JP2555079Y2 - バッグ・イン・ボックス外箱用ブランク板 - Google Patents

バッグ・イン・ボックス外箱用ブランク板

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JP2555079Y2
JP2555079Y2 JP1991102109U JP10210991U JP2555079Y2 JP 2555079 Y2 JP2555079 Y2 JP 2555079Y2 JP 1991102109 U JP1991102109 U JP 1991102109U JP 10210991 U JP10210991 U JP 10210991U JP 2555079 Y2 JP2555079 Y2 JP 2555079Y2
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利恵 平原
誠 五十嵐
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体状の内容物に使用
されるバッグ・イン・ボックスの形状に関するもので、
詳しくはその外箱用ブランク板に関するものある。
【0002】
【従来の技術】最近、液体用紙容器に於いて、バッグ・
イン・ボックスと称されるプラスチック製の内袋を収納
した構造の紙容器が、酒類、果汁飲料などの食品関係や
液体洗剤、柔軟剤などの非食品関係に広く使用され出し
て来た。このバッグ・イン・ボックスの一般消費者向け
の容器としては、0.9リッター、1.8リッター、
3.6リッターなどの小・中容量のものが使用されてお
り、その形状は、図4に示したように、主に直方体の前
面上稜部を斜めに切り欠いた7面体のものであった。こ
の外箱に使用する一般的なブランク板(40)は、図2
に示したように、外側の周壁(2)を形成するために、
背面板(41)、左側面板(42)、正面板(43)、
右側面板(44)及び貼着片(51)とを縦の罫線を介
して連設し、正面板の上端には中央に注出口を突出する
ための欠切孔(59)を有した傾斜板(45)を横の罫
線を介して連設し、左右の側面板の傾斜板と縦の罫線を
介して隣接する上部の片隅に、中央に罫線と二つの欠切
部(61と63,62と64)とを有した三角形状の折
込部(48,49)を斜めの罫線を介して設け、さら
に、外箱の天封鎖部群(1)を形成するために、背面板
と傾斜板の上端に貼着片(52,54)を、左右の側面
板の上端に天板(46)及び貼着片(53)を横の罫線
を介して連設し、また、外箱の底封鎖部群(3)を形成
するために、背面板と正面板の下端に貼着片(55,5
7)を、左右の側面板の下端に底板(47)及び貼着片
(56)を横の罫線を介して連設したものであった。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】しかしながら、バッグ
・イン・ボックスの使用範囲が拡大し適用が多岐にわた
るに従って、他商品との差別化のための形状のバリエー
ションに対する要請や従来のバッグ・イン・ボックスの
内容物の注出のしにくさの改善に対する要請が出て来た
ために、考案者らは、従来の製造ラインのサック貼り
機、製箱機、充填機などが使用可能なことを前提に、こ
れらの要請に応じるために本考案をしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、図1に示した
ように、プラスチック製の内袋が内在するバッグ・イン
・ボックスの外箱用ブランク板に於いて、外箱の周壁
(2)を形成するために、6枚の周壁板(11,12,
13,14,15,16)と貼着片(22)とを縦の罫
線を介して連設し、外箱の天封鎖部群(1)を形成する
ために、第1周壁板(11)及び第2周壁板(12)の
上端に斜めの罫線を介して三角形状の貼着片(23,2
4)を連設し、その二つの貼着片の間に、折り込みのた
めの縦の罫線を有し、下方が楔状の欠切部(37)を成
す略逆三角形状の折込部(34)を斜めの罫線を介して
設け、第3周壁板(13)の上端に注出口を突出するた
めの欠切孔(36)を有した四角形状の天板(17)を
横の罫線を介して連設し、その天板の左端及び右端に三
角形状の傾斜板(19,21)を縦の罫線を介して連設
し、第4周壁板(14)及び第5周壁板(15)の上端
に斜めの罫線を介して三角形状の貼着片(25,26)
を連設し、その二つの貼着片の間に、折り込みのための
縦の罫線を有し、下方が楔状の欠切部(38)を成す略
逆三角形状の折込部(35)を斜めの罫線を介して設
け、第6周壁板(16)の上端に貼着片(27)を横の
罫線を介して連設し、さらに、底封鎖部群(3)を形成
するために、第1周壁板、第2周壁板、第4周壁板、第
5周壁板及び第6周壁板の下端に貼着片(28,29,
31,32,33)を横の罫線を介して連設し、第3周
壁板の下端に六角形状の底板(18)を横の罫線を介し
て連設したことを特徴とするバッグ・イン・ボックス外
箱用ブランク板である。
【0005】上述の本考案のブランク板の材質は、白ボ
ールのコートボールなどの板紙で、坪量は一般的には4
50 g/m2 から700 g/m2 のものである。
【0006】
【作用】本考案のブランク板の第1周壁板,第2周壁
板,第3周壁板,第4周壁板,第5周壁板,第6周壁板
及び貼着片のそれぞれの境界線上にある7本の縦の罫線
を内側に折り、その貼着片を第6周壁板の右端裏面に貼
着すると、断面が6角形状の外箱の周壁が形成される。
次に、第1周壁板と第2周壁板の上端に連設された貼着
片との境界線上にある斜めの罫線を二つの貼着片の間に
ある略逆三角形状の折込部を折り畳みながら内側に折
り、第4周壁板と第5周壁板の上端に連設された貼着片
も同様に境界線上にある斜めの罫線を二つの貼着片の間
にある略逆三角形状の折込部を折り畳みながら内側に折
り、第3周壁板の上端に連設された天板との境界線上に
ある横の罫線を内側に折り込み、左右端に連設する二つ
の傾斜板の境界線上にある縦の罫線を内側に折り込み、
第6周壁板の上端に連設する貼着片を境界線上にある横
の罫線を内側に折り込み、これら折り込まれた五つの貼
着片と天板及び傾斜板の裏面とを貼着すると、天板の両
側が傾斜した外箱の天部が形成される。この際、第1周
壁板と第2周壁板の上端に連設された二つの貼着片の間
に設けられた逆三角形状の折込部の下方は、楔状の欠切
部を成しているので、その上方の折込部は、容易に、か
つ、きれいに内側に折り畳むことができる。また、この
ため、貼着片と傾斜板の裏面との貼着は、きれいに安定
して行われる。第3周壁板と第4周壁板の折込部につい
ても同様である。さらに、第1周壁板,第2周壁板,第
4周壁板,第5周壁板及び第6周壁板の下端に連設され
た貼着片を境界線上にある横の罫線を内側に折り込み、
第3周壁板の下端に連設する底板を境界線上にある横の
罫線を内側に折り込み、その底板の裏面と折り込まれた
五つの貼着片とを貼着すると、断面形状が六角形状の外
箱の底部が形成する。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の一実施例に用いたバッグ・
イン・ボックス外箱用ブランク板の展開図である。図3
は、本考案のブランク板を用いて作製したバッグ・イン
・ボックスの斜視図であり、図5は、そのバッグ・イン
・ボックスの一部を切り欠いた側面図である。次に、図
面を用いて本考案について詳細に説明する。
【0008】まず、印刷と表面加工された坪量550g
/m2 のコートボールの板紙を打抜加工して本考案のバ
ッグ・イン・ボックス外箱用ブランク板を作製した。こ
のブランク板には、図1に示したように、外箱の周壁
(2)を形成するために、6枚の周壁板(11,12,
13,14,15,16)と貼着片(22)とを縦の罫
線を介して連設し、外箱の天封鎖部群(1)を形成する
ために、第1周壁板(11)及び第2周壁板(12)の
上端に斜めの罫線を介して三角形状の貼着片(23,2
4)を連設し、その二つの貼着片の間に、折り込みのた
めの縦の罫線を有し、下方が楔状の欠切部(37)を成
す逆三角形状の折込部(34)を斜めの罫線を介して設
け、第3周壁板(13)の上端に注出口を突出するため
の欠切孔(36)を有した四角形状の天板(17)を横
の罫線を介して連設し、その天板の左端及び右端に三角
形状の傾斜板(19,21)を縦の罫線を介して連設
し、第4周壁板(14)及び第5周壁板(15)の上端
に斜めの罫線を介して三角形状の貼着片(25,26)
を連設し、その二つの貼着片の間に、折り込みのための
縦の罫線を有し、下方が楔状の欠切部(38)を成す逆
三角形状の折込部(35)を斜めの罫線を介して設け、
第6周壁板(16)の上端に貼着片(27)を横の罫線
を介して連設し、さらに、底封鎖群(3)を形成するた
めに、第1周壁板、第2周壁板、第4周壁板、第5周壁
板及び第6周壁板の下端に貼着片(28,29,31,
32,33)を横の罫線を介して連設し、第3周壁板の
下端に六角形状の底板(18)を連設した。
【0009】次に、図3及び図5に示した1.8リッタ
ーのバッグ・イン・ボックス(70)を作製するため
に、従来の製造工程を用いて、前述の本考案のブランク
板の裏面にプラスチック製の内袋(71)を貼着し、サ
ック貼りし、さらに、注出口(72)を熱融着したの
ち、ブランク板の折り畳みと貼着とによって容器を組み
立て、内容物を充填し、注出口にキャップ(73)を装
着した。なお、内袋のブランク板裏面への貼着は、外箱
の天板の裏面の全面及び第1周壁板,第2周壁板,第4
周壁板及び第5周壁板の上部と下部とに部分的に貼着し
た。
【0010】図3及び図4に示したように、作製した本
考案のブランク板を用いたバッグ・イン・ボックス(7
0)は、従来のもの(80)と形状が異なり、容器から
受ける感じも新しく意匠性に優れていた。また、注出の
し易さは、従来のものより注出時に容器をしっかりと保
持出来て注出し易かった。
【0011】
【考案の効果】本考案のバッグ・イン・ボックス外箱用
ブランク板を用いたバッグ・イン・ボックスは、従来の
ものと形状が異なりビンに近く新規性があり、しかも意
匠性が良いために、商品の展示効果に於いて、他の商品
との差別化が計れる。また、本考案のブランク板は、従
来の製造ラインで製箱が可能であり、その上、注出のし
易さが従来のものよりも大いに改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のバッグ・イン・ボックス外箱用ブラン
ク板の展開図である。
【図2】従来のバッグ・イン・ボックス外箱用ブランク
板の展開図である。
【図3】本考案のブランク板を用いて作製したバッグ・
イン・ボックスの斜視図である。
【図4】従来のブランク板を用いて作製したバッグ・イ
ン・ボックスの斜視図である。
【図5】本考案のブランク板を用いて作製したバッグ・
イン・ボックスの一部を切り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1……天封鎖部群 2……周壁 3……底封鎖部群 10……本考案のブランク板 11,12,13,14,15,16……周壁板 17,46……天板 18,47……底板 19,21,45……傾斜板 22,23,24,25,26,27,28,29,3
1,32,33, 51,52,53,54,55,56,57……貼着片 34,35,48,49……折込部 36,59……欠切孔 37,38,61,62,63,64……欠切部 40……従来のブランク板 41……背面板 42……左側面板 43……正面板 44……右側板 45……傾斜板 70……本考案のバッグ・イン・ボックス 71……内袋 72……注出口 73……キャップ 80……従来のバッグ・イン・ボックス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製の内袋が内在するバッグ・
    イン・ボックスの外箱用ブランク板に於いて、外箱の周
    壁を形成するために、6枚の周壁板と貼着片とを縦の罫
    線を介して連設し、外箱の天封鎖部群を形成するため
    に、第1周壁板及び第2周壁板の上端に斜めの罫線を介
    して三角形状の貼着片を連設し、その二つの貼着片の間
    、折り込みのための縦の罫線を有し、下方が楔状の欠
    切部を成す略逆三角形状の折込部を斜めの罫線を介して
    設け、第3周壁板の上端に注出口を突出するための欠切
    孔を有する四角形状の天板を横の罫線を介して連設し、
    その天板の左端及び右端に三角形状の傾斜板を縦の罫線
    を介して連設し、第4周壁板及び第5周壁板の上端に斜
    めの罫線を介して三角形状の貼着片を連設し、その二つ
    の貼着片の間に、折り込みのための縦の罫線を有し、下
    方が楔状の欠切部を成す略逆三角形状の折込部を斜めの
    罫線を介して設け、第6周壁板の上端に貼着片を横の罫
    線を介して連設し、さらに、底封鎖部群を形成するため
    に、第1周壁板、第2周壁板、第4周壁板、第5周壁板
    及び第6周壁板の下端に貼着片を横の罫線を介して連設
    し、第3周壁板の下端に六角形状の底板を横の罫線を介
    して連設したことを特徴とするバッグ・イン・ボックス
    外箱用ブランク板。
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JPS54162463A (en) * 1978-06-13 1979-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Semiconductor device and its manufacture
JPS57132911A (en) * 1981-02-04 1982-08-17 Hitachi Ltd Equipment for both internal turning and internal shaping

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