JP2540897Y2 - 十字軸自在継手の貫通孔密封装置 - Google Patents

十字軸自在継手の貫通孔密封装置

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JP2540897Y2
JP2540897Y2 JP1991033120U JP3312091U JP2540897Y2 JP 2540897 Y2 JP2540897 Y2 JP 2540897Y2 JP 1991033120 U JP1991033120 U JP 1991033120U JP 3312091 U JP3312091 U JP 3312091U JP 2540897 Y2 JP2540897 Y2 JP 2540897Y2
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hole
sealing device
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hole sealing
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享一 清水
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は十字軸自在継手の貫通孔
密封装置に関し、より詳細には、例えばロール圧延機な
どに採用される十字軸自在継手において、当該カップリ
ングヨークの貫通孔を開閉自在に閉塞する密封装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の十字軸自在継手は、例え
ば鉄鋼等を圧延する圧延機の駆動軸に採用されるもの
で、駆動側または被動側を構成するヨークを備えてい
る。図6に示すように、被動側を構成するヨーク100
には、当該十字軸101のクロス部に取り付けられた給
脂用ニップル102に対向させて貫通孔103が形成さ
れている。この貫通孔103は、上記ニップル102を
介して給脂を行なうためのものである。なお上記十字軸
継手の潤滑剤供給機構については、例えば実開昭59−
164826号公報に開示されている。
【0003】上記駆動軸は、冷却水をかけられている状
態で使用されるので、上記冷却水がヨーク100の内部
に入らないように、貫通孔103を閉塞する必要があ
る。そこで従来は、貫通孔密封装置として、上記貫通孔
103の入口側段部に、金属製のカバー部材104をボ
ルト105で締結することにより閉塞していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように従来の構造
では、金属製のカバー部材104をボルト105で締結
していたので、カバー部材104の着脱が面倒で、給脂
作業に時間と手間がかかっていた。本考案は上記問題点
に鑑みてなされたもので、給脂作業を容易かつ迅速に行
なうことができる十字軸自在継手の貫通孔密封装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の十字軸自在継手の貫通孔密封装置は、十字
軸の給脂用ニップルに対向した状態でカップリングヨー
クに形成された回転軸芯方向の貫通孔を閉塞するカバー
部を備えた十字軸自在継手の貫通孔密封装置において、
上記貫通孔の内周面に圧入されることにより液密性を保
持した状態で挿抜自在に嵌合されるシール部を上記カバ
ー部に一体に設けるとともに、上記カバー部に挿抜用把
手を設けていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、シール部がカップリングヨ
ークの回転軸芯方向の貫通孔の内周面に圧入されること
により、カバー部は、挿抜自在に嵌合された状態で貫通
孔を閉塞する。このときシール部は、貫通孔の内周面に
圧入されるので、シール部材と貫通孔との間に生じる摩
擦力によって、カバー部が貫通孔内に保持されることに
なる。さらに上記カバー部に設けられた把手を把持して
引き抜くことにより、貫通孔は簡単に開放される。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、実施例を詳述
する。図3は、本考案の一実施例における貫通孔密封装
置10の使用例を示す十字軸自在継手20の一部断面側
面図で、この十字軸自在継手20は、被動側(ワークロ
ールを固定する側)を構成するヨーク21を備えてお
り、このヨーク21の本体部中央には、十字軸22のク
ロス部に対向する貫通孔23が形成されている。貫通孔
23の出口側は、上記十字軸22のクロス部に形成され
た給脂用ニップル24に対向しており、作業者が入口側
から給脂用ニップル24に給脂作業を行なうことができ
るだけの直径を備えている。なお図3中、25は、十字
軸22の駆動側に連結されるフィッティングヨークであ
る。
【0008】図1を参照して、上記貫通孔23の入口側
には、段部が形成されており、この段部に本考案の密封
装置10が嵌入されている。密封装置10は、上記貫通
孔23の入口を閉塞するカバー部11と、カバー部11
の外周に固定されて、上記カバー部11と貫通孔23と
の間の空間をシールするシール部12とを備えている。
【0009】上記カバー部11は、シール部12を外周
側に挟み込んだ状態で、1対の板材を対向させてボルト
13とナット14で固定することにより一体的に構成さ
れたもので、このボルト13の締結力でシール部12を
外周に挟持している。またカバー部11の外側面(貫通
孔23とは反対側の面)には、把手15が配置されてお
り、上記ボルト13によってこの把手15を共締めして
いる。
【0010】図2を参照して、上記シール部12は、横
断面L字形のリング状芯金16に一体的に固定される環
状の本体部12aと、本体部12aの外周から上記カバ
ー部11の反挿入方向(図2の右側)へコニカル状に延
びて上記貫通孔23の段部内周に摺接する環状リップ部
12bとを、硬質ゴム(vulcanite )によって一体成形
したものである。なお本実施例においては、この環状リ
ップ部12bの外周側を径方向に厚く成形して、充分な
耐磨耗性および弾性を確保している。また環状リップ部
12bの直径は、自由状態において貫通孔23の段部よ
りも締め代分だけ若干大きく設定されている。
【0011】上記構成によれば、把手15を掴んで貫通
孔23の段部にカバー部11を嵌合させると、シール部
12が、貫通孔23の径方向の上記締め代分だけ内方に
押圧されて、弾性的に撓むことにより、カバー部11と
ともに液密性を保持した状態で貫通孔23を閉塞する。
さらに把手15を掴んで貫通孔23の段部からカバー部
11を引き抜くと、貫通孔密封装置10は、容易に貫通
孔23から離脱する。
【0012】このように本実施例によれば、把手15を
掴んで貫通孔23の段部に貫通孔密封装置10を抜き差
しするだけで、容易に貫通孔23を閉塞、開放すること
ができる。従って装置の着脱が容易、迅速になり、給脂
作業の効率を向上させることが可能になる。図4、図5
に示す別の実施例では、塩化ビニールなどの軟質樹脂で
一体成形された貫通孔密封装置30を示している。この
貫通孔密封装置30は、環状の周壁31と、周壁31の
一端部を閉塞する端壁32とを備えており、上記周壁3
1がシール部を、端壁32がカバー部をそれぞれ構成し
ている。周壁31の他端部側には、中心線方向に延びる
多数のスリット33が形成されており、これによって上
記周壁31の他端部側が、径方向に撓み得るように構成
されている。他方、貫通孔23の段部は、出口側が周壁
31の直径よりも締め代分だけ狭くなるテーパ形状に形
成されている。なお図4中、34は、端壁32に穿設さ
れた空気抜き孔であり、35は、ビス36によって端壁
32に固定された把手である。
【0013】図4、図5に示す構成によれば、把手35
を掴んで貫通孔23の段部に貫通孔密封装置30を嵌合
させると、シール部としての周壁31の他端部側が、貫
通孔23の径方向の上記締め代分だけ内方に押圧され
て、弾性的に撓むことにより、カバー部としての端壁3
2とともに液密性を保持した状態で貫通孔23を閉塞す
る。さらに把手35を掴んで貫通孔23の段部からカバ
ー部11を引き抜くと、密封装置30は、容易に貫通孔
23から離脱する。このように図4、図5の実施例にお
いても、把手35を掴んで貫通孔23の段部に貫通孔密
封装置30を抜き差しするだけで、容易に貫通孔23を
閉塞、開放することができる。従って装置の着脱が容
易、迅速になり、給脂作業の効率を向上させることが可
能になる。
【0014】なお上述した実施例は好ましい具体例に過
ぎず、例えば図1、図2で説明したカバー部を樹脂で形
成したり、図4、図5の貫通孔密封装置30を、段部の
ない貫通孔に着脱させる等、本件実用新案登録請求の範
囲内で種々の設計変更が認められることは、云うまでも
ない。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の十字軸自
在継手の貫通孔密封装置によれば、貫通孔の内周面とこ
の貫通孔の内周面に圧入されるシール部との間に生じる
摩擦力によって、把手が設けられたカバー部を着脱可能
に貫通孔内に保持することができるので、カバー部の把
手を把持して貫通孔に貫通孔密封装置を抜き差しするだ
けで、容易に貫通孔を閉塞、開放することができる。従
って装置の着脱が容易、迅速になり、給脂作業の効率を
向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1の要部拡大部分図である。
【図3】図1の実施例における貫通孔密封装置の使用例
を示す十字軸自在継手の一部断面側面図である。
【図4】本考案の別の実施例を示す要部断面図である。
【図5】図4の実施例における貫通孔密封装置の使用例
を示す十字軸自在継手の一部断面側面図である。
【図6】従来の貫通孔密封装置を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10 貫通孔密封装置 11 カバー部 12 シール部 21 ヨーク 23 貫通孔 30 貫通孔密封装置 31 周壁(シール部の構成要素) 32 端壁(カバー部の構成要素)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】十字軸の給脂用ニップルに対向した状態で
    カップリングヨークに形成された回転軸芯方向の貫通孔
    を閉塞するカバー部を備えた十字軸自在継手の貫通孔密
    封装置において、上記貫通孔の内周面に圧入されること
    により液密性を保持した状態で挿抜自在に嵌合されるシ
    ール部を上記カバー部に一体に設けるとともに、上記カ
    バー部に挿抜用把手を設けていることを特徴とする十字
    軸自在継手の貫通孔密封装置。
JP1991033120U 1991-05-13 1991-05-13 十字軸自在継手の貫通孔密封装置 Expired - Fee Related JP2540897Y2 (ja)

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US10125823B2 (en) * 2014-08-27 2018-11-13 Primetals Technologies USA LLC Cover assembly for the circular bearing port of a universal joint

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