JP2541982Y2 - 家具、建具用の出没式把手 - Google Patents

家具、建具用の出没式把手

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JP2541982Y2
JP2541982Y2 JP1992051621U JP5162192U JP2541982Y2 JP 2541982 Y2 JP2541982 Y2 JP 2541982Y2 JP 1992051621 U JP1992051621 U JP 1992051621U JP 5162192 U JP5162192 U JP 5162192U JP 2541982 Y2 JP2541982 Y2 JP 2541982Y2
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恒次 小瀧
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小滝金属工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、タンス、引出等の家
具、ドア、引戸等の建具において、必要時には突出させ
てこれらを操作でき、不要時には没入状態として収納で
きるようにした家具、建具用の出没式把手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、タンス、引出等の家具、ド
ア、引戸等の建具において、これらを操作するために摘
みとなる各種の把手が付設されており、この把手はこれ
らの家具類の表面に突設状に設けられている。こうした
突設状の把手は、不要時には邪魔であり、また、危険で
あるために不要時には没入状態として収納するようにし
た出没式のものが提案されている。すなわち、家具類内
に配装される筒状の本体内に、ノブ体を一旦は押圧して
没入収納状態とし、この収納状態にあるノブ体表面を再
び押圧することで没入状態を解除し、突出させること
で、把手として使用するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来提案さ
れているこの種の把手の出没構造は、ノブ体と本体との
スライド連繋手段として番線材を使用するものがあり、
また、没入係合と突出解除との交互の作動状態を実現す
る係合手段が複雑なものであった。そのため、これらの
作動が不完全であったり、突出状態にあるノブ体がやや
傾斜状態となってデザイン的に不体裁なものであったり
し、更には、これらの各部材の組立てが極めて複雑で、
面倒なものでもあった。
【0004】そこで、この考案は、叙上のような従来存
した諸事情に鑑み案出されたもので、ノブ体の出没作動
を確実にして取扱いを容易なものとし、また、各部材の
組み立ても簡単で安価なものとできる家具、建具用の出
没式把手を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この考案にあっては、所定の家具類Fに埋め込み
状に装着される把手本体1と、この把手本体1に対して
弾撥的に出没自在に収納したノブ体10と、把手本体1
に対してノブ体10を押し込み後退させ、収納した状態
ではノブ体10を把手本体1に係合支持し、この係合支
持状態にあって、ノブ体10を再度押し込むと把手本体
1に対するノブ体10の係合状態が自動的に解除されて
弾撥的に前進復帰し、突出させるようにした係合手段2
0とを備えており、係合手段20は、ノブ体10の出没
方向に沿う進退動によって、出没方向にほぼ直交する左
右方向に沿ってスライドするスライド駒体21と、この
スライド駒体21から外方に弾撥的に突出させてスライ
ド駒体21自体に収納した係合突体22と、この係合突
体22がスライド係合されていて、ノブ体10の押し込
み後退時には案内面(29A,29C)上をスライドさ
せた後、没入係合部(28B)で係合突体22を係合停
止させ、ノブ体10の再度の押し込み開放時にはこの没
入係合部(28B)から離脱させて係合停止状態を解除
させた後、案内面(29D,29F)上をスライドさせ
てノブ体10を前進復帰させ、突出係合部(28A)で
係合突体22を係合停止させるループ状のガイド溝28
を有するガイド盤26とから成る。
【0006】また、ガイド溝28は、把手本体1の前部
開口側に位置する深溝な突出係合部点28Aと、同じく
後端側に位置する深溝な没入係合部点283とをノブ体
10自体の出没方向に沿う両端位置に有して、これらの
係合部点23A,28B相互を含むループ状に形成され
ており、没入係合部点28Bに比し僅かに把手本体1の
後部側で左右に位置させた左右一対の折り返し案内部端
29B,29E夫々と突出係合部点28A、没入係合部
点28B夫々とを突出係合部点28Aから没入係合部点
28Bまでを押し込み没入案内面29A、折り返し案内
部端29B、係合部案内面29Cによって、また、没入
係合部点28Bから突出係合部点28Aまでを押し込み
解除案内面29D、折り返し案内部端29E、復帰突出
案内面29Fによって連続させ、押し込み没入案内面2
9A、係合部案内面29C、押し込み解除案内面29
D、復帰突出案内面29F夫々は始点から終点に至るに
伴ない次第に浅溝となし、これらの終点に連続する折り
返し案内部端29B、没入係合部点28B、折り返し案
内部端29E、突出係合部点28A夫々は直前の押し込
み没入案内面29A、係合部案内面29C、押し込み解
除案内面29D、復帰突出案内面29F終点自体に比し
深くなる段部状に形成して構成することができる。
【0007】更に、ガイド盤26は、家具類Fに埋め込
み状に配置される把手本体1における筒部2に嵌め込み
段部27を介して筒部2外側方から筒部2自体に嵌め入
れられ、その内面側にガイド溝28が形成されていて、
筒部2に被装するカバー5によって固定されるようにし
てある。
【0008】
【作用】この考案に係る家具、建具用の出没式把手にあ
って、把手本体1内に弾撥的に収納したノブ体10は、
係合手段20による係合あるいは係合の解除によって出
没自在なものとされ、ノブ体10に対する押圧操作は、
ノブ体10が突出状態にあるときはこのノブ体10自体
を没入させ、逆に、没入状態にあるときはこのノブ体1
0自体を突出させる。
【0009】このとき、係合手段20におけるガイド溝
28に係合している係合突体22は、外方に弾撥的な突
出状態でスライド駒体21に収納されているから、ガイ
ド溝28の各案内面29A,29C,29D,29F夫
々の深さに対応して、その底面上を円滑にスライドさせ
られる。更には、突出係合部点28A、没入係合部点2
8B、折り返し案内部端29B、折り返し案内部端29
E夫々の段差がある深溝部分に確実に収納させてこれら
に係合し、確実に停止させるものとし、また、逆方向に
係合突体22をスライドさせない。
【0010】ガイド溝28においての各案内面29A,
29C,29D.29F夫々は、ノブ体10の出没方向
に沿う両端に位置させた突出係合部点28A、没入係合
部点28B、没入係合部点28Bの後部側左右に位置さ
せた折り返し案内部端29B、折り返し案内部端29E
等を連続させるよう、出没方向に対し傾斜しているも、
スライド駒体21自体がノブ体10の出没方向にほぼ直
交する収納スライド溝16内でスライドすることで、各
案内面29A,29C,29D,29F夫々にしっくり
追随させ、ノブ体10自体の出没作動を円滑にさせる。
【0011】ガイド溝28において、各案内面29A,
29C,29D,29Fは、始点から終点に至るに伴な
い次第に浅溝であり、また、その終点に連続する折り返
し案内部端29B、没入係合部点28B、折り返し案内
部端29E、突出係合部点28A夫々は、これらの直前
の各案内面29A,29C,29D,29F自体に比し
深くなる段部状に形成してあるループ状であるためこれ
に係合している係合突体22を同一方向にのみ循環さ
せ、ノブ体10自体の突出、没入状態を交互に実現させ
る。
【0012】更に、筒部2に被装するカバー5は、把手
本体1の筒部2に嵌め入れたガイド盤26を固定させ、
また、ノブ体10にスライド収納する係合突体22を筒
部2における嵌め入れ開口部から挿入配置後において、
ガイド盤26内面に形成したガイド溝28と係合突体2
2との係合状態を確実なものとさせる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の一実施例を
説明するに、図において示される符号1は、タンス、引
出等の家具、ドア、引戸等の建具その他の家具類Fの表
面側に埋め込み状に配装される把手本体であり、この把
手本体1は、家具類F内に埋め込み配置されるほぼ円筒
状の筒部2と、家具類F表面にやや突出状に配置される
収納フランジ部3とから成る。筒部2は、後述するノブ
体10を出没自在にさせて収納するもので、収納フラン
ジ部3は、適当な高さに形成されていて、上面から形成
した段部凹所4内に、同じく後述するノブ体10の大径
な摘み部分12が収納されるようになっている。また、
筒部2後部は閉塞されていて、この筒部2自体を被装す
る筒状のカバー5外周に嵌め合わせるようにしたキャッ
プ状の裏蓋6が筒部2底部にネジ止めされる。なお、こ
の裏蓋6は、図2に示すように、ドア板、正面板等の家
具類Fの表面側から装入された把手本体1における筒部
2に、家具類Fの裏面側から筒部2底部に固定されるこ
とで、家具類F自体に収納フランジ部3と共に挟着固定
するようになっている。
【0014】この把手本体1内に出没自在に収納される
ノブ体10は、把手本体1の筒部2内でスライド自在に
なっているほぼ円柱状の収納スライド部11と、把手本
体1における収納フランジ部3の段部凹所4内に収納さ
れる摘み部分12とから成り、収納スライド部11が筒
部2内でスライドされてその最奥部位に至ると、摘み部
分12が段部凹所4内にすっぽりと収納されるよう、ノ
ブ体10自体は側面から見てほぼT字状を呈する(図2
参照)。
【0015】また、このノブ体10は、把手本体1に対
して弾撥的にスライドするようになっており、そのた
め、例えばノブ体10後部からノブ体10自体に穿設し
た適数の装着穴13内に、装着穴13の開口から外方へ
突出しているコイル状のスプリング14を挿入し、この
スプリング14を圧縮させた状態で把手本体1に対して
ノブ体10を組み合わせる。そこで、スプリング14の
弾撥力に抗して把手本体1に対してノブ体10を後方へ
強制的に押し込み、後述の係合手段20によって係合さ
れた後、この係合が解除されたときには、スプリング1
4の弾撥力によってノブ体10が把手本体1前方に突出
スライドされるものとなっている。また、このノブ体1
0自体が把手本体1内で回転せずに円滑にスライドする
よう、また、スプリング14の弾撥力によって把手本体
1からノブ体10が抜脱されないように、例えば収納ス
ライド部11外に突設したガイド突起15を、ノブ体1
0自体の進退スライド方向に沿って筒部2に形成した孔
状あるいは溝状のガイド部7内に係合させてある。
【0016】把手本体1に対してノブ体10を係脱自在
に係合させる係合手段20は、把手本体1に対してノブ
体10を押し込み後退させ、収納した状態ではノブ体1
0を把手本体1に係合支持し、この係合支持状態にあっ
て、ノブ体10を再度押し込むと把手本体1に対するノ
ブ体10の係合状態が自動的に解除されてスプリング1
4によって前進復帰し、突出されるものとしてある。
【0017】そのため、この係合手段20は、ノブ体1
0の出没方向に沿う進退動によって、出没方向にほぼ直
交する左右方向に沿ってスライドするスライド駒体21
と、このスライド駒体21から外方に弾撥的に突出させ
てスライド駒体21自体に収納した係合突体22と、こ
の係合突体22がスライド係合されていて、ノブ体10
の押し込み後退時には案内面(29A,29C)上をス
ライドさせた後、没入係合部(28B)で係合突体22
を係合停止させ、ノブ体10の再度の押し込み開放時に
はこの没入係合部(28B)から離脱させて係合停止状
態を解除させた後、案内面(29D,29F)上をスラ
イドさせてノブ体10を前進復帰させ、突出係合部(2
8A)で係合突体22を係合停止させるループ状のガイ
ド溝28を有するガイド盤26とから成る。なお、図示
の実施例にあっては、スライド駒体21はノブ体10に
スライド自在に、ガイド盤26は把手本体1に夫々配装
されるものとしてあるも、図示を省略したが、場合によ
っては、スライド駒体21を把手本体1に、ガイド盤2
6をノブ体10に夫々配装するよう変更することも可能
である。
【0018】スライド駒体21は、ノブ体10における
収納スライド部11の後部近傍の側面に、スライド方向
にほぼ直交する左右方向に沿う溝状に形成された収納ス
ライド溝16内にスライド自在に収納されており、図3
に示すように、このスライド駒体21自体は基部に比し
上部が狭くなっている断面でほぼ台形状を呈する。
【0019】係合突体22は、図2、図3に示すよう
に、中央に係合フランジを有する側面十文字状の円柱体
に形成されていて、スライド駒体21の基部底面から穿
設された収納凹所23内に、収納スライド部11上部外
方に自身の先端部を突出させた状態で収納されている。
そして、この係合突体22自体は、収納凹所23内に装
入してあるキャップ状のスプリングキャップ24内に収
納したコイル状のスプリング25によって先端部がスラ
イド駒体21上部外方に弾撥的に突出されている。ま
た、スプリングキャップ24底部外側面が収納スライド
溝16底面上にスライド自在に当接しており、これによ
ってスプリング25、係合突体22がスライド駒体21
と共に円滑にスライドするものとされる。
【0020】ガイド盤26は、図示のように、家具類F
に埋め込み状に配置される把手本体1における筒部2に
配装固定されており、ガイド盤26本体は、筒部2と一
体化されるよう、これとほぼ同一の湾曲率を有する湾曲
状に形成されていて、嵌め込み段部27を介して筒部2
外側方から筒部2自体に嵌め入れられ、その湾曲内周面
側にガイド溝28が形成されている。
【0021】また、このガイド盤26を筒部2に嵌め入
れるために筒部2自体に開口形成した開口部からは、筒
部2内に装入されたノブ体10の収納スライド部11に
おける収納スライド溝16内に係合突体22が収納され
たスライド駒体21を挿入配置できるものとしてある。
そして、そのスライド駒体21の挿入配置後に、ガイド
盤26自体を嵌め入れ、更に、カバー5を筒部2に被装
することで係合手段20の組み立てが行なえるようにな
っている。
【0022】このガイド溝28は、収納スライド部11
における開口側に位置する深溝な突出係合部点28A
と、収納スライド部11における後端側に位置する深溝
な没入係合部点28Bとをノブ体10自体の出没方向に
沿う両端位置に有しており、これらの係合部点28A,
28B相互を含むループ状に形成され、このガイド溝2
8内に係合している係合突体22先端部がガイド溝28
面上で常時同一方向に循環スライドすることで、係合突
体22が没入係合部点28Bに係合位置するときはノブ
体10自体が没入状態で停止され、同じく係令突体22
が突出係合部点28Aに係合位置するときは没入状態が
解除され、突出状態が維持されるものとなっている。
【0023】そのため、このガイド溝28自体は、図
4、図5に示すように、没入係合部点28Bに比し僅か
に収納スライド部11の後部側で左右に位置させた左右
一対の折り返し案内部端29B,29E夫々と突出係合
部点28A、没入係合部点28B夫々とを末広がり状に
傾斜している案内面29A,29C,29D,29Fに
よって連続させ、正面から見て全体として、突出係合部
点28Aを頂点とするほぼA字状に形成されている。そ
して、突出係合部点28Aから一方の折り返し案内部端
29Bに至る押し込み没入案内面29Aは、その始点で
ある突出係合部点28Aから終点である折り返し案内部
端29Bに至るに伴ない次第に浅溝となし、折り返し案
内部端29B側が深くなる段部を押し込み没入案内面2
9Aとの間に形成し、同様に、折り返し案内部端29B
から没入係合部点28Bに至る係合部案内面29Cは、
その始点である折り返し案内部端29Bから終点である
没入係合部点28Bに至るに伴ない次第に浅溝となし、
没入係合部点28B側が深くなる段部を係合部案内面2
9Cとの間に形成する。また、没入係合部点28Bから
他方の折り返し案内部端29Eに至る押し込み解除案内
面29Dは、その始点である没入係合部点28Bから終
点である折り返し案内部端29Eに至るに伴ない次第に
浅溝となし、折り返し案内部端29E側が深くなる段部
を押し込み解除案内面29Dとの間に形成し、同様に、
折り返し案内部端29Eから突出係合部点28Aに至る
復帰突出案内面29Fは、その始点である折り返し案内
部端29Eから終点である突出係合部点28Aに至るに
伴ない次第に浅溝となし、突出係合部点28Aが深くな
る段部を復帰突出案内面29Fとの間に形成する。これ
により、ガイド溝28にスライド係合している係合突体
22が突出係合部点28Aから没入係合部点28Bを経
て再び突出係合部点28Aに戻るとき、そのスライドは
常時同一方向で循環し(図4における矢印参照)、突出
係合部点28Aと没入係合部点28Bとでは係合停止す
るも、その他の折り返し案内部端29B,29E、案内
面29A,29C,29D,29Fでは係合突体22を
スライドさせ、いずれかの係合部点28A,28Bに案
内スライドさせるものである。
【0024】次に、これの使用の一例を説明するに、図
2に示すように、例えばタンス、引出等の家具、ドア、
引戸等の建具その他の家具類Fにおけるドア板、正面板
等に埋め込み状に装着されるもので、操作側にノブ体1
0が突出されるように配置させて把手本体1自体を家具
類Fに埋設固定する。
【0025】ここで、把手本体1に対し笑出状態にある
ノブ体10をスプリング14の弾撥力に抗して強制的に
押し込むと、係合手段20において、ノブ体10外方に
突出する収納スライド部11の先端が把手本体1の内周
に配置されているガイド盤26のガイド溝28に係合し
たままで、突出係合部点28A位置から押し込み没入案
内面29A、折り返し案内部端29B、係合部案内面2
9Cを順次に経て没入係合部点28Bにおいて係合した
ものとなり、このとき、ノブ体10は把手本体1に対し
て没入された状態に維持される。
【0026】そして、この没入状態のノブ体10を再度
押し込むと、係合突体22が没入係合部点28Bから開
放され、スプリング14の弾撥力によってノブ体10を
把手本体1外に突出させるものとなって、同様に、係合
突体22は押し込み解除案内面29D、折り返し案内部
端29E、復帰突出案内面29Fを順次に経て突出係合
部点28Aに再び戻り、この突出係合部点28Aにおい
て係合したものとなる。この突出係合部点28Aにおけ
る係合突体22の係合状態は、把手本体1に対してノブ
体10を突出させた状態を維持しており、ノブ体10に
おける摘み部分12を把持することで、家具類Fを開閉
操作できるものである。
【0027】すなわち、把手本体1に対してノブ体10
を出没させ、没入状態のノブ体10は把手本体1内に収
納されて邪魔にならず、再度の押し込みによって突出復
帰した状態のノブ体10は、家具類Fの開閉操作等を行
なわせるものである。
【0028】
【考案の効果】この考案は以上のように構成されてお
り、これがため、家具類Fに装着した把手本体1に対し
てのノブ体10の出没作動を確実なものとでき、突出さ
せてのノブ体10の摘み部分12の把持による開閉操
作、没入させての退避収納夫々を確実にし、取扱いを容
易なものとできるのである。また、把手本体1内でその
筒方向にスライドするノブ体10の収納、及び係合手段
20を介しての両者1,10の組み合わせに際する各部
材の組立ても簡単であり、故障も少なく、安価に提供で
きるものである。
【0029】すなわち、これは、この考案において、把
手本体1に対してノブ体10を押し込み後退させ、収納
した状態ではノブ体10を把手本体1に係合支持し、こ
の係合支持状態にあって、ノブ体10を再度押し込むと
把手本体1に対するノブ体10の係合状態が自動的に解
除されて弾撥的に前進復帰し、突出させる係合手段20
を、ノブ体10の出没方向にほぼ直交する左右方向にス
ライドするスライド駒体21と、スライド駒体21から
弾撥的に突出させて収納した係合突体22と、この係合
突体22がスライド係合されていて、ノブ体10の押し
込み後退時には押し込み没入案内面29A上,折り返し
案内部端29Bを経て係合部案内面29C上をスライド
させた後、没入係合部点28Bで係合突体22を係合停
止させ、ノブ体10の再度の押し込み開放時には没入係
合部点28Bから離脱させて係合停止状態を解除させた
後、押し込み解除案内面29D上、折り返し案内部端2
9Eを経て復帰突出案内面29F上をスライドさせてノ
ブ体10を前進復帰させ、突出係合部点28Aで係合突
体22を係合停止させるループ状のガイド溝28を有す
るガイド盤26とから構成したからであり、これによ
り、把手本体1内に弾撥的に収納したノブ体10を、係
合手段20による係合あるいは係合の解除によって出没
自在なものとさせ、ノブ体10に対する押圧操作は、ノ
ブ体10が突出状態にあるときはこのノブ体10自体を
没入させ、逆に、没入状態にあるときはこのノブ体10
自体を突出させる自己復帰式の出没構造とすることがで
きるものである。
【0030】また、係合手段20におけるガイド溝28
に係合している係合突体22は、外方に弾撥的な突出状
態でスライド駒体21に収納されているから、ガイド溝
28の各案内面29A,29C,29D,29F夫々が
その始点から終点に至るに伴ない次第に浅溝となる溝の
深さに対応して、その底面上を円滑にスライドさせるこ
とができ、係合状態を常時維持したものとなる。それば
かりでなく、突出係合部点28A、没入係合部点28B
夫々の段差がある深溝部分に確実に収納係合され、これ
らに係合しているときは突出傾向に弾撥付勢されるノブ
体10を確実に停止させることができる。
【0031】ガイド溝28においての各案内面29A,
29C,29D,29F夫々は、ノブ体10の進退方向
に沿う両端に位置させた突出係合部点28A、没入係合
部点28B、及びノブ体10の進退方向における没入係
合部点28Bの後部側左右に位置させた折り返し案内部
端29B、折り返し案内部端29E等を連続させるよ
う、出没方向に対し傾斜していて、全体としてほぼA字
状を呈するガイド溝28であっても、スライド駒体21
自体がノブ体10の出没方向にほぼ直交する収納スライ
ド溝16内でスライドすることで、ノブ体10の出没作
動と相俟ち各案内面29A,29C,29D,29F夫
々に係合状態を維持してしっくり追随させるから、ノブ
体10自体の進退作動を円滑にさせ、ノブ体10の出没
操作をスムーズにするものである。しかも、ガイド溝2
8自体は閉ループ状であり、突出係合部点28Aで係合
突体22が係合停止することになるから、把手本体1か
ら突出したときのノブ体10自体の抜脱防止にも役立つ
ものである。
【0032】また、ガイド溝28は、その各案内面29
A,29C,29D,29Fが、その始点から終点に至
るに伴ない次第に浅溝であり、また、その終点に連続す
る折り返し案内部端29B、没入係合部点28B、折り
返し案内部端29E、突出係合部点28A夫々が、これ
らの直前の各案内面29A,29C,29D,29F自
体に比し深くなる段部状に形成してあるループ状である
から、ガイド溝28自体に係合している係合突体22を
同一方向にのみ循環させるのであり、逆方向に係合突体
22をスライドさせないから、故障が少なく、作動が円
滑であり、ノブ体10自体の突出、没入状態を交互に実
現させるのである。
【0033】そればかりでなく、ガイド盤26は、把手
本体1における筒部2の外方から嵌め入れられるものと
してあるため、係合手段20における組み立ては、把手
本体1内に収納したノブ体10に対して、これの収納ス
ライド溝16内に、係合突体22を弾撥的に収納したス
ライド駒体21を収納配装し、スライド駒体21から突
出している係合突体22先端部にガイド溝28が係合す
るよう、筒部2にガイド盤26を嵌め入れればよく、そ
の後に被装するカバー5によって全体の組み立てが完了
するものとなるから、その作業は極めて容易であり、能
率的に行なうことができ、安価な提供を可能とさせるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠分解斜視図である。
【図2】縦断面図である。
【図3】横断面図である。
【図4】ガイド溝における係合突体のスライド方向を表
わすガイド盤の正面図である。
【図5】ガイド盤の斜視図である。
【符号の説明】
F 家具類1 把手本体 2
筒部 3 収納フランジ部 4 段部凹所 5 カバー 6 裏蓋 7 ガイド部 10 ノブ体 11 収納スラ
イド部 12 摘み部分 13 装着穴 14 スプリング 15 ガイド突
起 16 収納スライド溝 20 係合手段 21 スライド
駒体 22 係合突体 23 収納凹所 24 スプリングキャップ 25 スプリン
グ 26 ガイド盤 27 嵌め込み
段部 28 ガイド溝 28A 突出係
合部点 28B 没入係合部点 29A 押し込
み没入案内面 29B 折り返し案内部端 29C 係合部
案内面 29D 押し込み解除案内面 29E 折り返
し案内部端 29F 復帰笑出案内面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の家具類に埋め込み状に装着される
    把手本体と、この把手本体に対して弾撥的に出没自在に
    収納したノブ体と、把手本体に対してノブ体を押し込み
    後退させ、収納した状態ではノブ体を把手本体に係合支
    持し、この係合支持状態にあって、ノブ体を再度押し込
    むと把手本体に対するノブ体の係合状態が自動的に解除
    されて弾撥的に前進復帰し、突出させるようにした係合
    手段とを備えており、係合手段は、ノブ体の出没方向に
    沿う進退動によって、出没方向にほぼ直交する左右方向
    に沿ってスライドするスライド駒体と、このスライド駒
    体から外方に弾撥的に突出させてスライド駒体自体に収
    納した係合突体と、この係合突体がスライド係合されて
    いて、ノブ体の押し込み後退時には案内面上をスライド
    させた後、没入係合部で係合突体を係合停止させ、ノブ
    体の再度の押し込み開放時にはこの没入係合部から離脱
    させて係合停止状態を解除させた後、案内面上をスライ
    ドさせてノブ体を前進復帰させ、突出係合部で係合突体
    を係合停止させるループ状のガイド溝を有するガイド盤
    とから成り、ガイド盤は、家具類に埋め込み状に配置さ
    れる把手本体における筒部に嵌め込み段部を介して筒部
    外側方から筒部自体に嵌め入れられ、その内面側にガイ
    ド溝が形成されていて、筒部に被装するカバーによって
    固定してあることを特徴とする家具、建具用の出没式把
    手。
  2. 【請求項2】 ガイド溝は、把手本体の前部開口側に位
    置する深溝な突出係合部点と、同じく後端側に位置する
    深溝な没入係合部点とをノブ体自体の出没方向に沿う両
    端位置に有して、これらの係合部点相互を含むループ状
    に形成されており、没入係合部点に比し僅かに把手本体
    の後部側で左右に位置させた左右一対の折り返し案内部
    端夫々と突出係合部点、没入係合部点夫々とを突出係合
    部点から没入係合部点までを押し込み没入案内面、折り
    返し案内部端、係合部案内面によって、また、没入係合
    部点から突出係合部点までを押し込み解除案内面、折り
    返し案内部端、復帰突出案内面によって連続させ、押し
    込み没入案内面、係合部案内面、押し込み解除案内面、
    復帰突出案内面夫々は始点から終点に至るに伴ない次第
    に浅溝となし、これらの終点に連続する折り返し案内部
    端、没入係合部点、折り返し案内部端、突出係合部点夫
    々は直前の押し込み没入案内面、係合部案内面、押し込
    み解除案内面、復帰突出案内面終点自体に比し深くなる
    段部状に形成してある請求項1記載の家具、建具用の出
    没式把手。
JP1992051621U 1992-06-12 1992-06-12 家具、建具用の出没式把手 Expired - Lifetime JP2541982Y2 (ja)

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