JP2547401B2 - 熱転写記録方法 - Google Patents

熱転写記録方法

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JP2547401B2
JP2547401B2 JP61135515A JP13551586A JP2547401B2 JP 2547401 B2 JP2547401 B2 JP 2547401B2 JP 61135515 A JP61135515 A JP 61135515A JP 13551586 A JP13551586 A JP 13551586A JP 2547401 B2 JP2547401 B2 JP 2547401B2
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱転写記録方法に関する。
(従来の技術) 従来の熱転写方式としては、大別して熱昇華転写方式
の熱溶融転写方式とが知られている。このうち熱昇華転
写方式は画像の階調性が良好なことからフルカラー記録
方式として期待されている。しかしながら、熱昇華転写
方式は昇華エネルギーが大きいためにプリンタでの画像
作成時間が長くかかり、しかも得られた画像の保存性等
に問題があった。そこで、これを改善する方法として、
昇華転写した後、受像紙上で発色を行うことにより昇華
エネルギーを小さくする方法も提案されているが、画像
の保存安定性には今だ問題が残されていた。このような
点から、最近では、転写エネルギーが小さく、保存性の
良好な熱溶融転写方式が検討されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、熱溶融転写方式は階調性および画質の点で
熱昇華転写方式に比べて劣るという問題がある。そこ
で、階調性および画質の改善を図った熱溶融転写方式が
種々検討されているが、今のところ階調性および画質の
点で熱昇華転写方式のものと同等もしくはそれ以上のも
のは得られていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明の熱転写記録方法は、45〜70℃の範囲に溶融点
を有するワックス類と100〜200℃の範囲に溶融点または
軟化点を有する熱溶融性物質とを含むとともにこれらワ
ックス類および熱溶融性物質の合計が60重量%以上であ
る混合ワックスを用いこれに染顔料を加えた複数のイン
ク層を一組として該一組のインク層をシート部材上に順
次繰り返して塗工した熱転写記録用インクリボンを用
い、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、および前記し
た各インク層から染顔料を抜いたインクのうちいずれか
一つを基盤に塗付した受像紙に前記熱転写記録用インク
リボンの各インク層を順次熱転写して結像させるもので
ある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。
本発明は各インク層に使用されるワックス類および樹
脂の配分に特徴を有するものであり、45〜70℃の範囲に
溶融点を有するワックス類Aと100〜200℃の範囲に溶融
点又は軟化点を有する熱溶融性物質Bとの中からそれぞ
れ少なくとも1種類以上のワックス類を選択し、混合ワ
ックスとして使用するものである。このように、ワック
ス類Aと熱溶融性物質Bとを混合して使用することによ
り、ワックス類Aもしくは熱溶融性物質B単独で使用す
る場合よりも転写時の階調が非常に改善されることを見
出したものである。この点については、後述する比較試
験例によって明らかにしている。また、混合ワックスに
は、ワックス類A、熱溶融性物質B以外のワックスを、
ワックス類A、熱溶融性物質Bと一緒に混合して使用す
ることも可能であり、この場合でも階調性は非常に良好
なものであった。
本発明に使用されるワックス類Aおよび熱溶融性物質
Bの代表的なものを以下に示す。
ワックス類Aに属するものとしては、例えば 日本精蝋製 パラフィンワックスSP−0110、パラフィンワックス11
5、パラフィンワックスPF−4015,PF−5025、パラフィン
ワックス120,125,135,130,140,150,155、パラフィンワ
ックスPR−0120、パラフィンワックスSC−5025、パラフ
ィンワックスPF−4025、パラフィンワックスSP−1030,S
P−1035,SP−3035,SP−3040,SP−6145,パラフィンワッ
クスキャンドル35、ハイミック2045,1045、ポリュート1
025,1135,8025,ネオパラックス2845,2545,2745、パルバ
ックス1335,1330,1430,1425、ボンテックス0100,1033、
カートワックス2225,3020,3025,3030,3036,3135,3635,3
640、NPS8070,8020,8135,9125、バイセン0453 日本石油製 パラフィンワックス130,135,140,145、日石1号キャ
ンドル、日石2号キャンドル、ソフトワックス51、パラ
ノック103,104,303,201,202,203、スペシャルパラフィ
ン ESSO石油製 パラフィンワックス130,135,135SPL、エスラックス13
2,142,152 MOBIL石油製 パラフィンワックス130,135,135SPL、ワックスレック
ス140,155 谷口石油製 パラフィンワックス100,L−SB,SB,AS−130,130フレー
ク,135 バリコ製 ペトロライトWB−16、バイバー260、バイバー253、バ
イバー5013 アライド製 ACポリエチレン#430 ヘキスト製 ヘキストワックスV 日興ファイン製 セレシンワックス710、オゾケセレシン 野田ワックス製 未晒ミツロウ高酸、未晒ミツロウ低酸、脱臭ミツロウ
高酸、晒ミツロウ高酸、脱臭ミツロウ低酸、晒ミツロウ
低酸 加藤洋行製 純自晒(高酸)、半晒、純白晒(低酸) 三木化学製 脱臭紺晒ミツロウ、紺印晒ミツロウ、精製ミツロウ、
脱臭赤印晒ミツロウ、赤印晒ミツロウ があり、これら以外にも融点が45〜70℃の熱溶融性物質
を含む。
熱溶融性物質Bに属するものとしては、例えば 日本製蝋製 ボンテックス1066,2222,2244 日本石油製 パラノック101 バリコ製 ペトロライトC−7500、ポリワックス655,850,1000,2
000,E1040,E2070,E2020 安原油脂製 ネオワックスH,M,クリアロンP−105,P−115,P−125,
M−105,M−115 アライド製 ACポリエチレン#617,#6,#7,#612,#615,#625,#
635,#8,#9,#820,#840,#656,#401,#580,#629,#
655,#540,#680,#392,#316 Eastman製 エポレンC−15,C−10,C−16,N−11,C−13,N−10,N−
14,N−12,N−45,E−15,E−14,エポレンE−11,F−12,E
−45,E−43 Badische製 BASFAM3,AM6,A,AF,AL61,AH6,AH10 三井石化製 ハイワックス110P,220P,220MP,320P,320MP,210P,210M
P,410P,310MP,405MP,200P,400P 三洋化成製 サンワックス161P,171P,165P,151P,131P ヘキスト製 ヘキストPE520,PE130,PE190、ヘキストDED522,DED52
1,DED121,DED153、ヘキストワックスUPCSS,OP,X55、ヘ
ヘキストワックススペシャル、ヘキストワックスC,O,F
L,R21,ヘキストワックス があり、これ以外にも融点又は軟化点が100〜200℃の熱
溶融性物質を含む。
ワックス類Aおよび熱溶融性物質Bの使用比率として
は、ワックス類Aのものを1〜40重量%、熱溶融性物質
Bのものを1〜60重量%使用し、残りをこれ以外のワッ
クス類で補うようにしたものである。
ワックス類Aおよび熱溶融性物質Bと混合して使用さ
れる、ワックス類Aおよび熱溶融性物質B以外のワック
ス類の一例を以下に示す。
合成ワックスとしては、 パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、酸化パラフィンワックス、塩素化パラフィンワック
ス、リシノール酸アマイド、ラウリン酸アマイド、エル
カ酸アマイド、バルミチン酸アマイド、オレイン酸アマ
イド、12−ヒドロキシステアリン酸、ジステアリルケト
ン、エチレンビスステアリン酸アマイドなど、 植物系ワックスとしては、 ライスワックス、木ろう、キャンデリラワックス、カ
ルナウバワックスなど、 動物系ワックスとしては、 ラリノン、密ろう、セラックワックス、 鉱物系ワックスとしては、 モンタンワックスなど、 高級脂肪酸としては、 パルミチン酸、ステアリン酸など、 高級アルコールとしては、 パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セリ
ルアルコールなど、 金属石けんとしては、 ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、
ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
鉛、二塩基性ステアリン酸バリウムなど、 合成ポリアルコールとしては、 ポリエチレングライコール、ポリプロピレングライコ
ールなどを挙げることができる。
このようにワックス類Aおよび熱溶融性物質Bの混合
ワックスを使用することにより、ワックス類Aもしくは
熱溶融性物質B単独で使用する場合に比べて階調性が非
常に改善されることを確認した。
なお、ワックス類Aと熱溶融性物質Bとの合計は使用
する混合ワックス全体の60重量%以上となるように調整
することが好ましい。この点についても後述する比較試
験例によって明らかにしている。
さらに、この混合ワックスに対してポリスチレン樹脂
を加えることにより、インクの機械的強度が改善される
と同時に階調性もさらに良くなることがわかった。ポリ
スチレン樹脂の添加量としては、0.01〜50重量%、好ま
しくは5〜20重量%使用するのが良い。ただし、ワック
ス類Aおよび熱溶融性物質Bに添加する樹脂としては、
ポリスチレン樹脂に限定されるものではない。
このようにして作製された熱転写記録用インクリボン
を用いて受像紙(基盤)に熱転写を行うことにより十分
な階調を得られるものであるが、本発明者らはさらに濃
度と画質の改善を図るため、受像紙(基盤)についても
検討を加えた。この結果を表1に示す。
表1より明らかなように、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エチレン、および転写に使用した混合インクから染顔料
を抜いたインクを、表面の平滑な紙やポリエステルフィ
ルム等の表面に塗工したものを受像紙として用いた結
果、濃度も高くなり、画質も良くなることが確認され
た。
つまり、上記したようなワックス類の配合によって作
製した熱転写記録用インクリボンと、上記したような樹
脂を表面に塗工した受像紙とを用いて、この受像紙の上
に前記熱転写記録用インクリボンの各インク層(イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等)をそれぞれ転写し
てフルカラー画像を得るものである。受像紙に塗工され
た樹脂類は、カラーインクを転写する場合に画質を向上
させるのに大きな効果が得られた。また、これによって
得られた画像は昇華転写によって得られた画像と比較し
ても遜色のないものが得られることを確認した。
以下に本発明に使用される有色染顔料の代表的なもの
を示す。
有色染顔料としては、例えば アゾ顔料(モノアゾ、ビスアゾ、縮合アゾ顔料)、染
色レーキ顔料(酸性染料レーキ、塩基性染料レーキ、媒
染染料レーキ顔料)、ニトロ顔料、ニトロン顔料、フタ
ロシアニン顔料、高級顔料(建染染料系顔料、金属錯演
顔料、ペリレン顔料、イソインドリノン顔料、キナクド
ン顔料)などを挙げることができる。さらに具体的に例
示すると、アゾ顔料としてはハンザエローG(C.I.1168
0、以下カッコ内はC.I.No.を示す)、ハンザエローR
(12710)、ピラゾロンレッドB(21120)、パーマネン
トレッドR(12085)、レーキレッドC(15585)、ブリ
リアントカーミン6B(15850)、パーマネントカーミンF
B(12490)(以上モノアゾ顔料)、ベンジジンエローG
(21090)、ベンジジンエローGR(21100)、パーマネン
トエローNCR(20040)(以上ビスアゾ顔料)、クロモフ
タルイエロー、クロモフタルレッド(以上縮合アゾ顔
料)などがある。染色レーキ顔料としては、キノリンエ
ローレーキ(47005)、エオシンレーキ(45380)アルカ
リブルーレーキ(42750A、42770A)(以上酸性染料レー
キ顔料)、ローダミンレーキB(45170)、メチルバイ
オレットレーキ(42535)、ビクトリアブルーレーキ(4
4045)、マラカイトグリーンレーキ(42000)(以上塩
基性染料レーキ顔料)、アリザリンレーキ(58000)
(媒染染料レーキ顔料)などがある。ニトロ顔料として
ナフトールエローB(10316)、ニトロ顔料としてピグ
メゾトグリーンB(10006)、ナフトールグリーンB(1
0020)、フタロシアニン顔料としては、無金属フタロシ
アニンブルー(74100)、フタロシアニンブルー(7416
0)、フタロシアニングリーン(74260)などがある。
高級顔料としては、 アンスラビリミジンエロー(68420)、インダンスレ
ンブリリアントオレンジGK(59305)、インダンスレン
ブルーRS(69800)、チオインジゴレッドB(73300)
(以上建染染料系顔料)、ニッケルアゾエロー(1277
5)(金属錯塩顔料)、ペリレンレッド(71140)、ペリ
レンスカーレット(71137)(以上ペリレン顔料)、イ
ソインドリノンエロー(イソインドリノン顔料)、キナ
クリドンレッドY(46500)、キナクリドンマゼンタ(7
3915)などがある。
また、黒色顔料として、カーボンブラック(C.I.7726
5)がある。
分散染料としては、 アミノアゾまたはアミノアンラキノン染料、ニトロア
リールアミン染料等を挙げることができる。さらに具体
的に例示するとアミノアゾ染料としてはディスパーズエ
ロー3(C.I.11855以下カッコ内はC.I.No.を示す)、デ
ィスパーズオレンジ3(11005)、ディスパーズレッド
1(11110)、ディスパーズバイオレット24(11200)、
ディスパーズブルー44などがある。アミノアントラキノ
ン染料としてはディスパーズオレンジ11(60700)、デ
ィスパーズレッド4(60755)、ディスパーズバイオレ
ット1(61100)、デイスパーズブルー3(61505)など
がある。ニトロアリールアミン染料としてはディスパー
ズエロー1(10345)および42(10338)などがある。
油溶性染料としては、 アゾ染料、アゾ金属錯塩染料、アントラキノン染料、
およびフタロシアニン染料を挙げることができる。さら
に具体的に例示すると、アゾ染料としてはソルベントエ
ロー2(C.I.11020、以下カッコ内はC.I.No.を示す)、
ソルベントオレンジ1(11920)、ソルベントレッド24
(26105)、ソルベントブラウン3(11360)などが、ア
ゾ金属錯塩染料としては、ソルベントエロー19(13900
A)、ソルベントオレンジ5(18745A)、ソルベントレ
ッド8(12715)、ソルベントブラウン37、ソルベント
ブラック123(12195)などが、アントラキノン染料とし
ては、ソルベントバイオレッド13(60725)、ソルベン
トブルー11(61525)、ソルベントグリーン3(61565)
などが、フタロシアニン染料としては、ソルベントブル
ー25(74350)などがある。
水溶性染料としては、 ニトロソ染料、アゾ染料(モノ、ビス、トリス、テト
ラキスアゾ染料)、スチルベンアゾ染料、ケトイミン
(ジフェニルメタン)染料、トリフェニルメタン染料、
キサンテン染料、アクリジン染料、キノリン染料、メチ
ン染料、ポリメチン染料、チアゾール染料、インダミン
染料、アジン染料、チアジン染料、オキシケトン染料、
アントラキノン染料、フタロシアニン染料などを挙げる
ことができる。さらに具体的に例示すれば、ニトロソ染
料としてはモーダントグリーン4(C.I.10005、以下カ
ッコ内はC.I.No.を示す)、アゾ染料としてはダイレク
トレッド28(22120)、スチルベンアゾ染料としてはダ
イレクトオレンジ71(40205)、ケトイミン染料として
はベーシックエロー2(41000)、トリフェニルメタン
染料としてはベーシックブルー1(42025)、キサンテ
ン染料としてはアシッドレッド52(45100)、アクリジ
ン染料としてはベーシックオレンジ23(46075)、キノ
リン染料としてはアシッドエロー2(47010)、メチン
染料としてはダイレクトイエロー59(49000)、アジン
染料としてはアシッドブルー59(50315)、オキサジン
染料としてはモーダントブルー10(51030)、チアジン
染料としてはベーシックブルー9(52015)、アントラ
キノン染料としてはアシッドブルー45(63010)、フタ
ロシアニン染料としてはダイレクトブルー86(74180)
などがある。なお、上記した各顔料および染料はこれら
に限定されるものではなく、またこの他にも、昇華染料
の使用も可能である。
熱転写記録用インクリボンのシート状部材および受像
紙に使用されるものとしては、例えば コンデンサ紙、タイプライター用紙、トレーシングペ
ーパー等の薄紙、合成紙、セロハン紙、さらにはポリエ
ステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィ
ルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィル
ム、テフロンフィルム等がある。
(比較試験例) まず、トルエン10部の溶液に表2に示した量の染顔料
およびポリスチレン樹脂と分散剤とを入れた後、ボール
ミル中で24時間分散を行い、この後、ワックス類Aおよ
び熱溶融性物質Bを加えて加熱溶解したものをポリエス
テルフィルムに塗布、乾燥して5種類のカラーインクの
試料を作製した。
そして、このようにして作製した各試料を用いて受像
紙上にサーマルヘッドのエネルギーを変化させて転写試
験を行い、表3の試験結果を得た。試験結果はマクベス
社製RD918により測定した値を示した。
受像紙としては、ポリ塩化ビニリデン(フレハロンラ
テックスRA)をポリプロピレンのフィルム上に塗付した
もの、トルエン10部にポリエチレンを溶解分散(5%)
したもの、およびトルエン10部にポリスチレンの溶液
(11.8%)1部と分散剤、ワックス類A0.1部、熱溶融性
物質B0.6部とを加えて加熱溶解したもの(以下無色イン
クと称する)をそれぞれポリプロピレンフィルムに塗付
したものを使用した。
表3の結果から明らかなように、本発明によるカラー
インクと受像紙との組み合わせでは、サーマルヘッドの
エネルギーの増大につれて低エネルギー側より直線的に
かつ緩やかに画像の光学濃度が立ち上がり、広い階調幅
が得られている。しかも、最大濃度は1.25以上とほぼ熱
昇華転写方式と比べても遜色のない値が得られた。
一方、その試験結果と比較するために、ワックス類A
のみを含むカラーインク、熱溶融性物質Bのみを含むカ
ラーインク、およびワックス類Aと熱溶融性物質Bの両
方を含むカラーインクと、樹脂類等を塗工していない受
像紙との組み合わせによって上記と同様に転写試験を行
った結果を表4に示す。試験結果はマクベス社製RD918
により測定した値を示した。
表4より明らかなように、樹脂類等を塗工していない
受像紙では、光学濃度が極めて低く、階調性も十分とは
言えない。
次に、ワックス類Aと熱溶融性物質Bの混合ワックス
全体に占める割合を変化させてアクリル系樹脂を塗工し
た受像紙に転写試験を行った結果を表5に示す。
表5から明らかなように、A+Bの割合が60重量%未
満のもの、例えば57重量%のものでは、階調幅がサーマ
ルヘッドのエネルギー幅で0.264〜0.594の範囲であり、
十分とは言えない。しかし、60重量%以上のもの、例え
ば62.5重量%のものでは、階調幅がサーマルヘッドのエ
ネルギー幅で0.264〜0.792の範囲となり、十分なもので
あった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の熱転写記録方法によれ
ば、熱転写記録用インクリボンの各インク層に45〜70℃
の範囲に溶融点を有する熱溶融性物質と100〜200℃の範
囲に溶融点を有するワックス類とを含むとともにこれら
ワックス類および熱溶融性物質の合計が60重量%以上で
ある混合ワックスを用い、かつポリ塩化ビニリデン、ポ
リエチレン、および転写用の混合インクから染顔料を抜
いたインクを塗付した受像紙を用いることにより、サー
マルヘッドのエネルギーの増大につれて低エネルギー側
より直線的にかつ緩やかに画像の光学濃度が立ち上が
り、階調幅の広い良好な画像が得られるとともに、最大
濃度が1.25以上とほぼ熱昇華転写方式と比べても遜色の
ない画像を得ることができる。また、ワックス類および
熱溶融性物質の合計を60重量%以上、例えば62.5重量%
とすることにより、階調幅がサーマルヘッドのエネルギ
ー幅で0.264〜0.792の範囲となり、十分な階調幅が得ら
れるものである。つまり、本発明の熱転写記録方法によ
れば熱昇華転写方式によって得られた画像と比較しても
遜色のない極めて良好な階調性および画質を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−25787(JP,A) 特開 昭60−104391(JP,A) 特開 昭58−201693(JP,A) 特開 昭61−51385(JP,A) 特開 昭59−198196(JP,A) 特開 昭54−121139(JP,A) 特開 昭61−8386(JP,A) 特開 昭61−79695(JP,A) 特開 昭60−234889(JP,A) 特開 昭61−79696(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】45〜70℃の範囲に溶融点を有するワックス
    類と100〜200℃の範囲に溶融点または軟化点を有する熱
    溶融性物質とを含むとともにこれらワックス類および熱
    溶融性物質の合計が60重量%以上である混合ワックスを
    用い、これに染顔料を加えた複数のインク層を一組とし
    て該一組のインク層をシート部材上に順次繰り返して塗
    工した熱転写記録用インクリボンを用い、ポリ塩化ビニ
    リデン、ポリエチレン、および前記した各インク層から
    染顔料を抜いたインクのうちいずれか一つを基盤に塗付
    した受像紙に前記熱転写記録用インクリボンの各インク
    層を順次熱転写して結像させることを特徴とする熱転写
    記録方法。
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JPS62292483A (ja) 1987-12-19

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