JP2534050B2 - シ−ト状複合膜 - Google Patents
シ−ト状複合膜Info
- Publication number
- JP2534050B2 JP2534050B2 JP62010998A JP1099887A JP2534050B2 JP 2534050 B2 JP2534050 B2 JP 2534050B2 JP 62010998 A JP62010998 A JP 62010998A JP 1099887 A JP1099887 A JP 1099887A JP 2534050 B2 JP2534050 B2 JP 2534050B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- composite membrane
- membrane
- base material
- permeate flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D69/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシート状複合膜に関し、詳しくは、それ自体
が透過液流路を有し、モジユール化する際に、例えば、
スペーサのような特別な透過液用流路材を必要としない
シート状複合膜に関する。
が透過液流路を有し、モジユール化する際に、例えば、
スペーサのような特別な透過液用流路材を必要としない
シート状複合膜に関する。
従来の技術 既によく知られているように、シート状複合膜は、シ
ート状の多孔質基材膜上に分離機能を有する緻密で薄い
スキン層が形成されてなり、一般に、モジユール化され
て用いられる。このようなモジユールにおいては、例え
ば、合成繊維織布に樹脂を含浸させたシートからなるス
ペーサを透過液流路としてシート状複合膜に沿わせ、複
合膜を透過した透過液をこのスペーサに集め、モジユー
ル外に導いている。かかるスペーサは、膜処理する液体
の性状によつては、耐薬品性、耐久性に劣り、また、モ
ジユール価格を高くするうえに、モジユールにおける単
位容量当りの膜面積を減少させることともなる。
ート状の多孔質基材膜上に分離機能を有する緻密で薄い
スキン層が形成されてなり、一般に、モジユール化され
て用いられる。このようなモジユールにおいては、例え
ば、合成繊維織布に樹脂を含浸させたシートからなるス
ペーサを透過液流路としてシート状複合膜に沿わせ、複
合膜を透過した透過液をこのスペーサに集め、モジユー
ル外に導いている。かかるスペーサは、膜処理する液体
の性状によつては、耐薬品性、耐久性に劣り、また、モ
ジユール価格を高くするうえに、モジユールにおける単
位容量当りの膜面積を減少させることともなる。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、シート状複合膜をモジユール化する際の上
記した問題を解決するためになされたものであつて、そ
れ自体が透過液流路を有し、従つて、モジユールにおけ
る単位容量当りの膜面積を大きくすることができるシー
ト状複合膜を提供することを目的とする。
記した問題を解決するためになされたものであつて、そ
れ自体が透過液流路を有し、従つて、モジユールにおけ
る単位容量当りの膜面積を大きくすることができるシー
ト状複合膜を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明によるシート状複合膜は、多孔質基材膜上に分
離機能を有するスキン層を備えたシート状複合膜におい
て、上記多孔質基材膜の裏面に溝として、又は上記多孔
質基材膜の内部に貫通孔として、上記基材膜の面方向に
一端から他端に連続して延びる透過液流路を形成してな
ることを特徴とする。
離機能を有するスキン層を備えたシート状複合膜におい
て、上記多孔質基材膜の裏面に溝として、又は上記多孔
質基材膜の内部に貫通孔として、上記基材膜の面方向に
一端から他端に連続して延びる透過液流路を形成してな
ることを特徴とする。
以下に図面に基づいて本発明を説明する。
第１図は、本発明によるシート状複合膜の一実施例を
示し、シート状複合膜１は、シート状多孔質基材膜２と
その上に形成された分離機能を有する緻密なスキン層３
とからなり、上記多孔質基材膜の裏面に面方向に一端か
ら他端まで開口した溝状に延びる透過液流路４が形成さ
れている。この透過液流路の断面形状や幅、透過液流路
間の間隔、即ち、ピツチは、複合膜を透過する透過液流
束や複合膜に供給される処理液の圧力等に応じて適宜に
選択される。例えば、逆浸透用複合膜の場合であれば、
特に限定されるものではないが、例えば、溝の深さは50
〜500μｍ、溝の幅及びピツチはそれぞれ100〜3000μｍ
程度が適当である。
示し、シート状複合膜１は、シート状多孔質基材膜２と
その上に形成された分離機能を有する緻密なスキン層３
とからなり、上記多孔質基材膜の裏面に面方向に一端か
ら他端まで開口した溝状に延びる透過液流路４が形成さ
れている。この透過液流路の断面形状や幅、透過液流路
間の間隔、即ち、ピツチは、複合膜を透過する透過液流
束や複合膜に供給される処理液の圧力等に応じて適宜に
選択される。例えば、逆浸透用複合膜の場合であれば、
特に限定されるものではないが、例えば、溝の深さは50
〜500μｍ、溝の幅及びピツチはそれぞれ100〜3000μｍ
程度が適当である。
第２図は、本発明によるシート状複合膜の別の実施例
を示し、シート状多孔質基材膜２とスキン層３とからな
るシート状複合膜１において、上記多孔質基材膜の内部
を面方向に一端から他端まで連通する貫通孔として透過
液流路５が形成されている。
を示し、シート状多孔質基材膜２とスキン層３とからな
るシート状複合膜１において、上記多孔質基材膜の内部
を面方向に一端から他端まで連通する貫通孔として透過
液流路５が形成されている。
また、第３図は、更に別の実施例を示し、シート状複
合膜１は、多孔質基材膜２の両面にスキン層３及び３′
を有し、透過液流路６は、多孔質基材膜の内部を面方向
に一端から他端まで連通する貫通孔として形成されてい
る。
合膜１は、多孔質基材膜２の両面にスキン層３及び３′
を有し、透過液流路６は、多孔質基材膜の内部を面方向
に一端から他端まで連通する貫通孔として形成されてい
る。
第２図及び第３図に示す複合膜においても、透過液流
路の断面形状や幅、透過液流路間のピツチは、複合膜を
透過する透過液流束や複合膜に供給される処理液の圧力
等に応じて適宜に選択される。
路の断面形状や幅、透過液流路間のピツチは、複合膜を
透過する透過液流束や複合膜に供給される処理液の圧力
等に応じて適宜に選択される。
上述したような本発明によるシート状複合膜を製造す
るための方法は、何ら限定されるものではないが、以下
にその一例について説明する。
るための方法は、何ら限定されるものではないが、以下
にその一例について説明する。
例えば、裏面に透過液流路としての溝を有する多孔質
基材膜を得るには、第４図及び第５図に示すように、基
材膜の裏面に形成すべき所定の大きさ及びピツチの溝に
対応する突条７を有するバツクアツプシート８をバツク
アツプロール９に導き、バツクアツプシート８上に基材
膜を形成するための樹脂溶液を例えばロールコーター10
にて適宜厚みに塗布し、凝固槽11に導いて、常法に従つ
て製膜した後、得られた基材膜12を上記バツクアツプシ
ート８から剥離すればよい。このような基材膜の表面に
スキン層を形成すれば、第１図に示したようなシート状
複合膜を得ることができる。
基材膜を得るには、第４図及び第５図に示すように、基
材膜の裏面に形成すべき所定の大きさ及びピツチの溝に
対応する突条７を有するバツクアツプシート８をバツク
アツプロール９に導き、バツクアツプシート８上に基材
膜を形成するための樹脂溶液を例えばロールコーター10
にて適宜厚みに塗布し、凝固槽11に導いて、常法に従つ
て製膜した後、得られた基材膜12を上記バツクアツプシ
ート８から剥離すればよい。このような基材膜の表面に
スキン層を形成すれば、第１図に示したようなシート状
複合膜を得ることができる。
また、透過液流路としての貫通孔を内部に有する多孔
質基材膜を得るには、第６図に示すように、平坦なバツ
クアツプシート13上に基材膜を形成するための樹脂溶液
14を例えばロールコーター10にて塗布する際に、所定の
径を有するノズル15をバツクアツプシート13の幅方向に
所定間隔にて配列させ、上記ノズルから樹脂溶液中に一
定の流量にて水や空気を吐出させ、内部に貫通孔16を有
する樹脂溶液の塗布層17を形成させ、前記のように、常
法に従つて製膜した後、上記バツクアツプシート13を剥
離すればよい。
質基材膜を得るには、第６図に示すように、平坦なバツ
クアツプシート13上に基材膜を形成するための樹脂溶液
14を例えばロールコーター10にて塗布する際に、所定の
径を有するノズル15をバツクアツプシート13の幅方向に
所定間隔にて配列させ、上記ノズルから樹脂溶液中に一
定の流量にて水や空気を吐出させ、内部に貫通孔16を有
する樹脂溶液の塗布層17を形成させ、前記のように、常
法に従つて製膜した後、上記バツクアツプシート13を剥
離すればよい。
第７図は、第１図に示したシート状複合膜１を用いて
製作したスパイラルモジユールの一例を示す。集水管18
は、壁体に軸方向に多数の溝19を有し、それら溝の底部
に壁体を貫通する多数の貫通孔を集水孔20として有する
円筒状の部材からなる。透過液流路としての溝４を裏面
に有するシート状複合膜１は、例えば、そのスキン層
側、即ち、表面側を原液用スパーサ21に対面するように
してスペーサに沿つて折り曲げられてユニツトが形成さ
れ、これらユニツトの複数が透過液流路としての溝４が
相互に対面するようにして、上記集水管18の周囲に巻か
れて、モジユールが形成されている。複合膜の端部は、
接着剤22にて封止されている。
製作したスパイラルモジユールの一例を示す。集水管18
は、壁体に軸方向に多数の溝19を有し、それら溝の底部
に壁体を貫通する多数の貫通孔を集水孔20として有する
円筒状の部材からなる。透過液流路としての溝４を裏面
に有するシート状複合膜１は、例えば、そのスキン層
側、即ち、表面側を原液用スパーサ21に対面するように
してスペーサに沿つて折り曲げられてユニツトが形成さ
れ、これらユニツトの複数が透過液流路としての溝４が
相互に対面するようにして、上記集水管18の周囲に巻か
れて、モジユールが形成されている。複合膜の端部は、
接着剤22にて封止されている。
従つて、かかるモジユールを適宜の円筒状のカバー内
に収容し、原液スペーサに原液を供給する接続を行なう
と共に、集水管をカバー外に導くことによつて膜装置を
構成することができる。この装置においては、原液スペ
ーサに供給され、スキン層を経て複合膜を透過した透過
液は、複合膜裏面の透過液流路としての溝４から集水管
18に集められる。
に収容し、原液スペーサに原液を供給する接続を行なう
と共に、集水管をカバー外に導くことによつて膜装置を
構成することができる。この装置においては、原液スペ
ーサに供給され、スキン層を経て複合膜を透過した透過
液は、複合膜裏面の透過液流路としての溝４から集水管
18に集められる。
かかる膜装置によれば、複合膜自体が透過液流路を有
しているので、従来の膜モジユールのように、透過液流
路のためのスペーサなしにて、透過液を集水管に効率よ
く導くことができ、かくして、装置化が簡単であり、更
に、装置の単位体積当たりの膜面積を大きくすることが
できる。
しているので、従来の膜モジユールのように、透過液流
路のためのスペーサなしにて、透過液を集水管に効率よ
く導くことができ、かくして、装置化が簡単であり、更
に、装置の単位体積当たりの膜面積を大きくすることが
できる。
発明の効果 以上のように、本発明のシート状複合膜によれば、複
合膜自体が透過液流路を有しているので、かかる複合膜
をモジユール化する際に、従来の複合膜のように透過液
流路としてのスペーサ等を必要とせず、モジユール化が
簡単であるうえに、モジユールの単位容積当りの膜面積
を大きくすることができ、延いては処理効率の高いモジ
ユールを得ることができる。
合膜自体が透過液流路を有しているので、かかる複合膜
をモジユール化する際に、従来の複合膜のように透過液
流路としてのスペーサ等を必要とせず、モジユール化が
簡単であるうえに、モジユールの単位容積当りの膜面積
を大きくすることができ、延いては処理効率の高いモジ
ユールを得ることができる。
第１図は、本発明によるシート状複合膜の一実施例の横
断面図、第２図及び第３図は、それぞれ更に別の実施例
を示す横断面図、第４図は、裏面に透過液流路としての
溝を有する多孔質基材膜を得るための装置構成の一例を
示す図、第５図はバツクアツプシートを示す断面図、第
６図は、透過液流路としての貫通孔を内部に有する多孔
質基材膜を得るための装置構成の一例を示す図、第７図
は、裏面に透過液流路としての溝を有する本発明による
複合膜を用いたモジユールの一例を示す要部断面図であ
る。 １……シート状複合膜、２……シート状多孔質基材膜、
３及び３′……スキン層、４、５及び６……透過液流
路、７……突状、８……バツクアツプシート、９……バ
ツクアツプロール、10……ロールコーター、11……凝固
槽、12……多孔質膜基材、13……バツクアツプシート、
14……樹脂溶液、15……ノズル、16……貫通孔、18……
集水管、20……集水孔、21……原液用スペーサ、22……
接着剤。
断面図、第２図及び第３図は、それぞれ更に別の実施例
を示す横断面図、第４図は、裏面に透過液流路としての
溝を有する多孔質基材膜を得るための装置構成の一例を
示す図、第５図はバツクアツプシートを示す断面図、第
６図は、透過液流路としての貫通孔を内部に有する多孔
質基材膜を得るための装置構成の一例を示す図、第７図
は、裏面に透過液流路としての溝を有する本発明による
複合膜を用いたモジユールの一例を示す要部断面図であ
る。 １……シート状複合膜、２……シート状多孔質基材膜、
３及び３′……スキン層、４、５及び６……透過液流
路、７……突状、８……バツクアツプシート、９……バ
ツクアツプロール、10……ロールコーター、11……凝固
槽、12……多孔質膜基材、13……バツクアツプシート、
14……樹脂溶液、15……ノズル、16……貫通孔、18……
集水管、20……集水孔、21……原液用スペーサ、22……
接着剤。
Claims (1)
- 【請求項１】多孔質基材膜上に分離機能を有するスキン
層を備えたシート状複合膜において、上記多孔質基材膜
の裏面に溝として、又は上記多孔質基材膜の内部に貫通
孔として、上記基材膜の面方向に一端から他端に連続し
て延びる透過液流路を形成してなることを特徴とするシ
ート状複合膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62010998A JP2534050B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | シ−ト状複合膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62010998A JP2534050B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | シ−ト状複合膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63178803A JPS63178803A (ja) | 1988-07-22 |
| JP2534050B2 true JP2534050B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=11765804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62010998A Expired - Fee Related JP2534050B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | シ−ト状複合膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2534050B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8529762B2 (en) * | 2010-10-29 | 2013-09-10 | General Electric Company | Spiral wound membrane element product water tube with external flow grooves |
| US10294267B2 (en) * | 2013-12-04 | 2019-05-21 | Pall Corporation | Membrane with surface channels |
| CN106914140A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 通用电气公司 | 制备过滤元件的方法及相应过滤元件 |
| CN106861448B (zh) * | 2017-03-03 | 2019-03-05 | 河北工业大学 | 一种乙烯乙烯醇共聚物高度亲水超滤膜的制备方法 |
| CN106823860B (zh) * | 2017-03-03 | 2019-02-22 | 河北工业大学 | 一种乙烯-乙烯醇共聚物高度亲水超滤膜的制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4493716A (en) * | 1982-10-12 | 1985-01-15 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Apparatus for the separation of hydrogen sulfide from a gas mixture |
-
1987
- 1987-01-19 JP JP62010998A patent/JP2534050B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63178803A (ja) | 1988-07-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |