JP2537180B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2537180B2 JP60214848A JP21484885A JP2537180B2 JP 2537180 B2 JP2537180 B2 JP 2537180B2 JP 60214848 A JP60214848 A JP 60214848A JP 21484885 A JP21484885 A JP 21484885A JP 2537180 B2 JP2537180 B2 JP 2537180B2
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ion beam
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【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、イオ
ン注入法に関するものである。
[発明の技術的背景] 最近、半導体装置の製造において、半導体基板に不純
物を精密に導入しようとする場合にはイオン注入法を採
用することが主流となっている。
半導体基板にイオン注入法によって不純物を導入する
場合、該基板の原子列と平行に(すなわち、面方位指数
<100>の基板面に垂直に)イオン注入すると、いわゆ
るチャンネリング現象が起こってイオンは該基板中に深
く注入され、その結果、MOS構造の場合などは、深いソ
ース・ドレイン接合が形成されることになるが、ソース
・ドレイン接合が深いと短チャンネル効果と寄生容量が
大きくなるため半導体素子の高密度化及び高速化に障害
となる。従って、高密度の集積回路を可能とするために
はソース・ドレイン接合を浅くすることが必要であり、
これを可能とするためには、イオン注入工程ではチャン
ネリング現象を生じさせぬようにイオンの注入方向を結
晶軸に対して傾けることが必要である(G.Dearnaley et
al. :Can. J. Phys.46(1968)p587参照)。
それ故、従来、半導体装置の製造工程で半導体基板に
イオン注入を行う時には、イオン注入方向を基板面の法
線方向よりも8゜程度傾いた入射角でイオン注入を行っ
ている。この場合、よく知られているように、イオンの
加速電圧に応じて半導体基板上に1μm以上の厚さのレ
ジスト膜を形成し、該レジスト膜に選択的に開口してマ
スクを形成した後、前記のように傾けたイオンビームを
該基板の面に沿って全面にスキャンさせて該開口内の基
板中に不純物イオンを注入する。
第2図にこのような従来のイオン注入方法を示したも
のであり、同図において、1は半導体基板、2はレジス
ト膜、2aはレジスト膜に形成された開口、3はイオンビ
ームである。イオンビーム3は基板面の法線方向に対し
て8゜±3゜程度傾いた入射角で照射される。
なお、傾けたイオンビームを半導体基板面にスキャン
する方法としては、半導体基板を静止させた状態でイオ
ンビームを静電的にスキャンする方法、該傾けたイオン
ビームを静止させた状態で半導体基板のほうを左右上下
に移動させてスキャンする方法のいずれかの方法が実施
されてきた。
[背景技術の問題点] しかしながら、従来のイオンビーム照射方法によると
第2図からも明らかなように、レジストの開口縁のため
に影となる部分が生じ、このため、イオン注入工程終了
後、レジスト開口2a内には第2図(b)に示すようにイ
オン注入領域4に隣接してイオン不注入領域5が生じる
結果となっていた。
従来、設計ルールによって素子のセルサイズもかなり
大きかった時には、このようにイオン注入用開口内にイ
オン不注入領域5が存在していてもこの不注入領域が素
子の電気的特性を悪化させる恐れは殆どなかったので無
視することができたが、最近では集積回路の微細化が進
展したため、イオン注入用開口(レジスト開口2a)の一
辺の幅Wも1μm程度にまで縮小されているので、前記
の如きイオン不注入領域5の存在は素子のしきい値電圧
等の素子電気的特性に悪影響を及ぼすものとして無視で
きなくなってきた。たとえば、レジスト膜厚が1.5μm
の場合、イオン不注入領域5の一辺の幅wは第2図から
明らかであるように、 w=1.5μm×tan8゜=2100Å となり、レジスト開口2aの一辺の幅Wが1μmであれ
ば、イオン不注入領域5の面積は開口2aの全面積の2割
強にも達するので、無視することはできなくなる。
特に、第3図に示すように、全く同一の素子6及び7
が互いに直角をなす向きで基板上に配置されるとともに
相互の間隔dが10μm程度に近接している場合には、両
者のイオン不注入領域6a及び7aの形状も異なってくるた
め、両者の電気的特性には大きな差異が生じることにな
り、両者を同一特性の素子として使用するためには両者
のしきい値電圧の精密な制御が必要となるが、これは回
路設計や素子形成等を非常に煩雑させることになる。
[発明の目的] この発明の目的は、前記の如き問題を生じない、改良
された半導体装置製造方法を提供することである。更に
詳細には、この発明の目的は、イオン注入工程において
不純物導入用開口内に不純物不注入領域を生じさせるこ
とのないイオン注入方法を提供することである。
[発明の概要] この発明は、まず、半導体基板の結晶軸に対して所定
角度傾けたイオンビームを該半導体基板の面にスキャン
した後、該半導体基板をその軸心のまわりに実質上90
゜,180゜,270゜と90゜づつ回転させ、順次、前回のスキ
ャンのよってイオン注入が行われた領域と前回のスキャ
ンで影になったその隣接領域とに対して等ドーズ量の該
傾けたイオンビームを4回以上重ねてスキャンすること
を特徴とするものである。このように90゜づつ回転させ
て等ドーズ量の注入をする本発明方法によれば、パター
ン形状がどのような方向に向いていても、開口の各辺に
沿う影になる領域のドーズ量はすべて、中央の影になら
ない領域のドーズ量の3/4以上となって、どの方向に向
いたパターンについても一定のイオン注入濃度分布が得
られ、各半導体素子に一定の電気的特性を与えることが
できる。そのように、素子特性がパターンのレイアウト
(方向)に依存しないから、回路設計や素子形成におけ
る自由度が高まる。
[発明の実施例] 第1図に本発明方法の一実施例を示す。
本実施例では半導体基板1の表面にレジスト膜2を形
成した後、該レジスト膜2に互いに直角に配置された2
個の同一面積のレジスト開口2aを形成し、このレジスト
開口2a内に該基板1の法線に対して8゜傾いた方向から
イオンビーム3を照射しつつ該イオンビーム3を半導体
基板1の表面に沿って全面スキャンした。 この時のド
ーズ量は0.25×1013cm-2となるようにイオン電流を設定
した。
次に、半導体基板1をその中心軸線のまわりに90゜平
面的に回転させた後、再び同じドーズ量になるようにイ
オン電流を設定してイオンビーム3を半導体基板1の表
面に沿って全面スキャンした。
そして90゜回転における以上の操作を、最初の半導体
基板の位置から180゜と270゜回転させたところでも行っ
て、第1図(b)に示すように互いに向きの異なる二つ
のイオン注入領域8と9を半導体基板1内に形成した。
該領域におけるイオン濃度を調べたところ、各領域8及
び9には、各々の中心部に所定のドーズ量(1×1013cm
-2)の領域8a及び9aが形成される一方、各領域8及び9
の外周縁に沿って所定のドーズ量よりも低い(この実施
例では3/4)ドーズ量(0.75×1013cm-2)の領域8b及び9
bが形成されており、各領域8及び9にはイオン不注入
領域が形成されていないことが確認された。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の方法によれば、イオ
ン注入工程においてイオン注入予定領域内にイオン不注
入領域を生じさせることがないため、電気的特性のすぐ
れた素子を高密度に集積した高密度半導体装置を製造す
ることができる。また、本発明方法で形成されたイオン
注入領域は第1図(b)に示されるように、すべての方
向において同じ不純物分布となるので半導体基板上の素
子の向きにかかわらず、同一の素子は同一の特性を持つ
こととなり、その結果、回路設計や素子形成における困
難性や煩雑性が除かれる。
なお、実施例では半導体基板を90゜づつ順次回転させ
る場合のみを示したが、半導体基板を平面上でどのよう
に姿勢を変えるかは前記実施例の場合に限定されるもの
ではない。またスキャンの方法は静電的にイオンビーム
をスキャンする方法、半導体基板を移動させてスキャン
する方法のいずれでもよいことは当然である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明方法で半導体基板にイオン注入を
行う場合を示した図、第1図(b)は第1図(a)に示
した状態で形成されるイオン注入領域の平面図、第2図
及び第3図は従来の方法によってイオン注入した場合に
イオン不注入領域が発生する状態を示した図であり、第
2図(a)及び第3図(a)は半導体基板の一部の断面
図、第2図(b)及び第3図(b)はイオン注入後の半
導体基板の平面図である。 1……半導体基板、2……レジスト膜、2a……開口、3
……イオンビーム、4……イオン注入領域、5……イオ
ン不注入領域、6,7……素子、6a,7a……イオン不注入領
域、8,9……イオン注入領域。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に不純物をイオン注入すること
    によって半導体装置を製造する方法において、該半導体
    基板の結晶軸に対して所定角度傾けたイオンビームを該
    半導体基板の面にスキャンした後、該半導体基板をその
    軸心のまわりに実質上90゜づつ回転させ、順次、前回の
    スキャンによってイオン注入が行われた領域とその隣接
    領域とに対して少なくとも4回以上の等ドーズ量のイオ
    ンビームを重ねてスキャンすることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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