JP2552575B2 - 便器付きベッド - Google Patents

便器付きベッド

Info

Publication number
JP2552575B2
JP2552575B2 JP2250031A JP25003190A JP2552575B2 JP 2552575 B2 JP2552575 B2 JP 2552575B2 JP 2250031 A JP2250031 A JP 2250031A JP 25003190 A JP25003190 A JP 25003190A JP 2552575 B2 JP2552575 B2 JP 2552575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
bed
toilet bowl
discharge pipe
rubber tubes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2250031A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04129554A (ja
Inventor
賢輝 徳永
剛 板垣
孝英 柿沼
真一 赤平
久一 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP2250031A priority Critical patent/JP2552575B2/ja
Publication of JPH04129554A publication Critical patent/JPH04129554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552575B2 publication Critical patent/JP2552575B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は身体の不自由な患者や寝たきり老人等に使用
される便器付きベッドの改良に関する。
[従来の技術] 従来,この種のベッドとしては特開昭58−81038号公
報に開示されているように空気マットで貫通孔を開閉す
るもの,実開昭62−194336号公報に開示されているよう
に排便後に便器を水洗するもの,および米国特許第3,94
3,583号明細書並びに米国特許第4,754,508号明細書に開
示されているように補助マットレスや便器を駆動装置で
移動させるものが知られていた。
[発明が解決しようとする課題] ところで,前記した従来のものには以下に述べるよう
な問題点(課題)があった。
即ち,特開昭58−81038号公報に開示のベッドでは,
臀部にクッション性をもたせるために空気マットを柔ら
かくするとこのマットでは貫通孔を密閉できず,排便後
に臭いが漂う不具合さがある。
また,米国特許第3,943,583号明細書および米国特許
第4,754,508号明細書に開示のベッドでは,補助マット
レスや便器を移動させるための複雑でかつ大掛かりの駆
動装置が必要であり,製造コストが高い欠点があった。
また,実開昭62−194336号公報に開示のベッドにおい
ては,***物が水で洗い流されるため衛生的であるもの
の,便器の使用時,この便器が乾いていると***物がこ
びり付き易いという欠点があった。このため,便器に付
着した***物を洗い流しにくく,かつまた,洗い流すた
めに多量の水を使用しなければならなかった。
本発明は上記従来のものの課題(問題点)を解決する
ようにした便器付きベッドを提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明はマットと,このマットに形成された貫通口に
取り付けられる便器と,この便器内の***物を排出する
排出管とを備えた便器付きベッドにおいて,前記便器に
は収縮してこの便器の便口を開き,膨張して臀部を支え
るパッドを設け,前記排出管にはこの管路を開閉するバ
ルブを設けた便器付きベッドに関する。
この場合,パッドを複数個のゴムチューブで構成した
便器付きベッドとすることが望ましい。
また,パッドを複数組ゴムチューブで構成し,前記排
出管の管路をバルブにより閉じた状態で,一方の組のゴ
ムチューブと他方の組のゴムチューブとを交互に膨張,
収縮させるようにした便器付きベッドとすることが望ま
しい。
また,バルブを,膨張して排出管の管路を閉じ,収縮
してこの管路を開くゴムボールで形成した便器付きベッ
ドとすることができる。
また,マットと,このマットに形成された貫通口に取
り付けられる便器と,この便器内の***物を排出する排
出管とを備えた便器付きベッドにおいて,前記排出管に
はこの管路を排便前に閉じ排便後に開くバルブを設け,
前記便器には排便前にこの便器内で泡を発生させるため
の注入口と,排便時に収縮してこの便器の便口を開くパ
ッドとを設けた便器付きベッドとすることが望ましい。
[作用] 本発明は,マットに貫通口を形成した便器付きベッド
において,便器には収縮してこの便器の便口を開き,膨
張して臀部を支えるパッドを設けたため,病臥人が排
便,排尿をするときは,このパッドを構成する複数個の
ゴムチューブの内,中央位置のゴムチューブを両側へ収
縮させて開けば,下方に位置する便器の便口が開かれ
る。
ここで排便,排尿をすると,***物は便器より排出管
を経て便槽へと排出される。
排便,排尿後は,パッドの各ゴムチューブを膨張させ
ることにより,これらゴムチューブが便器を覆って臀部
を支える補助マットとして機能する。
この場合,パッドは臀部にクッション性をもたせるた
めに膨張時にも柔軟さをもたせる必要があり,このた
め,ゴムチューブ間や便器との間に隙間ができることに
なるが,排便,排尿後に排出管の管路をバルブで密閉す
るため,ただちに,***物を捨てなくても臭いが便口か
ら貫通口を経て室内へ放出されることはない。
また,臀部を支えている複数個のゴムチューブを送排
気装置の操作で交互に膨張,収縮させることにより一種
のマッサージ効果が得られ,かつこの膨張,収縮時にお
いても排出管の管路がバルブで密閉されているため,排
泄物の臭いが室内へ放出されることはない。
また,排便する前にバルブを閉じて便器内で泡だたせ
て後,この中に排便し,その後バルブを開くことによっ
て***物を急激に便槽へ落下させ除去することができる
ため,いかなる性質の大便(軟便,硬便)であっても便
器に付着することがなく便器が汚れることはない。な
お,この泡により便器内の糞便の臭いが封じ込められ
る。
また,排便後は便器内を洗浄した後,バルブを閉じて
この便器内を水で満たすと共に,パッドのゴムチューブ
全てを収縮させることにより臀部を下げて便器内の水に
浸し,この水を泡立てることによって座浴が行える。
[実施例] 以下図面に示す実施例により本発明を具体的に説明す
る。
第1図は便器付きベッドの要部縦断正面図であり,1は
キャスター2を有するベッドフレーム3にマット4を載
置したベッド本体で,このマット4の略中央部にはこの
マットを貫通する方形状の貫通口5が形成されている。
なお,マット4はスプリング(図示せず)等が収納さ
れた一般のマット4aと空気が封入されたエアーマット4b
とで構成されており,図示の如く3分割されて排便,排
尿時に上半身を起こせるようになっている。
そして,この貫通口5と連通するように便器6をベッ
ドフレーム3に設けると共に,この便器内の中央と周囲
にはパッド7を構成する例えば5個の膨張,収縮自在の
棒状のゴムチューブ7a〜7eを第2図,第3図に示す如く
並べて設けてある。
更に詳述すると,ゴムチューブ7a〜7eはFRP(繊維強
化プラスチック)等の樹脂で形成された便器6の上に固
定されており,それらの配列は臀部の真下位置に4本の
ゴムチューブ7a〜7dが縦方向(ベッドの長手方向)に並
べられていると共に,第4図に示すように2本のゴムチ
ューブ7a,7bは両外側のゴムチューブ7c,7dより少し大径
で僅かに下がって配列されて収縮するときに両側へ開く
ようになっており,残る1本のゴムチューブ7eは腰部の
真下に位置するように,横向きに配置されている。
即ち,第5図〜第8図に示すように,上記5個のゴム
チューブ7a〜7eの内,ゴムチューブ7c,7dおよび7eで便
座を構成し,一方,ゴムチューブ7a,7bにより便器6の
便口8を開閉し,これらゴムチューブ7a〜7eから成るパ
ッド7で病臥人9の臀部9aを支えるようになっている。
なお,ゴムチューブ7eは臀部9aを支持するために設け
る方が望ましいが,省略することも可能である。
更に,これらゴムチューブ7a〜7eはベッド本体1の下
方に設けた送排気装置10のエアーコンプレッサ10aおよ
び真空ポンプ10bに夫々ホース11a,11bで個々に接続され
ている。
12は便器6と一体に形成された排出管で,床上に設置
された便槽13と接続されている。
14は排出管12の管路(以下排出管路という)12aを開
閉する略球状のゴムボールで形成されたバルブで,送排
気装置10とホース11cで接続され,窪部12bに固着されて
いる。
15は座浴用あるいは病臥人9の肛門等の***器(以下
局部という)9bや便器6用の洗浄水が放出される温水供
給口,16は洗剤または石鹸液を注入する注入口,17は温水
を泡立てさせるための空気吐出口,18は温風吹出口,19は
臭気の吸引口,20は孔で,この孔20から一対のノズル管2
1aおよび21bが第9図の如く出入りする。なお,ノズル2
1aは臀部の洗浄用,ノズル21bは女性用の局部洗浄用の
ものである。
22は座浴あるいは局部9bおよび便器6用の洗浄水を貯
溜している温水槽,23はエアーコンプレッサ10aや真空ポ
ンプ10等を作動させるための各スイッチ24が設けられて
いる操作盤,25は臭気の吸引口19に接続された臭気管,26
はこの臭気管に接続された吸引ポンプ,27は一端がこの
吸引ポンプに接続され,他端が脱臭槽28に接続された
管,29は排便時に第10図(A)の如く開いて第10図
(B)に示すように病臥人9の局部9bを隠すのに使用さ
れ,通常時は第10図(C)に示すようにパッド7を覆う
カバーとして用いられる上掛けである。
なお,上記した各ゴムチューブ7a〜7eおよびバルブ14
の膨張,収縮に使用する空気は油等の他の流体で代替す
ることができる。
次に,この作用を説明すると,先ず通常のベッドとし
て使用する際には,送排気装置10のエアーコンプレッサ
10aを駆動して各ゴムチューブ7a〜7eを第3図,第4図
に示すように膨張させておく。
この場合,中央のゴムチューブ7a,7bは突き合わされ
平面状態を保つものである。この状態で病臥人9はマッ
ト4を平らにして寝ればよい。
このとき,臀部9aはゴムチューブ7a,7bと,ゴムチュ
ーブ7c,7d,7eとで支えられる。
ここにおいて,病臥人9が排便,排尿(***と省略す
ることがある。)をする場合,先ず第1図に示すように
マット4の背もたれ部4cを起こし,脚部4dを少し下げて
病臥人9を座らせる。
この後,送排気装置10の空気吸引用の真空ポンプ10b
を駆動しゴムチューブ7a,7bの空気を強制的に吸引して
収縮させることにより,第5図,第6図に示すように中
央に便口8が開かれ,膨張しているゴムチューブ7c〜7e
が便座として機能する。
そして,第6図に示すようにバルブ14で排出管路12a
を閉じて,温水供給口15から一定量の温水をポンプ等で
便器6内に給水し貯め,さらに注入口16から液状の洗剤
または洗剤の高濃度水液を定量ポンプで添加させると共
に便器6の底部の空気吹出口17により空気を供給して便
器6内に泡30を立たせる。
特に,洗剤の泡を利用するときは温水を用いた方が効
果的である。そしてこの中に排便をする。
通常は便器6に貯めるのは水で十分であるが,洗剤の
泡立てを利用すると,より少量の水で水処理が可能であ
り,且つこの泡で便器6内で泡立てる代わりに,予め別
の容器(図示せず)内で洗剤と水との混合液をエアーポ
ンプで泡立たせ,この泡を便器6内に注入口16から供給
すると便器6内が多量の泡で充満され,この泡により便
器6内の糞便31の臭いが一層確実に封じ込められるた
め,臭いが室内に漂うことはない。
また,洗剤としては油脂系洗剤と合成洗剤のいずれで
も良いが,油脂系洗剤は合成洗剤よりも泡が早くなくな
るため,便槽13内を泡が充満する恐れはなく,油脂系洗
剤の方が好ましい。
しかも,排便時には,この泡により糞便31は便器6の
壁面に付着せず完全に便槽13へと洗い流すことができ
る。
なお,用便時には臭気管25を通じ臭気が吸引口19から
吸引されている。
この臭気排出装置について第11図を用いて補足説明す
れば次の通りである。
即ち,臭気管25に接続された吸引ポンプ26の一端が接
続され,他端が100ミクロン程度の多数の孔が開いてい
るガラス製フイルター32あるいはセラミックス製フイル
ターに接続されている管27,水あるいは脱臭用の水溶液
(例えば,脱臭剤等が添加されている水)を貯溜してい
る脱臭槽28,脱臭された空気を室内に排気するための管3
3を設けて臭気排出装置を構成している。
なお,図示しないが,さらに植物性ハーブ等の芳香剤
を排出される孔を設けて用便後これを排出するようにす
れば臭気防止効果はさらに助長される。
ところで,病臥人9が用便をし終わると,バルブ14は
収縮され,第8図に示すように偏平状態で排出管12の窪
部12b内に収まり,排出管路12aを流れる***物が付着し
にくくなっており,温水供給口15からの洗浄水によっ
て,便器6やゴムチューブ7a,7bの汚れが洗い流され
る。
なお,この洗浄水に殺菌剤を混入することにより,便
器6やゴムチューブ7a,7bに付着した大腸菌が殺され,
清潔に保たれる。
また,これと同時に,用便後の臀部を洗浄するため
に,第9図に示すように便器6から出入自在のノズル管
21aおよび21bを図示のように伸ばして温水をシャワー状
に臀部および局部に吹きかけて糞尿を洗い落とした後,
温風吹出口18から温風を吹き出して臀部および局部を乾
かすようにする。次いで,バルブ14内に空気が注入され
て排出管路12aが閉じられると,温水供給口15から洗浄
水(温水)が供給され,便器6内に洗浄水が溜められる
と共に,ゴムチューブ7c〜7e内の空気が排出され,第13
図のように病臥人9の局部9bが便器6に溜まった洗浄水
内に浸される。
次に,空気吹出口17から洗浄水中に吹き出される温風
により泡が生成され,局部9bが洗浄水とこの泡によって
洗浄される。
この局部9bの洗浄水中に吹き出される空気は暖められ
た空気であるため,たとえ冬季のように室内気温の低い
時期であっても,洗浄用の温水温度が低下しにくく,病
臥人9の局部9bは適温の温水によって快適に洗浄され
る。
病臥人9の局部9bを洗浄後,バルブ14内の空気が排出
されて排出管路12aが開かれるので,使用済みの洗浄水
が便槽13へ排出される。
使用済みの洗浄水が便器6内から排出されると,ゴム
チューブ7c〜7eは空気が注入されて膨張すると共に,バ
ルブ14も空気が注入されて膨張される。
そして,温風吹出口18から温風が吹出され,病臥人9
の局部9bが乾かされる。
第14図は上記した本発明の実施例における操作盤23か
らの制御動作によって行われる各ゴムチューブ7a〜7eお
よびバルブ14の膨張,収縮,洗浄用の水,石鹸液,空気
等の供給などの各種操作を工程的に示したフローチャー
トで,これらの制御は操作盤23内に内蔵されるマイクロ
コンピュータ等の演算処理装置の制御プログラムに基づ
いて適正に行うようになっている。
***後にはゴムチューブ7a,7b,7cが送排気装置10のエ
アーコンプレッサ10aの駆動により膨張して中央で突き
合わされるが,ゴムチューブ7a〜7eは臀部9aが床ずれし
ないように緊張時にも柔軟さをもたせるためにゴムチュ
ーブ7a〜7eや便器6との間に隙間ができている。
しかしながら,エアーコンプレッサ10aの駆動により
バルブ14が膨張して排出管路12aが密閉されるため,排
泄後ただちに***物を捨てなくても臭いが便口8から貫
通口5を経て放出されることはない。
なお,***後は再びマット4の背もたれ部4cを倒して
病臥人9は安静状態に戻れるようになっている。
この安静時には,臀部における褥瘡(床ずれ)防止の
ためにゴムチューブ7a,7dとゴムチューブ7b,7c,7eとを
エアーコンプレッサ10a,真空ポンプ10bにより第15図〜
第18図に示すように交互に膨張,収縮させて臀部9aを支
える箇所を例えば20〜30分ごとの周期で変えることによ
り臀部9aの血行が悪くなるのを防止でき,また,この周
期を短くすることによりマッサージ効果が得られる。
このとき,バルブ14を閉じておくことにより便槽13内
の臭いが便口8から貫通口5を経て室内へ放出されるこ
とはない。
第19図(A),(B)はこのようなマッサージ機能を
付与する場合の各ゴムチューブ−7a〜7eに対する膨張,
収縮の制御の一例を示す。
同図(A)はゴムチューブ7a〜7eだけを取り出して描
いたもの,同図(B)はこれらのゴムチューブ7a〜7eに
対する周期的な制御を示すもので,同図中「硬」とは当
該ゴムチューブを膨張させて硬状態とさせる区間を,ま
た,「軟」とは当該ゴムチューブを幾分収縮させて軟状
態とさせる区間を示す。
なお,これらの制御は操作盤23中に内蔵するマイクロ
コンピュータ等を用い,予めプログラムによって所要の
制御モードを作成しておき行えば良い。
次に第20図〜第21図によって上述した便槽の構成につ
いて詳細に説明する。なお,各図においてこれまで説明
した構成と対応する部分には同一の符号を付してある。
この便槽13はバケツ状の容器34と,この蓋35とから構
成され,把手36を側部に取付けた容器34の口部34aに蓋3
5を嵌め合わせるようにしたものであり,かつこの蓋35
には,排出管12を接合することで***物を入れるための
開口部37を有し,また蓋35の裏には容器34の内周にほぼ
等しい環状突起38を設けて容器34との接合を確実とし,
また前記開口部37の下部位置には横方向へ格納される小
型板状の扉39が扉保持用ガイド40にスライド自在に取り
付けられている。
41は蓋35の開口部37の片側縁上部に突出して設けられ
た排出管12の管径よりも少し広い湾曲状を有する案内
部,42は蓋35の着脱を容易にするための蓋用把手であ
る。
また,43は小型扉39の上部の一端に設けられた湾曲状
突起で,この突起43の曲面にゴム磁石または,マジック
ファスナー等の接合部材44を取り付け,この接合部材44
に対応する同材質よりなる接合部材45を排出管12の外周
に設けている。
次に,この作用を説明すると,先ずこの便槽13をベッ
ド本体1の下部にセットするには,手で持つか,また
は,台車(図示せず)を利用して便槽13を介護人がベッ
ド本体1の排出管12の先端開口に向けて水平方向に押し
込む。
この場合,便槽13の蓋35に設けてある接合部材44付き
の突起43及び案内部41が前向きとなるようにする。
この状態で,便槽13を押し込めば,便器6の排出管12
の下端部が蓋35に設けた湾曲状の案内部41の開口に案内
されると共に,排出管12の外周に設けた接合部材45に,
蓋35に設けた接合部材44が接合し位置決めされる(第21
図(A)参照)。
さらに,便槽13を押し込めば,蓋35の扉39が排出管12
で押されてガイド40に沿って摺動しながら後退し,蓋35
の開口部37が開いて,この開口部37に排出管12が嵌まり
合った状態となる(第21図(B)参照)。
この状態で,ベッド本体1上の病臥人9が***する
と,この***物は便器6から排出管12を経て扉39の開口
部37から容器34内に落下する。
一方,便槽13が***物で一杯となり廃棄する場合に
は,前記とは逆に便槽13をベッド本体1より手前側(横
方向)へ引き出せばよい。
即ち,便槽13をセット時と逆の方向に移動させれば,
扉39はこの接合部材44が排出管12側の接合部材45に接合
されているため,逆に扉39が開口部37側へ引き出され,
開口部37が自動的に閉塞される。
その後,便槽13を廃棄すべき場所に把手36をもって介
護人が運ぶか,台車で運び,そこで蓋35を外して***物
を廃棄する。
この後,容器34内を洗浄して蓋35を被せ,再びベッド
本体1の床下に押し込み,排出管12の下端にセットすれ
ばよい。
以上述べた本発明の便器付きベッドは,例えば個室の
重病な病臥人を対象とし,ベッドの下に個別の便槽を配
置するものについて説明した。しかし,大病院において
は,複数人の同程度の病人を対象として一部屋にこの種
便器付きベッドを複数台配置し,共通の大型の便槽に排
泄物を集める施設が求められることが予想される。
第22図はこのような要望に答えるための本発明の他の
実施例を示すものである。
同図において,1a〜1cは夫々本発明による便器付きベ
ッドのベッド本体,46はこのベッド本体1a〜1cが設置さ
れている病院の入院室や老人ホームの部屋,6a〜6cは夫
々便器,12a〜12cは夫々排出管,47a〜47d及び48は排出管
12a〜12cと接続された下水配管,49は下水配管47dを塞ぐ
蓋,50は大型の便槽,51は廃棄用の下水配管である。
このようにすれば,病臥人が多数収容されている病室
においても本発明による便器付きのベッドを有効に用い
ることが可能である。
[発明の効果] 本発明の便器付きベッドはマットの貫通口に取り付け
られた便器に設けられ,収縮してこの便器の便口を開
き,膨張して臀部を支えるパッドと,便器の排出管に設
けられ,この管路を開閉するバルブとを備えて構成する
もので,次に述べるような優れた効果を有する。
排便時にはマットに病臥人を寝かせたままで,便口を
パッドの収縮により開くことができ,且つ,排便しない
時はパッドを膨張・収縮をさせることにより臀部の床ず
れを防止することができる。
この場合,パッドは臀部にクッション性を与えるため
に膨張時にも柔軟さをもたせているので,便口を完全に
は密閉できないが,バルブにより排出管路を閉ざすよう
にしているため,便槽内の***物の臭いが便口から室内
へ放出されることはない。
特に,上記のパッドを複数個の棒状のゴムチューブで
形成し,これらのゴムチューブの膨張,収縮を一定の順
序で交互に行うことにより病臥人の臀部に対し有効なマ
ッサージ効果をもたらすことができる。
また,バルブをゴムボールで形成し,用便後にこのゴ
ムボールを膨張させて排出管路を閉ざすことにより,便
槽側と密閉状態に遮断されるため排便後の臭気が室内に
放出されることがなく,臭いによる不快感を確実に一掃
することができる。
また,本発明によれば,排便する際に,バルブで排出
管路を閉ざして,予め便器内を泡立たせた後,この中に
排便することにより,いかなる性質の糞便(軟便,硬
便)であっても便器に付着することがなく便器が汚れる
ことはない。
しかも,泡により糞便の臭いが封じ込められるため室
内に漂うことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の便器付きベッドの装置全体を示す一部
縦断正面図,第2図および第9図は夫々便器部分の斜視
図である。 第3図,第5図,第7図,第12図,第15図および第17図
は夫々要部である便器部周辺の平面図,第4図,第6
図,第8図,第13図,第16図および第18図は夫々第3
図,第5図,第7図,第12図,第15図および第17図のIV
−IV,VI−VI,VIII−VIII,XIII−XIII,XVI−XVIおよびXV
III−XVIII線での断面図である。 第10図(A)〜(C)は夫々本発明のベッドの要部の使
用態様を示すための斜視図である。 第11図は臭気排出系統を示す系統図,第14図は操作盤か
らの制御操作によって行われる本発明の便器付きベッド
の各工程を示したフローチャート,第19図(A)および
(B)は夫々ゴムチューブ7a〜7eの配置を示す平面図お
よびこれらのゴムチューブに対するマッサージ機能を与
えるための制御態様を示す説明図である。 第20図〜第21図は本発明の便器付きベッドに適用可能な
着脱可能の便槽を示すもので,その内,第20図(A)及
び(B)は夫々便槽の斜視図,第21図(A)及び(B)
は夫々便槽の縦断正面図である。 第22図は本発明の他の実施例を示す正面図である。 4:マット 5:貫通口 6:便器 7:パッド 7a〜7f:ゴムチューブ 8:便口 12:排出管 12a:管路(排出管路) 13:便槽 16:注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤平 真一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川島 久一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−168159(JP,A) 特開 昭57−52452(JP,A) 特開 昭51−98196(JP,A) 実開 昭59−172421(JP,U) 実開 昭57−95127(JP,U) 実開 昭56−138625(JP,U) 実開 昭54−166156(JP,U) 実開 昭52−31292(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マットと,このマットに形成された貫通口
    に取り付けられる便器と,この便器内の***物を排出す
    る排出管とを備えた便器付きベッドにおいて,前記便器
    には収縮してこの便器の便口を開き,膨張して臀部を支
    えるパッドを設け,前記排出管にはこの管路を開閉する
    バルブを設けたことを特徴とする便器付きベッド。
  2. 【請求項2】パッドを複数個のゴムチューブで構成した
    請求項1記載の便器付きベッド。
  3. 【請求項3】パッドを複数組ゴムチューブで構成し,前
    記排出管の管路をバルブにより閉じた状態で,一方の組
    のゴムチューブと他方の組のゴムチューブとを交互に膨
    張,収縮させるようにした請求項1または2記載の便器
    付きベッド。
  4. 【請求項4】バルブを,膨張して排出管の管路を閉じ,
    収縮してこの管路を開くゴムボールで形成した請求項1
    記載の便器付きベッド。
  5. 【請求項5】マットと,このマットに形成された貫通口
    に取り付けられる便器と,この便器内の***物を排出す
    る排出管とを備えた便器付きベッドにおいて,前記排出
    管にはこの管路を排便前に閉じ排便後に開くバルブを設
    け,前記便器には排便前にこの便器内で泡を発生させる
    ための注入口と,排便時に収縮してこの便器の便口を開
    くパッドとを設けたことを特徴とする便器付きベッド。
JP2250031A 1990-09-21 1990-09-21 便器付きベッド Expired - Fee Related JP2552575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250031A JP2552575B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 便器付きベッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250031A JP2552575B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 便器付きベッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04129554A JPH04129554A (ja) 1992-04-30
JP2552575B2 true JP2552575B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=17201807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2250031A Expired - Fee Related JP2552575B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 便器付きベッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552575B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100371683B1 (ko) * 2001-01-26 2003-02-14 곽광근 간병용 침대
JP5131692B2 (ja) * 2008-03-27 2013-01-30 シーアイエンジニアリング有限会社 介護用***物処理装置
CN106176110A (zh) * 2016-07-20 2016-12-07 李红宾 大小便收集处理的方法和采用该方法的大小便护理装置
KR102484895B1 (ko) * 2022-05-02 2023-01-04 장종호 환자용 침대의 배변 처리 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04129554A (ja) 1992-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5077845A (en) Bed with built-in commode
US20030181880A1 (en) Self cleaning garment with portable cleaning apparatus suitable for incontinent individuals and the like
JP2003514620A (ja) とりわけ寝たきりの人用のトイレット装置
KR20120005922U (ko) 휠체어형 탈착의가 필요없는 분뇨 자동 청소기
KR101579889B1 (ko) 자동배변 처리장치의 컵유닛 분사노즐
US5241712A (en) Invalid toliet seat
KR20070006303A (ko) 배변기를 구비하는 환자용 매트리스 시스템
KR101072842B1 (ko) 거동불편 환자용 자동 대소변 처리장치
US20070032765A1 (en) Excrement treating apparatus
KR101052024B1 (ko) 대소변 배출기
JP2552575B2 (ja) 便器付きベッド
KR200348639Y1 (ko) 환자용 이동식 배변기
KR20160097533A (ko) 자동배변 처리장치의 모드제어방법
JP2001258956A (ja) 万能介護ベッド
JP3181671U (ja) 洗浄機能付きポータブルトイレ一体型車椅子
KR20160097531A (ko) 전후이동가능한 연결배관을 구비한 자동배변 처리장치
JP2014030511A (ja) 洗浄装置
JPH08150180A (ja) 局部洗浄槽付ベッド
JPH033304Y2 (ja)
JP2002017798A (ja) 電動採便器
KR101112769B1 (ko) 자동 세정 처리장치
JP3014922U (ja) 携帯水洗便器
JP2009275380A (ja) 排便吸込み機能を付加した便器の構造
JP2005334562A (ja) ***物処理システムおよびオムツ
JPH042660Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees