JP2537347Y2 - ハーモニカのベンディング装置 - Google Patents

ハーモニカのベンディング装置

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JP2537347Y2
JP2537347Y2 JP1759993U JP1759993U JP2537347Y2 JP 2537347 Y2 JP2537347 Y2 JP 2537347Y2 JP 1759993 U JP1759993 U JP 1759993U JP 1759993 U JP1759993 U JP 1759993U JP 2537347 Y2 JP2537347 Y2 JP 2537347Y2
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パワー ブレンダン
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Suzuki Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Suzuki Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はダイアトニックハーモニ
カのベンディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイアトニックハーモニカは、図
1に示すように、音階順に並列した笛室に呼気の吹き込
みにより音を発する吹音リード1と、吸い込みにより音
を発する吸音リード2とを夫々設けたもので、1笛室内
の吹音リードと吸音リードとは音階中で隣り合った音を
出す。それ故、各々の笛室では一つのベンディングだけ
が可能であり、例えば3オクターブの音域をもつ楽器の
場合低音域の2オクターブでは吸音リードのベンディン
グだけが可能であり、高音域の1オクターブでは吹音リ
ードのベンディングだけが可能であった。即ち、共鳴は
高音リードと低音リードの間で起こり、高い方の音を低
い方の音までベンドさせること(ベンディング)を可能
にするが、低い方の音についてはそれ以下に低くベンド
させることはできなかったのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の点に着
目してなされたもので、その課題は1笛室において吸音
も吹音も共に容易にベンディング操作できるようにする
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、音階順に並列した笛室10の夫々に、呼気吹
き込みにより音階上の特定音を発する吹音リード11
と、呼気吸い込みにより前記特定音に隣合った隣接音を
発する吸音リード12及び、前記吹音リード11か吸音
リード12が発する音のうちのいずれか低い方の音に共
鳴して振動するさらに低い可聴範囲外の共鳴振動数を持
つ第3のリード13を設け、それら吹音リード11と
吸音リード12及び第3のリード13からなる同一笛室
内のリードの内の吹音で振動する2種のリード又は吸音
で振動する2種のリードに、不要な空気の流れを遮断す
るバルブ17を設けるという手段を講じたものである。
【0005】
【実施例】前記手段に示されているように、本案装置
は、1箇所の笛室10に3種のリード11、12、13
を有し、その内2種のリード11、12は音を出し、第
3のリード13は、二つの音のでるリード11、12の
内の低音リードの共鳴器として機能する受動共鳴装置で
あるということができる。音のでるリードの内の一方
は、呼気の吹き込みにより全音階上の特定の音を発する
吹音リード11であり、他の一方は、呼気の吸い込みに
より前記特定音に隣り合った音(これを便宜上隣接音と
呼ぶことにする。)を発する吸音リード12である。こ
の二種のリード11、12は従来のハーモニカに共通の
ものであり、それらが音階順に並列して1オクターブ中
五つの全音と二つの半音を含む全音階を構成する。
【0006】図2に示した3オクターブの音域を持つダ
イアトニック(全音階)ハーモニカは、c1からa2ま
での低音部2オクターブと、c3からa3までの高音部
オクターブとからなり、前記した吹音リード11と吸音
リード12とは各笛室10内の上部プレート14に夫々
並列に設けられている。なお、ハーモニカは、笛室10
を並設した本体15と、その笛室10の上、下に夫々設
けられた前記の上部プレート14及び下部プレート16
とを有する。
【0007】各笛室10に夫々設けられている、第3の
リード13は、吹音リード11か或いは吸音リード12
が発する音のうちいずれか低い方の音に共鳴して振動す
る低い共鳴振動数を持つように設定されている。図2の
例において、低音部の2オクターブでは吹音リード11
が低い方の音を担当しており、各室10の吸音リード1
2の振動に共鳴し得るが、吹音リード11の振動に共鳴
する第3のリード13として吸音リードを設けている訳
である。従って第3のリード13の共鳴振動数は、低音
部2オクターブの場合、吹音リード11の音高によって
決まる。他方、高音部の1オクターブでは、吸音リード
12が低い方の音を担当しているので、第3のリード1
3の共鳴振動数は吸音リード12の音高によって決ま
り、笛室10内に吹音リードとして設けられる。
【0008】故に第3のリード13は、或る笛室10に
おける吹音リード11か或いは吸音リード12が発する
音の内のいずれか低い方の音に共鳴するのであるが、振
動しても音は発しないように下部プレート16に図4、
図5に示すような構造で取付けられている。第3のリー
ド13は各笛室10に設けられ、図2、図3の例では上
部プレート14に第1と第2リード11、12を配置
し、下部プレート16に第3のリード13を配置してい
る。しかしその配置の仕方は図示の例に限られず、例え
ば吹音リード11を手前に、後方へ第3のリード13を
配置する前後縦列式(図6)や、また吸音リード12と
第3のリード13を左右に配置する並列式(図7)が可
能である。
【0009】さらに、不要な空気の流れを遮断するバル
ブ17が前記3種のリード11、12、13の内、2種
のリードに設けられている。バルブ17は、固有の振動
数を持つ薄片状の部材からなり、呼気の流通でありかつ
いづれかのリード11、12、13が振動できる空間を
付与するための可能な通気口18を有するスペーサ19
の通気口18を閉じるように、必要なリードの内外いず
れかの面に設けられる(図4)。なおバルブ17は一端
17aで固定され、吹音又は吸音により振動可能に設け
られる。
【0010】このように構成された本考案の装置は次の
ように作動する。図3(a)において、呼気の吸い込み
によりd1音の吸音リード12が振動して音を発すると
き、同笛室に設けられた第3のリード13はバルブ17
が閉じ、隣接するc1音の吹音リード11との間に共鳴
が起こり、d1音のリード12は自然にc1音のリード
11のピッチ(音高)までベンディングする。
【0011】吹音リード11がc1であり、吸音リード
12がd1であるとき第3のリード13はa音になる。
故に図3(a)において呼気の吹き込みによりc1音の
吹音リード11が振動するときは、受動a音のリード1
3は開いてd1音のバルブが閉じるので、c1音とa音
の間に共鳴が起こり、c1音のリード11はa音のリー
ド13の音高までベンディングする。
【0012】図3(b)に示す高音部オクターブの場
合、呼気吹き込みによりc3音のリード11が振動する
と、a2音のバルブが閉じ、c3音と隣接するb2音と
の間に共鳴が起こるので、c3音のリードはb2音のリ
ード12の音高までベンディングすることとなる。
【0013】また図3(b)において呼気の吸い込みに
より、b2音のリード12が振動するとき、受動a2音
のリード13が開き、c3音のバルブは閉じるので、b
2音とa2音の間に共鳴が起こり、b2音のリード12
はa2音のリード13の音高までベンディングする。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成されかつ作用す
るものであり、隣り合う音高の吹音リード11と吸音リ
ード12を備えた笛室10に、第3の低い共鳴振動数を
持つリード13を設けたので1笛室における吹音も吸音
も容易にベンディング操作でき、そのようなベンディン
グがダイアトニックハーモニカの全音階について自然に
操作出来る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のダイアトニックハーモニカの正面説明
図。
【図2】本考案に係るハーモニカのベンディング装置の
実施例を示す正面説明図。
【図3】(a)作用説明図。 (b)作用説明図。
【図4】バルブの構造を示す断面図。
【図5】同上の分解斜視図。
【図6】 リード配置の一例を示す平面図。
【図7】 同じく他の一例を示す平面図。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音階順に並列した笛室10の夫々に、呼
    気吹き込みにより音階上の特定音を発する吹音リード1
    1と、呼気吸い込みにより前記特定音に隣合った隣接音
    を発する吸音リード12及び、前記吹音リード11か吸
    音リード12が発する音のうちのいずれか低い方の音に
    共鳴して振動するさらに低い可聴範囲外の共鳴振動数を
    持つ第3のリード13を設け、それら吹音リード11
    と吸音リード12及び第3のリード13からなる同一笛
    室内のリードの内の吹音で振動する2種のリード又は吸
    音で振動する2種のリードに、不要な空気の流れを遮断
    するバルブ17を設けたことを特徴とするハーモニカの
    べンディング装置。
  2. 【請求項2】 バルブ17は、特定音を発する吹音リー
    ド11と、隣接音を発する吸音リード12及び可聴範囲
    外の共鳴振動数を持つ第3のリード13の内、特定音に
    該当する振動数、隣接音に該当する振動数及び可聴範囲
    外の共鳴振動数のうちの最高音と最低音に該当する振動
    数をもつ2種のリードに設けられている請求項第1項記
    載のハーモニカのべンディング装置。
  3. 【請求項3】 バルブ17は、吹音リード11、吸音リ
    ード12又は第3のリード13の部分を通る気流の通気
    口18を開閉するため、通気口18の片面に設けられて
    いる請求項第1項記載のハーモニカのべンディング装
    置。
JP1759993U 1993-03-16 1993-03-16 ハーモニカのベンディング装置 Expired - Lifetime JP2537347Y2 (ja)

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JPH0669994U JPH0669994U (ja) 1994-09-30
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