JP2543403B2 - 印刷機における給湿装置 - Google Patents

印刷機における給湿装置

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JP2543403B2
JP2543403B2 JP1045782A JP4578289A JP2543403B2 JP 2543403 B2 JP2543403 B2 JP 2543403B2 JP 1045782 A JP1045782 A JP 1045782A JP 4578289 A JP4578289 A JP 4578289A JP 2543403 B2 JP2543403 B2 JP 2543403B2
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roller
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康久 七条
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は印刷機の給湿装置に関するものであって、プ
レート面(刷版面)に連続的に湿し液を与え同時に任意
の時にプレート面の異物を取除く方法として、遊星減速
器とコントロールモーターを作用させて給水用ダンピン
グローラーに任意の時に給水と異物除去の二役を与え、
その機能としてプレートシリンダーの回転数(時間当り
の印刷枚数)に関係なく、コントロールモーターの設定
によりいつもプレート面速とダンピングローラー面速の
差が設定値に一定であり、又コントロールモーターをプ
レートシリンダー面速とダビングローラー面速の差速分
のみの回転出力を出力するようにする事で小型とし、主
電動機からリップル負荷等の負担を取除き、仍って円滑
に給水及び異物除去作用をなすように工夫したものであ
る。
(従来の技術)および(発明が解決しようとする課題) 従来、この種の印刷機の給湿装置においてプレートシ
リンダーの周速よりダンピングローラーの周速を若干遅
くして給水及び異物除去をなすようにしたものはあった
が、これ等はプレートシリンダーとダンピングローラー
とが共に歯車を介して同じ印刷機主電動機により駆動さ
せる構成であるために、下記の式(1)により判明する
ように、プレートシリンダーの周速とダンピングローラ
ーの周速の差(第3図において斜線入りで示す部分)
は、印刷速度(プレートシリンダー回転数)において比
例し、周速差を一定にして異物を除去する事は出来なか
った。従って枚葉印刷機でも高速と低速では異物の取れ
方が異り、また運転印刷機の様に低速から高速まで巾の
広いものには使用出来なかった。又、プレートシリンダ
ーは全周が円形ではなく切欠部があるためにプレートシ
リンダーとダンピングローラーの接触面部は円滑に回転
する事なく、主電動機にはリップル負荷や過負荷が加え
られ印刷機全体に悪い影響を与えていた。
S=(2πγ)×K1n−((2πγ)×K2n =2π(K1γ−K2γ)n ……(1) γ1:プレートシリンダーの半径 γ2:ダンピングローラーの半径 K1:プレートシリンダーの減速比 K2:ダンピングローラー減速比 n:主電動機の回転速度 K1n:プレートシリンダの回転速度 K2n:ダンピングローラーの回転速度 S:プレートシリンダーとダンピングローラーの周速差
(周速遅れ量) 本発明は、ダンピングローラーを主電動機とコントロ
ールモーターとにより双方から同時に駆動できるように
し、通常は主電動機のみにより駆動されダンピングロー
ラーからプレートシリンダー面に湿し液を与え、異物除
去の場合のみコントロールモーターも同時に回転させ異
物の除去を行うようにすることによって上記の欠点を除
去することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明印刷機における給湿
装置は、 湿し液槽内において水元用電動機により回転する水元
ローラーと、水元用電動機により駆動されながら接して
回転する水移しローラーと、水移しローラーとプレート
シリンダーとに接してプレート面に湿し液を付着させる
ダンピングローラーをもち、ダンピングローラーはプレ
ートシリンダー等の駆動源となる印刷機主電動機により
クラッチおよび遊星減速器を介して駆動させ、遊星減速
器はその主動軸に太陽歯車を取付け、この太陽歯車に複
数個の遊星歯車をかみ合せ、これ等遊星歯車に内歯歯車
をかみ合せると共に遊星減速器の従動軸をスパイダーを
介してダンピングローラーの駆動軸に接続した構成と
し、また遊星減速器の内歯歯車はコントロールモーター
により駆動するウォーム歯車を以て任意の時に回転さ
せ、コントロールモーターが回転しない時にはプレート
シリンダ面とダンピングローラー面とは同速となり、コ
ントロールモーターが回転する時にはその回転分がダン
ピングローラーの回転数に加わえらえるものである。
(作 用) S=(2πγ)×K1n−(2πγ) ×K2n±(2πγ)K3nc =2π(K1γ−K2γ)n±2πγ2K3nc ……(2) K3:コントロールモーターからダンピングローラーの減
速比 nc:コントロールモーター回転速度 ここで、K1γ=K2γとすると S=±2πγ2K3nc ……(3) もし、コントロールモーターを回転しない時、プレー
トシリンダー、ダンピングローラーの減速比及び各胴径
を適当な値を選びプレートシリンダー周速とダンピング
ローラー周速を同一にするとK1γ=K2γとなり
(2)式の1項目が消え(3)式のようになる。すなわ
ちプレートシリンダー周速とダンピングローラー周速の
差(第4図において斜線入りで示す部分)は印刷速度
(プレートシリンダー回転数)には無関係にコントロー
ルモーター回転数により定まり一定となる。これは印刷
速度に関係なくプレートシリンダー周速に対しダビング
ローラー周速がコントロールモーターの正・逆転と回転
数設定値でプラス、又はマイナスを選び設定値に従い一
定回転となる。従って今までは低速と高速運転時におい
て、回転数比が同じであるため低速時では異物の除去が
満足に出来ず高速時では周速差が大きくなりすぎるため
刷版を損傷したり長持ちを期待出来なかったが、本発明
は印刷機速度に関係なく周速差を一定出来るため、円滑
な異物除去を行う事が出来ると共に今まで出来なかった
運転速度巾の広い運転印刷機にも使用可能となった。
又、プレートシリンダーの周速とダンピングローラー
の周速が同一なため主電動機にはリップル負荷や過負荷
を与える事がなく、コントロールモーターもダンピング
ローラーの増速分或は減速分のみを負担とするものでモ
ーターの出力も少なくて済みプレートシリンダー面への
湿し液の付着及び異物除去作用を印刷機運連速度に関係
なく円滑に行う事が出来るものである。
プレートシリンダーとダンピングローラーの周速差は
適当な値で一定したものがのぞましいが、周速差が少な
すぎると刷版面の異物は除去しにくくなり、周速差が大
きすぎると刷版面の寿命を短かくする。従って印刷機の
主電動機を同じ駆動源としたプレートシリンダーとダン
ピングローラーの周速差は印刷機が適当な運転速度の場
合にはよいが低速時や高速時には適当な周速差を得るこ
とは出来ない。
しかるに本発明の給湿装置はプレートシリンダーの刷
版面への給湿と刷版面の異物除去を行うに当りプレート
シリンダーとダンピングローラー周速差が印刷速度に対
し一定の設定値をとるようにしたものである。
(実施例) 図に示す実施例は回転数を自由に設定出来る水元駆動
モーター6により水槽2内の水元ローラー3を回転し、
同じく水元駆動モーター6により回転する水移しローラ
ー4は水元ローラー3とダンピングローラー5とに接触
し、ダンピングローラー5は他方においてプレートシリ
ンダーIと接し、そして当該ダンピングローラー5の駆
動は印刷機の主電動機16からクラッチ17および遊星減速
器9を介してなされ、また遊星減速器9の内歯歯車23の
外周に歯24を設けてこれにウォーム25をかみ合せ、この
ウォーム25をコントロールモーター11により回転させる
ように構成し、コントロールモーター11はコントロール
モーター制御器12およびコントロールモーター設定器13
で正・逆および回転数の設定を任意に出来るようにさ
れ、今コントロールモーター11が停止の時は、プレート
シリンダー1の周速とダンピングローラー5の周速は同
一で円滑にプレートシリンダーの刷版に湿し液を付着す
る事が出来る。
ここでコントロールモーター11の正・逆および回転数
を適当に設定しONすると、その回転数分がダンピングロ
ーラーに加え、又は減じられる。すなわちコントロール
モーターが正転の時には加えられ、逆転の時には減じら
れる。プレートシリンダー1とダンピングローラー5の
周速差はコントロールモーター11の回転設置値で定まり
印刷運転度に無関係に一定で円滑に異物除去作用を行う
ことが出来る。この事は印刷時に印刷速度巾の広い輪転
印刷機にはより大きな利用価値があり上記に述べた様に
機構上むりが加わる事がなく、枚葉印刷機、輪転印刷機
をとわず円滑な給水作用と異物除去を行うようにしたも
のである。
尚、上記遊星減速器9は第2図で示すようにクラッチ
17の従動軸20に太陽歯車21を取付け、これに3つの遊星
歯車22、22′、22″をまた同遊星歯車22、22′、22″に
内歯歯車23を夫々かみ合せると共に遊星歯車22、22′、
22″の軸をスパイダー26を介してダンピングローラー5
の駆動軸27に接続させたものである。
また、図中7は水元駆動モーター制御器、8は水元駆
動モーター設定器、14は減速機構、15歯減速機構を示
す。
(発明の効果) 本発明は湿し液槽内において水元用電動機により回転
する水元ローラーと、水元用電動機により駆動されなが
ら接して回転する水移しローラーと、水移しローラーと
プレートシリンダーとに接してプレート面に湿し液を付
着させるダンピングローラーをもち、ダンピングローラ
ーはプレートシリンダー等の駆動源となる印刷機主電動
機によりクラッチおよび遊星減速器を介して駆動させ、
遊星減速器はその主動軸に太陽歯車を取付け、この太陽
歯車に複数個の遊星歯車をかみ合せ、これ等遊星歯車に
内歯歯車をかみ合せると共に遊星減速器の従動軸をスパ
イダーを介してダンピングローラーの駆動軸に接続した
構成とし、また遊星減速器の内歯歯車はコントロールモ
ーターにより駆動するウォーム歯車を以て任意の時に回
転させ、コントロールモーターが回転しない時にはプレ
ートシリンダー面とダンピングローラー面とは同速とな
り、コントロールモーターが回転する時にはその回転分
がダンピングローラーの回転数に加わえられることを特
徴とするので、以下に記載されるような効果を奏するも
のである。
1.印刷機速度に無関係にプレートシリンダーとダンピン
グローラーの周速差を任意な値に設定出来る。
2.印刷機の主電動機にリップル負荷や過負荷を与えない
で機構的に円滑な運転が出来る。
3.コントロールモーターで周速差量のみを負担すればよ
いのでコントロールモーターの出力は小さくてよい。
4.コントロールモーターのみで周速差が生じるためプレ
ートシリンダーの回転数検出器とか演算等、制御系の複
雑さがまったくない。
5.周速差が一定なので刷版面への給湿状態と異物除去が
印刷機の運転速度に対して安定して行える。
6.コントロールモーターは異物除去時のみ回転させるの
でもしコントロールモーターに異常が生じても給水はそ
のまま行われ印刷を停止する事がなく円滑な給水作用を
行う事が出来るため印刷における安全性が高い。
7.版胴と水着ローラーのスリップの際に生じる衝撃荷重
にも強く、コンパクトで、コスト的にも有利である。
8.印刷機用主モーターのギヤートレンから分岐して取付
け可能で湿し水装置の改造に使用して極めて有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明印刷機における給湿装置の実施例を示す
系統図、第2図は遊星減速器を示す正面図、第3図は従
来例のプレートシリンダー回転速度と周速の関係図、第
4図は本願例のプレートシリンダー回転速度と周速の関
係図である。 1……プレートシリンダー(版胴)、2……水槽、3…
…水元ローラー、4……水移しローラー、5……ダンピ
ングローラー、6……水元駆動モーター、7……水元駆
動モーター制御器、8……水元モーター設定器、9……
遊星減速器、11……コントロールモーター、12……コン
トロールモーター制御器、13……コントロールモータ設
定器、14……減速機構、15……減速機構、16……主電動
機、17……クラッチ、20……従動軸、21……太陽歯車、
22、22′、22″……遊星歯車、23……内歯歯車、24……
歯、25……ウォーム、26……スパイダー、27……駆動
軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿し液槽内において水元用電動機により回
    転する水元ローラーと、水元用電動機により駆動されな
    がら接して回転する水移しローラーと、水移しローラー
    とプレートシリンダーとに接してプレート面に湿し液を
    付着させるダンピングローラーをもち、ダンピングロー
    ラーはプレートシリンダー等の駆動源となる印刷機主電
    動機によりクラッチおよび遊星減速器を介して駆動さ
    せ、遊星減速器はその主電動軸に太陽歯車を取付け、こ
    の太陽歯車に複数個の遊星歯車をかみ合せ、これ等遊星
    歯車に内歯歯車をかみ合せると共に遊星減速器の従動軸
    をスパイダーを介してダンピングローラーの駆動軸に接
    続した構成とし、また遊星減速器の内歯歯車はコントロ
    ールモーターにより駆動するウォーム歯車を以て任意の
    時に回転させ、コントロールモーターが回転しない時に
    はプレートシリンダー面とダンピングローラー面とは同
    速となり、コントロールモーターが回転する時にはその
    回転分がダンピングローラーの回転数に加わえられるこ
    とを特徴とする印刷機における給湿装置。
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