JP2535721B2 - 絶縁ゲイト型半導体装置 - Google Patents

絶縁ゲイト型半導体装置

Info

Publication number
JP2535721B2
JP2535721B2 JP5164285A JP16428593A JP2535721B2 JP 2535721 B2 JP2535721 B2 JP 2535721B2 JP 5164285 A JP5164285 A JP 5164285A JP 16428593 A JP16428593 A JP 16428593A JP 2535721 B2 JP2535721 B2 JP 2535721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
igf
insulator
electrode
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5164285A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06283719A (ja
Inventor
舜平 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP5164285A priority Critical patent/JP2535721B2/ja
Publication of JPH06283719A publication Critical patent/JPH06283719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2535721B2 publication Critical patent/JP2535721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上の非単結晶半導体
を用いた絶縁ゲイト型半導体装置(以下IGFという)
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのIGFに
対し、少なくとも3層に積層させた積層体の側周辺に設
けられた基板上面に対し垂直または概略垂直に設けられ
たチャネル形成領域を構成する半導体をアモルファスま
たはセミアモルファス構造の半導体に強光またはレーザ
光を照射してキャリアの移動方向に長軸を有する多結晶
構造に変成して設け、より高い周波数動作をさせること
を目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、第1の半導体、第2の半導体または絶縁体、
第3の半導体を、第2の半導体または絶縁体に接して第
1の半導体および第3の半導体が設けられており、第1
の半導体および第3の半導体をしてソースおよびドレイ
ンを構成せしめ、前記第1の半導体、第2の半導体また
は絶縁体、第3の半導体の側部に隣接して第4の半導体
と、前記第4の半導体上にはゲイト絶縁膜とゲイト電極
とが設けられており、前記第4の半導体のチャネル形成
領域を構成する部分はソースからドレインに移動するキ
ャリアの方向に結晶成長を有しており、前記チャネル形
成領域の側周辺にはアモルフアス構造によるアイソレイ
ション領域が設けられている構造の半導体装置とした。
【0004】また本発明装置の第2の半導体または絶縁
体を特に炭化珪素または窒化珪素とし、これに隣接した
ゲイト絶縁膜としての窒化珪素または炭化珪素にはさま
れた第4の半導体はアモルファスまたはセミアモルファ
ス半導体をレーザアニールにより多結晶に変成せしめる
ことにより、このチャネル形成領域でのキャリアの移動
度を100〜500cmV/secと、従来のアモル
ファス構造の場合の0.05〜1cmV/secの5
0〜100倍とすることも可能である。その際、レーザ
光の照射方向が電流の向きと同一にすることがこの半導
体装置の場合構造上可能である為、チャネル形成領域で
のキャリア移動度は安定して400〜500cmV/
secという値が得られている。これはレーザアニール
を行う際、結晶軸方向(1,0,0)が電流の向きと一
致する為である。さらにその際、この単結晶化された半
導体と同時に第2の積層体も単結晶化されることを防ぎ
十分な絶縁性および耐圧を有せしめるため、アモルファ
ス構造の酸化珪素、炭化珪素または窒化珪素の絶縁体と
したことを特徴としている。
【0005】また本発明の半導体装置を作製するとき、
第4の半導体をゲイト絶縁物で覆った後工程にレーザア
ニールを行うことにより、第4の半導体であるチャネル
形成領域を構成する半導体に水素または弗素が添加され
た半導体を主成分とする珪素、ゲルマニュームを用いて
いるため、レーザアニールによりこれら水素、弗素が結
晶粒界を偏析し、結晶粒界に特に多く存在する不対結合
手を中和することができ、IGF特有の界面準位密度が
3×1011cm−2と小さくできるという特長を有し
ている。
【0006】さらに、第2の半導体または絶縁体の膜厚
を1μまたはそれ以下として短チャネル長とした。その
結果、50〜200MHzの高いカットオフ周波数を有
せしめることができた。
【0003】3層に積層された積層体の2つの側周辺に
さらにチャネルを形成する単結晶または多結晶構造の半
導体を設け、この半導体を用いて2つのIGFを作製す
ることにより、インバータ等の回路素子を高集積化して
設けることも可能である。
【0007】
【実施例】図1は本発明思想を具体化した、一つの実施
例であり、積層型IGFの縦断面図およびその製造工程
を示したものである。この図面は同一基板上に図1
(D)に示すごとく4つのIGFを設けているが、図1
(A)(B)(C)はIGF(62)(63)の2つの
IGFを作製する製造例を示す。
【0008】同一基板に10〜10ケのIGFを作
る場合もまったく同様である。図面において、絶縁基板
例えば石英ガラスまたはホウ珪酸ガラス基板上に第1の
導電膜(2)(以下E1という)を下側電極、リードと
して設けた。この実施例では酸化スズを主成分とする透
光性導電膜を0.5μの厚さに形成している。これに選
択エッチを施した。さらにこの上面にPまたはN型の
導電型を有する第1の非単結晶半導体(2)(以下単に
S1という)を1000〜3000Å、第2の半導体ま
たは絶縁体好ましくは絶縁体(4)(以下単にS2とい
う)(0.3〜3μ)、第1の半導体と同一導電型を有
する第3の半導体(5)(以下単にS3という)(0.
1〜0.5μ)を積層して積層体(スタック即ちSとい
う)を設けた。この積層によりNIN,PIP構造(I
は絶縁体)を有せしめた。
【0009】図面においては上面にITO(酸化インジ
ューム・スズ)、MoSi,TiSi,WSi
W,Ti,Mo,Cr等を主成分とする耐熱性金属導体
(6)をここではCrをPCVD法により0.2μの厚
さに積層した。さらにこの導体を選択的に第2のフォト
マスクを用いて除去した。次に積層体をさらに厚く作
るため、予めLP CVD法(減圧気相法)PCVD法
または光CVD法により0.3〜1μの厚さに酸化珪素
膜(7)を形成しておいてもよい。PCVD法の場合は
OとSiHとの反応を250℃で行わしめて作製
した。
【0010】このN,PをNNまたはPPとしてN
NINN,PPIPP(Iは絶縁体または真性
半導体)としてPまたはNと電極との接触抵抗を下げる
ことは有効であった。さらに図1(B)において、マス
クを用いて選択エッチング法により絶縁膜(7)を除
去し、さらにSiO膜(7)をマスクとしてその下の
導体(6)、S3,S2およびS1を除去し、残った積
層体を互いに概略同一形状に形成した。すべて同一マス
クでプラズマ気相エッチ例えばHF気体またはCF
の混合気体を用い、0.1〜0.5torr 30
Wとしてエッチ速度2000Å/分とした。
【0011】この後、これら積層体S1(13)、S2
(14)、S3(15)、導体(23)、絶縁体(2
4)を覆ってチャネル形成領域(以下CFRともいう)
を構成する真性またはP型の非単結晶半導体を第4の半
導体(S4)として積層させた。この第4の半導体は、
基板上にシランまたはジシランのグロー放電法(PCV
D法)、光CVD法、LT CVD法(HOMO CV
D法ともいう)を利用して室温〜500℃の温度例えば
PCVD法における250℃、0.1torr,30
W,13.56MHzの条件下にて設けたもので、非晶
質(アモルファス)または半非晶質(セミアモルファ
ス)または多結晶構造の非単結晶珪素半導体を用いてい
る。本発明においてはアモルファスまたはセミアモルフ
ァス半導体(以下SASという)を中心として示す。
【0012】さらにその上面に同一反応炉にて第4の半
導体表面を大気に触れさせることなく窒化珪素膜(1
6)を光CVD法にてシラン(ジシランでも可)とアン
モニアとを水銀励起法の気相反応により作製し、厚さは
300〜2000Åとした。この絶縁膜は13.56M
Hz〜2.45GHzの周波数の電磁エネルギまたは光
エネルギにより活性化してDMS(HSi(CH
、MMS(HSi(CH))のごときメチルシラ
ンの化学気相反応法により炭化珪素を形成してもよい。
【0013】また、PCVD法により窒化珪素を形成さ
せてもよい。するとS2(14)の側周辺では、チャネ
ル形成領域(9)、(9’)とその上のゲイト絶縁物
(26)としての絶縁物(16)を形成させた。第4の
半導体(S4)はS1、S3とはダイオード接合を構成
させている。
【0014】さらにこのCFR用のアモルファス半導体
を多結晶化するためには、Qスイッチをかけずに基板を
200〜300℃とした後、レーザ光を照射した。これ
にYAGレーザ(波長1.06μ繰り返し周波数3KH
z,操作スピード30cm/sec,平均出力2W,光
径250μφ)とした。するとこの第4の半導体のうち
レーザ光の照射された部分のみがアニールされ、多結晶
化(平均結晶粒径500Å以上、結晶粒径の長軸1〜5
μ、好ましくはソースからドレインに至る長さまたはそ
れ以上であること)(図1(E)(70))される。も
ちろんこの多結晶の粒径がその巾においてチャネル領域
すべてを覆い厚さはS4の厚さを有する1つの多結晶と
なればさらに好ましいことはいうまでもない。このた
め、ソースからドレインに流れるキャリアは多結晶のグ
レインバウンダリ(粒界)を横切ることがなく、その移
動度は400〜500cmV/secと高い値にする
ことができた。即ち、グレインバウンダリはたとえ形成
されていても、キャリアの流れに沿った方向に主として
成長し、加えてこのバウンダリは当初より存在する水
素、酸素が粒界での不対結合手と結合し中和し、再結合
中心の発生を最小にすることができた。
【0015】この時この第4の半導体がその上面をゲイ
ト絶縁膜により包まれているため、大気と触れることな
く、またレーザアニールをスタックの上部より下方向に
下方向成長法により実施する。即ち、結晶化をする箇所
が上部に1つである。このため結晶成長が無理なく生
じ、結晶性がよく、レーザ光を照射した領域の深さ方向
での半導体を実質的に単結晶化させることも可能であっ
た。本発明の半導体においては多結晶化してもそのグレ
インは縦方向に形成させ、キャリアの移動をグレインバ
ウンダリが横切らないという特長を有する。これは積層
構造の縦チャネルIGFの第4の半導体をレーザアニー
ルしたための固有の効果であると推定される。
【0016】さらにこのYAGレーザのレーザアニール
は基板を移動させることにより光の照射する領域を選択
的にCFRのみとすることが可能である。このキャリア
の移動を必要としない隣合ったIGFの間はアモルファ
ス構造にて残し(図1(59))IGF間のアイソレイ
ションを行うことができた。
【0017】図1(B)において、、次の工程としてさ
らに第3のマスクにより電極コンタクト穴(19)開
けを行い、この後、この積層体上のゲイト絶縁膜(2
6)を覆って第2の導電膜(17)を0.3〜1μの厚
さに形成した。この導電膜(17)はITO(酸化イン
ジューム・スズ)のごとき透光性導電膜,TiSi
MoSi,WSi,W,Ti,Mo,Cr等の耐熱
性導電膜としてもよい。ここではPまたはN型の不純物
の多量にドープされた珪素半導体(電気伝導度1〜10
0(Ωcm)−1)をPCVD法で作った。即ち、0.
3μの厚さにリンが1%添加され、かつ微結晶性(粒径
50〜300Å)の非単結晶半導体をPCVD法で作製
した。
【0018】この後この上面にレジスト(18)を形成
した。さらに図2(C)に示されるごとく、第4のフォ
トリソグラフィ技術により垂直方向よりの異方性エッチ
を行った。即ち例えばCFCl,CF+O,H
F等の反応性気体をプラズマ化し、さらにこのプラズマ
を基板の上方より垂直に矢印(28)のごとくに加え
た。すると導体(17)は、平面上は厚さ(0.3μ)
をエッチするとこの被膜は除去されるが、側面では積層
体の厚さおよび被膜の厚さの合計の2〜3μを垂直方向
に有する。このため図面に示すごとき垂直方向よりの異
方性エッチを行うと、破線(38)(38’)のごとく
にこれら導体をマスク(18)のある領域以外にも残す
ことができた。
【0019】その結果、積層体の側周辺のみに選択的に
ゲイト電極を設けることができた。さらにこのゲイト電
極は第3の半導体の上方には存在せず、結果として第3
の半導体とゲイト電極との寄生容量を実質的にないに等
しくすることができた。かくして図1(C)を得た。
【0020】図1(C)は図1(D)の平面図のA−
A’の縦断面を示す。番号はそれぞれ対応させている。
図1(C)(D)にて明らかなごとく、IGF(62)
(63)はCFR(9)(9’)と2つを有し、ソース
またはドレイン(13)、ドレインまたはソース(1
5)を共通に有している。また2つのゲイト(20)
(20’)を有する。S3の電極は耐熱性非反応性の金
属(23)ここではITO+Cr(クロムを主成分とす
る金属をCrという)の積層体としてであり、さらにこ
こに多層膜用のコンタクト(19)がリード(21)に
延在し、S1のリードは(12)により設けてある。即
ち図面では2つのIGFを対として設けることができ
る。これは2つのIGFのチャネル間のS2が絶縁性で
あり、15μの巾をS2が有すれば数十MΩの抵抗を有
し、実質的に独立構成をし得るためであり、この構造は
結晶半導体とはまったく異なった構造を有せしめること
ができた。さらに図1(D)において、他の一対のIG
F(61)(64)が平面図の上部に示されている。こ
のIGFに対応したC−C´の縦断面図は図2(A)に
示されている。
【0021】即ち、IGF(64)のS3(15)に連
結した半導体(16)とはコンタクト(19”)が設け
られ、IGF(61)のS3に連結した導体(16)を
有し、さらにIGF(64)とIGF(62)(63)
は導体(16)により互いに連結されている。この2つ
の導体(16)(16’)間(58)はその下のS3が
アモルファスのため10〜30μあれば十分な絶縁性を
有しているため、特にアイソレイションが不要である。
勿論、図1の第2のフォトマスクの際、S3も選択的
に除去するとさらにアイソレイションを向上させ得好ま
しい。
【0022】さらに本発明におけるIGFはチャネル形
成領域(9)(9’)(9”)(9”’)がレーザアニ
ールにより水素または弗素を含有し、多結晶構造を有し
ている。そしてこの多結晶は、互いにS4(25)にお
けるアモルファス半導体領域(59)により電気的にア
イソレイションがなされている。即ち、レーザアニール
を上方向よりレーザ光を照射して行うに際し、IGFを
構成する領域のみを選択的に照射して単結晶または多結
晶化せしめ、IGF間のアイソレイション領域(59)
はアモルファス状態を残存させることにより絶縁性を保
たせることが可能である。
【0023】このことは単結晶半導体のみを用いて集積
化された半導体装置を設ける際のアイソレイション構造
と大きく異なるところである。さらにこの縦チャネル型
IGFにおいては、ゲイト電極を形成してしまった後、
S4のうちのゲイト電極で覆われていない領域に対して
C,N,Oをイオン注入またはスパッタして絶縁化され
たアモルファス領域にすることも有効である。
【0024】さらに図1(E)は図1(D)におけるB
−B´の縦断面図を示す。図面において下側の第1の電
極(12)(12’)が独立して設けられ、上側の第2
の電極(16)(23)はリード(21)コンタクト
(19)に連結していることがわかる。また2つのIG
F(63)、(64)間のアモルファス半導体(59)
はそれぞれのIGFの多結晶化(70)したCFR間の
アイソレイションを行なわしめている。
【0025】かくしてソースまたはドレインをS1(1
3’)チャネル形成領域(9)(9’)を有するS4
(25)、ドレインまたはソースをS3(15)により
形成せしめ、単結晶または多結晶のチャネル形成領域側
面にはゲイト絶縁物(16)、その外側面にゲイト電極
(20)、(20’)を設けた積層型のIGF(10)
を作ることができた。この発明において、チャネル長は
S2(14)の厚さで決められ、一般には0.1〜3μ
ここでは0.5μとした。さらにこのチャネル形成領域
を単結晶または多結晶化したため、カットオフ周辺部を
30〜100MHz例えばNチャネルIGFにおいて6
0MHzとすることができた。S4(16)にホウ素不
純物を被膜形成の際わずか(0.1〜10PPM)添加
して真性またはPまたはN半導体としてスレッシュホー
ルト電圧の制御を行うことは有効であった。
【0026】かくして、ドレイン(15)、ソース(1
2)、ゲイト(20)または(20’)としてVPP
5V,VGG=5V,動作周波数55.5MHzを得る
ことができた。本発明のIGFの大きな応用分野である
インバータにつき以下に記す。
【0027】図2(A)および(B)において、インバ
ータIGFは図3(A)、(B)の等価回路とその番号
を対応させている。ドライバ(61)は左側のIGF
を、ロードは右側のIGFを用いた。図面(A)ではロ
ードのゲイト電極(20)とVDD(65)とを連続さ
せるエンヘンスメント型、また図2(B)は出力(6
2)とゲイト電極(20)とを連続させたディプレッシ
ョン型のIGFを示す。
【0028】さらにこのインバータの出力は(66)よ
りなり、この基板上の2つのIGF(61)(64)を
互いに離間することなく同一半導体ブロック(13)
(14)、(15)に複合化して設けたことを特長とし
ているこの図2(A)のインバータはその等価回路を図
3(A)に示すが、図1(D)におけるIGF(6
1)、(64)に対応した上側電極を2つのIGFとし
て独立せしめ(19”)(19)とした。かくすると1
つのIGF(64)(ロード)を電極(19)、ドレイ
ン(15)、チャネル(9)、ソース(13)、電極
(12)即ち出力(66)かつ他のIGF(ドライバ)
(61)の電極(12’)ドレイン(13)、チャネル
(9’)、ソース(15)、電極(68)として設ける
ことが可能となる。その結果、2つのIGFを1つのS
1〜S3のブロックと一体化してエンヘンスメント型イ
ンバータとすることができた。
【0029】また図2(B)はその等価回路を図3
(A)に示すが、ディプレッション型のインバータを構
成せしめたものである。即ち、図2(B)では下側電極
を2つに分割した場合を示す。1つのIGFロード(6
4)でVDD(65)、下側電極(12)、ドレイン
(13)、チャネル形成領域(9)’ソース(15)、
電極(19)即ち出力(66)、他のIGF(ドライ
バ)(61)でのドレイン(15)、チャネル形成領域
(9’)ソース(13’)電極(12’)、VSS(6
8)よりなり、入力(67)をゲイト電極(20’)に
出力(66)をS3より引き出させた。
【0030】
【発明の効果】かくのごとく本発明はチャネル形成領域
を多結晶構造とすることにより高速動作を可能にさせ
た。さらにS2が絶縁性であるため、30〜100Vの
大電圧をS1,S3間に加えてもショートすることがな
い。またS1,S3のいずれがドレインとして作用して
も、その外部は絶縁であるため、最も理想的IGFとい
える。さらにS4のチャネル下もS2が絶縁性のため周
波数特性の向上に寄与する2つのIGFを対をなして同
時に配置することができる。
【0031】本発明のIGFにおいて逆方向リークは、
図1に示すようなS1またはS3をSi1−x(0
<x<1 例えばx=0.2)とすれば、さらにS2を
絶縁物化することによりこのS1、S3の不純物がS2
に流入することが少なくなり、このN−I接合またはP
−I接合のリークは逆方向に10Vを加えても10nA
/cm以下であった。
【0032】さらに高温での動作において、電極の金属
が非単結晶のS1、S3内に混入して不良になりやすい
ため、この電極に密接した側をSi1−x(0<x
<1例えばx=0.2)とした。その結果150℃で1
000時間動作させたが何等の動作不良が1000素子
を評価しても見られなかった。これはこの電極に密接し
てアモルファス珪素のみでS1またはS3を形成した場
合、150℃で10時間も耐えないことを考えると、き
わめて高い信頼性の向上となった。
【0033】さらに積層型のIGFとすると、従来のよ
うに高精度のフォトリソグラフィ技術を用いることな
く、基板特に絶縁基板上に複数個のIGF、抵抗、キャ
パシタを作ることが可能になった。そして液晶またはク
ロミック表示等の固体表示装置ディスプレイにまで発展
させることが可能になった。本発明における非単結晶半
導体は珪素、ゲルマニュームまたは炭化珪素Si
1−x(0<x<1)、絶縁体は炭化珪素、酸化珪素ま
たは窒化珪素を用いた。さらに本発明の半導体装置を作
製する点においても、製造マスクが5回で十分であり、
マスク精度を必要としない等の多くの特長をチャネル長
が0.2〜1μときわめて短くすることができることに
加えて有せしめることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置の工程
を示す縦断面図である。
【図2】本発明の積層型絶縁ゲイト半導体装置のインバ
ータ構造を示す。
【図3】図2のインバータの等価回路を示す。
【符号の説明】
13 第1の半導体 14 第2の半導体 15 第3の半導体 9 第4の半導体 20 ゲイト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体、第2の半導体または絶縁
    体、第3の半導体を、第2の半導体または絶縁体に接し
    て第1の半導体および第3の半導体が設けられており、
    第1の半導体および第3の半導体をしてソースおよびド
    レインを構成せしめ、前記第1の半導体、第2の半導体
    または絶縁体、第3の半導体の側部に隣接して第4の半
    導体と、前記第4の半導体上にはゲイト絶縁膜とゲイト
    電極とが設けられており、前記第4の半導体のチャネル
    形成領域を構成する部分はソースからドレインに移動す
    るキャリアの方向に結晶成長を有しており、前記チャネ
    ル形成領域の側周辺にはアモルフアス構造によるアイソ
    レイション領域が設けられていることを特徴とする絶縁
    ゲイト型半導体装置。
JP5164285A 1993-06-07 1993-06-07 絶縁ゲイト型半導体装置 Expired - Lifetime JP2535721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5164285A JP2535721B2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 絶縁ゲイト型半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5164285A JP2535721B2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 絶縁ゲイト型半導体装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59019740A Division JPH0716011B2 (ja) 1984-02-06 1984-02-06 絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06283719A JPH06283719A (ja) 1994-10-07
JP2535721B2 true JP2535721B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=15790202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5164285A Expired - Lifetime JP2535721B2 (ja) 1993-06-07 1993-06-07 絶縁ゲイト型半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2535721B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120099657A (ko) * 2009-10-30 2012-09-11 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 트랜지스터
JP5830150B2 (ja) * 2014-10-07 2015-12-09 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716011B2 (ja) * 1984-02-06 1995-02-22 株式会社半導体エネルギー研究所 絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法
JPH0716010A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Kubota Corp シート付き苗の縦送り構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06283719A (ja) 1994-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI412130B (zh) 半導體裝置及其製造方法
US4651182A (en) Insulated-gate field effect transistor and method of fabricating the same
US4447823A (en) SOS p--n Junction device with a thick oxide wiring insulation layer
JP2002124683A (ja) 多結晶フィルムトランジスタ液晶表示パネルの製造方法
TW544941B (en) Manufacturing process and structure of thin film transistor
JP2535721B2 (ja) 絶縁ゲイト型半導体装置
JPH0778975A (ja) 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
KR920000636B1 (ko) 반도체장치
JP2004063845A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法、平面表示装置の製造方法、薄膜トランジスタ及び平面表示装置
JP2564501B2 (ja) 半導体装置
JPH08340122A (ja) 薄膜半導体装置
US8198146B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JPH0716010B2 (ja) 絶縁ゲート型電界効果半導体装置作製方法
JPH0716011B2 (ja) 絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法
JPH088366B2 (ja) 絶縁ゲート型電界効果半導体装置
JPS60124973A (ja) 絶縁ゲイト型半導体装置
JP2564503B2 (ja) 半導体被膜作製方法
CN108878456B (zh) 结晶金属氧化物层的制造方法、主动元件基板及制造方法
JPH0465550B2 (ja)
JPS63292682A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
JPH07321106A (ja) 酸化シリコン薄膜の改質方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPS58123770A (ja) 絶縁ゲイト型半導体装置およびその作製方法
JPS6092656A (ja) 絶縁ゲイト型半導体装置
JPH07120801B2 (ja) 絶縁ゲイト型半導体装置
JPS62254470A (ja) 接合型薄膜トランジスタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term