JP2541215B2 - 糸状発熱体およびその製造法 - Google Patents

糸状発熱体およびその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は可撓性に富み、長期間の使用に耐える電気的
に発熱する糸状発熱体およびその製造方法に関するもの
である。
[従来の技術] 従来から機器類の保温ないし加熱用に金属細線から成
る可撓性の発熱線が使用されているが、特に、電気毛
布、電気カーペット等民生用にも広く普及し、その便利
さから今後益々商品に多様化が促進される趨勢にある。
従来これらの発熱体には、ステンレス線、ニクロム線
等の金属細線から成る抵抗体が使用されていたが、前記
の各製品に可撓性であることを要求される場合には、可
撓性の芯に極細の抵抗線をスパイラル状にて捲きつけた
もの、布帛上にカーボンを樹脂バインダーにより固着さ
せたもの等が使用されている。
しかしながら、これれらは何れも、耐屈曲性、耐摩擦
性等の点で要求する性能を充たすことができず、また、
可撓性が不足しており、改善が要求されている。
可撓性に富む糸状の発熱体を得る試みとして、例え
ば、ナイロンのコンジュゲートフィラメントを加熱によ
り軟化させるかあるいは膨潤剤により膨潤させて、カー
ボン粒子をフィラメント表層部に固着させて糸状の発熱
体とした特開昭51−109321号公報が開示されているがこ
の発熱体は、長さあたりの抵抗値が高すぎ、発熱素子と
して用いるには適さないものである。また、補強材であ
る芯糸にアクリル樹脂などの接着剤を塗布した後、導電
性粒子を覆着させて糸状の発熱体とした実公昭40−1575
0号公報がある。これらの方法ではカーボン粒子を均一
に固着させるのはむずかしく、したがって抵抗値のバラ
ツキが大きく、要求される抵抗値のものを工業的に安定
して供給することができない。
また、導電性粒子をゴムまたはプラスチックに配合し
た導電性樹脂を芯糸に被覆した実公昭38−1470号公報が
あるが、ここに記載された導電性樹脂の体積固有抵抗値
(比抵抗)が20Ωcm以上とかなり高いばかりでなく、単
に被覆しても発熱体の抵抗値バラツキが大きく、工業的
に安定して供給することができるものではなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、かかる従来の問題点を改善し、可撓性に富
み、長さあたりの抵抗値のバラツキが小さく、長期間安
定して使用でき、低温発熱体として好ましく使用される
糸状の発熱体およびその製造方法を提供するものであ
る。
[問題を解決するための手段] 前記した本願発明の目的は、芯糸の周囲に熱可塑性樹
脂と該樹脂中に分散配合させた導電性粒子とから成る溶
融被覆導電層(以下単に導電層という)を融着させたも
のであり、下記式に定義される離心率(e)が0.7以下
であり、かつ糸軸方向の重量バラツキCVが2.0%以下で
ある糸状発熱体によって達成できる。
上記構成のうち、芯糸は糸状発熱体に可撓性をもた
せ、繰返し折りや摩耗に対する耐久性をもたせるために
必要である。
また、糸軸方向の重量バラツキCVを2.0%以下とする
ことにより製品としたときの発熱性能が従来の金属細線
からなる製品と同等の水準を満足する。特に重量バラツ
キCVは1.0%以下が好ましい。ここで、重量バラツキCV
(%)は、糸軸方向に25cmずつ40本の重量を連続して測
定したときのCV(%)で求められ、抵抗値バラツキを実
用化レベルとするために必要な構成要件である。測定を
25cm間隔で連続測定することは、この長さが通常製品と
したときの一電極間隔に略等しくこのため製品の大きさ
を考慮した有効な測定方法である。
さらに本願発明では製品の横断面の離心率を0.7以下
とする必要がある。離心率を0.7以下とすることによ
り、すなわち、真円に近づけることにより、糸状発熱体
を製織などして布帛発熱体を製造する際の工程通過性が
良好となりトラブルを生じないばかりでなく、糸状発熱
体の発熱性能、すなわち抵抗値バラツキも小さくなる。
この理由は導電層の微視的な付着ムラが小さくなるため
と考えられる。離心率が0.5以下のものが特に好ましく
使用される。
又、本発明の糸状発熱体の好ましい製造方法は次の構
成を有する。すなわち、熱可塑性樹脂と該樹脂中に分散
配合された導電性粒子とから成る熱可塑性導電性樹脂を
加熱流動下で溶融計量し、連続走行している芯糸の周囲
に、下記式で定義されるドラフト率が0.8〜3.0となるよ
うに押出し被覆した後、冷却固化することにより、導電
性粒子を分散配合した導電層を該芯糸上に融着させて連
続形成させることを特徴とする糸状発熱体の製造法であ
る。
本発明に用いる芯糸の素材としては、天然繊維、再生
繊維または合成繊維の糸条が用いられるが、発熱体とし
て通常使用される温度、すなわち、20〜100℃という低
温範囲で長期間安定した性能を維持するものが好まし
い。ここで、合成繊維とはポリアミド、ポリエステル、
ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリ塩化ビニル等の一般的に知られた合成繊
維の他、ガラス繊維、アルミナあるいはジルコニア等の
無機繊維や各種金属繊維が含まれる。中でもポリアミ
ド、ポリエステル、ポリオレフィンなどの熱可塑性合成
繊維は、非吸湿性、耐薬品性であり、上記発熱体使用温
度範囲(20〜100℃)での熱劣化が少ないほか、万一局
所的異常加熱が生じた場合には溶断するというヒューズ
機能を有するので好ましい。また、芳香族ポリアミド、
全芳香族ポリエステル、ポリベンズイミダゾール、ポリ
フェニレントリアゾール、ポリオキサジアゾール、ポリ
イミド、熱硬化性樹脂繊維などの耐熱性合成繊維、無機
繊維あるいは金属繊維などを用いた場合には使用可能な
温度範囲を高くでき、また製品寿命を著しく延ばすこと
ができるなどの利点があり好ましい。
本発明に用いる芯糸の形態としては紡績糸マルチフィ
ラメント、モノフィラメントなど、形態を問わないが、
導電層との接着性が良好で、剥離し難いもの、たとえ
ば、紡績糸、表層部に単繊維を有するダブルストラクチ
ャードヤーンあるいは嵩高加工を施したフィラメントな
どが好ましい。また、単糸の断面形状を異形としても良
い。
本発明の構成の1つである離心率を0.7以下とするた
めに特に好ましい芯糸の形態としては集束性良好なもの
を使用することである。すなわち、紡績糸フィラメント
の場合には、撚糸、特に双糸や三子が溶融被覆した際、
ムラのない導電層を融着させて形成できるのみではな
く、被覆後の糸の横断面形状が真円に近くなり、後加工
での工程通過性が良好となるため好ましい。
予め導電性粒子を分散配合した熱可塑性樹脂と芯糸の
両方に親和性の高い物質で、芯糸を処理しておくことも
好ましい。
本発明に用いる導電性粒子を分散配合させる熱可塑性
樹脂は、発熱体の使用温度範囲(20〜100℃)で安定し
た電気抵抗性能を保ち、使用温度の上限以上の温度で溶
融もしくは軟化するものであればとくに制限はないが、
通常行なわれている押出成型温度100〜350℃で押出し可
能なものが良い。中でもポリオレフィン系、ポリエステ
ル系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニル
アルコール系、ポリスチレン系、などの熱可塑性エラス
トマーが可撓性や屈曲性の点から好ましく使用される。
ここで熱可塑性エラストマーとは常温でゴム弾性を示
し高温で押出し可能な可塑性を示すのであるが、JIS K
6301規定のA硬度が低いもの程、可撓性が良好であり、
より多量の導電性粒子を分散配合できるばかりでなく、
できあがった糸状発熱体を屈曲させた場合に被覆融着さ
れた導電層に割れや切断を生じにくいため好ましい。こ
こで熱可塑性エラストマーとしてはJIS K6301規定のA
硬度が95以下のものが好ましく、より好ましくは90以下
であり、80以下のものが更に好ましく使用される。これ
らの熱可塑性樹脂は二種以上をブレンド使用しても良い
し、その際二種以上の樹脂がブロックかあるいはグラフ
ト化することにより反応していても良い。
本発明に用いる導電性粒子としては、たとえば、カー
ボンブラックやグラファイトに代表される導電性カーボ
ン粒子、有機導電性粒子、導電性金属粒子、導電性金属
酸化物粒子およびそれらの被膜を有する粒子があげられ
る。ここで粒子とは、最大平均粒子径が100μ以下のも
のであればどのような形状でも良く、長さ100μ以下の
カーボン繊維も本発明でいう粒子含まれる。また、二種
以上の導電性粒子を混合して使用しても良い。上記導電
性粒子の中で、導電性カーボン粒子は熱可塑性樹脂への
分散配合が容易であり軽く高導電性のものが得られるた
め特に好ましい。中でも、平均粒子径が、10〜100mμの
アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチング
ブラックなどのカーボンブラック類が好ましく使用され
る。
本発明で使用される熱可塑性導電性樹脂は、前記熱可
塑性樹脂30〜75重量%、好ましくは、35〜70重量%、更
に好ましくは40〜65重量%と前記導電性粒子70〜25重量
%、好ましくは65〜30重量%、更に好ましくは60〜35重
量%とから成っている。熱可塑性樹脂が30重量%未満の
場合加熱流動性が悪いため、芯糸に該導電性樹脂を均一
に被覆することがむずかしく、導電性粒子が25重量%未
満であると発熱体として充分な導電性を保持することが
むずかしい。また、該導電性樹脂は熱可塑性樹脂と導電
性粒子の配合割合が前述の範囲であるならば、目的に応
じて種々の改質剤や添加剤を含有することができる。
本発明においては、必要に応じて導電層を複数層設け
ることも行なわれる。この場合、熱可塑性樹脂中に分散
された導電性粒子の組成および含有量を、必要に応じ各
層毎に変更することができる。例えば、糸状発熱体の表
面滑性を高めるために、最外層における含有量を内層よ
り少なくする等適宜に決定して実施できる。
本発明の糸状発熱体の抵抗値は、前記合成樹脂中に分
散含有される導電性粒子の含有量、被覆する層の厚さ等
により適宜設定することができるが、1〜100KΩ/mの抵
抗値のものが好ましい。抵抗値が1KΩ/m未満であると単
位長さ当りの発熱量が大きすぎ、また100KΩ/mを越える
と単位長さ当りの発熱量が小さ過ぎるため本発明の発熱
体の主要な用途である均一加熱可能な低温発熱体として
使用する上で好ましくない。
本発明の糸状発熱体の糸径は必要とされる導電性およ
び製品形態によって適宜選択できるが、出来るだけ細い
ものが好ましく、導電性を被覆した糸状発熱体の状態で
1mm径以下のものが好ましく、0.7mm径以下のものが更に
好ましい。
本発明の糸状発熱体は溶融被覆装置を用いて連続走行
している芯糸の周囲に熱可塑性導電性樹脂を加熱流動下
で溶融計量して溶融押出し被覆することで製造される
が、その際、被覆樹脂の下式で定義されるドラフト率を
0.8〜3.0、好ましくは0.9〜1.8、更に好ましくは0.95〜
1.5になるようにすることが必要である。
ここで、芯糸の断面積と糸状発熱体の導電層の断面積
とは糸状発熱体の断面積を顕微鏡観察することで求める
ことができる。
ドラフト率が3.0よりも大きいと走行している芯糸の
周囲に熱可塑性導電性樹脂を被覆した際、該樹脂が延伸
されるため導電層と芯糸との接着性(融着性)が悪くな
り、それらの間に空隙を生じる。それ故、得られた糸状
発熱体の断面形状が偏平となり離心率が大きくなること
により発熱体の電気抵抗値レベルが高くなるばかりでな
く抵抗値バラツキCV(%)が大きくなり、発熱体として
安定した性能が得られない。この理由は明確ではない
が、熱可塑性導電性樹脂が延伸されることにより、該樹
脂中に分散配合された導電性粒子の構造が破壊されるこ
と、導電層中にボイドを生じること、および/または糸
軸方向に導電層の微視的な付着ムラを生じること、など
が考えられる。
又、ドラフト率が0.7よりも小さいとダイ孔出口表面
に熱可塑性導電性樹脂の一部が付着するなどして安定な
融着(付着)が難しくなり、得られた糸状発熱体は糸軸
方向の重量バラツキCV(%)が大きくなるばかりでな
く、該発熱体の断面形状の離心率が大きくなるため、電
気抵抗値の糸軸方向のバラツキCV(%)が大きくなり、
安定した電気性能の糸状発熱体が得られない。なお、ド
ラフト率は芯糸の走行速度と熱可塑性樹脂の供給速度と
ダイ孔径とを変更することでコントロールすることがで
る。
次に本発明の糸状発熱体の製造方法について一例を挙
げて説明する。
第1図に本発明の製造方法として好ましく用いられる
実施態様の一例を示す。芯糸1は実質的に延伸されるこ
となく連続走行しながらダイ5に入り、一方、導電性粒
子を分散配合した熱可塑性導電性樹脂2はメルトエクス
トルーダー3で加熱溶融あるいは加熱流動化され計量ポ
ンプ4で連続計量される。計量された該導電性樹脂は芯
糸1とは別口からダイ5に入り、第2図に示したように
ダイ5の中のニップルを通過してきた芯糸上にドラフト
率が0.8〜3.0で溶融状態で融着して被覆される。導電性
樹脂で融着して被覆された芯糸は、ダイ5のダイ孔8か
ら出た後、オーバーフロー型の冷却水槽6で水冷され、
巻き取り機7で巻き取られる。
かくして本発明の糸状発熱体は、可撓性に富み、耐屈
曲性、耐摩擦性等の機械的強度に優れ発熱線単位長さ当
りの抵抗値が均一であり、各種の発熱体製品の発熱素
材、特に低温発熱素材として有利に利用できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお
実施例中、得られた糸状発熱体の特性の測定は次の方法
で行なった。
A.電気抵抗値:テスターを用いて25cm当りの抵抗値をn
=40で測定し、その平均値とそのCV(%)=標準偏差/
平均値を求めた。
B.糸径:糸横断面の顕微鏡観察により該横断面積をn=
10で測定し、その平均値に等しい面積を持つ円の直径で
表示した。
C.可撓性:糸状発熱体を手で折り曲げた際の柔軟性レベ
ルで表示した。
実施例1 第1図の装置において、ニップル孔径0.35mmφのニッ
プルを通って70m/分の速度で連続走行している融点260
℃のポリエステル双糸の紡績糸(470デニール)に各種
の熱可塑性樹脂60重量%と平均粒径40mμの導電性カー
ボンブラック40重量%とからなる熱可塑性導電性樹脂を
200〜230℃で加熱流動(溶融)し、計量ポンプで10g/分
の割合で連続計量し、ダイ孔径0.45mmのダイを通して溶
融押出し被覆した。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の方法により熱可
塑性導電性樹脂が糸軸方向に均一に付着しその断面形状
も真円に近く微視的な付着むらも小さいため、糸状発熱
体の抵抗値のバラツキはきわめて小さいものとなった。
また、得られた糸状発熱体の柔軟性も使用した熱可塑性
樹脂の硬度には依存するが、金属ニクロム線に比較する
と、かなり良好なレベルであった。
第3図によって前記糸状発熱体を用いて得た布帛状の
発熱体について説明する。図の布帛状の発熱体12は、経
糸には銅線をすず鍍金した電極線13とポリエステル糸条
14とを用い、緯糸には前記したNo.1の糸状発熱体11と発
熱量調節用のポリエステル糸条15とを用い通常の織機に
よって布帛状発熱体とした。さらに絶縁被覆する目的で
布帛両面にポリエチレン溶融体をバインダーとしてポリ
エチレンフィルムをはり合せた。また、前記電極線13に
電流を通ずるリード線16をハンダ付け17によって接続し
た、この布帛状発熱体をベストの裏地に縫い付けたもの
にNi−Cd電池から電気を供給したところ、局所的な温度
ムラがなく、極めて柔軟であり、試着者に好評であっ
た。
実施例2 実施例1のNo.1と同じ方法にて、芯糸の走行速度と熱
可塑性導電性樹脂の供給速度とダイ孔径を変更して糸状
発熱体を製造した。結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、ドラフト率が本発明の範
囲であるNo.6〜8は離心率と重量バラツキCV(%)が本
発明の範囲にあり、抵抗値バラツキCV(%)が5%以下
とニクロム線や市販コードヒータ並みの安定な性能を示
した。
No.5は、ドラフト率が小さすぎたため、得られた糸状
発熱体表面に凹凸を生じ、離心率にバラツキが大きく、
重量バラツキCV(%)も非常に大きくなった。これによ
り抵抗値バラツキCV(%)大きかった。
又、No.9はドラフト率が大きかったため、抵抗値バラ
ツキCV(%)が大きかった。
[発明の効果] 本発明は、導電層を溶融被覆し、かつ、芯糸に融着さ
せて形成したことにより、可撓性に富み、かつ長さあた
りの抵抗値のバラツキが小さく、長期間安定して使用で
き、低温発熱体として好ましく使用される糸状の発熱体
であり、これによって、製編織可能で、衣料分野、建装
分野、農業、水産、土木分野など各種の用途に適用でき
る発熱体を提供し得たものである。無論、自動車、電車
などの車両や航空機、船舶、宇宙ロケットなどあらゆる
乗物にも好適に適用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の糸状発熱体の製造装置の一例であり、
第2図はその中のダイの断面図を示す。また、第3図は
糸状発熱体を製織して得た布帛状発熱体の説明図であ
る。 1:芯糸 2:熱可塑性導電性樹脂 3:メルトエクストルーダー 4:計量ポンプ 5:ダイ 6:冷却水槽 7:巻き取り機 8:ダイ孔 9:ニップル 10:ニップル孔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯糸の周囲に熱可塑性樹脂と該樹脂中に分
    散配合された導電性粒子とから成る溶融被覆導電層を融
    着させたものであり、−下記式に定義される離心率eが
    0.7以下であり、かつ糸軸方向の重量バラツキCVが2.0%
    以下であることを特徴とする糸状発熱体。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂がJIS K6301規定のA硬度で
    95以下の熱可塑性エラストマーである特許請求の範囲第
    1項記載の糸状発熱体。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂と該樹脂中に分散配合された
    導電性粒子とから成る熱可塑性導電性樹脂を加熱流動下
    で溶融計量し、連続走行している芯糸の周囲に、下記式
    で定義されるドラフト率が0.8〜3.0となるように押し出
    し被覆した後、冷却固化することにより、導電性粒子を
    分散配合した導電性層を該芯糸上に融着させて連続形成
    させることを特徴とする糸状発熱体の製造方法。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂がJIS K6301規定のA硬度で
    95以下の熱可塑性エラストマーである特許請求の範囲第
    3項記載の糸状発熱体の製造方法。
  5. 【請求項5】ドラフト率が0.9〜1.8である特許請求の範
    囲第3項記載の糸状発熱体の製造方法。
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