JP2532108Y2 - ガット - Google Patents
ガットInfo
- Publication number
- JP2532108Y2 JP2532108Y2 JP937891U JP937891U JP2532108Y2 JP 2532108 Y2 JP2532108 Y2 JP 2532108Y2 JP 937891 U JP937891 U JP 937891U JP 937891 U JP937891 U JP 937891U JP 2532108 Y2 JP2532108 Y2 JP 2532108Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core material
- elastic body
- gut
- side winding
- impact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バドミントン、テニ
ス、スカッシュ等の球技用のラケットに張設するガット
に関する。
ス、スカッシュ等の球技用のラケットに張設するガット
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えばテニス用のラケットで球を
打ったとき、その衝撃によりガットが振動して、この振
動がプレーヤの手から肘に伝わり、肘の炎症（エルボ）
を引き起こすという問題がある。この肘の炎症を防止す
ることを目的として、この考案の出願人は、先に次のよ
うなガットを提案した。即ち、芯材の外周面に小径の複
数本の側巻糸を巻回したガットにおいて、芯材の内部に
弾性体を有するものを用いたものである。
打ったとき、その衝撃によりガットが振動して、この振
動がプレーヤの手から肘に伝わり、肘の炎症（エルボ）
を引き起こすという問題がある。この肘の炎症を防止す
ることを目的として、この考案の出願人は、先に次のよ
うなガットを提案した。即ち、芯材の外周面に小径の複
数本の側巻糸を巻回したガットにおいて、芯材の内部に
弾性体を有するものを用いたものである。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上述したようなガット
を張設したラケットによって球を打撃した場合、ガット
の芯材内の弾性体が衝撃を吸収するので、肘の炎症を生
じにくくなるが、弾性体が芯材内に設けられているの
で、衝撃は側巻き糸と、芯材の弾性体を包んでいる部分
を介して弾性体に伝わるので、衝撃の吸収が余り良好で
ないという問題点があった。
を張設したラケットによって球を打撃した場合、ガット
の芯材内の弾性体が衝撃を吸収するので、肘の炎症を生
じにくくなるが、弾性体が芯材内に設けられているの
で、衝撃は側巻き糸と、芯材の弾性体を包んでいる部分
を介して弾性体に伝わるので、衝撃の吸収が余り良好で
ないという問題点があった。
【０００４】本考案は、上記の問題点を解決したガット
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、芯材と、この芯材の外周面に少なくと
も一層巻回されると共に、芯材よりも小径の複数本の側
巻糸とを、具備し、各側巻糸は、弾性体を有することを
特徴とするものである。また、芯材は、内部に弾性体を
有するものとすることもできる。
めに、本考案は、芯材と、この芯材の外周面に少なくと
も一層巻回されると共に、芯材よりも小径の複数本の側
巻糸とを、具備し、各側巻糸は、弾性体を有することを
特徴とするものである。また、芯材は、内部に弾性体を
有するものとすることもできる。
【０００６】
【作用】本考案によるガットを張設したラケットで球を
打撃すると、芯材の内部ではなく、芯材の外周面にある
側巻糸に設けた弾性体が衝撃を吸収することになるの
で、良好に衝撃を吸収する。また、芯材にも弾性体を設
けた場合、この芯材の弾性体も衝撃を吸収するので、側
巻糸の弾性体と、芯材の弾性体との双方が、衝撃を吸収
するので、さらに良好に衝撃を吸収する。
打撃すると、芯材の内部ではなく、芯材の外周面にある
側巻糸に設けた弾性体が衝撃を吸収することになるの
で、良好に衝撃を吸収する。また、芯材にも弾性体を設
けた場合、この芯材の弾性体も衝撃を吸収するので、側
巻糸の弾性体と、芯材の弾性体との双方が、衝撃を吸収
するので、さらに良好に衝撃を吸収する。
【０００７】
【実施例】以下、本考案を図示の２つの実施例に基づい
て詳細に説明する。図１に第１の実施例を示す。同図に
示すように、このガットは芯材２を有し、この芯材２は
例えばナイロン６またはナイロン６６等の合成樹脂製モ
ノフィラメントからなる。この芯材２としては例えば２
８乃至３５号のものが使用される。
て詳細に説明する。図１に第１の実施例を示す。同図に
示すように、このガットは芯材２を有し、この芯材２は
例えばナイロン６またはナイロン６６等の合成樹脂製モ
ノフィラメントからなる。この芯材２としては例えば２
８乃至３５号のものが使用される。
【０００８】芯材２の外周面を完全に覆う１つの層を形
成するように、複数本の側巻糸４が、巻回されると共
に、接着剤によって芯材２に接着されている。これら側
巻糸４は、例えばナイロン６またはナイロン６６等の合
成樹脂を鞘６として、その鞘６の内部にこの鞘６と同心
状に配置された弾性体８を設けたモノフィラメント状の
ものである。この弾性体８としては例えばウレタンゴム
を使用することができる。この側巻糸４としては、例え
ば０．５乃至３号のものを使用することができる。これ
ら側巻糸４の外周面には、被覆層１０が形成されてい
る。
成するように、複数本の側巻糸４が、巻回されると共
に、接着剤によって芯材２に接着されている。これら側
巻糸４は、例えばナイロン６またはナイロン６６等の合
成樹脂を鞘６として、その鞘６の内部にこの鞘６と同心
状に配置された弾性体８を設けたモノフィラメント状の
ものである。この弾性体８としては例えばウレタンゴム
を使用することができる。この側巻糸４としては、例え
ば０．５乃至３号のものを使用することができる。これ
ら側巻糸４の外周面には、被覆層１０が形成されてい
る。
【０００９】このように構成されたガットを所定の張力
で張設したラケットで球を打つと、ガットが若干伸長
し、打撃による衝撃を従来のガットと同様にある程度吸
収することができ、さらに側巻糸４の弾性体８が球の衝
撃を受けることによって大きく歪み、打撃力を多く吸収
することができる。特に、弾性体８が芯材２ではなく、
側巻糸４に設けられているので、衝撃が鞘６の部分だけ
を介して弾性体８に伝わるので、芯材内に弾性体を設け
たものでは、側巻糸、芯材の鞘部分を介して弾性体８に
衝撃が伝わるのと比較して、衝撃の吸収が大きくなる。
従って、肘の炎症が生じにくくなる。
で張設したラケットで球を打つと、ガットが若干伸長
し、打撃による衝撃を従来のガットと同様にある程度吸
収することができ、さらに側巻糸４の弾性体８が球の衝
撃を受けることによって大きく歪み、打撃力を多く吸収
することができる。特に、弾性体８が芯材２ではなく、
側巻糸４に設けられているので、衝撃が鞘６の部分だけ
を介して弾性体８に伝わるので、芯材内に弾性体を設け
たものでは、側巻糸、芯材の鞘部分を介して弾性体８に
衝撃が伝わるのと比較して、衝撃の吸収が大きくなる。
従って、肘の炎症が生じにくくなる。
【００１０】図２に第２の実施例を示す。この実施例で
は、芯材内にも弾性体を設けたものである。即ち、芯材
２ａは、ナイロン６またはナイロン６６等の合成樹脂製
の鞘１２内に、この鞘１２と同心状に弾性体１４を配置
したものである。他の部分は第１の実施例と同様に構成
されているので、同等部分には同一符号を付して、その
説明を省略する。
は、芯材内にも弾性体を設けたものである。即ち、芯材
２ａは、ナイロン６またはナイロン６６等の合成樹脂製
の鞘１２内に、この鞘１２と同心状に弾性体１４を配置
したものである。他の部分は第１の実施例と同様に構成
されているので、同等部分には同一符号を付して、その
説明を省略する。
【００１１】この第２の実施例においても、第１の実施
例と同様に球を打撃した際に、衝撃を吸収するが、芯材
２ａにも弾性体１４を設けているので、側巻糸４の弾性
体８で吸収されなかった衝撃も、芯材２ａの弾性体１４
によって吸収される。従って、第１の実施例よりも衝撃
の吸収が大きく、第１の実施例よりも肘の炎症が生じに
くくなる。
例と同様に球を打撃した際に、衝撃を吸収するが、芯材
２ａにも弾性体１４を設けているので、側巻糸４の弾性
体８で吸収されなかった衝撃も、芯材２ａの弾性体１４
によって吸収される。従って、第１の実施例よりも衝撃
の吸収が大きく、第１の実施例よりも肘の炎症が生じに
くくなる。
【００１２】第１及び第２の実施例では、芯材２と芯材
２ａの鞘１２とにモノフィラメントを用いたが、モノフ
ィラメントに代えて、マルチフィラメントを用いること
もできる。同様に、側巻糸４の鞘６も、モノフィラメン
トとしたが、マルチフィラメントとすることもできる。
さらに、側巻糸は１層だけ設けたが、複数の層を重ねて
設けることもできる。この場合、各層の側巻糸のいずれ
も弾性体を有するものとすることもできるし、その内の
１層、例えば最外層の側巻糸だけを弾性体を有するもの
とすることもできる。
２ａの鞘１２とにモノフィラメントを用いたが、モノフ
ィラメントに代えて、マルチフィラメントを用いること
もできる。同様に、側巻糸４の鞘６も、モノフィラメン
トとしたが、マルチフィラメントとすることもできる。
さらに、側巻糸は１層だけ設けたが、複数の層を重ねて
設けることもできる。この場合、各層の側巻糸のいずれ
も弾性体を有するものとすることもできるし、その内の
１層、例えば最外層の側巻糸だけを弾性体を有するもの
とすることもできる。
【００１３】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、側巻糸
に弾性体を設けているので、衝撃が効率よく吸収され、
その結果、肘の炎症が生じにくくなる。また、芯材にも
弾性体を設けると、さらに衝撃の吸収の効率が高くな
り、益々肘の炎症が生じにくくなる。
に弾性体を設けているので、衝撃が効率よく吸収され、
その結果、肘の炎症が生じにくくなる。また、芯材にも
弾性体を設けると、さらに衝撃の吸収の効率が高くな
り、益々肘の炎症が生じにくくなる。
【図１】本発明によるガットの第１の実施例の縦断面図
である。
である。
【図２】同第２の実施例の縦断面図である。
２、２ａ 芯材 ４ 側巻糸 ６、１２ 鞘 ８、１４ 弾性体
Claims (2)
- 【請求項１】 芯材と、この芯材の外周面に少なくとも
一層巻回されると共に上記芯材よりも小径の複数本の側
巻糸とを、具備し、上記各側巻糸は、弾性体を有するこ
とを特徴とするガット。 - 【請求項２】 請求項１記載のガットにおいて、上記芯
材は、内部に弾性体を有することを特徴とするガット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP937891U JP2532108Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ガット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP937891U JP2532108Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ガット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0499965U JPH0499965U (ja) | 1992-08-28 |
| JP2532108Y2 true JP2532108Y2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=31742016
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP937891U Expired - Lifetime JP2532108Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ガット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2532108Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP937891U patent/JP2532108Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0499965U (ja) | 1992-08-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961001 |