JP2546723Y2 - ワイパの駆動回路 - Google Patents

ワイパの駆動回路

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JP2546723Y2
JP2546723Y2 JP1991065574U JP6557491U JP2546723Y2 JP 2546723 Y2 JP2546723 Y2 JP 2546723Y2 JP 1991065574 U JP1991065574 U JP 1991065574U JP 6557491 U JP6557491 U JP 6557491U JP 2546723 Y2 JP2546723 Y2 JP 2546723Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はワイパの駆動回路に係
り、とくに2階車両または高床車両の上下のウインドガ
ラスにそれぞれ設けられているワイパを駆動するための
ワイパの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】2階バスあるいは超高床バスのように、
運転手の視点に比べて、乗客の視点が著しく高い車両に
おいては、雨天時における乗客の視界を確保するため
に、上部のウインドガラスにもワイパを設けるようにし
ている。
【0003】このような上側のウインドガラスのワイパ
は、運転席の前方のウインドガラスに設けられているワ
イパとともに、運転席に配置されたモード切換えスイッ
チと接続されるようになっており、このスイッチによっ
て上下のワイパを一緒に切換え操作するようにしてい
る。さらに必要に応じて、モード切換えスイッチと上部
のウインドガラスのワイパの駆動回路との間に連動スイ
ッチを設けることによって、下側のウインドガラスのワ
イパとの連動と、上部のウインドガラスのワイパの停止
とを選択することが可能になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような車両におい
ては、通常の走行時であって乗客が搭乗している場合に
は、上側のウインドガラスのワイパと下側のウインドガ
ラスのワイパとを連動させ、運転手が一緒に操作しても
何等差支えない。ところが乗客や乗員の乗降時に、上側
のウインドガラスのワイパを作動させたままにしておく
と、上側のワイパによって払拭された雨水や雪が乗客や
乗務員に降りかかるという不具合がある。
【0005】本考案はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、通常は上側のウインドガラスのワイパ
を下側のウインドガラスのワイパに連動させるととも
に、ドアを開いて乗客や乗務員が乗降を行なうときに
は、上側のウインドガラスのワイパによって払拭された
雨水や雪が乗客や乗務員に降りかかることがないように
したワイパの駆動回路を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、2階車両また
は高床車両の上下のウインドガラスにそれぞれワイパを
取付け、下側のウインドガラスのワイパの駆動回路にモ
ード切換えスイッチを接続し、しかも該モード切換えス
イッチを連動スイッチを介して上側のウインドガラスの
ワイパ駆動回路と接続し、前記モード切換えスイッチが
間欠モードに切換えられると上下のウインドガラスのワ
イパは間欠的に作動され、前記モード切換えスイッチが
低速モードに切換えられると上下のウインドガラスのワ
イパは低速で作動され、前記モード切換えスイッチが高
速に切換えられると下側のウインドガラスのワイパは高
速で作動されるとともに、上側のウインドガラスのワイ
パは低速で駆動されるように、前記モード切換えスイッ
チが前記上側のウインドガラスのワイパの駆動回路と前
記下側のウインドガラスのワイパの駆動回路とに接続さ
れ、さらに前記上側のウインドガラスのワイパの駆動回
路と電源との間に扉の開閉に応じて切換わるドアスイッ
チを接続し、扉が開いたら前記上側のウインドガラスの
ワイパの駆動回路への電源の供給を遮断するようにした
ことを特徴とするワイパの駆動回路に関するものであ
る。
【0007】
【作用】従ってモード切換えスイッチが間欠モードの場
合には上下のウインドガラスのワイパはともに間欠的に
作動され、モード切換えスイッチが低速モードに切換え
られると、上下のウインドガラスのワイパはともに低速
で作動される。これに対してモード切換えスイッチが高
速に切換えられると、下側のウインドガラスのワイパは
高速で作動されるにもかかわらず、上側のウインドガラ
スのワイパは低速で駆動される。また扉が開かれた場合
には、上側のウインドガラスのワイパの駆動回路への電
源の供給が遮断されるようになり、たとえ連動スイッチ
が投入されていても、上側のウインドガラスのワイパは
その作動を停止することになる。
【0008】
【実施例】図2は本考案の一実施例に係るワイパの駆動
回路を備える2階バスを示すものであって、この2階バ
スはその車体の前面側であって運転席の前方に1階のフ
ロントガラス11を備えるとともに、その上側には2階
のフロントガラス12を備えている。そしてこれらのフ
ロントガラス11、12にはそれぞれワイパ13、14
が取付けられるようになっている。なお1階のフロント
ガラス11は2本のワイパ13によって拭われるように
なっており、これに対して2階のフロントガラス12は
1本のワイパ14によって拭われるようになっている。
そしてこれらのワイパ13、14はそれぞれモータ1
5、16によって揺動運動を行なうようになっている。
なおこれらのモータ15、16はバッテリ17からの電
源によって駆動されるようになっている。
【0009】図1はこれら2種類のワイパ13、14を
駆動するためのワイパの駆動回路の全体のブロック図を
示しており、バッテリ17はキースイッチ20を介して
モード切換えスイッチ21に接続されるようになってい
る。そしてこのモード切換えスイッチ21の各モードの
接点が1階のワイパモータ駆動回路23に接続されると
ともに、2階のワイパモータ駆動回路24に接続されて
いる。なおモード切換えスイッチ21と2階のワイパモ
ータ駆動回路24との間には一対のダイオード25、2
6と連動スイッチ27とが接続されている。
【0010】また2階のワイパモータ駆動回路24と電
源との間には、車体側面の乗降用ドアの開閉に連動して
開閉するドアスイッチ30が接続されている。このスイ
ッチ30にはさらにリレー31が接続されるようになっ
ており、このリレー31が2階のワイパモータ駆動回路
24の電源ラインに接続されている接点32の開閉を行
なうようになっている。
【0011】また上記モード切換えスイッチ21にはウ
ォッシャスイッチ33が付設されており、このスイッチ
33によって1階のウォッシャモータ34が直接制御さ
れるようになっている。さらにこのモータ34と並列に
リレー35が接続されており、このリレー35が接点3
6の切換えを行なうようになっている。接点36は2階
のウォッシャモータ37への電源の供給を制御するよう
になっている。
【0012】つぎに図3によって1階のワイパモータ駆
動回路23の具体的な構成について説明する。この駆動
回路は第1のリレーユニット41と第2のリレーユニッ
ト42とを備えている。そして第1のリレーユニット4
1にはトランジスタ43、44が設けられるとともに、
トランジスタ44によって制御されるようにリレー45
が接続されている。リレー45は接点46の切換えを制
御するようになっている。またトランジスタ43のベー
ス電流を短絡するようにトランジスタ47が接続されて
いる。
【0013】つぎに第2のリレーユニット42にはトラ
ンジスタ50が接続されるとともに、このトランジスタ
50と直列にリレー51が接続されている。リレー51
は接点52の開閉を制御するようになっている。またこ
のユニット42のもう1つのリレー53は接点54の切
換えを行なうようになっている。そしてこの接点54の
切換えに応じて、モータ15の高速側の端子55と低速
側の端子56の切換えが行なわれるようになっている。
またモータ15のアース側にはカムスイッチ57が接続
されるようになっている。
【0014】つぎに2階のワイパモータ駆動回路24の
構成について図8により説明する。この回路は実質的に
図3とほぼ同じであって、第1のリレーユニット81と
第2のリレーユニット82とを備えている。そして第1
のユニット81内にはトランジスタ83、84およびリ
レー85がそれぞれ図示のように接続されている。リレ
ー85は接点86の開閉を制御するようになっている。
またトランジスタ83のベースにはトランジスタ87が
接続されるようになっている。
【0015】第2のリレーユニット82はトランジスタ
90と、このトランジスタ90によって制御されるリレ
ー91を備え、リレー91によって接点92の切換えを
行なうようになっている。さらに第2のユニット82に
はリレー93が設けられ、接点94を切換えるようにし
ている。接点94の切換えによって、モータ16の高速
側の端子95と低速側の端子96の切換えが行なわれる
ようになっている。さらにモータ16にはカムスイッチ
97が接続されるようになっている。
【0016】つぎに以上のような構成に係るワイパの駆
動回路の動作について説明する。モード切換えスイッチ
21がOFFの場合には、図3に示すリレー45、5
1、53がともに消勢しており、接点46、52および
54はともに右側に切換えられている。またモータ15
によって駆動されるワイパ13は収納位置にあるため
に、カムスイッチ57は左側に切換えられた状態になっ
ている。
【0017】従ってモータ15の低速側端子56、端子
73、接点54、接点52、端子68、端子66、接点
46、端子62、カムスイッチ57、モータ15の閉回
路が形成されている。しかもこの閉回路は電源を構成す
るバッテリ17から遮断されているために、モータ15
は回転駆動されず、1階のフロントガラス11のワイパ
13は収納位置において停止している。
【0018】このような状態で、モード切換えスイッチ
21を図4に示すように間欠位置に切換えると、バッテ
リ17からキースイッチ20、モード切換えスイッチ2
1、端子64を通ってトランジスタ43のベースに電流
が流れ、このトランジスタ43のエミッタ電流はトラン
ジスタ44のベースに供給される。従ってトランジスタ
44がONになる。トランジスタ44はリレー45と直
列に接続されているために、リレー45が励磁される。
するとバッテリ17から端子61を通ってリレー45、
トランジスタ44、端子65、接地の順に電流が流れ
る。そしてリレー45によって接点46が左側に切換え
られる。するとこの接点46を通して端子66、端子6
8、接点52、接点54、端子73、モータ15の低速
側の端子56の順に電流が流れ、モータ15は低速で駆
動される。
【0019】図4に示す状態で、モータ15によって1
階のワイパ13が揺動を開始すると、この揺動運動に連
動してカムスイッチ57が図5に示すように右側に切換
えられる。なおこのときにはトランジスタ44のベース
へは、モード切換えスイッチ21およびトランジスタ4
3を通して電流が流れている。そして上述の如くワイパ
13の揺動運動によってカムスイッチ57が右側へ切換
えられると、バッテリ17からキースイッチ20、カム
スイッチ57、端子62を通ってトランジスタ47のベ
ースに電流が流れ、トランジスタ47がONになる。
【0020】するとこのトランジスタ47によってトラ
ンジスタ43のベース電流が短絡されるようになり、ト
ランジスタ43、44はともにOFFに転ずる。これに
よってリレー45が消勢され、接点46は右側へ切換え
られる。このようにして図5に示すような回路が形成さ
れる。すなわちバッテリ17からの電流は、カムスイッ
チ57、端子62、接点46、端子66、端子68、接
点52、接点54、端子73を通ってモータ15の低速
側端子56に供給され、モータ15が低速で駆動され
る。
【0021】従ってこの後にモータ15によってワイパ
13が揺動され、収納位置まで回動されると、カムスイ
ッチ57が図5に示す右側の位置とは反対側の左側に切
換えられるようになり、カムスイッチ57がOFFにな
る。これによってモータ15の給電回路が遮断されるよ
うになり、モータ15は停止する。
【0022】そしてこの状態において、トランジスタ4
7はコンデンサ48の放電電流によってON状態を維持
する。そしてコンデンサ48が放電を終了する一定の時
間、例えば5秒後には、トランジスタ47がOFFに転
ずる。するとモード切換えスイッチ21を通してトラン
ジスタ43のベースに再び電流が供給されるようにな
り、図4の状態に復帰する。これによって再びモータ1
5によってワイパ13の揺動運動が行なわれる。このよ
うに間欠モードにおいては、コンデンサ48の放電の時
定数によって決定される時間ごとに間欠的にワイパ13
が駆動されるようになる。
【0023】このような間欠モードにおいて、モード切
換えスイッチ21をOFFに切換えると、このモード切
換えスイッチ21からトランジスタ43へのベース電流
の供給が遮断される。従ってカムスイッチ57が左側へ
切換えられ、コンデンサ48が放電を終了した状態で図
3に示す停止モードになり、モータ15が停止するよう
になる。
【0024】つぎにモード切換えスイッチ21を低速側
に切換えると、図6に示すようにこのモード切換えスイ
ッチ21を通して端子70から第2のリレーユニット4
2のトランジスタ50のベースに電流が流れ、このトラ
ンジスタ50がONになる。するとトランジスタ50と
直列に接続されているリレー51が励磁され、接点52
が左側に切換えられるようになる。するとバッテリ17
からキースイッチ20、端子67、接点52、接点5
4、端子73、および低速側端子56を通してモータ1
5に給電が行なわれるようになり、モータ15は低速で
駆動される。
【0025】このような低速モードにおいて、モード切
換えスイッチ21をOFFにすると、トランジスタ50
がOFFになるとともに、リレー51が消勢され、接点
52は右側へ切換えられる。
【0026】そしてこのときにワイパ13が収納位置に
ない場合には、図5に示す回路が形成されるようにな
り、バッテリ17からキースイッチ20、カムスイッチ
57、端子62、接点46、端子66、端子68、接点
52、接点54、端子73、低速側端子56の順に電流
が流れ、モータ15はワイパ13を収納位置まで低速で
回転させる。そして収納位置にワイパ13が回動される
と、カムスイッチ57が左側に切換えられるために、図
3に示す状態になり、電源と遮断された状態でモータ1
5が停止される。すなわちワイパ13は収納位置にない
場合には、収納位置まで回動された状態で図3に示すよ
うになり、これによってモータ15が停止されることに
なる。
【0027】つぎに図7によって高速モードの説明を行
なう。モード切換えスイッチ21を高速側に切換える
と、切換えスイッチ21から端子70を通して第2のリ
レーユニット42のトランジスタ50のベースに電流が
流れ、トランジスタ50がONになる。するとリレー5
1が励磁され、接点52は左側に切換えられる。同時に
モード切換えスイッチ21から端子69を通してリレー
53に直接電流が流れ、このリレー53が励磁される。
すると接点54が左側に切換えられる。
【0028】従ってバッテリ17からの電流は、キース
イッチ20、端子67、接点52、接点54、端子7
2、高速側端子55を通ってモータ15に給電されるよ
うになり、モータ15は高速で回転駆動されることにな
る。
【0029】このようなモータ15の高速での回転駆動
の状態は、リレースイッチ21がOFFになるまで継続
される。そしてリレースイッチ21がOFFに切換えら
れると、図5に示すようになる。すなわちリレー51お
よびリレー53がともに消勢されることになり、これに
よって接点52、54はそれぞれ右側に切換えられる。
しかもこのときにワイパ13が収納位置でない場合に
は、カムスイッチ57が右側に切換えられた状態にあ
る。
【0030】従って図5に示すように、カムスイッチ5
7を通して端子62、接点46、端子66、端子68、
接点52、接点54、端子73、低速側端子56を通し
てモータ15に電流が流れ、モータ15がワイパ13を
収納位置まで低速で回動させる。そしてこの位置におい
てワイパ13はカムスイッチ57を左側に切換え、給電
回路を遮断する。これによって図3に示す状態になり、
モータ15は停止する。
【0031】つぎに図3に示すウォッシャモータ34の
駆動について説明する。モード切換えスイッチ21に設
けられているウォッシャスイッチ33をONにすると、
モータ34が回転されるようになる。そしてこのモータ
34によって下側のフロントガラス11に洗浄液が噴射
されるようになる。
【0032】しかもこのときにモード切換えスイッチ2
1のウォッシャスイッチ33を通って端子63からコン
デンサ49に電流が流れてこのコンデンサ49を充電す
る。そして所定時間、例えば0.5秒後にコンデンサ4
9の充電電圧によってトランジスタ43のベースに電流
が流れるために、トランジスタ43がONになり、つい
でトランジスタ44がONになる。従って図4に示す状
態とほぼ同じくなり、リレー45によって接点46が左
側に切換えられ、モータ15は低速で駆動されるように
なる。しかもこの状態においてカムスイッチ57が右側
に切換えられても、端子63とトランジスタ43のベー
スとの間のラインは短絡されることがなく、モータ15
は低速で駆動されることになる。
【0033】そしてスイッチ33がOFFになった場合
には、コンデンサ49によって設定される時定数の間だ
けトランジスタ43がONの状態を維持する。この時間
はほぼワイパ13を3回払拭する時間に相当するため
に、ワイパ13が3回揺動運動を行なった後に停止す
る。なおこの停止の際にも、上記間欠駆動の場合と同様
に、途中でコンデンサ49が放電しても、カムスイッチ
57が停止側(左側)に切換えられるまで、電源がモー
タ15に供給され続け、これによってワイパ13は収納
位置で停止するようになる。
【0034】つぎに2階のフロントガラス12に設けら
れているワイパ14の駆動回路について図8により説明
する。図8はモード切換えスイッチ21をOFFにした
状態を示しており、上側のワイパ14の駆動用モータ1
6は電源と遮断された状態で閉回路と接続されている。
【0035】このモータの駆動回路は2つのユニット8
1、82を備え、上記下側のワイパ13の駆動回路とほ
ぼ同じであって、動作もほぼ同じである。すなわちモー
ド切換えスイッチ21がをOFFの場合には図8に示す
ようにモータ16は停止している。これに対してモード
切換えスイッチ21を間欠モードに切換えると、モータ
16は間欠的に駆動されるようになる。またモード切換
えスイッチ21を低速側に切換えた場合には、モータ1
6は低速で駆動される。
【0036】ところがこの駆動回路は、モード切換えス
イッチ21の高速側の端子には接続されていない。すな
わちモード切換えスイッチ21を高速側に切換えても、
低速側の端子からの信号によって駆動されるだけである
から、図6に示す状態と同じ状態になり、これによって
モータ16は低速で駆動されるようになる。すなわちモ
ード切換えスイッチ21を高速側に切換えた場合には、
1階のフロントガラス11のワイパ13は高速で駆動さ
れるものの、2階のフロントガラス12のワイパ14は
低速で駆動されることになる。
【0037】つぎに連動の切換えスイッチ27を開成す
ると、リレー31の給電回路が遮断されることになる。
すなわちリレー31が消勢され、接点32が開成される
ようになる。この接点32は上側のワイパ14の駆動回
路の電源ラインに接続されているために、電源が供給さ
れなくなって上側のワイパ14のモータ16は停止する
ことになる。
【0038】さらにこのワイパの駆動回路においては、
図1および図8に示すように、2階のワイパモータ駆動
回路24への電源ラインに、ドアスイッチ30が接続さ
れている。このドアスイッチ30は図2に示すように、
車両の前方であって左側部に設けられているドアの内側
に配されており、ドアの開閉を検出するとともに、ドア
が開かれた場合にはスイッチ30がOFFに切換わるよ
うになっている。
【0039】従ってこのようなワイパの駆動回路によれ
ば、乗降扉が開かれるとともに、これに連動してドアス
イッチ30が開成されると、2階のワイパモータ駆動回
路24への電源の供給が遮断されることになり、これに
よって2階のワイパ14の駆動用のモータ16が停止す
る。
【0040】従って連動スイッチ27がたとえ投入され
たままの状態であっても、上側のウインドガラス12の
ワイパ14が作動することがなく、扉を開いて乗降する
乗客や乗務員にワイパ14が払拭した雨水や雪が降りか
かることがなくなる。またドアを開いたときに運転手が
上側のワイパ14を停止するための操作を行なう必要が
なく、これによって運転手の負担を軽減できるようにな
る。
【0041】
【考案の効果】以上のように本考案は、2階車両または
高床車両の上下のウインドガラスにそれぞれワイパを取
付け、下側のウインドガラスのワイパの駆動回路にモー
ド切換えスイッチを接続し、しかも該モード切換えスイ
ッチを連動スイッチを介して上側のウインドガラスのワ
イパ駆動回路と接続し、モード切換えスイッチが間欠モ
ードに切換えられると上下のウインドガラスのワイパは
間欠的に作動され、モード切換えスイッチが低速モード
に切換えられると上下のウインドガラスのワイパは低速
で作動され、モード切換えスイッチが高速に切換えられ
ると下側のウインドガラスのワイパは高速で作動される
とともに、上側のウインドガラスのワイパは低速で駆動
されるように、モード切換えスイッチが上側のウインド
ガラスのワイパの駆動回路と下側のウインドガラスのワ
イパの駆動回路とに接続され、さらに上側のウインドガ
ラスのワイパの駆動回路と電源との間に扉の開閉に応じ
て切換わるドアスイッチを接続し、扉が開いたら上側の
ウインドガラスのワイパの駆動回路への電源の供給を遮
断するようにしたものである。従って本考案によれば、
モード切換えスイッチが間欠モードの場合と低速モード
の場合には、上下のウインドガラスのワイパはそれぞれ
間欠的に、または低速で作動されるようになる。これに
対してモード切換えスイッチが高速に切換えられた場合
には、下側のウインドガラスのワイパが高速で作動され
るのに対して、上側のウインドガラスのワイパは低速で
駆動されるようになる。これによって上側のウインドガ
ラスのワイパを不必要に高速で駆動することが防止さ
れ、高い位置から雨水や雪を飛散させることが防止され
る。また扉が開かれた場合には上側のウインドガラスの
ワイパの駆動回路への電源の供給を遮断するようにして
いるために、扉が開かれている限り連動スイッチがON
になっていても、上側のウインドガラスのワイパへの電
源の供給が断たれ、これによって上側のウインドガラス
のワイパが作動せず、乗降客や付近の人達に上側のウイ
ンドガラスに付着した雨水や雪等を振りかけることがな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ駆動回路のブロック図である。
【図2】この駆動回路を備えるバスの外観斜視図であ
る。
【図3】停止モードの駆動回路の回路図である。
【図4】間欠モードの駆動回路の回路図である。
【図5】間欠モードにおいてワイパを収納位置へ移動す
る状態を示す回路図である。
【図6】低速モードの駆動回路の回路図である。
【図7】高速モードの駆動回路の回路図である。
【図8】上側のワイパの駆動回路の回路図である。
【符号の説明】
11 1階のフロントガラス 12 2階のフロントガラス 13 ワイパ(1階) 14 ワイパ(2階) 15 モータ(1階) 16 モータ(2階) 17 バッテリ 20 キースイッチ 21 モード切換えスイッチ 23 モータ駆動回路(1階) 24 モータ駆動回路(2階) 25、26 ダイオード 27 連動スイッチ 30 ドアスイッチ 31 リレー 32 接点 33 ウォッシャスイッチ 34 ウォッシャモータ(1階) 35 リレー 36 接点 37 ウォッシャモータ(2階) 41 リレーユニット(第1) 42 リレーユニット(第2) 43、44 トランジスタ 45 リレー 46 接点 47 トランジスタ 48、49 コンデンサ 50 トランジスタ 51 リレー 52 接点 53 リレー 54 接点 55 高速側端子 56 低速側端子 57 カムスイッチ 61〜73 端子 81 リレーユニット(第1) 82 リレーユニット(第2) 83、84 トランジスタ 85 リレー 86 接点 87 トランジスタ 88、89 コンデンサ 90 トランジスタ 91 リレー 92 接点 93 リレー 94 接点 95 高速側端子 96 低速側端子 97 カムスイッチ 101〜113 端子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2階車両または高床車両の上下のウインド
    ガラスにそれぞれワイパを取付け、下側のウインドガラ
    スのワイパの駆動回路にモード切換えスイッチを接続
    し、しかも該モード切換えスイッチを連動スイッチを介
    して上側のウインドガラスのワイパ駆動回路と接続し、 前記モード切換えスイッチが間欠モードに切換えられる
    と上下のウインドガラスのワイパは間欠的に作動され、
    前記モード切換えスイッチが低速モードに切換えられる
    と上下のウインドガラスのワイパは低速で作動され、前
    記モード切換えスイッチが高速に切換えられると下側の
    ウインドガラスのワイパは高速で作動されるとともに、
    上側のウインドガラスのワイパは低速で駆動されるよう
    に、前記モード切換えスイッチが前記上側のウインドガ
    ラスのワイパの駆動回路と前記下側のウインドガラスの
    ワイパの駆動回路とに接続され、 さらに前記上側のウインドガラスのワイパの駆動回路と
    電源との間に扉の開閉に応じて切換わるドアスイッチを
    接続し、扉が開いたら前記上側のウインドガラスのワイ
    パの駆動回路への電源の供給を遮断するようにしたこと
    を特徴とするワイパの駆動回路。
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