JP2538068Y2 - 加速度検出装置 - Google Patents

加速度検出装置

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JP2538068Y2
JP2538068Y2 JP1991043206U JP4320691U JP2538068Y2 JP 2538068 Y2 JP2538068 Y2 JP 2538068Y2 JP 1991043206 U JP1991043206 U JP 1991043206U JP 4320691 U JP4320691 U JP 4320691U JP 2538068 Y2 JP2538068 Y2 JP 2538068Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は加速度検出装置、特に一
対の電極間の静電容量の変化に基づいて、作用した力を
検出する加速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業や機械産業などでは、作用し
た力を正確に検出できる加速度検出装置の需要が高まっ
ている。特に、三次元の各成分ごとに作用した加速度を
検出しうる小型の装置が望まれている。
【0003】このような需要に応えるため、シリコンな
どの半導体基板にゲージ抵抗を形成し、外部から加わる
力に基づいて基板に生じる機械的な歪みを、ピエゾ抵抗
効果を利用して電気信号に変換する加速度検出装置が提
案されている。ただ、このようなゲージ抵抗を用いた検
出装置は、製造コストが高く、温度補償が必要であると
いう問題がある。そこで、特願平2−274299号明
細書において、静電容量の変化を利用した新規な加速度
検出装置が提案されている。この新規な加速度検出装置
では、固定基板上に形成された固定電極と、力の作用に
より変位を生じる変位電極と、によって容量素子が構成
され、この容量素子の静電容量の変化に基づいて、作用
した力の三次元成分のそれぞれが検出できる。また、特
願平2−416188号明細書には、この新規な加速度
検出装置の製造方法が開示され、特許協力条約に基づく
国際出願に係るPCT/JP91/00428号明細書
には、この新規な加速度検出装置の検査方法が開示され
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た静電容量の変化を利用した新規な加速度検出装置に
は、堅牢性と高感度性とを両方ともに満足しうる装置を
製造するのが困難であるという問題がある。加速度検出
装置は、近年になって、特に自動車における需要が高ま
ってきており、高感度の加速度検出が可能であり、か
つ、堅牢性を備えた装置が望まれている。ところが、従
来提案されている加速度検出装置では、感度を向上させ
るためには、微小な加速度が作用しても撓みを生じるよ
うな構造が必要になり、堅牢性は逆に低下してしまうこ
とになる。
【0005】そこで本考案は、高感度の加速度検出が可
能であり、かつ、堅牢性を備えた加速度検出装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の考案
は、加速度検出装置において、中央部に貫通孔をもった
支持基板と、この支持基板の下面に接合され、内部に第
1の部屋を形成する下部筐体と、この支持基板の上面に
接合され、内部に第2の部屋を形成する上部筐体と、第
2の部屋内において、支持基板の上面に取り付けられた
ダイヤフラムと、第1の部屋内に、部屋の壁面と所定間
隔を保って収容された重錘体と、支持基板の貫通孔に挿
通し、一端が重錘体に接合され、他端がダイヤフラムの
下面に接合された接合部材と、ダイヤフラムの上面に接
合された変位基板と、を設け、重錘体に作用した加速度
を、変位基板と上部筐体内の所定の固定面との間の距離
の変化として検出しうるようにしたものである。
【0007】(2) 本願第2の考案は、上述の加速度検
出装置において、ダイヤフラムと変位基板との間に更に
上部筐体に固定された補助基板を設け、この補助基板に
形成した貫通孔を挿通する接合部材によって変位基板を
ダイヤフラムに間接的に接合し、変位基板と補助基板と
の間の距離の変化を考慮して、外部からの力を検出する
ようにしたものである。
【0008】
【作 用】本考案の加速度検出装置では、重錘体は第1
の部屋内において、接合部材によってダイヤフラムから
宙吊りの状態となる。重錘体に加速度が作用すると、ダ
イヤフラムの変形によって、重錘体が第1の部屋内で変
位する。重錘体と第1の部屋の壁面との間は所定間隔だ
け空けられている。したがって、重錘体の変位は、この
所定間隔を限度として制限される。このため、過度の加
速度が作用した場合であっても、重錘体の変位は限度を
越えることがなく、ダイヤフラムを破損から保護するこ
とができる。したがって、自動車に搭載した場合のよう
な過酷な環境下でも十分な堅牢性を確保できる。
【0009】重錘体の変位は、ダイヤフラムに接合され
た変位基板にまで伝達される。変位基板150は、作用
した加速度の向きおよび大きさに応じただけの変位を生
じるため、上部筐体内の所定の固定面と変位基板との間
の距離の変化を、たとえば、静電容量の変化として検出
すれば、作用した加速度の向きおよび大きさの検出がで
きる。ダイヤフラムは、比較的微小な力の作用によって
も変形を生じるので、非常に感度の良い検出が可能であ
る。
【0010】また、変位基板と補助基板との間の距離の
変化を考慮した検出を行うことにより、精度良い検出が
可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は本考案の一実施例に係る加速度検出装置
の側断面図である。支持基板100は、中央部に貫通孔
101を有する平板であり、端部にはねじ止め孔102
が形成されている。このねじ止め孔102内にねじを挿
通し、この装置を自動車などの被検査対象の所定位置に
固定する。支持基板100の下面には、下部筐体110
が接合されており、内部に第1の部屋R1が形成されて
いる。また、支持基板100の上面には、上部筐体12
0が接合されており、内部に第2の部屋R2が形成され
ている。この実施例の装置では、支持基板100、下部
筐体110、上部筐体120のいずれもが金属によって
構成されている。
【0012】第2の部屋R2内には、支持基板100の
上面に伏せるように椀状ダイヤフラム130が取り付け
られている。この実施例では、りん青銅によってダイヤ
フラム130を構成している。ダイヤフラム130は、
全体形状は椀状をしており、各部は波をうった構造とな
っている。このように波形をした椀状のダイヤフラムを
用いると、検出感度を高めるのに効果的である。感度が
低くて良い場合は、平板型のダイヤフラムを用いてかま
わない。第1の部屋R1内には、部屋の壁面と所定間隔
を保つように、重錘体140が収容されている。重錘体
140は、この実施例では円柱形状をしており、その側
面および底面は、所定間隔をおいて下部筐体110の内
壁によって囲まれており、上面は、支持基板100の下
面に対して所定間隔をおいて配されている。貫通孔10
1を挿通した接合部材141により、重錘体140はダ
イヤフラム130の下面中心部に接合されている。した
がって、重錘体140は、ダイヤフラム130の下面中
心部に宙吊りの状態となっている。
【0013】重錘体140に加速度が作用すると、この
加速度による力が接合部材141を介してダイヤフラム
130へと伝達され、その結果、ダイヤフラム130が
変形を生じることになる。結局、重錘体140は、第1
の部屋R1内で加速度に基いて運動することになる。重
錘体140の運動を円滑にするために、本実施例の装置
では、第1の部屋R1と第2の部屋R2の空間部にダン
ピング用のオイルを充填してある。なお、各部屋内にオ
イルを完全に充填すると、オイルが熱膨張したときに外
部に漏れるおそれがある。したがって、実際には一部に
気体を封入するのが好ましい。
【0014】重錘体140に作用した加速度に起因した
変位は、ダイヤフラム130から更に接合部材142を
介して変位基板150に伝達される。したがって、変位
基板150は、作用した加速度の向きおよび大きさに応
じただけの変位を生じる。そこで、上部筐体120内の
所定の固定面と変位基板150との間の距離の変化を検
出すれば、作用した加速度の向きおよび大きさの検出が
できる。
【0015】この装置では、この距離の変化を、静電容
量の変化として検出できるようにしている。すなわち、
変位基板150の上面に5枚の変位電極21〜25(図
1にはこのうち3枚のみが示されている)を形成し、上
部筐体120の内側底面には、絶縁層160を介して5
枚の固定電極11〜15(図1にはこのうち3枚のみが
示されている)を形成している。絶縁層160を形成し
たのは、前述のように、上部筐体120が金属からなる
ためである。この実施例では、変位基板150を絶縁体
で構成しているが、変位基板150を金属で構成した場
合には、絶縁層を介して変位電極21〜25を形成する
ことになる。このように、変位基板および固定基板から
なる電極対を5組形成しておけば、各電極対における静
電容量の変化に基づいて、電極間距離の変化を検出する
ことができる。すなわち、重錘体140に作用した加速
度を検出することができる。この検出原理については、
後に説明する。
【0016】このような構造をもった加速度検出装置
は、かなりの堅牢性を有するとともに、感度の高い加速
度検出が可能である。重錘体140に加速度が作用する
と、ダイヤフラム130の変形によって、重錘体140
が第1の部屋内で変位する。重錘体140と第1の部屋
R1の壁面との間は所定間隔だけ空けられている。した
がって、重錘体140の変位は、この所定間隔を限度と
して制限される。たとえば、重錘体140が図の左右方
向に所定限度以上に変位しようとしても、下部筐体11
0の側面内壁に衝突するため、このような過度な変位を
行うことはできない。同様に、上方向に変位しようとし
ても、支持基板100の下面に衝突し、下方向に変位し
ようとしても、下部筐体110の底面内壁に衝突する。
このため、過度の加速度が作用した場合であっても、重
錘体140の変位は限度を越えることがなく、ダイヤフ
ラム130を破損から保護することができる。したがっ
て、自動車に搭載した場合のような過酷な環境下でも十
分な堅牢性を確保できる。
【0017】このように、ダイヤフラム130には、決
して過度の変位を生じるような力が加わることはないの
で、肉厚が薄く、微小な力に対しても可撓性を示す繊細
なダイヤフラムを用いても、破損の問題は生じない。し
たがって、このような繊細なダイヤフラムを用いること
により、高感度な検出が可能になる。本考案に係る加速
度検出装置の特徴は、このように、堅牢性をもち、か
つ、高感度な検出を行うことができる点である。
【0018】図2は、本考案の別な実施例に係る加速度
検出装置に用いるダイヤフラム135の上面図である。
このダイヤフラム135は、図1に示す椀状ダイヤフラ
ム130に、四分円状の貫通孔H1〜H4を形成したも
のである。すなわち、ダイヤフラム130の4か所を四
分円状にくりぬく加工を行えば、ダイヤフラム135が
得られる。4つの貫通孔H1〜H4を設けることによ
り、架橋部B1〜B4が形成される。接合部材142が
接合されている中心部は、この4つの架橋部B1〜B4
によって支持されることになるので、可撓性が更に高ま
り、より感度の高い検出が可能になる。なお、貫通孔H
1〜H4を開口したため、第1の部屋R1内のダンピン
グ用オイルは、重錘体140の変位にともない、この貫
通孔H1〜H4を通って第2の部屋R2に移動する。
【0019】図1に示す加速度検出装置は、三次元のす
べての方向についての加速度成分を検出することができ
る。この検出原理を、図3に示す単純なモデルで説明し
よう。図3に示すモデルの主たる構成要素は、固定基板
10、可撓基板20、作用体30、そして装置筐体40
である。図4に、固定基板10の下面図を示す。図4の
固定基板10をX軸に沿って切断した断面が図3に示さ
れている。固定基板10は、図示のとおり円盤状の基板
であり、周囲は装置筐体40に固定されている。この下
面には、扇状の固定電極11〜14および円盤状の固定
電極15が図のように形成されている。一方、図5に可
撓基板20の上面図を示す。図5の可撓基板20をX軸
に沿って切断した断面が図3に示されている。可撓基板
20も、図示のとおり円盤状の基板であり、周囲は装置
筐体40に固定されている。この上面には、扇状の変位
電極21〜24および円盤状の変位電極25が図のよう
に形成されている。作用体30は、その上面が図5に破
線で示されているように、円柱状をしており、可撓基板
20の下面に、同軸接合されている。装置筐体40は、
円筒状をしており、固定基板10および可撓基板20の
周囲を固着支持している。固定基板10および可撓基板
20は、互いに平行な位置に所定間隔をおいて配設され
ている。いずれも円盤状の基板であるが、固定基板10
は剛性が高く撓みを生じにくい基板であるのに対し、可
撓基板20は可撓性をもち、力が加わると撓みを生じる
基板となっている。このようなモデルの動作は、図1に
示す装置の動作と等価であることが理解できよう。
【0020】いま、図3に示すように、作用体30内に
作用点Pを定義し、この作用点Pを原点とするXYZ三
次元座標系を図のように定義する。すなわち、図3の右
方向にX軸、上方向にZ軸、紙面に対して垂直に紙面裏
側へ向かう方向にY軸、をそれぞれ定義する。可撓基板
20のうち、作用体30が接合された中心部を作用部、
装置筐体40によって固着された周囲部を固定部、これ
らの間の部分を可撓部、と呼ぶことにすれば、作用体3
0に外力が作用すると、可撓部に撓みが生じ、作用部が
固定部に対して変位を生じることになる。作用点Pに力
が作用していない状態では、図3に示すように、固定電
極11〜15と変位電極21〜25とは所定間隔をおい
て平行な状態を保っている。いま、固定電極11〜15
と、このそれぞれに対向する変位電極21〜25との組
み合わせを、それぞれ容量素子C1〜C5と呼ぶことに
する。ここで、たとえば、作用点PにX軸方向の力Fx
が作用すると、この力Fxは可撓基板20に対してモー
メント力を生じさせ、図6に示すように、可撓基板20
に撓みが生じることになる。この撓みにより、変位電極
21と固定電極11との間隔は大きくなるが、変位電極
23と固定電極13との間隔は小さくなる。作用点Pに
作用した力が逆向きの−Fxであったとすると、これと
逆の関係の撓みが生じることになる。このように力Fx
または−Fxが作用したとき、容量素子C1およびC3
の静電容量に変化が表れることになり、これを検出する
ことにより力Fxまたは−Fxを検出することができ
る。このとき、変位電極22,24,25のそれぞれと
固定電極12,14,15のそれぞれの間隔は、部分的
に大きくなったり小さくなったりするが、全体としては
変化しないと考えてよい。一方、Y方向の力Fyまたは
−Fyが作用した場合は、変位電極22と固定電極12
との間隔、および変位電極24と固定電極14との間
隔、についてのみ同様の変化が生じる。また、Z軸方向
の力Fzが作用した場合は、図7に示すように、変位電
極25と固定電極15との間隔が小さくなり、逆向きの
力−Fzが作用した場合は、この間隔は大きくなる。こ
のとき、変位電極21〜24と固定電極11〜14との
間隔も、小さくあるいは大きくなるが、変位電極25と
固定電極15との間隔の変化が最も顕著である。そこ
で、この容量素子C5の静電容量の変化を検出すること
により力Fzまたは−Fzを検出することができる。
【0021】一般に、容量素子の静電容量Cは、電極面
積をS、電極間隔をd、誘電率をεとすると、 C=εS/d で定まる。したがって、対向する電極間隔が接近すると
静電容量Cは大きくなり、遠ざかると静電容量Cは小さ
くなる。この加速度検出装置は、この原理を利用し、各
電極間の静電容量の変化を測定し、この測定値に基づい
て作用点Pに作用した外力を検出するものである。すな
わち、X軸方向の加速度は容量素子C1,C3の間の容
量変化に基づき、Y軸方向の加速度は容量素子C2,C
4の容量変化に基づき、Z軸方向の加速度は容量素子C
5の容量変化に基づき、それぞれ検出が行われる。
【0022】実際には、図8に示すような検出回路によ
り、各軸方向の力成分が検出される。すなわち、容量素
子C1〜C5の静電容量値を、それぞれCV変換回路5
1〜55によって電圧値V1〜V5に変換する。そし
て、X軸方向の力は、減算器61によって(V1−V
3)なる演算を行った差電圧として端子Txに得られ、
Y軸方向の力は、減算器62によって(V2−V4)な
る演算を行った差電圧として端子Tyに得られ、Z軸方
向の力は、そのまま電圧V5として端子Tzに得られ
る。
【0023】続いて、もう1つ別な実施例をあげてお
く。図9に示す実施例は、図1の実施例を更に改良し、
Z軸方向(図の上下方向)の検出精度を高めたものであ
る。ダイヤフラム130と変位基板150とは、接合部
材142によって接続されており、この間に更に補助基
板170が設けられている。この補助基板170の中央
には貫通孔が形成されており、この貫通孔に接合部材1
42が挿通している。変位基板150の上面に形成され
た変位電極21〜25と固定電極11〜15とによっ
て、容量素子C1〜C5が構成される点は上述の実施例
と同様であるが、この実施例では更に、変位基板150
の下面に形成された変位電極26と補助基板170の上
面に形成された固定電極16とによって、容量素子C6
が構成されている。このような構成をもった検出装置で
は、Z軸方向の検出値は図10に示す回路によって得ら
れる。すなわち、容量素子C5,C6の容量値を、CV
変換回路55,56によって電圧値V5,V6に変換
し、減算器63によりその差V5−V6を求め、これを
Z軸方向の検出値とする。このようにZ軸方向の検出に
関しても差を用いるようにすれば、誤差要因が相殺さ
れ、より精度良い検出が可能になる。なお、この理由に
ついては、特許協力条約に基づく国際出願PCT/JP
91/00428号明細書の§4に詳述されている。
【0024】以上、本考案を図示する実施例に基づいて
説明したが、本考案はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施できる。図1に
示す加速度検出装置における各部の形状は、設計上、自
由に変更しうるものであり、たとえば、重錘体140を
球にしたり、楕円体にしたりすることもできる。また、
電極の枚数および配置も、上述の実施例に限定されるも
のではない。上述の実施例では、5枚の固定電極と5枚
の変位電極とによって5組の容量素子を構成したが、一
方の電極を1枚の共通電極として用い、5組の容量素子
を構成してもかまわない。また、容量素子は必ずしも5
組必要なものでもない。4組の容量素子によって三次元
の加速度検出を行うことも可能である。また、二次元あ
るいは一次元の加速度検出を行うのであれば、2組ある
いは1組の容量素子で足る。また、変位基板150の変
位状態を検出するための方法は、容量素子による静電容
量の変化を検出する方法に限定されるものではない。た
とえば、図1に示す装置において、固定電極11〜15
と変位電極21〜25との間に、圧電素子を挿入するよ
うにすれば、この圧電素子の起電力によって電極間距離
の検出を行うことも可能である。
【0025】
【考案の効果】以上のとおり本考案による加速度検出装
置では、重錘体の変位を第1の部屋内に制限し、ダイヤ
フラムによってこの重錘体を宙吊りの状態とし、重錘体
に作用した加速度を検出するようにしたため、高感度の
加速度検出が可能であり、かつ、十分な堅牢性が確保で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る加速度検出装置の側断
面図である。
【図2】本考案の別な実施例に用いるダイヤフラムの上
面図である。
【図3】図1に示す加速度検出装置の動作を説明するた
めの単純なモデルの側断面図である。
【図4】図3に示すモデルにおける固定基板10の下面
図である。
【図5】図3に示すモデルにおける可撓基板20の上面
図である。
【図6】図3に示すモデルに、X軸方向の力Fxが加わ
った状態を示す側断面図である。
【図7】図3に示すモデルに、Z軸方向の力Fzが加わ
った状態を示す側断面図である。
【図8】図1に示す加速度検出装置に用いる信号処理回
路を示す回路図である。
【図9】本考案の更に別な実施例に係る加速度検出装置
の側断面図である。
【図10】図9に示す検出装置に用いる信号処理回路の
回路図である。
【符号の説明】
10…固定基板 11〜16…固定電極 20…可撓基板 21〜26…変位電極 30…作用体 40…装置筐体 51〜56…CV変換回路 61〜63…減算器 100…支持基板 101…貫通孔 102…ねじ止め孔 110…下部筐体 120…上部筐体 130,135…ダイヤフラム 140…重錘体 141,142…接合部材 150…変位基板 160…絶縁層 170…補助基板 B1〜B4…架橋部 H1〜H4…貫通孔 R1…第1の部屋 R2…第2の部屋

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に貫通孔をもった支持基板と、前
    記支持基板の下面に接合され、内部に第1の部屋を形成
    する下部筐体と、前記支持基板の上面に接合され、内部
    に第2の部屋を形成する上部筐体と、前記第2の部屋内
    において、前記支持基板の上面に取り付けられたダイヤ
    フラムと、前記第1の部屋内に、部屋の壁面と所定間隔
    を保って収容された重錘体と、前記貫通孔に挿通し、一
    端が前記重錘体に接合され、他端が前記ダイヤフラムの
    下面に接合された接合部材と、前記ダイヤフラムの上面
    に直接または間接的に接合された変位基板と、を備え、
    前記重錘体に作用した加速度を、前記変位基板と前記上
    部筐体内の所定の固定面との間の距離の変化として検出
    しうるようにしたことを特徴とする加速度検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加速度検出装置におい
    て、ダイヤフラムと変位基板との間に更に上部筐体に固
    定された補助基板を設け、この補助基板に形成した貫通
    孔を挿通する接合部材によって前記変位基板を前記ダイ
    ヤフラムに間接的に接合し、前記変位基板と前記補助基
    板との間の距離の変化を考慮して、外部からの力を検出
    するようにしたことを特徴とする加速度検出装置。
JP1991043206U 1991-05-14 1991-05-14 加速度検出装置 Expired - Lifetime JP2538068Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160126901A (ko) * 2015-04-24 2016-11-02 가부시키가이샤 호리바 에스텍 마이크로-위치 갭 센서 조립체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160126901A (ko) * 2015-04-24 2016-11-02 가부시키가이샤 호리바 에스텍 마이크로-위치 갭 센서 조립체
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