JP2548210Y2 - 水上推進機関の冷却装置 - Google Patents

水上推進機関の冷却装置

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JP2548210Y2
JP2548210Y2 JP1991087980U JP8798091U JP2548210Y2 JP 2548210 Y2 JP2548210 Y2 JP 2548210Y2 JP 1991087980 U JP1991087980 U JP 1991087980U JP 8798091 U JP8798091 U JP 8798091U JP 2548210 Y2 JP2548210 Y2 JP 2548210Y2
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cooling water
cooling
water inlet
propulsion engine
intake
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重光 新田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、舟艇を浮かせている
水を取り込んでエンジンやマフラを冷却する水上推進機
関の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1人または2人程度が搭乗するレジャー
用の小型滑走艇では、舟艇を浮かせている水を取り込ん
で、つまり、外部から冷却水を取り込んでエンジンやマ
フラなどを冷却する(たとえば、実公昭52−1855
1号公報参照)。この種の冷却装置の一例を図4に示
す。
【0003】図4において、小型滑走艇1は船体2の上
部に操舵用のハンドル3を備えている。船体2内の後部
には、駆動軸30を介して、エンジン4で回転駆動され
る水ジェット推進機5が設けられている。水ジェット推
進機5における動翼6と静翼7との間には、外部から冷
却水Wを取り込む冷却水取入口8が設けられている。
【0004】冷却水取入口8から取り込まれた冷却水W
は、冷却水パイプからなる冷却水導入路9に導かれて、
つぎに説明するような水上推進機関の冷却部に導入され
る。つまり、冷却水導入路9の冷却水Wは、エンジン4
の排気マニホールド41からシリンダ42およびシリン
ダヘッド43の水ジャケット(図示せず)内を流れ、冷
却水パイプ44を経由して、更に、マフラ45,46,
47内を通って排気を冷却し、排出口48から船外Fに
排出される。なお、水ジェット推進機5が収納されたダ
クト20の開口21には、大きな異物が流入するのを防
止する格子22が設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この種の小型
滑走艇1は、比較的水深の浅い場所で運転されることが
あるから、水中の砂や海草などの小さな異物が、格子2
2の目からダクト20内に流入し、更に、冷却水取入口
8に流入する場合がある。このような場合に、冷却水取
入口8や冷却水導入路9に、砂などの異物が詰まると、
冷却水量が減少し、冷却効率の低下を招く。この考案は
上記従来の課題に鑑みてなされたもので、冷却効率の低
下するおそれが少ない水上推進機関の冷却装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、外部から水を取り込む第1および第2
冷却水取入口が水ジェット推進機の高圧部にそれぞれ
設けられ、第1冷却水取入口が水ジェット推進機のポン
プノズルの外周壁において開口し、第2冷却水取入口が
水ジェット推進機の静翼の後端面において後方に向かっ
て開口し、各冷却水取入口と、その冷却水取入口から取
り込まれた冷却水を共通の水上推進機関の冷却部に導く
冷却水導入路とを有する冷却水導入系統を複数備え、各
冷却水導入路は互いに分離されている。
【0007】
【作用】この考案によれば、冷却水取入口および冷却水
導入路からなる冷却水導入系統を複数備え、各系統は互
いに分離されていて独立であるから、1つの冷却水導入
系統の冷却水取入口や冷却水導入路に砂などの異物が詰
まっても、他の冷却水導入系統から水上推進機関の冷却
部に冷却水を導入することができる。しかも、第1冷却
水取入口がポンプノズルの外周壁において開口している
のに対し、第2冷却水取入口が静翼の後端面において後
方に向かって開口しているため、第2冷却水取入口に働
く静圧が、第1冷却水取入口の静圧に比べ小さくなり、
第2冷却水取入口から異物が流入するおそれが少なくな
る。
【0008】
【実施例】まず、この考案の原理を説明するための基本
構成を図面にしたがって説明する。図1はその基本構成
を示す。図1において、この小型滑走艇1は、上記従来
の冷却水取入口8および冷却水導入路9(図4)と同一
の構造のメイン冷却水取入口8Aおよびメイン冷却水導
入路9Aからなる第1冷却水導入系統C1を有する。こ
の小型滑走艇1は、この第1冷却水導入系統C1の他
に、第2冷却水導入系統C2を備えている。
【0009】第2冷却水導入系統C2は、予備冷却水取
入口8B、予備冷却水導入路9Bおよびバルブ10を有
している。両冷却水取入口8A,8Bは、動翼6を収納
するポンプノズル11における動翼6と静翼7の間のよ
うな水ジェット推進機5の高圧部に設けられている。上
記メインおよび予備冷却水導入路9A,9Bは、それぞ
れ、冷却水パイプからなり、メインおよび予備冷却水取
入口8A,8Bをエンジン4の排気マニホールド41に
連通させている。つまり、メイン冷却水取入口8Aおよ
びメイン冷却水導入路9Aと、予備冷却水取入口8Bお
よび予備冷却水導入路9Bとは互いに分離されており、
したがって第1冷却水導入系統C1と第2冷却水導入系
統C2とは独立している。なお、この基本構成では、両
冷却水取入口8A,8Bおよび両冷却水導入路9A,9
Bは、互いに同一構造であり、両冷却水導入系統C1,
C2を流れうる水量は、この基本構成の場合ほぼ同一に
設定されている。
【0010】上記マフラ45内には、温度センサ12が
設けられている。温度センサ12は、マフラ45内の排
気温を検知して、信号を図示しない制御器に出力する。
この制御器は、排気温が所定温度を越えたときに、バル
ブ10に開信号を出力する。つまり、バルブ10は、マ
フラ45内の排気温が所定温度を越えると開放され、一
方、マフラ45内の排気温が所定温度以下の範囲におい
て閉止している。その他の構成は上記従来例と同様であ
り、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その
詳しい説明を省略する。
【0011】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。エンジン4を運転させて動翼6を回転させると、舟
艇を浮かせている水がポンプノズル11内で加圧され、
その一部がメイン冷却水取入口8Aから取り込まれる。
このメイン冷却水取入口8Aから取り込まれた冷却水W
は、メイン冷却水導入路9Aによって、エンジン4の排
気マニホールド41の水ジャケット(図示せず)に導か
れる。この冷却水は、更に、シリンダ42およびシリン
ダヘッド43の水ジャケット(図示せず)内を流れ、更
にマフラ45,46,47内などを通って、船外Fに排
出され、この間にエンジン4などを冷却する。
【0012】一方、砂などの異物がメイン冷却水取入口
8Aやメイン冷却水導入路9Aにおいて詰まると、マフ
ラ45内の排気温が上昇し、制御器が温度センサ12か
らの信号を受けてバルブ10が開放される。このバルブ
10の開放で、予備冷却水取入口8Bから予備冷却水導
入路9Bを経由して、冷却水Wが排気マニホールド41
に導入される。
【0013】このように、この基本構成は、第1冷却水
導入系統C1が詰まった場合には、第2冷却水導入系統
C2から、エンジン4の冷却部に冷却水Wを導入して、
エンジン4を冷却することができる。したがって、エン
ジン4の冷却効率が低下するおそれが少ない。
【0014】なお、上記基本構成の場合、第2冷却水導
入系統C2にバルブ10を設けたので、常時は、第1冷
却水導入系統C1のみに冷却水Wが流れ、第2冷却水導
入系統C2には流れないから、通常時に第2冷却水導入
系統C2が詰まるおそれがないので、冷却効率が低下す
るおそれがより一層少なくなる。
【0015】ところで、上記基本構成では、マフラ45
内の排気温を検知する温度センサ12を設けてバルブ1
0を開閉したが、バルブ10は他の方法で開閉してもよ
い。たとえば、メイン冷却水導入路9Aの下流部に水圧
センサを設け、検知された水圧が所定値以下のときにバ
ルブ10を開放してもよく、さらには、エンジン4自体
の温度が所定温度以上になったときに開放する構造とし
てもよい。また、バルブ10は、運転席からプッシュプ
ルケーブルなどを介して、手動で開閉操作してもよい。
【0016】また、上記基本構成では、バルブ10を設
けたが、必ずしも設ける必要はない。その場合、常時
は、第1および第2冷却水導入系統C1,C2から冷却
水Wがエンジン4に導入され、冷却水導入系統C1,C
2のいずれか一方C1,C2が詰まったときに、他方C
2,C1からエンジン4に冷却水Wが導入される。さら
に、上記基本構成では、冷却水導入系統を2系統とした
が、3系統以上としてもよい。
【0017】ところで、第1冷却水導入系統C1が詰ま
った場合は、岸に帰ってメンテナンスを行えばよいの
で、岸にたどり着くまでの僅かの間だけ、エンジン4を
冷却することができればよい。したがって、第2冷却水
導入系統C2から導入される水量は、第1冷却水導入系
統C1の水量よりも少なくてもよい。両冷却水導入系統
C1,C2を互いに違う水量とするには、たとえば、メ
イン冷却水取入口8Aと予備冷却水取入口8Bを、互い
に圧力の異なる部分に開口させる。なお、予備冷却水取
入口8Bをメイン冷却水取入口8Aよりも圧力の低い部
分に設けることにより、つぎに示すこの考案の実施例の
ように、予備冷却水取入口8Bを砂や異物の流入しにく
い位置に設けることができる。
【0018】以上の基本構成に対し、以下、この考案の
実施例を図面にしたがって説明する。図2ないし図3
施例の要部を示す。図2において、ポンプノズル11
に一体形成された静翼7には、軸方向および径方向に深
孔9a,9bが穿設されて予備冷却水導入路9Bの一部
が形成されている。予備冷却水取入口(第2冷却水取入
口)8Bは、静翼7の後端面7aにおいて、後方Bに向
かって開口している。上記径方向の深孔9bには、継手
9cを介して、図示しない冷却パイプが連通しており、
予備冷却水導入路9Bが構成されている。なお、図3に
示すように、静翼7は放射状に6枚設けられており、上
記予備冷却水導入路 9Bが設けられている静翼7は、
他の静翼7よりも厚肉に形成されている。
【0019】メイン冷却水取入口(第1冷却水取入口)
8Aは、図2の破線で示すように、動翼6の後方Bであ
って、ポンプノズル11における静翼7の近傍に設けら
れている。このメイン冷却水取入口8Aは、図3のよう
に、ポンプノズル11の外周壁11aにおいて開口して
いる。なお、メイン冷却水導入路9Aは、メイン冷却水
取入口8Aにねじ込まれた継手8aに冷却水パイプ(図
示せず)を連結して構成されている。なお、その他の構
成は上記基本構成と同様であり、その図示および詳しい
説明を省略する。
【0020】この実施例によれば、メイン冷却水取入口
8Aが、ポンプノズル11の外周壁11aにおいて開口
しているのに対し、図2の予備冷却水取入口8Bが静翼
7の後端面7aにおいて後方Bに向かって開口してい
る。そのため、予備冷却水取入口8Bに働く静圧は、メ
イン冷却水取入口8Aの静圧に比べ、小さくなるので、
予備冷却水取入口8Bから異物が流入するおそれが少な
くなる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、外部の水を冷却部に取り込む冷却水取入口および冷
却水導入路からなる冷却水導入系統を複数備え、各系統
は互いに分離されていて独立であるから、1つの冷却水
導入系統の冷却水取入口や冷却水導入路が詰まっても、
他の冷却水導入系統から水上推進機関の冷却部に冷却水
を導入することができる。したがって、冷却効率の低下
するおそれが少ない。しかも、第1冷却水取入口がポン
プノズルの外周壁において開口しているのに対し、第2
冷却水取入口が静翼の後端面において後方に向かって開
口しているため、第2冷却水取入口に働く静圧が、第1
冷却水取入口の静圧に比べ小さくなり、第2冷却水取入
口から異物が流入するおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の原理を説明するための基本構成を示
す水上推進機関の冷却装置の概略側面図である。
【図2】この考案の実施例にかかる水ジェット推進機の
縦断面図である。
【図3】同ポンプノズルの背面図である。
【図4】従来の水上推進機関の冷却装置を示す概略側面
図である。
【符号の説明】 1…小型滑走艇、8A…メイン冷却水取入口、8B…予
備冷却水取入口、9A…メイン冷却水導入路、9B…予
備冷却水導入路、C1…第1冷却水導入系統、C2…第
2冷却水導入系統、W…冷却水。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水ジェット推進機を備えた舟艇を浮かせ
    ている水を取り込む冷却水取入口と、この冷却水取入口
    から取り込まれた冷却水を水上推進機関の冷却部に導く
    冷却水導入路とを有する水上推進機関の冷却装置におい
    て、 上記第1および第2の冷却水取入口が上記水ジェット推
    進機の高圧部にぞれぞれ設けられ、上記第1冷却水取入口が上記水ジェット推進機のポンプ
    ノズルの外周壁において開口し、 上記第2冷却水取入口が上記水ジェット推進機の静翼の
    後端面において後方に向かって開口し、 各冷却水取入口と、その冷却水取入口から取り込まれた
    冷却水を共通の水上推進機関の冷却部に導く冷却水導入
    路とを有する冷却水導入系統を複数備え、 各冷却水導入路は互いに分離されていることを特徴とす
    る水上推進機関の冷却装置。
JP1991087980U 1991-09-30 1991-09-30 水上推進機関の冷却装置 Expired - Lifetime JP2548210Y2 (ja)

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