JP2538911C - - Google Patents

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JP2538911C
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、たとえば銀行の機械化コーナなどに設置され、紙幣の入金および
出金を自動的に行う入出金装置などの自動取引装置に関する。 (従来の技術) 近年、入出金装置(Automated Tellers Machine ;ATM)は、銀行の機械化コーナ
ーに設置されて、カードあるいは通帳などの取引媒体を用いて自動的に紙幣を引
き出し(出金)あるいは預け入れ(入金)などを顧客自身の操作で行えるもので あり、銀行窓口の営業終了後も時間延長して稼働しており、また、デパート、ス
ーパーなどの店内に設置する無人運用などの使い方もあり、今後増々設置台数が
増えるものと予測される。 こうした背景において、入出金装置の運用資金の効率化は、人員の確率化、合
理化とともに銀行などの金融機関では重要な課題となっている。この課題の1つ
である運用資金の効率化を図るため、入金された紙幣を出金の紙幣にあてる紙幣
自動循環式の入出金装置が開発され、実用化されている。 従来、上記のような自動取引装置においては、収納部に収納された入金用紙幣
を出金用紙幣として取出す取出し手段は、単なる取出し機能をもつだけであり、
取出された紙幣は独立した搬送路を搬送されるようになっている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような取出し手段が単なる取出し機能をもつだけであり、
取出された紙幣は独立した搬送路を搬送されるようになっている従来装置にあっ
ては、搬送路の構成が複雑となりスペース的にも効率が悪く、しかも、紙幣が詰
まるいわゆるジャムが発生した場合には搬送路を十分開放できず処理がし難いと
いった問題があった。 本発明は、上記事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、取出
し手段を出金時には取出し機能と搬送駆動機能に用いるとともに入金時には搬送
ガイドとして用いることにより搬送路の機構の簡素化およびスペース効率の向上
が図れ、しかも、保守およびジャム処理が容易に行なえる自動取引装置を提供し
ようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の自動取引装置は、利用客の投入した入金紙
幣を受入れる紙幣受部と、この紙幣受部により受入れられた入金紙幣を収納する
金庫カセットと、この金庫カセットに収納するために入金紙幣を搬送する搬送路
と、を具備してなる自動取引装置であって、上記金庫カセット内には、この金庫
カセットに収納された入金紙幣を出金紙幣として取出す取出しローラが設けられ
、上記取出しローラは、その外周部の一部が高摩擦部材で形成され、この高摩擦
部材を介して上記金庫カセットに収納されている紙幣を順次取出すとともに、上
記 金庫カセツトに入金紙幣を収納する際には、上記高摩擦部材が上記搬送路と対向
しない位置で停止し、入金紙幣を搬送するガイドを構成し、上記搬送路は上記取
出しローラと対向する搬送部が取出しローラ部分で開閉可能に構成したすること
を特徴とするものである。 (作 用) すなわち、本願によれば、金庫カセット内に設けられた取出しローラは、その
外周部の一部に紙幣を取出すための高摩擦部材を有し、かつ、金庫カセット内に
入金紙幣を収納する際には、高摩擦部材が入金紙幣の搬送路と対向しない位置で
停止するように構成されているため、取出しローラを、出金時には取出し機能と
搬送駆動機能に利用できるとともに入金時には搬送ガイドとして用いることがで
き、搬送路の機構の簡素化およびスペース効率の向上が図れ、しかも、保守およ
びジャム処理の容易化が可能となる。 (実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。第2図は本発明の自動
取引装置としての紙幣自動循環式の入出金装置を示す。この入出金装置1は本体
2の接客面側に操作盤部3が形成されており、その垂直盤部3aには通帳挿入口4
、カード挿入口5、および伝票発行口6が、また、水平操作盤部3bには入金口と
出金口を兼用する紙幣受部としての入出金口7、複数の操作ボタン8…を有した
操作部9、および案内表示部つまりCRT表示部10が設けられている。 また、本体2内には上記通帳挿入口4から挿入された通帳を受入れてその磁気
情報の読取りおよび記録を行なうとともに取引内容の印字を行なう通帳読取り印
字装置(図示しない)、カード挿入口5から挿入された磁気カードの取扱いと上
記伝票発行口6への伝票発行、および控ジャーナルの作成を行なうカード、伝票
処理ユニット装置11が設けられている。さらに、本体2内には取り忘れ紙幣Aの
入金返却、取忘れ回収、装填および精査機能を備えた入出金機構12、および内部
モニタ装置13が収納されている。 つぎに、第3図を参照して入出金機構12の構成を説明する。図中14aは入出金
機構12の上部ユニットであり、14bは下部ユニットである。この上部ユニット14a
内の前側(接客面方向)上部には前期入出金口7に対応して紙幣取込み・ 取出し装置15が設けられている。また、上部ユニット14aの後側には金庫カセッ
ト19が配置され装填紙幣収納部23を構成している。又、上記下部ユニット14b内
には後から前に第3、第2、第1の金庫カセット18,17,16が配置されていて、出
金不適合紙幣収納部としての五千円/排除/回収紙幣収納22、千円紙幣収納部(
第2の収納部)21、万円紙幣収納部(第2の収納部)20を構成している。 上記第1〜第4の金庫カセット16,17,18,19には各々第1、第2、第3、第4
の集積、取出し装置24,25,26,27が設けられているとともに集積部としての空間3
01aを形成するための仕切手段としてのフラッパ315が設けられている。 又、第1〜第3の金庫カセット16,17,18は第4図に示すように入出金装置12の
下部ユニットの搬送部51を上方に回動することにより、上部に引出せるようにな
っている。 また、第4の金庫カセット19も同様に上部ユニット14aの搬送部50を上方に回
動することにより上部に引出せるようになっている。 また、上部ユニット本体14a内の前側上下方向ほぼ中央部には鑑査部36が配置
されているとともにこの右側には出金一時集積部37、入金一時集積部38が設けら
れている。 また、ユニット本体14内には紙幣搬送路Rが形成されていて紙幣Aを各部に搬
送し得るようになっているとともに分岐部には図示しないロータリソレノイドを
駆動源とする振分ゲート39a〜39jが配設されている。さらに、紙幣搬送路Rの途
中には各所に紙幣通過検知器40a〜40pが、また、紙幣A…が集積される各集積個
所には紙幣有無検知器(残留チェックセンサ)41a〜41d,451,320aが配置された
構成となっている。上記紙幣通過検知器40a〜40pおよび紙幣有無検知器41a〜41d
,451,320aは発光素子と受光素子とからなる周知の構成である。 なお、各紙幣収納部20,21,22,23にはそれぞれ満杯検知器44、満杯予備検知器4
5、空検知器42および空予備検知器43が設けられている。上記各検知器42,43,44,
45はたとえばマイクロスイッチで構成され、押板310によってオン−オフするよ
うになっている。 つぎに、第5図を参照して、前記入出金口7およびこの入出金口7に対向して
配置された紙幣取込み・取出し装置15を説明する。図中415は入出金口7を開 閉する扉体であり、この扉体415の取手415aは水平操作盤3bの上面より落ち込ん
だ位置にあって、ハンドバックなどの顧客の手荷物により扉体415の開閉動作が
阻害されないようになっている。 403はフロントパネル401の配置側に設けられ、集積部454に集積された紙幣A
を順次一枚ずつ取込む取込みローラであり、取込み駆動モータ404で駆動される
ようになっている。取込み駆動モータ404の軸には検知プレート405が設けられ、
取込みタイミング検知スイッチ406によりイニシャルポジションが検知される。4
07は紙幣Aを立位状態に支持する第1のフロアで、フロアピン408を介してリン
ク409に連結されている。リンク409はリンクピン410を介して揺動自在に支持さ
れており、フロア駆動モータ411の軸に設けられた偏心カム412の回動で揺動し、
この揺動でフロア407が上下に振動するようになっている。そしてこの第1のフ
ロア407は、第6図(a)に示すように、櫛状に形成され、硬貨などの異物の通
過が充分に可能かつ第6図(a)および第6図(b)で示すように2つに折畳ま
れた状態で挿入された紙幣A′の角部が落ち込むような複数の隙間413…を有し
ている。 図中456は折畳紙幣A′を受ける第2のフロアで第1のフロア407より低い位置
に設けられており同様に櫛状に形成されている。 図中、457a,457bは光学的センサであり、第1のフロア407と第2のフロア456
の隙間を光学的に検出している。 415はシャッタであり、シャッタロック解除ソレノイド416を動作させ、かつシ
ャッタ駆動モータ417を動作させて開くことができ、完全に開いたことはシャッ
タ開検知セル418で検知することができ、またシャッタ415を閉じるときはシャッ
タ駆動モータ417を逆回転させ、完全に閉じたかどうかはシャッタ閉検知セル419
で検知することができるようになっている。420は紙幣Aの高さ位置検知セルで
、紙幣Aの投入方向を間違えた場合などの検知が可能である。 425は取込みローラ403に対向して配置し、取込み駆動モータ404に連動して取
込みローラ403の回転の逆方向に回転して紙幣Aの二枚取りを防止するゲートロ
ーラ(二枚取り防止機構)、426は紙幣Aを取込みローラ403とゲートローラ425と
の間の取込み部455に送込む送込みローラ、427は紙幣Aを集積部454に放出 する放出ローラ、428はフロア407の下方に設けられた受皿である。 フロントパネル401およびバックアップ402は、第7図に示すように、それぞれ
軸受430,431を介してスライドシャフト432に揺動自在に支持されている。これら
フロントパネル401およびバックアップ402には突片433,434が設けられ、フロン
トパネル401の突片433にフロントパネルピン435が取付けられ、またバックアッ
プ402の突片434に長孔436が形成され、この長孔436に前記フロントパネルピン43
5が摺動自在に嵌合している。フロントパネル401およびバックアップ402は、そ
れぞれスプリング437,438を介して取込みローラ403の配置側(図中左方向)に弾性
的に付勢され、またフロントパネル401には取込みローラ403と対向する部分に切
欠439が形成され、フロントパネル401が取込みローラ403の配置側に移動するの
に伴い、相対的に取込みローラ403の一部が前記切欠439を通して入れ子の状態で
フロントパネル401の内側つまり紙幣Aの集積部454に突出するようになっている
。440はフロントパネル404の取込みローラ403側への移動範囲を規制するストッ
パ、441はバックアップ駆動モータで、このバックアップ駆動モータ441の軸にレ
バー442が取付けられている。バックアップ402の軸受431にはバックアップピン4
43が取付けられ、このバックアップピン443がスプリング438の付勢力に抗してレ
バー442に当接し、またこの状態でフロントパネルピン435が長孔436の一端縁に
当接し、これによりフロントパネル401およびバックアップ402が互いに平行に離
間対向してゲートローラ425と放出ローラ427との間の上方部分に臨むように保持
されている。また、バックアップ402の下部にはヒンジ444を介してその外側に回
動が可能な可動部445として構成されている。 なお、第5図中の40aは取込みカウントセル、451は残留検知セル、452は人手
検知セル、453はバックアップイニシャル検知セルである。 次に、紙幣Aを取込む動作について第7図および第8図を参照して説明する。 第8図(a)は紙幣Aを投入する際の状態で、この状態のもとでフロントパネ
ル401とバックアップ402との間の投入領域454に紙幣Aを投入する。この際、紙
幣Aに硬貨やクリップなどの異物が紛込んでいると、それがフロア407の隙間413
…を通して受皿428内に落下する。投入領域454はゲートローラ425と放出 ローラ427との間の上方部分に臨んでおり、したがって異物はゲートローラ425や
放出ローラ427に引掛かるようなことなく、的確に落下する。 こののち、シャッタ415が閉じ、フロア駆動モータ411が高速で正逆回転し、こ
れに応じてフロア407が上下に振動し、この振動により紙幣Aが整位され、また
紙幣Aに残っていた異物aが完全に受皿428内に落下する[第8図(b)]。 この時フロアに例えば2つ折れ紙幣A′が投入されていた時はこの2つ折れ紙
幣A′が第6図(b)および第6図(c)で示すようにフロア456に集積される
ためセンサ457aにより検出される。この場合シャッタ415を開き利用客に正しく
入れ直してもらう。 ついで、バックアップ駆動モータ441の動作で、第7図(b)に示すように、
レバー442が反時計方向に所定の角度回動し、これに応じてスプリング437,438の
付勢力でバックアップ402およびこれに追従するようにフロントパネル401が一体
的に取り込みローラ403の配置側に移動する。この稼働に伴い、相対的に取込み
ローラ403の一部がフロントパネル401の切欠439を通して入れ子の状態でフロン
トパネル401の内側に突出するとともに、フロントパネル401がストッパ440に当
接して停止し、紙幣Aがバックアップ402により取込みローラ403に押圧される状
態となる[第8図(c)、第7図(b)]。 このような状態で、送込みローラ426、取込みローラ403、ゲートローラ425が
それぞれ回転し、紙幣Aが送込みローラ426により取込みローラ403とゲートロー
ラ425との間の取込み部455に送込まれ、ゲートローラ425により二枚取りが防止
されながら、紙幣Aが取込みローラ403により順次一枚ずつ取込められる。取込み
が完了すると残留検知セル451で残留チェックが行なわれ、こののち各部材が当
初の位置に復帰し、紙幣Aの取込み工程が終了する[第8図(d)]。 次に、紙幣Aを集積部454に放出する動作について第7図および第9図を参照
して説明する。 まず、バックアップ駆動モータ441が第7図(a)の状態から同図(c)に示
すように、時計方向に回転する。これに応じてバックアップ402およびフロント
パネル401がスプリング438,437に抗して取込みローラ403の反対側に移動し、こ
の位置においてバックアップ402の可動部445が図示しないソレノイドにより 駆動されて外側に開き、この状態で放出ローラ427を介してフロントパネル401と
バックアップ402との間に紙幣Aが放出される[第9図(a)]。 こののち、バックアップ402の可動部445が前記ソレノイドの「オフ」により閉
じ、ついでバックアップ駆動モータ441の動作でフロントパネル401およびバック
アップ402が当初の位置に戻る[第9図(b)]。 この状態でフロア駆動モータ411の動作でフロア407が上昇し、またシャッタ駆
動モータ417の動作でシャッタ415が開き、これにより顧客に対する紙幣Aの返却
可能状態となる[第9図(c)]。そして紙幣Aが顧客により抜取られると、シャッ
タ駆動モータ417の動作でシャッタ415が閉じ、さらに残留検知セル451で紙幣A
の残留チェックが行なわれて紙幣Aの放出工程が終了する[第9図(d)]。 次に第10図および第11図を参照して入金一時集積部38について説明する。 図中201は支持パンで、この支持ピン201にバックアップレバー202およびバッ
クアップリンク203がそれぞれ回動自在に取付けられている。バックアップレバ
ー202の先端部には紙幣Aの集積部230に臨む上部搬送手段23が設けられ、この上
部搬送手段231は三つのタイミングプーリ204…、およびこれらタイミングプーリ
204…に掛渡されたタイミングベルト205により構成され、中間のタイミングプー
リ204が駆動ベルト206を介して駆動源(図示せず)に連結され、これにより前記
駆動源に連動してタイミングベルト205が無端走行するようになっている。 バックアップリンク203の上端部には長孔208が形成され、この長孔208にリン
クディスク209に取付けられたディスクピン210が遊合し、この遊合によりリンク
ディスク209の回動に応じてバックアップリンク203が支持ピン201を支点にして
揺動するようになっている。バックアップレバー203の下端部には連結ピン211が
取付けられ、この連結ピン211と前記バックアップレバー202との間にスプリング
212が張設され、このスプリング212の弾性力でバックアップレバー202が図中反
時計方向に付勢され、この付勢力でバックアップレバー202がバックアップリン
ク203に取付けられたストッパーピン213に当接している。 集積部230の下部には、上部搬送手段231と対向するように、下部搬送手段232 を構成する搬送ベルト214が水平に設けられ、この搬送ベルト214が前記駆動源に
連動して走行するようになっている。そしてこの搬送ベルト214の下方に、リン
ク支点ピン215が設けられ、このリンク支点ピン215に集積第一リンク216が回動
自在に取付けられ、この集積第一リンク216の下端部と前記バックアップリンク2
03の下端部との間に集積第二リンク217が掛渡されている。集積第一リンク216に
は紙幣Aの飛出しを防止する飛出し防止プレート218が取付けられ、さらにこの
飛出し防止プレート218の中段部にヒンジ219を介して紙幣Aの受台220が回動自
在に取付けられている。この受台220はその先端縁が傾斜面221に摺動自在に当接
して水平に支持され、またこの受台220は前記搬送ベルト214に対して入れ子の状
態に構成され、水平状態のまま該搬送ベルト214の上方から下方に移行し得るよ
うになっている。 集積部230の側方には、紙幣Aの集積手段233を構成するタタキ車222が設けら
れ、このタタキ車222が前記駆動源に連動して回転することにより、紙幣Aが集
積部230に順次一枚ずつ送込まれるようになっている。 図中234は集積ガイドであり、リンク支点235を介してプランジャソレノイド23
6に結合している。又、集合ガイド234は図示しないスプリングにより左方に押圧
されている。この時飛出し防止プレート218との間隔は新券(新規に発行された
紙幣)を集積するために最適な間隔が設けられている。次にプランジャソレノイ
ド236に通電すると集積ガイド234は右方(第10図(a)の二点鎖線位置)に移動
される。この時飛出し防止プレート218との間隔は旧券(改券前の紙幣)を集積
するために最適な間隔となるように設定されている。 次に動作について述べる。 紙幣Aの集積待機時においては、第10図(a)および第11図(a)に示すよう
に、飛出し防止プレート218がほぼ垂直に起立し、受台220が搬送ベルト214の上
方に鑑み、受台220の上方にタイミングベルト205が大きく離間して退避している
。そして、このような状態のもとで同一の駆動源を介してタイミングベルト205
、搬送ベルト214、タタキ車222がそれぞれ動作し、タタキ車222の動作で受台220
の上に紙幣Aが順次一枚ずつ送込まれて集積される。この際、紙幣Aが受台220
の上を適度に滑り動くことができるから、その整位が容易に行なわれ る。 このようにして紙幣Aが集積されると、第10図(b)に示すように、リンクデ
ィスク209が回転し、バックアップリンク203が図中反時計方向に回動する。この
回動に応じてスプリング212の付勢力でバックアップレバー202が図中反時計方向
に回動し、タイミングベルト205が下降する。また、集積第一リンク216の下端部
が集積第二リンク217を介して図中右方向に引かれて集積第一リンク216が図中反
時計方向に回動し、この回動に飛出しプレート218がほぼ水平状態に倒伏して紙
幣Aの搬送路から退避するとともに、さらに飛出し防止プレート218の動作に追
従して受台220が水平状態のまま下降して搬送ベルト214の下方に退避する[第11
図(b)参照]。 このようにタイミングベルト205が下降し、かつ受台220が搬送ベルト214の下
方に退避することにより、受台220の上に集積されていた紙幣Aがタイミングベ
ルト205と搬送ベルト214とで挾まれ、これに応じてタイミングベルト205および
搬送ベルト214の無端走行動作で紙幣Aが集積部230から所定位置に搬送される[
第11図(c)参照]。 そして、搬送の終了後に、各部材が当初の状態に復帰して次回の動作を待機す
る[第11図(d)参照]。 次に第1図および第12図〜第18図を参照して前記カセット16,17,18,19に設け
られた前記第1〜第4の集積・取出し機構24,25,26,27を説明する。これらはい
ずれも同一の構成となっているため、ここでは第1の集積・取出し機構24のみを
説明し、他の説明を省略する。 図中20は収納部で、この収納部20の上部の一端縁側に形成された受入口340に
対応して取込み手段としての集積ローラ302およびタタキ車303が設けられ、これ
ら集積ローラ302およびタタキ車303により紙幣Aが収納部20に送込まれるように
なっている。また、第18図に示すように集積ローラ302の軸302aにはワンウエイ
クラッチ335を介して歯車336が設けられ、第12図に矢印した反時計方向にのみ回
転可能とし、外部から誤って集積ローラ302を廻しても集積された紙幣Aが外部
に出ることを防止している。なお、337は装置内に設けられた歯車で前記歯車336
と噛合するようになっている。また、収納部20の上部の他端 側に形成された取出口341に対応してパルスモータ(図示せず)に連動する取出
ローラ304およびフィードローラ305が設けられ、これら取出ローラ304およびフ
ィードローラ305により取出ローラ304のゴム面304aを介して収納部1内の紙幣A
が順次一枚ずつ取出されるようになっている。なお、取出ローラ304には紙幣A
の排出側においてゲートローラ306およびピックアップローラ307が設けられてい
る。 第17図に示すように取出ローラ304の軸304bには検知プレート322が設けられる
取込タイミング検知スイッチ323によりイニシャルポジションが検知される。 また、321は取出ローラロック解除ソレノイドであり、ONすることにより取出
ローラの軸304bに設けられたプレート330に形成された凹み230aに嵌合したレバ
ー331が吸引され、取出ローラ304のロックが解除される。ロック解除ソレノイド
321は紙幣取出し時のみONする。このため、金庫上部搬送部51を開いた時や金庫
を取りはずした時、誤って取出しローラ304を廻しても集積された紙幣Aが外部
に出ることを防止している。 なお、332はレバー331を常時凹み330aに嵌合する方向に付勢するスプリングで
あり、333は取出ローラの軸304bに設けられた歯車であり、装置内の歯車334に噛
合するようになっている。 また、プレート330、レバー331、ロック解除ソレノイド321、スプリング332は
、ロック機構を構成している。 図13(a)に示すように、308はスライドシャフトで、このスライドシャフト3
08に紙幣Aを収納部20の下方に押込む押込み板309、および収納部20内の紙幣A
を押上げるバックアップ310が取付けられ、前記バックアップ310は常時スプリン
グ(図示せず)により上方に弾性的に付勢されているが、電磁ブレーキ311を介し
て適宜任意の位置に停止させて固定することができるようになっている。 収納部20の中段部分の両側にはフラッパ315,315が設けられ、これらフラッパ3
15,315はソレノイド(図示せず)に連動して開閉するようになっていて、通常に
は収納部20の内部に突出しない開状態を保つようにスプリング(図示せず)によ
り弾性的に付勢されている。なお、316は残留検知センサ、317は取出検知センサ
である。 押込み板309およびバックアップ310には、第16図に示すように、それぞれの一
端側から他端側に亙って長い長孔状の透過孔309a,310aが形成されている。また
、これら押込み板309およびバックアップ310の上下部間に亙って空検知センサ32
0が設けられている。この空検知センサ320は発光素子320aと受光素子320bとから
なり、発光素子320aから出射した光が、押込み板309およびバックアップ310の移
動方向つまり垂直方向に対して斜めに傾く状態で前記透過孔309a,310aを通して
受孔素子320bに入射するようになっている。 第1図は金庫カセット16の斜め外観図である。上部が搬送路を形成するよう集
積ローラ302、取出ローラ304の外周部の一部が金庫カバー344から露出するよう
になっている。 なお、上面にはガイドローラ342…が配設されていて、搬送部51に設けられた
ローラ345…と転接した状態となっている。 次に、動作について述べる。 まず、待機時においては、第13図(a)に示すように、フラッパ315,315が収
納部20内に突出する閉状態に保持され、これらフラッパ315,315の下方側に集積
された紙幣Aが配置し、この紙幣Aがその下方からバックアップ310により弾性
的に押圧されている。しかして、紙幣Aの集積時には、集積ローラ302およびタ
タキ車303により紙幣Aが収納部20内に順次取込められ、フラッパ315,315の上方
の空間の一時保管部301aに一時的に集積される[第13図(b)]。紙幣Aの取込みが
終了すると、押込み板309が下降し、一時保管部301aの紙幣Aがフラッパ315,315
と共に押下げられて規定の収納位置まで移行する[第13図(c)]。こののちソレノ
イドの「オン」によりフラッパ315,315が閉じられ[第13図(d)]、また押込み板309
が上昇して待期位置に戻り、これにより紙幣Aがフラッパ315,315に係止されて
その下方側に集積状態に保持される[第13図(e)]。なお、押込み板309はフラッ
パ315,315に対して入れ子の状態に構成されていて、フラッパ315,315の配置に拘
らず上下に移動し得るものである。このようにして収納部20に対する紙幣Aの集
積収納が終了するが、第13図(c)に示すように、押込み板309で紙幣Aを押込
んだ際には、一時保管部301aに対する紙幣Aの残留チェックが残留検知センサ31
6により行なわれ、残留が検知された場合、つま り残留検知センサ316が暗の場合には、上述の集積収納工程が再び繰返される。 一方、紙幣Aの取出時には、第14図(a)に示す待機状態から、押込み板309
が下降するとともに、フラッパ315,315が開き、紙幣Aの上層面に押込み板309が
当る[第14図(b)]。こののち押込み板309が、バックアップ310で上方に押圧され
ている紙幣Aと一体的に上昇して待機位置に戻り、紙幣Aが取出ローラ304およ
びフィードローラ305に接触する[第14図(c)]。そしてこの状態で、取出ローラ3
04およびフィードローラ305の動作により取出ローラ304のゴム面304aを介して紙
幣Aが順次取出され、そして所定枚数の取出が終了すると、取込タイミング検知
スイッチ323の信号によりゴム面304aが紙幣Aの搬送経路面に出ず、かつ収納部3
01内に残っている紙幣Aに接触しない位置を保つ状態で取出ローラ304が停止す
る[第14図(d)]。 ところで紙幣Aの取出しは、取出ローラ304のゴム面304aが紙幣Aに接触する
ときだけ行なわれるので、取出最中の紙幣Aを除いて他の紙幣Aの先端縁は収納
部301の取出側フロア301Aと面一の位置で止まっているはずであるが、しかし、
取出し紙幣Aの整位や多数枚取りをゲートローラ306により行なっているために
、通常、紙幣Aの先端縁はゲートローラ306の位置まで案内されていたり、或い
は何らかの原因で取出しのタイミングがずれて紙幣Aの先端縁がピックアップロ
ーラ307の位置にまで達していることがある。 ところが、紙幣Aを集積収納する場合には、第13図(c)に示すように、収納
部20内の紙幣Aをフラッパ315,315の下方に押込んで、フラッパ315,315の上方に
集積部としての一時保管部301aを形成しなければならないから、前述のように取
出側フロア301Aから先端縁が突出する紙幣A(以下、チョロ出券A″という)が
あると、このチョロ出券A″が押込み板309で押圧された際にその先端縁が折れ
てしまい、その取出時に取出不能となる場合があり、このためチョロ出券A″を
取出側フロア301Aと面一となる位置まで引き戻す必要がある。 そこで、紙幣Aを順次取出し、所定枚数の取出しが終了した時点において、ピ
ックアップローラ307の部分にまで紙幣Aの先端縁が突出している場合には、こ
れを取出検知センサ317で検知し、この検知に基づいて該紙幣Aをそのままリジ
ェクト券として取出しリジェクト庫に収納する。紙幣Aの先端縁がゲートローラ 306の部分に突出している(チョロ出券A″)場合には、つまり取出検知センサ3
17が明の場合には、まず押込み板309を下降し、該チョロ出券A″をゲートロー
ラ306の部分から引き戻し[第15図(a)]、さらに該チョロ出券A″およびバック
アップ310の上に集積している紙幣Aを押込み板309で押圧してバックアップ310
と一体的に下方に移動させる。そして一定位置まで移動した時点で、電磁ブレー
キ311を介してバックアップ310を固定し、この状態のもとで押込み板309のみを
上昇させて待機位置に戻す[第15図(b)]。これに応じてバックアップ310の上の
紙幣Aに対する押圧が解除され、こののちこの状態のもとで電磁ブレーキ311の
「オフ」によりバックアップ310を上昇させる「第15図(c)」。この際、バックア
ップ310の上の紙幣Aに対する押圧が解除されているから、その最上層に位置す
るチョロ出券A″が取出側フロア301Aとの摩擦で自由に移動して整位される。 ここで、押込み板309を再び下降させて紙幣Aを下方に押込み、その上方側空
間部分の紙幣Aの残留を残留検知センサ316で検知し、この残留検知センサ316が
暗であるならば、チョロ出券A″の整位不充分ということで、電磁ブレーキ311
を「オン」してバックアップ310を固定し、押込み板309を待機位置に戻し、この
のち電磁ブレーキ311を「オフ」してバックアップ310を上昇させるという前述の
整位動作を再び繰返し、また残留検知センサ316が明であるならば、チョロ出券
A″の整位完了ということで、押込み板309により紙幣Aを下方に押込んだのち
にソレノイドを介してフラッパ315,315を閉じ、紙幣Aをこれらフラッパ315,315
の下方に保持する[第15図(d)]。 一方、紙幣Aの取出時において、収納部20内の紙幣Aがすべて取出されると、
第12図(a)に示すように、取出検知センサ317が一定時間明となり、これに応
じて空検知センサ320が「オン」状態となるとともに、バックアップ310が押込み
板309に押圧されて押込み板309と一体的に下降する。[第12図(b)]。そしてバッ
クアップ310がフラッパ315,315の配置部分を通過すると、これらのフラッパ315,
315がソレノイドの「オン」により閉じ、これらフラッパ315,315によりバックア
ップ310が係止され、また押込み板309が上昇して待機位置に戻る[第12図(c)]。 この際、空検知センサ320の出射光が透過孔309a,309bを逐次通過するが、この
出射孔が押込み板309およびバックアップ310の移動(下降)方向に対して斜めに
向いているから、押込み板309およびバックアップ310の移動に応じて相対的に前
記出射光が透過孔309a,310aの一端側から他端側に順次移行する状態となり、こ
のためバックアップ310の上面の広範囲部分Sに対する空検知が可能となり、し
たがってバックアップ310の上に折れ券や癖券などの紙幣Aが残っていた場合で
も、それを見逃すことなく的確に検知することができる。 第19図は電気回路を説明するためのものである。すなわち、主制御部150は全
体を制御するものであり、記憶部152はたとえばROM(リード・オンリ・メモリ)
で構成され制御プログラムなどが記憶されるようになっている。入出金機構制御
部151は主制御部150からの信号と鑑査制御部155からの信号に応じて前記入出金
機構12を制御するものである。上記鑑査制御部155は前記鑑査部36を制御するも
のである。操作盤部・内部モニタ装置制御部153は前記操作盤部3および内部モ
ニタ装置13を制御するものである。カバー・伝票処理制御装置154は前記カード
・伝票処理ユニット装置11を制御するものである。通帳読取り印字制御部156は
前記通帳挿入口4から挿入された通帳の磁気ストライプを読取るとともに通帳お
よびジャーナルに取引内容を記録する通帳読取り印字装置157の制御を行なうも
のである。 上記主制御部150は入出金装置12内の各検知器からの信号および鑑査部36から
の信号に応じて各収納部20,21,22,23への収納枚数を計数したり、金種ごとの収
納枚数、装填枚数、精査枚数などを計数するものである。また、上記種制御部15
0はリモートモニタ入出力制御部159によってこの入出金装置とは離れた位置に設
けられたリモートモニタ装置176を制御するものである。さらに上記主制御部150
は通信制御部158によって図示しない中央処理装置とデータ伝送を行なうように
なっている。 前記内部モニタ装置13は第20図に示すように、動作進行状態コード表示部161
、リセットボタン162、装填ボタン160、補充ボタン163、金種ごとの取引枚数を
表示するかあるいは万円紙幣、千円紙幣の装填枚数あるいは精査枚数を表示する
枚数表示部164、収納ボタン166、締上ボタン168、照合ボタン169、返却ボタン 167、万円紙幣収納部22のニアエンドを点滅で示し、エンドを点灯で示す表示器1
70、千円紙幣収納部21のニアエンドを点滅で表示しエンドを点灯で示す表示器17
1、五千円/排除券収納部20のニアエンドを点滅で表示しエンドを点灯で示す表
示器172、回収、装填を示す表示器174、およびテンキー金種キーからなるキーガ
ード173などで構成されている。 前記リモートモニタ175は第21図に示すように構成されている。すなわち、万
円紙幣収納部22のニアエンドを点滅で示しエンドを点灯で示す表示器178、千円
紙幣収納部22のニアエンドを点滅で示しエンドを点灯で示す表示器179、五千円
/排除券収納部20のニアエンドを点滅で示しエンドを点灯で示す表示器180、科
目、動作ステップ、動作状態コードを表示したり、万円紙幣、千円紙幣の装填枚
数あるいは精査枚数を表示する表示部177、および枚数ボタン176などによって構
成されている。 次に、このような構成において、動作を説明する。たとえば今、まず利用客(
顧客)はCRT表示部10に表示されている「カードあるいはは通帳を挿入して下さ
い」という操作案内を見てカードをカード挿入口5に挿入する。すると、そのカ
ードの磁気ストライプ上のデータが図示しない読取部により読取られ、主制御部
150へ供給される。これにより、主制御部150はカードの正当性をチェックする。
そして、カードが正当な場合、主制御部150は、CRT表示部10で「暗証番号を投入
して下さい。」という操作案内を表示せしめる。そして、利用客が暗証番号を操
作ボタン8により投入すると、主制御部150はカードから読取った暗証番号と操
作ボタン8により入力した暗証番号との一致または関連性のチェックを行なう。
一致した場合、または関連性があらかじめ規定された規則を満足する場合、主制
御部150はCRT表示部10で「取引種目を選択して下さい」と案内するとともに、「
入金、出金、振替振込、残高照会」の選択ボタンの支持を表示する。 そして、取引種目の選択時、入金に対応する操作ボタンが投入されると、主制
御部150は入金受付状態となり、入出金機構12に入金指令を出力する。これによ
り、入出金機構12は入出金口7の扉体415を開く。ついで利用客が紙幣束Aを金
種表裏混合で一括かつ立位状態で紙幣収納室454に投入したのち、扉体415を閉め
るとシャッタ閉検知器419が扉体415の閉ったことを検知する。 次にフロア駆動モータ411が高速に回転し、これに応じてフロア407が上下に振
動し、この振動により紙幣Aが整位される。この時検知器457により紙幣Aの集
積不良が検出されると、主制御部150は扉体415を開きCRT表示部10で「紙幣を正
しく入れ直し扉を閉めて下さい」と案内する。扉体415が閉められると再び前記
整位動作を行ない、検知器457,451の検知により主制御部150が紙幣収納室454に
正しく紙幣Aが入金されたと判定したのち、紙幣Aは取込ローラ403を介してそ
の最前端のものから一枚ずつ取込まれる。この取込まれた紙幣Aは取込搬送路R<
SB>2</SB>を介して搬送される。このとき、紙幣Aは紙幣通過検知器40aにより取
込検知が行なわれ、その検知信号により主制御部150が取込枚数を計数している
。また、紙幣Aが鑑査部36を通過する際に、「短手長さ」、「長手長さ」、「磁気パ
ターンマッチング」、「透過光の色分解」、「反射光による微細部分の分割マッチン
グ」などの検知が行なわれることにより、「券種判別」、「真偽判別」、「表裏判別」
、「新/旧券判別」が行なわれ、その結果が主制御部150に供給される。これによ
り、主制御部150はその鑑査結果を図示しないカウンタで計数する。また、主制
御部150は真偽判別で「偽」となった紙幣A、重ね取りしたり、著しくスキュー
したり、破損したりして正しい紙幣として認識できなかった場合、入出金機構12
に排除信号を出力する。これにより、その紙幣Aの先端が紙幣通過検知器40fに
到達したとき、第3の振分けゲート39cが左方へ第4の振分けゲート39dが左方へ
回動される。すると、その紙幣Aは出金一時集積部37に一時集積される。 一方、真偽判別で「真」と判別され、かつ表裏判別で「裏」と判別された紙幣
の場合、主制御部150は入出金機構12にその信号を出力する。これにより、その
紙幣Aは振分けゲート39c,39dで振分けられて左側搬送路を経て入金一時集積部3
8に集積される。また、上記真偽判別で「真」と判別され、かつ表裏判別で「表
」と判別された紙幣Aは振分けゲート39cで振分けられて、右側搬送路を経て入
金一時集積部38に集積される。 また、鑑査結果が旧券であるとき入出金機構12はプランジャソレノイド236を
「オン」し、第10図(a)の二点鎖線で示す位置まで集積ガイド234が移動して
集積巾を拡げる。一度「オン」すると入出金機構12は取込処理が終了する まで「オン」の状態を維持する。 一方、検知器451によって紙幣収納室454の紙幣無しが検知されると、取込ロー
ラ403の回転を止め、取込処理を終了する。 つぎに、出金一時集積部37に排除紙幣Aが集積されている場合には、アーム92
が下方向に移動して、排除紙幣Aが搬送ベルト82と62にはさまれ、一括して紙幣
収納室454まで搬送される[第9図参照]。このように紙幣収納室454に戻され、集
積された排除紙幣Aは再度取込み搬送され入金処理が行なわれる。 このようにして、投入された全紙幣Aが集積されたのち、計数照合される。つ
まり鑑査部36で判定された真券のうち万円紙幣の鑑別枚数、五千円紙幣の鑑別枚
数および千円紙幣の鑑別枚数と入金一時集積部38への搬送路上にある通過検知器
40i,40hによるそれぞれの計数枚数が主制御部150で照合され、2重のチェックで
計数保証される。 そして、このように計数照合されたのち、主制御部150は券種別枚数と合計入
金額を操作盤部3のCRT表示部10に表示せしめ、顧客に投入金額および金種別枚
数の確認をうながす。顧客が確認ボタンを押下すると、オンライン交信の末、受
入れ「可」となると入金一時集積部38の紙幣Aは紙幣取込み取出し装置15の集積
部454に搬送される。すなわち、入金一時集積部38のタイミングベルト205が下降
し、更に受台220が搬送ベルト214の下方に退避する。このため、受台220の上に
集積されていた紙幣Aはタイミングベルト205と搬送ベルト214とで挾まれ集積部
230から搬送される[第11図(c)参照]。 次に紙幣取込・取出し装置15においてはバックアップ402及びフロトパネル401
が取込ローラ403の反対側に移動し、バックアップ402の可動部445が外側に開き
放出ローラ427を介して入金一時集積部38より搬送された紙幣類を迎え入れ集積
部454に集積される。 更に取出ローラ403を回転させ紙幣Aは一枚づつ取り込まれる。この取込まれ
た紙幣Aは取込搬送路Rを介して搬送される。このとき、紙幣Aは紙幣通過検知
器40aにより取込検知が行なわれ、その検知信号により種制御部150が取込枚数を
計数している。また、紙幣Aが鑑査部36を通過する際に、再度「短手長さ」、「長
手長さ」、「磁気パターンマッチング」、「透過光の色分解」、「反射光による微 細部分の分割マッチング」などの検知が行なわれることにより、「券種判別」、「真
偽判別」、「正損判別」が行なわれ、その結果が主制御部150に供給される。これに
より、主制御部150はその鑑査結果を図示しないカウンタで計数する。また、主
制御部150は真偽判別で「偽」となった紙幣A、重ね取りしたり、著しくスキュ
ーしたり、破損したりして正しい紙幣として認識できなかった場合、入出金機構
12に排除信号を出力する。これにより、その紙幣Aの先端が紙幣通過検知器40j
に到達したとき、第7の振分けゲート39gが左方へ回動される。すると、その紙
幣Aは五千円/排除券/回収紙幣収納部22に集積される。 一方、真偽判別で「真」と判別された五千円紙幣の場合、主制御部150は入出
金機構12にその信号を出力する。これにより、その紙幣Aは振分けゲート39gで
振分けられて、第3の集積・取出し装置26により一時保管部301aに集積される。
この時各収納部20,21,22ではフラッパ315に収納部20内に突出する閉状態に保持
され、フラッパ315の上方に空間が形成されており、集積ローラ302及びタタキ車
303により紙幣Aが集積される。 一方、千円紙幣、万円紙幣の場合も同様に動作して、それぞれ第1、第2の一
時保管部33,34に集積される。上記集積時、通過検知器40k,40m,40oの検知信号に
より、主制御部150は五千円、千円、一万円紙幣のそれぞれの集積枚数を図示し
ないカウンタにより計数する。 一方、検知器451によって紙幣収納室454の紙幣無しが検知されると取込ローラ
404の回転を止め、取込処理を終了する。取込みが終了すると押込み板309が下降
し、一時保管部301aの紙幣Aがフラッパ315と共押下げられて規定の収納位置ま
で移行する[第13図(c)参照]。こののち、ソレノイドの「オン」によりフラッ
パ315が閉じられ[第13図(d)参照]、また、押込み板309が上昇して待機位置に
戻り、これにより紙幣Aがフラッパ315に係止されてその下方側に集積状態に保
持される[第13図(e)参照]。 つぎに、取引種目の選択時、出金に対応する操作ボタン8が投入されると、主
制御部150は「金額をボタンで押し最後に円ボタンを押して下さい。」という案
内文字をCRT表示部10で表示せしめる。ついで利用客は案内にしたがって操作ボ
タン8により金額を投入する。この金額の投入により、主制御部150は「金額 がよろしければ確認ボタンまたは両替ボタンをちがうときは訂正ボタンを押して
下さい。」という案内文字をCRT表示部10で表示せしめる。このボタンの押下げ
により、主制御部150は「交信中です。しばらくお待ち下さい。」という案内文
字をCRT表示部10で表示せしめる。このとき、主制御部150はオンライン交信を行
なうとともに、入出金装置12に出金指令を出力する。これにより、入出金装置12
は上記金額に対応する紙幣Aを紙幣収納部21,22から取出し、出金一時集積部37
に集積せしめる。 すなわち、第14図(a)に示す待機状態から、押込み板309が下降するととも
に、フラッパ315,315が開き、紙幣Aの上層面に押込み板309が当る[第14図(b)]
。こののち押込み板309が、バックアップ310で上方に押圧されている紙幣Aと一
体的に上昇して待機位置に戻り、紙幣Aが取出ローラ304およびフィードローラ3
05に接触する[第14図(c)]。そしてこの状態で、取出ローラ304およびフィード
ローラ305の動作により取出ローラ304のゴム面304aを介して紙幣Aが順次取出さ
れ、そして所定枚数の取出しが終了すると、ゴム面304aが紙幣Aの搬送経路面に
出ず、かつ収納部301内に残っている紙幣Aに接触しない位置を保つ状態で取出
ローラ304が停止する[第14図(d)]。このようにして取出された紙幣Aは振分け
ゲート39a,39b,39c,39d,39e,39f,39g,39h,39iで振分けられ一時集積部37に集積
される。このとき、万円紙幣収納部22から取出された紙幣Aは紙幣通過検知器40
nにより取出検知が行なわれ、その検知信号により主制御部150が取出枚数を計数
している。また千円紙幣収納部21から取出された紙幣Aは紙幣通過検知器40lに
より取出検知が行なわれその検知信号により主制御150が取出枚数を計数してい
る。また、その取出された紙幣Aが鑑査部36を通過する際に「券種判別」などが
行なわれ、その結果が主制御部150に供給される。これにより、主制御部150はそ
の鑑査結果を図示しないカウンタで計数する。さらに、一時集積部37に集積させ
る紙幣Aは紙幣通過検知器40gにより集積検知が行なわれ、その検知信号により
主制御部150が集積枚数を計数している。 そして通過検知器40n,40lによる取出し枚数が設定枚数となったとき、主制御
部150は対応する紙幣収納部22,21からの紙幣の取出しを終了せしめる。また、主
制御部150は鑑査経過に応じた千円紙幣と万円紙幣の加算枚数と、集積枚数と が一致するかにより枚数照合を行なう。 このとき、取出された紙幣Aは鑑査部36を通過し、「券種判別」により各券に
対応した紙幣収納部22,21より取出された券種である事が再確認される。この「券
種判別」については通常、再鑑は必要ないが、不足分を係員がセットする際にセ
ットミスが皆無とは言えないので再確認する事が最良である。 「正損判別」については、入金時の運用モードにより、正損による振分けが必
要かどうか決定される。つまり、入金では「真」紙幣で券種判別可能であればど
んなに汚れ、破れ、セロファンテープを貼り補修した券等でも受入れる。それら
を出金用として万円収納部20、千円収納部21に収納するかあるいは五千円/排除
/回収紙幣収納部22に収納するようにしても良く、前者では出金時の正損判定が
必要であり後者では特に必要ではない。 いずれにせよ顧客に払出される紙幣として損券は避けなければならない。 正損区分制御を行なう場合、損券は、通常の紙幣の取出し時発生した重ね取り
、著しいスキューおよび、規定以上のピッチつまり異常搬送券であり、鑑査部36
で餞別不可となった排除紙幣と同様に五千円/排除/回収紙幣収納部22に案内さ
れ集積し収納される。なお排除券が発生した場合は第1ゲート39aを右方に回動
させ、そのまま五千円/排除/回収紙幣収納部22に集積し収納される。排除紙幣
の収納場所については排除紙幣集積部に切替える事が可能である。 このような排除紙幣が発生した場合は、指定枚数分の補充を行なう為追加取出
しを行なう。 しかして、一時集積部37に集積された払出し紙幣Aは、第9図に示す機構によ
り一括して送り出され、紙幣収納室454に集積される。その後、オンライン交信
した末、取引「許可」となると入出金口7を開動して紙幣Aを顧客に渡して処理
は終了する。 しかして、金庫カセット16,17,18,19内の紙幣Aを取出す取出し手段を、外周
部の一部に紙幣Aを取出すための高摩擦部材304aを有し、かつその一部で搬送路
Rの一部を構成するとともに、前記搬送路Rを入金用紙幣が搬送される際には高
摩擦部材304aが搬送路Rに対向しない位置で停止する取出しローラ304で構成し
たから、出金時には取出し機能と搬送駆動機能に利用できるとともに入金時 には搬送ガイドとして用いることができ、搬送路Rの機構の簡素化およびスペー
ス効率の向上が図れ、しかも、保守およびジャム処理の容易化が可能となる。 また、取出しに必要な取出しローラ304の高摩擦部材304aを金庫カセット16,17
,18,19内を位置させ外部には金属面等の他の部分を露出させることができ、金庫
カセット16,17,18,19の持運び時などにおいて前記高摩擦部材304aの損傷が防止
できる。 なお、集積ローラ302と取出しローラ304が金庫カセット16,17,18,19に組込ま
れている上記実施例にあっては、本体と金庫カセット16,17,18,19の位置関係を
厳密に一定にしなくとも安定した取出し性能や集積性能が維持可能となる。また
、金庫カセット16,17,18,19に取出しローラ304を接触させるべく大きく紙幣面を
解放するための窓部を必要とせず、金庫カセット16,17,18,19に紙幣の取出しを
防止する扉や、この扉を本体への装着動作に連動して開閉する扉開閉機構を不要
とすることが可能となる。 なお、本発明は上記一実施例に限らず、要旨を変えない範囲で種々変形実施可
能なことは勿論である。 [発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、取出し手段を出金時には取出し機能と搬
送駆動機能に用いるとともに入金時には搬送ガイドとして用いることにより搬送
路の機構の簡素化およびスペース効率の向上が図れ、しかも、保守およびジャム
処理が容易に行なえる自動取引装置を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は要部である金庫カセットの概略
的斜視図、第2図は一部切欠して示す自動取引装置の外観斜視図、第3図は入出
金機構の概略的縦断側面図、第4図は金庫カセットの取出し状態を示す図、第5
図は紙幣取込み取出し装置の概略的縦断側面図、第6図(a)は紙幣支持部の概
略的斜視図、第6図(b)は折畳み状態で投入された時の紙幣の支持状態を示す
斜視図、第6図(c)は同じく側面図、第7図ないし第9図は紙幣取込み取出し
装置のそれぞれ異なる動作状態を示す側面図、第10図は一時集積部の概略的側面
図、第11図は同じく動作状態を示す側面図、第12図は集積・取出し装置の側 面図、第13図ないし第15図は集積・取出し装置のそれぞれ異なる動作状態を示す
側面図、第16図は紙幣検出動作状態を示す斜視図、第17図は取出しローラ側の構
成を概略的に示す斜視図、第18図は集積ローラ側の構成を概略的に示す斜視図、
第19図は全体の構成を概略的に示すブロック図、第20図は内部モニタの構成を示
す平面図、第21図はリモートモニタの構成を示す平面図である。 A……紙幣、7……入出金口(紙幣受部)、12……入出金機構、16,17,18,19……
金庫カセット、20,21,22,23……収容部、302……集積ローラ(取込み手段)、304
……取出しローラ(取出し手段)、304a……高摩擦部材、R……搬送路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)利用客の投入した入金紙幣を受入れる紙幣受部と、 この紙幣受部により受入れられた入金紙幣を収納する金庫カセットと、 この金庫カセットに収納するために入金紙幣を搬送する搬送路と、 を具備してなる自動取引装置であって、 上記金庫カセット内には、この金庫カセットに収納された入金紙幣を出金紙幣と
    して取出す取出しローラが設けられ、 上記取出しローラは、その外周部の一部が高摩擦部材で形成され、この高摩擦部
    材を介して上記金庫カセットに収納されている紙幣を順次取出すとともに、上記
    金庫カセットに入金紙幣を収納する際には、上記高摩擦部材が上記搬送路と対向
    しない位置で停止し、入金紙幣を搬送するガイドを構成し、上記搬送路は上記取
    出しローラと対向する搬送部が取出しローラ部分で開閉可能に構成したことを特
    徴とする自動取引装置。 (2)上記金庫カセットは、上記高摩擦部材が上記搬送路内に露出せず、かつ、
    上記金庫カセット内に収納されている入金紙幣に接触しない位置に、上記取出し
    ローラを停止させ保持するロック機能を備えていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の自動取引装置。

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