JP2533561Y2 - 多連気化器の絞り弁リンク装置における連結部材の防振装置 - Google Patents

多連気化器の絞り弁リンク装置における連結部材の防振装置

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JP2533561Y2
JP2533561Y2 JP1991004094U JP409491U JP2533561Y2 JP 2533561 Y2 JP2533561 Y2 JP 2533561Y2 JP 1991004094 U JP1991004094 U JP 1991004094U JP 409491 U JP409491 U JP 409491U JP 2533561 Y2 JP2533561 Y2 JP 2533561Y2
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博司 山添
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株式会社京浜精機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機関へ供給する混合気
の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのうち
特に吸気道を開閉制御する絞り弁を備えた単一の気化器
を複数個配置し、各気化器の絞り弁と同期的に回転する
各気化器の絞り弁レバーを連結部材にて連結した多連気
化器の絞り弁リンク装置における連結部材の防振装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に知られる多連気化器の絞
り弁リンク装置は、例えば特願昭61−40600号等
に示される。すなわち、各気化器には、気化器本体を貫
通する吸気道内に絞り弁が配置され、この絞り弁にて吸
気道が開閉制御されるとともに絞り弁を吸気道内にて取
着する絞り弁軸の端部に絞り弁レバーが一体的に取着さ
れる。そして、この気化器が側方に複数個配置されて多
連気化器を構成し、さらに互いに隣接する各気化器の絞
り弁レバーは連結部材によって互いに連結されるもの
で、一方の気化器の絞り弁レバーを回転操作することに
よって他の気化器の絞り弁レバーを連結部材によって同
期的に回転操作したものである。この連結部材は一般的
に板材あるいは断面が矩形、円形、の棒材にて形成され
るもので、その端部が各気化器の絞り弁レバーに連結ピ
ン等によって機械的に連結される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来の多連気化
器の絞り弁リンク装置によると、多連気化器を構成する
隣接した気化器の間の連装取付けピッチが大となった時
に問題を有する。すなわち、気化器の連装取付けピッチ
は機関のシリンダーの配置によって決定されるもので、
しばしばこの連装取付けピッチが大となることがある。
【0004】このように気化器の連装取付けピッチが大
となると、各気化器の絞り弁レバーを連結する連結部材
の連結方向における長さが長くなるもので、これによる
と機関の運転時において、機関に発生する振動によって
連結部材が振動し易くなる。この連結部材が振動するこ
とによると、連結部材の剛性を高める必要があり、例え
ば、合成樹脂材料を連結部材として使用する際において
断面積を大きく取る必要があり、この部の小型化を図る
ことが困難となるものであった。
【0005】又、連結部材と絞り弁レバーとは例えば連
結ピンの嵌合等によって互いに回転可能に取り付けるも
のであり、連結部材が振動することによると、連結部材
と絞り弁レバーとの連結部分の摩耗が生じ易いもので、
この連結部分の摩耗を抑止する為に材料の選定、表面処
理の選定、嵌合部の硬度の選定、等多くの組合わせテス
トを実施する必要があり開発効率の点より好ましくな
い。
【0006】本考案になる多連気化器の絞り弁リンク装
置における連結部材の防振装置は、前記課題に鑑み成さ
れたもので、特に気化器の連装ピッチが大なる多連気化
器の絞り弁リンク装置において、各気化器の絞り弁レバ
ーを連結する連結部材の振動を抑止することのできる前
記防振装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案になる多連気化器
の絞り弁リンク装置における連結部材の防振装置は前記
目的達成の為に、気化器本体を貫通する吸気道に、吸気
道を開閉制御する絞り弁を配置した気化器を、複数個配
置するとともに各気化器の絞り弁と同期的に回転する各
気化器の絞り弁レバーを連結部材にて連結した絞り弁リ
ンク装置を備えた多連気化器において、外周にリング溝
を穿設した円筒状のコロを、多連気化器を構成する単一
の気化器本体に回転自在に配置するとともに前記リング
溝内に連結部材を摺動案内したことを特徴とする。
【0008】
【作用】而して、機関の運転時において、連結部材が機
関の振動を受けても、連結部材はコロのリング溝にてそ
の二側面を案内されるので連結部材の振動が抑止され
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案になる多連気化器の絞り弁リン
ク装置における連結部材の防振装置の一実施例を図1か
ら図3にて説明する。図1は側面図である。図2は、図
1のA−A線における横断面図である。図3は図1のB
−B線における要部縦断面図である。
【0010】本実施例は単一の気化器を二個隣接して配
置した二連気化器であって、まず単一の気化器の共通部
分について説明する。1は、内部を上下方向に吸気道2
が貫通した気化器本体であり、吸気道2には吸気道2を
開閉制御する絞り弁3があって、この絞り弁3は、気化
器本体1に回転自在に支承された絞り弁軸4に取着され
る。気化器を構成する定液面機構、低速燃料系統、高速
燃料系統、あるいは始動系統は従来の気化器と同一なる
ことより、図示及び説明を省略する。
【0011】かかる気化器にて多連気化器を構成するに
は、気化器を側方に二個隣接して配置するもので、図1
において右方の気化器を第1気化器C1とし左方の気化
器を第2気化器C2とする。第1気化器C1について説
明すると、5は気化器本体1より突出する絞り弁軸4の
端部に一体的に配置した第1絞り弁レバーであって、こ
の第1絞り弁レバー5には運転者によって操作れさる操
作ワイヤー6が取着されるとともに連結部材取付け孔7
が穿設される。尚、第1気化器C1における絞り弁3の
開方向は時計方向である。
【0012】第2気化器C2について説明すると、8は
気化器本体1より突出する絞り弁軸4の端部に一体的に
配置した第2絞り弁レバーであって、連結部材取付け孔
9が穿設される。尚、第2気化器C1における絞り弁3
の開方向は反時計方向であって、第1絞り弁レバー5の
連結部材取付け孔7と絞り弁軸4の中心とのピッチ及び
第2絞り弁レバー8の連結部材取付け孔9と絞り弁軸4
の中心とのピッチは同一とする。10は第1絞り弁レバ
ー5と第2絞り弁レバー8とを機械的に連結する為の連
結部材であって、本例においては板状よりなり、その両
端部に挿通孔11がそれぞれ穿設される。そして、第1
絞り弁レバー5の連結部材取付け孔7と、連結部材10
の一端の挿通孔11内に連結ピンPが挿入配置され、第
2絞り弁レバー8の挿通孔11と連結部材10の他端の
挿通孔11内に連結ピンPが挿入配置され、これによっ
て第1絞り弁レバー5と第2絞り弁レバー8とが連結部
材10にて同期的に回転可能に連結される。
【0013】20は、振れ抑止部材としての、円筒状の
コロであり、その外周部分に環状のリング溝20Aが穿
設され、このコロ20は、第2気化器C2より延びる取
付けボス1Aにビス21を介して取付けられる。そし
て、連結部材10はコロ20のリング溝20A内に案内
配置されるもので、このとき連結部材10の一側面10
Aがリング溝20Aの一側面20Bに摺動案内され、連
結部材10の他側面10Bがリング溝20Aの他側面2
0Cに摺動案内される。この状態は特に図3に良く示さ
れる。
【0014】機関の運転に伴って運転者が操作ワイヤー
6を引いて第1絞り弁レバー5を時計方向に回転させる
と第1気化器C1の絞り弁3は吸気道2を開放するもの
で、この第1絞り弁レバー5の時計方向の回転は連結ピ
ンPより連結部材10に伝達されて連結部材10を図1
において左斜め上方へ移動させるもので、この連結部材
10の移動は連結ピンPを介して第2絞り弁レバー8に
伝達されて、第2絞り弁レバー8を反時計方向へ回転さ
せる。而して、第2気化器C2における絞り弁3は第1
気化器C1の絞り弁3と同期して吸気道2を開放するこ
とになる。
【0015】そして、かかる絞り弁レバーの回転による
連結部材10の移動時において、連結部材10はコロ2
0のリング溝20A内にあって、連結部材10の一側面
10Aがリング溝20Aの一側面20Bにて摺動案内さ
れ、連結部材10の他側面10Bがリング溝20Aの他
側面20Cにて摺動案内されるので、連結部材10が機
関の振動を受けて振動しようとしたときリング溝20A
にてその振動が強制的に抑止されるものである。
【0016】尚、本例における連結部材10の連結はワ
ットリンク機構と呼ばれるもので、連結部材10の連結
方向における中間位置において、連結部材10に直交す
る方向の変位が少ないものであり、本例においてコロ2
0を連結部材10の連結方向における中間位置に配置し
た。
【0017】又、コロ20をビス21を軸心として回転
可能な如く取付けボス1Aに取付けると、連結部材10
の移動時においてコロ20は回転するものでコロ20が
連結部材10の移動に対して抵抗を与えることがない。
【0018】図4に他の実施例を示す。図1と異なる部
分についてのみ説明し、同一部分は同一符号を使用して
説明を省略する。30は第2気化器C2の気化器本体1
に軸31を介して揺動自在に配置された揺動体であっ
て、この揺動体30に対して前記実施例におけるコロ2
0がビス21を介して取着され、このコロ20のリング
溝20A内に連結部材10が摺動案内される。そして、
さらにこの揺動体30にはスプリング32の一端が係止
され、スプリング32の他端は気化器本体1に係止さ
れ、揺動体30は、このスプリング32のバネ力によっ
て軸31を基準に反時計方向の回転力が付与される。
【0019】而して、コロ20のリング溝20Aは常に
連結部材10側へ押圧されるので連結部材10の移動時
において、リング溝20Aによるコロ20の摺動案内が
一層確実となったものである。
【0020】
【考案の効果】以上の如く、本考案になる多連気化器の
絞り弁リンク装置における連結部材の防振装置による
と、気化器本体を貫通する吸気道に、吸気道を開閉制御
する絞り弁を配置した気化器を、複数個配置するととも
に各気化器の絞り弁と同期的に回転する各気化器の絞り
弁レバーを連結部材にて連結した絞り弁リンク装置を備
えた多連気化器において、外周にリング溝を穿設した円
筒状のコロを、多連気化器を構成する単一の気化器本体
に回転自在に配置するとともに前記リング溝内に連結部
材を摺動案内したので機関の振動を受けても連結部材は
コロによって、その振動を完全に抑止することができ、
連結部材の剛性を高める必要がなく、このことは、合成
樹脂材料の連結部材への適用及び金属材料の適用におい
て従来に比して小型化とすることができ、気化器全体を
コンパクトで且つ軽量化できたものである。さらには絞
り弁レバーと連結部材との連結部分の振動による摩耗を
著しく軽減できたもので、この部に対する設計的自由度
(材質、処理、硬度の選択)を著しく向上できたもので
ある。又、振れ防止部材として円筒状のコロを用い、該
コロを気化器本体に回転自在に配置したことによると、
連結部材の連結方向における移動時において、コロは回
転するもので、これによると連結部材の移動に際してコ
ロの摺動抵抗を軽減でき操作ワイヤーの操作荷重が重く
なることが抑止できる。これらは特に隣接する気化器の
連装ピッチが大となり連結部分の連結方向長さが長くな
った多連気化器の絞り弁リンク装置において特に効果が
顕著なるものである。
【0021】又、コロを、一端が軸にて回転自在に支承
されるとともにスプリングにて一回転方向に付勢される
揺動片に回転自在に配置し、リング溝を連結部材に対し
て弾性力をもって押圧したことによると、リング溝の両
側面によって連結部材の両側面を摺動案内するに加え、
リング溝の溝底部によって、連結部材の下側端面をも摺
動案内でき、これによると、連結部材を三方向より摺動
案内でき連結部材の振動を一層効果的に抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多連気化器の絞り弁リンク装置におけ
る連結部材の防振装置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線における横断面図である。
【図3】図1のB−B線における要部縦断面図である。
【図4】本考案の多連気化器の絞り弁リンク装置におけ
る連結部材の防振装置の他の実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
C1 第1気化器 C2 第2気化器 1 気化器本体 2 吸気道 3 絞り弁 4 絞り弁軸 5 第1絞り弁レバー 8 第2絞り弁レバー 10 連結部材 20 コロ 20A リング溝 21 ビス 30 揺動体 32 スプリング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を貫通する吸気道に、吸気道
    を開閉制御する絞り弁を配置した気化器を、複数個配置
    するとともに各気化器の絞り弁と同期的に回転する各気
    化器の絞り弁レバーを連結部材にて連結した絞り弁リン
    ク装置を備えた多連気化器において、 外周にリング溝を穿設した円筒状のコロを、多連気化器
    を構成する単一の気化器本体に回転自在に配置するとと
    もに前記リング溝内に連結部材を摺動案内したことを特
    徴とする多連気化器の絞り弁リンク装置における連結部
    材の防振装置。
  2. 【請求項2】 前記コロを、一端が軸にて回転自在に支
    承されるとともにスプリングにて一回転方向に付勢され
    る揺動片に回転自在に配置し、リング溝を連結部材に対
    して弾性力をもって押圧してなる請求項1項記載の多連
    気化器の絞り弁リンク装置における連結部材の防振装
    置。
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JPS594618A (ja) * 1982-07-01 1984-01-11 Toray Ind Inc 樹脂組成物
JPS61149386A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Sharp Corp プリンタの用紙送り装置
US4648325A (en) * 1985-06-20 1987-03-10 Heico Inc. Linear drive unit

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