JP2544801Y2 - 射出形成用金型 - Google Patents

射出形成用金型

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JP2544801Y2
JP2544801Y2 JP5871692U JP5871692U JP2544801Y2 JP 2544801 Y2 JP2544801 Y2 JP 2544801Y2 JP 5871692 U JP5871692 U JP 5871692U JP 5871692 U JP5871692 U JP 5871692U JP 2544801 Y2 JP2544801 Y2 JP 2544801Y2
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JP
Japan
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cavity
mold
molten material
runner
gate
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Application number
JP5871692U
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JPH0616024U (ja
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広幸 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゲート部に特徴を有す
る射出形成用の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】 射出成形用金型のゲートには、突出し
の際にランナーと形成品を自動的に切離すことのできる
サブマリンゲートやピンポイントゲートがあるが、これ
らのゲートは、キャビティ内へ溶融材を流入させる量が
少ないため、自動二輪車のサイドカバーのような大型の
形成品を形成するには、充填ばらつきが生じるといった
問題を有している。
【0003】一方、流入量を大きくするためにゲートを
末広がり状になして流路断面積を大きくした、いわゆる
ファンゲートと称されているゲートは、形成したあと作
業者が手で形成品を切離すのが困難で、特に、成形材と
してガラス繊維強化プラスチックを使用した場合には、
繊維状物質が流れの方向に向く、いわゆる流動配向を呈
する関係から、切離した形成品に、切断残りや欠肉が生
じる不具合いを有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
手による接離しが容易で、しかも充填ムラ等が生じない
新たな射出形成用金型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案はかか
る課題を達成するための射出形成用金型として、キャビ
ティに近接するランナー部分に、金型の内奥に向う膨大
部を備えた巾広の溶融材溜まり部を金型分割面に対して
線対称形に形成するとともに、この膨大部からキャビテ
ィの一部に直接接する嘴状の突出部を延出させて、その
突端に、キャビティと連通するスリット状のゲートを設
けるようにしたものである。
【0006】
【実施例】そこで以下に本考案の実施例について説明す
る。図面は、本考案の一実施例をなす射出形成用金型の
ゲート部を示したものである。図において符号1、2
は、自動二輪車の左右のガイドカバーを形成する2ケ取
り用として構成した固定金型及び可動金型で、これらの
分割面PLの一方もしくは双方には、図示しないスプレ
ーと連通するランナー3が形成され、さらにこのランナ
ー3は、その終端部近傍で左右のキャビティ10、10
へと延びるサブランナー4、4が分岐形成されている。
【0007】これらのサブランナー4は、線対称形をな
すよう両金型1、2の分割面PLに等しく形成され、さ
らにこのサブランナー4のキャビティ10に臨む部分に
は、図2に示したように、金型分割面PLに沿う広巾の
溶融材溜まり部6、6が形成されていて、所要の流量を
もって溶融材をキャビティ10内に流入させるように、
かつ、この溶融材を流入方向に対してほぼ平行に流入さ
せ得るように構成されている。
【0008】この溶融材溜まり部6には、図1に示した
ように、サブランナー4との境目に、各金型1、2の内
奥へ向かう膨大部7、7が設けられていて、温度が低下
し流動性が乏しくなった先頭部分の溶融材をここでトラ
ップするとともに、この膨大部7、7からキャビティ1
0の周面一部に直接接する嘴状の突出部9を大きな角度
θで突出させ、その突出端に、0.4及至0.5mm程度
のきわめてせまいスリットゲート8を設けるようにした
ものである。なお、図中符号5は、ランナー3の終端に
設けたスラッグウェルを示している。
【0009】このように構成された金型1、2に図示し
ないスプルーから溶融材を流入すると、溶融材はランナ
ー3からサブランナー4、4を経て溶融材溜まり部6、
6に流入し、ここで、温度が降下して流れの悪くなった
先頭部分の溶融材を膨大部7、7にトラップさせて充填
性不良の発生を押える。
【0010】一方、これに続く流動性のよい高温の溶融
材は、キャビティ10に向けてすぼまった嘴状の突出部
9から狭いスリットゲート8を通り、ここで、摩擦熱を
発生してさらに温度を高め粘度を低下させてキャビティ
10、10内に入り、内部に広く充満してフローマーク
やウェルトマークなどの外観欠陥のない形成品を作り出
す。
【0011】そして、このようにして形成された形成品
がつぎに金型1、2から突出され、作業者がこの形成品
をランナー部分から切離すべく折り曲げると、その際の
応力は、形成品の一部に嘴状に繋ったきわめて薄いスリ
ットゲート8部分に応力集中として加わる結果、形成品
は、欠肉や切断残り等を発生させることなく簡単にラン
ナーから切離される。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、キャ
ビティと連通する部分に金型の内奥に向かう膨大部を備
えた巾広の溶融材溜り部を形成し、ここからキャビティ
に直接接する嘴状の突出部を延出させて、その突端にス
リットゲートを設けるようにしたので、温度が低下し流
動性が乏しくなった先頭部分の溶融材を膨大部にトラッ
プし、これに続く流動性のよい溶融材のみをスリットゲ
ート部分でさらに昇温し粘性を低下させた上、これをキ
ャビティ内に等しく流入させることにより、良質の形成
品を形成させることができる。
【0013】しかも、このようにして形成した形成品を
ランナーから分離する際には、嘴状の突端部分に応力集
中を生じさせて、形成品に欠肉や切断残り等を生じさせ
ることなく簡単にこれをランナーから分離させることが
でき、この種の作業をより効率よく行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す射出形成用金型のゲー
ト部を示した断面図である。
【図2】同金型のゲート部を示した平面図である。
【符号の説明】
1、2 金型 3 ランナー 4 サブランナー 6 溶融材の溜り部 7 膨大部 8 スリットゲート 10 キャビティ PL 金型分割面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティに近接するランナー部分に、
    金型の内奥に向う膨大部を備えた巾広の溶融材溜まり部
    を金型分割面に対して線対称形に形成するとともに、該
    膨大部からキャビティの一部に直接接する嘴状の突出部
    を延出させて、その突端に、キャビティと連通するスリ
    ット状のゲートを設けたことを特徴とする射出形成用金
    型。
JP5871692U 1992-07-29 1992-07-29 射出形成用金型 Expired - Lifetime JP2544801Y2 (ja)

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JP5871692U JP2544801Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 射出形成用金型

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Publication Number Publication Date
JPH0616024U JPH0616024U (ja) 1994-03-01
JP2544801Y2 true JP2544801Y2 (ja) 1997-08-20

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JPS49138437U (ja) * 1973-03-22 1974-11-28

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JPH0616024U (ja) 1994-03-01

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