JP2551499Y2 - 医療用照明灯 - Google Patents

医療用照明灯

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JP2551499Y2
JP2551499Y2 JP7446392U JP7446392U JP2551499Y2 JP 2551499 Y2 JP2551499 Y2 JP 2551499Y2 JP 7446392 U JP7446392 U JP 7446392U JP 7446392 U JP7446392 U JP 7446392U JP 2551499 Y2 JP2551499 Y2 JP 2551499Y2
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博司 加藤
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Koito Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯科領域、その他の領
域の医療現場における診療時に使用される照明灯に係
り、特に該照明灯を構成する回転放物面鏡の支持構造の
簡略化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の歯科医療用の照明灯とし
て使用する無影灯等の医療用照明灯は、図7に示すよう
に、回転放物面鏡50の左右両側部に医師などがこの回
転放物面鏡50を適宜操作するための把手51,51を
形設すると共に、該回転放物面鏡50を支持アーム52
の先端に回動自在に取り付け、適宜回転放物面鏡50内
に担持し、保護カバー53で覆った光源54を点灯させ
て患者の患部等の特定の身体部分に対して照明を行うよ
うに構成されており、医師などの術者は、この医療用照
明灯の使用に際して、上記回転放物面鏡50の左右両端
部に装着した把手51,51を把持して光源54からの
照射光を患部に対して最良の照明効果が得られるような
位置に移動操作している。
【0003】 また、近年後天性免疫不全症候群等の
特殊な病原菌によって伝染罹患し、治癒の可能性が極め
て低い伝染病が多発し、これが治療に当たる医師や医療
機器を仲立ちとして患者から患者へと伝染する感染経路
が指摘されており、病原菌を保有する患者の血液等によ
って汚染されやすい医療用照明灯についても、このよう
な病原菌によって汚染されないような構造の提案が望ま
れている。医療用照明灯に関するこのような問題を解消
するための方法として、本願考案者によって、図8に示
すような上記把手51,51を着脱自在に構成し、使用
に際して消毒の把手と交換できるように構成した医療
用照明灯が提案されている。
【0004】即ち同図において、回転放物面鏡50はそ
の後部左右方向に延出形成した反射鏡取付枠55を介し
て上記支持アーム52の先端に構成したフォーク状のア
ーム56に取り付けられ、上下方向へ回動自在になるよ
うに構成されている。この回転放物面鏡50の左右方向
へ突出する把手51,51は、上記反射鏡取付枠55の
側部に構成した支持台57に対して着脱自在に装着する
構造になっており、医師等の術者は上記構成になる医療
用照明灯の使用に際して、直接接触して操作する上記把
手51,51を消毒済のものと交換し、病原菌の感染を
防止するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
各医療用照明灯は、光源の照射光を患者患部に集光照射
するための回転放物面鏡を支持アームに取り付けるため
に、上記の如く該回転放物面鏡の後部に反射鏡取付枠を
設ける構造になっており、医療用照明灯の装置構造がそ
の分だけ大きくなるばかりでなく、支持アームの先端部
にかかる装置全体の重量が増加し、加えてコスト高にな
る等の問題が有するものであった。
【0006】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、従来の医療用照明灯において構成していた回
転放物面鏡を取り付けるための反射鏡取付枠を排除して
医療用照明灯の装置重量を軽減すると共に、構造や取り
扱いが簡単で、且つ安価な医療用照明灯を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る医療用照明灯は、フォーク状のアーム
の先端に回転放物面鏡を回動自在に支持すると共に、該
回転放物面鏡内に担持した光源を点灯させて所望の照射
光を得るように構成した医療用照明灯において、上記回
転放物面鏡の左右側端部にそれぞれ該回転放物面鏡の支
持台を固着し、該支持台の側部に把手を着脱自在に装着
すると共に,該支持台の後部を上記アームの先端に対し
て上下方向へ回動自在に連結し、且つ上記回転放物面鏡
の後端に焦点調節機構を装着すると共に、該焦点調節機
構の前端には光源用のランプを装着したことを要旨とす
るものである。また、上記把手部分を支持台から分離取
り外しができるように構成することも可能である。
【0008】
【作用】上記構成によれば、回転放物面鏡を支持アーム
の先端に構成したフォーク状アームに直接取り付けると
共に、焦点調節機構をこの回転放物面鏡の後面に取り付
けて光源の焦点調節を行うようにしたので、装置全体の
構成スペースを大幅に低減することができると共に、焦
点調節操作が簡単且つ確実となり、更に従来の医療用照
明灯に構成していた反射鏡取付枠を排除することにより
医療用照明灯のコストダウンが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る医療用照明灯に関する好
適な実施例を図面に従って説明する。
【0010】図1及び図2は、本考案に係る医療用照明
灯の構造を示すものであり、1は耐熱ガラス等によって
形成した回転放物面鏡である。この回転放物面鏡1の前
面には、線状ハロゲンランプ等の光源2を配置し、更に
その前面に保護カバー3を被せた構造になっている。
【0011】上記構成の回転放物面鏡1は、その左右両
端側に支持台4,4を固着構成し、該支持台4,4を介
して図示しない支持アームの先端に構成したフォーク状
のアーム5によって軸着挟持し、該アーム5間において
支持台4,4を介して回転放物面鏡1を固定するピン軸
6,6回りに自在に回動するように支持する構造になっ
ている。即ち、上記支持台4は、左右側方へ突出する把
手7,7を具備してなり、その後側には回転放物面鏡1
の後方へ突出する軸受部4a,4aを、また前側には回
転放物面鏡1の左右両側縁部をそれぞれ嵌合させる段部
4b,4bを形成してある。
【0012】一方保護カバー3は、その左右側端部を固
定台8,8の前面に立設した固定縁8a,8aに対して
螺子9,9によって固定する構造になっている。各固定
台8には、その後面に回転放物面鏡1の左右の縁部表面
にそれぞれ穿設した溝1aに嵌合する凸部8bが形設し
てあり、回転放物面鏡1の左右縁部を支持台4側の段部
4bに嵌合し、その前側から保護カバー3を支持した固
定台8を当接して支持台4と固定台8間に回転放物面鏡
1の縁部を挟持固定した状態で固定台8に形設した上記
凸部8bが回転放物面鏡1の縁部に穿設した上記溝1a
内に嵌合して一体化し、該支持台4と固定台8との間に
挟着した回転放物面鏡1の縁部から脱落しない構造にな
っている。10は、支持台4上に固定台8を固定するた
めの螺子である。
【0013】また、支持台4の軸受部4aには上記アー
ム5の先端部に形成した凹陥部5a側から挿通した上記
ピン軸6の突出端部を螺子11によって固定し、アーム
5の上記凹陥部5a内に保持されたピン軸6の頭部6a
を該凹陥部5a内に抜け止め係止することにより回転放
物面鏡1をアーム5の先端部においてピン軸6の軸回り
に回動自在に挟持する構造になっている。このピン軸6
の一方にはその軸心部を貫通する貫通孔6bが穿設して
あり、該貫通孔6b内にアーム5側から配線した電源コ
ード12を挿通し、後述する焦点調節機構13側へ引き
回して上記光源2に接続するように構成してある。14
は、ピン軸6の装着部を被蓋する化粧カバーである。
【0014】尚、上記図示しない支持アームは、従来の
医療用照明灯と同様に複数本のアーム片を相互に適度の
摩擦力をもって回動自在になるように連結したものであ
る。そして、この支持アームによって上記回転放物面鏡
1の荷重を所定の部位で支持する構造になるものであ
り、適宜回転放物面鏡1を所望の位置に移動し、その位
置に係止して照明光を得るように構成してある。
【0015】また、上記支持台4に形成する把手7は、
該支持台4と別体に構成し、所望により脱着可能に構成
することができ、適宜消毒交換して病原菌による感染経
路を遮断し、病原菌汚染の拡大を防止するように構成す
ることができる。
【0016】本考案に係る焦点調節機構13は、回転放
物面鏡1の後部に直接装着する構造になっている。即
ち、回転放物面鏡1の後部に開口した取付孔15に該回
転放物面鏡1の内側から案内軸16を挿通してフランジ
部16aを回転放物面鏡1の内側に係止すると共に、該
回転放物面鏡1の後方へ突出した螺子部16bに固定螺
子17を外装螺着して案内軸16を回転放物面鏡1の取
付孔15部に緊締固定する。またこの案内軸16の筒内
には、回転放物面鏡1の内側方向から調整筒18を軸方
向へ摺動自在に挿着し、その後端に螺刻した螺子孔18
aに案内軸16の後端側から挿通した調整螺子19を螺
入し、該調整螺子19を旋回調整することにより調整筒
18を前後移動させ、該調整筒18の前端に構成したソ
ケット20に装着した光源2の焦点調節をすることがで
きるように構成してある。21は、回転放物面鏡1の取
付孔15内周と上記案内軸16の外周との間に介装した
パッキンである。アーム5側から配線し、上記ピン軸6
の軸心部に穿設した貫通孔6a内を経由して配線した電
源コード12は、案内軸16と調整筒18の側面に重合
開設した挿通孔16c,18bを介して調整筒18内に
引き込むことができるようになっている。22は、光源
2の直射光の出射を規制する遮光筒、23,23は回転
放物面鏡1の取付孔15周辺部外面に突設した回り止め
用の突起であり、該突起23,23を適宜焦点調節機構
13側に係合させて該焦点調節機構13の周方向への回
動を阻止規制する構造になっている。
【0017】上記のように構成した医療用照明灯は、歯
科医等の術者が把手7,7を把持操作し、また焦点調節
機構13の調整螺子19を旋回調整して回転放物面鏡1
からの照明光を患者患部に適切に照明して診療に供する
ことができる。
【0018】
【考案の効果】本考案に係る医療用照明灯は、以上のよ
うに構成したから、従来のような回転放物面鏡を支持す
る反射鏡取付枠を設けることなしに支持アームに装着す
ることができ、医療用照明灯の装置全体のコンパクト化
及び軽量化を実現するばかりでなく、製造コストを低減
させることができる等、本考案の実施により得られる効
果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る医療用照明灯の構造を示す側断面
図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく回転放物面鏡の平面図である。
【図4】同じく図3におけるA−A線拡大断面図であ
る。
【図5】同じく図3におけるB−B線拡大断面図であ
る。
【図6】同じく図3におけるC−C線断面図である。
【図7】従来の医療用照明灯の構造を示す斜視図であ
る。
【図8】同じく従来の医療用照明灯の構造を示す一部切
り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1 回転放物面鏡 2 光源 3 保護カバー 4 支持台 5 アーム 6 ピン軸 7 把手 8 固定台 13 焦点調節機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーク状のアームの先端に回転放物面
    鏡を回動自在に支持すると共に、該回転放物面鏡内に担
    持した光源を点灯させて所望の照射光を得るように構成
    した医療用照明灯において、 前記回転放物面鏡の左右側端部にそれぞれ該回転放物面
    鏡の支持台を固着し、該支持台の側部に把手を形成する
    と共に,該支持台の後部を前記アームの先端に対して上
    下方向へ回動自在に連結し、且つ前記回転放物面鏡の後
    端に焦点調節機構を装着すると共に、該焦点調節機構の
    前端には光源用のランプを装着したことを特徴とする医
    療用照明灯。
  2. 【請求項2】 前記支持台に対し、把手を着脱自在に固
    定装着することができるように構成したことを特徴とす
    る請求項1の医療用照明灯。
JP7446392U 1992-10-02 1992-10-02 医療用照明灯 Expired - Lifetime JP2551499Y2 (ja)

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