JP2540249Y2 - 緊急信号用浮体 - Google Patents
緊急信号用浮体Info
- Publication number
- JP2540249Y2 JP2540249Y2 JP1990403340U JP40334090U JP2540249Y2 JP 2540249 Y2 JP2540249 Y2 JP 2540249Y2 JP 1990403340 U JP1990403340 U JP 1990403340U JP 40334090 U JP40334090 U JP 40334090U JP 2540249 Y2 JP2540249 Y2 JP 2540249Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- floating body
- emergency signal
- mooring rope
- emergency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
- Transmitters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は船舶の遭難等の緊急時に
海上に投入されて当該船舶や乗組員の所在等を報知する
ための緊急信号用浮体の改良に関する。
海上に投入されて当該船舶や乗組員の所在等を報知する
ための緊急信号用浮体の改良に関する。
【0002】
【従来技術】船舶等が転覆、沈没等の緊急事態に遭遇し
た場合に、当該船舶の遭難位置や、漂流する乗組員の所
在を知らせるための手段として、従来から非常用位置指
示無線機(EPIRB)を搭載した浮体が用いられてお
り、この無線機が発する信号を人工衛星を介して所要地
点に中継するシステムが開発されている。
た場合に、当該船舶の遭難位置や、漂流する乗組員の所
在を知らせるための手段として、従来から非常用位置指
示無線機(EPIRB)を搭載した浮体が用いられてお
り、この無線機が発する信号を人工衛星を介して所要地
点に中継するシステムが開発されている。
【0003】ところで、このような浮体には通常図2に
示すように浮体1の外壁に8m程度の係留ロープ2の一
端が固定され、浮体が船体に保持されている状態におい
てはこのロープは図示のように束ねられた状態で垂下し
ていた。この係留ロープは浮体が海上に投入された後解
かれて引き伸ばされ、遭難者が浮体をライフライトに縛
りつけたり、自ら保持して係留することによって浮体と
遭難者等との分離を防止するためのものである。
示すように浮体1の外壁に8m程度の係留ロープ2の一
端が固定され、浮体が船体に保持されている状態におい
てはこのロープは図示のように束ねられた状態で垂下し
ていた。この係留ロープは浮体が海上に投入された後解
かれて引き伸ばされ、遭難者が浮体をライフライトに縛
りつけたり、自ら保持して係留することによって浮体と
遭難者等との分離を防止するためのものである。
【0004】しかしながら、上記従来の係留ロープの取
付け方法は、束ねたロープを浮体の外部に垂れ下げてい
るだけであるため、人手或は自動投入装置による浮体放
出時にこれが自動投入装置や周辺の装備に絡まって放出
の障害となる虞れが高いのみならず、海上への投入後に
おいてもロープ束が凍結して解くことが困難となる場合
があるという致命的な欠陥を有していた。
付け方法は、束ねたロープを浮体の外部に垂れ下げてい
るだけであるため、人手或は自動投入装置による浮体放
出時にこれが自動投入装置や周辺の装備に絡まって放出
の障害となる虞れが高いのみならず、海上への投入後に
おいてもロープ束が凍結して解くことが困難となる場合
があるという致命的な欠陥を有していた。
【0005】
【考案の目的】本考案は上記に鑑みてなされたものであ
り、船舶の転覆、沈没等の緊急事態発生時に海上に放出
することによって遭難現場や遭難者の位置を救難組織等
に報知することができる緊急信号用浮体において、浮体
取付け位置近傍の船体▲ぎ▼装等に絡まる虞れがなくし
かも解け易いように係留ロープを取り付けた緊急信号用
浮体を提供することを目的としている。
り、船舶の転覆、沈没等の緊急事態発生時に海上に放出
することによって遭難現場や遭難者の位置を救難組織等
に報知することができる緊急信号用浮体において、浮体
取付け位置近傍の船体▲ぎ▼装等に絡まる虞れがなくし
かも解け易いように係留ロープを取り付けた緊急信号用
浮体を提供することを目的としている。
【0006】
【考案の概要】上記目的を達成する為、本考案は、緊急
事態発生時に船舶から海上に放出された時に遭難者等の
位置を救難組織等に報知する緊急信号用浮体において、
該緊急信号用浮体の外周に所定の軸方向間隔を隔てた2
つのフランジを形成することにより該フランジ間に係留
ロープ巻き掛け用凹所を形成すると共に、該凹所に巻き
掛けた係留ロープの一端を前記浮体に固定した上で、凹
所内にロープを巻付け、巻付け後の係留ロープの他端を
該フランジに設けた切欠き状の係止手段内に着脱自在に
嵌合して半固定状態に係止すると共に、該係留ロープの
他端には把持手段を設けたことを特徴とする。このよう
な構成を備えた本考案によれば、海上に放出された時に
係留ロープの他端に設けた把持手段を把持して係止手段
からロープをはずした上で、これを引き出すことによ
り、極めて容易にロープの解除、引出しが可能となる。
仮に冬期の寒冷地においてロープが凍結したとしても、
浮体を回転させながらロープを引っ張ることにより引出
しは容易である。把持手段としてボール等の握り易いも
のを使用することにより、引出し作業を容易化すること
ができる。係止手段は、切欠き状であり、人手により着
脱することが可能となる程度の力で係止されている為、
浮体が船舶に固定されている場合にはロープが確実に巻
きついた状態で保持され、逆に海上に放出されたときに
ロープを係止手段から離脱させて引き出す作業が容易に
行われることとなる。
事態発生時に船舶から海上に放出された時に遭難者等の
位置を救難組織等に報知する緊急信号用浮体において、
該緊急信号用浮体の外周に所定の軸方向間隔を隔てた2
つのフランジを形成することにより該フランジ間に係留
ロープ巻き掛け用凹所を形成すると共に、該凹所に巻き
掛けた係留ロープの一端を前記浮体に固定した上で、凹
所内にロープを巻付け、巻付け後の係留ロープの他端を
該フランジに設けた切欠き状の係止手段内に着脱自在に
嵌合して半固定状態に係止すると共に、該係留ロープの
他端には把持手段を設けたことを特徴とする。このよう
な構成を備えた本考案によれば、海上に放出された時に
係留ロープの他端に設けた把持手段を把持して係止手段
からロープをはずした上で、これを引き出すことによ
り、極めて容易にロープの解除、引出しが可能となる。
仮に冬期の寒冷地においてロープが凍結したとしても、
浮体を回転させながらロープを引っ張ることにより引出
しは容易である。把持手段としてボール等の握り易いも
のを使用することにより、引出し作業を容易化すること
ができる。係止手段は、切欠き状であり、人手により着
脱することが可能となる程度の力で係止されている為、
浮体が船舶に固定されている場合にはロープが確実に巻
きついた状態で保持され、逆に海上に放出されたときに
ロープを係止手段から離脱させて引き出す作業が容易に
行われることとなる。
【0007】
【考案の実施例】以下、添付図面に示した実施例に基づ
いて本考案を詳細に説明する。
いて本考案を詳細に説明する。
【0008】図1(a)(b)及び(c)は夫々本発明の一実施
例を示す平面図、側面図及び底面図であり、この緊急信
号用浮体10の筐体は頂部にフラッシュライト11を備
えたドーム(トップケース)12と、ドーム12と着脱
自在のボトムケース13とから構成される。
例を示す平面図、側面図及び底面図であり、この緊急信
号用浮体10の筐体は頂部にフラッシュライト11を備
えたドーム(トップケース)12と、ドーム12と着脱
自在のボトムケース13とから構成される。
【0009】ボトムケース13頂部のドーム12と結合
部外周には3枚のフランジ13、14及び15が張り出
し、フランジ13と14との間の凹所には筐体内への浸
水を防止する為のOリング16が、フランジ14と15
との間の凹所(係留ロープ巻き掛け用凹所)17には係
留ロープ18が巻き掛けられるようになっている。
部外周には3枚のフランジ13、14及び15が張り出
し、フランジ13と14との間の凹所には筐体内への浸
水を防止する為のOリング16が、フランジ14と15
との間の凹所(係留ロープ巻き掛け用凹所)17には係
留ロープ18が巻き掛けられるようになっている。
【0010】前記係留ロープ18は、その一端を図1
(c)に示す如く前記フランジ15の縁部に設けた孔19
に固定した後前記凹所17に巻掛け、他端は前記フラン
ジ15縁部の切欠き(係止手段)20aに挿入し半固定
状態とする。
(c)に示す如く前記フランジ15の縁部に設けた孔19
に固定した後前記凹所17に巻掛け、他端は前記フラン
ジ15縁部の切欠き(係止手段)20aに挿入し半固定
状態とする。
【0011】又、本固定状態とされた係留ロープ18の
他端にはボール等の把持し易い部材から成る把持手段2
1を設け、漂流者がこの浮体を捕捉した際に、ロープ1
8を開放する為の手掛かりとする。
他端にはボール等の把持し易い部材から成る把持手段2
1を設け、漂流者がこの浮体を捕捉した際に、ロープ1
8を開放する為の手掛かりとする。
【0012】尚、図1(c)に示したフランジ15縁部の
切欠き(係止手段)20bは予備の切欠きであって、ロ
ープ18の長さによって20a,20bのいずれか適当
な方にその他端を挿入すれば良い。
切欠き(係止手段)20bは予備の切欠きであって、ロ
ープ18の長さによって20a,20bのいずれか適当
な方にその他端を挿入すれば良い。
【0013】以上、浮体のボトムケース外周にロープ巻
掛け用凹所を設けた例を示したが、本考案がこれのみに
限定される必然性はなく、ドーム下端外周に適当な凹所
を設け、ここにロープを巻き掛けてもよいことは自明で
あろう。
掛け用凹所を設けた例を示したが、本考案がこれのみに
限定される必然性はなく、ドーム下端外周に適当な凹所
を設け、ここにロープを巻き掛けてもよいことは自明で
あろう。
【0014】尚、凹所16の溝の深さは全てのロープを
巻き掛けた時にフランジ14、15の外縁から大きく突
出することがない程度に設定すれば十分であろう。
巻き掛けた時にフランジ14、15の外縁から大きく突
出することがない程度に設定すれば十分であろう。
【0015】以上の構成を有した本考案の緊急通信用浮
体によれば、係留ロープの大半の部分を浮体自体に巻き
掛け、ロープ端部だけを係止手段20a,20bから延
出せしめているため、遭難者等の操作者がロープ端部を
係止手段20a,20bから取り外して引き出せば、ロ
ープは容易に解くことができる。浮体に巻き掛けられた
部分が凍結しているとしても浮体を回転させながら引っ
張ることによりロープの引出しは容易である。
体によれば、係留ロープの大半の部分を浮体自体に巻き
掛け、ロープ端部だけを係止手段20a,20bから延
出せしめているため、遭難者等の操作者がロープ端部を
係止手段20a,20bから取り外して引き出せば、ロ
ープは容易に解くことができる。浮体に巻き掛けられた
部分が凍結しているとしても浮体を回転させながら引っ
張ることによりロープの引出しは容易である。
【0016】このロープ引出し作業は、海中或はライフ
ラフト等の上で行われ、しかも遭難者の心理は動転して
いることが多いため、本考案のように簡単な操作で引出
しが可能な係留ロープの係止構造は、実用上極めて便利
である。
ラフト等の上で行われ、しかも遭難者の心理は動転して
いることが多いため、本考案のように簡単な操作で引出
しが可能な係留ロープの係止構造は、実用上極めて便利
である。
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、船舶の転
覆、沈没等の緊急事態発生時に海上に放出されることに
よって遭難現場や遭難者の位置を救難組織等に報知する
ことができる緊急信号用浮体において、浮体に設ける係
留ロープが浮体に整然と巻き掛けられている為、浮体を
海上に投入する際ロープが船体▲ぎ▼装に引っ掛かり船
と共に沈没する虞れが殆どなくなると共に、漂流者によ
る係留ロープ引出しが、たとえロープが凍結しているよ
うな場合でも容易になるから、浮体と漂流者との分離を
防止し遭難者の発見率を高める上で顕著な効果がある。
覆、沈没等の緊急事態発生時に海上に放出されることに
よって遭難現場や遭難者の位置を救難組織等に報知する
ことができる緊急信号用浮体において、浮体に設ける係
留ロープが浮体に整然と巻き掛けられている為、浮体を
海上に投入する際ロープが船体▲ぎ▼装に引っ掛かり船
と共に沈没する虞れが殆どなくなると共に、漂流者によ
る係留ロープ引出しが、たとえロープが凍結しているよ
うな場合でも容易になるから、浮体と漂流者との分離を
防止し遭難者の発見率を高める上で顕著な効果がある。
【図1】(a)(b)及び(c)は夫々本考案の一実施例の構成
を示す平面図、側面図及び底面図である。
を示す平面図、側面図及び底面図である。
【図2】従来例の説明図である。
10 緊急信号用浮体、11 フラッシュライト、12
ドーム(トップケース)、13 ボトムケース、17
係留ロープ巻掛け用の凹所、18 係留ロープ、1
9、20a、20b 係止手段、21 ボール(把持手
段)。
ドーム(トップケース)、13 ボトムケース、17
係留ロープ巻掛け用の凹所、18 係留ロープ、1
9、20a、20b 係止手段、21 ボール(把持手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−89085(JP,U) 特公 昭42−1699(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】 緊急事態発生時に船舶から海上に放出さ
れた時に遭難者等の位置を救難組織等に報知する緊急信
号用浮体において、該緊急信号用浮体の外周に所定の軸
方向間隔を隔てた2つのフランジを形成することにより
該フランジ間に係留ロープ巻き掛け用凹所を形成すると
共に、該凹所に巻き掛けた係留ロープの一端を前記浮体
に固定した上で、凹所内にロープを巻付け、巻付け後の
係留ロープの他端を該フランジに設けた切欠き状の係止
手段内に着脱自在に嵌合して半固定状態に係止すると共
に、該係留ロープの他端には把持手段を設けたことを特
徴とする緊急信号用浮体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990403340U JP2540249Y2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 緊急信号用浮体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990403340U JP2540249Y2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 緊急信号用浮体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0487597U JPH0487597U (ja) | 1992-07-29 |
JP2540249Y2 true JP2540249Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=31881129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990403340U Expired - Fee Related JP2540249Y2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 緊急信号用浮体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540249Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60170080A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-03 | Mitsubishi Electric Corp | 揺動形磁気ヘツド装置 |
-
1990
- 1990-12-14 JP JP1990403340U patent/JP2540249Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0487597U (ja) | 1992-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4596530A (en) | Rescue device | |
US6533626B2 (en) | On-board device for rescuing a person from the sea enabling a conscious person to rescue himself | |
US5640922A (en) | Hands free dive flag connector | |
US5192238A (en) | Self-activated man overboard recovery system | |
US4155132A (en) | Rescue equipment | |
US4778422A (en) | Buoy for storing rope connected to an underwater article | |
US4228556A (en) | Automatically energizable lifesaving equipment | |
US4416640A (en) | Life ring | |
US5779511A (en) | Overboard recovery device and rescue identifying signal | |
JPS59501586A (ja) | 人命救助装置 | |
AU2015298510B2 (en) | Recovery system | |
JP2540249Y2 (ja) | 緊急信号用浮体 | |
JP2000500415A (ja) | えい航索繰り出し装置 | |
US4242978A (en) | Hook assembly for retrieving the chain bridle component of broken marine vessel towing lines | |
US6093070A (en) | Man overboard device | |
US11535352B2 (en) | Tethered floatation device and retrieval system | |
US7189129B2 (en) | Life saver buoy | |
GB2148799A (en) | Rescue apparatus | |
JPH045439Y2 (ja) | ||
US20030176123A1 (en) | Method and device for saving people in distressin the sea | |
WO1995013958A1 (en) | Rescue system for mounting on a vessel | |
GB2528898A (en) | Man overboard recovery system | |
CN210063305U (zh) | 一种无人艇释放回收装置 | |
JPS59176183A (ja) | 水中航走体の揚収装置 | |
US20040026557A1 (en) | One-person retractable boat-launching device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |