JP2533157Y2 - 筆記用ペン先 - Google Patents

筆記用ペン先

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JP2533157Y2
JP2533157Y2 JP1774492U JP1774492U JP2533157Y2 JP 2533157 Y2 JP2533157 Y2 JP 2533157Y2 JP 1774492 U JP1774492 U JP 1774492U JP 1774492 U JP1774492 U JP 1774492U JP 2533157 Y2 JP2533157 Y2 JP 2533157Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はプロッター用、線引き
用、一般筆記用として有益な筆記用ペン先に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維、プラスチック、金属、セラミック
スなどの各種素材からなるペン体があり、特に近年で
は、プロッターなどの高速筆記仕様(インキ引出し性、
耐磨耗性、芯折れ強度、硬度など)のものの開発が急が
れ、硬質プラスチック製のものや、金属,セラミックス
などの無機質製のものが注目を集めている。(たとえ
ば、特開平1-146797号公報参照)
【0003】ところが、ペン先の素材硬度が高いものほ
ど、筆記途中に筆線幅が乱れたりカスレたりする事故が
発生し、最悪の場合には書けなくなったりする問題があ
る。この問題は筆記対象物が紙である場合に顕著であ
る。問題発生の原因を調べたところ、紙表面の繊維がペ
ン先の筆記面部におけるインキ溝の開口端すなわちエッ
ジで削り取られて、インキと混じり合ったゲル状のもの
となり、インキ溝の開口部分に入り込んで詰まった状態
になっていることが確認された。また、紙質によっては
紙の巻き込み現象が発生している。
【0004】そこで考えられることは、たとえば特公昭
49-2132 号公報の第6図に例示されているように、複数
のインキ溝が筆記面部における頂部を避けて周りに開口
した態様に押出し成型する。この様な態様のものであれ
ば、ペン先の素材硬度が高いものであっても、頂部には
インキ溝端部が開口していないため、筆記抵抗の軽減と
繊維屑の発生の減少を期待することが出来る。
【0005】しかしながら、インキ溝が複数にブロック
化されて、その供給断面積が絶対的に減少しているため
に、インキフローが低下し、十分なインキ流出量を得ら
れずに筆線がカスレたり線幅が乱れたりする。
【0006】そして、筆記時におけるペン先の動きは同
時に紙面を引っ掻き続ける動作でもあるから、たとえ筆
記面部における頂部にインキ溝端部が開口していないと
言っても、紙質やペン先の素材硬度によっては、繊維屑
の発生そのものを避けられない。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】解決しようとする課
題は、筆記抵抗を軽減させようとするとインキフローが
低下してしまうこと、そして、紙質やペン先の素材硬度
によって避けられない繊維屑の発生そのものを減少し得
ないでいること、発生した繊維屑がインキ溝開口に対し
て何物にも邪魔されずに詰まってしまうこと、そして、
その繊維屑がインキ溝開口に詰まって筆記不能になるこ
とである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】前記の課題を解決する
ために、ペン先の先端の大略砲弾形状筆記面部にインキ
溝端部を同筆記面部における頂部周りに位置させてそれ
ぞれ開口形成し、各インキ溝端部を前記頂部の裏側まで
到達したインキ溝によりペン先内部で相互に連通状に形
成し、このインキ溝端部が開口している筆記面部にゴミ
誘導溝を同ゴミ誘導溝でインキ溝端部の開口縁を囲む態
様に配設したことを特徴とする。
【0009】筆記面部における頂部の厚さは0.02〜0.3m
m 、望ましくは0.06mm以内であり、インキフローが低下
しない範囲にしてある。そして、ゴミ誘導溝の深さは0.
01〜0.12mm、望ましくは0.06mm以内とするのが良く、繊
維などのゴミを、ゴミ誘導溝内に溜めながら、引出され
るインキとともに導き出して、インキ溝開口端に入り込
むのを阻止し得る。また、インキ溝開口縁と紙面との間
を毛細管作用が働く0.12mm以内に保つのが良く、インキ
溝を毛細管作用によって開口縁まで流動してきたインキ
は紙面などの筆記面に毛細管力で良好に引出される。特
に、ゴミ誘導溝の深さが0.02〜0.04mmである場合に最も
良い。
【0010】ゴミ誘導溝は溝縁を滑らかな曲面状に面取
りするのが良く、筆記にともなう繊維屑の発生を抑止し
得るし、筆感も滑らかになる。また、このゴミ誘導溝は
その溝形状と配列形態を適宜選択することにより、たと
えばプロッター向けあるいは一般筆記用に用途選択し得
る。
【0011】筆記面部におけるインキ溝端部の配列態様
は、放射状あるいは同心円状または両者の組み合わせに
よるもの等が挙げられる。ペン先の横断面輪郭形状は円
形状、四角や三角の角形状など任意であり制限されな
い。材質としては、硬質プラスチック、金属、セラミッ
クスなどの各種素材が挙げられるが、用途に応じて適宜
選択される。
【0012】
【作用】筆記状態では、大略砲弾形状の筆記面部におけ
る頂部が紙面に接して、同頂部にはインキ溝端部が開口
していないため、筆記抵抗が軽微で筆感が良好である
し、筆記面が紙であっても紙面を傷付ける度合いが少な
く繊維屑の発生は僅かである。しかも、紙面とインキ溝
端部の開口縁との間にはゴミ誘導溝の深さ分に相当する
隙間のインキ引出し空間が確保され、且つ各インキ溝端
部は頂部の裏側まで到達しているインキ溝によって相互
に連通して、各インキ溝端部の深さが実質的に頂部の厚
さ相当になっていることにより、インキフローが低下せ
ず、インキはインキ引出し空間を経てインキ溝開口縁か
ら毛細管作用によって良好に引出される。そして、紙面
に筆記している際に、先端面部で削り取られる繊維など
のゴミは、ゴミ誘導溝に集められると同時にゴミ誘導溝
に沿いインキに混って筆記方向の反対側に移動して導き
出され、インキとともに紙面に移される。
【0013】それにより、筆感が滑らかで、インキフロ
ーが良好であり、また、筆記時に発生する繊維屑などの
ゴミについても、このゴミをゴミ誘導溝で一時的に溜め
た後にインキとともに紙面に移すことによって排除し
て、インキ溝開口に入り込まぬように規制でき、筆記面
部間におけるインキ溝開口は繊維などのゴミで詰まるよ
うなことがない。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1の(A)乃至(C)に例示したペン先
1は、成型金型により射出成型した金属微粒子の焼結体
製のもので、大略砲弾形状の筆記面部2における頂部2a
周りには各インキ溝端部3aを八方に等角度状に開口形成
すると共に頂部2aの裏側までインキ溝3を軸線方向に沿
い設けており、この頂部2aにおける裏側で各インキ溝端
部3aがインキ溝3を通じて相互に連通するようにしてい
る。頂部2aの厚さは0.04mmにしている。この頂部2aの裏
側まで到達しているインキ溝3は横断面形状が、軸線箇
所の中心溝部3bと、この中心溝部3bから放射状に八方に
伸びるスリット状溝部分3cとで形成していて、各スリッ
ト状溝部分3cはインキ溝端部3aと軸線方向に一致してい
る。
【0016】そして、インキ溝端部3aが開口している筆
記面部2にはゴミ誘導溝4を、同ゴミ誘導溝4でインキ
溝端部3aの開口縁3dを囲む態様に配設し、このゴミ誘導
溝4で囲まれた開口縁3dと筆記面部2との間にインキ引
出し空間5を形成している。
【0017】ゴミ誘導溝4は筆記面部2とインキ溝端部
3aの開口縁3dとの間に各スリット状溝部分3cをそれぞれ
取り囲む態様に凹設して形成しており、このゴミ誘導溝
4の溝端部4aにおけるペン先の側方すなわち外周側の溝
端面4bはペン先の側方乃至基端側に向けて傾斜状に形成
していて、ゴミ誘導溝4内のゴミがインキ引出し空間5
から引出されるインキに混ざり溝端面4bを伝って溝外に
導き出されやすいようにしている。そして、溝縁は筆記
面部2と滑らかに連なるように丸く面取りしている。こ
のゴミ誘導溝4の深さは0.04mmである。また、ゴミ誘導
溝4はインキ引出し空間5を兼ねていて、ゴミ誘導溝4
を伝ってインキが引出されるようにしてある。
【0018】この第1実施例のものでは、筆記抵抗が軽
微で筆感が良好であるし、筆記面が紙であっても紙面を
傷付ける度合いが少なく繊維屑の発生は僅かである。し
かも、インキ溝端部3aに対してインキが、頂部2a裏側ま
で達して相互に連通状のインキ溝3から十分に供給され
て、インキフローが良好であり、インキはインキ引出し
空間を経てインキ溝開口縁から毛細管作用によって良好
に引出されるので、ペン先を立てた鉛直状態から50度ぐ
らいまでの間の所望の筆記角で自由に筆記可能である。
【0019】そして、筆記時に発生する繊維屑などのゴ
ミは、ゴミ誘導溝に一時溜められると同時にゴミ誘導溝
に沿いインキに混じって筆記方向の反対側に移動して、
インキ引出し空間より引出されるインキとともに導き出
されて排除されるので、ゴミがインキ溝開口に入り込ま
ず、ゴミ詰まりが無い。
【0020】ゴミ詰まりが無くて、筆感が滑らかで、且
つ耐摩耗性に優れていると共に芯折れ強度が高いため、
柔らかい紙面のものから堅い筆記面のものまで自在に筆
記可能であり、一般筆記用そしてプロッター用に有用で
ある。
【0021】図2の(A)および(B)に例示した第2
実施例のペン先1は、構成が第1実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0022】ペン先1の頂部は低い丸頭状に成型してあ
り、各スリット状溝部分3cにおける外周側の溝端部3eは
横断面円形状に成型して断面積を拡大形成して、インキ
溝3の外周側におけるインキ供給能力を高めている。頂
部2aの厚さは0.06mmである。
【0023】この第2実施例のものも、前記第1実施例
のものと同様の作用・効果を有し、特にプロッター用に
好適である。
【0024】図3の(A)および(B)に例示した第3
実施例のペン先1は、構成が第1実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0025】ペン先1の頂部はその裏面部分を中心溝部
3b側に突出状に成型しており、この頂部2aの厚さは0.1m
m である。
【0026】この第3実施例のものも、前記第1実施例
のものと同様の作用・効果を有し、特に、プロッターの
場合、頂部が厚いから、ペンがアップ・ダウンして筆記
面に当った際における衝撃に耐えて、プロッター用に好
適である。
【0027】図4の(A)および(B)に例示した第4
実施例のペン先1は、構成が第2実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0028】ペン先1の頂部はその裏面部分を中心溝部
3b側に突出状に成型しており、この頂部2aの厚さは0.12
mmである。
【0029】この第4実施例のものも、前記第3実施例
のものと同様の作用・効果を有するものである。
【0030】図5の(A)および(B)に例示した第5
実施例のペン先1は、構成が第1実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0031】インキ溝端部3aは四方に等角度状に開口形
成してあり、この各インキ溝端部3aはそれぞれ放射方向
に蛇行した大略S形状に配設している。同様に、ゴミ誘
導溝4についてもインキ溝端部3aの開口縁3dを囲む態様
の大略S形状に形成してある。そして、四方の各インキ
溝端部3aは頂部2a裏側まで達しているインキ溝3を通じ
て相互に連通している。インキ溝3におけるスリット状
溝部分3cは、インキ溝端部3aと軸線方向に一致している
溝部分を、インキ溝端部3aと同形状の横断面大略S形状
に形成してある。
【0032】この第5実施例のものも、前記第1実施例
のものと同様の作用・効果を有しているが、特にS形状
のインキ溝3により、直線状のインキ溝に比べてインキ
溝面積が増すので、インキ流出量が増し、またインキ溝
端部3aに方向性がないので、ゴミも詰まりにくくなって
いる。
【0033】図6の(A)および(B)に例示した第6
実施例のペン先1は、構成が第1実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0034】インキ溝端部3aは三方に内外二重状に開口
形成してあり、この内外の各インキ溝端部3aはそれぞれ
大略1/4 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配設
している。同様に、ゴミ誘導溝4についてもインキ溝端
部3aの開口縁3dを囲む態様の大略1/4 円形状に形成して
ある。そして、内外に隣り合う三方の各インキ溝端部3a
は頂部2a裏側まで達しているインキ溝3を通じて相互に
連通している。インキ溝3におけるスリット状溝部分3c
は、インキ溝端部3aと軸線方向に一致している溝部分
を、インキ溝端部3aと同形状の横断面大略1/4 円形状に
形成してある。
【0035】この第6実施例のものも、前記第1実施例
のものと同様の作用・効果を有するものであり、さら
に、頂部2a回りの筆記方向性が向上している。
【0036】図7の(A)および(B)に例示した第7
実施例のペン先1は、構成が第6実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0037】内外のインキ溝端部3aは、内側の各インキ
溝端部3a間の外側に、外側のインキ溝端部3aがそれぞれ
位置して、内側と外側の各インキ溝端部3aの両端部分が
重なり合うように位置する態様に配設してある。
【0038】この第7実施例のものも、前記第6実施例
のものと同様の作用・効果を有するものであり、さら
に、頂部2a回りの筆記方向性が一層向上している。
【0039】図8の(A)および(B)に例示した第8
実施例のペン先1は、構成が、第7実施例のものと基本
的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。
【0040】インキ溝端部3aは三方に内外三重状に開口
形成してあり、この内外の各インキ溝端部3aはそれぞれ
大略1/4 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配設
している。そして、各インキ溝端部3aは、頂部2a側の第
1略円周状インキ溝端部3aの両端部分と外側の第3略円
周状インキ溝端部3aの両端部分との間に、中側の第2略
円周状インキ溝端部3aの両端部分が入り込むように位置
して内外に隣り合う態様に配設してある。
【0041】この第8実施例のものも、芯折れ強度の点
を除いて、前記第7実施例のものと同様の作用・効果を
有し、さらにインキ溝端部3aが周辺部まで広がっている
ので、斜め筆記時の安定性を高めている。
【0042】図9の(A)および(B)に例示した第9
実施例のペン先1は、構成が第6実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0043】インキ溝端部3aは、四方に内外五重状に開
口形成してあり、この内外の各インキ溝端部3aはそれぞ
れ大略1/5 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配
設している。そして、各インキ溝端部3aは、頂部2a側の
第1略円周状インキ溝端部3aと中側の第3略円周状イン
キ溝端部3aと外側の第5略円周状インキ溝端部3aと、そ
して中側の第2略円周状インキ溝端部3aと第4略円周状
インキ溝端部3aとは、それぞれ内外に隣り合い、且つ第
1,第3,第5インキ溝端部3aの両端部分と第2,第4
インキ溝端部3aの両端部分とは円周方向にはす向いに対
峙している態様に配設してある。
【0044】この第9実施例のものも、前記第6実施例
のものと同様の作用・効果を有し、さらに第1,第3イ
ンキ溝端部3a間に第2インキ溝端部3aが位置し、第3,
第5インキ溝端部3a間に第4インキ溝端部3aが位置し
て、はす向かいに対峙しているため、筆記時の方向性が
向上している。
【0045】図10の(A)および(B)に例示した第10
実施例のペン先1は、構成が第6実施例のものと基本的
に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。
【0046】三方に配設された内外二重状のインキ溝端
部3a間に、放射方向に伸びるインキ溝端部3aをそれぞれ
配設してある。
【0047】この第10実施例のものも、芯折れ強度の点
を除いて、前記第6実施例のものと同様の作用・効果を
有し、さらにインキ溝端部3aの配列具合により筆記面全
体の筆記方向性が向上している。
【0048】図11に例示した第11実施例のペン先1は、
ペン軸筒に挿着される胴部6先における筆記面部2の元
側の顎部7を多角錐形状に形成した態様を示しており、
適宜の形態に装飾可能である。
【0049】
【考案の効果】イ.筆記時には、インキ溝端部が開口し
ていない頂部が筆記面に接するため、筆記抵抗が軽微で
滑らかな筆運びを得ることができ、しかも、この頂部の
裏側では十分なインキ供給能力を有するインキ溝が各イ
ンキ溝端部を相互に連通して、インキを十分に供給する
ようにしているため、インキフローの低下がなく、引き
出し不足による筆線のカスレや線幅が乱れることがな
い。
【0050】ロ.筆記面部を紙面に接しさせて筆記して
いる際に、発生した繊維屑などのゴミをゴミ誘導溝に集
めると同時にゴミ誘導溝に沿いインキに混ぜて移動させ
て、インキとともに紙面に移すことができ、筆記時に発
生する繊維屑などのゴミによってインキ溝開口が詰まる
ようなことがなく、筆記良好である。
【0051】ハ.筆記面部が紙面に接した状態で、紙面
とインキ溝の開口縁との間にはゴミ誘導溝の深さ分に相
当するインキ引出し空間が確保されることにより、同イ
ンキ引出し空間を経てインキ溝開口縁からインキを毛細
管作用によって良好に引出すことができ、ペン先を傾け
た状態での一般筆記はもとより、ペン先を立てた鉛直状
態での筆記時にもインキの引き出しすなわちインキハケ
が良い。
【0052】ニ.ペン先素材について、硬質プラスチッ
ク,金属,セラミックスなどの所望の硬度の各種素材を
選択でき、一般筆記用のものから線引き用さらにプロッ
ターなどの高速筆記用のものまで、各種の用途に対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第1実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。(C)は(A)のc−c線に沿える部分拡
大断面図。
【図2】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第2実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図3】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第3実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図4】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第4実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図5】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第5実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図6】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第6実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図7】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第7実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図8】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第8実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図9】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第9実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図10】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第10実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図11】 本考案の筆記用ペン先の第11実施例を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 ペン先 2 筆記面部 2a 筆記面部の頂部 3 インキ溝 3a インキ溝のインキ溝端部 3b インキ溝の
中心溝部 3c インキ溝のスリット状溝部分 3d インキ溝の
開口縁 3e スリット状溝部分の溝端部 4 ゴミ誘導溝 4a ゴミ誘導溝の溝端部 4b ゴミ誘導溝
の溝端面 5 インキ引出し空間 6 ペン先の胴
部 7 ペン先の顎部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペン先の先端の大略砲弾形状筆記面部に
    インキ溝端部を同筆記面部における頂部周りに位置させ
    てそれぞれ開口形成し、各インキ溝端部を前記頂部の裏
    側まで到達したインキ溝によりペン先内部で相互に連通
    状に形成し、このインキ溝端部が開口している筆記面部
    にゴミ誘導溝を同ゴミ誘導溝でインキ溝端部の開口縁を
    囲む態様に配設したことを特徴とする筆記用ペン先。
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