JP2551867Y2 - フォーカスマグネット - Google Patents

フォーカスマグネット

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JP2551867Y2
JP2551867Y2 JP2861891U JP2861891U JP2551867Y2 JP 2551867 Y2 JP2551867 Y2 JP 2551867Y2 JP 2861891 U JP2861891 U JP 2861891U JP 2861891 U JP2861891 U JP 2861891U JP 2551867 Y2 JP2551867 Y2 JP 2551867Y2
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JP
Japan
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permanent magnet
magnet
magnetic field
cylindrical permanent
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JP2861891U
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Inventor
隆幸 松本
Original Assignee
日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばビデオプロジェ
クタなどのCRTのネック部周辺に配置されて電子ビー
ムを集束する磁界を発生させるためのフォーカスマグネ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTの電子銃より発した電子ビ
ームを蛍光面上に集束させる方法には、電子ビームに静
電界を作用させる電界レンズ方式と、磁界を作用させる
磁界レンズ方式の2種類がある。さらに磁界レンズ方式
には、その磁界発生源により電磁石方式と永久磁石方式
の2種類に分けられるが、電磁石方式は形状が大きくな
り、電子ビーム集束用の電流を常時通電する電源が必要
なため、現在は永久磁石方式が主流となっており、ビデ
オプロジェクタなどの投射型テレビに、解像度が優れて
いる上記永久磁石を用いた磁界レンズ方式のフォーカス
マグネットが用いられている。
【0003】特公昭49−4573、49−4574号
公報などに示される従来のフォカスマグネットを図2に
示す。図において、円筒状の永久磁石11及び12は軸
方向に着磁して端面にN,S磁極が設けられた、焼結形
アルニコ又はフェライトあるいはサマリウムコバルトな
どから構成されている。この永久磁石11,12は磁石
の偏磁による電子ビームへの悪影響を回避するため、図
示しないCRTのネック部から離れた外周部に配置され
ている。永久磁石11,12の中間部に設けられた中空
円板状のセンターヨーク13は軟鉄などの強磁性体で構
成されている。永久磁石11及び12の端面に固定され
た中空円板状のサイドヨーク14及び15は軟鉄などの
強磁性材料で構成されている。永久磁石11の内周側に
設けられた中心磁界補正用のダイナミックフォーカスコ
イル16は図示しないCRTの管面周辺部に電子ビーム
を集束させる補正磁界を発生するものであり、図示しな
いダイナミックフォーカス回路から偏向走査に応じた波
形をもつパラボラ電流などが供給されている。永久磁石
12の内周側に設けられた中心磁界補正用のスタティッ
クフォーカスコイル17は図示しないCRTの管面中心
部に電子ビームを集束させる補正磁界を発生するもので
あり、図示しないスタティックフォーカス回路から一定
の直流電流が供給されている。
【0004】このように構成されたフォーカスマグネッ
トに図示しないリード線を介して各コイル16,17に
電流を通電すると磁界が発生して、永久磁石11,12
によって発生している中心部の磁界を調整(補正)する
ことが可能となり、CRTの管面全体に一様に電子ビー
ムを集束することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】最近、ビデオプロジェ
クタなどの投射型テレビはHDTV及びEDTVなどの
高精細度テレビジョン信号を表示するディスプレイとし
て注目されており、この場合、水平走査周波数は33.
75KHzあるいは31.47KHzとなり従来の1
5.73KHzと比較して2倍以上の周波数となる。こ
れに対して、上記従来のフォーカスマグネットは、永久
磁石11,12に焼結形アルニコ又はフェライト,サマ
リウムコバルトなどの金属性の永久磁石を使用している
ため、ダイナミックフォーカスコイル16に流すパラボ
ラ電流の周波数を20KHz以上にすると永久磁石1
1,12の鉄損が増大して発熱し効率が低下する。
【0006】それ故に、本考案の目的は、HDTV及び
EDTVなどの高い水平走査周波数で使用しても鉄損が
増大せず効率のよいフォーカスマグネットを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的を達
成するために第1の本考案は、軸方向に着磁された金属
製の円筒状永久磁石と、この円筒状永久磁石の両端に装
着されたヨークプレートと、前記円筒状永久磁石の内周
に配置された複数の中心磁界補正用のコイルとを備えた
フォーカスマグネットにおいて、前記円筒状永久磁石と
中心磁界補正用のコイルとの間に軸方向に着磁されたプ
ラスチック製の円筒状永久磁石を設けたこものである。
第2の本考案は前記中心磁界補正用のコイルの1つをリ
ッツ線で構成したももである。
【0008】
【作用】この本考案によれば、円筒状永久磁石を金属製
とプラスチック製との2つで構成したため、鉄損の少な
いプラスチック磁石と保磁力の強い金属製磁石との特徴
が発揮され、高い水平走査周波数で使用した場合の鉄損
が増大する問題を解決している。
【0009】
【実施例】次に、本考案の一実施例について図1を参照
して説明する。図1は本考案に係わるフォーカスマグネ
ットの断面図である。図において、金属製の円筒状の永
久磁石1及び2は軸方向に着磁して端面にN,S磁極が
設けられた、焼結形アルニコ又はフェライトあるいはサ
マリウムコバルトなどから構成されている。永久磁石
1,2の中間部に設けられた中空円板状のセンターヨー
ク3は軟鉄などの強磁性体で構成されている。永久磁石
1及び2の端面に固定された中空円板状のサイドヨーク
4及び5は軟鉄などの強磁性材料で構成されている。
永久磁石1の内周側に設けられた中心磁界補正用のダイ
ナミックフォーカスコイル6は図示しないCRTの管面
周辺部に電子ビームを集束させる補正磁界を発生するも
のであり、図示しないダイナミックフォーカス回路から
偏向走査に応じた波形をもつパラボラ電流などが供給さ
れている。永久磁石2の内周側に設けられた中心磁界補
正用のスタティックフォーカスコイル7は図示しないC
RTの管面中心部に電子ビームを集束させる補正磁界を
発生するものであり、図示しないスタティックフォーカ
ス回路から一定の直流電流が供給されている。
【0010】ここまでは従来のフォーカスマグネットと
変わりは無いが、金属製の円筒状永久磁石1,2と各コ
イル6,7との間に、軸方向に着磁されたプラスチック
製の円筒状永久磁石6,7が設けられている。すなわ
ち、円筒状永久磁石は金属製の永久磁石1,2とプラス
チック製の永久磁石8,9とで構成されている。プラス
チック製の円筒状永久磁石6,7はアルニコ及びフェラ
イト系、サマリウム・コバルトなどの希土類系、ネオジ
−鉄−ボロンなどの磁性体粉末を、ポリアミド、ポリエ
ステル、エポキシなどのプラスチック樹脂からなる結合
剤(バインダー)と一緒に添加剤を加えて混練したの
ち、射出成形又は圧縮成形工程を経て軸方向に着磁した
ものである。但し、磁性体粉末にフェライト系を使用し
た場合は周囲温度によって特性が変化するので、温度セ
ンサーを含む温度補償回路を、スタティックフォーカス
コイル7に接続する必要がある。
【0011】このようなプラスチック製の磁石は各材料
の配合と着磁を比較的容易に制御できるため、従来の焼
結形アルニコ又はフェライト系磁石と比較し偏磁の少な
い永久磁石を形成することができると共にプラスチック
樹脂からなるバインダーによって磁性体粉末間の絶縁性
が高くなり鉄損が減少する。従って、20KHz以上の
高周波数で使用しても鉄損が増大しない。但し、バイン
ダーが加わった分保磁力が低下し磁界の発生が弱くなる
ため、この保磁力低下を金属製の円筒状永久磁石1,2
と組み合わせることにより補っている。また、ダイナミ
ックフォーカスコイル6の巻線は高周波数による表皮効
果を低減するためリッツ線を使用している。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、円筒状永
久磁石を金属製とプラスチック製との2つで構成したた
め、鉄損の少ないプラスチック磁石と保磁力の強い金属
製磁石との特徴が発揮され、HDTV及びEDTVなど
の高い水平走査周波数で使用した場合でも鉄損が増大す
ることがなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるフォーカスマグネットの断面図
である。
【図2】従来のフォーカスマグネットの断面図である。
【符号の説明】
1,2,11,12 金属製の円筒状永久磁石 3,13 センターヨーク 4,5,14,15 サイドヨーク 6,16 中心磁界補正用のコイル(ダイナミックフォ
ーカスコイル) 7,17 中心磁界補正用のコイル(スタティックフォ
ーカスコイル) 8,9 プラスチック製の円筒状永久磁石

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に着磁された金属製の円筒状永久
    磁石と、この円筒状永久磁石の両端に固定されたヨーク
    プレートと、前記円筒状永久磁石の内周に配置された複
    数の中心磁界補正用のコイルとを備えたフォーカスマグ
    ネットにおいて、前記円筒状永久磁石と中心磁界補正用
    のコイルとの間に軸方向に着磁されたプラスチック製の
    円筒状永久磁石を設けたことを特徴とするフォーカスマ
    グネット。
  2. 【請求項2】 前記中心磁界補正用のコイルの1つがリ
    ッツ線で構成されたことを特徴とする請求項1記載のフ
    ォーカスマグネット。
JP2861891U 1991-03-29 1991-03-29 フォーカスマグネット Expired - Lifetime JP2551867Y2 (ja)

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JPH04116347U JPH04116347U (ja) 1992-10-16
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