JP2547975B2 - 田植機の植付クラッチ装置 - Google Patents

田植機の植付クラッチ装置

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JP2547975B2
JP2547975B2 JP7157264A JP15726495A JP2547975B2 JP 2547975 B2 JP2547975 B2 JP 2547975B2 JP 7157264 A JP7157264 A JP 7157264A JP 15726495 A JP15726495 A JP 15726495A JP 2547975 B2 JP2547975 B2 JP 2547975B2
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planting
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claw
planting claw
notch
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敏夫 中尾
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機の植付クラッチ装
置のうち、植付クラッチの「断」時に植付爪が上部にて
も停止するように設けた植付爪上部停止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エンジンより植付部までの伝動系統上に
安全クラッチ、植付クラッチの順に直列に配置し、植付
クラッチに定位置停止機構を設けた構成は、実開昭56
−86927号公報や、特開昭52−43616号公報
に記載の如き技術が公知とされている。また、定位置停
止機構付き植付クラッチの定位置に関しては、実公昭5
2−18886号公報や、実開昭51−87010号公
報や、実公昭55−54264号公報や、実開昭52−
107215号公報や、実公昭55−16576号公報
の如き技術が公知とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】田植機においては、植
付を停止する為に植付クラッチ装置を設けられ、その他
に安全クラッチが設けられているのである。そして、植
付クラッチ装置には植付爪の上部停止装置が設けられて
いる。植付爪上部停止装置とは、植付クラッチが「断」
となる場合に、植付爪が土壌に突っ込んだ位置で停止す
ると、機体が走行する際に土の抵抗により植付爪を傷め
てしまうので、これを回避する為に植付クラッチを
「断」にする際に、植付爪が必ず植付爪回動軌跡上部の
位置で止まるように、植付クラッチのクラッチ摺動体の
外周に切欠部を設け、ここにピンを横から挿入し、この
ピンの突入により切欠部に抵抗をかけて、切欠部とピン
が嵌入した状態で植付爪が停止すべく構成しているので
ある。この切欠部は植付爪が丁度上部に来た時の位置
の、一定の範囲内で設けられているので、植付爪は上部
に必ず停止するのである。ところが、従来は植付爪が苗
取出板を通過する位置は上部停止の範囲内になかったの
で苗取出板と、植付爪の間に異物が挟まった時に不具合
が発生していたのである。即ち、苗取出板と植付爪の間
に異物が挟まると、植付爪のそれ以上の回動が阻止され
るので、動力伝動系統上の安全クラッチが作動して、動
力の伝達が一時的に断たれ植付クラッチを切ることが不
可能となるのである。その為に、この状態でオペレータ
ーが異物を指で取り除くと、安全クラッチが瞬時に元に
戻る為に、植付爪が回動し、オペレータが指を引っ込め
るのが遅れることにより、植付爪が指に突き刺さるので
ある。この事故を回避する為には、安全クラッチが切れ
た時点で植付クラッチを切って、それから異物を取り除
けばよいのであるが、エンジン、安全クラッチ、植付ク
ラッチ、植付爪と配置されている田植機では、クラッチ
摺動体の回転が安全クラッチにより止められており、前
述の上部停止装置のピンがクラッチ摺動体の側面に当接
しており、クラッチ摺動体は回転しないので植付クラッ
チが切ることが出来ないのである。故に、植付クラッチ
を切らずに異物の取り外し作業を行う為に前述の如く、
不具合が発生するのである。本発明はこれらの不具合を
解消する為の構成である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。走行車体に備えたエンジンより、
付装置に設けた植付爪2までの伝動系統上で、植付装置
に、安全クラッチ18、植付クラッチの順に直列配置
し、植付クラッチのクラッチ摺動体Dに植付爪上部停止
用の切欠部7aを設け、該クラッチ摺動体Dをクラッチ
「断」方向に摺動した場合に、前記切欠部7aにピン6
が嵌入し、植付爪2を回動軌跡上部で停止すべく構成し
植付クラッチにおいて、該切欠部7aを、植付爪回動
軌跡の回動軌跡上部の角度aと、それに続く苗取出板3
の通過部の角度bを加えた角度fに設け、且つ、前記伝
動系統上において、安全クラッチ18と植付クラッチと
を、植付装置上においてそれぞれ別の軸上に設け、該植
付クラッチは植付爪2のみを駆動する植付爪軸10上に
設け、該安全クラッチ18と植付クラッチの間に、他の
伝動部材を介装したものである。
【0005】
【実施例】本発明の目的は以上の如くであり、添付の図
面に示した実施例の構成に基づいて、本発明の構成を説
明する。図1は乗用田植機の全体側面図、図2は植付爪
伝動系統の断面図、図3は植付爪回動軌跡の側面断面
図、図4は植付クラッチと上部停止装置部分の断面図、
図5は他の植付爪装置の側面断面図、図6は従来の植付
爪上部停止装置のカムとカムに設けた切欠部の側面図、
図7は本発明のカムとカムに設けた切欠部の側面図であ
る。
【0006】図1において、乗用田植機の走行部の後部
に植付装置が上下動自在に装着されている。走行部から
PTO軸16にて動力が伝えられ、植付駆動ケース5へ
動力が入れられている。植付爪2は植付アーム8に装着
されている。4はフロート、3は苗取出板、1は苗載台
である。図2において、エンジンからの動力は安全クラ
ッチ18を経て植付爪軸10上の遊嵌スプロケット17
へ伝えられている。遊嵌スプロケット17とクラッチ摺
動体Dが噛合すると動力が植付爪軸10へ伝えられるの
である。
【0007】クラッチ摺動体Dは図4に示す如く、爪ク
ラッチ15、シフター溝16、上部停止カム7により構
成され、この上部停止カム7の外周に切欠部7aが切欠
けられている。そして、上部停止ピン6がバネ11に押
されて突出されており、切欠部7aがある所以外では、
上部停止ピン6と上部停止カム7が係合してクラッチ摺
動体Dはクラッチ「断」方向へは動けないのである。
【0008】遊嵌スプロケット17が回転されている場
合であれば、クラッチ摺動体Dも回転しており、植付ク
ラッチシフター12を「断」方向へ付勢し続けていれば
いつかクラッチは切れるのであるが、植付爪2と苗載台
取出板3の間に異物が噛み合っている時は安全クラッチ
18が先に切れているので遊嵌スプロケット17が回転
しておらず、結局、植付クラッチを切ることはできなか
ったのである。
【0009】即ち、図6に示す如く、従来の上部停止カ
ム7’の切欠部7’aは植付爪2が苗取出板3と係合し
ている位置の角度bにおいては切欠部がなく、植付爪が
上方にある位置の角度a内でのみしか切欠部が設けられ
ていなかったのである。本発明では、この角度bの範囲
内にも切欠部を設け、ここでも上部停止ピン6が切欠部
に入ることが可能にしたものである。
【0010】図7の実施例では、従来の切欠部の角度a
と、植付爪と苗取出板の係合部の角度bを加えた角度f
に切欠部を設けている。上部停止ピン6は一定位置に固
定されたものであるから、クラッチ摺動体Dが全体とし
てクラッチ「断」方向へ移動可能としたものである。
【0011】図3に示した回動軌跡の図面から前記構成
を説明すると、従来は植付爪2の回動軌跡のうち、Aか
らBまでの間で停止すべく上部停止カム7'の切欠部7’
aを構成していたのである。これが角度aに該当してい
たのである。故にBからCの間では切欠部がないので、
この部分でクラッチ摺動体Dが回転を停止するとピン6
と上部停止カム7’が係合し、クラッチ摺動体Dが動け
ず植付クラッチを「断」にすることができなかったので
ある。これに対して本発明は、このBからCまでの角度
b部にも切欠部を設けることにより前記不都合を解消し
たものである。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、第1に、安全クラ
ッチが切れていても、植付クラッチを切ることができる
ので、植付爪と苗取出板の間に、異物を噛み込んで停止
した場合でも、この位置で植付クラッチを切ることがで
き、異物を取り去った後に、突然植付爪が回転し、オペ
レーターの手に植付爪が突き刺さるということが無くな
ったのである。
【0013】第2に、植付クラッチを切った状態で、オ
ペレーターが異物を取り除く為に植付爪2を、切欠部7
aの範囲内で手動で回動させる場合に、該植付爪2に最
も近くて、且つ植付爪2のみを駆動する植付爪軸10の
部分で、クラッチ摺動体Dにより動力伝達状態が切れる
ので、植付爪2を手動で回動操作する際に、伝動系統上
部のその他の軸を回動する力を付加する必要がなく、植
付爪2と植付爪軸10を回動するだけの軽い力で操作す
ることができるのである。
【0014】第3に、安全クラッチ18と植付クラッチ
とを、植付装置上においてそれぞれ別の軸上に設け、該
安全クラッチ18と植付クラッチの間に、他の伝動部材
を介装したので、植付クラッチの入切時に発生する衝撃
が、安全クラッチ18に対して直接的に伝達されること
が無く、他の伝動部材がこの衝撃を一旦吸収するので、
安全クラッチ18の耐久性を向上することが出来たので
ある。 また、安全クラッチ18き植付クラッチが、別々
の軸上に配置されているので、両者の組立とメンテナン
スが容易になったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】植付爪伝動系統の断面図である。
【図3】植付爪回動軌跡の側面断面図である。
【図4】植付クラッチと上部停止装置部分の断面図であ
る。
【図5】他の植付爪装置の側面断面図である。
【図6】従来の植付爪上部停止装置のカムとカムに設け
た切欠部の側面図である。
【図7】本発明のカムとカムに設けた切欠部の側面図で
ある。
【符号の説明】
D クラッチ摺動体 2 植付爪 3 苗取出板 7 上部停止カム 7a 切欠部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体に備えたエンジンより、植付装
    置に設けた植付爪2までの伝動系統上で、植付装置側
    に、安全クラッチ18、植付クラッチの順に直列配置
    し、植付クラッチのクラッチ摺動体Dに植付爪上部停止
    用の切欠部7aを設け、該クラッチ摺動体Dをクラッチ
    「断」方向に摺動した場合に、前記切欠部7aにピン6
    が嵌入し、植付爪2を回動軌跡上部で停止すべく構成し
    植付クラッチにおいて、該切欠部7aを、植付爪回動
    軌跡の回動軌跡上部の角度aと、それに続く苗取出板3
    の通過部の角度bを加えた角度fに設け、且つ、前記伝
    動系統上において、安全クラッチ18と植付クラッチと
    を、植付装置上においてそれぞれ別の軸上に設け、該植
    付クラッチは植付爪2のみを駆動する植付爪軸10上に
    設け、該安全クラッチ18と植付クラッチの間に、他の
    伝動部材を介装したことを特徴とする田植機の植付クラ
    ッチ装置。
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JPH07308108A JPH07308108A (ja) 1995-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AT328154B (de) * 1973-04-09 1976-03-10 Salzgitter Peine Stahlwerke Betonrippenstahl
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JPS5554264U (ja) * 1978-10-03 1980-04-12

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