JP2553281B2 - 水晶振動子を有する発振回路 - Google Patents

水晶振動子を有する発振回路

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JP2553281B2 JP4161130A JP16113092A JP2553281B2 JP 2553281 B2 JP2553281 B2 JP 2553281B2 JP 4161130 A JP4161130 A JP 4161130A JP 16113092 A JP16113092 A JP 16113092A JP 2553281 B2 JP2553281 B2 JP 2553281B2
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仁顕 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水晶振動子を有する発振
回路、特に水晶振動子を、その基本波振動周波数の奇数
倍のオーバートーンで駆動するようにしたオーバートー
ン水晶発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーバートーン水晶発振回路は、水晶振
動子を、その基本波f0の奇数倍のオーバートーン周波数
3f0、5f0、7f0などで駆動させるようにした水晶発振
回路である。発振周波数が、例えば20MHz 以上の水晶発
振回路においては、周波数が高いために、基本波で駆動
される水晶振動子を形成することが困難になるので、オ
ーバートーン水晶発振回路が実用されている。
【0003】図4は従来のオーバートーン水晶発振回路
の代表的な構成を示す回路図である。水晶振動子1を、
コイル2および可変コンデンサ3と直列に、トランジス
タ4のコレクタ─ベース間に接続し、ベース─エミッタ
間にはコンデンサ5を接続し、さらにコレクタ─エミッ
タ間にコンデンサ6およびコイル7より成る並列共振回
路8を接続している。オーバートーン水晶振動子は、基
本波、3次オーバートーン、5次オーバートーンと徐々
にインピーダンスが高くなるのが一般的であるので、コ
イル2および可変コンデンサ3より成る直列共振回路を
水晶振動子1と直列に接続し、この可変コンデンサを調
整して所望のオーバートーンで振動させるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
オーバートーン水晶発振回路においては、水晶振動子1
と直列にコイル2および可変コンデンサ3より成る直列
共振回路を接続し、この直列共振回路の共振周波数を所
望のオーバートーンの振動周波数に設定するようにして
いる。すなわち、希望する高次の選択性同調回路を設け
ている。しかし、水晶振動子によっては、3次のオーバ
ートーンの周波数におけるインピーダンスが大き過ぎた
り、基本的なインピーダンスの関係が発振回路に対して
変わらないため、可変コンデンサ3による調整は非常に
面倒であり、ときとして基本波で発振してしまうことも
ある。
【0005】また、CMOSインバータ等で発振させる場合
には、選択性同調回路を接続することが難しく、そのた
めに水晶振動子に接続するコンデンサの容量を小さくす
るようにしているが、オーバートーンを取り出すために
容量の依存性が高く、例えば3次オーバートーンを取り
出す選択性同調回路を接続しても、基本波におけるイン
ピーダンスが3次オーバートーンにおけるインピーダン
スよりも小さくなるため、基本波で発振してしまうこと
がある。特に、3次オーバートーン用の水晶振動子を用
いたCMOSインバータでは5次のオーバートーンを取り出
すことは非常に困難である。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の欠点を解
消し、目的とするオーバートーンを安定にかつ容易に取
り出すことができる水晶振動子を有する発振回路を提供
しようとするものである。
【0007】本発明による水晶振動子を有する発振回路
は、基本波用の水晶振動子と直列に、基本波振動周波数
を共振周波数とする非選択性同調回路を接続し、これら
水晶振動子および非選択性同調回路を含めた帰還路の基
本振動周波数におけるインピーダンスを相対的に高くし
て3次オーバートーン振動周波数で発振させるようにし
たことを特徴とするものである。さらに、本発明による
水晶振動子を有する発振回路は、3次オーバートーン用
の水晶振動子と直列に、この3次オーバートーン振動周
波数を共振周波数とする非選択性同調回路を接続し、こ
れら水晶振動子および非選択性同調回路を含めた帰還路
の3次オーバートーン振動周波数におけるインピーダン
スを相対的に高くして5次オーバートーン振動周波数で
発振させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】上述した本発明による水晶振動子を有する
発振回路においては、非選択性同調回路の共振周波数を
水晶振動子の基本信号周波数として3次オーバートーン
を希望する発振周波数として発生させたり、非選択性同
調回路の共振周波数を水晶振動子の3次オーバートーン
振動周波数として5次オーバートーンを希望する発振周
波数として発生させることができる。すなわち、本発明
においては、水晶振動子と直列に非選択性同調回路を接
続することによって、目的とするオーバートーン以外の
周波数における帰還路のインピーダンスを、目的とする
周波数に対するインピーダンスに対して相対的に高くす
ることができ、したがって水晶振動子は希望するオーバ
ートーンで容易にかつ安定して発振することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明による水晶振動子を有する発振
回路の基本的な構成を示す回路図である。本発明におい
ては、トランジスタ11のベース−コレクタ間に、水晶振
動子12と、コンデンサ13およびコイル14の並列共振回路
より成る非選択性同調回路15とを直列に接続して帰還路
を構成する。また、トランジスタ11のベース−エミッタ
間には、固定コンデンサ16および可変コンデンサ17の並
列回路を接続し、コレクタ−エミッタ間にはコンデンサ
18を接続し、コレクタに接続した出力コンデンサ19より
出力を取り出す。
【0010】例えば、水晶振動子12として基本波用のも
のを用い、非選択性同調回路15を基本波周波数に同調さ
せると、水晶振動子12および非選択性同調回路15を含め
た帰還路の基本波に対するインピーダンスは3次オーバ
ートーンに対するインピーダンスに比較して相対的に高
くなり、したがって水晶振動子12は基本波では発振せ
ず、3次オーバートーンで容易かつ安定に発振するよう
になる。また、水晶振動子12として3次オーバートーン
用の水晶振動子を用い、非選択性同調回路15の共振周波
数を3次オーバートーンの周波数に設定すると、3次オ
ーバートーンに対する水晶振動子12および非選択性同調
回路15を含めた帰還路のインピーダンスは高くなり、5
次オーバートーンを安定して得ることができる。
【0011】図2は本発明によるオーバートーン水晶発
振回路の一実施例の構成を示す回路図である。本例では
3次オーバートーン用の水晶振動子21と直列にコンデン
サ22およびコイル23より成る非選択性同調回路24を接続
する。水晶振動子21の基本波周波数は8MHz であり、非
選択性同調回路24の共振周波数はこの基本波周波数の3
倍の24MHz に設定して5次オーバートーンの40MHz を取
り出すものである。水晶振動子21の他端は、固定コンデ
ンサ25および可変コンデンサ26の並列回路を経て接地
し、非選択性同調回路24の他端はトランジスタ27のベー
スに接続する。このトランジスタ27のベースはポテンシ
ョメータを構成する抵抗28および29の接続点に接続する
とともにコンデンサ30および31を経て接地する。これら
のコンデンサ30および31の接続点は、トランジスタ27の
エミッタに接続するとともに抵抗32を経て接地する。さ
らに、トランジスタ27のコレクタは、抵抗33を経て電源
正端子34に接続し、この電源正端子はコンデンサ35を経
て接地する。また、トランジスタ27のコレクタは出力コ
ンデンサ36を経て出力端子37に接続する。
【0012】本例の水晶振動子21のインピーダンスは、
基本波周波数、3次オーバートーンおよび5次オーバー
トーンのそれぞれに対して22.4Ω、13.0Ωおよび30.3Ω
であるが、非選択性同調回路24を含めた帰還路のインピ
ーダンスは、それぞれ24.6Ω、600 Ωおよび48.7Ωとな
る。すなわち、3次オーバートーンに対するインピーダ
ンスが相対的に高くなっており、その結果として5次オ
ーバートーンで安定に発振するようになる。
【0013】図3は本発明によるオーバートーン水晶発
振回路の第2の実施例の構成を示すものであり、本例で
はCMOSインバータを使用している。水晶振動子41と直列
に、コンデンサ42およびコイル43の並列共振回路より成
る非選択性同調回路44を接続する。水晶振動子41の他端
はコンデンサ45を経て接地し、非選択性同調回路44の他
端はコンデンサ46を経て接地する。また、水晶振動子41
と非選択性同調回路44との直列回路と並列に、帰還抵抗
47およびインバータ48を接続する。
【0014】本例においては、非選択性同調回路44を、
水晶振動子41の基本周波数に同調させ、3次オーバート
ーンを出力するものである。すなわち、水晶振動子41と
して、基本波周波数が22.909MHz のものを用いる。この
水晶振動子41の基本波周波数におけるインピーダンス4.
5 Ωであり、3次オーバートーンにおけるインピーダン
スが8.0 Ωである。非選択性同調回路44の共振周波数を
基本波周波数に等しい約22MHz に設定することによっ
て、3次オーバートーンを安定に得ることができる。こ
の場合の水晶振動子41および非選択性同調回路44を含め
た帰還路のインピーダンスは、基本波周波数に対して60
0 Ω以上であり、3次オーバートーンに対しては13.2Ω
である。
【0015】また、水晶振動子41として、基本波周波数
が8MHzで、基本波周波数、3次オーバートーンおよび5
次オーバートーンにおけるインピーダンスが、それぞれ
22.4、13.0および30.3Ωの水晶振動子を用い、非選択性
同調回路44の共振周波数を3次オーバートーンの周波数
に等しい24MHz に設定することによって、5次オーバー
トーンを安定して取り出すことができる。この場合の水
晶振動子41および非選択性同調回路44を含めた帰還路の
インピーダンスは、基本波周波数、3次オーバートーン
および5次オーバートーンに対して、それぞれ24.6Ω、
600 Ωおよび48.7Ωである。
【0016】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、幾多の変更や変形を加えることができる。例
えば、上述した非選択性同調回路またはその周辺の回路
をも含めた回路を水晶振動子のハウジング内に一体に組
み込んで、一つの電子部品として構成することもでき
る。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明による水晶振動子
を有する発振回路においては、基本波用の水晶振動子を
用い、非選択性同調回路を基本波周波数に同調させるこ
とによって、3次オーバートーンを容易かつ安定に取り
出したり、3次オーバートーン用の水晶振動子を用い、
非選択性同調回路を3次オーバートーンに同調させるこ
とによって5次オーバートーンを容易かつ安定に取り出
すことができる。また、本発明によるオーバートーン発
振回路を示す図1と、従来のオーバートーン水晶発振回
路を示す図4とを比較すれば明らかなように、本発明に
おいては希望するオーバートーンの選択性回路が必要で
なくなり、回路構成も簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による水晶振動子を有する発振
回路の基本的構成を示す回路図である。
【図2】図2は、本発明によるオーバートーン水晶発振
回路の一実施例の構成を示す回路図である。
【図3】図3は、本発明によるオーバートーン水晶発振
回路の他の実施例の構成を示す回路図である。
【図4】図4は、従来のオーバートーン水晶発振回路の
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11 トランジスタ 12 水晶振動子 13 コンデンサ 14 コイル 15 非選択性同調回路 18 コンデンサ 19 出力コンデンサ 21 水晶振動子 22 コンデンサ 23 コイル 24 非選択性同調回路 27 トランジスタ 36 出力コンデンサ 41 水晶振動子 42 コンデンサ 43 コイル 44 非選択性同調回路 45, 46 コンデンサ 47 抵抗 48 インバータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本波用の水晶振動子と直列に、基本波
    振動周波数を共振周波数とする非選択性同調回路を接続
    し、これら水晶振動子および非選択性同調回路を含めた
    帰還路の基本振動周波数におけるインピーダンスを相対
    的に高くして3次オーバートーン振動周波数で発振させ
    るようにしたことを特徴とする水晶振動子を有する発振
    回路。
  2. 【請求項2】 3次オーバートーン用の水晶振動子と直
    列に、この3次オーバートーン振動周波数を共振周波数
    とする非選択性同調回路を接続し、これら水晶振動子お
    よび非選択性同調回路を含めた帰還路の3次オーバート
    ーン振動周波数におけるインピーダンスを相対的に高く
    して5次オーバートーン振動周波数で発振させるように
    したことを特徴とする水晶振動子を有する発振回路。
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