JP2541640Y2 - 2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造 - Google Patents

2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造

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JP2541640Y2
JP2541640Y2 JP7120491U JP7120491U JP2541640Y2 JP 2541640 Y2 JP2541640 Y2 JP 2541640Y2 JP 7120491 U JP7120491 U JP 7120491U JP 7120491 U JP7120491 U JP 7120491U JP 2541640 Y2 JP2541640 Y2 JP 2541640Y2
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JP
Japan
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rotating shaft
gear
input gear
rotation
differential clutch
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JP7120491U
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功一郎 野倉
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、2方向差動クラッチ
における過負荷入力を防止する構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自動車等の動力伝達
径路内に用いられる2方向差動クラッチは図2に縦断面
図で、又、図3に図2のA−A線半断面図で示すような
構造となっており、軸受を介し回転可能に設けられた回
転軸1の外周には、隙間をおいて回転可能に軸受を介し
インプットギヤ2が配設されており、回転軸1の外周面
と前記インプットギヤ2の内周面間には所定間隔で複数
のスプラグ8,8,8が介装されており、この各スプラ
グ8,8,8は前記インプットギヤ2の内周面にピン7
を介し固設された外側保持部材6のポケット部と、前記
回転軸1の外周に摺動移動可能に配設された内側保持部
材4のポケット間に介装されたものであり、内側保持部
材4はサブギヤ3に皿バネ5を介し圧着されており、こ
のサブギヤ3と前記インプットギヤ2は、例えばエンジ
ン側のギヤに噛み合わされており、エンジンの回転力が
インプットギヤ2とサブギヤ3に入力されるものとなっ
ている。ところで、サブギヤ3の歯数はインプットギヤ
2の歯数よりも多くされており、そのため、サブギヤ3
の回転はインプットギヤ2の回転よりも遅れるように設
定されており、図4に示すように、サブギヤ3に圧接さ
れている内側保持部材4はインプットギヤ2の回転に対
して差速を生じ、内側保持部材4のストッパー10が外
側保持部材6のポケットの端部に当接するまで図示左方
向に内側保持部材4は相対回転し、これに伴い各スプラ
グ8が傾動するように構成されており、この場合、回転
軸1の回転の方がインプットギヤ2の回転よりも速けれ
ば、スプラグ8は起立して回転軸1は空転することとな
るが、回転軸1の回転が遅くインプットギヤ2の回転の
方が速い場合には、スプラグ8の傾動によりインプット
ギヤ2の内周面と回転軸1の外周面が連結されて、イン
プットギヤ2の回転が回転軸1に伝えられる。即ち、こ
の2方向差動クラッチは正逆回転に係わらず、インプッ
トギヤ2の回転の方が回転軸1の回転よりも速い場合に
のみインプットギヤ2の回転力を回転軸1に伝える構造
となっている。このような回転軸1の外周にはスプライ
ン嵌合によりアウトプットギヤ9が外嵌されており、こ
のアウトプットギヤ9には例えば車輪側のギヤが噛み合
わされて回転力が車輪側へ伝えられる構造となってい
る。
【0003】このような従来構造においては、回転軸1
に対しアウトプットギヤ9は固定されているため、過負
荷が入力された時に2方向差動クラッチの内部が破損す
ることがあるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、過負荷入力による破損
を良好に防止し得る構造を提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、回転軸の外周面と、該回転軸の外周に回転可
能に配設されたインプットギヤの内周面間に複数のスプ
ラグを介装させ、前記インプットギヤが前記回転軸より
も速く回転する時のみ前記スプラグを介し前記インプッ
トギヤの回転を前記回転軸に伝える2方向差動クラッチ
において、前記回転軸にテーパー面を形成し、該テーパ
ー面に摺接するテーパーコーン部を内周面に有するアウ
トプットギヤを回転軸の外周に設け、該アウトプットギ
ヤを前記テーパー面側へ押圧する皿バネを前記回転軸に
固設したことである。
【0005】
【作用】アウトプットギヤの内周面に形成したテーパー
コーン部が、皿バネを介し回転軸に形成されたテーパー
面に圧接されたものとなっているため、過負荷が回転軸
から伝えられた時にアウトプットギヤは皿バネの押圧力
に抗して回転軸に対し摺動回転することができ、回転軸
は空回りして、2方向差動クラッチの内部部材及び回転
軸とアウトプットギヤ間に過大な回転力が伝わることが
なく、破損が良好に防止される。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は前記図2と同様な2方向差動クラッチにお
ける回転軸に対するアウトプットギヤの取付部の拡大断
面構成図であり、回転軸1の右端部には径が小となった
小径部1aが形成されており、この小径部1aの左端部
には傾斜状にテーパー面1bが形成されている。一方、
小径部1aに外嵌されるアウトプットギヤ9には、前記
テーパー面1b側に突出し内周面がテーパー状に形成さ
れたテーパーコーン部9aが一体形成されている。
【0007】又、回転軸1の外周には止リング11が嵌
着されており、この止リング11の内側に皿バネ12が
固設されている。この皿バネ12はアウトプットギヤ9
に当接し、アウトプットギヤ9を前記テーパー面1b側
に押圧する作用をなし、この皿バネ12により常にはア
ウトプットギヤ9のテーパーコーン部9aは回転軸1の
テーパー面1bに圧接された状態となっている。
【0008】従って、通常状態においては、前述した如
くインプットギヤ2の回転が回転軸1の回転よりも速い
場合に、インプットギヤ2の回転力は回転軸1に伝えら
れ、この回転軸1の回転はアウトプットギヤ9を介し車
輪側に伝達されることとなるが、過大なトルクがインプ
ットギヤ2を介し回転軸1に伝えられた場合には、皿バ
ネ12の押圧力に抗してテーパー面1bとテーパーコー
ン部9aが摺接し、回転軸1の回転はアウトプットギヤ
9には伝わらず、過負荷時に回転軸1を空転させて過負
荷の伝達を防ぐ。従って、2方向差動クラッチの構成部
材及びアウトプットギヤ9に過大なトルク等が伝わら
ず、2方向差動クラッチの破損が良好に防止される。
【0009】
【考案の効果】本考案は、回転軸の外周面と、該回転軸
の外周に回転可能に配設されたインプットギヤの内周面
間に複数のスプラグを介装させ、前記インプットギヤが
前記回転軸よりも速く回転する時のみ前記スプラグを介
し前記インプットギヤの回転を前記回転軸に伝える2方
向差動クラッチにおいて、前記回転軸にテーパー面を形
成し、該テーパー面に摺接するテーパーコーン部を内周
面に有するアウトプットギヤを回転軸の外周に設け、該
アウトプットギヤを前記テーパー面側へ押圧する皿バネ
を前記回転軸に固設したことにより、通常の負荷状態で
は皿バネの押圧力によりアウトプットギヤは回転軸とと
もに回転し、インプットギヤからの回転力を良好に外部
に伝えることができる。又、過負荷状態にあっては、テ
ーパー面に対しテーパーコーン部が摺接して回転軸を空
回りさせ過負荷の伝達を遮断し、2方向差動クラッチの
破損を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転軸とアウトプットギヤの取付構造の拡大断
面構成図である。
【図2】従来の2方向差動クラッチの全体縦断面図であ
る。
【図3】図2のA−A線半断面図である。
【図4】2方向差動クラッチの作動説明図である。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 小径部 1b テーパー面 2 インプットギヤ 3 サブギヤ 4 内側保持部材 6 外側保持部材 8 スプラグ 9 アウトプットギヤ 9a テーパーコーン部 11 止リング 12 皿バネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周面と、該回転軸の外周に回
    転可能に配設されたインプットギヤの内周面間に複数の
    スプラグを介装させ、前記インプットギヤが前記回転軸
    よりも速く回転する時のみ前記スプラグを介し前記イン
    プットギヤの回転を前記回転軸に伝える2方向差動クラ
    ッチにおいて、前記回転軸にテーパー面を形成し、該テ
    ーパー面に摺接するテーパーコーン部を内周面に有する
    アウトプットギヤを回転軸の外周に設け、該アウトプッ
    トギヤを前記テーパー面側へ押圧する皿バネを前記回転
    軸に固設したことを特徴とする2方向差動クラッチの過
    負荷入力防止構造。
JP7120491U 1991-08-08 1991-08-08 2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造 Expired - Lifetime JP2541640Y2 (ja)

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JP7120491U JP2541640Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造

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JP7120491U JP2541640Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造

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Publication Number Publication Date
JPH0514653U JPH0514653U (ja) 1993-02-26
JP2541640Y2 true JP2541640Y2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=13453918

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7120491U Expired - Lifetime JP2541640Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 2方向差動クラッチの過負荷入力防止構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2716927B1 (en) * 2012-10-02 2016-03-09 Fico Mirrors, S.A. Clutch suitable for vehicles' powered mirrors

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Publication number Publication date
JPH0514653U (ja) 1993-02-26

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