JP2532922B2 - 物体形状の測定法 - Google Patents

物体形状の測定法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 光ビームあるいは板状光を用いて三角測量法により、
物体の形あるいは物体までの距離を測定する場合、従来
の測定法では、光沢表面の、凸凹のある物体の測定が困
難であった。本発明は前期測定を可能にする方法を提供
するもので、物体の形状測定、物体までの距離測定等に
広く使用され、工場における部品、製品の形状測定、検
査、物流工程における物品の仕分け等の自動化に用いら
れる。
〔従来の技術の問題点〕
物体の形を、光を用いて非接触で測定するために従来
から用いられている方法として (i)外部照明下の物体を複数個のテレビカメラで撮影
し、その画像を解析して物体の形状を求める方法、(i
i)物体表面に平行な多数のスリット光を投射して物体
表面にモアレ縞を生ぜしめ、それをテレビカメラで撮影
し、その映像を解析して物体形状を求める方法、(ii
i)物体表面に光ビームまたは板状光(スリット光)を
投射して、表面に輝点または輝線を生ぜしめ、その反射
光を受光器で捉えて、三角測量法により、その位置を求
める方法、等が用いられてきたが、何れの方法において
も、被測定物の光沢凹形部分で測定用信号光が複数回反
射されるために、真測定値の他に虚測定値が得られ、そ
の識別が困難なため、測定不能になる。つまり、従来の
測定法では光沢表面をもつ物体の形状測定ができない。
本発明者は、この問題を解決する方法として、投光器
と受光器との組合せないしは受光器と受光器との組合せ
を用いて各測定点の座標点を算出し、真測定値の有する
特性及び虚測定値の特性を活用して真測定値と虚測定値
とを区分する方法を提案した(特願昭(63−
)。
測定値の真虚識別法について、前発明(特願昭63−
)と本発明を比較する。何れの発明においても物
体表面の測定点を次のようにして求める。
(イ) 測定時、現れる1次輝線(点)、2次輝線
(点)、および鏡像反射線(点)の受光器Rnの受光セン
サSn上の像位置にある点状受光子κij (n)のi(n),j(n)
求める。(n=1,2,‥) (ロ) 上記i(n),j(n)を用いて、投光器・受光器の組
〔L,Rn〕あるいは受光器・受光器の組〔Rn1,Rn2〕につ
いて、物体表面上の測定点の座標を計算して求める
(n1,n2=1,2,‥,n1≠n2)。
通常の場合、算出値には真測定値、虚測定値が混在
し、その識別をしなければ測定不能である。
前発明においては、上記(ロ)において組〔L,Rn〕、
組〔Rn1,Rn2〕の複数個より得られる測定点の座標算出
値で等しい値をもつものを真測定値、他を虚測定値とす
る識別法を用いた。
これに対して、本発明においては、前記(イ)におい
て組〔L,Rn〕、組〔Rn1,Rn2〕より得られるi,jの組を複
数組とって、それらのjが真測定値であれば、満足しな
ければならぬjの1次の等式(本発明の式(4)あるい
は(5))を満足すれば、それらjの組を真測定値に関
するものとし、満足しなければ虚測定値に関するjを含
むものとして棄却し、真測定値に関するjの組に属する
jを用いて上記(ロ)の測定点の座標算出を行う。
上記説明からわかるように、本発明の識別法では、測
定の初期段階(上記(イ))で不要な虚測定値を捨て、
真測定値に関するijを選んで測定点の座標を計算するか
ら、前発明の識別法による場合に比して、計算機の処理
時間が短くなり、測定時間が短くなる。これは測定器を
工場等の工程中で用いる場合重要なことである。
〔本発明が解決しようとする課題〕
投光器より測定用信号光(光ビーム、または板状光)
を物体表面に投射し、投射点からの反射散乱光を受光器
で捉えて、三角測量法により物体までの距離を測定する
場合、物体表面に光沢面凹部があると、信号光が凹部表
面で複数回反射され、その反射光の一部が受光器に入射
するため、1次反射光による真測定値と2次以上の反射
光による虚測定値を生ずる。本発明は、この真測定値と
虚測定値の識別を測定値処理の初期段階で行うことを可
能ならしめる方法を提供するものである。
〔課題を解決するための本発明の方法〕
(I)真測定値と虚測定値 本発明の方法の説明に入る前に、三角測量における真
測定値と虚測定値について説明する。
第1図に示すように測定器に固定された座標軸xyのy
軸の点O1(O,d1)、点OL(O,dL)にそれぞれ受光器R1,
投光器Lを設け、投光器Lより光ビームlを物体の表面
Jに投射し、入射点に輝点Aを生ぜしめ、Aからの反射
散乱光rAを受光器R1で捉えて輝点Aの位置を測定するも
のとする。光ビームlの方向をθ、受光器R1に入る反
射光rAの方向をθとする。θLは光がx軸となす
角を反時計方向に測定して示すものとする。OL,O1にお
いてx軸に平行に設けた軸をxL,x1とする。
受光器R1は結像レンズ£と受光センサS1よりなり、
結像レンズ£は、レンズ中心をO1におき、光軸をx1
に重ねて設けられ、受光センサS1は結像レンズ£の結
像面上で、y軸に平行な直線上に点状受光子κ(j=
0,±1,‥‥)を等間隔δで配置して形成される。点状受
光子κは微小受光面を有し、光入力を受けると電気出
力を生ずる素子で、例えばホトダイオード、あるいはC,
C,D(チャージカップルドデバイス)等であり、κ
jはx1軸と受光センサS1との交点O1′にある点状受光子
に対してj=0とし、jの正負はy軸の正負方向と同じ
にとる。受光器R1が輝点Aの像A′を受光センサS1上に
結ぶと、受光センサS1より電気出力が得られ、その電気
出力を生じた点状受光子の順番jを検知することができ
る回路が設けられている。また、光ビームl、結像レン
ズの中心O1、受光センサS1は同一平面すなわちxy面内に
あるように構成されている。
今、投光器Lより物体表面Jに光ビームを投射し、生
じた輝点Aが受光器R1で捉えられ、輝点像A′が受光セ
ンサS1の点状受光子κ上に結ばれるとすると、輝点A
の座標は次により求められる。
被測定物の表面Jが平坦な場合は上記のようにして測
定点の座標が求められるが、表面Jが凹部をもち、かつ
平滑な光沢面になると、光ビームの反射光が再び表面J
の他の部分に入射して、そこからの反射光すなわち2次
反射光が受光器R1に入射し、受光センサS1に電気出力を
生ぜしめ、それが誤測定値を生ずる。その様子を第1図
のV溝の場合を例にとって説明する。図においてV溝の
表面Jがxy面に垂直であるとする。投光器Lより投射さ
れた光ビームは表面J上に輝点Aを生じ、Aでは光ビー
ムのエネルギの大部分が正反射方向に反射されて、対向
斜面に入射して2次輝点Bを生じ、Bからの反射光が受
光センサS1上に2次輝点Bの像B′を結ぶ。さらにま
た、1次輝点Aから反射されて対向斜面へ入射して2次
反射される反射光のうち、対向斜面で正反射された光成
分が受光器R1に入射する場合には受光センサS1に検知可
能な電気出力を生ぜしめ誤測定値を生ずる。図の点C1
その正反射点である。これは受光器R1の位置O1に目をお
いて、図の斜面VWを鏡とし、斜面UV上の1次輝点Aを見
る光路に相当している。この故に、点C1を鏡像反射点と
称することとする。
三角測定では光ビームと反射光との交点が求める測定
値になるから、図のA,IBおよびICが測定値として得られ
ることになる。Aは明らかに斜面の上にあるがIB,IC
斜面上にない誤測定値である。ここではAを真測定値,I
B,ICを虚測定値と称することとし、特に必要な場合は、
IBを2次輝点虚測定値、ICを鏡像虚測定値と称すること
とする。上記の測定では測定値の真虚の識別はできな
い。
第2図に示すように、y軸上の第3の点O2(O,d2
に、受光器R1と同構造の受光器R2を設け、受光器R1とR2
の組について、それぞれの受光器の受光方向を求めて、
その交点として物体表面上の点を求めることができる。
この場合、融点Aの像が、受光器R1の受光センサS1の点
状受光子κj′、および受光器R2の受光センサS2の点状
受光子κj″の位置に結ばれるとすると、輝点Aの位置
は次により与えられる。
被測定物がV溝のような場合は、1次輝点、2次輝点
が真測定値として得られるが、その他に7個の虚測定値
を生ずる場合があり、真測定値と虚測定値の識別が必要
である。
(II)測定値の真虚識別可能な測定法と識別法 第2図に示すように、y軸上の点OL(O,dL)に投光器
L、点O1(O,d1)、点O2(O,d2)にそれぞれ全く同じ構
造をもつ受光器R1,R2を設置して測定器を構成し、投光
器Lより光ビームlを物体表面に投射して輝点Aを生ぜ
しめ、輝点Aからの反射散乱光を受光器R1およびR2で捉
えて、輝点Aの位置を測定するものとする。
輝点Aの像が、受光器R2では点状受光子κj′上に、
受光器R2では点状受光子κj″上に結ばれるとすると、
式(1)により したがって 式(4)におけるGL,HLは測定器の構造定数であり、t
anθは測定の時与えられる既知の値である。式(4)は
受光センサS1,S2上で、輝点像の位置j′,j″が満足す
べき必要条件であり、また、充分条件にもなっている。
例えば、第2図のようなV溝の測定においては、受光
センサS1上には、1次輝点像A′、2次輝点像B′、鏡
像反射点像▲C ▼が得られ、受光センサS2上には1
次輝点像A″、2次輝点像B″、鏡像反射点像▲C
▼が得られるから、これらに応じて3個のj′と3個の
j″が測定される。これらのj′とj″について式
(4)を満足するかどうかを調べ、満足するj′とj″
の組を真測定値とし、これを用いて式(1)によりxA,y
Aを計算し、その他のj′,j″を虚測定値として棄却す
る。
次に、y軸上の点O3(O,d3)に、受光器R1と同構造を
もつ受光器R3を設け、同様の測定を行い、受光センサSn
(n=1,2,3)上の輝点像位置にある点状受光子κj (n)
を検出すれば式(2)により したがって 上式におけるGR,HR,δ/hは測定器の構造定数であり、
θは受光器R3の受光方向を示す角である。上式は式
(4)において、θ→θ3,dL→d3なる置換によって得
られ、本質的には全く同じ意味をもっている。式(5)
は、点状受光子κj′,κj″,κjが1次輝点Aあ
るいは2次輝点Bの結像により電気出力を生じていると
すれば、必ず満足されなければならぬ必要条件である。
したがって凹部の測定などで、線状受光素子上に2個以
上のjが得られる場合には式(5)を満足するj′,
j″,jを真測定値として採用し、満足しないものを虚
測定値として棄却する。この場合の識別法は、式(4)
の場合がj′,j″であったのに比して、式(5)の場合
はj′,j″,jになるので識別の計算量が多くなり面倒
である。
〔実施例〕
(I)物体の断面形状の測定法 第2図の測定器において、受光器R1,R2はそのままと
し、投光器Lとして光ビームを発射する光源LSと、光ビ
ームの方向をxy面において揺動するための回転鏡Mとで
構成し、測定においては、光ビームを物体表面に投射し
て、輝点で物体表面を走査し、輝点からの反射光を受光
器R1およびR2で捉え、その受光センサS1,S2の電気出力
からj′,j″を求め、このj′,j″が複数個得られる場
合には、式(4)を満足するj′,j″をとり、式(2)
によりxA,yAを算出する。この測定を輝点の走査にとも
なって行っていけば、測定点を結んで、物体をxy面で切
断した場合の断面形状が求められる。
(II)板状光を用いた物体形状の測定法 第3図は測定用信号光として板状光を用いて、物体形
状の測定を行う測定器の構成を示す。図において、x,y,
zは測定器に固定された座標軸である。y軸の点OL(O,d
L,O)に投光器Lを、点On(O,dn,O)(n=1,2)に受光
器Rnを設け、点OL,Onにそれぞれx軸、z軸に平行な軸x
L,zLおよびxn,znを設ける。
投光器Lは板状光Λを発射する光源LSと、板状光Λの
方向をzL軸を軸として回転揺動させる回転鏡Mよりな
り、板状光Λは回転揺動にともない物体の表面Jを輝点
εで走査する。受光器Rnはレンズ中心をOnに、中心面
をyzn面内にもつ結像レンズ£と、結像レンズ£
結像面に一致する受光面(yz面に平行で、結像距離hを
へだてた平面)をもつ受光センサSnとからなり、受光セ
ンサSnは受光面に、y軸に平行な複数個の線状受光素子
Ti(i=0,±1,±2,‥‥)を等間隔Δで並べて形成さ
れ、線状受光素子Tiは複数個の点状受光素子κij(j=
0,±1,±2,‥‥)を直線上に等間隔δで並べて形成され
ている。点状受光素子は微小受光面をもち、光入力に対
応する電気出力を生ずる素子、例えばシリコンホトダイ
オード、CCD素子の如き素子である。受光センサSnには
その電気出力から、それを出力したκijのi,jすなわちS
nの受光面における光の入射位置を検知できる電気回路
が接続されている。受光センサSnの設置方法は、その受
光面が結像レンズ£の結像距離hにおいてyz面に平行
で、線状受光素子Toがxy面と受光面との交線上にあるよ
うに設置される。κijのjは受光面とxnzn面の交換上の
点状受光子のjをOとし、i,jの正方向を座標軸の正方
向と同じにとる。
受光器Rnはn=1,2,‥について全く同じ構造をもって
おり、線状受光素子Ti、あるいは点状受光素子κijがど
の受光器に属するかを示す必要がある場合には、▲T
▼,▲T ▼‥‥Ti (n)あるいは▲κ ij▼,▲κ
ij▼‥‥κij (n)のように示し、i,jについても同様に
示すこととする。
上記測定器により第3図のようにして物体表面形状を
測定すると、物体表面の輝線εは受光器Rnの受光セン
サSn上に像εA (n)を生ずる。εA (n)と線状受光子Ti (n)
との交点をA(n)とすれば、A(n)はA(n)Onとεとの交点
Aの像である。Aの座標は次の3平面の会する点として
もとめられる。
(i)板状光Λ、すなわちzL軸を含み面xL zLと角θ
をなす平面:角θは回転鏡の駆動機構に関連して求め
られる。
(ii)軸znと点A(n)を含む平面:この平面と面xn zn
のなす角θはtanθ=−jδ/h,h>0、により求め
られる。
(iii)軸yと点A(n)を含む平面:この平面と面xyとの
なす角φはtanφ=−iΔ/h,h>0により求められる。
この平面はiで決まる面で、nの全てに対して同じ平面
になる。
上記3平面の会する点Aの座標は、 輝点像A(n)にある点状受光子κij (n)のi,jは受光セン
サSnの電気出力から求められる。上式xAの右辺でn=1,
2とおいたxAが等しいとおいて、式(4)と全く同じ形
の式を得る。
第3図の測定器により、例えばV溝を測定する場合の
1次輝線ε、2次輝線ε、鏡像反射線εC1C2
様子を第4図に示す。受光センサSn上には、εAB
Cnの像εA (n)B (n)Cn (n)が結ばれ、εA (n)は真測
定値に関する像、εB (n)Cn (n)は虚測定値に関する像
であるから、εA (n)をとってεB (n)Cn (n)を棄却すべ
きであるが、実測においては、これらの識別ができない
ので、得られたij(n)について式(4)を満足するj(n)
(n=1,2)の組をとって真測定値に関するものとし、
式(6)により、xA,yA,zAを求める。三角測量法により
求められる測定値は、Onとεα(αはA,B,C1,あるいはC
2)上の点を結ぶ直線を母線とする曲面と板状光Λの交
線であるから、V溝表面上にあるのは真測定値εのみ
で、その他の交線はV溝表面上にない虚測定値である。
次に、前に示した第3図において、さらに第3の受光
器R3をy軸上の点O3(O,d3,O)に設けて測定する場合に
つき説明する。R3の構造は、R1,R2と全く同じであると
する。2個の受光器Rn1,Rn2(n1=1,2,3,n2=1,2,3,n1
≠n2)を用いて物体表面J上の1次輝線εを測定する
場合、ε上の点Aの像が受光センサSn1およびSn2上で
それぞれκij (n1)ij (n2)上に結ばれるとすると、i
(n1)=i(n2)=i,j(n1)≠j(n2)となり、点Aの座標は、
前と類似の方法により、次のごとく求められる。
受光器が3個の場合はn1とn2との組合せは3C2=3個
であるから、上式と同様の式が、さらに2組得られる。
その1つをとり、そのxAを等置すると、式(5)と全く
同形の式が得られる。この式(5)は受光センサS1上の
κij′,S2上のκij″,S3上κijが同じ点に対応するた
めの必要条件であり、そのためにはその点は物体J上に
なければならない。例えば第4図に示すV溝の場合に
は、1次輝線εおよび2次輝線ε上の点に関するj
は式(5)を満足し、真測定値に関する測定値になる。
以上の説明をまとめると次のようになる。
上記は、1個の投光器と2個の受光器あるいは1個の
投光器と3個の受光器をy軸上に設置した場合である
が、受光器の数を増せば、測定値の真虚の識別を多重に
行なえるので識別の確度はよくなる。さらにまた、投光
器、受光器が全てy軸上に設けられた場合であったが、
投光器・受光器のうちでy軸上にないものがある場合で
も、i,j,θが満足すべき関係式を求めることができる。
しかし、その関係式は式(4)、式(5)のような簡単
な式にはならないので、実用的測定器としては、前に説
明した場合に比して使用不利になる。
測定用信号光として光ビームを用いる場合と板状光を
用いる場合とで、測定値の真・虚の識別法が全く同じで
あることは、光ビームが板状光の巾を極度に小さくした
特殊の場合として含まれることを考えれば当然のことで
ある。
実測においては1次輝線(点)、2次輝線(点)、鏡
像反射線(点)の現れ方は、測定用信号光の方向、比測
定物の形、表面の平滑光沢度等により異なっており、2
次輝線(点)、鏡像反射線(点)は現れない場合も少な
くない。
上記においては測定用信号光の2次反射光までをとっ
て述べたが、3次の反射光が存在する場合でも前記識別
法が適用できる。しかし、実験の結果によれば、通常の
測定では3次反射光が問題になることはなかった。
〔発明の効果〕
測定用信号光として、板状光または光ビームを物体表
面に投射し、物体表面の輝線または輝点を受光器で捉
え、三角測量法により、輝線あるいは輝点の位置を測定
して、物体形状を求める測定器は、しばしば用いられて
いるが、物体の表面に光沢があり、かつ凹部をもつ場合
には、測定用信号光の再反射のために、真測定値の他に
虚測定値が得られ、真測定値と虚測定値の識別が問題で
あった。この測定値の真虚の識別については、特別な場
合については識別法が開発されている(特願昭61−0134
65)。しかし、光の反射現象が複雑なため、複雑な物体
形状の場合にも適用方法は開発されていない。
本発明の方法は1個の投光器と複数個の受光器を用
い、測定で得られた測定値が真測定値に関するものか否
かを識別するので、特に測定値の処理の初期段階で、比
較的簡単な関係式を用いて行われるので、リアルタイム
での測定にも適用可能であり、また、被測定物の形がど
んな形であっても適用できる利点を持っている。
従来不可能であった光沢表面をもつ物体形状測定器の
実現を可能にし、この方法による測定器は、工場の製造
工程における工程の自動化、その他の分野における物体
の形の自動測定等に広く用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は真測定値と虚測定値を示す図、第2図は投光器
と2個の受光器をもつ測定系を示す図、第3図は板状光
を用いる測定系を示す図、第4図は板状光によるV溝の
測定を示す図である。 図において、Lは投光器、Rn(n=1,2,‥)は受光器、
Jは被測定物の表面、x,y,zは座標、Oは座標原点、OL
は投光器設置点、On(n=1,2,‥)は受光器Rn(n=1,
2,‥)の設置点、xL,y,zLおよびxn,y,znはそれぞれOL
よびOnにおいて、座標軸x,y,zに平行に設けた軸、LSは
測定用信号光の光源、Mは回転鏡、£(n=1,2,‥)
は受光器Rnの結像レンズ、Sn(n=1,2,‥)は受光器Rn
の受光センサ、Ti (n)(i=0,±1,±2,‥‥)は受光セ
ンサSnの線状受光素子、Δは線状受光素子の配列間隔、
κij(j=0,±1,±2,‥‥)は点状受光子、δは点状受
光子の配置間隔、Λは板状光、εは1次輝線、εA (n)
はその像、εは2次輝線、εB (n)はその像、εCnは受
光器Rnに関する鏡像反射線、εCn (n)はその像、Aは次
輝点、A(n)はその像、Bは2次輝点、B(n)はその像、Cn
は受光器Rnに関する鏡像反射点、▲C ▼はその像、
UVWはV溝である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定器に固定された座標軸x,y,zのy軸上
    の点OLに投光器L、点On(n=1,2,‥,n≧2)に同じ構
    造定数をもつ受光器Rnを設け、(点OL,Onにそれぞれx
    軸、z軸に平行な軸をxL,zLおよびxn,znとする。) 投光器Lは被測定物表面に測定用信号光すなわち板状光
    または光ビームを投射して被測定物表面に輝線または輝
    点を生ぜしめ、 受光器Rnは結像レンズ£と受光センサSnよりなり、結
    像レンズ£はレンズ中心をOnに、光軸を軸xnに重ねて
    設けられ、受光センサSnは受光面上に1個以上の線状受
    光素子Ti (n)(i=0,±1,±2,‥‥)を一定間隔Δをへ
    だてて平行に配列して形成され、線状受光素子Ti (n)
    光入力に対して電気出力を生ずる点状受光子κ
    ij (n)(j=0,±1,‥‥)を直線上に複数個等間隔δで
    並べて形成され、 受光センサSnは、その受光面を結像レンズの結像面に一
    致させ、線状受光素子TO (n)がxy面と受光面との交線上
    にあり、かつ点状受光子κoo (n)が軸xnと受光センサSn
    の受光面との交点に位置するように設置し、 測定用信号光が面xn znとなす角θを検知する手段、
    受光センサSnの受光対応電気出力からそれを出力した点
    状受光個κij (n)のi(n),j(n)を検知する手段、および投
    光器の投光方向θと受光器の受光センサSnの受光対応
    電気出力を生じたκij (n)のi(n),j(n)から、物体表面の
    輝線上の対応点あるいは輝点の位置座標を計算する手段
    を具えた測定器を用い、 投光器Lより測定用信号光を被測定物表面に投射し、物
    体表面からの反射光を受光器Rnで捉え、受光センサSn
    電気出力から、それを生じた点状受光子κij (n)のi,j
    (n)を検知し、測定用信号光の方向θ、およびκij (n)
    のj(n)(n=1,2,・・)が、測定器の構造定数を係数と
    する所定の1次の等式を満足する場合、j(n)を真測定値
    に関するj(n)とし、満足しない場合、j(n)を虚測定値に
    関するj(n)とすることを特徴とする物体形状の測定法。
  2. 【請求項2】測定器に固定された表軸x,y,zのy軸上の
    点On(n=1,2,‥,n≧3)に同じ構造定数をもつ受光器
    Rnを設け(Onにx軸、z軸に平行な軸を軸xn,軸znとす
    る。)、 任意の定点に投光器Lを設け、 投光器Lは被測定物表面に測定用信号光すなわち板状光
    または光ビームを投射して被測定物表面に輝線または輝
    点を生ぜしめ、 受光器Rnは結像レンズ£と受光センサSnよりなり、結
    像レンズ£はレンズ中心をOnに、光軸を軸xnに重ねて
    設けられ、受光センサSnは受光面上に1個以上の線状受
    光素子Ti (n)(i=0,±1,±2,‥‥)を一定間隔Δをへ
    だてて平行に配列して形成され、線状受光素子Ti (n)
    光入力に対して電気出力を生ずる点状受光子κ
    ij (n)(j=0,±1,±2,‥‥)を直線上に複数個等間隔
    δで並べて形成され、 受光センサSnはその受光面を結像レンズの結像面に一致
    させ、線状受光素子To (n)がxy面と受光面との交線上に
    あり、かつ点状受光個κoo (n)が軸xnと受光センサSn
    受光面との交点に位置するように設置し、 受光センサSnの受光対応電気出力からそれを出力した点
    状受光子κij (n)のi(n),j(n)を検知する手段、および、
    受光センサSn1(n1=1,2,‥)およびSn2(n2=1,2,‥,n
    1≠n2)の受光対応電気出力を生じた点状受光子κij
    (n1)ij (n2)のi,j(n1),j(n2)から物体表面の輝線上の
    対応点あるいは輝点の位置座標を計算する手段を具えた
    測定器を用い、 投光器Lより測定用信号光を被測定物表面に投射し、物
    体表面からの反射光を受光器Rnで捉え、受光センサSn
    電気出力から、それを生じた点状受光子κij (n)のi,j
    (n)を検知し、検知されたj′,j″,jが測定器の構造
    定数を係数とする所定の1次の等式を満足する場合、
    j′,j″,jを真測定値に関するj(n)とし、満足しない
    場合、虚測定値に関するj(n)とすることを特徴とする物
    体形状の測定法。
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