JP2547370C - - Google Patents

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JP2547370C
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、炭化水素ベースの織物柔軟剤と、シリコーン油と有機変性シリコー
ン乳化剤との乳化混合物とを有する織物コンディショニング組成物に関する。特
に、本発明は、タンブル乾燥器用製品及び織物洗剤配合物中でのこのような組成
物の使用に関する。 【従来の技術】 シリコーン油は、米国特許第4,421,711 号(Rudyら)に記載の如くアイロンか
け助剤として乾燥器用シート状織物コンディショナー中で最初に使用された。ポ
リジオルガノシロキサンをタンブル乾燥器(tumble dryer)用シートに配合する
と、米国特許第4,767,548 号(Karsprzak ら)に記載の如く織物コンディショナ
ーの静電気防止性能を促進することは公知である。Karsprzak は、ポリジメチル
シロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン及びジメチルシロキサン−グリコー
ルコポリマーをその乾燥器用シート配合物中で使用することを開示している。 さらに、タンブル乾燥器用シートで共に使用する活性成分として有用な有機変 性(organo−modefied)シリコーンは、米国特許出願第07/532,488号(アルキル
シリコーン及びアルキルアミノシリコーンを開示)及び米国特許出願第07/532,4
73号(ブレンステッド酸、特に脂肪酸と混合したアミノシリコーンの塩錯体を開
示)に開示されている。慣用のシリコーン油の使用は、乾燥器用シート配合物に
添加され得る追加の成分として両方の米国特許出願に記載されている。 英国特許第1,549,180 号(Dumbrellら)、米国特許第4,818,242 号(Burmeist
erら)、同第4,724,089 号(Konig ら)、同第4,806,255 号(Konig ら)、同第
4,661,267 号(Dekkerら)及び同第4,661,269 号(Trinh ら)に記載の如く、シ
リコーンは、水性分散剤または濯ぎサイクルでの織物柔軟化組成物で広く使用さ
れてきた。慣用のカチオン柔軟化剤と組み合わせて乳化シリコーンを含む織物柔
軟化組成物は、米国特許第4,446,033 号(Barratら)に示唆されている。水性組
成物は、洗濯工程の水での濯ぎサイクル時に使用する。イオン対ワックス組成物
のようなコンディショニング剤は、米国特許第4,913,828 号(Caswell ら)によ
る洗剤組成物中で使用された。 残念ながら、慣用のシリコーン油または特定の有機−変性シリコーンのいずれ
かを、溶媒の非存在下で、乾燥器用シートをコーティングするために使用する配
合物に添加すると、組成物の成分を物理的に分離させ、シート支持体のコーティ
ングが不均一になってしまうことが観察されている。 驚くべきことに、特定の有機−変性シリコーンは、炭化水素ベースの織物コン
ディショニング配合物中で特定のシリコーン油の乳化剤として機能し、安定なコ
ンデイショニング組成物を形成することが知見された。本発明は、タンブル乾燥
器用シートのコーティングを不均一にする組成物成分の物理的な分離の問題を除
去する。さらに、往々にして難点及び望ましくない製品性(例えば、粘着性また
はシートの不均一なコーティング)を進行させてしまう高レベルのH2Oまたは
溶媒は本発明では排除される。 従って、本発明の目的は、織物柔軟剤と乳化シリコーン混合物を組み合わせて
、安定な織物コンディショニング組成物を提供することである。 本発明のもう1つの目的は、タンブル乾燥器に織物を適用する時に良好な柔軟
化及び静電気防止能を与える、乳化シリコーン混合物/織物コンディショニング 組成物を提供することである。 本発明のさらにもう1つの目的は、洗剤配合物、作用の強い界面活性剤(例え
ば、アルキルサルフェート)を含む洗剤配合物であっても、その中で使用する際
、安定である織物コンディショニング組成物を提供することである。 【発明の概要】 本発明は、 (a)織物柔軟剤成分約60〜約99重量%と、 (b)(1)式: 【化13】 [式中、Rはメチル、フェニルまたはC1〜C5アルキルで、xは5〜100,000で
ある]の粘度10〜1,000,000 センチストークスを有するシリコーン油、及び (2)式: A−(B−A'−)d (II) [式中、A及びA'は各々独立して−(C24O)−及び−(C36O)−がラ
ンダムに配列されたブロックコポリマーであり、dが1であるときA'はH、メ
チルまたはアシル基で終端するという条件のもとでdは1〜10,000であり、 Bは、 【化14】 (式中、zは10〜10,000である)であり、式(II)の化合物は約1〜約15重量
%のシリコーン含量である]、または、 【化15】 [式中、R4は、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝アルキル基であり、S
i−O−C若しくはSi−C結合を介してSi原子に結合しているか、または、 R4は、直鎖若しくは分枝のアルキルアミノであり、pが0〜約10,000で、qが
1〜約10,000で、p+qの合計が約2〜約20,000であり、式IIIのシリコーン含
量は約65重量%以下である]、または、 【化16】 [式中、R5及びR6は各々独立して、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝
アルキル基であり、R5及びR6は、C−Si結合またはC−O−Si結合を介してSi原
子に結合しており、tは1〜10,000であり、式IVのシリコーン含量は約65重量%
以下である] の少なくとも1種を有するシリコーン乳化剤及び/又はシリコーン乳化剤(II
)〜(IV)の混合物とから本質的になる、乳化混合物約1〜約40重量% と、
を含む織物柔軟化組成物に関する。 この織物柔軟化組成物は、タンブル乾燥器用シートに適用しても、洗剤配合物
と混合してもよい。 【好ましい態様の詳細な説明】 本発明の織物柔軟化組成物の成分は、当業界で公知の任意の慣用の炭化水素織
物柔軟化剤成分と混合した、シリコーン油とシリコーン乳化剤化合物からなる乳
化シリコーン混合物である。 本発明の範囲内の組成物は、シネレシス(syneresis)または相分離が5%未
満なので、タンブル乾燥器用製品を均一にコーティングする場合または液体及び
粉末洗剤で使用するために粒子(particles)を形成する場合に有用である。 「アシル」という用語は通常−COCH3基を指し、「アルキル−アミノ」という
用語は本明細書中に参照として含まれる米国特許出願第07/532,488号に記載され
ている。 「二価の炭化水素基」という用語は、R'が、飽和、不飽和、環式、非環式、
アルキルまたは芳香族であってもよい、炭素原子1〜45個、好ましくは炭素原子
1〜10個を有する炭化水素基である、R'基を指す。好ましい基としては、 【化17】 が挙げられる。 本組成物の成分について以下に詳細を記載する。本明細書中使用する百分率は
、他に記載しない限り総て重量基準である。乳化シリコーン混合物 乳化シリコーン混合物は、慣用の炭化水素柔軟剤成分に添加する際に均一混合
物を形成するように特定の乳化剤と混合するために特定のシリコーン油を選択す
ることにより製造する。理論的根拠はないが、シリコーン乳化剤成分が、シリコ
ーン油と炭化水素柔軟剤成分との間の界面に移行して、均一且つ安定な乳化混合
物を形成すると考えられる。シリコーン油 シリコーン油成分は、ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサ
ン及びポリジ低級アルキル(C1〜C5)シロキサンの群から選択されるポリジオ
ルガノシロキサンである。本発明のポリジオルガノシロキサンは、直鎖、分枝ま
たは環式であってもよいが、式: 【化18】 [式中、Rはメチル、フェニルまたはC1〜C5アルキルであり、xは5〜100,00
0である]を有する直鎖状であるのが好ましい。 ある範囲のxの混合物を含む式Iのシリコーン油は市販されており、粘度を基
準にして分類されている。本発明の粘度範囲は、10〜1,000,000センチストーク
スで、100〜10,000センチストークスであるのが好ましい。 直鎖シリコーン油の好適な市販例としては、DC 200シリーズ(Dow Corning,M
idland,Michigan)及びL−45シリーズ(Union Carbide,Danbury,Conneticut)
が挙げられるが、これに限定されない。市販の環状ポリジメチルシロキサンの好
適な例としては、DC 244及びDC 245(Dow Corning)が挙げられる。シリコーン乳化剤成分 シリコーン乳化剤成分は、2種類の有機−変性シリコーン即ち、 (a)シリコーンコポリオールまたは (b)アルキル−変性シリコーン の一方から選択される。 (A)シリコーンコポリオール シリコーンコポリオール[ジメチコンコポリオール(dimethicone copolyols
)としても公知]は、交互ブロックコポリマーとして分類され、以下の式を有す
る。 A−(B−A'−)d (II) [式中、A及びA'は各々独立して−(C24O)−及び−(C36O)−がラ
ンダムに配列されたブロックコポリマーであり、dが1であるときA'はH、メ
チルまたはアシル基で終端するという条件のもとでdは1〜10,000であり、 Bは、 【化19】 [式中、zは10〜10,000である]を有する。 本発明の好適な市販の交互ブロックシリコーンコポリマーとしては、Alkasil
PRシリーズ(Rhone-Poulenc,フランス)並びにPS556(Huls America of Bristol
,PA)が挙げられる。 式(II)の交互ブロックコポリマーのシリコーン含量は、約1〜15重量%で
あり、1〜12重量%が好ましい。 (B)アルキル−変性シリコーン 本発明で有用な第2の種類の有機−変性シリコーンは、アルキルシリコーンで
ある。アルキルシリコーンも、通常2種類、即ちグラフト及び末端ブロックコポ
リマーに分類し得る。 アルキルシリコーンのグラフトタイプは、式: 【化20】 [式中、R4は、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝アルキル基であり、S
i−O−C若しくはSi−C結合を介してSi原子に結合しているか、または R4は、直鎖若しくは分枝のアルキルアミノであり、pが0〜約10,000で、qが
1〜約10,000で、p+qの合計が約2〜約20,000であり、式(III)のシリコ
ーン含量は約65重量%未満である]を有する。 本発明の式(III)の好適なグラフトアルキルシリコーンの例としては、以
下のものが挙げられる。 【表1】 前述の化合物は、本明細書中参照として含まれる米国特許第4,514,319 号(Ku
lkanniら)に記載の方法により合成する。 式(III)の市販の好適なグラフトアルキルシリコーンは、ABILワックス98
00シリーズ(Goldschmidt AG,Hopewell,VA)である。 x=0である好適なグラフトアルキルシリコーンは、ABILワックス9810(Gold
schmidt AG)である。 グラフトアルキルシリコーンのシリコーン含量は、約65重量%未満でなければ
ならず、約50重量%未満が好ましく、40重量%未満が最も好ましい。 本発明の好適なアルキルシリコーンの第2のタイプは、以下の式: 【化21】 [式中、R5及びR6は各々独立して、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝
アルキル基であり、R5及びR6は、C−Si結合またはC−O−Si結合を介してSi原
子に結合しており、tは1〜10,000である]を有する末端ブロックアルキルシリ
コーンである。 末端ブロックコポリマーのシリコーン含量は、約65重量%未満でなければなら
ず、約50重量%未満が好ましく、40重量%未満が最も好ましい。 本発明のシリコーン乳化剤成分は、上記式(II)〜(IV)の有機−変性シ リコーンの単一成分または混合物であってもよい。さらに、1個の分子中に任意
の分子構造(II)〜(TV)(グラフト及び混合ブロック)と結合させた有機
−官能価(アルキル、アルキルアミノまたはポリオール)の型の任意の一種は、
本発明で有用な成分を形成することが解った。ポリオールとアルキル官能価の両
方を含む市販の好適なシリコーン乳化剤としては、ABIL EM−90及びABIL WE−90
(Goldschmidt AG of Hopewell,VA)が挙げられる。 本発明の組成物は、乳化シリコーン混合物約1〜約40重量%と組み合わせて炭
化水素織物柔軟剤約60〜約99重量%を含む。織物コンディショニング活性剤約80
〜約99重量%を、乳化シリコーン混合物約1〜約20重量%と混合するのが好まし
い。乳化混合物に於いて、シリコーン乳化剤成分対シリコーン油の重量比は、約
1/50〜4/1であり、約1/20〜2/1が好ましく、約1/20〜1/1が最も好ましい。織物柔軟剤成分 本発明で使用するのに好適な炭化水素織物柔軟剤は、以下の種類の化合物から
選択される。 (i)カチオン第4級アンモニウム塩。対イオンはメチルサルフェート、任意の
アルキルサルフェートまたは任意のハライドであるが、本発明の乾燥器に添加す
る製品としては、メチルサルフェートが好ましい。 カチオン第4級アンモニウム塩の例としては、 (1)少なくとも2つのC8〜C30、好ましくはC12〜C22アルキル鎖を有する
非環式第4級アンモニウム塩[例えば、ジタロー(tallow)ジメチルアンモニウ
ムメチルサルフェート、ジ(水素化タロー)ジメチルアンモニウムメチルサルフ
ェート、ジステアリルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジココジメチ
ルアンモニウムメチルサルフェート等]; (2)イミダゾリニウムタイプの環状第4級アンモニウム塩[例えば、ジ(水素
化タロー)ジメチルイミダゾリニウムメチルサルフェート、1−エチレン−ビス
(2−タロー−1−メチル)イミダゾリニウムメチルサルフェート等]; (3)ジアミド第4級アンモニウム塩[例えば、メチルビス(水素化タローアミ
ドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、メチルジ
(タローアミドエチル)−2−ヒドロキシプロピルアンモニウムメチルサルフェ ート等]; (4)生分解性第4級アンモニウム塩[例えば、N,N−ジ(タローイル(tallowy
l)−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート及びN,
N−ジ(タローイル−オキシ−プロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサ
ルフェート] が挙げられるが、これに限定されない。生物分解性第4級アンモニウム塩は、例
えば、本明細書中参照として含まれる米国特許第4,137,180号、同第4,767,547号
及び同第4,789,491号に記載されている。 生物分解性第4級アンモニウム塩としては、本明細書中参照として含まれる米
国特許第4,137,180号に記載の式: 【化22】 の生物分解性カチオンジエステル化合物を含むのが好ましい。 (ii)少なくとも1つ、好ましくは2つのC8〜C30、より好ましくはC12〜C2
2アルキル鎖を有する第3級脂肪アミン。例としては、硬化タロー−ジ−メチル
アミン及び環状アミン[例えば、1−(水素化タロー)アミドエチル−2−(水素
化タロー)イミダゾリンなど]が挙げられる。本明細書の組成物に使用し得る環
状アミンは、本明細書中参照として含まれる米国特許第4,806,255号に記載され
ている。 (iii)1分子当たり炭素原子8〜30個及び1つのカルボキシル基を有するカル
ボン酸。アルキル部分は炭素原子8〜30個であり、炭素原子12〜22個が好ましい
。アルキル部分は直鎖または分枝、飽和または不飽和であってもよいが、直鎖飽
和アルキルが好ましい。ステアリン酸は本発明の組成物で使用する好ましい脂肪
酸である。これらのカルボン酸の例としては、少量の他の酸を含み得る商用銘柄
のステアリン酸及びパルミチン酸及びその混合物が挙げられる。 (iv)多価アルコールのエステル(例えば、ソルビタンエステルまたはグリセロ ールステアレート)。ソルビタンエステルは、ソルビトールまたはイソ− ソル
ビトールと脂肪酸(例えば、ステアリン酸)との縮合生成物である。好ましいソ
ルビタンエステルはモノアルキルである。ソルビタンエステルの代表例は、ソル
ビタンとイソソルバイドステアレート(isosorbide stearates)との混合物であ
るSPAN 60(ICI製)である。 (v)脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコール、アルキルフェノール、エ
トキシル化アルキルフェノール、エトキシル化脂肪アミン、エトキシル化モノグ
リセリド及びエトキシル化ジグリセリド。 (vi)鉱油及びポリオール(例えば、ポリエチレングリコール)。 これらの柔軟剤は、本明細書中に参照として含まれる米国特許第4,134,838号
により明確に記載されている。本発明で使用するのに好適な織物柔軟剤としては
、非環式第4級アンモニウム塩があり、ジ(水素化)獣脂ジメチルアンモニウム
メチルサルフェートが本発明の乾燥器用製品に最も好ましい。 シート上の織物柔軟化組成物の量は、通常のコーティングパラメーター(例え
ば、織物柔軟剤成分の粘度及び融点)に依存し、通常0.5g〜約5gであるが、約
1g〜約3.5gが好ましい。本発明で使用される織物柔軟化組成物は、織物柔軟剤
成分約0.1%〜約95%を含む。最小コストで最適柔軟性を得るために、本発明で
使用される織物柔軟剤成分は約10%〜約80%が好ましく、約30%〜約70%が最も
好ましい。織物柔軟剤成分が第4級アンモニウム塩を含むとき、使用される塩は
約10%〜約80%であり、約30%〜約70%がより好ましい。他の追加の織物コンディショニング成分 本発明の織物コンディショニング組成物中にその慣用のレベルで含まれ得る他
の追加の成分としては、蛍光増白剤または蛍光剤、香料、着色剤、殺菌剤(germ
icides及びbactericides)が挙げられる。任意のこのような殺菌剤の通常の使用
レベルは0〜約10%である。製造法 選択された油及びシリコーン乳化剤成分を、約50〜200℃、好ましくは50〜150
℃の温度で撹拌した溶融状態で炭化水素織物柔軟剤成分と乳化し、混合して均一
混合物を形成する。この混合物を、均一性が達成されるまで通常約15分〜約1時 間撹拌する。 タンブル乾燥器用製品のコーティング分配手段中で有用な組成物は、以下に記
載する慣用法で加工する。 本発明の組成物を含む洗剤配合物を製造するために、均一混合物を容器内にそ
の溶融状態で注ぎ、固化させる。次いで固体組成物をチップに破砕し、ブレンダ
ー中ドライアイスで冷却して、細かい粉末に粉砕する。粉末は、約500ミクロン
未満の粒径であるのが好ましい。得られた非常に細かい粉末を洗剤活性成分及び
他の洗剤成分と配合して、以下により詳細に記載し、例示するような洗剤コンデ
ィショナー配合物を形成する。 揮発性溶媒(例えば、低分子量アルコール)が存在すると、通常本発明の組成
物の加工には有害である。混合物の成分が分離したり、加工を実施している研究
室及びプラントで揮発性蒸気が集積するなどの問題が発生する。このような揮発
性溶媒は除去すべきであり、本発明の織物柔軟化組成物を製造するのに使用され
る原材料中に存在し得る溶媒または水は、最終混合物中で約5%、好ましくは約
2%未満の濃度に保持されるべきである。タンブル乾燥器用製品 本発明のコンディショニング組成物は、織物をコンディショニングする量の組
成物を保持し且つ乾燥器の操作温度で組成物を放出し得る柔軟な支持体上に被覆
し得る。コンディショニング組成物は、約25℃〜約150℃の融点(軟化点)を有
するのが好ましい。 本発明で使用し得る織物コンディショニング組成物は、タンブル乾燥器内で織
物コンディショニング組成物を効果的に放出する分配手段に被覆される。このよ
うな分配手段は、一回の使用または多数回の使用に設計し得る。このような多数
回使用製品の一種としては、数回の乾燥サイクル時に効果的に織物に柔軟性を付
与するのに十分量であるコンディショニング組成物を放出可能に含んでいるスポ
ンジ物質が挙げられる。この多数回の使用製品は、多孔質スポンジに組成物を充
填することにより製造し得る。使用時、組成物は溶融し、スポンジの穴から浸出
し、織物をコンディショニングする。このような充填したスポンジは、慣用の乾
燥器中で何枚かの織物を処理するために使用でき、使用後乾燥器内に残り且つ置 き間違えたり紛失しないという長所がある。 もう一種の製品としては、組成物を放出可能に含み且つ混合物の硬化充填物で
シールされている布またはペーパーバッグがある。乾燥器の操作及び熱でバッグ
が開き、組成物が放出して柔軟化する。 非常に好ましい製品としては、紙または織布若しくは不織布支持体のシートな
どの柔軟な支持体に放出可能につけた本発明の組成物がある。このような製品を
自動洗濯乾燥器に入れると、乾燥器の熱、湿気、分配力及び回転作用により組成
物が支持体から離れ、織物の上に付着する。 シート形状には幾つかの利点がある。例えば、慣用の乾燥器で使用するための
組成物の好適量が、一度の簡単な浸漬またはパディング(padding)によりシー
ト支持体上及び内部に容易に吸着し得る。従って、最終使用者は、織物の柔軟性
及び他の効果を得るのに必要な組成物量を計量する必要はない。さらに、シート
は平たい形をしているので、表面積が広く、乾燥器のタンブル操作により物質を
効果的に放出し且つ織物上に分配できる。 製品中で使用する支持体は、密度が高い構造とすることもできるが、開放(op
en)または多孔質構造を有するのがより好ましい。本発明で支持体として使用し
得る好適な物質としては、紙、織布及び不織布が挙げられる。本明細書中「布」
という用語は、自動乾燥器中で乾燥される衣類の織物を含む「織物」という用語
とは区別される、製品用の織または不織支持体を指す。 殆どの物質は、幾らか液体物質を吸着し得ることは公知であるが、本明細書中
使用される「吸着剤」は、その重量の4〜12倍、好ましくは5〜7倍の水の吸着
能(即ち、液体を吸着し且つ保持する支持体能力を示すパラメーター)を有する
支持体を指す。 支持体が発泡プラスチック物質である場合、吸着能は、15〜22であるのが好ま
しいが、幾つかの特別な発泡体は、4〜12の吸着能を有する。 吸着能価は、以下のように変更した、合衆国連邦規格(UU−T-595b)に記載さ
れている能力試験方法を使用して測定した。 1.蒸留水の代わりに水道水を使用する。 2.試験片を3分の代わりに30秒浸漬する。 3.排水時間を1分の代わりに15秒とする。 4.試験片を、折り返し端のついたパンを有する捩り計り(torsion balance)
ですぐに計量する。 次いで前記規格に記載の式に従って、吸着能価を計算する。この試験に基づい
て、1枚の緻密な漂白紙(3,000平方フィート当たり約32ポンドの重量ベースを
有するクラフトまたはボンド)は吸着能3.5〜4であり、市販の家庭用1層紙タ
オルは5〜6の価で、市販の2層家庭用紙タオルは7〜約9.5の価であった。 本発明の支持体として使用し得る好適な物質は、中でも、上記記載の吸着必要
条件を総て有しているスポンジ、紙並びに織布及び不織布が挙げられる。 好ましい不織布支持体は通常、ウェブまたは櫛削った繊維構造(carded fiber
structure)(繊維強度は、カーディングに好適である)を有するか、または繊
維若しくは糸がランダムな配列(即ち、繊維の列が櫛削ったウェブであり、繊維
が頻繁に部分的に配向しており且つ、完全に配向がでたらめに分配されている)
若しくは実質的に一列にでたらめに分配されている繊維マットからなる、熱で接
着した繊維または糸状製品として定義され得る。繊維または糸は天然物(例えば
、毛、絹、ジュート、***、綿、麻、サイザル麻若しくはラミーなど)または合
成物(例えば、レーヨン、セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフ
ィン、ポリアミド若しくはポリエステルなど)であってもよい。 好ましい吸着性は、特に不織布で容易に得られ、単に布を厚く付着(即ち、複
数の櫛削ったウェブまたはマットを、必要な吸着性が得られる厚さに重ねたり、
若しくはスクリーンに付着させるのに十分な厚さの繊維とする)することにより
得られる。布の吸着能と直接関連する布の厚さを作り、且つさらに、繊維が交差
していることによる作用即ちキャピラリー作用により組成物を浸漬するのに特に
好適な不織布を作るのは各繊維間の自由空間であるため、任意の直径またはデニ
ール(通常、約10デニール以下)の繊維でよい。従って、必要な吸着能を得るた
めに必要な任意の厚さを使用し得る。 組成物の支持体が、スクリーンにでたらめまたはランダム配列で付着させた繊
維からできた不織布であるとき、製品は全方向で優れた強度を示し、且つ自動布
乾燥器の使用時に裂けたりまたは分離したりしない。 不織布はウォーター−レイド(water−laid)またはエア−レイド(air−laid
)で、特にセルロースまたはレーヨンから再生されたセルロース繊維からできて
いるのが好ましい。このような不織布は、任意の標準織物潤滑剤で潤滑し得る。 繊維は、長さ5mm〜50mmで、1.5〜5デニールであるのが好ましい。繊維は少
なくとも部分的にでたらめに配向しており、疎水性または実質的に疎水性のバイ
ンダー樹脂で一緒に接着されているのが好ましい。布は、繊維約70重量%及びバ
インダー樹脂のポリマー30重量%からなり、1平方メートル当たり約18〜45gの
坪量であるのが好ましい。 吸着支持体に織物コンディショニング組成物を適用する際、吸着支持体に含浸
及び/または被覆する量は、全コンディショニング組成物対乾燥した未処理支持
体(繊維+バインダー)の比に基づいて重量比約10:1〜0.5:1であると都合が良
い。コンディショニング組成物量は、乾燥した未処理支持体の重量に対し約5:1
〜約1:1であると好ましく、約3:1〜1:1であると最も好ましい。 本発明の好ましい一態様より、乾燥器用シート支持体を、輪転グラビアアプリ
ケーターロール(rotogravure applicator roll)の上を通すことにより被覆す
る。このロール上を通すと、シートは、約15g/平方ヤードの量で直角パン(rect
angular pan)に入っている溶融織物柔軟化組成物の薄い、均一層でコーティン
グされる。支持体を冷却ロールに通すと、溶融柔軟化組成物は固化する。この型
のアプリケーターを使用すると、シートに均一で均質(uniform homogeneous)
なコーティングが得られる。 液化組成物を適用後、組成物が実質的に固化するまで製品を室温に保持する。
上記の組成物支持体比で製造して得られた乾燥製品は柔軟である。シート製品は
、ロールに包装するのに好適である。シート製品は、製造工程時、所望により任
意の都合の良い時間に不粘着性(non−blocking aspect)を与えるために、場合
によりスリットを入れたりパンチし得る。 本発明で使用される織物コンディショニング組成物は、単独または互いに混合
して使用し得る特定の織物柔軟剤を含む。洗剤配合物 本発明のコンデイショニング組成物は、洗濯に殆ど悪影響を与えずに粒状及び 液体洗剤配合物の両方に配合し得ることが知見された。 本組成物は、通常洗剤組成物の約30%以下、好ましくは約5〜20%で使用され
る。界面活性剤 本発明の洗剤配合物中に含まれる界面活性剤は、使用する特定の界面活性剤及
び所望の洗濯効果に依存して組成物の1〜約98重量%を変動し得る。 界面活性剤は、組成物の約10〜60重量%で配合するのが好ましい。アニオン、
好ましくはアルキル硫酸塩、アルキルエトキシル化硫酸塩、直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩及び非イオン、好ましくはアルキルポリエトキシル化アルコール
界面活性剤が、最適の洗濯、柔軟化及び静電気防止性能に好ましい。他の種類の
界面活性剤(例えば、両イオン、双イオンまたはカチオン界面活性剤)も当業界
で公知として使用し得ると考えられ得る。公知の如く、粒状洗剤は界面活性剤の
塩の形を含むが、液体洗剤は安定な酸の形を含む。本発明の範囲内の界面活性剤
の例は、本明細書中参照として含まれる米国特許第4,913,828号(Caswell ら)
に記載されている。 当業界で公知のビルダー、凝集剤及び汚れ放出剤(soil release agents)も
洗剤配合物中で使用し得る。好適なこのような成分の例は、本明細書中参照とし
て含まれる米国特許第4,913,828 号(Caswellら)に記載されている。他の追加の洗剤成分 上記記載以外の本発明の洗剤組成物の追加の成分としては、ヒドロトロープ、
可溶解化剤、石鹸水の泡抑制剤(suds suppressors)、汚れ懸濁剤(soil suspe
nding agents)、腐食防止剤、染料、フィラー、蛍光増白剤、殺菌剤、pH調節剤
、酵素安定化剤、漂白剤、漂白活性剤、香料等が挙げられる。 以下の実施例は、本発明を限定することなく説明する。 【実施例】参考例1、2 及び比較例1〜5 本実施例及び比較例は、本発明の炭化水素織物柔軟剤及びシリコーン油を組み
合わせるシリコーン乳化剤として7種類のシリコーンコポリオール化合物の効果
を示している。試験した7種類のシリコーンコポリオールは以下の通りである。 【表2】 各シリコーン乳化剤A〜Gを、ジ水素化タロー−ジ−メチルアンモニウムメチ
ルサルフェート(70重量%)並びに70%ステアリン酸及び30%パルミチン酸を含
む混合脂肪酸部分(30重量%)の混合物からなる炭化水素織物柔軟剤と混合した
。式Iの直鎖ポリジメチルシロキサン(350 Cst)(DC 200;Dow Corning,Midl
and,MI)をシリコーン油として選択した。尚、シリコーン乳化剤A,Bを用い
たものがそれぞれ参考例1及び2に対応し、シリコーン乳化剤C〜Gを用いたも
のが比較例1〜5に対応する。 炭化水素織物柔軟剤混合物80重量%を、10重量%シリコーン油及び乳化剤A〜
Gの1種類の10重量%と、全成分を溶融状態でビーカー内で撹拌することにより
ブレンドした。溶融混合物を500rpmで約15分間、2インチ撹拌刃を備えたオーバ
ーヘッドミキサーで撹拌した。こうして100gのコンディショニング組成物を製造
した。 対照組成物として、炭化水素織物柔軟剤混合物80%を、シリコーン乳化剤を添
加せずに、シリコーン油として直鎖ポリジメチルシロキサン(350 Cst)20%と
混合した。上記実施例および比較例と同様にして対照混合物を製造した。 組成物A〜Gの各20グラムをバイアルに入れ、次いで温度95℃のオーブンに入 れた。製造した対照サンプル20グラムもバイアルに入れて、同一温度のオーブン
に入れた。各サンプルは、30分後に相分離及びシネレシス(syneresis)を示し
た。シネレシスは、バイアル上部に炭化水素織物柔軟剤化合物の透明な層が形成
することにより知見された。組成物からのシリコーン成分の相分離は、バイアル
の底近辺のメニスカスの形成により明示された。シネレシス及び相分離の両方が
同一サンプルに発生することが知見された。相分離またはシネレシスを示すサン
プルは、不均一コーティングとなるためシートコーティングに不適当であった。 相分離またはシネレシスが5%未満である乳化剤を含む組成物は、乾燥器用シ
ートのコーティングまたは洗剤粒子の形成に有用であり、且つ本発明の範囲内で
ある。比較例6 この比較例では、乾燥器用シート織物コンディショニング製品を、本発明の範
囲外のコンディショニング組成物で製造した。本比較例の目的は、本発明の範囲
外の組成物、特に慣用のシリコーン油を含むがシリコーン乳化剤を含まない組成
物が、シートのコーティングに不適当であることを指摘することである。 織物柔軟化組成物500グラムを、炭化水素柔軟剤(70%ジ水素化タロー−ジ−
メチルアンモニウムメチルサルフェート及び30%ステアリン酸)450グラムと、
シリコーン油(直鎖ポリジメチルシロキサン、粘度=350 Cst)50グラムを、溶
融状態で500rpmで15分間ブレンドすることにより製造した。このようにして製造
した組成物を、2ロールコーターのコーティングパンに溶融状態で入れ、(結合
剤を用いない)不織ポリエステル物質に被覆した。組成物の不安定性により、シ
リコーン成分はコーティング工程時、炭化水素柔軟剤から分離した。このように
して製造したシートに含まれるシリコーン量は未知であった。従って、製品は不
変の組成物で製造されていないため、シリコーン乳化剤を含まない組成物は不安
定性であり使用に適さない。実施例1〜3、比較例7、8 炭化水素柔軟剤混合物、シリコーン油及びシリコーン乳化剤を含む5種類の組
成物を製造した。特に、参考例1のシリコーン油と炭化水素混合物を、シリコー
ン乳化剤として以下の構造を有する5種類の異なるグラフトアルキルシリコーン の各々と混合した。 【化23】 【表3】 組成物は、参考例1、2及び比較例1〜5の記載通りに製造した。対照サンプ
ルも、参考例1、2及び比較例1〜5の記載通りに製造した。組成物サンプルの
相分離及びシネレシスが観察された。結果は、以下の通りである。 【表4】 尚、上記表5において、乳化剤としてH〜Jを用いたものは本願実施例1〜3
に対応し、K及びLを用いたものは比較例7及び8に対応する。 参考例1等に記載の如く、5%未満の相分離及びシネレシスは、本発明の範囲
内である。従って、5%未満の分離を含む乳化剤H〜Jで製造した組成物(実施
例1〜3)は、本発明の範囲内である。乳化剤K及びL(比較例7及び8)は、
かなりの割合の分離及びシネレシスを示し、本発明の組成物の製造には有用では
ない。実施例4及び比較例9 参考例1のシリコーン油と炭化水素混合物を含む2種類の組成物を、シリコー
ン乳化剤として2種類の末端−ブロックアルキルシリコーンの1種類を添加する
ことにより製造した。この組成物を参考例1の記載通り製造した。相分離及びシ
ネレシスが観察された。結果は以下の通りである。 【表5】 実施例4においては、シリコーン乳化剤として末端−ブロックアルキルシリコ
ーンABIL 2440を用い、比較例9においてはシリコーン乳化剤としてABIL 2434を
用いた。相分離が5%未満のものが本発明の範囲内であり、従って実施例4の末
端−ブロックアルキルシリコーンABIL 2440のみが本発明の範囲内である。比較
例9のABIL 2434は80%相分離であったので、本発明には適していない。比較例10及び11 2種類の組成物を、シリコーン乳化剤として交互ブロックシリコーンコポリオ
ールと、参考例1等に記載のシリコーン油と炭化水素織物コンディショニング混
合物とを組み合わせて製造した。組成物を実施例1等の記載通りに製造した。尚
、比較例10ではシリコーン乳化剤としてPS−555を用い、比較例11ではAlkas
il PR S−127を用いた。相分離及びシネレシスが以下のように観察された。 【表6】 Alkasil PR S−127は40%の相分離を、PS−555は約82%の相分離を示したので
、いずれも本発明の範囲外である。PS−555は、50重量%のシリコーン含量であ
った。参考例3 本発明の参考例である以下の組成物は、参考例1の記載通りに製造した。 【表7】 製造した組成物を、2ロールコーティング機のコーティングパンに溶融状態で
入れた。次いで組成物を、シート1枚当たりコンディショニング組成物約1.6グ
ラムとなるように十分な量で不織ポリエステルのシート上にコーティングした。
コーティングしたシートを取り出し、室温に放冷してシート上のコンディショニ
ング組成物を固化させた。 市販品A(Snuggle :商標;Lever Brothers Company of NY,NY)及び市販品
B(Bounce: 商標;Procter & Gamble of Cincinnati,OH)を使用した。 全部で3lbsの1平方ヤードのオーロン、ナイロン、二重織りポリエステルシ
ート及びポリエステル/綿片からなる一包みの織物を、自動式洗濯機中で、洗濯
洗剤と温水及び通常サイクルで洗濯した。次いで、その包みをタンブル乾燥器に
、本発明の組成物を含むタンブル乾燥器用シートと一緒に入れた。 比較のために、同一の織物の包みを洗濯し、市販品A及び市販品Bを含む対照
シートとタンブル乾燥器内に入れた。 織物を乾燥器から取り出し、その柔軟性及び静電気防止効果を測定した。静電
気の作用を、Simco 静電気探知機を使用して測定した。 本発明の参考例の組成物を含むシートで乾燥した織物は、市販品A及びB並び
にシート製品を全く含まずに乾燥したときと比較して、静電気防止能が優れてい
た。実施例5 本発明の織物柔軟化組成物を含む非イオンベースの粉末洗剤を以下の通りに製 造した。 織物柔軟化組成物は、以下の成分をブレンドして製造した。 【表8】 織物柔軟化組成物は、パンに溶融状態で入れ、固化させた。組成物のチップを
Warning製ブレンダー中ドライアイスで冷却し、粉砕した。粉末を500ミクロンの
ふるいにかけ、市販の非イオン洗剤組成物(all;商標:Lever Brothers Company
of NY,NY)と配合した。 織物柔軟化組成物の1部を、洗剤組成物4部に手で混合して添加した。粉末は
自由に流動し、織物洗濯工程の洗浄サイクルでよく分散したことが知見された。実施例6 本発明の織物柔軟化組成物を含むアニオン粉末洗剤を、以下のように製造した
。 織物柔軟化組成物: 以下の成分を、水も溶媒も添加せずに、溶融状態で撹拌してブレンドした。 【表9】 織物柔軟化組成物を、パンに溶融状態でキャストし、固化させた。次いで組成
物のチップを、Warning製ブレンダー内でドライアイスで冷却し、粉砕した。粉
末を500ミクロンのふるいにかけ、以下の配合物を有する市販のアニオン洗剤に
配合した。 【表10】 洗剤配合物を、織物柔軟化組成物1部とアニオン洗剤ベース4部とを手で撹拌
して製造した。粉末は自由に流動し、織物洗濯工程の洗浄サイクルでよく分散し
た。このようにして洗剤/柔軟剤組成物で洗濯した織物は、洗剤だけで洗濯した
織物と比較して、柔らかく且つ静電気は少なかった。実施例7 織物柔軟化組成物を含むヘビーデューティー液体洗剤配合物を以下のように製
造した。 実施例5の織物柔軟化組成物を製造し、市販のヘビーデューティー液体洗剤(
Wisk: 商標;Lever Brothers Company of NY,NY)に配合した。 ヘビーデューティー液体洗剤配合物を、織物柔軟化組成物1部とヘビーデュー
ティー液体洗剤4部とを混合することにより製造した。この組成物をウルトラTu
rraxホモジナイザーで3分間ホモジナイズした。得られた組成物を、Malvern Ma
stersizer 粒径光散乱装置で測定すると、粒径約25ミクロンであった。得られた 組成物は、25℃に於ける保存寿命試験(shelf storage test)で少なくとも4週
間安定であった。参考例4 全部で6lbsの5枚の綿のテリータオル及び織50重量% /50重量% ポリエステ
ル/綿織物からなる織物の洗濯物を、参考例3の洗剤配合物135グラムで、市販
の洗濯機中、温水/冷水濯ぎサイクルで洗濯した。対照として、同一の洗濯物を
、参考例3の市販の非−イオン洗剤135グラムで洗濯した。 濯ぎサイクル終了時、織物の洗濯物を通常のタンブル乾燥器に入れ、1時間乾
燥した。タンブル乾燥器から取り出すと、本発明の参考例の洗剤配合物で処理し
た織物は、優れた柔軟性を有し且つ静電気は少なかった。比較のために、洗剤組
成物だけで洗濯した織物は、ゴワゴワしており静電気を発生した。さらに、本発
明の参考例の洗剤配合物の効能を示すために、20名の目隠ししたパネリストで本
発明の参考例の洗剤配合物で洗濯した織物と洗剤だけで処理した織物との間の対
の比較試験を実施した。20の内19のケースで、パネリストは本発明の参考例の配
合物で洗濯したタオルを、洗剤だけで洗濯したものよりも柔らかいと判断した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a)炭化水素ベースの織物柔軟剤成分約60〜約99重量%と、 (b)(1)式: 【化1】 [式中、Rはメチル、フェニルまたはC1〜C5アルキルで、xは5〜100,000で
    ある]の粘度10〜1,000,000センチストークスを有するシリコーン油、及び (2)式: A-(B-A'-)d (II) [式中、A及びA'は、各々独立して-(C24O)-及び-(C36O)-がラン
    ダムに配列されたブロックコポリマーであり、dが1であるときA'がH、メチ
    ルまたはアシル基で終端するという条件のもとで、dは1〜10,000であり、 Bは、 【化2】 (式中、zは10〜10,000である)であり、式(II)の化合物は約1〜約15重量
    %のシリコーン含量である]、または、 【化3】 [式中、R4は炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝アルキル基であり、Si-
    O-C若しくはSi-C結合を介してSi原子に結合しているか、または、 R4は、直鎖若しくは分枝のアルキルアミノであり、pが0〜約10,000で、qが
    1〜10,000で、p+qの合計が約1〜約20,000であり、式IIIのシリコーン含量
    は約65重量%以下である]、または、 【化4】 [式中、R5及びR6は各々独立して、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝
    アルキル基であり、R5及びR6は、C−Si結合またはC−O−Si結合を介してSi原
    子に結合しており、tは1〜10,000であり、式IVのシリコーン含量は約65重量%
    以下である] の少なくとも1つを有するシリコーン乳化剤及び/またはシリコーン乳化剤(I
    I)〜(IV)の混合物 から本質的になる乳化混合物約1〜約40重量%と、 を含むことを特徴とする織物柔軟化組成物。 【請求項2】 シリコーン乳化剤と式(I)のシリコーン油の重量比が、約1/
    50〜4/1である請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 シリコーン乳化剤が式(III)の化合物である請求項1また
    は2に記載の組成物。 【請求項4】 式(III)のシリコーン乳化剤のシリコーン含量が40重量%
    未満である請求項3に記載の組成物。 【請求項5】 織物柔軟剤成分約60〜約99重量%及び乳化混合物約1〜約20重
    量%からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項6】 (a)(i)織物柔軟剤成分約60〜約99重量%と、 (ii)(1)式: 【化5】 [式中、Rは、メチル、フェニルまたはC1〜C5アルキルで、xは5〜100,000
    である]の粘度10〜1,000,000センチストークスを有するシリコーン油、及び (2)式: A−(B−A'−)d (II) [式中、A及びA'は、各々独立して−(C24O)−及び−(C36O)−が
    ランダムに配列されたブロックコポリマーであり、dが1であるときA'がH、
    メチルまたはアシル基で終端するという条件のもとで、dは1〜10,000であり、
    Bは、 【化6】 (式中、zは10〜10,000である)であり、式(II)の化合物は約1〜約15重量
    %のシリコーン含量である]、または、 【化7】 [式中、R4は炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝アルキル基であり、Si
    −O−C若しくはSi−C結合を介してSi原子に結合しているか、または、 R4は、直鎖若しくは分枝のアルキルアミノであり、pが0〜約10,000で、qが
    1〜10,000で、p+qの合計が約2〜約20,000であり、式IIIの化合物のシリコ
    ーン含量が約65重量%以下である]または 【化8】 [式中、R5及びR6は各々独立して、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝
    アルキル基であり、R5及びR6はC−Si結合またはC−O−Si結合を介してSi原
    子に結合しており、tは1〜10,000であり、式IVの化合物のシリコーン含量は約6
    5重量%以下である]の少なくとも1つを有するシリコーン乳化剤又はシリコー
    ン乳化剤(II)〜(IV)の混合物 から本質的になる乳化混合物約1〜約40重量%と からなる織物柔軟化組成物と、 (b)分配手段と からなる織物をコンディショニングするためのタンブル乾燥器用製品。 【請求項7】 シリコーン乳化剤と式Iのシリコーン油の重量比が約1/50〜4/
    1である請求項6に記載のタンブル乾燥器用製品。 【請求項8】 シリコーン乳化剤が式(III)の化合物である請求項6また
    は7に記載のタンブル乾燥器用製品。 【請求項9】 式(III)のシリコーン乳化剤のシリコーン含量が約40重量
    %未満である請求項8に記載のタンブル乾燥器用製品。 【請求項10】 織物柔軟剤成分が、少なくとも2つのC8〜C30アルキル鎖
    を有する非環式第4級アンモニウム塩、第4級イミダゾリニウム塩、ジアミド第
    4級アンモニウム塩、生物分解性第4級アンモニウム塩及びこれらの混合物から
    なる群から選択されるカチオン性第4級アンモニウム塩である請求項6〜9のい
    ずれか1項に記載のタンブル乾燥器用製品。 【請求項11】 分配手段が柔軟な支持体である請求項6〜9のいずれか1項
    に記載のタンブル乾燥器用製品。 【請求項12】 柔軟な支持体がシート形状である請求項11に記載のタンブ
    ル乾燥器用製品。 【請求項13】 (a)カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、双イオン
    界面活性剤、両イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤及びこれらの混合物から
    なる群から選択される水溶性洗剤界面活性剤約1〜約99%と、 (b)(i)織物柔軟剤成分約60〜約99%と、 (ii)請求項1に記載の乳化混合物約1〜約40% からなる織物柔軟化組成物約1〜約20%と、 (c)洗剤ビルダー約5〜約50%と からなる洗濯工程で使用するための洗剤配合物。 【請求項14】 界面活性剤が非イオン界面活性剤である請求項13に記載の
    洗剤配合物。 【請求項15】 (a)炭化水素ベースの織物柔軟剤成分を選択し、 (b)式: 【化9】 [式中、Rはメチル、フェニルまたはC1〜C5アルキルであり、xは5〜100,00
    0である]の粘度10〜1,000,000センチストークスのシリコーン油を選択し、 (c)以下の式: A−(B−A'−)d (II) [式中、A及びA'は、各々独立して−(C24O)−及び−(C36O)−が
    ランダムに配列されたブロックコポリマーであり、dが1であるときA'がH、
    メチルまたはアシル基で終端するという条件のもとで、dは1〜10,000であり、
    Bは、 【化10】 (式中、zは10〜10,000である)であり、式IIの化合物のシリコーン含量は約15
    重量%未満である]、または、 【化11】 [式中、R4は炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝アルキル基であり、Si
    −O−C若しくはSi−C結合を介してSi原子に結合しているか、または R4は、直鎖若しくは分枝アルキルアミノであり、pが0〜約10,000で、qが1
    〜10,000で、p+qの合計が約2〜約20,000であり、式IIIの化合物のシリコー
    ン含量が約65重量%以下である]、または 【化12】 [式中、R5及びR6は各々独立して、炭素原子6〜50個を有する直鎖または分枝
    アルキル基であり、R5及びR6はC−Si結合またはC−O−Si結合を介してSi原子
    に結合しており、tは1〜10,000であり、式IVの化合物のシリコーン含量は約65
    重量%以下である]の1種を有するシリコーン乳化剤成分又はシリコーン乳化剤
    (II)〜(IV)の混合物を選択し、次いで (d)段階(a)で選択した織物柔軟剤成分、段階(b)のシリコーン抽及び段
    階(c)のシリコーン乳化剤を一緒にブレンドして、組成物の均一な溶融混合物
    を製造する ことからなる織物柔軟化組成物の製造法。

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