JP2552303Y2 - 一時的インキ溜め部材及びそれを用いた筆記具 - Google Patents

一時的インキ溜め部材及びそれを用いた筆記具

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JP2552303Y2 JP1989088371U JP8837189U JP2552303Y2 JP 2552303 Y2 JP2552303 Y2 JP 2552303Y2 JP 1989088371 U JP1989088371 U JP 1989088371U JP 8837189 U JP8837189 U JP 8837189U JP 2552303 Y2 JP2552303 Y2 JP 2552303Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) インキタンクに毛細管力によらず収容されたインキを
ペン先に供給するにあたり、温度や気圧の変化に基づく
インキ吐出の過不足を抑えるために一時的にインキを溜
める一時的インキ溜め部材、及び、この一時的インキ溜
め部材を軸体内に収容してペン先側とインキタンク側と
の間に介在させてなる筆記具に関する。
(従来の技術) インキを収容する筆記具は、そのインキの収容の仕方
によって2種に大別される。一つは、繊維収束体など毛
細管力を利用してインキを保持する、一般に、インキ吸
蔵体と称されるものにインキを収容したものであり、他
の一つは、通常の万年筆に代表されるように、格別毛細
管力によってインキを保持しない単なる容器状のインキ
タンクにインキを収容したものである。
ここで、後者のものは、既によく知られているよう
に、温度や気圧の変化によるインキタンクからペン先へ
のインキ供給の過不足を生じないようにするために、一
時的にインキを溜めておく部材を使用するのが通常のこ
ととなっている。
この部材、即ち、一時的インキ溜め部材は、その機能
を十分に発揮させるために、今までにも様々な工夫が施
されている。
例えば、実公昭61−32790号公報には一時的インキ溜
め部材の各部の毛細管力の大きさを順序付けすることに
より機能の確実性を高めんとしたものが開示されてい
る。ちなみに、該公報の実用新案登録請求の範囲の欄の
記載は、「内部インク誘導部を有する円筒体の外周に、
周方向に連続する突起を螺旋状にあるいは複数の環状突
起が並置されるように形成し、上記突起はその基部から
先端部に至るほど漸次幅が狭くなるように形成し、上記
円筒体には挿入穴に連通し、かつ突起先端部に至るスリ
ットを軸方向に形成し、突起先端部の間隔よりも突起基
部間の間隔が狭く、さらにスリットの幅は突起基部間の
間隔以下になるようにかつ中心に近付くほど狭くなるよ
うに形成したことを特徴とするインク誘導機構。」とな
っている。
また、この一時的インキ溜め部材は、種々形状のもの
が知られているが、合成樹脂の射出成形品として得られ
ているのが極めて一般的である。
(考案が解決しようとする課題) 確かに、一時的インキ溜め部材に対する様々の工夫に
よって十分な品質を有する筆記具が多々存在するように
なってきている。しかし、まだ決して十分という訳では
ない。
その最たる問題は、大容量のインキを収容できる筆記
具たり得ていないところにある。例えば、現在市販され
ている万年筆のインキタンクの容量は1ccとか多くても2
cc程度のものである。これは、一時的インキ溜め部材の
機能上、大容量のインキを収容するには、大容量のイン
キを溜められる一時的インキ溜め部材を使用しなければ
ならないことによる。
ここで、一時的インキ溜め部材の機能を発揮させる上
で満足しなければならない条件を列挙すると以下の通り
となる。
インキタンク内の空気が膨張したとき、この膨張量に
対応するインキ量を溜められること。そうでないとイン
キは溢れ出してしまう。
インキタンク内の空気が収縮したとき、もしも、一時
的インキ溜め部材がインキを溜めておれば、空気がイン
キタンクに入るより優先的にこの溜めたインキをインキ
タンクに戻すこと。そうでなく一時的インキ溜め部材に
インキが残ったまま空気がインキタンクに入ると、イン
キタンクの空気の体積変化が繰り返されるうちに、次第
に一時的インキ溜め部材に取り残されるインキ量が増
え、最終的には機能しなくなってしまう。
筆記時、インキがペン先で消費されるとき、もしも、
一時的インキ溜め部材がインキを溜めておれば、インキ
タンクのインキより優先的にこの溜めたインキをペン先
に供給するか、あるいは、インキタンクのインキが消費
されることによってインキタンクの圧力が低下するのを
阻止するべく空気に優先させてこの溜めたインキをイン
キタンクに戻すこと。これは、と同様の理由による。
一時的インキ溜め部材が強い毛細管力部分を有するこ
と。ペン先以外のインキタンク開口部を形成するのであ
るから、十分に毛細管力が強くないと必要以上のインキ
の流れ、即ち、インキ漏れを生じてしまうことになる。
の毛細管力が強すぎないこと。もしも、ペン先側の
毛細管力よりも強いと、インキタンク内の圧力変化によ
るインキの移動は、ペン先側で生じることになる。加え
て、例えば、筆記してペン先でインキが消費され、これ
に応じて一時的インキ溜め部材に溜ったインキがインキ
タンクに戻った後、空気がインキタンクに入る場合、空
気はインキの膜を破って入らなければならない。しか
し、このインキの膜を破るには力が要り、この力が強す
ぎるとインキタンクの圧力低下、従って、ペン先へのイ
ンキ供給の不足の原因になる。
このような条件を満足させた上に、更に、次の条件も
実際上は満足させなければならない。
一時的インキ溜め部材全体としての嵩容積が大きくな
いこと。嵩容積が大きければその分、インキタンクに収
容できるインキ量を少なくしなければならない。あるい
は、不必要に筆記具全体を大きくしなければならない。
以上〜のすべての条件を満足させることは、非常
に複雑精緻な成形品としなければならないことになる。
例えば、インキ溜め部を形成する肉部は、通常1mm以下
の肉厚とされている。しかも、毛細管力によってインキ
を保持するインキ溜め部は、0.2mmとか0.3mmといった幅
のものとして形成されている。このような成形品は全体
として小さければまだしも、大きくなればなるほど得る
ことは困難になる。例えば前述公報記載の構成も実際の
成形物には付与できなくなる。その一例を挙げると、
「スリットの幅は突起基部間の間隔以下になるようにか
つ中心に近付くほど狭くなるように形成」されるとあ
る。この場合、「スリット」の中心側が前掲条件の毛
細管力部分に相当する。勿論の条件も満足させなけれ
ばならない。そうすると「スリット」以外の部分の毛細
管力はどんどん弱いものにしなければならなくなってし
まい、一時的にインキを溜める部分、この場合、「突
起」と「突起」との間に形成される隙間の部分になる
が、この隙間の「基部」と反対側の「先端部分」では実
際上、極めて毛細管力の弱いものとなってしまいかねな
い。インキタンク内の空気の体積変化の速度はいつもこ
のような弱い毛細管力によって溜められたインキを空気
より優先的に移動させるとは限らない。即ち、やの
条件が満足されないことになってしまう。その上に成形
上の寸法バラツキも考慮しなければならない。
大容量のインキを溜められるものとせんとすればする
ほど大きくなるこの成形上の問題が仮りに解決できたと
しても、やの条件が基本的に満足させ難くなる。イ
ンキの移動距離が長くなるからである。
(課題を解決するための手段) 本考案の要旨は、以下の通りである。
(1)インキタンク内の圧力変化に応じてインキを一時
的に溜める一時的インキ溜め部材であって、インキ溜め
部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部と、各インキ溜め部
を連通するスリット状のインキ溝とを有するものにおい
て、前記インキ溝を横断面で対称的となるよう複数形成
してなる一時的インキ溜め部材。
(2)インキタンク内の圧力変化に応じてインキを一時
的に溜める一時的インキ溜め部材であって、インキ溜め
部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部と、各インキ溜め部
を連通するスリット状のインキ溝と、更に、空気交換溝
とを有するものにおいて、全体として平坦性のある横断
面形状を有し、また、前記空気交換溝を、この平坦性横
断面の側部に形成してなる一時的インキ溜め部材。
(3)インキタンク内の圧力変化に応じてインキを一時
的に溜める合成樹脂製の一時的インキ溜め部材であっ
て、インキ溜め部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部と、
各インキ溜め部を連通するスリット状のインキ溝と、更
に、空気交換溝とを有し、また、割型を使用して射出成
形により製造されるものにおいて、前記インキ溝が前記
割型の少なくとも一つによって形成され、また、前記空
気交換溝が前記割型間に配されるコアピンによって形成
されてなる一時的インキ溜め部材。
(4)インキタンク内の圧力変化に応じてインキを一時
的に溜める一時的インキ溜め部材であって全体として平
坦性のある横断面形状を有するものを少なくとも前部材
と後部材の複数部材よりなる軸体内に収容してペン先側
とインキタンク側との間に介在させてなる筆記具におい
て、前記一時的インキ溜め部材と前記インキタンクとが
一体組立品として予め準備可能なものとされてなる筆記
具。
(実施例) まず、一時的インキ溜め部材についての一例を添付第
1図〜第4図に示す。
参照符号1が一時的インキ溜め部材を示し、貫通孔1
a、薄肉部1b、インキ溝1c、連通部1dを有している。
貫通孔1aにはペン先の後部あるいはペン先の後方に接
続される繊維収束体やインキ通路を適宜形成した成形品
などよりなるインキ中継部材が挿入される。即ち、貫通
孔1aはインキタンク側とペン先側とを連絡する訳で、筆
記のためのインキの本来の通路となる。ちなみに、第1
図では、ペン先2の後部を挿入し、インキタンク3を取
付けたところを示している。
薄肉部1bはインキ溜め部を形成するためのものであ
る。即ち、薄肉部と薄肉部との隙間が一時的にインキを
溜める部分となる。この薄肉部1bは、縦断面櫛歯状とな
っており、前掲公報の考案の詳細な説明の欄に開示され
ているように、複数並置される薄壁部として形成された
り、あるいは螺旋状薄壁部として形成されたりする。
インキ溝1cはスリット状であり、本例では、薄肉部1b
の最外端にまで形成されたものとなっている。インキ溜
め部の毛細管力をこのインキ溝1cの毛細管力より強くす
ることは好ましくない。
連通部1dは、本例では、インキ溝1cのインキタンク3
側の端部に、インキ溝1cの貫通孔1aへの開口部として形
成されている。成形が容易なことによる。しかし、この
連通部1dは、インキ溝1cにインキタンク3のインキを導
くためのもので、必ずしもインキ溝1cの一部として形成
されなくてもよく、また、貫通孔1aに開口するのではな
く、貫通孔1aとは別途にインキタンク3と接続するよう
なされていてもよい。
以上において、薄肉部1bの厚さ、インキ溝1cの幅な
ど、それぞれにおいては一定のものとして描いてある。
しかし、前掲公報開示の構成の一部もしくは全部が満足
されていてもよい。即ち、本考案は、前掲公報開示の構
成を否定しているのではなく、実際上、十分な機能のも
のとすることが困難である点を取り上げている。
さて、本例のインキ溝1cは、第1図、第3図、第4図
に示されているように、2本、横断面で対称的となるよ
うに配されている。この点が重要であり、以下に説明す
る。
インキタンク3から一時的インキ溜め部材1に入った
インキは勿論ペン先側へと流れるが、一方、連通部1dに
も流れる(本例の場合、連通部1dはインキ溝1cの一部と
して形成してあるからインキ溝1cへも流れる)。この
間、インキタンク3からインキが出るだけではインキタ
ンク3内の圧力が低下するから、実際には、連通部1dを
通ってインキタンク3には空気が入る。外界の圧力とイ
ンキタンク3内の圧力が等しく(完全に等しいかどうか
はともかく)なったところで連通部1dのところには、外
界とインキタンク3内部とを分断するインキの膜が形成
されることになる。このままの状態ではインキ溜め部に
はインキが溜らない。しかし、例えば、手に把持し、体
温が伝わってインキタンク3内の空気が膨張するとイン
キが押し出される。前述したように、ペン先側の毛細管
力の方が強いから、この押し出されたインキは連通部1
d、インキ溝1cを通り、インキ溜め部に溜る。また、逆
に、インキタンク3内の空気が収縮すると、ペン先側の
毛細管力が強いから、インキ溜め部のインキは、インキ
溝1c、連通部1dを通って、インキタンク3に戻る。この
インキ溜め部へのインキの溜り、また、インキタンク3
へのインキの戻りは2本のインキ溝1cを通っての移動と
なる。即ち、インキ溜め部には、それぞれのインキ溝1c
近辺部に、また、多くのインキの移動があるときは環状
になるように、インキが溜るが、戻るときも、横断面対
称的な2本のインキ溝1cから戻るのでインキ溝1cへの移
動距離が短くて済む。即ち、インキ溜め部に溜ったイン
キの中で、インキ溝1cまでの移動距離の最大のもので
も、たかが90°程度の移動で済む。それだけ、インキ溜
め部に残されるインキの発生は低下する。また、ここ
で、2本のインキ溝1cはまったく同形、同寸法に設計さ
れたものであることが望ましいが、実際には、成形上の
バラツキによって寸法差があるのが一般的である。この
寸法差は、インキの移動にはあまり大差を与えなくて
も、インキに続いての空気の移動に大きな差を与える。
即ち、毛細管力の弱い方を通って、一方のインキ溝1cか
らインキがインキタンク3に戻りきったとした時、その
インキ溝1cの少なくとも連通部1dにはインキの膜ができ
る。このインキの膜ができた後は、空気がインキの膜を
破る力は前述したように大きいので、他方のインキ溝1c
からのインキの戻りが継続する。そして、両方でインキ
の膜ができた後で、はじめてインキの膜を破る空気の進
入が始まる。それゆえ、空気の進入は毛細管力の比較的
弱い方のインキ溝1cの連通部1dで一方的に生じる。この
一方のインキ膜形成から他方のインキ膜形成までの時間
は、もしも膜形成した方のインキ溝1cに移動せんとする
インキがインキ溜め部に残っていたとしたら、これがそ
のインキ溝1cに移動する時間的余裕を与えることにな
る。このようなことから、2本のインキ溝1cが横断面対
称的に形成されていることが、成形上のバラツキが実際
にあっても、良好な機能を満足させる上で大きく役立
つ。尚、第1図と第2図に、参照符号1eで示されている
開口部は、インキ溜め部に溜ったインキを積極的にペン
先で消費させようとの考えで形成されているが、この開
口部5を通って空気が貫通孔1aに入らないよう、第1図
では、ペン先2と貫通孔1aとの隙間を形成しておらず、
この点、空気の侵入が懸念されるなら、前述した条件
より、開口部5そのものを存在させなくてもよい。
また、第2図から第4図に参照符号1fで示した部分が
ある。一時的インキ溜め部材1の前後方向に延在する凹
陥部として形成されているが、空気交換溝である。この
空気交換溝1fは必ずしも必要ではないが、一時的インキ
溜め部材そのものの形状との関係によって、存在してい
ることが好ましい場合がある。このことは、次に示す例
に基づいて説明する。
添付第5図は第3図に相当する横断面であるが、一時
的インキ溜め部材の別の一例を示している(尚、以下に
おいては、前例と基本的に同一の部位には同一の参照符
号を使用する)。
本例の一時的インキ溜め部材1は、横断面の形状が略
楕円状となっている。インキを多量に溜めるものとする
にあたって、大きな直径の横断面円状とする以外に、例
えば美観上の観点から、菱形、長方形、あるいは、これ
らに近いものといったように、平坦性のある横断面とす
ることもある。本例は、このようなものの場合の一例で
ある。
平坦性のある横断面のものとする場合、インキ溜り部
の全体にインキが溜ることも考えると、平坦性横断面に
おける側部(第5図においては、図面左右の端部)に存
在するインキはそれだけ移動しにくくなる。即ち、この
ような個所におけるインキの移動を促進することが、前
例とは別に一時的インキ溜め部材の機能を良好に発揮さ
せる上で好ましいものとなる。そこで、このような側部
に空気交換溝1fを存在させる。この空気交換溝1fによっ
てインキの移動は促進される。
空気交換溝1fを平坦性横断面における側部に形成する
ことは、インキ溝1cが前例のように横断面対称的に形成
してあるかいなかとは独立に好ましい結果を得る。イン
キ溝1cが1個しか形成されていないときも同様である訳
である。しかし、第5図に示したものは、前例同様2個
のインキ溝1cを有するものとしてある。前例の考え方と
本例の考え方とが両方組み合わされたほうがより好まし
いことによる。尚、空気交換溝1fとして機能させるかど
うかはともかくとして、例えば成形性の観点から、一時
的インキ溜め部材1の平坦性横断面における側部以外の
他の部分に、他の凹陥部を形成させることもできる。第
5図に点線で示した凹陥部1gはその一例である。
さて、ここで、成形の観点から述べる。
合成樹脂を射出成形して一時的インキ溜め部材を得る
場合、割型を使用することは当然とも言えることにな
る。このとき、インキ溝1c、空気交換溝1fの両者を形成
するとき、割型をこれら両者に対応するものとしておく
こともできる。即ち、割型にインキ溝1cや空気交換溝1f
に相当する形状を付与しておくこともできる。しかし、
このようにすることは、ただでさえ複雑しなければなら
ない割型の形状を、より複雑にすることになる。実際、
一時的インキ溜め部材の複雑な形状はしばしば割型のひ
とつから成形品を取り出すのを困難にしている。この困
難は貫通孔1aの形成ともなるコアピン(貫通孔1aは、イ
ンキタンクからペン先へのインキの通路として利用する
ために成形されるが、観点をかえれば、コアピン配置部
たらしめるものであるとも言える)の変形などをしばし
ば生じるものとなってしまっているほどである。
それゆえ、成形容易性を考えると、インキ溝1c、空気
交換溝1fの少なくともいずれかは割型から分離されるコ
アピンにより形成されるものとしておくことが望まれ
る。ここで、インキ溝1cは、その存在理由から、薄肉部
1b間に形成されるインキ溜め部と連通するよう、薄肉部
1bを突出させる肉部に形成されておれば、薄肉部1bの最
外端にまで存在しなくてもよいし、また、必ずしも直線
的でなくてもよく、例えば、蛇行するものとして形成さ
れてもよいから、当然にコアピンにより形成されるもの
とすることもできる。しかし、インキ溝1cは形状的に決
して肉厚のもので成形することはできない。このことか
ら、空気交換溝1fをコアピンにより形成することが考え
られる。空気交換溝1fは、肉厚のもので形成できるから
である。このとき、第5図のもののように、平坦性横断
面の側部に空気交換溝1fを形成したものは、この成形の
観点でも好ましい。即ち、偏平性横断面のものを得よう
とする場合、割型は浅い方が成形品の取り出しを容易に
する(換言すると、溜め得るインキ量が大きな一時的イ
ンキ溜め部材とする上で、平坦性横断面のものとするこ
とは、成形性の観点でも好都合であると言える)。型の
準備上、割型の数はなるべく少ないことが望まれるので
割型の数を2個として説明すると、第5図のものを得よ
うとする場合、2個の割型の移動方向が図面左右である
より、上下方向である方が成形品の取り出しは容易にな
る。第5図のものにおける空気交換溝1fをコアピンで形
成することは、割型の合わせ目、従って、成形上、最も
寸法制御しにくいところに空気交換溝1fを形成すること
になり、貫通孔1a形成用コアピンの補強になるだけでな
く、インキ溝1cの寸法ばらつきによるインキ移動の制御
不足になりがちなところに空気交換溝1fを存在させるこ
とになる。このとき、インキ溝1cを第5図のもののよう
に空気交換溝1fと90°配置させることは、インキ溝1cは
割型によって形成されることになる。
次に、このような大容量のインキを溜められるように
した一時的インキ溜め部材を使用して筆記具とした一例
を第6図から第27図に基づき説明する。
大容量のインキを溜められる一時的インキ溜め部材と
することの長所の一つは、通常の万年筆のように、イン
キタンク内のインキが消費されたとき新しいインキタン
クと交換して使用するようにしたものではなく、インキ
が消費されれば捨ててしまう、使い捨て式の筆記具とし
ても、インキタンクに収容できるインキ量が多いため、
長期に渡って使用できるものとすることができる点にあ
る。
使い捨て式の筆記具は基本的に低価格であり、そのた
めに、各部品についても低価格とするための形状・組立
などのついての工夫が施される。そこで、以下において
は、使い捨て式筆記具とした場合のことを考慮して説明
するが、インキタンク交換式の筆記具に適用できないこ
とを言うものではない。
また、一時的インキ溜め部材の形状として、平坦性横
断面を有するものとすることが成形性などの点で好まし
いことについて前述したことにより、図示したものも平
坦性横断面を有するものとしたが、以下の説明中、一時
的インキ溜め部材の形状にかかわらず適用できるものも
ある。
さて、第6図は組立てた状態を示している。平坦性横
断面の側部は図面上下方向となっている。参照符号4は
頭冠を示す。頭冠4は第7図から第10図に示すように、
クリップ4aを一体成形によって有している。このような
頭冠4は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリアセタール、アクリロニトリルブタジエンスチレン
樹脂などの適宜合成樹脂の射出成形により容易に、か
つ、低価格に得られる。また、この頭冠4はキャップ5
と圧入固定される。
第11図から第13図に示すように、キャップ5はペン先
3の乾燥防止用シール部5aと前軸6への圧入用突起5bと
を有している。圧入用突起5bは、平坦性横断面の側部に
位置する図面上下方向2個とその他の8個の合計10個あ
るものとしてあるが、適宜数であってよい。ただ、平坦
性横断面の側部に位置するものを他のものに比べて長く
しておくといったように長さ変化を付与すると、前軸6
との圧入をよりなだらか、なめらかなものとすることが
できる。このキャップ5も合成樹脂の射出成形により容
易に、かつ、低価格に得られる。
第14図から第16図に示すように、前軸6はペン先2を
突出固定させる係止用段部6aと内外の空気の連通路とな
る凹部6b、それに内孔6cに、一時的インキ溜め部材1に
当接して一時的インキ溜め部材1の前進規制をする小突
起6dを有している。また、外壁面に鍔部6eを有してい
る。この前軸6も合成樹脂の射出成形により容易に、か
つ、低価格に得られる。尚、内外の空気の連通路は、適
宜部材に適宜形状で形成されていてよい。
第17図に示すように、ペン先2はアンダーラインマー
カーとかネイルカラーといったようなものにしばしば使
用される繊維収束体性のものを意識して描いてある。後
部を小径として、前軸6の段部6aと係止するようにして
ある。このペン先2は、第6図の上下方向において、図
示対称とならない唯一の部材となっている。尚、ペン先
としては、このような繊維収束体性のものの外にも、一
般的な万年筆のペン先であったり、ボールペン先であっ
たり、化粧用筆記具の筆穂体であったり、連通多孔質の
発泡体ペン先であったりしてよい。
第18図と第19図に示すように、一時的インキ溜め部材
1は、第5図において説明した凹陥部1gとして部分的に
幅を変化させたものを有すること、また、鍔部1hが形成
してあるなど部分的に説明外であったことも存在する
が、全体としては、前に説明したものとほとんど同様の
形状をしている。この一時的インキ溜め部材1にインキ
タンク3が取付けられる。
第20図から第22図に示すように、インキタンク3は合
成樹脂をブロー成形したものを意識して描いてある。全
体として、やはり平坦性のある横断面形状を有する。
このインキタンク3、それに一時的インキ溜め部材1
の後部を収容するのが、第23図から第27図に示す後軸7
である。この後軸7も合成樹脂の射出成形品を意識して
描いてある。即ち、ここで説明してきた少なくともほと
んどの部品が合成樹脂の成形品を意識して描いてある。
また、図示の後軸7は前軸6と鍔部6eのところで超音波
溶着により固着するものとしてある。軸体としては、こ
のような前軸6と後軸7とよりなるものとする以外に
も、単に一部品からなるものとすることなどもできる。
しかし、ここで、説明しているもののように2部品から
なるものとすると組立容易になるなどの長所を発揮する
ことができる。即ち、まず、一時的インキ溜め部材1と
インキタンク3とを一体に組立て、これを後軸7に入
れ、前軸6を被せて超音波溶着し、ペン先1を前軸6の
前方より挿入すれば、筆記具本体が組立られる。これ
に、頭冠4とキャップ5との圧入組立品を装着すれば第
6図に示す製品が完成する。ここで、インキは、インキ
タンク3に予め収容しておいてもよいが、超音波溶着し
た後、ペン先を装着する前に、注射器のようなもので充
填すると超音波溶着の微振動による飛散など懸念しなく
て済ませることができる。また、一時的インキ溜め部材
1とインキタンク3とを予め一体組立品として準備可能
としておくことは、軸体が、前軸6、後軸7(更に言え
ば、軸体が、少なくとも前部材、後部材という複数の部
品からなっているとき)よりなっているとき、極めて組
立性を向上する。これは例えば、後軸7にインキタンク
3を収容した後、これに一時的インキ溜め部材1を取付
けることを考えれば容易に理解できようが、平坦性とい
う異形性があるものであるとき、それぞれの部品には寸
法ばらつきがあるのに、このようなばらばらの組立は、
面倒であるばかりか、組立不足をえてして生じてしま
う。
また、図示の後軸7の内孔7aにはインキタンク3と当
接してインキタンク3の後退を規制する小突起7bが形成
してある。一時的インキ溜め部材1が前軸6の小突起6d
により前進規制され、インキタンク3が後軸7の小突起
7bにより後退規制されている訳で、これら小突起6d、7b
は、形状や数などが異なっていてもよいが、小さな寸法
で一時的インキ溜め部材1やインキタンク3と当接する
ことにより、合成樹脂という材質による弾力性を発揮し
て、成形寸法のばらつきを吸収する上で役立つ。
更に、軸体の一時的インキ溜め部材1やインキタンク
3の収容部の平坦性を考慮した点がある。一時的インキ
溜め部材1とインキタンク3との組立が圧入嵌合により
なされていることと、その圧入嵌合の部分において、一
時的インキ溜め部材1とインキタンク3との液密状態下
での相対的回転を可能とするよう、両者の嵌合部を円形
横断面のものとしている点である。これによって、一時
的インキ溜め部材1とインキタンク3とを異形形状の方
向性に合わせて収容することがより容易になる。
また、後軸7の内孔7aの内壁及びインキタンク3の外
面にはそれぞれ前後方向に延在する突条7c、凹条3aが形
成してある。これら突条7cと凹条3aとは嵌合するもの
で、インキタンク3の後軸への収容の際の案内となって
いる。嵌合は遊嵌であってもよい。この突条7cは、一時
的インキ溜め部材1の後端にその先端が触れないように
設計してある。しかし、積極的に触れるように設計して
おくこともできる。このようなとき、インキタンク3
は、一時的インキ溜め部材1との嵌合部における嵌合力
が十分に強ければ、一時的インキ溜め部材1との嵌合力
だけで後軸7内に収容されたものとすることもできる。
後軸7に小突起7bを設けておくとしても、その小突起7b
は、万が一インキタンク3が一時的インキ溜め部材1か
ら外れようとした時のストッパーとなればよいようにも
できる訳である。
以上のように機能を十分に発揮する一時的インキ溜め
部材を生産性よく組立てて筆記具にしたものは必然的に
品質良好なものたり得る。しかし、全体構造として、更
に、図示のものには考慮した点がある。一時的インキ溜
め部材1に形成した鍔部1hの存在である。一時的インキ
溜め部材1の外側に、落下時の衝撃などにより、インキ
が付着することも考えられない訳ではない。この付着イ
ンキは、その量が多ければ、後側へと移動することもあ
り得る。鍔部1hは、後軸7(寸法関係によっては前軸6
とすることもできる)の収容部内壁と接触あるいは近接
することで、インキの不要な移動を抑制する。しかも、
鍔部1hのところにも空気交換溝1fは存在させてある。空
気交換溝1fの近傍の内壁はインキの存在を比較的考えな
くてもよい。従って、インキの不要な移動も比較的生じ
にくい。しかも、この空気交換溝1fの存在によって、内
部空間は、インキタンク3の外側の部分とその前方の一
時的インキ溜め部材1の外側・前側の部分とがつながる
ことになる。即ち、インキ移動的には遮蔽していても空
気の移動的には連通していることになるが、この空気の
移動の連通性は、例えば、キャップ5装着時等の圧力変
化をゆるやかなものとし、それだけ、一時的インキ溜め
部材1の機能を有効に発揮させることができるようにな
る。
以上の外にも、要旨を逸脱しない範囲で種々なせる。
例えば、前軸6と後軸7とを螺合するものとすることも
できる。また、一時的インキ溜め部材1そのものは、イ
ンキタンク3を使用することなく軸内後部空間をそのま
まインキタンクとして使用した筆記具にも適用すること
ができる。また、インキ溝1cとして2本形成したものの
み示したが、割型の移動方向を2方向とするのではな
く、もっと増やせば、射出成形でも横断面対称的な3本
あるいはそれ以上のインキ溝1cを形成することができ
る。また、一時的インキ溜め部材1として貫通孔1aを有
さないタイプのものとすることもできるし、インキとの
濡れ性を向上させる処理を施すことなどもできる。ま
た、例えばインキタンク3や後軸7の後部に、インキの
存在を目視できる透明性を付与することもできる。この
ようなことはそれぞれの要旨との関係による。
(考案の効果〕 成形上のバラツキを考慮しても、また、大容量のイン
キを溜めるものとしても、良好な機能を発揮する一時的
インキ溜め部材たり得るし、また、一時的インキ溜め部
材使用の筆記具として、生産性良好な、かつ、一時的イ
ンキ溜め部材の機能を有効に発揮できるものたり得る。
ここで、大容量のインキを収容し、また、十分に一時的
インキ溜め機能を発揮できる具体的値として、添付第6
図以下の構造としたもののインキタンク3にインキを5c
cも収容し、ペン先2を下向けにして10℃−50℃の冷熱
サイクルを5回施す試験をしてもなんらインキ漏れなど
を生じなかったことを付記しておく。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一時的インキ溜め部材の一例を示す縦
断面図、第2図は第1図の一時的インキ溜め部材を90°
回転させたときの縦断面図、第3図は第1図の一時的イ
ンキ溜め部材のIII−III線横断面図、第4図は同じくIV
−IV線横断面図、第5図は一時的インキ溜め部材の他の
一例を示す第3図相当横断面図、第6図は本考案の筆記
具の一例を示す一部破断縦断面図、第7図から第27図は
第6図に示すものの部品図であり、第7図は頭冠の一部
破断縦断面図、第8図は第7図の頭冠を90°回転させた
ときの一部破断縦断面図、第9図は第7図の頭冠の正面
図、第10図は第7図の頭冠の底面図、第11図はキャップ
の一部破断縦断面図、第12図は第11図のキャップの正面
図、第13図は第11図のキャップの底面図、第14図は前軸
の一部破断縦断面図、第15図は第14図の前軸の正面図、
第16図は第14図の前軸の底面図、第17図はペン先の側面
図、第18図は一時的インキ溜め部材の側面図、第19図
は、第18図の一時的インキ溜め部材を90°回転させたと
きの一部破断縦断面図、第20図はインキタンクの一部破
断縦断面図、第21図は第20図のインキタンクを90°回転
させたときの一部破断縦断面図、第22図は第21図のイン
キタンクの正面図、第23図は後軸の一部破断縦断面図、
第24図は第23図の後軸を90°回転させたときの一部破断
縦断面図、第25図は第23図の後軸の正面図、第26図は第
23図の後軸の底面図、第27図は第23図のXXVII−XXVII線
横断面図。 1…一時的インキ溜め部材、1a…貫通孔、1b…薄肉部、
1c…インキ溝、1d…連通部、1e…開口部、1f…空気交換
溝、1g…凹陥部、1h…鍔部、2…ペン先、3…インキタ
ンク、3a…凹条、4…頭冠、4a…クリップ、5…キャッ
プ、5a…乾燥防止用シール部、5b…圧入用突起、6…前
軸、6a…係止用段部、6b…凹部、6c…内孔、6d…小突
起、6e…鍔部、7…後軸、7a…内孔、7b…小突起、7c…
突条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 平7−19829(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキタンク内の圧力変化に応じてインキ
    を一時的に溜める一時的インキ溜め部材であって、イン
    キ溜め部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部と、各インキ
    溜め部を連通するスリット状のインキ溝とを有するもの
    において、前記インキ溝を横断面で対称的となるよう複
    数形成してなる一時的インキ溜め部材。
  2. 【請求項2】インキタンク内の圧力変化に応じてインキ
    を一時的に溜める一時的インキ溜め部材であって、イン
    キ溜め部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部と、各インキ
    溜め部を連通するスリット状のインキ溝と、更に、空気
    交換溝とを有するものにおいて、全体として平坦性のあ
    る横断面形状を有し、また、前記空気交換溝を、この平
    坦性横断面の側部に形成してなる一時的インキ溜め部
    材。
  3. 【請求項3】インキタンク内の圧力変化に応じてインキ
    を一時的に溜める合成樹脂製の一時的インキ溜め部材で
    あって、インキ溜め部を形成する縦断面櫛歯状の薄肉部
    と、各インキ溜め部を連通するスリット状のインキ溝
    と、更に、空気交換溝とを有し、また、割型を使用して
    射出成形により製造されるものにおいて、前記インキ溝
    が前記割型の少なくとも一つによって形成され、また、
    前記空気交換溝が前記割型間に配されるコアピンによっ
    て形成されてなる一時的インキ溜め部材。
  4. 【請求項4】インキタンク内の圧力変化に応じてインキ
    を一時的に溜める一時的インキ溜め部材であって全体と
    して平坦性のある横断面形状を有するものを少なくとも
    前部材と後部材の複数部材よりなる軸体内に収容してペ
    ン先側とインキタンク側との間に介在させてなる筆記具
    において、前記一時的インキ溜め部材と前記インキタン
    クとが一体組立品として予め準備可能なものとされてな
    る筆記具。
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