管杭
の外面に接着用ライニング材を介して巻回状態に接着し
て構成した鋼管杭の防錆構造であって、前記防水シート
のライニング材及び接着用ライニング材は、カルボキシ
変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシルを主成分と
した複合ポリマーエマルジョンと、酸化珪素、酸化カル
シウム、酸化鉄を主成分とした主剤とを混合して製造し
た同一組成のものであって、かつ、防水シートのライニ
ング材における複合ポリマーエマルジョンの主剤に対す
る配合割合が、接着用ライニング材における両者の配合
割合よりも高いものとしたことを特徴とする鋼管杭の防
錆構造に係るものである。また、本考案は、前記防水シ
ートのライニング材における複合ポリマーエマルジョン
の主剤に対する配合割合を１：3.5 とするとともに、接
着用ライニング材における複合ポリマーエマルジョンの
主剤に対する配合割合を１：４〜６としたことにも特徴
を有する。 【０００６】 【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考
案を詳説する。 【０００７】第１図において、１は防水シートであり、
同防水シート１は、寒冷紗等のクロス布地２に、カルボ
キシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル、スチ
レンを主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンと酸
化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤と
を好ましくは１：３.5の配合割合で混合して製造したラ
イニング材３を塗り込み、乾燥させることによって形成
したものである。 【０００８】かかる構成において、クロス布地２及びラ
イニング材３はともに十分な引張強度を有するので、両
者は協働した亀裂の発生を効果的に防止できる。 【０００９】また、複合ポリマーエマルジョンと主剤と
の配合割合を１：３.5としたのは、防水シート１に充分
な伸長性を付与し、後述する鋼管杭６の熱膨張に追随さ
せるためである。 【００１０】また、かかる防水シート１は、上記工程の
後、第２図に示すように、その一側表面に、好ましく
は、塩化ゴム系の防水塗料４を塗布し、完全な防水をは
かることができる。また、同塗料４はゴムなので、同様
に鋼管杭６の熱膨張に対応することができる。 【００１１】さらに、５は防水シート１の他側表面に塗
布される接着用ライニング材であり、同ライニング材５
は、カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキ
シル、を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンと
酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤
とを好ましくは１：４〜６の配合割合で混合して製造す
る。 【００１２】ここで、ライニング材５の複合ポリマーエ
マルジョンと主剤との配合割合を好ましくは１：４〜６
としたのは、鋼管杭６への接着力を最大にするためであ
る。 【００１３】かかる工程の後、防水シート１は、第３図
に示すように、鋼管杭６の外表面に上記接着用ライニン
グ材５を介して巻きつけられ、かつ接着される。 【００１４】なお、かかる巻きつけに際しては、防水シ
ート１が完全に鋼管杭６に接着するまでの期間、ベルト
等を用いて、締めつけておく。 【００１５】また、防水シート１の接合縁は水中硬化型
の接着剤７によって連結する。 【００１６】また、上記構成において、防水シート１及
び接着用ライニング材５は同一組成の複合ポリマーエマ
ルジョンを用い、かかる複合ポリマーエマルジョンは、
例えば、特願昭５７ ３３４９９号において開示したも
のとすることができ、以下の成分構成を有する。 【００１７】 また、防水シート１及び接着用ライニング材５に用いる
主剤は、以下の組成を有する。 【００１８】 かかる複合ポリマーエマルジョンと主剤とからなる防水
シート及びライニング材は、ともにすぐれた物理及び化
学特性を有するものであり、特に、その有する付着力及
び引張強度によって、鋼管杭の熱膨張も充分吸収でき、
防水シートへの亀裂の発生を確実に防止することができ
るとともに、鋼管杭へ防水シートを強力に貼着すること
ができ、剥離を完全に防止できる。 【００１９】また、防水シートはその外側表面に塩化ゴ
ム系塗料を塗布しているので、完全な防水を図ることが
できる。 【００２０】さらに、防水シートを形成するライニング
材と接着用ライニング材とは同一の素材からなるので、
防水シートと接着用ライニング材とのなじみがよく、防
水シートを強固に鋼管杭に接着することができ、防水シ
ートの剥離を確実に防止することができる。 【００２１】 【効果】 防水シートは、粗く硬い極めて薄い綿布ま
たは麻布をである寒冷紗を複合ポリマーエマルジョンを
含むライニング材と組み合わせることによって、鋼管杭
の熱膨張にも充分追随することができ、防水シートへの
亀裂の発生を効果的に防止することができる。 【００２２】 かかる防水シートは、さらに複合ポリ
マーエマルジョンを含むライニング材によって鋼管杭に
巻きつけられるので、鋼管杭への付着力を著るしく高め
ることができる。 【００２３】 防水シートは、その外表面に塩化ゴム
系塗料を塗布しているので、高い防水効果を得ることが
できる。 【００２４】 防水シートを形成するライニング材と
接着用ライニング材とは同一の素材からなるので、防水
シートと接着用ライニング材とのなじみがよく、防水シ
ートを強固に鋼管杭に接着することができ、防水シート
の剥離を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係る鋼管杭の防錆に用いる防水シート
の断面図である。 【図２】両側にそれぞれ防水塗料とライニング材を塗布
した状態の上記防水シートの断面図である。 【図３】同防水シートの鋼管杭への取りつけ状態説明図
である。 【符号の説明】 １：防水シート ２：クロス布地 ３：ライニング材 ４：防水塗料 ５：接着用ライニング材 ６：鋼管杭 ７：接着剤
の断面図である。 【図２】両側にそれぞれ防水塗料とライニング材を塗布
した状態の上記防水シートの断面図である。 【図３】同防水シートの鋼管杭への取りつけ状態説明図
である。 【符号の説明】 １：防水シート ２：クロス布地 ３：ライニング材 ４：防水塗料 ５：接着用ライニング材 ６：鋼管杭 ７：接着剤
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 １．寒冷紗等のクロス布地にライニング材を塗り込み、
乾燥させ、その外面に防水塗料を塗布して形成した防水
シートを、鋼管杭の外面に接着用ライニング材を介して
巻回状態に接着して構成した鋼管杭の防錆構造であっ
て、 前記防水シートのライニング材及び接着用ライニング材
は、 カルボキシ変性スチレン、メタクリル酸シクロヘキシル
を主成分とした複合ポリマーエマルジョンと、酸化珪
素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主剤とを混
合して製造した同一組成のものであって、かつ、防水シ
ートのライニング材における複合ポリマーエマルジョン
の主剤に対する配合割合が、接着用ライニング材におけ
る両者の配合割合よりも高いものとしたことを特徴とす
る鋼管杭の防錆構造。 ２．前記防水シートのライニング材における複合ポリマ
ーエマルジョンの主剤に対する配合割合を１：3.5 とす
るとともに、接着用ライニング材における複合ポリマー
エマルジョンの主剤に対する配合割合を１：４〜６とし
たことを特徴とする請求項１記載の鋼管杭の防錆構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994012989U JP2555295Y2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 鋼管杭の防錆構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994012989U JP2555295Y2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 鋼管杭の防錆構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731950U JPH0731950U (ja) | 1995-06-16 |
| JP2555295Y2 true JP2555295Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11820624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1994012989U Expired - Lifetime JP2555295Y2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 鋼管杭の防錆構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2555295Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5858496A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-07 | 株式会社日立製作所 | 核燃料集合体 |
| DK8504588A (ja) * | 1982-03-01 | 1987-04-09 |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP1994012989U patent/JP2555295Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0731950U (ja) | 1995-06-16 |
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