JP2552289B2 - 建築物下地材用複合板 - Google Patents

建築物下地材用複合板

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JP2552289B2
JP2552289B2 JP62138409A JP13840987A JP2552289B2 JP 2552289 B2 JP2552289 B2 JP 2552289B2 JP 62138409 A JP62138409 A JP 62138409A JP 13840987 A JP13840987 A JP 13840987A JP 2552289 B2 JP2552289 B2 JP 2552289B2
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哲也 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はセメント系硬化物板を基材とした建築物下
地材用複合板、より詳細には防水性と釘の引抜保持力を
備えた、屋根などの下地材として使用される複合板に関
する。
〔従来の技術〕 建築物の下地材、例えば屋根の下地材としては、従
来、木造建築の場合、野地板の上にアスファルトルーフ
ィングを敷設し、その上に瓦などの屋根材を配置してい
るが、この工法の場合、野地板に釘を打ち瓦を固定する
ことは可能であるが、野地板が湿気で腐り、ルーフィン
グも湿気で結露し、防水性の信頼性が低い。又、コンク
リート造、ALC建築で瓦を配置する場合は湿気による腐
食はないが、釘打ちが出来ず防水性もない。釘打ちが可
能なモルタル(例えばスカイモルタル)の場合でもアス
ファルトルーフィングなどを敷設した後、瓦を釘打ちし
て取付けるが、打設後一週間位の養成期間が必要であ
り、釘の引抜保持力が小さく、軒先部分などでは木材を
取付けて木材に瓦を固定し、その次点を補う必要がある
などの多くの問題点がある。
この発明は上記問題点に着目しなされたものである。
その目的は防水性が優れ、釘の引抜保持力が高い建築物
下地材用複合板を提案するにある。
〔発明の構成〕
この建築物下地材用複合板は、セメント系硬化物板と
その表面に配した防水材層とを積層固着してなり、前記
防水材層はアスファルトを主体とする母材と8.8〜40重
量%の補強用短繊維とが均一に分散混合し、かつ、該短
繊維がアスファルト層と平行する面方向に配向してい
る、密実な厚さ3mm以上のアスファルト組成物層の両面
に不織布が積層してあることを特徴とする。
この複合板のアスファルト組成物層は常温において固
体あるいは半固体であるブローンアスファルト(例えば
針入度(JIS.K2530)10〜20)、ゴムアスファルト(例
えば針入度40〜100)、ギルソナイト(例えば針入度
0)、合成樹脂などを配合した改良アスファルトなど、
あるいはアスファルト類に炭酸カルシウムなど無機物粉
末、エチレン・酢酸ビニル共重合物発泡体などの合成樹
脂粉末あるいはコムタイヤ粉末などを添加したアスファ
ルト混合物を母材とする。
母材に混合する補強用短繊維は、綿リンター(繊維長
2〜15mm)、粗綿などの天然繊維、ポリエステル繊維、
ポリプロピレン繊維(例えば繊度1〜5デニール、繊維
長2〜15mm)などの合成繊維、石綿などの無機繊維であ
る。
これらの繊維は通常20mm以下の短い繊維長とし、溶融
状態の母材中に均一に分散させた後、厚さ3mm以上の密
実なアスファルト組成物層とする。
混合する補強用短繊維の量は、繊維と母材とが均質に
混合し、気泡や空隙がない密実な組織を形成する範囲で
多い量が好ましい。繊維の割合が多過ぎると繊維間を充
填する母材の量該不足し密実な組織のアスファルト組成
物層を形成することができない。また、少な過ぎると母
材を拘束する力が不足し釘の引抜保持力を高くすること
ができない。アスファルト組成物層に占める短繊維の割
合は、繊維の密度、嵩高さ、アスファルト流動性、硬さ
添加物の種類、量などの影響を受けるが、8.8〜40重量
%の範囲とすることが必要である。
アスファルト組成物層の厚さは3mm以上とすることが
必要である。3mm未満では釘を保持する層が薄過ぎて高
い引抜保持力を期待できない。好ましくは5mm以上、打
込む釘の深さに見合った厚さであり、通常その厚さは5
〜30mmの範囲である。
この複合板に用いる不織布は湿式法、乾式法、ニード
ルパンチ法、スティッチボンド法、スパンボンド法など
何れの方法によるものでもよいが、スパンボンド法によ
る不織布が好適であり、就中、ポリエステル繊維を主体
とするスパンボンド不織布は溶融アスファルト温度に耐
える耐熱性、寸法安定性を持ち、加工性が優れ、アスフ
ァルト組成物層に良く密着して被覆保護し、かつ、低コ
ストで取扱性が優れ好適である。
この複合板の防水材層を製造するには、例えば下記の
方法による。主材となるアスファルトに無機粉末、合成
樹脂粉末などを所定量混合した母材を加熱溶融し、これ
に補強用短繊維を混合し、全体を均一に分散せしめ、溶
融状態の混合物を不織布上に、ドクターナイフコート法
やスリットダイコート法などで所要の厚さにコーティン
グし、その上面に不織布を貼り合わせる。不織布はこの
工程において溶融状態、あるいは半溶融状態のアスファ
ルト組成物層に貼り合わせることにより強固に接着し防
水材層を形成する。
溶融状態のアスファルト混合物を不織布上に供給し、
ドクターナイフコート法あるいはスリットダイコート法
などでアスファルト組成物層を形成すると、溶融状態の
混合物はドクターナイフやスリットダイなどで拘束され
て流動し、混入した補強用短繊維は混合物の流動方向に
向きを揃えられ、水平方向に配向する。このように配向
した短繊維はアスファルト組成物層を面内方向に強く拘
束し、アスファルト組成物層に打込んだ釘の引抜保持力
の向上、アスファルト組成物層の面内強度の上昇に大き
く寄与する。
このようにして製造した防水材層は接着剤、例えばエ
ポキシ接着剤を用いセメント系硬化物板に接着し複合板
とする。
第1図はこのようにして作ったこの発明になる複合板
であり、アスファルト組成物層1の両面に不織布2,2を
積層してなる防水材層3とセメント系硬化物板4とを接
着剤5で接着し構成されている。
また、防水材層に接し水硬性セメント組成物を打設
し、これを固化させてセメント系硬化物板と防水材層と
が積層固着した複合板を作ることができる。
第2図はこのようにして作ったこの発明になる複合板
であり、アスファルト組成物層1の両面に不織布2,2を
積層してなる防水材層3とセメント系硬化物板4とは両
者の界面にある不織布2に浸透し硬化したセメント系硬
化物6を介し接着し構成されている。
この他、例えば第3図のように防水材層3の片面に凹
溝、凸条8を交互に形成しておき、この面に接して水硬
性セメント組成物を打設して複合板を作ることもでき
る。防水材層3とセメント系硬化物板4とは入り組んだ
凹凸状界面において、不織布2に浸透し硬化したセメン
ト系硬化物6を介し一層強固に固着することができる。
第3図はこのように構成されている複合板を屋根下地
材として建築躯体上に取付け、その上に板上の瓦9を釘
10を打込み係止して敷設した屋根である。
なお、この複合板のセメント系硬化物板には、必要に
応じ鉄筋、ラス金網などを埋設し補強することができる
ことは言うまでもない。
〔作 用〕
この発明は以上の構成からなる。この建築物下地材用
複合板のアスファルト組成物層は母材と面内方向に配向
した補強用短繊維とが均一に分散混合した密実な厚さ3m
m以上の層であり、水を透過せず高い防水性能を持って
いる。また、この層は釘の打込みができ、打込んだ釘は
補強用短繊維で拘束されたアスファルト母材および交絡
する繊維の抵抗を受けて高い引抜保持力を発揮する。ア
スファルト組成物層の両面には不織布が積層してあるた
めアスファルト組成物層に亀裂や破断が起り難い。セメ
ント系硬化物板との界面に不織布が存在するので、接着
剤あるいは水硬性セメント組成物をこの不織布に浸透硬
化させることにより、セメント系硬化物板とアスファル
ト組成物層との接着強度を著しく強固なものとすること
ができる。
〔実 施 例〕
ポリエステル繊維スパンボンド不織布(目付、100g/m
2)上面に、アスファルト66.7部、ギルソナイト6.7部エ
チレン・酢酸ビニル共重合物発泡体粉末17.8部、ポリエ
ステル繊維(繊維長10〜15mm)8.8部の混合物溶融体を
ドクターナイフコート法でコウティングして厚さ7mmの
アスファルト組成物層を形成し、その上面と前記と同じ
ポリエステル繊維スパンボンド不織布を貼り合わせ厚さ
約7.5mmの防水材層をつくった。
この防水材層に片表面に接してセメントモルタルを打
設し、厚さ50mmのセメントモルタル板を形成した。セメ
ントモルタル板と防水材層は不織布に浸透し硬化したセ
メント硬化物を介し強固に固着し複合板を構成した。
この複合板を屋根下地材として建築躯体に取付け、そ
の上に瓦、金属板などの屋根材を釘打ちして取付けるこ
とができた。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、この下地用複合板はコ
ンクリート造などの建築物の躯体に屋根下地材あるいは
床下地材などとして取付け、その上に直接釘打ちして屋
根材あるいは床材を取付けることができ、同時に高い防
水性を付与することができる。また、アスファルト組成
物層により遮音性、断熱性、衝撃吸収などの機能を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図(a)はそれぞれこの発明の複合板の断
面図、第2図(b)は(a)図の界面不織布部分の拡大
断面図、第3図は上面に瓦を敷設した複合板の断面図で
ある。 1……アスファルト組成物層、2……不織布、3……防
水材層、4……セメント系硬化物板、5……接着剤、6
……浸透硬化した硬化物、7……凹溝、8……凸条、9
……瓦、10……釘。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系硬化物板とその表面に配した防
    水材層とを積層固着してなり、前記防水材層はアスファ
    ルトを主体とする母材と8.8〜40重量%の補強用短繊維
    とが均一に分散混合し、かつ、該短繊維がアスファルト
    層と平行する面方向に配向している、密実な厚さ3mm以
    上のアスファルト組成物層の両面に不織布が積層してあ
    ることを特徴とする建築物下地材用複合板。
JP62138409A 1987-06-02 1987-06-02 建築物下地材用複合板 Expired - Lifetime JP2552289B2 (ja)

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JPS5930100U (ja) * 1982-08-17 1984-02-24 土屋 健吾 アツプダウンキ−パ−
JPS6010852U (ja) * 1983-07-04 1985-01-25 スズキ株式会社 2サイクルエンジン用ピストン
JPS60152561A (ja) * 1984-01-19 1985-08-10 Nichireki Chem Ind Co Ltd アスフアルト成形物

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