JP2544943Y2 - ブレーキにおける制動液の温度検出器 - Google Patents
ブレーキにおける制動液の温度検出器Info
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- JP2544943Y2 JP2544943Y2 JP6504791U JP6504791U JP2544943Y2 JP 2544943 Y2 JP2544943 Y2 JP 2544943Y2 JP 6504791 U JP6504791 U JP 6504791U JP 6504791 U JP6504791 U JP 6504791U JP 2544943 Y2 JP2544943 Y2 JP 2544943Y2
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- Japan
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- brake
- brake fluid
- temperature
- temperature detector
- washer
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案のブレーキにおける制動
液の温度検出器は、ブレーキ使用に伴なって温度が上昇
する制動液の温度上昇の状態を運転者に知らせて、ベー
パロックによりブレーキが作動不能となることを予防す
るのに使用する。
液の温度検出器は、ブレーキ使用に伴なって温度が上昇
する制動液の温度上昇の状態を運転者に知らせて、ベー
パロックによりブレーキが作動不能となることを予防す
るのに使用する。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキは、制動液圧により押
出されるピストンによりパッドをロータに押付けたり
(ディスクブレーキの場合)、ブレーキシューをドラム
に押付けたり(ドラムブレーキの場合)して、ロータ又
はドラムと連動する車輪を制動するものであるが、パッ
ド又はブレーキシューとロータ又はドラムとの摩擦のた
め発熱する。
出されるピストンによりパッドをロータに押付けたり
(ディスクブレーキの場合)、ブレーキシューをドラム
に押付けたり(ドラムブレーキの場合)して、ロータ又
はドラムと連動する車輪を制動するものであるが、パッ
ド又はブレーキシューとロータ又はドラムとの摩擦のた
め発熱する。
【0003】この発熱のため制動液が温度上昇し、温度
上昇が著しくなると制動液の一部が気化して制動液が非
圧縮性を失い、ブレーキペダルを踏込んでもピストンを
押出すことができなくなり、ブレーキが利かなくなって
しまうというベーパロック現象を起す。
上昇が著しくなると制動液の一部が気化して制動液が非
圧縮性を失い、ブレーキペダルを踏込んでもピストンを
押出すことができなくなり、ブレーキが利かなくなって
しまうというベーパロック現象を起す。
【0004】ベーパロック現象を防ぐためには、制動液
の温度が著しく上昇しないように、制動液の温度を監視
しつつブレーキ操作を行なうことが必要であり、そのた
めに制動液の温度を運転者に知らせる装置が考えられて
いる。
の温度が著しく上昇しないように、制動液の温度を監視
しつつブレーキ操作を行なうことが必要であり、そのた
めに制動液の温度を運転者に知らせる装置が考えられて
いる。
【0005】図3は、ディスクブレーキにおける制動液
の温度検出器の従来例を示し、1はロータ、2、3はパ
ッド、4はシリンダ、5はピストン、6はキャリパ、7
は爪を示す。
の温度検出器の従来例を示し、1はロータ、2、3はパ
ッド、4はシリンダ、5はピストン、6はキャリパ、7
は爪を示す。
【0006】この制動液の温度検出器は、キャリパ6に
シリンダ4に通じるねじ孔8を形成し、これにセンサ9
を保持する取付け金具10をねじ込んだもので、ねじ孔
8に入る制動液の温度をセンサ9で検出するものであ
る。11はシリンダ4に制動液を圧送する制動液圧伝達
配管であるフレキシブルホース12の端部に取付けた接
続金具である。
シリンダ4に通じるねじ孔8を形成し、これにセンサ9
を保持する取付け金具10をねじ込んだもので、ねじ孔
8に入る制動液の温度をセンサ9で検出するものであ
る。11はシリンダ4に制動液を圧送する制動液圧伝達
配管であるフレキシブルホース12の端部に取付けた接
続金具である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の制動液の温度の
検出器は、図3に見るように、シリンダ部分に液圧伝達
用のねじ孔とは別にセンサ取付け専用のねじ孔を穿設し
てセンサをこれに液密に取付けるものであったから、加
工工数が多くなり、コスト高となる不都合があった。
検出器は、図3に見るように、シリンダ部分に液圧伝達
用のねじ孔とは別にセンサ取付け専用のねじ孔を穿設し
てセンサをこれに液密に取付けるものであったから、加
工工数が多くなり、コスト高となる不都合があった。
【0008】
【課題を解決する為の手段】この考案は、温度変化に対
応して電気的出力を出す熱電対の受感部を、ホイルシリ
ンダに螺着される制動液圧伝達配管の接続ねじ部に嵌合
するワッシャに固定してブレーキにおける制動液の温度
検出器を構成したもので、制動液圧伝達配管をホイルシ
リンダに螺着する際に、ホイルシリンダと取付け金具と
の間にこのワッシャを挟み締付けて検出器をホイルシリ
ンダに取付けることにより制動液の温度を知るようにし
て、新たな穿孔を不要にしたものである。
応して電気的出力を出す熱電対の受感部を、ホイルシリ
ンダに螺着される制動液圧伝達配管の接続ねじ部に嵌合
するワッシャに固定してブレーキにおける制動液の温度
検出器を構成したもので、制動液圧伝達配管をホイルシ
リンダに螺着する際に、ホイルシリンダと取付け金具と
の間にこのワッシャを挟み締付けて検出器をホイルシリ
ンダに取付けることにより制動液の温度を知るようにし
て、新たな穿孔を不要にしたものである。
【0009】
【作用】ワッシャを制動液圧伝達配管の接続金具により
ホイルシリンダに締付けると、ワッシャはその部分のホ
イルシリンダの温度と等しくなる。この部分の温度は制
動液の温度と殆んど等しいから、ワッシャの温度を熱電
対により検出することにより制動液の温度を検知し、液
温上昇に対して警報装置を作動させることができる。
ホイルシリンダに締付けると、ワッシャはその部分のホ
イルシリンダの温度と等しくなる。この部分の温度は制
動液の温度と殆んど等しいから、ワッシャの温度を熱電
対により検出することにより制動液の温度を検知し、液
温上昇に対して警報装置を作動させることができる。
【0010】
【実施例】図1は本考案のブレーキにおける制動液の温
度検出器の斜視図、図2はこれを取付けたディスクブレ
ーキの縱断面図で、警告灯との接続をも略示している。
度検出器の斜視図、図2はこれを取付けたディスクブレ
ーキの縱断面図で、警告灯との接続をも略示している。
【0011】図1において、13はアルメルクロメル熱
電対であって、その受感部14を銅のワッシャ15の一
側端に突出形成した溝状の接続部16に挿入し、接続部
16をかしめてワッシャ15に熱電対13を機械的に接
続している。
電対であって、その受感部14を銅のワッシャ15の一
側端に突出形成した溝状の接続部16に挿入し、接続部
16をかしめてワッシャ15に熱電対13を機械的に接
続している。
【0012】この検出器は、図2のようにしてディスク
ブレーキに取付けられる。
ブレーキに取付けられる。
【0013】図2において、制動液圧伝達配管であるフ
レキシブルホース12の端部に取付けた接続金具11
を、ホイルシリンダであるシリンダ4の通液孔に螺入す
る際に、ワッシャ15を接続金具11のねじ部に嵌合し
て、金具11をキャリパに締めつける。
レキシブルホース12の端部に取付けた接続金具11
を、ホイルシリンダであるシリンダ4の通液孔に螺入す
る際に、ワッシャ15を接続金具11のねじ部に嵌合し
て、金具11をキャリパに締めつける。
【0014】ロータ1とパッド2との摩擦による発熱
は、ピストン5から制動液及びキャリパ6に伝わり、こ
れらを通してワッシャ15に伝わる。これによって上昇
するワッシャの温度は、シリンダ4内の制動液の温度と
ほとんど同じになり、この温度に対応した出力信号が熱
電対13から出される。
は、ピストン5から制動液及びキャリパ6に伝わり、こ
れらを通してワッシャ15に伝わる。これによって上昇
するワッシャの温度は、シリンダ4内の制動液の温度と
ほとんど同じになり、この温度に対応した出力信号が熱
電対13から出される。
【0015】熱電対13の出力信号は、増幅器17によ
り増幅されて制御装置18に入る。制御装置の出力は、
発光ダイオード19、抵抗20を直列接続した3組の回
路に接続され、制御装置の出力に従って緑、黄、赤に発
光する発光ダイオードの何れかを発光させて、制動液の
温度が安全範囲か、危険範囲に近づいてたか、もはや危
険状態であるかを警告する。
り増幅されて制御装置18に入る。制御装置の出力は、
発光ダイオード19、抵抗20を直列接続した3組の回
路に接続され、制御装置の出力に従って緑、黄、赤に発
光する発光ダイオードの何れかを発光させて、制動液の
温度が安全範囲か、危険範囲に近づいてたか、もはや危
険状態であるかを警告する。
【0016】
【考案の効果】(1) 熱電対の受感部をワッシャに結合し
て造る制動液の温度検出器は、構造が簡単で製作容易で
ある。
て造る制動液の温度検出器は、構造が簡単で製作容易で
ある。
【0017】(2) 検出器を取付けるために、シリンダ部
に加工をしないで済む。
に加工をしないで済む。
【0018】(3) 従って低コストでブレーキを製作でき
る。
る。
【0019】(4) 既に使用中のブレーキにもそのまま取
付けることができる。
付けることができる。
【0020】(5) ディスクブレーキにもドラムブレーキ
にも使用できる。
にも使用できる。
【図1】本考案のブレーキにおける制動液の温度検出器
の実施例を示す斜視図。
の実施例を示す斜視図。
【図2】制動液の温度検出器を取付けたディスクブレー
キの縦断面図。
キの縦断面図。
【図3】従来の制動液の温度検出器を取付けたディスク
ブレーキの1例を示す縦断面図。
ブレーキの1例を示す縦断面図。
1 ロータ 2 パッド 3 パッド 4 シリンダ 5 ピストン 6 キャリパ 7 爪 8 ねじ孔 9 センサ 10 取付け金具 11 接続金具 12 制動液圧伝達配管 13 アルメルクロメル熱電対 14 受感部 15 ワッシャ 16 接続部 17 増幅器 18 制御装置 19 発光ダイオード 20 抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 温度変化に対応して電気的出力を出す熱
電対(13)の受感部(14)を、ホイルシリンダに螺
着される制動液圧伝達配管(12)の接続ねじ部に嵌合
するワッシャ(15)に固定したブレーキにおける制動
液の温度検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6504791U JP2544943Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | ブレーキにおける制動液の温度検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6504791U JP2544943Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | ブレーキにおける制動液の温度検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510835U JPH0510835U (ja) | 1993-02-12 |
JP2544943Y2 true JP2544943Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13275661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6504791U Expired - Lifetime JP2544943Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | ブレーキにおける制動液の温度検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544943Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10775244B2 (en) * | 2018-08-27 | 2020-09-15 | General Electric Company | Temperature sensor system |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP6504791U patent/JP2544943Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510835U (ja) | 1993-02-12 |
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