JP2541099Y2 - 壁パネルの固定構造 - Google Patents

壁パネルの固定構造

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JP2541099Y2
JP2541099Y2 JP420793U JP420793U JP2541099Y2 JP 2541099 Y2 JP2541099 Y2 JP 2541099Y2 JP 420793 U JP420793 U JP 420793U JP 420793 U JP420793 U JP 420793U JP 2541099 Y2 JP2541099 Y2 JP 2541099Y2
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JP
Japan
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wall panel
waterproof pan
floor slab
fixing structure
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JP420793U
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晴夫 佐々木
隆夫 甲斐
佐藤  修
裕 犬塚
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は壁パネルの固定構造に係
り、特にPC床版等のコンクリート床版に対し裏部が埋
め込まれた防水パンへの壁パネルの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】PC床版は、型枠内に鉄筋を通常は格子
状に配設し、この型枠内にコンクリートを打設し、養
生、硬化させて得られるものである。
【0003】このPC床版を用いて構築した床スラブ上
に浴室を設置するには、防水パンを該床スラブ上に載設
し、該防水パンの辺縁部に壁パネルを立設し、その上に
天井パネルを架設する。
【0004】かかる従来工法では、防水パンを床スラブ
上に載設した後、レベル調整するため、現場作業量が多
くなって手間がかかる。また、防水パンと床スラブとの
間にレベル調整代(空間部)をあける必要があり、その
分だけ防水パンの踏込高さが高くなるという問題があ
る。
【0005】別の従来例として、特開昭62−1251
36号公報には、周縁に立ち上がりを設けたPC床版が
記載されている。このPC床版は、PC版それ自体によ
って防水を図るものであるため、防水信頼性がいまひと
つ不足する。
【0006】防水性能を高める方法として、同号公報の
第2頁左上欄にはアスファルトで防水することが記載さ
れているが、同欄でも摘示の通り、著しく施工の手間が
かかる。また、アスファルトは、防水性が経年劣化する
という問題がある。
【0007】このような問題点を解決するものとして、
本出願人らにより、PCコンクリート製の床版本体と、
該床版本体の上面に裏部が埋設された防水パンとを備え
てなるPC床版が特願平4−175468号(以下、先
願という。)において提案された。
【0008】かかる先願のPC床版にあっては、防水パ
ンとPCコンクリート製の床版本体とが一体になったも
のを工場生産できるから、現場ではPC床版を設置施工
するだけで、浴室等の床面を構築できる。また、防水パ
ンを採用しているから、防水性がきわめて高く、防水性
の耐久度も良好である。
【0009】第3図は先願の実施例に係るPC床版及び
実施例に係る防水パンを有するPC床版を用いた浴室の
平面図、第2図は第3図のII−II線に沿う断面図であ
る。
【0010】この浴室の床スラブはPC床版1よりな
り、このPC床版1はPCコンクリート製の床版本体2
と、該床版本体2の上面に裏部が埋設された防水パン
(本実施例ではシャワーパン)3とを備えている。
【0011】このPC床版1は、約4.2m×2mの大
きさを有しており、防水パン3はその一部(シャワーエ
リア)にだけ設けられている。シャワーエリア以外のユ
ーティリティゾーンの床面にはタイル又は大理石等の石
板4が張られている。
【0012】バスゾーンの床面はコンクリート露出面と
なっており、その上側に浴槽5が据え付けられている。
6は浴槽エプロンである。
【0013】なお、第3図において、ユーティリティゾ
ーンには洋風便器7及び洗面カウンター8が設けられて
いる。
【0014】防水パン3は、床面にタイル10が張られ
ている。3aは排水溝である。この防水パン3の4周縁
辺には立上片11が設けられている。この4周縁辺のう
ち、PC床版1の周辺に沿う2辺部分にはこの立上片1
1の上端から外方に向って壁パネル載置部12が設けら
れ、壁パネル13がその上に立設されている。この壁パ
ネル載置部13の外縁からは水切片14が立ち上げら
れ、さらにこれに引きつづいて水平片15、立下片16
が設けられている。さらに、この立下片16の下端から
は外片にアンカー片17が張り出されている。
【0015】前記水平片15にはL形アングルよりなる
壁パネル固定用アングル18がビス19で固着されてい
る。壁パネル13の下部の室外面にはバックハンガー2
0が固着されており、アングル18の立上部が該バック
ハンガー20に呑み込まれている。
【0016】この防水パン3の床面にはトラップ21が
連結されている。また、この床面は角パイプ22によっ
て裏面側から補強されている。なお、この角パイプ22
はFRPのオーバーレイによって防水パン3に固着され
ている。
【0017】この角パイプ22にはアンカー金具24が
溶接等により固設されている。このアンカー金具24を
設けることにより、防水パン3と床版本体2との結合力
が高められている。なお、前記アンカー片17と次に述
べるアンカー片25によっても防水パン3と床版本体2
との結合力が高められている。
【0018】防水パン3の周縁辺のうち1辺部分では、
立上片11の上端に対し水平片26が連設され、さらに
この水平片26に対し立下片27及び前記アンカー片2
5が連なっている。この水平片26上にシャワーブース
ドア枠28がビス29で取り付けられている。28aは
シャワーブースドアである。
【0019】防水パン3の裏面に合成樹脂(例えばウレ
タン)の弾性層30が吹き付け等の適宜の手法で付着さ
れている。コンクリート製床版本体2には補強鉄筋36
が埋設されている。
【0020】前記立上片11、壁パネル載置部12、水
切片14、水平片15及び立下片16で囲まれる凹部分
並びに立上片11、水平片26、立下片27で囲まれる
凹部分にそれぞれウレタン39が厚く充填されている。
このように厚くウレタンを充填すると、ビス19,29
がこのウレタン層で止まり、コンクリートまでは到達し
ない。従って、ビス19,29が打ち易いものとなる。
【0021】この立上片11、壁パネル載置部12、水
切片14及び水平片15並びに立上片11及び水平片2
6に鉄アングル33,34がオーバーレイにより固着さ
れており、ビスが良く効くようになっている。なお、こ
のアングル33,34は補強を第1の目的とするもので
あるが、アングル34にあってはその下端縁を折曲させ
てアンカー部34aとなし、このアンカー部34aをコ
ンクリート中に埋設することにより、防水パン3とコン
クリート製床版本体2との結合力を高めるアンカーとし
ての機能も果している。
【0022】
【考案が解決しようとする課題】上記先願の壁パネルの
固定構造においては、アングル18を防水パン3に固定
するために、ビス19を水平片15に打ち込んでいる。
このため、このビス19の周囲部分に水がかかると、こ
のビス19の周囲から水がPC床版1中に染み込み易い
という問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】本考案の壁パネルの固定
構造は、コンクリート製の床版本体と、該床版本体の上
面に裏部が埋設された防水パンと、該防水パンの壁パネ
ル載置部上に立設された壁パネルと、該壁パネルの下端
部を該防水パンに固定する固定金具とを備えてなり、前
記防水パンは、前記壁パネル載置部の上縁から外方に水
平状に延出する水平片と、該水平片の延出方向先端から
立ち下がる立下片とを有しており、前記固定金具は、該
立下片の外面に沿う第1片と、該水平片の上面に沿う第
2片と、前記壁パネルの外面に沿う第3片とを有したク
ランク形状のものであり、該第3片が該壁パネルに固着
されていることを特徴とするものである。
【0024】
【作用】かかる本考案の壁パネルの固定構造では、防水
パンに対し壁パネルを固定するために、防水パンにビス
打ちすることが不要となる。このため、ビス周囲からの
漏水が解消される。
【0025】
【実施例】第1図は実施例に係る壁パネルの固定構造を
示す断面図である。
【0026】本実施例では、壁パネル13の裏面にクラ
ンク形状の固定金具40がビス44で固定されている。
この固定金具40は、立下片16の外面に沿う第1片4
1と、水平片15の上面に沿う第2片42と、壁パネル
13の裏面に沿う第3片43とを有しており、この第3
片43がビス44で壁パネル13に固定されている。そ
の他の機構は第2図と同一であるので、同一部分に同一
符号を付してその説明を省略する。
【0027】かかる実施例構造においては、固定金具4
0は防水パン3に対し単に嵌合のみによって固定されて
いる。そして、先願で用いられていたビス19がない。
従って、防水パン3の対漏水性がきわめて高い。
【0028】本実施例では、先願と同様にウレタン39
が水平片15の下側に充填されているが、第4図の如く
このウレタンを省略しても良い。なお、第4図の45は
間仕切り壁を示す。
【0029】以上の通り、本考案の壁パネル固定構造に
おいては、防水パンを壁パネル固定用ビスが貫通せず、
防水パンの対漏水性もきわめて良いという優れた効果が
奏される。
【0030】
【考案の効果】また、この構造に用いられている床版に
よれば次の効果が奏される。 (1) コンクリート製床版本体に対し防水パンの裏部を埋
設してあるため、床版の防水性に優れる。 (2) 工場生産されるため、現場での施工作業量がきわめ
て少ない。 (3) 防水パンの裏部を床版本体に埋設しているため、防
水パンの床高さ(踏込高さ)が低い。 (4) 防水パン設置位置を出すための墨出しが不要であ
る。 (5) 防水パンをコンクリートで裏打ちした構造となるた
め、防水パンの補強を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る壁パネルの固定構造を示す断面図
である。
【図2】先願に係るPC床版の断面図であり、第3図の
II−II線断面図である。
【図3】先願に係るPC床版を用いた浴室の平面図であ
る。
【図4】別の実施例に係る壁パネルの固定構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 PC床版 2 床版本体 3 防水パン 3a 排水溝 10 タイル 11 立上片 12 壁パネル載置部 13 壁パネル 17,25 アンカー片 28 ドア枠 33,34 アングル 34a アンカー部 40 固定金具 41 第1片 42 第2片 43 第3片 44 ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)考案者 犬塚 裕 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (56)参考文献 特開 平6−17460(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製の床版本体と、該床版本
    体の上面に裏部が埋設された防水パンと、該防水パンの
    壁パネル載置部上に立設された壁パネルと、該壁パネル
    の下端部を該防水パンに固定する固定金具とを備えてな
    り、 前記防水パンは、前記壁パネル載置部の上縁から外方に
    水平状に延出する水平片と、該水平片の延出方向先端か
    ら立ち下がる立下片とを有しており、 前記固定金具は、該立下片の外面に沿う第1片と、該水
    平片の上面に沿う第2片と、前記壁パネルの外面に沿う
    第3片とを有したクランク形状のものであり、該第3片
    が該壁パネルに固着されていることを特徴とする壁パネ
    ルの固定構造。
JP420793U 1993-02-12 1993-02-12 壁パネルの固定構造 Expired - Lifetime JP2541099Y2 (ja)

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JPH0662121U JPH0662121U (ja) 1994-09-02
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KR100865483B1 (ko) * 2007-03-21 2008-10-27 이현배쓰(주) 조립식 욕실의 바닥층 방수구조 시공방법

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