JP2545209Y2 - 軟質材料用切削工具 - Google Patents

軟質材料用切削工具

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JP2545209Y2
JP2545209Y2 JP9171092U JP9171092U JP2545209Y2 JP 2545209 Y2 JP2545209 Y2 JP 2545209Y2 JP 9171092 U JP9171092 U JP 9171092U JP 9171092 U JP9171092 U JP 9171092U JP 2545209 Y2 JP2545209 Y2 JP 2545209Y2
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隆 市沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば発泡スチロール
等の軟質材料を加工する切削工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプレス型等の金型を製造す
る際、消失性の発泡ブロックを用いて鋳造するフルモー
ルド法のような鋳造法が知られている。すなわち、この
方法は発泡ブロックを切削して金型と同形の消失模型を
製作し、この消失模型の周囲をレジンサンド等の砂で固
めた後、模型部に金属溶湯を注湯して模型を消失させ模
型と同形の金型を鋳造するというものである。そこで、
このような発泡ブロックを加工するための切削加工とし
て、例えば実開昭59―187421号のように外周に
設けたねじれ溝の回転方向側に鬼目状の切刃を等ピッチ
間隔に形成したような工具が知られている。又、本出願
人もかかる発泡ブロック等の切削工具として、実願昭0
4―073986号のような工具を開示している。そし
てこの工具は工具本体の外周面に設けた外周刃のねじれ
角と、軸直交断面に対するすくい角と、切削仕上面に対
する逃げ角の組合せを適切にし、切削仕上面の平滑化と
切屑のスライス化を図って鋳造品質の向上、環境衛生等
の向上を図ったものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような切削工具の場合は、工具を回転させながら例えば
工具軸と直交方向に送りながら加工する際は効果があっ
ても、窓抜き加工とか通し加工のように工具軸方向に送
りながら加工する場合には適用出来なかった。又、従来
一般の切削工具を用いてこのような加工を行おうとする
と、切屑が粉状となり作業空間に飛散して環境を悪化さ
せるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本考案は工具本体の外周面に設けられた外周刃の工
具軸に対するねじれ角が少なくとも40度以上、軸直交
断面に対するすくい角が40度〜60度、切削仕上面に
対する逃げ角が20度以内、且つ切刃部の内側にチップ
ポケットを有してなる切削工具において、工具本体の先
端部に、外周から工具軸の半径以下の曲率半径で内側に
彎曲する外周アール部と該外周アール部の内側に連なる
中央平坦部を設け、この外周アール部に、軸方向に平行
な外周刃のストレートエンド部と前記中央平坦部を螺旋
状に結ぶ螺旋刃を設けるようにした。そしてこの外周ア
ール部の各ラジアル面に対する螺旋刃のすくい角を40
度〜60度の範囲内で一定に維持させるようにした。
又、外周刃及びこれに連なる螺旋刃を少なくとも2条以
上とした。
【0005】
【作用】工具本体の外周に設けられて外周刃のねじれ
角、すくい角、逃げ角の組合せは、工具を主として工具
軸と直角方向に送りながら加工する際に切削仕上面の平
滑化、切屑のスライス化に有効であり、工具先端の外周
アール部に設けた螺旋刃のすくい角は、工具を主として
軸方向に送りながら加工する際の切屑のスライス化等に
有効である。従って窓抜き加工、通し加工の際も作業空
間に粉状の切屑が飛散することなく、環境衛生を悪化さ
せない。
【0006】
【実施例】本考案の軟質材料用切削工具の実施例につい
て添付した図面に基づき説明する。図1は本切削工具の
先端部の斜視図、図2は同平面図、図3は先端を一部断
面とした正面図である。
【0007】本考案の切削工具は、例えば発泡スチロー
ル等の消失模型を製作するための工具として提案され、
図3に示すように、この工具本体1は刃部を形成したボ
ディ部2と、シャンク部3を備えている。
【0008】そして、ボディ部2には工具軸O―Oと平
行な外周面に2条の外周刃4が設けられるとともに、ボ
ディ部2の先端側には2条の螺旋刃5が設けられ、この
外周刃4と螺旋刃5は連続している。
【0009】外周刃4は、工具軸O―Oに対して40度
以上のねじれ角φを有し、外周刃4の一部拡大断面図で
ある図4に示すように、軸直交断面Q―Qに対するすく
い角γを40〜60度の範囲内としている。又、切削仕
上面P―Pに対する逃げ角αは20度以内としている。
尚、実施例の場合は、すくい角γを50度、逃げ角αを
20度としている。つまり、すくい面6と逃げ面10が
交差する切刃の厚み角δは20度とされている。
【0010】そして、すくい面6から内側にはチップポ
ケット7が形成され、切屑排出を円滑ならしめている。
【0011】そして、このような工具本体1を回転させ
ながら工具軸O―Oと直角方向に送れば、外周刃4が切
削仕上面P―Pを切削加工してゆくことになるが、上記
のような強いねじれ角φを持たせることによって、いわ
ゆる引き切り効果が発揮され、切断面を綺麗に仕上げる
ことが出来る。
【0012】又、軸直交断面Q―Qに対するすくい角γ
が小さいと、切刃を立てた姿勢で切削するような状態と
なって切屑を引き剥がすような力が作用するのに対し
て、すくい角γを50度程度の大きなものにすれば、切
刃を寝かせた姿勢で切削するような状態となり、むしれ
形にならない。
【0013】そして、かかるねじれ角φ、すくい角γ、
逃げ角αの組合せによって、工具軸O―Oと直角方向に
工具を送れば切屑をスライス状に加工出来、切削面を綺
麗に仕上げることが出来るのみならず切削効率を高める
ことが出来ることは実験で確認されている。
【0014】ところで、本案の場合は、かかるすくい角
γ50度、逃げ角α20度、切刃の厚み角δ20度はボ
ディ部2先端側の螺旋刃5にも一定に維持されている。
【0015】すなわち、図3に示すように、ボディ部2
の先端側には外周から内側に向けて曲り込む外周アール
部8が設けられ、この外周アール部8の曲率中心xから
の曲率半径rは工具軸の半径以下とされている。そし
て、この外周アール部8の内側が中央平坦部9とされ、
前面が平坦にされている。
【0016】つまり、図2に示すように、工具軸中心O
を中心とした円形(破線)の内部が中央平坦部9とさ
れ、その外側が外周アール部8として構成されることに
なる。
【0017】そして、前記外周刃4の工具軸(O―O
線)に平行な先端部(ストレートエンド部e)の先には
螺旋刃5が設けられており、この螺旋刃5は、外周アー
ル部8に沿って螺旋状に設けられ、ストレートエンド部
eから約180度旋回したところで中央平坦部9に接続
している。そして、実施例の場合、中央平坦部9に接続
する2条の螺旋刃5が対向し合う位置で接合している。
尚、この螺旋刃5の旋回角度は必ずしも180度である
ことは必要でなく、例えば270度等であっても良い。
【0018】次に、この螺旋刃5の形状について図5に
基づき説明する。図5は螺旋刃の軸方向断面図であり、
(イ)は図2のA―A線断面図、(ロ)は図2のO―B
線断面図、(ハ)は図2のO―C線断面図、(ニ)は図
2のO―D線断面図である。
【0019】前記のように、すくい角γ50度、逃げ角
α20度、切刃の厚み角δ20度は螺旋刃5のすべての
部分で維持されている。つまり、図5の(ロ)及至
(ニ)に示すように、外周アール部8の曲率中心xを中
心とするラジアル面x―Rに対するすくい角γは50度
の一定であり、又、切削仕上面P―Pに対する逃げ角α
は20度の一定である。又、この螺旋刃5にも、外周刃
4と同様、すくい面に連なるチップポケットを設けてい
る。
【0020】又、前記螺旋刃5の旋回角は外周刃4のね
じれ角φに相当し、実施例のように螺旋の旋回角が18
0度の場合は、工具径を30mm、外周アール部8の曲率
半径rを10mmにした時、ねじれ角φ78.8度に相当
する。因みに、螺旋の旋回角を270度にした場合は、
ねじれ角φ82度に相当する。
【0021】そして、かかる螺旋刃5の構成によって、
回転する工具本体1が軸方向に送られても切削面を綺麗
に仕上げることが出来、切屑をスライス状に出来る。つ
まり、窓抜き加工、通し加工等が綺麗に仕上り、切粉が
飛散するような不具合がない。
【0022】尚、螺旋刃5及び外周刃4は実施例のよう
に2条でなく、それ以上であってもよく、又、本案の切
削工具は実施例で示した軟質材料用のみならず例えば他
の樹脂材料、木材等にも適用出来ることはいうまでもな
い。
【0023】
【考案の効果】以上のように、本考案の軟質材料用切削
工具は、発泡ブロック等の窓抜き加工とか通し加工のよ
うに工具を軸方向に送り込みながら切削するような際で
も、切屑をスライス状に出来、しかも仕上面を綺麗に仕
上げることが出来る。このため、切屑が周辺に飛散して
環境衛生を損ねたり、切削面がざらざらとなって例えば
金型の消失模型として使用すると砂噛みの原因になると
いった不具合を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本切削工具の先端部の斜視図
【図2】同平面図
【図3】先端を一部断面とした正面図
【図4】外周刃の一部拡大断面図
【図5】螺旋刃の軸方向断面図であり、(イ)は図2の
A―A線断面図、(ロ)は図2のO―B線断面図、
(ハ)は図2のO―C線断面図、(ニ)は図2のO―D
線断面図
【符号の説明】
1 工具本体 4 外周刃 5 螺旋刃 8 外周アール部 9 中央平坦部 α 逃げ角 γ すくい角 φ ねじれ角 e ストレートエンド部 r 曲率半径

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の外周面に設けられた外周刃の
    工具軸に対するねじれ角が少なくとも40度以上、軸直
    交断面に対するすくい角が40度〜60度、切削仕上面
    に対する逃げ角が20度以内、且つ切刃部の内側にチッ
    プポケットを有してなる切削工具において、前記工具本
    体の先端部に、外周から工具軸の半径以下の曲率半径で
    内側に彎曲する外周アール部と該外周アール部の内側に
    連なる中央平坦部を設け、前記外周アール部に、軸方向
    に平行な外周刃のストレートエンド部と前記中央平坦部
    を螺旋状に結ぶ螺旋刃を設けるとともに、前記外周アー
    ル部の各ラジアル面に対する螺旋刃のすくい角を40度
    〜60度の範囲内で一定に維持させることを特徴とする
    軟質材料用切削工具。
  2. 【請求項2】 前記外周刃及びこれに連なる螺旋刃は少
    なくとも2条以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の軟質材料用切削工具。
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DK2353758T4 (da) 2010-01-28 2019-05-27 Ledermann Gmbh & Co Kg Bearbejdningsværktøj
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