JP2551823Y2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2551823Y2
JP2551823Y2 JP1991056395U JP5639591U JP2551823Y2 JP 2551823 Y2 JP2551823 Y2 JP 2551823Y2 JP 1991056395 U JP1991056395 U JP 1991056395U JP 5639591 U JP5639591 U JP 5639591U JP 2551823 Y2 JP2551823 Y2 JP 2551823Y2
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hydraulic
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秀明 大西
段 江頭
誠次 鶴田
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の吸気・排気
バルブの開閉動作時期を運転状態に応じて可変制御する
バルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用内燃機関の従来のバルブ
タイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した
特開昭63−131808号公報等に記載されたものが
知られている。
【0003】これは、機関のクランク軸から駆動力が伝
達されるタイミングプーリと該タイミングプーリと同軸
上に配置されたカムシャフトとの間に、内外周に設けら
れた歯のうち少なくとも一方がはす歯である筒状歯車が
配置されている。この筒状歯車は、外周に設けられた外
歯をタイミングプーリの内周に有するインナ歯に、内周
に設けられた内歯をカムシャフトの外周に有するアウタ
歯に夫々噛合させてタイミングプーリの回転力をカムシ
ャフトに伝達するようになっている。また、筒状歯車の
前後に形成された各第1,第2油圧室に油圧を給排する
2経路の油圧回路を、該各油圧回路の上流側に夫々設け
られた2方型電磁弁の切替作動により切り替えることに
よって筒状歯車をカムシャフトの前後軸方向に移動さ
せ、タイミングプーリとカムシャフトの相対回転を得
て、該カムシャフトによる吸気・排気バルブの開閉時期
を機関の運転状態に応じて進遅制御するようになってい
る。
【0004】そして、前述のように筒状歯車の軸方向へ
の移動を2経路の油圧回路によって行なうことにより、
筒状歯車の良好な移動応答性を確保できると共に、バル
ブタイミングの有効可変巾を大きくすることが可能にな
るなどの優れた効果が得られるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
バルブタイミング制御装置にあっては、油圧回路から油
圧が給排される第1油圧室が筒状歯車の前端部とタイミ
ングプーリのフロントカバーとの間に形成されているた
め、装置全体の軸方向の長さが必然的に長くなり、装置
の大型化が余儀なくされる。この結果、該装置の重量が
増加すると共に、エンジンルーム内へのレイアウトの自
由度が制約されてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、とりわけ位相変換手段
の前側の油圧室を、前記位相変換手段の周面を切欠いて
形成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案は、前側の油圧室を位相変換手段の前端
部側に形成するのではなく、周面に切欠形成したため、
該前側の油圧室を形成するための軸方向のスペースが不
要となり、装置の軸方向の長さを短尺化できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0009】図1〜図3は本考案を吸気バルブ側に適用
した一実施例を示し、吸気バルブを開閉作動するカムシ
ャフト1の一端部1aにスリーブ2がボルト3により軸
方向から固着されていると共に、該スリーブ2の外周に
クランク軸から回転力が伝達される回転体たるタイミン
グスプロケット4が支承されている。また、スリーブ2
とタイミングスプロケット4との間には、カムシャフト
1とタイミングスプロケット4との相対回動位相を変換
する位相変換手段5が介装されている。
【0010】前記スリーブ2は、肉厚筒状のスリーブ本
体2aと、該スリーブ本体2aの先端側に有する薄肉筒
状の小径部2bと、後端側に有しカムシャフト一端部1
aの小径フランジ部1bと嵌着する大径フランジ部2c
とから構成されている。
【0011】前記タイミングスプロケット4は、図2及
び図3にも示すように筒状本体4aの後端側外周面にタ
イミングチェーンが巻装される歯車4bを有すると共
に、前端側内周面に略台形状の突起部8,9が対向配置
されている。
【0012】前記位相変換手段5は、スリーブ2の小径
部2b外周にタイミングスプロケット4のフロントカバ
ー11と一緒にボルト3により共締めされたアーム12
と、スリーブ2とタイミングスプロケット4との間にカ
ムシャフト1軸方向へ進退動自在に介装された円環状の
ピストン13と、該ピストン13の前面に周方向へ等間
隔で設けられた4つのスライダー14,15,16,1
7とを備えている。
【0013】前記アーム12は、図2に示すように固定
端から延出した扇状の各延出部18,19の両側端面1
8a,18b、19a,19bが互いに反対方向へ傾斜
状に形成されている。前記スライダー14〜17は、図
2及び図3に示すように夫々が略矩形片状を呈し、内部
軸方向に貫通したピン20…を介してピストン13の前
端部に回転自在に支持されている。また、夫々の延出部
18,19の各側端面18a〜19bに当接する一側面
14a,15a,16a,17aが各側端面18a〜1
9bと同一傾斜角度に形成されている一方、各円弧状の
他側面14b,15b,16b,17bが突起部8,9
の凹状両側面8a,8b、9a,9bに摺接している。
更に、対向する一対のスライダー14,16は、各ピン
20,20の外周に巻装されたコイルスプリング21,
22のばね力で一側面14a,16aが側端面18a,
19aに常時当接して隙間つまりバックラッシの発生が
防止されている。
【0014】更に、前記ピストン13の後端部と大径フ
ランジ部2cとの間には、図1に示すように円環状の第
1油圧室23が形成されている一方、ピストン13の前
端部内周面に、第2油圧室24が形成されている。即
ち、この第2油圧室24は、ピストン13の前端部内周
面を円環状に切欠形成されたもので、該切欠周面が受圧
面になっている。また、第1油圧室23内には、機関停
止時にピストン13及びスライダー14〜17を進出方
向(前方)に付勢するばね力の小さな圧縮スプリング2
5が弾装されている。
【0015】そして、前記ピストン13は、2経路の第
1,第2油圧回路26,27から給排される油圧によっ
て進退動するようになっている。
【0016】前記第1油圧回路26は、シリンダヘッド
及びカム軸受28とカムシャフト1の半径方向に連続し
て貫通形成されて、上流端がオイルメインギャラリ29
を介してオイルポンプ30に接続された第1油通路31
と、カムシャフト1とスリーブ2の各ボルト孔1c,2
d内周面とボルト3の軸部外周面との間に形成された環
状通路32と、スリーブ2の大径フランジ部2c近傍に
半径方向に沿って形成されて、環状通路32と第1油圧
室23とを連通する半径方向通路33とを備えている。
【0017】前記第2油圧回路27は、前記第1油通路
31と並行に形成された第2油通路34と、カムシャフ
ト1とスリーブ2との外周側内部軸方向に連続して形成
されて、一端が第2油通路34と連通する軸方向通路3
5と、スリーブ本体2aの前端面に半径方向に沿って形
成されて、軸方向通路35と第2油圧室24とを連通す
る連通路36とを備えている。
【0018】また、前記第1,第2油通路31,34と
オイルメインギャラリ29との接続部位には、1個の4
方向型電磁弁37が介装されている。この電磁弁37
は、オイルメインギャラリ29と第1油圧回路26ある
いは第2油圧回路27のいずれか一方を連通すると同時
に、他方を電磁弁37の端部に接続されたドレン通路3
8と連通させる切替え制御を行なっている。この電磁弁
37は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ
等から出力された機関回転数や吸入空気量等の情報信号
に基づいて機関の運転状態を検出する図外のコントロー
ルユニットからの指令信号によって前述のような切替え
作動をする。
【0019】したがって、この実施例によれば、例えば
機関低負荷時には、コントロールユニットから4方型電
磁弁37にOFF信号が出力され、図1に示すように該
電磁弁37が第2油通路34とドレン通路38を連通さ
せるため、第2油圧室24内の作動油が連通路36,軸
方向通路35,第2油通路34を介して速やかに排出さ
れる。同時に電磁弁37がオイルメインギャラリ29と
第1油通路31とを連通させるため、オイルポンプ30
から圧送された作動油が環状通路32と半径方向通路3
3を介して第1油圧室23に供給され、該第1油圧室2
3の内部圧力が上昇する。依って、ピストン13は、第
1油圧室23内の高油圧と圧縮スプリング25のばね力
との合成力で前方(図示位置)へ速やかに進出移動す
る。したがって、各スライダー14,16の一側面14
a,16aが、アーム12の対向側端面18a,19a
を押圧しつつ該アーム12をタイミングスプロケット4
の回転方向と逆方向に回動させる。これにより、カムシ
ャフト1が、タイミングスプロケット4に対して一方向
に相対回動して吸気バルブの閉時期を遅れ側に制御す
る。依って、燃焼の安定化と燃費の向上が図れる。
【0020】一方、機関高負荷時には、電磁弁37にO
N信号が出力されて切替作動し、図4に示すように第1
油通路31とドレン通路28とを連通させ、これによっ
て第1油圧室31内の作動油が排出される。同時に電磁
弁37は、オイルメインギャラリ29と第2油通路34
とを連通するため、第2油圧室24に第2油通路34、
軸方向通路35及び連通路36を夫々介して作動油が供
給されて内部圧力が上昇する。依って、ピストン13
は、第2油圧室24内の高油圧で圧縮スプリング25を
圧縮しながら後方(図示位置))に速やかに後退移動す
る。したがって、別異のスライダー15,17の一側面
15a,17aが今度はアーム12の異なる対向側端面
18b,19bを押圧して該アーム12をタイミングス
プロケット4の回転方向に回動させる。これにより、カ
ムシャフト1がタイミングスプロケット4に対して他方
向に相対回動して吸気バルブの閉時期を進み側に制御す
る。依って、吸気充填効率が高まり出力を向上させるこ
とができる。
【0021】このように、本実施例ではピストン13及
びスライダー14〜17を、両油圧室23,24に相対
的に給排される油圧によって進退移動させるようにした
ため、従来のような圧縮スプリングのばね力を用いる場
合に比較して移動応答性が十分に向上する。また、油圧
を細かく制御することによりピストン13等を任意の位
置で停止させることができ、バルブタイミングの無段階
制御が可能となる。
【0022】また、各油圧回路の切り替えを1つの4方
向型電磁弁37で行なうようにしたため、油圧回路の簡
素化が図れると共に、部品点数が削減されて、製造作業
能率の向上と製造コストの低廉化が図れる。
【0023】しかも、第2油圧室24をピストン13の
前端側ではなく、内周面に形成したため、該第2油圧室
24を形成する軸方向のスペースが不要となり、装置の
軸方向の長さを短尺化できる。
【0024】尚、本考案は前記実施例の構成に限定され
るものではなく、例えば位相変換手段を筒状歯車あるい
はクラッチ機構などで構成したものにも適用できる。
【0025】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係る内燃機関のバルブタイミング制御装置によれば、位
相変換手段を2経路の油圧回路からの油圧によって進退
移動させるようにしたため、該移動応答性等が向上する
ことは勿論のこと、前側の油圧室を位相変換手段の周面
に切欠形成したため、装置の軸方向の長さを可及的に短
尺化できる。この結果、装置の軽量化と小型化が図れ、
エンジンルーム内へのレイアウトの自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体構成図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】本実施例の作用を示す全体構成図。
【符号の説明】
1…カムシャフト、4…タイミングスプロケット(回転
体)、5…位相変換手段、23,24…第1,第2油圧
室、26,27…第1,第2油圧回路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関により駆動される回転体とカムシャ
    フトとの間に進退動自在に介装されて、該両者の相対回
    動位相を変換する位相変換手段と、該位相変換手段の前
    後に夫々設けられた各油圧室内に油圧を給排して前記位
    相変換手段を進退動させる2経路の油圧回路とを備えた
    バルブタイミング制御装置において、前記前側の油圧室
    を位相変換手段の周面に切欠形成したことを特徴とする
    内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP1991056395U 1991-07-19 1991-07-19 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Lifetime JP2551823Y2 (ja)

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